1. 無料アクセス解析

最近買った本:宮本武蔵 謎多き生涯を解く

  • 2015/07/22(水) 01:40:10

有名な剣豪・宮本武蔵について、一次史料及び二次史料を慎重に検証して、その実像に迫ろうとする一冊。
面白そうなので購入。


ここ数日に買った書籍

  • 2014/10/26(日) 22:26:26

大河ドラマ「軍師官兵衛」を毎週視聴して楽しんでいる。
ドラマはおもしろいのだが、当時は軍師という言葉はなく、またドラマを見ていると官兵衛が実際より大きな存在として描かれているような印象を受ける。
例えば、これまでの大河ドラマにも黒田官兵衛は登場するが、ここまで歴史に大きな影響を与えた存在とは描かれておらず、それだけ「軍師官兵衛」ならではの誇張や創作があるような印象を受けるのである。
ドラマはドラマとして面白いからこそ、史実ではどうだったのだろうかと興味を抱いた。

そこで、史料に即して黒田官兵衛の実体に近づこうとしている内容を期待し、本書を購入した。
これから読むのが楽しみである。


黒田官兵衛 作られた軍師像 (講談社現代新書)
渡邊 大門

直江兼続の謎(武山憲明/ぶんか社文庫)

  • 2008/12/09(火) 23:26:17

【感想概略】
直江兼続は、戦国時代から江戸時代初期にかけて上杉家の武将として活躍した人物である。
本書は、この直江兼続について紹介した本であり、読みやすく、分かり易く、兼続と謙信以後の上杉家について勉強になり、おもしろかった。

【内容について】
本書は全4章からなる。
そして各章ではそれぞれ、兼続の少年時代、青年時代、会津時代、そして米沢時代を扱い、兼続について各時代ごとに有名なエピソードや出来事、ゆかりの人物を取り上げている。

一つの記事はだいたい5~6ページほどで読みやすく、史跡やゆかりの地への交通アクセスや現在の様子にも触れていて興味ぶかい。
本書を通して読むと、直江兼続と謙信以後の上杉家について勉強になり、上杉家の視点から見る戦国時代と江戸時代初期は興味ぶかく、おもしろかった。

また、兼続は2009年の大河ドラマでは主人公として描かれるのだが、本書では大河ドラマを楽しみたい人にも配慮。
出来事や人物について、過去の大河ドラマで誰が演じてどのように描かれたか、2009年の大河ドラマでは誰が演じるかなど、大河ドラマファンが楽しめる情報を、本書の各所で紹介している。



「戦国最強 上杉武将伝」(近衛龍春/PHP文庫)を購入

  • 2008/10/08(水) 23:59:09

戦国大名・上杉謙信に仕えた歴戦の武将14人を取り上げ、それぞれの生き様と戦いを描く短編集。
上杉家の武将一人一人を主役とする作品は珍しい気がする。
おもしろく、考証のしっかりとした興味深い内容が期待できそうなので購入。

「大関ヶ原外伝 野望の群像」(深谷陽/リイド社)を購入

  • 2008/08/14(木) 22:56:19

本書は、秀吉亡き後から関ヶ原の戦いまでの時代と西軍諸将の生き様を描く漫画作品「大関ヶ原」の外伝である。
オビのあらすじはだいたい以下の通り。

「天下人秀吉の亡き後。
鬼謀の限りを尽くし、天下取りへと走る徳川家康。
その野望を阻まんと奮闘する石田三成ら豊臣恩顧の武将たち。

関ヶ原における両雄の激闘は、日本全土に激動を巻き起こす。

九州の地で、知略を振るう黒田如水。
主家を守らんと奔走する毛利秀元。
生涯を懸けて石田三成を支える渡辺新之亟。

東西両軍の激突で大揺れに揺れる天下で、それぞれの野望、大義を胸に、つわものどもはそれぞれの戦いに挑む。」

「大関ヶ原」がおもしろかったので購入。



「闘茶大名 利休七哲」を購入

  • 2008/08/13(水) 23:59:50

本作「闘茶大名 利休七哲」(漫画:西崎泰正/シナリオ:工藤かずや/リイド社)は、信長・秀吉・そして江戸時代初期に生きた茶人たちを描くマンガ作品である。
オビのあらすじは以下の通り。

織田信長、豊臣秀吉の茶頭を務め、茶の湯で戦国の世を戦い抜いた大茶人・千利休。
利休に師事し、後世「利休七哲」と呼ばれる高弟たちもまた、茶人として、そして武人として戦いを挑んでいく。
高山右近、蒲生氏郷、織田有楽、荒木村重ら「利休七哲」が、生涯の全てを捧げて歩んだ壮絶なる「茶の湯の道」とは?!
戦乱の時代で、「茶」に生き、「茶」に死した男たちの物語!!

シナリオの工藤かずやは、「パイナップルアーミー」などの原作者であり、おもしろい物語が期待できそうなので、購入。



大関ヶ原(深谷陽/リイド社)

  • 2008/08/12(火) 23:24:30

【あらすじ】
天下人・豊臣秀吉の亡き後。
250万石の大大名・徳川家康は、いよいよ天下を奪うため動き出した。
これに対し、石田三成をはじめとする豊臣恩顧の諸将たちは、豊臣家を守護するため、大敵家康の野望を阻まんとし、戦いを挑むのである。


【感想】
本作は、関ヶ原の戦いでの西軍諸将の生き様と戦いを描いたマンガ作品であり、全6話を収録している。

まず1~4話では、石田三成、直江兼次、大谷吉継、嶋左近のそれぞれを各話の主役とし、欲得ではなく信義と己の信念を重んずる生き様を描き、同時に彼らに関わる印象深い人びととの物語が描かれている。
有名な前田慶次が、実際の年齢相応の姿で登場、魅力的な老武者として姿を見せるなど、脇役も存在感があって好きである。
そして5・6話では、関ヶ原に東軍7万5千、西軍10万が布陣、両軍17万を超える軍勢のぶつかり合いが描かれているのである。

勝ち目の薄い戦いに敢えて挑む、西軍諸将それぞれの姿が描かれ、まず彼ら一人一人のあくまで信念を貫く生き様が魅力的である。
絵柄は、ストイックな西軍諸将の雰囲気によく合っていると思うし、好きである。
もちろん軍勢の描写や合戦の描写は迫力がある。

誇りと信念を貫く漢たちの生き様は見ていて気分がよく、おもしろいマンガ作品であった。



「私説・日本合戦譚」(松本清張/文春文庫)を購入

  • 2008/07/23(水) 23:33:41

本書「私説・日本合戦譚」は、小説家・松本清張(1909~92)が、日本史上の代表的な9つの合戦を、史料を踏まえつつ独特の視点から分析して紹介する本である。

パラパラと見たところ、長篠合戦・川中島の戦・関ヶ原の戦・西南戦争などをはじめとする有名な合戦を独特な視点から読み解くおもしろさがにまず惹かれた。
また本書は、1965年に雑誌「オール讀物」に連載され、1977年に刊行された文春文庫の再録版であり、40年以上前に著されたものなのだが、今だからこそ分かる先見の明、そして当時の限界が見られるようであり、これもおもしろそうである。



鉄砲隊と騎馬軍団 新説・長篠合戦(鈴木眞哉/洋泉社/2003/5/31)

  • 2007/09/17(月) 23:40:46

本書「鉄砲隊と騎馬軍団」は、長篠合戦は、従来言われているように足軽鉄砲隊と騎馬軍団の戦いであり、以後の戦いを一変させた『戦術革命』だったのかを、史料を検証し論考した本である。

【感想概略】
戦国時代、織田・徳川連合軍と武田軍との間で繰り広げられた長篠の戦いは、現代の日本では「武田騎馬軍団」と「織田家の鉄砲足軽隊による鉄砲三段撃ち」との戦いとして、有名である。

ところが本書によると、確実な史料を検証すると、実はこれらは明治以降に生まれた俗説であるという。
従来の通説が、確実な史料の検証により、次々と覆されていく内容は、おもしろかった。

【長篠の戦いへの素朴な疑問】
長篠の戦いでの鉄砲三段撃ちについては、個人的に不思議に思うことがあった。

長篠の戦い以後、信長の戦いでも、秀吉の天下統一戦争でも、関ヶ原の戦いでも、大阪の役でも、同じ戦法で勝った戦いを聞いたことがなく、依然として軍勢同士のぶつかり合いが語られることが多いからである。

【従来の通説は、当時の史料には見えず】
本書では、確実な史料にあたって、長篠の戦いを検証している。

すると、「武田騎馬軍団」や「鉄砲三段撃ち」などといった長篠合戦についての従来の通説は、史料的信憑性の低い軍記物語にしか記されていないという。

【騎兵部隊は、戦国大名家には存在し得ない】
合戦当時の史料によると、そもそも武田家には騎馬兵のみで構成された「騎馬軍団」などなく、騎兵突撃など行っていないという。

戦国時代、武田家に限らず各戦国大名家では、騎乗するのは身分がある程度高い者であった。だから、騎兵のみを集めて騎兵部隊を作るなど、そもそもできないことだったのである。

【鉄砲三段撃ちは後世の説】
そして当時の史料には、信長が「鉄砲三段撃ち」を行なったという記述は見られない。

「鉄砲三段撃ち」や「武田騎馬軍団の騎兵突撃」は、明治以降入ってきた西洋軍法の影響を受けてそのような解釈がでてきたらしいという。

【通説は俗説】
本書は当時の史料にあたり、長篠の戦いでは、鉄砲隊による騎兵部隊の突撃の制圧などそもそも行なわれておらず、それどころか「騎兵部隊」も戦国時代には存在し得なかったと検証している。

なぜ、長篠の戦い以後、同じ戦法で勝った戦いを聞いたことがなく、鉄砲隊が以後戦いの主力となったという話も聞かないのか。
長年個人的に不思議の思っていたが、本書からその答えの一つを知ることができた気がした。



戦国の兵法者 剣豪たちの源流とその系譜(牧秀彦/学研新書)

  • 2007/09/12(水) 23:46:41

兵法者と戦国大名の関わりを、時代小説家である著者が、史実に即して考察した一冊。

本書「戦国の兵法者」では、兵法者を庇護した戦国武将10数人とその庇護を受けた剣豪多数を取り上げ、戦国武将たちがどのように剣豪に接し、兵法をどのように用いたかを紹介している。

【感想概略】
これまであまり指摘されることのなかった戦国時代の一側面について知ることができ、面白かった。
本書「戦国の兵法者」は、戦国時代のイメージを更に豊かにしてくれた。

【本書から分かったこと】
近年の歴史研究によると、戦国時代の合戦で繰り広げられる戦闘の大部分は、弓・鉄砲・礫など遠距離からの攻撃武器を用いての遠戦であり、白兵戦の頻度は低かったそうである。

刀は合戦の場では、敵の首をとるための道具であり、合戦で武器として用いられることはほとんど無かった。
にもかかわらず、戦国大名たちは、兵法者を庇護し、自身も剣術を修行した。

その理由について、本書「戦国の兵法者」は以下のように考察する。

合戦で刀を抜いて戦う場合とは、弓も槍も失った危機的状況に陥った時である。
そのような危機に出くわす確立が例え1%であっても、敵に遅れをとらぬため、戦国武将は兵法を修行したのではないか。

自分自身の戦闘能力を高めるため以外にも、戦国武将が兵法者を庇護した理由は、様々である。

精神修養のため。
大名としての箔をつけるため。
家臣に剣術を奨励し、家臣団全体の戦闘能力を底上げするため。

このようなメリットがあるからこそ、戦国武将は兵法者を庇護し、自身も剣術を修行し、家臣たちに兵法を奨励したのである。

戦国武将に仕える兵法者たちにも、メリットがあった。
一つは、資金援助が得られたことである。
次にあげられるメリットは、自流の伝書を残すことができたことである。

戦国時代の兵法者たちは、読み書きの出来ない無学者が多かったにもかかわらず、少なからぬ伝書を残している。
これは代筆を頼んだ場合もあれば、兵法者自ら学問に励み、自身で伝書を残した場合もあった。
まさに大名の庇護を受けてこそ、可能なことである。

そして戦国乱世が終結しても、大名たちは兵法者を庇護し、家臣たちに剣術を奨励した。
様々な理由を上げることができる。

尚武の気風を育成するためであった。
江戸時代の社会では刀こそが最強の武器であり、藩内の変事にそなえるためであった。
また江戸時代初期の武家社会では、いつ主君から切腹を命じられるか分からず、切腹させられる友人知人から介錯を頼まれることは十分あり得ることであり、介錯できる腕を養うためでもあった。

こうして戦国の剣術諸流派は、江戸時代も日本各地の潘で奨励された。
そして明治維新を迎え、武道として現代も学ばれているのである。

【その他感想】
刀についての最近の学説に対する著者の複雑な思いは、興味深かった。

著者は剣道と居合道を学んでいる方であるが、日本刀が実戦では無用の長物だったという最近の歴史学の解釈は、「正直、慙愧に耐えないが、確たる史料の検証が重ねられた事実とすれば、認めない訳にはいくまい」という。

武道を学ぶ方は、最近の戦国合戦における刀の役割についての学説をどのように思っているのか気になっていたのだが、やはり胸中複雑なのだと思った。

【その他感想その2】
本書を読んでもなお、足軽の技として軽んじられたという剣術が、いつ頃から、なぜ、武将に学ばれるようになったのかについて、納得のいく理由は分からなかった。

本書でも取り上げられているが、室町幕府将軍・足利義輝は、兵法を熱心に学んだ。そして義輝は、謀反人の軍勢と壮絶に斬り結び、散々に斬り伏せた末、討死した。
だが他書によると、義輝は「雑兵足軽の技を学んでいる」と白い眼で見られ、「死に方も足軽のようだ」といわれたという。
このエピソードによると、家来を持つ武士が兵法を学ぶことは、この頃は白眼視されることだったらしい。

兵法はいつ頃から、どのような事情によって、武将が誇らしく学ぶものと見なされるようになったのか。
この疑問については、いずれ何らかの答えが得られることを期待したい。