FC2ブログ
  1. 無料アクセス解析

グレートメカニックDX5(双葉社)

  • 2008/06/13(金) 23:59:07

今号もロボットを中心とするメカへの愛と深読みに溢れた内容であり、おもしろかった。
今号では、アニメについては「ガンダム」「マクロス」「ボトムズ」「宇宙戦艦ヤマト」「巨神ゴーグ」などを取り上げている。同時に、現実のメカや軍事関係についても各種記事で紹介、自衛隊とUFO・雪上車の紹介と開発史・現実に構想され計画されている近未来の交通機関などを取り上げている。
今号の主な記事は、以下のようなものである。

◆俺の80'sグラフィティ(巨神ゴーグ)
イラストレーター森下直親が、1980年代のロボットアニメを熱く語る記事。今回は、安彦良和監督作品であるテレビアニメ「巨神ゴーグ」を取り上げ、その人物・メカ・作品の魅力を熱く語る。

◆大特集 ザクという文化(機動戦士ガンダム)
「機動戦士ガンダム」を象徴するMSであるザクについて様々な切り口から考察した大特集記事。
・ZAKU CATALOG 2008
一年戦争からZZ、さらには「ガンダムSEED DESTINY」に登場したザクを網羅したカタログ。
・ザク名場面集
ザクが強さを発揮する姿、見事なやられっぷりの数々、思わぬ使われ方の数々を紹介。
・ザクについての富野由悠季ロングインタビュー
・フルCGによってガンダム世界でのMSを初めとするメカの戦いを描く作品「MSイグルー2 重力戦線」の今西隆志監督とスーパーバイザーを務める出渕裕のザク及び作品についての対談。

◆「機動戦士ガンダムOO」メカデザイナーズインタビュー
「機動戦士ガンダムOO」のMSは、各勢力ごとに異なるデザイナーによってデザインされている。6人のメカデザイナーに対するそれぞれのデザインによるMSについてのインタビュー記事。

◆軍隊ってどんなところ?「自衛隊とUFO」

◆明日の都市交通

◆珍メカ博物誌 「雪上車」編

◆空白の一年で進化を遂げたものとは?(コードギアス 反逆のルルーシュ R2)
黒の騎士団による一大反攻事件「ブラックリベリオン」からR2に至るまでのゼロ不在の一年間に、各勢力のナイトメアフレームは、そして世界情勢はどのように変化したのかを考察し、さらに今後の情勢を推察する記事。
・ナイトメアフレームについては、特にブリタニア帝国のランスロット及び黒の騎士団の紅蓮弐式それぞれの発展について考察。両機の開発競争は、両軍の戦力に直結していることを指摘する。
そしてナイトメアフレーム全体の大きな変化として、特にフロートシステムおよび飛翔滑走翼による空戦能力の実現と普及について考察している。
・世界情勢については、ブリタニア帝国によるEU連合への侵攻についてブリタニアの内情と周辺諸国との関係、この情勢下での中華連邦について整理し、今後を推測する。

◆大解剖 VF-25メサイア(マクロスF)
「マクロスF」に登場する可変戦闘機VF-25メサイアについて、S.M.Sのスカル小隊のアルト機、オズマ機、ミハエル機、ルカ機のそれぞれの特徴を検証した記事。

◆河森正治総監督へのVF-25及び「マクロスF」についてのロングインタビュー(マクロスF)

◆Les's 70's メカGO!(宇宙戦艦ヤマト)
1970年代のアニメを取り上げるコーナー。今回は「宇宙戦艦ヤマト」のテレビシリーズを取り上げ、第二次世界大戦の戦闘機械を思わせる雰囲気重視のメカ描写、戦う男たちの「男のロマン」など、その魅力を考察する記事。

◆はじまりは最終回 (宇宙戦艦ヤマト)
アニメ及びメカアニメに巨大な影響を与えた作品「宇宙戦艦ヤマト」について、その本質は「冒険とロマン」であること、それは戦前の少年小説で語られていた要素を受け継ぐものであることを考察した記事。

◆特別企画インタビュー(装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ)
「装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ」の9話以降についての高橋良輔監督とスティーヴ塚田プロデューサへのインタビュー記事。ネタバレを回避しつつも作品について、キリコについて、メカについて興味深い内容であり、9話以降が楽しみになるインタビューである。

◆AT Stories アイアンファティーグ
「装甲騎兵ボトムズ」の外伝マンガ。



速水螺旋人の馬車馬大作戦(速水螺旋人/イカロス出版)

  • 2008/05/13(火) 23:59:39

本書は、独特のこだわりのメカデザインと丁寧な描写が魅力的なイラストレーター・速水螺旋人が、「アームズマガジン」連載の「馬車馬戦記」をはじめとする、様々な雑誌や同人誌に発表したイラストコラム及びマンガを掲載した作品集である。

本書掲載作品であるが、コンピュータ登場以前のアナログ架空兵器およびその兵器に携わった人びとのドラマと架空戦記を主な題材とするイラストコラムおよび漫画、ゲームのリプレイ漫画、各種コラムやカット、などなどである。

まず本書の大きな魅力の一つは、速水螺旋人の描く架空兵器である。
本書に登場する架空兵器の多くは、コンピュータ登場以前の時代の産物であり、その時代のテクノロジーを最大限活用している知恵と工夫のおもしろさがあり、同時にアイデアに技術が追いつかないために不便な代物となっていたりするのだが、この不便さもまた、速水螺旋人による架空兵器の魅力の一つである。
そして人間の愚かさのためにバカバカしい兵器が生み出され、さらに人間の愚かさによって恐竜的進化を遂げるなど、戦争と兵器をめぐる人間の滑稽さがコミカルに描かれ、これもまた本書のおもしろさの一つである。

同時に、速水螺旋人の作品の大きな魅力の一つが、手書きへのこだわりである。
本書掲載作品のほとんどは、文字まで全て手書きである。
イラストコラムでは、架空兵器のイラスト及びその兵器についての詳細なコラムがびっしりと手書き文字で書き込んであり、一つの作品の情報量は相当なものである。
これもまた、本書の大きなおもしろさの一つである。

そんな作品が何と300ページに渡って掲載されており、本書一冊の情報量は膨大なものなのだが、その価格は税別1429円、本書の情報量を考えると大変良心的な価格である。

本書巻末の対談には制作裏話などが披露されており、こちらもまた興味深い。
ちなみに表紙カバーを外すと、やはりイラストコラムがびっしりと書き込まれており、お得な気分となれるのである。



グレートメカニックDX3(双葉社)

  • 2007/12/14(金) 23:58:45

アニメの戦闘ロボットを筆頭とする戦闘メカについて、メカの設定画をはじめとするデータ紹介、メカ及び作品についての考察、などなど、戦闘メカの魅力に迫り味わい尽くそうとする、戦闘メカを愛する者のための雑誌の最新号。
おもしろい記事が多かった。
今号の主な特集は以下の通り。

◆赤い男の系譜
シャアを中心に、各種ガンダム作品のライバルキャラクターを特集。
本記事では、搭乗メカや名勝負、ライバルたちの名言を紹介。
好敵手たちがずらりと勢ぞろいすると、壮観である。
個人的には、「0083」のガトーを見ると精神が昂揚してくるのである。

そして、「Zガンダム」のジェリド・メサの小特集が好きだ。

◆機甲創世記モスピーダ
1980年代の戦闘ロボットアニメの特集。
・メインメカであるモスピーダ及びレギオスの設定画多数。
・当時のメカデザイナーである柿沼秀樹のロングインタビュー。
モスピーダとレギオスの誕生秘話、実現しなかった初期の案の方がおもしろそうであり、実はスポンサーの意向や先輩スタッフのこだわりといったいわば大人の事情に内容が翻弄されていたこと、今も変わらぬ作品づくりへの熱意、などなど、興味深い内容であり、おもしろかった。

◆AT Stories アイアンファティーグ 第三話「It's not so easy」
「装甲騎兵ボトムズ」の外伝漫画作品。
新登場人物が登場、そして新たなる強敵が出現し、盛り上がりを見せた。
次回、強敵とどう戦うのか、楽しみである。

◆装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ
「装甲騎兵ボトムズ」の新作アニメの特集。
・ATや各種周辺兵器の設定CG。
・アニメのプロデューサであるスティーブ塚田と、チーフディレクター・総作画監督である竹内一義へのインタビュー。新作のCGによるATについて、初めて描かれたATの大規模作戦について、そして兵士として行動するキリコについて語っている。

◆近未来兵器 十数年後のテクノロジー
湾岸戦争やイラク戦争の戦訓を踏まえた次世代兵器を、航空兵器・陸上兵器・海上兵器それぞれについて、CG及び記事で紹介。
特に、陸上自衛隊で開発中の新型戦車(性能は90式と同等で、大きさは74式並に軽量化)、米軍のステルス艦や、海上自衛隊のスターリングエンジン(非大気依存推進機関)搭載の新型潜水艦などが、興味深かった。

◆機動戦士ガンダムOO ~西暦の中のモビルスーツ~
SF考証の千葉智宏と、SF考証・メカニックデザインの寺岡賢司へのインタビュー記事。
「ガンダムOO」の作品世界そのものについて、そしてモビルスーツは本作の世界ではどのような存在であり、どのような主旨でデザインされたかについて、語ってもらっている。
なおMS関係では、ティエレンとフラッグについて触れた部分が多い。
個人的には、「ガンダムOO」のMSのデザインは、質実剛健な無骨さがかんじられて好きである。



グレートメカニックDX 2007 SUMMER(双葉社)

  • 2007/07/16(月) 23:28:05

「グレートメカニックス」はメカ物アニメのロボット兵器などを紹介・考察する雑誌である。「装甲騎兵ボトムズ」「機甲界ガリアン」「太陽の牙ダグラム」などが好きであり、最近は「コードギアス 反逆のルルーシュ」などが好きなので、毎号楽しみにしている。

今号から雑誌のサイズも大きくなり、リニューアルオープンしたのだが、最初はガンダムを特集した別冊かと勘違いし、当初は購入しなかった。
いつもの「グレートメカニックス」と大きさが違う上(確かに前号でそんなことを予告していたが、すっかり忘れていた)、ガンダムの表紙に「V作戦とRX計画」という大きな文字ばかりが目に入ったためである。

様々な作品のメカを扱ういつもの「グレートメカニック」とようやく気付いて購入した。
ガンダム・ボトムズ・ダグラムといったある意味古典的な作品ばかりでなく「コードギアス 反逆のルルーシュ」といった新しい作品が取り上げられ、自衛隊という現実の存在も特集され、模型の記事もあり、おもしろかった。

今号の記事は、だいたい以下の通りである。
◆V作戦とRX計画
一年戦争~地球連邦軍のMS戦略とRX-78ガンダム/RGM-79ジム~
◆陸上自衛隊~陸自の装備とその戦略、生活を徹底解剖~
◆AT Stories
 これまでは毎号読みきりであったが、今号は続き物の第一話である。
舞台は惑星ランプレアード、主人公はメルキア軍AT部隊のキースル・ザック曹長である。
ザック曹長の部隊の隊長が戦死した。後任の隊長が着任するまで、古参のザック曹長がAT部隊を指揮するが、敵軍の猛攻を受け、危機に陥る!
無骨なザック曹長が渋い。ATのデザインもおもしろく、次回にも期待である。
◆AT道場(装甲騎兵ボトムズ)
 ATの装甲は「薄くて弱い」と言われることが多いが、実は結構丈夫なのでは?という考察は、おもしろかった。
◆ナイトメアフレーム~その兵器としての歴史と有用性~(コードギアス 反逆のルルーシュ)
 「コードギアス 反逆のルルーシュ」に登場する人型兵器「ナイトメアフレーム」はいかなる要求に基づき開発されたか、さらに開発時に強行された軍産複合体によるアッシュフォード財団の乗っ取りとアッシュフォード家の没落にも触れている。この視点から描かれた恋愛無用の硬派な「コードギアス」外伝を見てみたいものである。
◆設定画全部載せ!コンバット・アーマー・ダグラム(太陽の牙ダグラム) 
 「グレートメカニック」でも、ダグラムが特集されるのは久しぶりである。ダグラムというメカの設定画が全て掲載され、メカについての細かな解説や、放映当時における画期性などにも触れられいる。



押井守・映像機械論 メカフィリア(著:押井守/画:竹内敦志/大日本絵画)

  • 2007/06/25(月) 22:33:19

本書「メカフィリア」は、「攻殻機動隊」などのアニメ監督として有名な押井守が、1999~2001年に渡って、模型誌「モデルグラフィックス」で連載した押井守監督作品に登場したメカについてのコラムを単行本化した本である。
扱うメカは、レイバー、プロテクトギア、戦車、攻撃ヘリ、銃、などなど。

押井守監督作品「アヴァロン」に登場した多砲塔戦車ツィタデルの記事を目当てに購入したのだが、他の記事も皆おもしろかった。

押井守と言えば、ガンマニア、戦車マニア、軍事マニアとして有名だが、コラムにはマニアのこだわりがかんじられ、読み応えがあった。
そして、ドラマを生み出すメカを求める演出家のこだわり、メカデザイナーと演出家の火花散るやりとり、などなど、作品製作秘話としてもおもしろかった。

なお、本書「メカフィリア」は、初版が2004年10月5日という少し前の本なのだが、近所の書店に新品が置いてあったのは、押井守の新作映画「スカイ・クロラ」の製作にあやかってのことだろうか(「スカイ・クロラ」も楽しみである)。