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テレパシー少女蘭 第23話「蘭、埴輪の声を聞く」

  • 2008/11/29(土) 23:59:47

【感想概略】
今回は、蘭が埴輪に助けを求められ、翠と瑠衣とともに、埴輪のために奔走するお話である。
本作でたびたび登場する歴史の陰に見え隠れする超能力者のお話でもあり、翠の妄想魔法少女も描かれ、蘭たちの人助けが描かれたお話で、おもしろかった。

この埴輪に宿るワカタケルであるが、超能力でいうところの残留思念であろうか。

そしてワカタケルの言う、女王の死後、男王が即位したが国が乱れたという状況は、邪馬台国の卑弥呼の死後を思わせる。
邪馬台国では、卑弥呼の一族である13歳の少女・壱与が女王となると、混乱は収まったという。

本作「テレパシー少女蘭」では、日本には古来から超能力者が存在し、ある時はその力を権力者に狙われ、またある時はその力を恐れられ、近年まで差別的な扱いを受けてきたものと描かれている。
今回のお話では、弥生時代に巫女王として活躍する超能力者の姿が描かれ、興味深かった。


【蘭、埴輪の声を聞く】
蘭と翠、そして瑠衣は、図書館を訪れていた。
蘭の母・玲奈に頼まれ、資料用の本を借りるためである。

その時、蘭は何者かが呼ぶ声を聞いた。
そして声は蘭にしか聞こえず、翠は「またこのパターンかいな」と苦笑する。

蘭は、翠と瑠衣を連れて、声の聞こえる方へ進み、そのまま郷土資料館へ入り、そしてとある埴輪の前に辿り着いた。
声の主は、この埴輪である。

埴輪は、自分の声が届いたことを喜んだ。
そして蘭に、頼みごとを願い出るのである。

【埴輪の願い】
埴輪は、ワカタケルと名乗った。
だが蘭たちは、ワカタケルを「ハーニー」と呼ぶのである。
ワカタケルことハーニーが話す、蘭たちに助けを求める事情は、以下の通りである。

ある時、ハーニーの国々を治める巫女王が死んだ。
代わって男王が即位するが、国々をまとめきれず、大乱が発生してしまう。
ハーニーは、亡き巫女王にかわる強い力を持つ者を、国に連れてくることを誓う。だが誓いを果たすことはできず、1800年の歳月が流れたのである。

【瑠衣、埴輪の貸出し許可を得る】
ハーニーは、自分を国境の大木の元に連れて行ってほしいという。
そのためには、この埴輪を館外に持ち出さねばならないのだが、歴史的資料を一介の中学生に貸してくれるとは、蘭も翠も思わない。

ところが瑠衣、資料館の職員に、学校の課題のため埴輪を借りたいと相談したところ、あっさり許可されてしまうのである。
この資料館、考古学の発展のため、資料の貸し出しを行なっているという。

余談であるが、私の郷里の博物館は、縄文時代をはじめとする様々な時代の歴史的資料を展示し、来館者がそれらに直接触ることを許可している。だが、蘭の街の郷土資料館は、さらに進んでいるようである。

【瑠衣、大活躍】
蘭たちは、ハーニーの言う国境の大木を探す。
ここで活躍するのは瑠衣である。
瑠衣は、豊富な郷土史の知識と土地勘により、明治初期に樹齢1800年の大木が生えていた場所を調べだした。
そして蘭と翠とともに、その丘に辿り着くのである。

ここで蘭と翠は、丘の頂上に大木の姿を見た。
だが瑠衣にこの木は見えない。

その時。
丘の麓に、弥生時代の軍勢が出現した。
そして軍勢は何と、蘭たちに矢の雨を放つのである。

蘭と翠は障壁を展開、矢を全て弾き返す。
そしてハーニーは、蘭に頼む。
自分をあの木のところに連れて行ってほしいと。

蘭はハーニーをかかえ、翠とともに大木の下に駆け込んだ。
するとハーニーは、凛々しい弥生時代の若武者に姿を変えた。

【蘭、女王となる】
若武者ハーニーは、大音声で軍勢を一喝。
そして蘭を、新しい巫女王として紹介した。
ハーニーは、これほどの力を持つ蘭ならば、女王に相応しいと笑みを浮かべ、うやうやしく跪き、蘭に女王への礼を執った。

蘭は戸惑うが、ハーニーの言葉を受けて、軍勢の前に進み出た。
すると軍勢の兵たちは、蘭の放つ女王の威に打たれ、忠誠を誓うのである。

気がつくと、軍勢は姿を消していた。
そして使命を果たしたハーニーは、埴輪から去った。

【蘭たち、凛に話す】
蘭たちは、事の顛末を凛にはなした。
オカルトマニアであり超能力マニアである凛も、蘭が女王なのか、蘭が女王を手助けしたのかは分からない。
それでも不思議な出来事に興味津々の様子である。
なお、蘭が時間の流れを超えて女王を手助けしたのであれば、超能力の発動に制約を与えるのは、時間の流れよりも距離であり、超能力者は助勢を求める場合は、時代は違っても距離的に近くにいる超能力者の方が、より助力を得易いということなのかもしれない。

そして蘭は、ハーニーの去った埴輪を見て、ハーニーの思いの強さをおもい、笑みを浮かべるのであった。


【予告】
次回「蘭と目覚めた獣~私の中に何かがいる~」

テレパシー少女蘭 第22話「蘭と白い少女」

  • 2008/11/22(土) 22:05:49

【感想概略】
今回は、雪女の噂の背後に超能力の存在が見え隠れする村を舞台に、蘭と翠が何者かの声に導かれて真相に迫る姿と二人の絆が描かれ、ノリコとユキの種族を超えた絆が描かれ、ほのぼのとした印象のお話であり、おもしろかった。

ユキについてだが、動物にも超能力が使える個体が存在し、妖力に等しいほどの超能力を身につけたということだろうか。「テレパシー少女蘭」の世界では、日本古来の伝承の陰には、超能力を持つ動物の姿があるのかもしれない。


【蘭たち、冬山へ行く】
冬。
蘭と翠、そして瑠衣と凛は、雪山でスキーを楽しんでいた。

だが蘭たちが来た目的は、遊びではない。
蘭と凛の母・玲奈に命じられ、雪女のうわさについて取材に来ていたのである。

にも関わらず、蘭たちは取材そっちのけでスキー三昧である。
すると、凛の携帯に玲奈から電話が入った。
そして玲奈は蘭たちに、遊んでいないで取材をして来い、蘭と凛の行動などお見通しだと叱責するのである。

【蘭たち、雪女について取材開始】
蘭たちは、麓の村でさっそく聞き込みを開始する。
すると、うわさの雪女は小さな女の子であり、森で迷うと道案内してくれ、その姿は子どもにしか見えないのだという。

どこか座敷わらしのような雪女である。

【蘭、声に導かれる】
夜、蘭は何者かの声で目を醒ました。
その声は、「のんちゃん」という人物を呼んでいるのである。

すると翠も目を醒ました。
そして蘭の話を聞くと、自分もつきあう、声の導くところへ一緒に行くと言い、好ましい笑みを浮かべる。

ここら辺、蘭と翠の美しい絆であった。

【蘭と翠、ノリコと遭遇】
蘭と翠は、声の導く方向へ、夜の森を歩く。
すると、道の先に、若い女性が立っていた。
夜の森で何をしているのか、明らかに不自然である。

蘭と翠は、この女性にここで何をしているのか、そして「のんちゃん」であるのか尋ねた。

するとこの女性は、ノリコと名乗り、こたえはじめた。

このノリコ、かつて父がこの付近に別荘を持っており、幼い頃はよく遊びに来ていたという。
「のんちゃん」とは、幼い頃の自分の愛称であり、そう呼んでいたのは父だけであり、その父も既に亡くなったのだと。
そして、何かに導かれ、再びこの村に来たというのである。

だが別荘で遊んだのは随分以前のことであり、さらに夜の森であり、別荘はなかなか見つからないという。

その時、蘭は何者かに導かれた。
そしてノリコたちをその別荘に導いた。

【ノリコとユキの思い出】
なつかしい別荘にいると、ノリコには次々と思い出が甦ってきた。

かつて怪我をした子狐を助けたこと。
その時に、父から与えられた母の形見のペンダントを落としてしまったこと。
そして父は、母の形見を失って悲しむノリコに、子狐を助けたことを誉め、狐の世話をするノリコに名前を考えるよう勧めたのである。

ノリコは子狐を「ユキ」と名付けた。
そしてノリコとユキは、種族を超えて心を通わせ、深い絆で結ばれた。
だが別荘から帰る日、ノリコはユキを連れて行くことが出来なかった。

幼いノリコは、別れ際に思わず呟いた
ユキが人間の女の子だったら連れて行けるのにと。

【蘭と翠、ユキの加勢を受ける】
蘭は再び、何者かに導かれ、走り出す。
そして着いた先で見つけたのは、何とかつてノリコが子狐「ユキ」を助けた時に落とした、母の形見のペンダントである。

その時、雪崩が発生。
蘭と翠は手を繋ぎ、周囲に障壁を展開、雪崩を防ぎノリコを守る。
だが雪崩の力は凄まじく、このままでは堪えきれない。

すると、白い着物の女の子が現れ、蘭と翠の手に、手を添えた。
この加勢により、蘭たちは雪崩を耐え切るのである。

ノリコは、目の前の女の子が、あのユキだと知った。
そして、ノリコが去ってからユキはペンダントを探し続けたことを知るのである。
ユキが女の子の姿なのは、ノリコと一緒にいたいという強い思いからであろう。

そしてノリコとユキは、再会を喜び合うのである。

【ノリコとユキ】
翌朝。
ノリコは晴れやかな笑顔で帰途についた。
何と、ユキも一緒である。

蘭と翠は、そんな二人を笑顔で見送るのであった。


【予告】
次回「蘭、埴輪の声を聞く」

テレパシー少女蘭 第21話「翠とおばあさんの夢」

  • 2008/11/15(土) 23:34:06

【感想概略】
今回は翠が中心のお話である。翠の亡くなった祖母への思いと後悔が描かれ、病院を抜け出す不良老女・トメの意外な事情が描かれ、翠とトメとのドラマが描かれ、幼い頃に超能力に目覚めた者が直面する悲劇と、その周囲の人びとも、恐怖のあまり心ない態度をとってしまったことを実は後悔している姿が描かれて興味深く、おもしろかった。

このトメの孫であるが、やはり桃子先生だろうか。
だとすると、桃子先生の人間不信の出発点は、慕っていた祖母にすらバケモノ呼ばわりされたことだろうか。
最近姿を見せない桃子先生だが、密かに大きな陰謀をめぐらせているのだろうか。
桃子先生の再登場を期待したい。

【蘭たち、ツンデレ老女と出会う】
季節は冬である。
蘭と翠、そして瑠衣は下校中、転んだ老女と出会った。

手を差し伸べる蘭たちだが、この老女、無愛想に蘭たちの手を払いのけ、邪険に扱う。
それでも心配する蘭たちは、老女が家に無事到着するまで見届けるとついて行く。
一方、余計なお世話だと憎まれ口を叩く老女である。

そして辿り着いたのは何と病院であり、出迎えたのは看護師であった。
この老女、名を大原トメといい、冬だというのに菜の花が見たいという理由で、病院を抜け出して土手を眺めていたのである。看護師は随分と気さくであり、トメは菜の花畑を唄った唱歌「朧月夜」が好きなことまで蘭たちに話すのである。

看護師は蘭たちに、トメを送ってもらった礼を言う。
そしてトメは看護師に促され、渋々と礼を言うのであった。

翠はなぜか、この憎たらしい老女・トメが気になった。

【翠の亡き祖母への思い】
翠は幼い頃、祖母に可愛がられていた。
実は翠にバイオリンを手ほどきしたのは、この祖母なのである。
幼い翠は、当時入院中だった祖母の元を度々訪れていた。

だがある日、翠の両親は祖母に、翠はバケモノのようなのだと訴えた。
驚く祖母だが、翠はその様子を目撃してしまい、深く傷ついた。

そして翠は、祖母に請われてもバイオリンの演奏を拒んでしまう。
それから間もなく、祖母は亡くなったのである。

翠にとって、このことが悔いとして心に残っている様子である。

【翠、トメと再会】
放課後。
この日、蘭も瑠衣も用事があり、翠と一緒に下校できなかった。

翠の楽しみは、蘭宅を訪れ、凛のつくる夕食をごちそうになることであり、蘭は翠一人で蘭宅へ行っても全く問題ないという。
だが翠は、蘭たちがいないのに蘭宅に直行して夕食をごちそうになる訳にはいかないと言う。実はケジメを重んずる緑である。

そして翠は一人で下校、肉まんを買って土手に向かった。

土手で肉まんにかぶりつく翠は、あの老女トメがいることに気付いた。
トメはまたも、冬に咲くはずの無い菜の花を見に来ていたのである。

翠は、一度は放っておこうかと思うが、結局放って置けない。
一方トメは、やはり翠を邪険に扱うが、何故か二人は意気投合する。
翠はトメに付き合い、一緒に土手を眺め続けた。

そして翠はトメを病院に送るが、接触テレパスで看護師の思考が流れ込み、トメが長くないことを知るのである。

【翠、トメと病院を脱走】
夜、翠はバイオリンを手に再び病院を訪れた。
トメに、かつて祖母への演奏を拒んだ「朧月夜」を聞かせたいようである。

翠はトメの病室を訪れた。
ところがトメは、再び病院を抜け出そうとする真っ最中であった。
翠はトメの脱走を手伝い、一緒に病院を抜け出すのである。

【トメの真実】
トメは、雑に扱ってもここまで付き合ってくれる翠に情が移った様子である。
そしてトメは翠に、孫のことを話し始めた。

トメには孫娘がおり、トメに懐いていた。
この孫娘は、菜の花が大好きで、トメに「朧月夜」を唄ってもらえるよう、よくせがんでいた。

そして翠がトメに触れた時、トメの記憶が流れ込んできた。
ある日。
孫娘は、トメが誰にも言っていない内心の秘密を口にした。
トメは心を読まれたことに恐怖を抱き、孫娘をバケモノと呼んだ。
以来、孫娘は音信不通であり、生死も不明なのだという。
トメは、孫娘に申し訳ないことをしたと、今でも悔やんでいるのである
これが、トメが菜の花畑にこだわる理由であった。

そしてトメは、翠も孫娘と同じ能力者だと知った。
だがトメは翠を恐れず、孫と同じ力を持つ人間と出会えたことを喜んだ。

翠はバイオリンを取り出すと「朧月夜」を弾き始め、トメは演奏に合わせて小声で歌った。
その後二人は、看護師に滅茶苦茶怒られたという。

【翠、蘭に報告】
翌朝、翠は蘭に、トメとのことを話し、あと10年は生きるだろうと軽口をたたく。
そして翠、せっかくだから自分たちは死者の声も聞こえたらいいのにと冗談めかしていう。

その時、翠の心に誰かが呼びかけた。
そして翠は、「ありがとう」という祖母の声を聞いた。


【予告】
次回「蘭と白い少女」

テレパシー少女蘭 第20話「凛、超能力に挑戦」

  • 2008/11/08(土) 21:41:42

【感想概略】
今回の影の主役は凛であり、凛のおバカな面が全面的に描かれ、笑えるお話でおもしろかった。
凛の超能力特訓に一日つきあう蘭は、何て兄思いの妹なのだろうかと思う。
また、凛は勉強が苦手ということが明かされたが、これは以外な気がした。

【凛の超能力特訓】
休日の蘭の家。

凛は、蘭に力強く断言した。
「妹である蘭が超能力を使えるのなら、兄であるオレにも出来るはず!」
そして凛は、超能力の特訓に励むのである。

実は凛、柔道の大会が近いのだが、練習もそっちのけ。
スプーンを握りしめ、曲がれ曲がれと念ずるのであった。

さらに凛、蘭を特訓に付き合せ、超能力のアドバイスをしろと無茶なことを要求。
そして蘭に、テレパシーを送れという。

蘭は心に念じた。
(お兄ちゃんのバーカバーカ!)

すると凛、蘭が心に思うことをピタリと言い当てた。
だがそれは、兄をバカにしきった蘭の顔を見て、蘭の考えを正確に読み取ったのであり、超能力とは全く関係ないのだった。

凛の特訓は、夜にまで及んだ。
そして蘭は、兄の愚行に付き合わされるのである。
まさかこの兄妹、一日中超能力を特訓していたのだろうか。

蘭は思わず言う。
超能力の特訓より、柔道を練習した方が良いと。

【柔道大会、当日きたる】
柔道の大会当日。
蘭と翠、そして瑠衣は、凛の学校の柔道部部室を訪れた。
いかにも男所帯という、むさ苦しく汚い部屋である。

その時。
凛は、ロッカーを開けると、ラブレターが放り込まれていることに気付いた。
これに凛は激しく動揺、そして大喜び。
あとでゆっくり読むと言い、ゆるみきった不気味な笑みが浮かびっぱなしである。

これに翠は、「凛さまほど素敵な方なら、女子が放っておくはずがありませんわ…」とショックを受けた様子である。
一方、蘭は、凛がもてるとは微塵も思っておらず、ラブレターとは何かの間違いではくらいにしか思わず、終始冷静である。

【柔道大会の開始】
いよいよ柔道の大会開始である。
相手校の主将は、凛をライバル視して闘志に燃え、この日に備えて練習に練習を重ねてきたと気合全開である。
一方、凛は未だ不気味な笑みを浮かべ続け、相手校主将の声も耳に入らない。
何やら気の毒な、相手校主将である。

そして試合開始。
勝敗の行方は、凛と相手校主将との大将戦に持ち越された。
凛は、試合がはじまっても魂が抜けっぱなしである。
だが凛、危ういところに追い詰められてようやく正気に戻ると攻勢に転じ、試合に勝利した。

そして試合終了後。
相手校主将はさわやかな笑みを浮かべ、凛と再戦を誓い合うのである。

【凛のラブレター消失事件】
大会終了後。
凛は、ロッカーからラブレターが無くなっていることに気付いた。
動揺しまくり、騒ぎまくる凛である。

一方、他の柔道部員たちは、凛がもてるとは全く思わない。
「妄想だったんじゃないのか?」と冷静に無礼な言葉をぶつけ、全く相手にしない。

すると凛、部員たちを疑いはじめた。
うらやましすぎて隠したのではないかと、失礼な本音をぶつける凛である。

そして凛は、何と部員たちの持ち物検査を開始。
しかし、ラブレターは出てこない。
首をひねる凛だが、泥棒扱いされても怒らない部員たちは、何て心が広いのだろうかと思う。

すると凛、蘭に超能力で部員たちを心を読めと言う。
ラブレターの前には、友情も信頼もどうでも良い様子の凛である。

凛と翠は、部員たちの手に触れ、心を読む。
だが誰もウソをついていない。

そして部員たちは、凛の無礼に怒ることもなく、「やっぱり妄想だったんだろ?じゃあな」と普通に声をかけ、去っていった。
こんな良い人たちを疑うとは、ラブレターにすっかり狂わされている凛である。

だが凛は、真実にたどり着く。
そして翠のポケットから、ラブレターを発見する。
何と犯人は、翠だったのである。

泣き崩れる翠だが、実はサスペンスドラマの犯人気分に酔っているのであった。
一方、凛は、ラブレターさえ出てくれば、翠が隠したことなど既に終わったこと、理由も含めてどうでも良いようである。

【ラブレターの真相】
凛は、自宅にもどると、蘭と翠、そして瑠衣の前でラブレターを読み始めた。
気味の悪い笑みが止まらない凛だが、読み進めるほど、どうもおかしいことに気付き始めた。
そして、このラブレターは、隣の部室の相撲部宛であることが判明するのである。

がっかりする凛、喜ぶ翠、そして苦笑を浮かべる蘭と瑠衣である。

だが凛は言う。
途中から、こうなるのではないかと思ったと。
そして、これは予知能力ではないかと主張。
またまた蘭を相手に、超能力の特訓を開始するのだった。


【予告】
次回「翠とおばあさんの夢」

テレパシー少女蘭 第13話「蘭と謎の案内人~人面瘡は夜笑う~」

  • 2008/09/20(土) 23:41:58

【感想概略】
今回は、蘭と翠が、少女の幻影に招かれ、これは何か助けを求めているのだろうと判断し、山奥の旧家「鬼頭神家」に乗り込むお話である。
旧家と超能力という組み合せが興味深く、蘭と翠の活躍が楽しめ、おもしろかった。

本作では、超能力者とは古くから日本社会に存在しているのだが、常人と異なる能力は恐れられ忌まれ、差別的な扱いを受けることが多く、そのための悲劇も少なくなかったと描いている。

今回のお話は、古い日本で繰り広げられた超能力者の悲劇が、実は決して終わっていないものとして姿を見せ、現代の超能力者である蘭と翠を招いたということだろうか。

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テレパシー少女蘭 第12話「蘭と三つ目の涙~髑髏は知っていた~」

  • 2008/09/13(土) 23:59:28

【感想概略】
今回は、蘭と翠の超能力探偵物語の解決編である。今回も、蘭と翠の活躍が楽しめた。

この「テレパシー少女蘭」の世界では、日本各地に古来から超能力者の足跡が残されている。
ある地域では「エマヒグサ」のように権力者に利用されそうになった。
またある地域では「三つ目族」のように、特殊な力のため地域社会の人々から差別されていたようである。

今回の霜月を復讐鬼に変えたのは、一部の悪人ではなく、地域社会の一人一人の少数派への差別感情である。
普通の人たちが少数派を差別すること、ひとと異なることを認めず排除しようとする傾向は現代日本の問題点の一つであるが、ここら辺、考えさせられるところがあった。


【前回のあらすじ】
前回、蘭の兄・凛は、蘭たちを引き連れて白帆町を訪れた。
凛の目的は、同級生・麗華の兄・章平を探し出すことである。
章平は新聞記者であり、麗華はこの兄を強く慕っている様子である。

この章平の失踪事件の重要参考人が、町の名士・霜月である。
この霜月、不正献金の疑惑があり、章平はこれを取材していたのである。

翠は霜月と対面すると、ストレートに疑惑をぶつけるが、霜月は全く動じない。
だが霜月、麗華を見ると顔色を変えた。
何と麗華は、霜月の亡き娘とうり二つなのである。

その夜。
蘭たちは旅館に宿泊していたが、何者かが蘭と麗華を拉致してしまう。
霜月の仕業であった。
霜月は、亡き娘と生き写しの麗華を手元に置きたいということだろうか。

【翠たち、蘭たちの元へ向かう】
翠は、テレパシーで蘭の異変を知ると、凛と瑠衣とともに行動開始。
蘭と麗華を捜し始めた。

翠たちは、タクシーを捕まえると「三ツ埋」に行くよう依頼、
運転手は恐れて断るが、凛と翠は運転手を脅し、車を出発させてしまうのである。
さらに瑠衣は、目的地は古い寺と古地図から判断、タクシーを蘭たちの元へ走らせる。

【蘭、章平を発見】
一方、蘭は意識を取り戻し、自分が木の床に転がされていることに気付いた。
さらに、蘭のとなりには、若い男性が転がされていた。
何と、麗華の兄・章平である。

蘭は、テレパシーで翠に連絡。
そしてどこかに出口は無いかと捜し始めた。
すると、戸の隙間から光が洩れていることに気付いた。

【霜月、「三つ目族」の力を発動】
覗いてみると、麗華と霜月が向かい合って座っている。
霜月は麗華に、拉致したことは部下の不手際と詫びた。
そして暴風雨が接近中なので、今夜は泊まることを薦める。
だが麗華は皆の元へ帰るといい、一歩も引かない。

その時、霜月の額に赤い目が浮かび上がり、麗華へ光線を放った。
すると麗華、瞳から意思の光が消え、霜月の操り人形になってしまう。
これこそが、「三つ目族」の超能力のようである。

驚く蘭だが、その時、霜月の記憶が蘭に流れ込んできた。
そして蘭は、かつて霜月の娘が、医師から診察を拒まれて命を落としたことを知るのである。

だが霜月が、何者かが自分の心を読んだことに気付いた。
そして霜月は引き戸を開け、蘭を睨みつけるのである。
さらに霜月のボディガードたちが多数登場、蘭を取り囲んだ。

【翠たち、参上】
その時、何者かが雨戸をブチ破り、屋内に乱入してきた。
凛の仕業であり、翠と瑠衣も登場である。

凛は不敵な笑みを浮かべ、ボディガードたちの前に立ち塞がり、叩きのめし始めた。
プロであるボディガードたちを圧倒してしまう凛は、実は格闘技の天才か、あるいは何らかの超能力者なのかもしれない。

そして蘭と翠は、麗華を連れて走り去る霜月を追う。

【霜月、真相を明かす】
霜月は麗華を連れ、寺院内の一室に走りこんだ。
蘭と翠も、駆け込んだ。

異様な部屋である。
壁には不気味な目が多数描かれ、部屋の中央には球形の大きな石。
そして額に赤い目の描かれた髑髏。

霜月は明かす。
ここは、三つ目族の墓所なのだ。
三つ目族は、特殊な力を忌まれ、差別され、死んだ後すらここに隔離されたのだ。
髑髏に赤い目が描いてあるのは、死後ですら差別してのことなのだ。
歴代の三つ目族の人びとも、霜月の親兄弟も、そして霜月の娘もここに眠っているのだと。

そして霜月は叫ぶ。
自分は権力を握り、自分の家族をバケモノ呼ばわりした者たちに復讐したのだと。
霜月の娘を死に追いやったのは、そして霜月を復讐鬼へ変えたのは、地域社会の一人一人の差別感情だったのである。
これには蘭も翠も、複雑な表情である。

【亡き娘、霜月に訴える】
その時、麗華の身体を借りて、亡き霜月の娘・ミチコが、霜月に訴えた。
能力があるからバケモノなのではない、歪んだ心があるからバケモノなのだと。

霜月は、亡き娘の言葉に動揺、墓所から走り出し、寺から飛び出した。
何と寺は断崖絶壁の際にあり、霜月は奈落の底へ落下していく。

すると麗華の額に赤い瞳が浮かび上がり、凄まじい念動力を発揮。
落下する霜月を空中で制止させ、再び墓所まで移動させてしまうのである。
麗華の兄・章平のメモにあった「三ツ埋に俺たちのルーツがある」とは、麗華も三つ目族の血を引いているということだろうか。

だがその時、土砂崩れが発生。
大量の土砂が寺めがけて押し寄せてきた。
すると蘭と翠は手を繋ぐと超能力を発動。
寺の周囲に障壁を張り、土砂をやりすごすのである。

【蘭と翠】
蘭たちの活躍により、章平は救助された。
霜月は、逮捕され、殺人についても自白するつもりのようである。

だが翠は、バケモノ呼ばわりされ娘を奪われ復讐に狂った霜月の気持ちがわかる気がするという。
そして蘭は、テレパシーで翠に呼びかけるが、本題は切り出さなかった。

【予告】
次回「蘭と謎の案内人~人面瘡は夜笑う~」

テレパシー少女蘭 第11話「蘭と失われた村~髑髏は知っていた~」

  • 2008/09/13(土) 23:19:26

【感想概略】
今回は、蘭と翠の超能力探偵物語の前編である。いろいろ突っ込みどころのある気はするが、超能力がらみの歴史を持つらしい町の謎と、蘭と翠の活躍が楽しめた。

【凛、相談を受ける】
蘭の兄・凛は、同級生の少女・麗華から相談を受けた。
何と、行方不明になった兄・章平を捜してほしいというのである。
この麗華、父はおらず、母は海外であり、新聞記者として働く兄をとても頼りとし、大事に思っていた。

義侠心に篤い凛は、さっそく蘭と翠、そして瑠衣を率いて、行方不明者の捜索を開始した。
まずは凛、麗華に頼み、章平の部屋へ案内してもらい、手がかりはないかと家捜しをはじめた。
すると蘭は、残留思念から章平が手がかりを書き残したことを知り、間もなく謎のメモを探し当てるのである。
メモには「霜月幸太郎が犯した殺人」「三ツ埋に俺たちのルーツがある」の文字が見える。
蘭たちは、「霜月幸太郎」をキーにネットで検索。
すると、白帆町の名士であり、不正献金の疑惑があるという。

蘭たちは、この霜月幸太郎こそ、章平行方不明事件の重要参考人と判断し、白帆町へ向かうのである。

【凛たち、白帆町に到着】
凛は蘭たちを引き連れ、白帆町に到着。
さっそく霜月幸平の邸宅を訪れた。
ところが霜月邸は屈強の黒服の男たちが警護しており、怪しい者が出入りしないよう見張っている。
そこで蘭は、入り口の前に立ち塞がる黒服の心を読み、ウナギを食べたがっていることを知ると、ウナギ屋を装い、まんまと邸宅へ侵入してしまうのである。

だが蘭と翠は、庭でガードマンたちに囲まれてしまう。
するとそこへ、白髪の男性が登場、ガードマンたちを下がらせた。
この男性こそ、霜月幸太郎である。
そして霜月は、蘭と翠を邸内へ招いた。

翠は霜月を章平行方不明の犯人と断じ、次々と証拠を挙げ、追い詰めようとする。
だが霜月は何を言われても全く動じない。
蘭と翠は、とりあえず引き下がるしかない。

ところが霜月、麗華を見ると顔色を変えた。
何と麗華は、霜月の亡き娘とうり二つなのである。
しかも霜月の娘は、医師から診察を拒まれて命を落としたらしい。

【凛、三ツ埋の情報を得る】
一方、凛と瑠衣と麗華は、「三ツ埋」について街で聞き込みである。
だが、街の人たちに尋ねても、みな口をつぐむばかり。
凛たちは、とりあえず適当な食堂に入った。

ところがここで、店主夫婦が「三ツ埋、三ツ埋」と大きな声で話しているのが耳に入ってきた。
店主は、自分はこの街の出身ではないから、「三ツ埋」など気にしないという。
一方、妻は「奴ら不思議な力があるんだからね!」と引きつった表情で、店主をたしなめる。
凛たちは店主夫婦に尋ね、ついに「三ツ埋」のことを聞き出した。
「三ツ埋」とは不思議な力を持つ「三つ目族」の住む村であり、この三つ目族は街の人びとに追い払われたのだという。

【蘭と麗華、拉致される】
その夜。
蘭たちは、旅館に宿泊した。
ところが麗華と蘭が黒服の男たちに拉致されてしまう。
全て霜月の仕業であった。

霜月の正体は、真意とは何か。
蘭と麗華はどうなるのか。
次回も楽しみである。

【予告】
次回「蘭と三つ目の涙~髑髏は知っていた~」

テレパシー少女蘭 第9話「蘭、神様をひろう~蘭と桜と春爛漫~」

  • 2008/08/23(土) 23:59:58

【感想概略】
原作未読。今回は、蘭と翠、そして瑠衣が、数百年前に離れ離れになったカップルを再会させようと力を尽くすお話である。
蘭と翠の絆が描かれ、瑠衣の好人物ぶりが描かれ、柏葉郎子の一途さと、桜郎女の意外な素顔が描かれ、おもしろかった。翠が、蘭と瑠衣のデートに乱入するのは、それだけ蘭への思いが強いからにおもえた。
また今回は、作画の良さも印象的だった。
柏葉郎子と桜郎女であるが、超能力で言うところの「残留思念」であろうか。それとも神霊的存在なのだろうか。「テレパシー少女蘭」には、「幽霊」や「神霊」が登場することがあるのだが、これら「神霊的存在」の正体について、いずれ明かされることも期待したい。

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テレパシー少女蘭 第8話「蘭のなかよし大作戦」

  • 2008/08/16(土) 20:18:37

【感想概略】
原作未読。今回は、感情表現の苦手な男女の友だち同士を、蘭と翠が仲直りさせるお話である。
超能力を日常のちょっとした人間関係の修復に活用する姿が描かれ、おもしろかった。

山下君と月の出会いは、中学校版「電車男」のようだと思わないでもなかったが、それも含めて楽しめた。
また強者が弱者を面白半分になぶり者にするシビアな中学生活が描かれており、考えさせられるところもあった。

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テレパシー少女蘭 第7話「蘭、湯けむり幽霊事件~ゴースト館の謎~」

  • 2008/08/02(土) 20:48:15

【感想概略】
原作未読。今回は、高校野球中継による放送開始時間の変更に途中で気付いての視聴であり、全編を通して視聴できなかったのだが、楽しめた。

さて今回のお話は、幽霊温泉の解決編である。
視聴できた範囲では、幽霊騒動の謎が明かされ、その犯人があかされ、犯行に至った動機が明かされ、蘭と翠による超能力の使い方が楽しめ、おもしろかった。

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