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巷談 中国近代英傑列伝(陳舜臣/集英社新書)

  • 2007/04/23(月) 22:13:18

中国の近代とは、だいたい1840年のアヘン戦争から洋務運動・戊戌変法・辛亥革命に至る清末民初、軍閥時代、抗日、国共内戦から中華人民共和国の成立までの、激動の時代を指す。

本書「巷談 中国近代英傑列伝」は、この中国近代に活躍した人物や時代を象徴する人物など15人を紹介する人物評伝である。


【感想】
中国史に興味があり、陳舜臣の著書も好きなので、読みやすさと面白さ、知的好奇心を満たしてくれることを期待して読んだのだが、それぞれの人物の魅力や時代の面白さが伝わる内容であり、分かりやすく面白かった。

この時代は、日本と中国が相互に影響を与えあっており、アヘン戦争の敗戦に幕藩体制の日本が衝撃を受けたり、中国で魏源が海外事情について記した「海国図志」を幕末の在野の知識人が買い入れて研究したり、日本の明治維新や自由民権運動を中国側が意識しているところは、興味深かった。

馬賊(渡辺龍策/中公新書)

  • 2007/04/14(土) 22:22:39

中国近代史や実在のアウトローに興味があるので、この本を読んだ。
著者は幼児のころ、北洋軍閥の頭目・袁世凱に抱っこされたのだが、その時に肩を脱臼、大人になっても痛むことあるというエピソードの持ち主である。

これまで馬賊については漠然としたイメージしかなかったのだが、この本によると史実の馬賊とは、以下のようなものであったという。

馬賊の実態は、中国の特に東北地方の、村落自警団の精鋭部隊である。

日本軍は、日露戦争(1904~1905)で馬賊を利用。その後の中国侵出でも、馬賊を利用し続けた。
日本に利用される馬賊は、「謀略馬賊」と呼ばれる。そして日本人の中には、大陸に渡って馬賊のリーダーとなり、日本軍に協力した者もいた。

軍閥割拠、満州国(1932~1945)建国の頃まで、馬賊は活躍した。
しかし、日中戦争(1937~1945)以後、馬賊は活躍の場を失っていった。

そして中華人民共和国の成立(1949.10月)により、馬賊は完全に消滅したという。

馬賊と中国近代史について、勉強になった。

中国人民解放軍(平松茂雄/岩波新書)

  • 2007/04/13(金) 22:25:11

この本を読んだのは、古代から現代に至る中国史全般に興味があり、歴史を左右してきた要素である軍事について関心があるからである。
中国についての知的好奇心を満たしてくれることを期待しつつ、本書を読んだ。

【感想】
人民戦争とはどのようなものか、前近代的な人民解放軍の実態、中国沿岸の島をめぐる国府軍との戦い、朝鮮戦争・中ソ紛争・中印紛争・中越紛争での人民解放軍の戦いぶり、中国の核開発、ソ連との対立、アメリカとの接近、小平による軍の近代化、軍と政府の権力闘争などについての記述が興味深く、面白かった。