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機動戦士ガンダムOOセカンドシーズン 第22話「未来のために」

  • 2009/03/08(日) 23:59:02

【感想概略】
今回の「ガンダムOO」は、最終決戦のはじまりが描かれたお話である。刹那とグラハムの激闘が描かれ、ルイスの異変が描かれ、最終決戦前のプトレマイオス側の人々の内面が描かれ、いよいよはじまった最終決戦ではグッドマン准将の知略が描かれ、敵の作戦を逆手に取ったカタロンの活躍が描かれ、カティ・マネキン大佐の活躍が描かれ、ついに本性を見せるリジェネ・レジェッタの姿が描かれ、戦闘を見つめるマリナとシーリンが描かれ、面白かった。


【刹那VSグラハム】
前回、刹那の前に、MSスサノオを駆るMr.ブシドーが現れた。
そしてMr.ブシドーは、自らの正体がグラハム・エーカーであることを明かし、刹那に果し合いを申し込んだ。

刹那は、グラハムの執念に思い知らされる。
グラハムもまたガンダムによる武力介入によって歪められた存在なのだと。
刹那はグラハムの申し出を受け入れ、ダブルオーライザーで飛翔。
グラハムの駆るスサノオと激闘を繰り広げる。

だが戦いは一進一退。
ダブルオーライザーとスサノオは激しく斬り結ぶが、決着はつかない。

ついに両機はトランザムを発動。
スサノオは強烈な斬撃を繰り出し、ダブルオーライザーのGNソードを破壊。
続けてとどめの一太刀を繰り出す。
だがダブルオーライザーは、スサノオの刃を白刃取りで受け止め、そのまま刃をへし折る。
さらにダブルオーライザーはビームサーベルを抜き、スサノオの擬似GNドライブを破壊、敵機を機能停止に追い込んだ。

グラハムは刹那の強さを喜び、止めを刺せと叫ぶ。
だが刹那はグラハムに言う。
「俺は生きる、生きて明日を掴む。それが俺の戦いだ。
生きるために戦え」
刹那は剣を引き、立ち去った。

これに沙慈は、晴れやかな顔で刹那に「ありがとう」という。
刹那は、なぜ沙慈に礼を言われるのか分からず戸惑う。
だが沙慈は、そう言いたいのだといい、笑うのである。

一方、戦いを影から眺めていたリジェネ・レジェッタは、何やら笑みを浮かべてつぶやく。
「純粋種として覚醒したか、刹那・F・セイエイ。
それは人類の命運を握る力だ」

【刹那、ヴェーダの情報をもたらす】
刹那はプトレマイオスへ帰還すると、ヴェーダの位置情報を王留美から得たことを仲間たちに告げた。
王留美からの暗号情報は、間もなく解読され、スメラギたちは、ヴェーダの位置は月の裏側であることを知るのである。

【アロウズ艦隊、最終決戦へ】
アロウズのグッドマン准将は、艦隊を率い、月の裏側へ向かっていた。
いまや反政府勢力最後の砦であるソレスタルビーイングを滅ぼすためである。
その戦力は、巡洋戦艦21隻に擬似GNドライブ搭載MSが108機という大軍勢である。
グッドマン准将は、これだけの大兵力ならばソレスタルビーイングへの勝利は疑いなしと凶悪な笑みを浮かべる。

その時、部下がグッドマン准将に報告する。
ライセンサーが艦隊を離脱すると。
何と、リヴァイブ・リヴァイバルとヒリング・ケア、そしてルイス准尉がそれぞれの乗機を駆り、勝手に発進してしまったのである。
だがグッドマン准将は、ライセンサーたちに作戦中に勝手をされては堪らないといい、せいせいした様子である。

進軍の最中、ホーマー・カタギリ司令は、アロウズ将兵たちに言う。
恒久平和実現のため、ソレスタルビーイングを殲滅するのだと。

【ルイスの異変】
ルイスは、乗機のコクピットで膝を抱えて泣いている。
ルイスは前回、両親の仇ネーナ・トリニティを討ち取った。
だがネーナにも家族の仇がいると知り、平静ではいられない様子である。

ところが突然、ルイスの瞳が金色に光り始めた。
そしてルイスは凶悪な笑みを浮かべ、ネーナの死を嘲笑するのである。

【プトレマイオス側、決意を固める】
プトレマイオスは、リンダの輸送船と合流した。
そして物資の補給を受け、各ガンダム用の新装備を搬入し、戦力の強化を進めていく。
さらに、オーガンダムも受け取るのである。

補給が進められる中、沙慈は刹那たちに言う。
「行くよ、僕の戦いをするために。
決めたんです、もう迷いません」
刹那は驚き、スメラギは複雑な表情を見せるが、沙慈の決意を受け入れた。

するとソーマも言う。
「私も参加させてもらう。私にも、そうするだけの理由がある」

これにアレルヤは複雑な様子を見せるが、ライルと刹那は言う。
「そうだな。目的は違っても、俺達はあそこへ向かう理由がある」
「そして、その想いは未来に繋がっている。俺達は、未来のために戦うんだ」

そして、ティエリアが、アレルヤが、ライルが、刹那が、それぞれの決意を口にする。
「イノベイターの支配から、人類を解放するために」
「僕やソーマ・ピーリスのような存在が、二度と現れない世界にするために」
「連邦政府打倒が、俺の任務だ。イノベイターを狙い撃つ。そして…」
「俺達は変わる。変わらなければ、未来とは向き合えない」

スメラギは皆の決意を受け、プトレマイオスの発進を指示する。
だが操舵士であるラッセがいまだ復帰していない。
これはプトレマイオスの作戦行動の大きな支障であり、アレルヤは表情を曇らせる。

だがそこにラッセが姿を見せた。
ラッセは作戦参加の決意を宣言し、頼もしく笑うのである。

【刹那とフェルト】
プトレマイオスは、アロウズ艦隊を探知。
戦闘態勢をとり、ガンダム出撃の準備を進めていく。

ガンダムへ向かう刹那の前に、フェルトが姿を見せた。
そしてフェルトは刹那に、リンダに頼んで育ててもらったという花を渡した。
「マリナさんに怒られるかな」とおずおずと笑うフェルトだが、刹那は「彼女とはそういう仲じゃない」と即答である。
そして、「死なないで」というフェルトに、刹那は「了解した」と言い残し、ガンダムへ向かうのである。

【プトレマイオス側MS、出撃】
アレルヤとソーマはアリオスアーチャーに搭乗。
出撃前の最終チェックも済み、アレルヤはソーマに声をかけた。
するとソーマは、アレルヤに言う。
「マリーでいい、そう呼びたければ。だがわたしは…」

これにアレルヤは、笑って彼女をソーマと呼ぶのである。
アレルヤとしては、彼女がソーマ・ピーリスであることを受け入れ、ソーマの意志と人格を受け入れたというところだろうか。

そしてアレルヤとソーマは、アリオスアーチャーで出撃した。

一方、ティエリアはセラフィムに搭乗。
「僕を導いてくれ、ロックオン」とつぶやき、出撃するのである。

続いてライルは、亡きアニューの魂に決意を誓い、ケルディムで出撃する。

そして刹那はダブルオーガンダムを駆り、沙慈はオーライザーを駆り、それぞれの決意を胸に出撃。
両機はドッキングしてダブルオーライザーとなり、加速。

プトレマイオス側のMSの群れは、敵部隊へ突撃を開始した。

【アロウズ艦隊、マイスターたちとの戦闘開始】
アロウズ艦隊は、MS部隊を出撃させ、ガンダムとの戦闘を開始。
激戦を繰り広げるが、ガンダム4機とガンアーチャーは大部隊を相手に善戦。
敵機を次々と撃破し、敵MSの群れを圧倒していく。

すると、敵MS部隊は突如後退を開始した。
直後、アロウズ艦隊はアンチフィールドを散布、ビーム砲を無効化した。

そしてアロウズMS部隊が再び突撃、実体弾でガンダム4機とガンアーチャーを攻撃する。
ガンダム側は、ビーム砲を無効化されてしまっており、遠距離攻撃が出来ない。
どうやらこれが、アロウズ側の狙いであった様子である。

ところがスメラギは、これも予測の範囲内のようで、直ちにアンチフィールド散布圏内の突破を開始する。
予想以上に早い対応に、グッドマン准将は舌を巻きながらも、MS部隊に今の内にプトレマイオスに打撃を与えることを指示するのである。

【カタロン参戦】
アロウズMS部隊は、ガンダム4機とガンアーチャーを果敢に攻撃し、ついに防御陣を突破。
プトレマイオスへミサイル攻撃を敢行、プトレマイオスへ命中弾を浴びせた。
だがスメラギは動じず、何かを待っている様子である。

その時。
何者かがアロウズMSの群れを実体弾で砲撃、次々と撃破していく。
カタロンMS部隊の仕業である。
実はスメラギ、カタロンの加勢を確信しており、これもまた作戦の内というところのようである。

【カティ・マネキン大佐、参戦】
さらに、アロウズ艦隊を何者かが砲撃した。
連邦軍クーデター派の仕業である。
そして、クーデター派の指揮をとるのは、何とカティ・マネキン大佐である。

カティ大佐はアロウズ側に言い放つ。
「アロウズ艦隊に勧告する。我々は決起する。
悪政を行う連邦の傀儡となったアロウズは、もはや軍隊ではない。
世界の行く末は、市民の総意によってのみ決められるものだ。
我々は貴様らの蛮行を断罪し、市民にその是非を問う」

クーデター派は、擬似GNドライブ搭載MS「ジンクス」の群れをアロウズ艦隊に突撃させ、激闘を展開。コーラサワーもジンクスを駆り奮戦。アロウズ部隊を押しまくる。

【アロウズ旗艦、轟沈】
グッドマン准将は部下に、クーデター派艦船への砲撃を命じた
だが敵艦は、被弾した味方艦船の影に位置しており、砲撃できない。
するとグッドマンは、戦えない味方など意味はないといい、味方もろとも敵艦を攻撃しろと叫ぶのである。
その時、刹那はダブルオーライザーでアロウズ旗艦を砲撃、命中。
旗艦はグッドマン准将もろとも爆発四散した。

【リジェネ・レジェッタ、リボンズを撃つ】
一方、イノベイターのアジト。
リボンズは笑みを浮かべながら、アロウズとソレスタルビーイングとの最終決戦を眺めていた。

そこへ姿を見せたのは、リジェネ・レジェッタである。
リジェネは言う。
人間たちが戦うように仕向けたのは、リボンズではないかと

するとリボンズは、リジェネに言う。
自分は、リジェネたちの上位種であり、創造主なのだと。
そしてリジェネの野心は脳量子波で筒抜けであり、とうに気付いていたのだと。

リジェネは図星を突かれ、激しく動揺。
だが次の瞬間、リジェネは発砲、リボンズの眉間を撃ち抜く。
リボンズは、血を撒き散らしながら倒れた。

そしてリジェネは言う。
「僕だ、僕なんだ…。
人類を導くのはこの僕、リジェネ・ジェレッタだ」


【予告】
次回「命の華」

機動戦士ガンダムOOセカンドシーズン 第21話「革新の扉」

  • 2009/03/01(日) 23:59:26

【感想概略】
今回の「ガンダムOO」は、王留美とネーナの生き様の一つの結末が描かれ、ネーナとルイスの因縁の結末が描かれ、人々の人生を弄ぶリボンズの暗躍が描かれ、Mr.ブシドーの正体が描かれ、刹那の異変が描かれ、刹那とMr.ブシドーの対決が描かれ、見応えがあり、おもしろかった。


【刹那と沙慈】
前回、刹那はアニューの駆るMSを砲撃、アニューもろとも葬った。
これはライルを守るため、止むを得ないことである。

だがライルはアニューを失った怒りを、何かにぶつけずにはいられない。
ライルは刹那を責め、何発も殴るのだが、刹那は一言も弁解せず、黙って殴られ続けた。

そして今回、沙慈は刹那に尋ねる。
他に方法は無かったのかと。

すると刹那は言う。
あの時、彼女はアニュー・リターナーではなかった、ああしなければライルは死んでいた。
そしてルイスも、何かに取り込まれている、そう感じるのだと。

沙慈は、刹那の言葉を信じるのだが、刹那が人間離れしていくことに戸惑っている様子である。
その時、艦内チェックのため、電源が一時的に落とされた。

暗闇の中で、沙慈は見た。
刹那の瞳が金色に光っているのを。

【プトレマイオス、王留美たちからの暗号を探知】
プトレマイオスは、緊急暗号通信を受信した。
実はこの通信は、ネーナ・トリニティの襲撃を受けた王留美たちが発したものである。
だが通信にあるのは、宙域ポイントのみ。
プトレマイオス側から見ると、怪しげな通信である。

ティエリアは、この通信について調査にすら反対の様子である。
だがスメラギは気になるといい、刹那も調査を強く希望しているという。
さらにイアンも、ラグランジュ5に行けば新装備が入手できるし、到着するまでにガンダムを修理できると賛成する。

これを受け、スメラギは調査を決定した。

【ライルと刹那】
出発直前。
刹那の前に、ライルが姿を見せた。
ライルは刹那に、この前は感情的になりすぎたといい、頭を下げた。

刹那は、何と言えばよいか分からず、言葉に詰まるが、ライルの言葉を受け入れた。
だがライルは、立ち去る刹那の背中に銃口を向けるのである。
結局ライルは、引き金を引かないのだが、ライルがアニューを大事に思う気持ちは本物であり、それだけにアニューを直接手にかけた刹那のことを、そうそう簡単には割り切れないというところだろうか。

【刹那と沙慈、エクリプスへ】
間もなく、刹那と沙慈の駆るダブルオーライザーが発進した。
目的地は、ラグランジュ5の宇宙施設エクリプスであり、ダブルオーライザーで数日の距離である。
沙慈としては、今回の発進は人助けであり、それならば協力に異存は無い様子である。

そしてスメラギは、残ったプトレマイオスを、アロウズ艦隊の目をダブルオーライザーから逸らすための囮とするのである。

【ルイス准尉とMr.ブシドーに特命が下る】
アロウズ艦隊では、ルイス准尉が血走った目で、錠剤を貪り飲んでいた。
この錠剤、リボンズによると、擬似GN粒子による細胞障害を抑制するためのものだという。

アンドレイ中尉は、ルイスを見ると声をかけるのだが、ルイスはアンドレイを怒鳴りつけるのである。
殺気だったルイスの様子を見ると、リボンズの与えた錠剤には、ある種の洗脳効果や、好戦性を強化する効果もあるのかもしれない。

するとMr.ブシドーが姿を見せた。
そして、ルイス准尉と出撃するのだという。
これにアンドレイ中尉は、自分も作戦に参加させてほしいと申し出た。
Mr.ブシドーはこれを了承するが、アンドレイの機体がブシドー機とルイス機について来れるとは思えないという。

【シーリンたち、脱出に成功】
地上では、シーリンたちはどうにか保安局を撒くことに成功していた。
もっとも、クラウスは負傷している様子である。

だがクラウスはシーリンに言う。
自分は悲観していない、連邦のクーデター派との接触に成功したので、宇宙へ行くつもりなのだと。
さらにクラウスは言う。
マリナたちの歌が広まっている。
これは、人びとが平和を望んでいることの現われではないか。
人びとは、歌を通じて争いがなくなることを望んでいるのではないか。
我々は否定ばかりしていたが、人と人とが分かり合える道を忘れていたのだと。

シーリンは、マリナの生き様に何やら考えさせられている様子である。

【王留美と紅龍】
エクリプスには、ネーナの手を逃れた王留美と紅龍が潜んでいた。
王留美は、逃亡中に負傷し、苦痛に表情を歪めている。

紅龍は王留美に尋ねる。
ソレスタルビーイングは来るだろうか。

すると王留美は苛立ったように言う。
そんなこと、分かる訳がない。
だが来なければ、世界はイノベイターのものに、リボンズ・アルマークのものになってしまうのだと。

さらに紅龍は言う。
ネーナはいつからイノベイターの側についたのだろうかと。
紅龍としては、待つ以外にできることのない状況で、何か話題を提供しようとしたというところだろうか。

だがこの言葉に王留美は激怒、紅龍を怒鳴りつけた。
少しは自分で考えたらどうなのか。
兄である紅龍が当主の器でなかったから、自分は王家の当主の座を継がされた。
自分は人生を歪められたのだと。

さらに王留美は言う。
だから自分は世界の変革を求めた。
地位・名誉・資産を失ったとしても、自分は人生をやり直し、自分だけの未来を手に入れるのだと。

紅龍は、感情を剥き出しにした王留美に対し、無言である。

その時。
何者かが二人の会話に割り込んだ。
「何?そのベッタベタな理由。くっだらない。
あたし、アンタが大嫌いよ、お嬢さま!」

何と、ネーナ・トリニティの登場である。

【ネーナ、紅龍を撃つ】
ネーナは銃口を躊躇なく王留美に向け、撃った。
だが次の瞬間。
紅龍が間に割って入り、王留美を庇って撃たれた。

ネーナは次々と発砲。
だが紅龍は自らの身体を盾にし、王留美を逃がす。
ネーナは紅龍の頭を銃撃、命中。
紅龍は動かなくなった。

そしてネーナの視線の先に姿を見せたのは、リジェネ・レジェッタである。
何とネーナはリジェネと組んでいたのである。

リジェネは笑みを浮かべて言う。
これで、イオリアでもリボンズでもない、自分の計画が加速するのだと。

やがて、ダブルオーライザーがエクリプスに到着した。

【刹那、王留美と接触】
刹那は機体を降り、エクリプスの内部を進む。
そして刹那の前に、王留美が姿を見せた。

王留美は刹那に、ヴェーダの位置情報を記した紙を渡した。
刹那は王留美が負傷していることを心配し、まずはここを脱出しようと手を差し出す。
刹那としては、王留美を仲間と信じて疑っていない様子である。

だが王留美は言う。
一緒には行けない、しかし大丈夫だと。

刹那は、王留美の言葉を尊重し、この場を立ち去った。
刹那としては、王留美がここまで言うのだから何か事情があるのであり、そして王留美ならばこの場を切り抜ける手筈は既に整っているのだろうと、ここは王留美を信じたというところだろうか。

一方、王留美はつぶやく。
「あなた達とは行けないのよ、求めているものが違うのだから」

【Mr.ブシドー、正体を明かす】
刹那は、ダブルオーライザーの元へ辿り着いた。
ところがダブルオーライザーは、黒いMSに刃を突きつけられている。
Mr.ブシドーの駆るMSスサノオである。

Mr.ブシドーは言う。
「4年ぶりだな、少年。
ガンダムを失いたくなければ、わたしの望みに応えてほしい。
このわたし、グラハム・エーカーは、君との果し合いを所望する。」

Mr.ブシドーはついに、自らの正体が旧ユニオンのフラッグ・ファイターであったグラハム・エーカーであることを明かし、刹那に果し合いを申し込んだ。

グラハムは言う。
グラハムの空を汚し、同胞や恩師の命を奪い、フラッグ・ファイターの矜持すら打ち砕いたのは、刹那とガンダムなのだと。
「一方的と笑うなかれ。先に武力介入したのは、君たちだ!」

刹那はつぶやく。
「この男もまた、俺たちによって歪められた存在…」
そして刹那は、この果たし合いを受けた。

刹那はダブルオーライザーに搭乗して飛翔、スサノオと斬り結ぶ。

【ネーナ、王留美を撃つ】
王留美は、小型艇でエクリプスを脱出した。
機内で王留美は、笑みを浮かべてつぶやく。
「ソレスタルビーイングも、イノベイターも、お兄さまの命も捧げて、変革を成し遂げる。
わたしはその先の、素晴らしい世界を」

その時。
スローネドライを駆るネーナが出現、王留美に砲口を向けた。

驚愕する王留美に、ネーナは言う。
「そんなもの、ある訳ないじゃない。
あたしはアンタが大嫌いなの。
アンタに従っていたのは、生きていくため。
ちょっと愛想良くしたら、すぐに信じちゃって。
でもね、アンタの役目は終わったのよ。」

ネーナは、ビーム砲で砲撃。
小型艇は王留美もろとも爆発四散した。

ネーナはケラケラと笑って言う。
「さんざん人をモノのように扱った罰よ」

その時、紫のハロがネーナに言う。
ネーナの役目も終わった、勝手をする者には罰を与えねばならない、間もなくネーナを裁く者が現れると。

何と、リボンズがハロの口を借りて、ネーナに処刑を言い渡しているのである。
つまりリボンズは、リジェネがヴェーダの情報を流したことにも気付いており、その上で泳がせているということだろうか。

【ネーナ、ルイスと再開】
ネーナは自分もイノベイターの掌の上で踊らされていたことに気付いた。
だが、「裁く者」が来ると聞くと、不敵な笑みを浮かべる。

ネーナが「裁く者」と聞いて真先に思い浮かべるのは、長兄ヨハンと次兄ミハエルの仇アリー・アル・サーシェスである。
ネーナとしては、サーシェスとの戦いは望むところの様子である。

その時。
スローネドライを何者かが砲撃、左腕を吹き飛ばした。
MAレグナントを駆るルイスの仕業である。

【ルイスVSネーナ】
ネーナは、目の前のMAレグナントを駆る者が一体何者なのか、見当がつかない。
これまで倒した敵の縁者なのだろうくらいに思っている様子である。

ネーナには、ルイスの両親を一方的に殺したことへの罪悪感など全く無い。
自分が一方的な虐殺を繰り広げたという自覚すらない様子である。

ルイスはレグナントを駆り、スローネドライを圧倒。
回避行動をとるネーナ機を砲撃、両足を破壊する。

続けてルイスはファングの群れを放ち猛射。
ネーナ機の残る腕1本を破壊し、機体ユニットを次々と破壊していく。

ネーナは叫ぶ。
「アタシは…造られて、戦わされて。
こんなところで死ねるか!」

するとルイスは冷たく言う。
「そうね、死にたくないよね。
でも、ママとパパは、そんな言葉すら言えなかった!」

ルイスは、抵抗の手段を全て奪うとネーナ機を掴み、コクピットに巨腕を突き入れた。
コクピットは大破、破片がネーナの全身に突き刺さる。

ネーナはルイス機を睨みつけ、血を吐きながら「ちくしょう!」と毒づく。
スローネドライは爆発四散した。

【ルイス、仇を討って笑う】
ようやく追いついたアンドレイ中尉の耳に通信機から聞こえるのは、ルイスの笑い声である。
ルイスは長年討ち取りたいと思っていた相手をついに自らの手で殺し、娘のような笑い声をたてる。

だが、仇を討ってもルイスに応えてくれる者は誰もいない。
復讐の果てに残ったものは、孤独と虚しさと、人を殺した罪悪感ばかりである。

ルイスは一人つぶやく。
「私やったよ、やったんだから…、だから…誉めてよ…」

無音の宇宙で、ルイスは絶叫した。

【刹那とグラハム】
ダブルオーライザーとスサノオは激闘を繰り広げるが、攻防は一進一退。
全く決着がつかない。
ついに両機はトランザムを発動。
これまでを遥かに上回る高機動戦闘を展開、斬り結ぶ。

その時。
グラハムは自分の意識が剥き出しになっていることに気付いた。
グラハムは、これは涅槃であろうかとつぶやく。
どうやらまた、ツインドライブでのトランザム発動によるGN粒子の影響のようである。

すると、刹那が姿を見せて言う。
「分かるような気がする。
イオリア・シュヘンベルグが、ガンダムいやGNドライブを造った理由が。
武力介入はこのための布石。
イオリアの目的は、人類を革新に導くこと。
俺は、変革しようとしている。」



【予告】
次回「未来のために」

機動戦士ガンダムOOセカンドシーズン 第18話「交錯する想い」

  • 2009/02/15(日) 19:54:18

【感想概略】
今回の「ガンダム00」は、軌道エレベータでのクーデター事件から4ヵ月後が舞台である。
セルゲイを失ったソーマの怒りと孤独が描かれ、沙慈の決意が描かれ、父を討ったアンドレイの内面とルイスの内面が描かれ、王留美とリジェネ・レジェッタの暗躍が描かれ、カタロンの窮状とマリナたちの危機が描かれ、ライルとアニューの仲が描かれ、おもしろかった。

(「ガンダム00」2009年2月8日放映分の感想をようやく更新できた。2月15日放映分は、次回放映までに更新の予定。先週は帰宅が極端に遅くなって時間をとれない日が多かったのだが、今週こそはもう少し何とかしたいところである)


【ソーマ・ピーリス、目覚める】
前回、アフリカ・タワーを占拠する連邦軍クーデター派に対し、アロウズは驚くべき一手を打とうとしていた。
何と、衛星兵器メメントモリ2号で軌道エレベータを破壊し、事件の生き証人である市民6万人を皆殺しにしようというのである。
さらに軌道エレベータが倒壊すれば、無数の破片が地上に落下し、数千万人が死ぬことになる。

これに気付いたプトレマイオス側は、ダブルオーライザーでトランザムライザーを発動。メメントモリに強烈な一撃を加え、大打撃を与えるが、完全破壊には至らない。

メメントモリは大破しながらも巨大レーザー砲を掃射。
狙いは低軌道ステーションからはそれるが、軌道エレベータの外壁に命中。
外壁は無数の破片となって地上へ落下していく。
このままでは、地上の有人地域に、凶器と化した破片が降り注ぎ、数千万人の人命が失われてしまう。

この時、アフリカ・タワーの地上部周辺で交戦中だった各勢力の全機体は、戦闘を中止して破片の迎撃を開始した。
そしてマリーはガンアーチャーを駆り、破片の迎撃に加勢。
その中でマリーは久々に、セルゲイ大佐に再会した。

だが、破片の落下が収まった夕方。
一機のジンクスが、セルゲイ大佐の駆るティエレン・タオツーに襲い掛かった。

マリーはセルゲイ大佐に加勢しよう飛翔。
だがルイス准尉がカスタム・アヘッドでガンアーチャーを砲撃、マリーを牽制する。

さすがのセルゲイ大佐も、旧世代機であるティエレン・タオツーでは、擬似GNドライブ搭載機の猛攻を防ぎ切れない。
そしてついに、セルゲイ大佐はジンクスに討ち取られてしまう。
マリーは絶叫した。

直後、彼女は気付いた。
セルゲイを討ったのはアンドレイ少尉であることに。
彼女は、目の前の状況に全く納得がいかない。

「何故だ!?
何故大佐が死ななければならない!?

あのジンクス、アンドレイ少佐の…。
殺したというの…?
肉親を、実の父親を…。

わたしが欲しくても手に入れられないもの…
何故そう簡単に捨てられるの…
どうして…」

その時、アレルヤが彼女に「マリー」と呼びかけた。
すると彼女は、怒りの形相で叫んだ。
「黙れ!わたしはソーマ・ピーリスだ!」

【連邦大統領、反政府勢力の撲滅断行を宣言】
アフリカ・タワーの倒壊事件「ブレイク・ピラー」から4ヵ月後。
地球連邦政府は、式典を開催していた。

式典には政財界及び軍の要人が列席、地球連邦大統領も出席するという盛大なものである。
そしていよいよ、式典の目玉である大統領の演説が開始された。

大統領は言う。
アフリカ・タワーの事件は反政府勢力の仕業であり、メメントモリによって完全な倒壊を防いだのだと。
これは事実に全く反するのだが、ヴェーダによる強力な情報統制により、多くの市民は真実を知ることが出来ない。

さらに大統領は言うのである。
連邦軍はアロウズの指揮下に入り、反連邦勢力の撲滅にまい進するのだと。
この言葉に出席者たちは、万来の拍手を送る。
その中には、アロウズのホーマー・カタギリ司令とアーサー・グッドマン准将の姿もある。

ホーマー司令は小声で、グッドマン准将に尋ねる。
カティ・マネキン大佐の行方はまだ掴めないのかと。
これに対しグッドマン准将は、捜索の人員を増強したというのだが、つまりは、カティ大佐はまだ見つかっていないらしい。

どうやらカティ大佐は、アフリカ・タワーの事件以後、行方をくらませている様子である。
カティ大佐としては、アフリカ・タワーの一件でアロウズの本性を見極め、アロウズに見切りをつけたというところだろうか。今後のカティ大佐に動きに注目したい。

その時、スーツ姿の男性がホーマー司令に近づき、小声でささやいた。
ソレスタルビーイングが宇宙に出現、メメントモリ2号に奇襲を敢行したというのである。

【ソレスタルビーイング、メメントモリ2号を強襲】
その頃。
プトレマイオスとガンダム4機、そしてガンアーチャーはメメントモリ2号を強襲。アロウズの防衛部隊と激戦を繰り広げていた。

セラフィムは敵MSの群れを砲撃。
ケルディムは狙撃し、敵陣の切り崩しを試みる。
だがアロウズ部隊の反撃は強力であり、敵の陣形はなかなか崩れない。

するとアリオスからガンアーチャーが離脱、MS形態に変形し、敵部隊に猛攻を加える。
これに驚くアレルヤだが、直ぐにガンアーチャーを援護する。

ガンアーチャーは鬼気迫る戦いぶりを見せ、敵MSの群れを圧倒。
ソレスタルビーイングの猛攻に、さしものアロウズ部隊の守りも切り崩されてきた。

すると刹那はダブルオーライザーを駆り、敵陣の乱れに突撃する。
オーライザーには沙慈が搭乗、トランザムの発動を調整する。
どうやら沙慈は、無差別殺戮を阻止するためということで、今回の戦闘への参加を承知したということのようである。

そして刹那と沙慈は、ダブルオーライザーでトランザムを発動。
巨大なビームサーベルの刃を発生させた。
これぞダブルオーライザーの大技、トランザム・ライザーである。

刹那はそのまま超巨大なビームサーベルでメメントモリ2号を斬撃、巨大な刃を押し下げていき、両断。
メメントモリ2号は爆発四散した。

【ソーマ、プトレマイオスに帰還】
ソレスタルビーイングのMSは、プトレマイオスに次々と着艦。
そしてガンアーチャーからは、銀髪の女性が姿を見せた。

アレルヤは、彼女に「マリー」と声をかけた。
すると銀髪の女性は、アレルヤを怒鳴りつけて言う。
「その名で呼ぶなと何度言えば分かる?!
わたしはソーマ・ピーリス、超人機関の超兵一号だ!」

セルゲイ大佐の死以来、マリーの人格にかわり、ソーマの人格が表に出ていた。
ふとソーマは、何者かの視線に気付いた。
顔を向けると、沙慈がソーマを何やら見つめているのである。

ソーマは険しい表情で「何か?」と言う。
ソーマとしては、ソレスタルビーイングに身を寄せてはいるが、彼らを仲間とは全く思っておらず、誰にも心を許していないようである。

沙慈は弱弱しく、「別に…」と答え、目をそらした。
だが、今のソーマの姿に考えさせられるものが色々とある様子である。

【アレルヤの苦悩、沙慈の苦悩】
アレルヤは、セルゲイ大佐にマリーを戦いに巻き込まないと約束したにも関わらず、ソーマが戦っていることに苦悩していた。

するとロックオンは言う。
自分の気持ちを押し付けるべきではない。
心の整理には時間がかかるものであり、戦いたいという彼女の気持ちを分かってやるべきなのだと。

そして沙慈は、ソーマの姿にルイスを思い浮かべていた。
ルイスもまた、両親を失った悲しみを憎しみに変え、戦いに身を投じているのだろうか。
だとしたら、自分に何が言えるのだろうかと。

【保安局、カタロン摘発を強化】
ブレイク・ピラー事件により、カタロン部隊は大打撃を受けてしまった。
このためカタロンのメンバーたちは各地への潜伏を余儀なくされていた。

それでもカタロンのメンバーたちは、まだまだあきらめていない。
彼らは、ソレスタルビーイングによるメメントモリ破壊の知ると、これでしばらくアロウズの注意は宇宙に向く、その間にカタロン側の態勢を立て直せると喜ぶのである。

だが各地のカタロン隠れ家は、軍用オートマトンの襲撃を受け、次々と壊滅していた。
保安局は、地上での反政府勢力の摘発をむしろ強化している様子である。

【マリナの隠れ家】
とある山奥の質素な一軒家。
ここには、カタロン幹部であるシーリンとクラウスが、マリナと戦災孤児たちと一緒に潜伏していた。
マリナはすっかり子供たちの世話が板につき、今日も夕食の支度である。

一方、シーリンは、現状を打破する方策がなかなか見出せず、少し疲れている様子である。
その時、ラジオから聞きなれた歌が聞こえてきた。
何と、マリナたちの歌声が放送されているのである。

【アンドレイ、中尉に昇進】
アロウズでは、アンドレイが中尉に昇進していた。
ブレイク・ピラー事件の際、反乱分子の首謀者バング・ハーキュリー大佐を討ったことが上層部に評価されてのことである。
ルイス准尉はこれを知ると、アンドレイに祝辞を述べた。
これにはアンドレイ、少し嬉しそうである。

そこへ顔を見せたのは、ヒリング・ケア大尉とリヴァイブ・リヴァイバル大尉である。

ヒリングとリヴァイブはおもしろそうに言う。
アンドレイは親を殺して出世した、さすがはアロウズの精鋭、そして親の仇を討とうとしているルイスとお似合いだと。

これに衝撃を受けるルイスだが、アンドレイは言う。
全ては紛争を無くしたいと思う人びとのため。
父は反乱分子に加担していたのであり、肉親の手で討ったのはせめてもの慈悲なのだと。

だがルイスは、たとえ反乱分子であっても、実の父を殺すことに納得がいかない様子である。
するとアンドレイは言う。
恒久平和のために他人なら討てるが、肉親は討てないというのか。
ルイスにもいずれ、決断する時が来るのだと。

ルイスは無言でうつむき、アンドレイの言葉に自問する。
「できるだろうか、わたしに…。沙慈を討つことが」

【刹那の右腕、完治せず】
プトレマイオス艦内。
刹那は、以前サーシェスに撃たれた右腕の治療を受けていた。
治療を行なうのはアニューであり、一緒に様子を見るのはスメラギとティエリアである。

アニューは、スメラギたちに言う。
この傷は、擬似GN粒子による代謝障害を引き起こしているが、ラッセの傷とは様子が違うのだと。
これは、ツインドライブによるGN粒子の影響だろうか。

一方、ティエリアは、刹那の傷の治療が進まないことに心を痛めていた。
そして、こんな時にヴェーダがあればと思わずにはいられない。

間もなくティエリアは、スメラギにヴェーダ奪取を進言した。
だがヴェーダの所在を知るのはイノベイター一味のみである。
どうやって情報を得るのかが問題だが、スメラギとティエリアは、イノベイターを捕らえ、情報を得るつもりのようである。

【王留美とリボンズ】
王留美はリボンズに言う。
イノベイターのやり方に落胆している。
リボンズの推し進めていることは、情報統制と軍備増強による支配であり、つまりは旧世代のやり方を世界規模で広げただけではないか。
この後、どうするつもりなのかと。

するとリボンズは言う。
人間が知る必要はないと。

さらにリボンズは言う。
時代の変革期には、古き者、悪しき者を切り捨てなければならない。
例えば富や権力を当たり前のように持ち、大衆を上から見下ろす旧世代の考え方は、時代に取り残されていく。
人間の価値観は狭すぎる。
しかし自分たちイノベイターはもっと大きな視野から物事を見ているのだと。

王留美としては、リボンズの言葉に納得できない様子である。

【リジェネ・レジェッタ、王留美に接触】
イノベイター一味は、必ずしも一枚岩ではない。
特に、リジェネ・レジェッタは、リボンズに内心では色々と思うところがあるらしい。
リジェネは、陰で王留美と接触を繰り返していた。
実はリジェネは、リボンズによって生み出された存在であり、リボンズはリジェネを見下しているところがあった。
これもまた、リジェネにはおもしろくない様子である。

そしてリジェネは王留美に、ある情報を渡した。
それは何と、ヴェーダの所在情報である。
これに王留美は喜び、さっそく宇宙船で出発。
プトレマイオスとの接触を図るのである。

【リヴァイブ、プトレマイオスの所在を掴む】
ライルとアニューは、すっかり相思相愛の仲である。
二人は愛を囁きあうが、アニューは家族のことを尋ねられると、何やら押し黙ってしまう。
するとライルはアニューを気遣い、アニューがいてさえくれればそれで良いと言う。
だがアニューは突然、瞳を金色に光らせ、硬直してしまう。

同時刻。
ガデッサを駆るリヴァイブ・リヴァイバルは、不敵な笑みを浮かべ、アロウズ艦隊に報告した。
プトレマイオスを発見したと。

これを受け、アロウズ艦隊は、アンドレイ中尉の率いるアヘッド小隊を出撃させるのである。

【プトレマイオス、アロウズ部隊を探知】
一方、プトレマイオス側も、アロウズ部隊の接近を探知していた。
アロウズの襲撃は、この4ヶ月間で既に20回以上である。

ラッセたちは、疑念を強めていた。
敵には、プトレマイオスの位置を特定する何らかの手段があるのではないかと。
そしてティエリアはスメラギに、ヴェーダ奪還のための第一手を、ヴェーダの所在をイノベイターに聞き出すことを進言するのである。

間もなくプトレマイオス側は、敵部隊の中にイノベイターの機体を認めた。
するとスメラギとティエリアは、何やら笑みを浮かべるのである。
これは、イノベイターを生け捕りにするつもりだろうか。

【ガンダムマイスター、乗機へ向かう】
プトレマイオス側は、迎撃の準備を進めていく。
さすがに慣れたもので、フェルトたちは手際が良い。
そしてガンダムマイスターたちは、それぞれ格納庫に急ぐ。

ティエリアは刹那に出くわすと、右腕の傷の具合を尋ねた。
刹那を心配し、気遣う仲間思いのティエリアである。

一方、ライルはケルディムに搭乗、アニューへの愛を公言した。
これにミレイナは大興奮、スメラギは「いつの間に?!」と驚愕である。

【沙慈と刹那】
格納庫へ向かう刹那の前に、沙慈が姿を見せた。
沙慈は言う。
ルイスを討つのかと。

すると刹那は言う。
それは沙慈次第であり、一緒にルイスに会いに行こうと。

沙慈は刹那の言葉を受け、オーライザーに搭乗し、出撃するのである。

【ソーマとアレルヤ】
ソーマは、敵部隊襲来を知ると、パイロットスーツをまとい、自室の扉を開けた。
すると、アレルヤが立っている。

アレルヤは、出撃するのかと問う。
するとソーマは、険しい目でアレルヤをじろりと睨んで言う。
「無論だ」
ソーマは、これ以上の問答は無用と歩き出すが、アレルヤは黙って道を譲った。

間もなく、アレルヤとソーマは、それぞれアリオスとガンアーチャーに搭乗していた。
アレルヤは艦橋に報告する。
「アレルヤ・ハプティズム、ソーマ・ピーリス、迎撃行動を開始する」
アレルヤは、ソーマを「マリー」と呼ぶことを止め、ソーマの人格を尊重し、その上でマリーを守ることにしたということであろうか。

そして、プトレマイオスから、ガンダム4機とガンアーチャーが次々と発進していく。
次回、プトレマイオス側はアロウズ部隊とどのような戦いを展開するのだろうか。

【保安局、マリナの隠れ家を襲撃】
マリナたちの隠れ家の扉が、いきなり開かれ、銃を持つ男が叫んだ。
保安局が来るから逃げろと。

次の瞬間、男は撃たれ、銃を取り落とし、倒れた。
開け放たれた扉からは、銃を向ける男たちが見える。
すると錯乱した一人の子どもが、床に落ちた銃を拾い、震える腕で構えるのである。

マリナは咄嗟に、この子どもを抱きしめて庇う。
そして銃声が鳴り響いた。

マリナはどうなるのか
次回に注目したい


【予告】
次回「イノベイターの影」

機動戦士ガンダムOOセカンドシーズン 第17話「散り行く光の中で」

  • 2009/02/11(水) 21:06:51

【感想概略】
今回は、アフリカ・タワーでのクーデターに一つの決着がつくお話である。刹那の行動と沙慈の決意が描かれ、タワー崩壊による犠牲を防ぐため、各勢力が争いを一時中止して協力する姿が描かれ、そしてセルゲイ大佐とアンドレイのこじれてしまった親子関係が一つの結末を迎える姿が描かれ、見応えのあるお話であった。
セルゲイ大佐が大変なことになってしまったが、今後の「ガンダムOO」世界はどうなるのか。
注目したい。

(2009/2/1放映分の感想をようやく更新できた。2/8放映分の感想は次回放映までに更新の予定)


【14年前、人革連の軌道エレベータ地域の紛争】
今より14年前。
人革連の軌道エレベータ地域を、敵軍が強襲した。
これに対し、人革連側は戦闘部隊を展開して防御陣を敷き、敵軍と激戦を繰り広げていた。

防衛部隊の指揮を執るのは、セルゲイとハーキュリーである。
そしてセルゲイの妻・ホリーは、一小隊を率い、敵軍に応戦していた。

だが敵軍の攻撃は激しく、激戦区を支える部隊は壊滅の危機に直面してしまう。
その時、本部はセルゲイとハーキュリーに命令を下した。
各部隊を最終防衛ラインまで後退させよと。
どうやら、念入りに構築された必殺の地に後退し、陣形を組み直し、態勢を整えて敵軍を迎え撃つためのようである。

だがハーキュリーは、ホリーの部隊に援軍を送ることを主張した。
ホリーの部隊の担当戦域は、まさに敵の猛攻に晒されており、このままでは壊滅してしまう。

するとセルゲイは言う。
軌道エレベータを守り、技術者たちとその家族を守ること、国民と国益を命に代えても守るのが軍人の役割なのだと。
ホリーも軍人であり、その覚悟は出来ているのだと。

そして、セルゲイとハーキュリーの指揮により、防衛部隊は敵軍を撃退。
軌道エレベータを守り、技術者たちとその家族を守ることに成功した。
だがホリーの部隊は壊滅、そしてホリーの遺体は見つからなかった。

当時少年だったアンドレイは、母ホリーの戦死に衝撃を受けた。
そして、「母を見殺しにした」父セルゲイを恨んだ。
以来、アンドレイはセルゲイとまともに会話を交わしていない。

【ハーキュリー大佐とセルゲイ大佐、地上へ】
ハーキュリー大佐は、アフリカ・タワーを占拠するクーデター派の将兵たちに撤退を命じた。
自身は低軌道ステーションに残ろうとするが、セルゲイはこれを許さない。

そしてハーキュリーはジンクスに搭乗、セルゲイはティエレン・タオツーに搭乗し、低軌道ステーションから撤退。
軌道エレベータ内を降下し、地上へ向かうのである。

【ガンダム、連邦軍と戦闘開始】
アフリカ・タワーの地上部では、カタロン部隊がタワーからの撤退を開始した。
すると連邦軍はカタロン部隊を攻撃、カタロン機を次々と撃墜していく。

これを見たライルは激怒。
ケルディムを駆り、連邦軍に斬りこみ、カタロン部隊の撤退に加勢する。

こうなってしまっては、もはや後には引けない。
ティエリアとアレルヤは、ライルの無謀をたしなめながらも、セラフィムとアリオスを駆り、ケルディムに加勢して連邦部隊との戦闘を開始した。

【刹那、沙慈に協力を求める】
その頃、アロウズのグッドマン准将はメメントモリの砲撃準備を指揮、低軌道ステーションに狙いを定め、まさに掃射しようとしていた。
このままでは、何千万人もの人びとが、アフリカ・タワー倒壊に巻き込まれ、命を奪われてしまう。

アロウズ空母艦隊を率いるカティ・マネキン大佐は、あまりの非道に怒りを露わにする。
するとビリー・カタギリは静かに言う。
ホーマー司令は恒久平和のため、全ての罪を背負う覚悟なのだと。

一方、プトレマイオス側。
スメラギは、プトレマイオスでの突撃をイアンに指示するが、今のプトレマイオスの状況では不可能である。

すると、刹那が姿を見せ、ダブルオーライザーで出撃するという。
刹那は、ダブルオーライザーならばこの状況を打破できるかもしれないと言い、スメラギに戦術を求めた。

そして刹那は沙慈に、これは守るための戦いと言い、協力を求めた。
沙慈は協力を承知し、オーライザーに搭乗した。

【トランザムライザー発動】
間もなく、スメラギは作戦を開始した。
まずはプトレマイオスで急上昇を開始、ぐんぐん加速していく。
そしてプトレマイオスから、刹那の駆るダブルオーと沙慈の駆るオーライザーが発進。
空中でドッキングしてダブルオーライザーとなり、さらに加速していく。

これに対し、アロウズ側からはディバインの駆るMAエンプラスが出撃、ダブルオーライザーに襲い掛かった。
戦いの最中、沙慈はダブルオーライザーのトランザムを調整、何事かを狙う。
間もなく、沙慈は調整を終え、刹那に合図を出した。
そしてダブルオーライザーはトランザムを発動、大破壊力の光線を発射した。

エンプラスは即座にGNフィールドを展開。
だがダブルオーライザーの光線の破壊力は桁外れであり、エンプラスをGNフィールドもろとも瞬殺した。

そして光線はメメントモリに到達、だがわずかにそれてしまい命中には至らない。
グッドマン准将は、敵の攻撃失敗にほっとした様子である。

【アフリカ・タワー崩壊】
だが次の瞬間、グッドマン准将は信じがたい事実を思い知らされた。
何とダブルオーライザーが放っているのは、ビーム砲ではなく、超巨大なビームサーベルなのである。
刹那は巨大ビームサーベルでメメントモリを斬撃、刃を押し下げていく。
メメントモリは各所で猛爆発を起こし、大破していく。

しかしダブルオーライザーの攻撃は、メメントモリの完全撃破にあと一歩及ばない。
グッドマン准将は、崩壊しつつあるメメントモリから巨大レーザー光線を掃射した。
メメントモリの光線は、低軌道ステーションからそれたが、軌道エレベータの外壁に命中した。
この衝撃により、エレベータ内を降下中のリニアトレインは脱線、互いに激突、搭乗している6万人の市民もろとも爆発四散した。

さらに軌道エレベータの外壁は崩壊。
外壁は無数の破片と化し、地上へ落下していく。
成層圏外の破片は、大気との摩擦で燃え尽きる。
だが成層圏内の破片は、そのまま地上に落下、都市部に降り注ぐことになり、このままでは数千万人の人命が失われてしまう。

スメラギは、アフリカ・タワー周囲に展開する全機体に向けて通信を送り、頭を下げて訴えた。
人びとの命を救ってほしいと。

【タワーの破片、人口密集地域を襲う】
ガンダム3機は連邦部隊との交戦を中止。
上空に向かって猛攻を開始、次々と落下してくる破片の群れを破壊していく。

さらにマリーもガンアーチャーで加勢、破片の迎撃に参加する。
マリーは言う。
これは戦いではなく、守るためと。

だが破片の数はあまりにも多く、ソレスタルビーイングは都市部に落下する破片を撃ちもらしてしまう。

その時、何者かが破片を砲撃、破壊し、都市部を救った。
カタロン部隊の仕業である。

続いてクーデター派のMS部隊も破片の迎撃に参加。
さらに連邦軍も加わり、落下してくる破片を次々と撃破していく。

その時、プトレマイオスはアロウズ部隊の接近を探知した。
フェルトは撤退を進言するが、スメラギは作戦続行を指示する。
スメラギはアロウズ部隊について、何やら確信している様子である。

まもなくアロウズ部隊はアフリカ・タワーに到着した。
だがアロウズ部隊は何と、落下してくる破片の迎撃を開始した。
ガンダムにもカタロンにもクーデター派にも、目もくれないのである。
カティ・マネキン大佐の命令であった。
スメラギは、カティ大佐は必ず人命を優先すると確信しており、カティ大佐の人間性にあらためて惚れ直した様子である。

さらに、軌道エレベータからティエレン・タオツーとジンクスが飛び出し、破片の迎撃に参加した。
セルゲイ大佐とハーキュリー大佐の駆る機体である。

これを見たマリーは、セルゲイ大佐に声をかけた。
このような状況ではあるが、セルゲイとの久々の再会に少し嬉しそうなマリーである。

いまやアフリカ・タワー周囲に展開する全機体が破片の迎撃に参加し、人口密集地域の防衛は成功の様子である。

【アンドレイ少尉、ハーキュリー大佐を討つ】
夕方。
破片の落下はようやくおさまった。

軌道エレベータ付近に滞空する機体は、ハーキュリー大佐の駆るジンクスと、セルゲイ大佐の駆るティエレン・タオツーである。

数千万人の人命が失われることは回避できたが、今回の事件により多くの市民が犠牲となってしまった。
ハーキュリー大佐は、茫然自失の様子である。

その時、何者かがジンクスを砲撃。
直撃を浴びた機体は、ハーキュリー大佐もろとも爆発四散した。
アンドレイ少尉の仕業である。

アンドレイは、アフリカ・タワーの崩壊をクーデター派の仕業と思い込んでおり、「多くの人命を奪った犯罪的行為」の首謀者格を許せなかったというところだろうか。

さらにアンドレイ少尉は、ティエレン・タオツーに襲い掛かった。
アンドレイは、この機体もクーデター派と思ってのことである。

セルゲイ大佐はティエレン・タオツーを駆り、アンドレイ機の刃を受け止め、防戦する。
そしてセルゲイとアンドレイは、互いの存在を知るのである。

【セルゲイ大佐、アンドレイに討たれる】
そもそもセルゲイが、連邦の使者としてクーデター派の元へ赴いたのは、アロウズ上層部の差し金である。だが、アンドレイをはじめとするアロウズの一般将兵には、このことは知らされていない。

アンドレイは一瞬混乱した。
なぜセルゲイが、クーデター派と一緒にいたのかと。
そしてアンドレイは確信する。
セルゲイもクーデター派なのだと。

アンドレイは激怒し、セルゲイ機へ猛攻を開始した。
セルゲイは、アンドレイに誤解だと訴えるが、アンドレイは全く聞く耳を持たない。

そもそもアンドレイは、母の死以来、父セルゲイを恨み、憎んでいた。
アンドレイにとって、美しく優しく聡明な母ホリーは、大好きなお母さんだったのだろう。
そして父セルゲイのことも、深く敬愛していただろう。
だからこそ、まだ少年だったアンドレイにとって、母の死も、父が母を見殺しにしたことも、受け止めきるにはあまりに重過ぎた。
せめて「母を奪った」父を憎み、父の人間性も生き方も否定しなければ、アンドレイの心は耐え切れなかったのかもしれない。

一方、セルゲイも、アンドレイにどう接していいのか分からなかった。
セルゲイはアンドレイの心を支えることが出来ず、こじれてしまった親子の絆を取り戻すことも出来ず、ついに14年が経過してしまった。
いくら精神の強靭なセルゲイでも、実の息子に激しく憎悪されることは、この上ない苦痛だっただろう。
セルゲイとしては、憎まれることでアンドレイの支えとなれるならと諦め、受け入れていたのかもしれない。

そして今、二人にとって状況は最悪である。
アンドレイは長年抱き続けたセルゲイへの恨み、怒り、憎しみを爆発させ、渾身の一太刀を繰り出した。
アンドレイ機の一撃はセルゲイ機を直撃、コクピットを大破させ、機関部を破壊した。

セルゲイは、重傷を負いながらも爆発寸前の機体を操作し、アンドレイ機から距離を取った。
アンドレイを巻き込まないためである。

瀕死のセルゲイは、アンドレイに詫びた。
「アンドレイ、済まなかった…。
心を閉ざしたお前に、どう接すればよいか、努力を怠っていた」

セルゲイは、妻ホリーに詫びると目を閉じ、動かなくなった。
直後、ティエレン・タオツーは爆発四散した。


【予告】
次回「交錯する想い」

機動戦士ガンダムOOセカンドシーズン 第16話「悲劇への序曲」

  • 2009/01/26(月) 22:23:26

【感想概略】
今回は、軌道エレベーター「アフリカ・タワー」を占拠する連邦軍クーデター派を巡る、アロウズの人びと、連邦軍、カタロン、イノベイター、王留美一味、そしてソレスタルビーイングそれぞれの動きが描かれ、おもしろかった。


【クーデター派、アフリカ・タワーを占拠】
前回、バング・ハーキュリー大佐の率いるクーデター派が決起、軌道エレベーター「アフリカ・タワー」を占拠した。
これによりハーキュリー大佐たちは、居合わせた6万人の市民を捕虜とし、同時に太陽光発電エネルギー供給の与奪の権をも握ったのである。

そして今回、まずはハーキュリー大佐は、捕虜とした市民たちに言い渡す。
「私達の目的はただ一つ。
連邦政府直轄組織『独立治安維持部隊アロウズ』の蛮行を世に知らしめ、その是非を世論に問うためである。

反政府勢力を排除する名目で彼らが、数百万人規模の虐殺を行っている事実を、あなたはご存知か?
中東再編の為、罪も無い多くの人びとが殺されたことをご存知か?
あなた方は連邦政府の情報統制によって、偽りの平和を与えられ、知らぬ間に、独裁という社会構造に取り込まれているのだ。

この事実を世に知らしめる間、あなた方の命を預からせてもらう!

憎んで頂いて構わない。
だが、これだけは断言する。
我々は、連邦市民の利益と安全を守る軍人だ。
故に、誤った政治、間違った軍隊を正す事もまた、我々軍人の使命なのである。」

【セルゲイ大佐に特命下る】
その頃。
セルゲイ大佐は、自宅で報道映像を眺めていた。
だが報じられるのは、「反政府勢力がアフリカ・タワーを占拠したこと」であり、連邦政府は反政府勢力の如何なる要求にも屈しないという政府側の主張のみである。

クーデター派の主張は、一切報じられない。
それどころか軍の一部が決起したことすら、情報操作により無かったことにしようとしているのである。
あまりに強力な情報操作が行なわれており、このような状況で決起して何になるのか、セルゲイ大佐としてはハーキュリー大佐のことを思うと沈痛な表情を隠せない。

その時、セルゲイ大佐の携帯端末に、キム司令から通信が入った。
何やら、特命が下った様子である。

【ホーマー司令、グッドマン准将に対応を指示】
アロウズのホーマー・カタギリ司令は、グッドマン准将から、クーデターへの対応について報告を受けていた。
既に連邦軍は、低軌道ステーションを包囲しており、アロウズ部隊を現地へ向かわせると言う。

ホーマー司令は、正規軍によるクーデターという事実が明るみに出ることで、反政府運動が活発化することに危機感を抱いており、断固とした対応を、グッドマン准将に委ねるのである。

ホーマー司令とグッドマン准将にとって、全ての犠牲は、恒久平和のための止むを得ないものという考えなのだろうか。

【アフリカ・タワー、包囲される】
間もなく、アフリカ・タワーは、地上も宇宙も、連邦軍とアロウズ部隊によって包囲された。
流石のアロウズも、エネルギーの大動脈である軌道エレベーターを破壊する訳にはいかないのか、不気味な沈黙を守っている。

さらにカタロンのMS部隊も駆けつけ、クーデター派に合流した。

クーデター派の将兵たちは、いよいよ逃げ場が無くなったことに緊張の様子である。
だがハーキュリー大佐は、予測通りではないかと頼もしい笑みを浮かべるのである。

一方、アロウズに参加しているイノベイターたちは、のんびりとクーデターの成り行きを見物していた。
ヒリング・ケアも、リヴァイブ・リヴァイバルも、クーデターに対し、全く危機感を抱いていない。ディバインはクーデターよりも、亡きブリング・スタビティの仇討ちの方が気になるようである。
実は彼らも、リボンズから詳しい説明は受けてはいないのだが、リボンズがどんな手並みを見せてくるか、楽しんでいる様子である。

【プトレマイオス、アフリカ・タワーへ】
前回、プトレマイオスは、カティ・マネキン大佐の率いるアロウズ大部隊の襲撃を受けた。
だがカティ大佐はクーデター勃発によって作戦を中止、兵を退いた。

そして今回、スメラギたちはクーデターを知ると、自分たちの打つべき次の一手を思案していた。
スメラギとしては、イノベイターが今回のクーデターに事前に気付かなかったとはとても思えない。意図的に泳がせているのだろうが、それは何のためか。

スメラギは、プトレマイオスの進路をアフリカ・タワーへ向けた。
謎を解き明かすため、そして恐らく現地に向かっているであろう刹那と合流するためである。そしてイアンには、現地到着までに火器管制システムの修理を指示した。

一方、精鋭部隊を率いるカティ大佐は、海上での待機を命じられていた。
だがカティ大佐としては、この命令に不可解さを強く感じている様子である。

【アロウズ、低軌道ステーションにオートマトンを投入】
クーデター派は、低軌道ステーションに接近するアロウズMS部隊を察知した。
アロウズMSの群れは、背中から黒いコンテナを次々と射出すると反転、遠ざかっていく。

そしてコンテナの中からは、殺人ロボット「軍用オートマトン」が次々と出現した。
オートマトンの群れは、低軌道ステーション外壁の出入口に殺到、破壊。
たちまち軌道エレベータに侵入していく。

だがハーキュリー大佐にとって、これは予測していたことである。
ハーキュリー大佐は防衛システムによる迎撃を指示、軍用オートマトンの群れは次々と撃破されていく。

【セルゲイ大佐、投降を勧告】
クーデター派は、軌道エレベーターを上昇してくるMSを探知した。
何とティエレン・タオツーである。
これにハーキュリー大佐は、不敵な笑みを浮かべる。

間もなく、ティエレン・タオツーのパイロットがハーキュリー大佐の元へ連行された。
やはりセルゲイ大佐である。

セルゲイ大佐は、連邦軍の使者として来たと言い、投降を勧告する。
そしてセルゲイ大佐は、ハーキュリー大佐に問う。
何故、無関係な市民を人質にするのかと。

するとハーキュリー大佐は言う
「豊かさを享受し、連邦議会の政策を疑問もなく受け入れた市民たちが、政治を堕落させたのだ。
アロウズなどという組織を台頭させたのは、市民の愚かさなんだよ!
市民には目覚めてもらわねばならん。
たとえ痛みを伴ってもな!」

ハーキュリー大佐はセルゲイ大佐に、戻って交渉決裂を軍に伝えるように言う。
ところがセルゲイ大佐は、戻るつもりはないと言うのである。

【オートマトン、市民を虐殺】
その時、オートマトンの第二陣が防衛システムを突破、ついに重力ブロックに達した。
ハーキュリー大佐は歩兵部隊に迎撃を指示。
間もなく、オートマトンと歩兵部隊との間に激戦が始まった。

ところがオートマトンは、市民もクーデター派も見境無く殺していく。
何とアロウズは、オートマトンを「キル・モード」で突入させたのである。

だがこれも、ハーキュリー大佐の予測通りのようである。
クーデター派は、市民たちをリニアトレインへ誘導、次々と地上へ向けて発進させる。

ハーキュリー大佐としては、いくらアロウズでも6万人の口封じは出来ないだろうと考えており、市民たちをアロウズによる虐殺の生き証人とすることも、クーデターの目的の一つのようである。

だがセルゲイ大佐の表情は厳しい。
アロウズが、ハーキュリー大佐の考えたことに思い至らないとは思えないのである。

【連邦政府、偽情報を報ずる】
クラウスとシーリンは、アフリカ・タワーへカタロン部隊を出撃させ、クーデターの様子を見守っていた。
クラウスとしては、これをきっかけに連邦政府の悪政とアロウズの悪行が公表されることを期待しているようである。

一方、シーリンはクラウスほど楽観的にはなれない。
犯罪的なことをしているのは、反政府勢力の側であり、果たして世論に受け入れられるのだろうかと。

その時、連邦政府は、全世界に向けて、軌道エレベーターに突入させた無人機からの映像を報じはじめた。
だがそれは、クーデター派の将兵が市民を虐殺している姿であり、事実とは全くことなる偽情報であった。
さらに連邦政府はアロウズの投入を検討中と報じるのである。

これでは、市民に真実は伝わらない。
憤るクラウスである。

一方、セルゲイ大佐は、敵の行動を予測し、慄然としていた。
偽情報で世論を味方とし、アロウズは何か次の一手を狙っていると。

【Mr.ブシドー、トランザムを発動】
その頃刹那はダブルオーライザーを駆り、アフリカ・タワー目指して飛翔していた。
プトレマイオスはクーデター勃発を知れば、必ず姿を見せると確信してのことである。

ところが刹那の前に、異様な黒いMSが立ち塞がった。
Mr.ブシドーの駆るMSマスラオである。

刹那はプトレマイオスとの合流を優先させ、マスラオを振り切ろうとする。
するとMr.ブシドーは、何とマスラオにトランザムを発動させるのである。
これぞ、ビリー・カタギリがマスラオに仕込んだ隠し球である。

【刹那、トランザムを発動】
Mr.ブシドーは、トランザムで赤く輝くマスラオを駆り、猛然とダブルオーライザーに襲い掛かる。
刹那はGNソードでマスラオの斬撃を受け止めるが、トランザムによる敵機のスピードとパワーは圧倒的であり、このままでは堪え切れそうも無い。

刹那はダブルオーライザーでトランザムを発動。
マスラオの猛烈な高機動運動に追随し、空中で何度も刃を交える。
Mr.ブシドーは、刹那のトランザム発動を喜ぶといよいよ闘志を燃やし、変幻自在の高機動戦闘を繰り広げ、強烈な斬撃を次々と繰り出す。

ところがMr.ブシドーは、口から血を流しているのである。
どうやらマスラオは、トランザムを発動するとパイロットにはとてつもない負荷がかかってしまう様子である。

それでもMr.ブシドーは、ガンダムとの戦いに喜び叫ぶ。
「ガンダムを超える。それが私の、生きる証だ!」
すると刹那は言う。
「戦いだけの人生、俺もそうだ。たが今は、そうでない自分がいる」

【刹那、プトレマイオスと合流】
その時、何者かがマスラオを狙撃した。
紙一重でかわしたMr.ブシドーが見たのは、プトレマイオスと三機のガンダムである。

どうやら一対一で戦えるのは、ここまでのようである。
さらに、マスラオのGN粒子の残量も乏しくなっている。

Mr.ブシドーは刀を納めると、この場は退いた。
そして刹那は、ようやくプトレマイオスの仲間たちと再会できた。

ところがダブルオーライザーは、ゆっくりと高度を下げていく。
どうやら刹那は、負傷した身体で激戦を繰り広げたため、とうとう身体から力が抜けてしまった様子である。

するとアリオスとケルディムは、ダブルオーライザーを両脇から支え、プトレマイオスへと運びはじめた。

【スメラギ、アロウズの奥の手に気付く】
一方、アロウズ部隊と連邦軍に新たな動きが見られた。
何と、軌道エレベーターから距離を取っているのである。

これは、人質を解放するまで、戦闘部隊を遠ざけたということなのか。
だがスメラギはそうは思えず、アフリカ・タワーの周囲1000kmの風速と風向を調べた。
そして、落下する破片からの安全圏への移動であることに気付き、さらに衛星兵器がもう一基あることを確信するのである。

同時刻、カティ大佐も同じ結論に達し、顔を引きつらせている。

そして、アロウズのグッドマン准将は、メメントモリの照準を合わせようとしていた。
グッドマン准将は、凶悪な笑みを浮かべて言う。
「反乱分子、カタロン、ソレスタルビーイング。
まとめて受けるがよい。神の雷をな」


【予告】
次回「散り行く光の中で」

機動戦士ガンダムOOセカンドシーズン 第15話「反抗の凱歌」

  • 2009/01/25(日) 16:08:51

【感想概略】
今回は、刹那とマリナの再会が描かれ、ハーキュリー大佐の漢気と、軍規と良心の間で苦悩するセルゲイ大佐の姿が描かれ、プトレマイオスとカティ・マネキン大佐率いるアロウズ部隊との激戦が描かれ、ルイスの両目が金色に輝き、ついに勃発するクーデターと、いよいよMr.ブシドーの駆る新型MSマスラオが新たな能力を発揮する姿を見せ、盛り沢山のお話でおもしろかった。


【刹那、マリナと再会】
前回、プトレマイオスとはぐれた刹那は、戦争屋アリー・アル・サーシェスに紹介され、意外な人物と対面した。
イノベイターのリーダー、リボンズ・アルマークである。

刹那はリボンズにガンダムを返すよう求められると、銃口をリボンズに向けた。
だが次の瞬間、刹那は右腕を撃たれていた。
サーシェスの仕業である。

サーシェスは、刹那がダブルオーライザーで飛び立つのを見届けると、自らもアルケー・ガンダムで飛翔した。弱らせた刹那を、さらに嬲って楽しむためである。
サーシェスは刹那に襲い掛かるが、刹那は意外な強さを見せ、アルケー・ガンダムを撃破してしまう。
だが負傷した刹那の身体は、サーシェスとの激戦により、もはや限界に達している様子である。

そして今回、カタロンの中東秘密基地では、接近する機体を探知した。
刹那の駆るダブルオーライザーである。
ソレスタルビーイングの機体ということで、カタロンは着地を受け入れた。

刹那は地上に降り立ち、マリナと再会するが、とうとう気を失ってしまう。
マリナの顔を見て、安心したところもあったのかもしれない。

【セルゲイ大佐とハーキュリー大佐】
前回、セルゲイ大佐の元をバング・ハーキュリー大佐が訪れた。
このハーキュリー大佐は、セルゲイとは長い付き合いの友人である。
ハーキュリー大佐はセルゲイ大佐に、連邦軍内にクーデターの動きがあると告げた。
これにセルゲイ大佐は、ハーキュリー大佐もクーデター派であることを悟るのである。

だがハーキュリー大佐は、セルゲイ大佐に協力を求めに来た訳ではない。
ハーキュリー大佐は言う。
セルゲイ大佐は軍規に逆らえる人間ではない。
ここに来たのは、セルゲイを巻き込みたくなかったからなのだと。

かつてセルゲイ大佐は、ハーキュリー大佐に言った。
軍隊の存在意義とは、国民と国益を守ること、対外勢力への抑止力となることである。
さらにセルゲイ大佐としては、文民政府の指示に従うことを軍の本分としている。
だからこそ、軍がいわば勝手に武力を用いて政治を動かそうとするクーデターには、どうしても賛成する気になれないのだろう。

そしてハーキュリー大佐も、セルゲイ大佐の意見に賛成である。
実はハーキュリー大佐も、クーデターとは軍人の本分から外れることであるとは、十分理解しているのである。
だが、誤った政治に命令される軍隊は不幸しかもたらさないのであり、それはアロウズの行動で証明済である。

ハーキュリー大佐は言う。
「誤った政治の下で、軍は正しく機能しない。
わたしは、正しき軍隊の中で、軍人として生きたいのだよ」

ハーキュリー大佐としても、クーデターは苦渋の決断ということのようである。
今後、セルゲイ大佐は何を思い、どのように行動するのだろうか。

【カタロン、クーデター派と接触】
クラウスとシーリンは、連邦軍のクーデター派の使者と接触した。

使者は言う。
カタロンには事前の協力は一切求めない、自分たちの決起を見た上で、共闘するか判断してほしいと。

するとクラウスは、使者の言葉を了承し、ソレスタルビーイングにもこの件を伝えておくと言う。
使者は連絡の手段があることに驚くが、その意義を認め、承知の様子である。

【プトレマイオス、カタロンの補給を受ける】
前回、プトレマイオスはイノベイター側の襲撃を受けるが、何とか振り切り、地上へ逃れた。
だがイノベイター側はプトレマイオスの位置をたちまち掴み、リヴァイブ・リヴァイバルの駆るガデッサとブリング・スタビティの駆るガラッゾで襲い掛かった。

プトレマイオス側はアリオスとセラヴィで応戦。
そしてティエリアは、セラヴィの隠された機能、セラフィム・ガンダムを発動してブリングの駆るガラッゾを撃破、イノベイターの襲撃を退けた。

そして今回、傷ついたセラヴィを修理するのは、ミレイナである。
さらに沙慈とマリーも、手伝いを申し出た。

だが傷ついたプトレマイオスの修理は、もはや手持ちの物資だけでは困難である。
プトレマイオス側はついに、カタロンからの補給を受け入れた。
さすがに感謝するフェルトたちである。
この影には、ライルの働きがあった様子であり、アニューはライルに好ましい笑みを浮かべるのである。

【刹那、夢を見る】
傷と出血のため、意識を失った刹那は、夢を見ていた。
刹那の目の前を、銃を持つ男の子が走っている。
何と、幼い頃の刹那、「ソラン・イブラヒム」少年である。
ソラン少年は、まさに自分の父と母を殺そうと、自宅に向かっている。

刹那はソランから銃を取り上げた。
「神に認められ許された戦士になる」と言うソランに刹那は、この世に神はいないといい、ソランを両親の元へ返した。
これが、過去を変えたいということが、刹那の心の奥底の願いなのかもしれない。

その時。
刹那の目の前に、眼帯の若者が姿を見せた。
何と、今は亡きロックオンである。

ロックオンは言う。
「過去によって変えられるのは、今の自分の気持ちだけだ。
ましてや他人の気持ちは…。
お前は変われ。
俺ができなかった代わりにな」

その時、刹那の背後からソラン少年の母と父の声、そして銃声が聞こえた。

【刹那とマリナ、身の上を明かしあう】
刹那は、子供たちの歌声で目をさました。
目の前にはマリナの姿が見える。

刹那は負傷した身体を無理矢理起こし、ダブルオーライザーの元へ向かおうとするが、マリナは刹那を留めて言う。
4年前、刹那はマリナへの手紙の中で言っていた。
「人と人とが分かり合える道を探している」と。
そのためには、互いのことを知り合う時間くらいあっても良いのではと。

この言葉を聞くと、刹那は大人しく横になった。

ここで刹那とマリナは、はじめて互いの身の上を明かしあった。
刹那はクルジス紛争の頃、洗脳され、実の父と母を殺し、少年兵として戦争に駆り出されたことを。

マリナは刹那の過去に強いショックを受けながらも、自分の身の上を話す。
一般家庭に生まれ育ち、音楽の道を志していたが、血筋のため皇女に選ばれたことを。

刹那はマリナに言う。
確かにマリナには、一国の皇女より、音楽を奏でている方が似合っていると。

するとマリナは言う。
自分は無理をしていたのだろうか。
だが刹那も、無理をして戦っているように見えると。

刹那は無言だが、何やら複雑な表情である。

その時、カタロンのイケダが部屋の扉をノックした。
そして刹那に、プトレマイオスがカタロンヨーロッパ支部から補給を受けたという情報を伝えるのである。

これを聞いた刹那は、マリナの肩を借りてダブルオーライザーの元へ向かった。
別れ際、刹那はマリナに言う。
「また今度あった時は、子供たちの歌を聞かせてくれ」
「もちろんよ。あなたも無事で」

刹那はダブルオーライザーを駆り、カタロンアジトを去った。

【ティエリア、ミレイナに感謝】
プトレマイオスはカタロンからの補給物資を利用し、ようやく応急修理が一段落した。
これにより、外壁の修理はほぼ完了するのである。
だが火器管制システムに不具合があり、いまだに本来の防御力と攻撃力を回復できていない。

一方、セラヴィの腕は元通りに修復されていた。
ミレイナたちのがんばりのおかげだが、さすがのミレイナも疲れ果てたらしく、格納庫の床に雑魚寝である。

するとティエリアは、ミレイナに好ましい笑みを浮かべ、毛布をかけながら感謝の言葉を口にする。
ティエリアは、刹那への強い信頼を口にするなど、すっかり仲間たちに情が移っている様子である。

その時、プトレマイオスは接近する敵部隊を探知した。

【アロウズ部隊、進軍】
カティ・マネキン大佐は、アロウズ部隊を率い、プトレマイオスへ向けて進撃を開始した。
カティ大佐も航空機に座乗して出撃、機内から指揮をとる。
同乗するのは、カタギリ技術大尉、そしてコーラサワーである。

カタギリは、ソレスタルビーイングの滅亡をその目で見るためである。
そしてコーラサワーは不死身と呼ばれるツキを、カティ大佐に見込まれてである。

アロウズ部隊の先陣は、リヴァイブ・リヴァイル及びヒリング・ケアの駆るガデッサ、ディバインの駆るカラッゾ、そしてMAエンプラスである。
特に戦闘力の高いイノベイターたちがガンダムを食い止め、他のMS部隊でプトレマイオスを撃沈あるいは降伏に追い込むことが、カティ大佐の作戦のようである。

一方、プトレマイオスはいまだ火器管制システムに不具合があり、戦力にはダブルオーを欠いており、圧倒的に不利な状況である。

【アロウズ部隊、作戦開始】
カティ大佐は、全戦力をプトレマイオスに突撃させた。
すると、何者かが遠距離からアロウズ部隊を狙撃、次々と撃墜していく。
トランザムを発動したケルディムの仕業であり、まずは敵を一機でも撃破しておくスメラギの戦術である。

するとカティ大佐は全部隊に散開を命じ、指示を下すまでうかつに接近しないよう命じた。
カティ大佐は、敵の狙撃はトランザムによるものであり、それほど長続きしないと見抜いているのである。

間もなく、ケルディムのトランザムは限界に達し、狙撃が止んだ。
続いてアリオスとセラヴィが出撃、アロウズ部隊を迎え撃つ。
大部隊を相手に善戦するアリオスとセラヴィだが、やはり多勢に無勢であり、押され気味である。

ここでMAエンプラスは、セラヴィめがけ、怪しげなワイヤーを射出した。
ワイヤーはセラヴィのGNフィールドを貫通、セラヴィの装甲に張り付くと、強烈な電撃を放つ。
さらにアリオスにもワイヤーを射出、電撃を放つ。
この電撃攻撃がパイロットに与える苦痛は尋常ではないらしく、ティエリアもアレルヤも電撃に苦しみ、反撃に移れない。

この隙に、アロウズ部隊はプトレマイオスへ殺到していく。
このままではプトレマイオスは撃沈されてしまう勢いである。

ところが突然、カティ大佐は兵を退き、部隊を撤退させてしまう。

【クーデター勃発】
敵の不可解な行動を訝るスメラギたちだが、間もなくその謎が解けた。

何と連邦軍の一部がクーデターを起こし、軌道エレベーターの一つ「アフリカ・タワー」を占拠したのである。バング・ハーキュリー大佐をはじめとするクーデター派の仕業である。
ハーキュリー大佐は、アロウズの戦力がプトレマイオス討伐に集中している隙を利用し、クーデターを決行したのである。

【マスラオ、トランザム発動】
一方、刹那も、カタロンの情報から連邦軍のクーデターを知ると、アフリカ・タワーへ向かった。
プトレマイオスも必ず現れると確信してのことである。

その時、刹那の前に異様なMSが出現した。
Mr.ブシドーの駆る新型MSマスラオである。
ブシドーもまた、刹那は必ずここに現れると確信し、待ち構えていたのである。

だが刹那の目的はプトレマイオスとの合流であり、Mr.ブシドーとの戦いなど眼中にない。
刹那はマスラオを振り切ろうとする。

これにMr.ブシドーは、不敵に笑って言う。
「邪険にされるとはな。
ならば、君の目を釘付けにする。
とくと見るがいい、盟友が造りし、我がマスラオの奥義を!」

そしてMr.ブシドーは、マスラオに隠された機能を発動、マスラオは赤く輝きだした。
何とマスラオには、トランザムが組み込まれているのである。
これぞ、亡きエイフマン教授の理論をビリー・カタギリが完成させた隠し球である。
これには刹那も驚愕を隠せない。

次回、アフリカ・タワーで何が起こるのか。
注目したい。


【予告】
次回「悲劇への序曲」

機動戦士ガンダムOOセカンドシーズン 第14話「歌が聞こえる」

  • 2009/01/11(日) 23:08:29

【感想概略】
今回は、刹那とリボンズとの対面が描かれ、戦闘描写では刹那とサーシェスの勝負、そしてティエリアとブリングとの激闘が描かれ、政略面ではいよいよアロウズが連邦政府をも傀儡とし、連邦軍内にはクーデター派が出現してカタロンに接触を求めるなど新たな動きが描かれ、マリナたちの歌が意外な力を発揮する姿が描かれ、おもしろかった。

またMr.ブシドーの専用機マスラオであるが、「聖刻」シリーズの操兵を思わせるデザインがおもしろく、どのような戦いを見せてくれるか楽しみである。


【刹那、ネーナと再会】
前回、ソレスタルビーイングはメメントモリを強襲し、激戦の末、破壊した。
そして今回は、メメントモリ破壊の直後からお話がはじまる。

刹那はダブルオーを駆り、プトレマイオスとの合流ポイントへ急行。
間もなく予定宙域にたどり着いた。

だが漆黒の宇宙には、戦闘の後のようなおびただしい破片が漂うのみ。
プトレマイオスの姿はどこにも見えない。

その時、刹那は破片の中を飛翔する機体に気付いた。
通信を入れてきたのは何と、ネーナ・トリニティである。

すると刹那は、ネーナ機へ砲口を向けた。
刹那としては、ネーナを味方とは思っていないようである。

ネーナとしては、刹那のこの態度は意外だったようで驚くのだが、まあ刹那とはこういう奴だと思っているらしく、先ほど助けてやったではないかと訴えた。
この言葉に刹那は、ヒリング・ケアの駆るガデッサとの戦闘中、何者かが援護してくれたことに思い至り、武器を下げた。

するとネーナは、プトレマイオスはイノベイターの襲撃を受け、大気圏に突入したことを教えてやり、データを転送してやるのである。

これを知った刹那は即座に行動。
ネーナを振り返りもせず大気圏に突入し、プトレマイオスとの合流を目指すのである。

ネーナとしては、兄たちの仇討ちのためにも、ソレスタルビーイングにはまだまだ存続してもらいたいというところだろうか。

【ホーマー司令とグッドマン准将】
地球連邦政府はメメントモリ破壊を、反政府勢力の仕業と発表した。
そして連邦軍を、アロウズ指揮下に置くことを決定するのである。

一方、アロウズの司令部では、ホーマー・カタギリ司令の前に、グッドマン准将が出頭していた。
ホーマー司令は、メメントモリ破壊により、ソレスタルビーイングへの危機感をますます募らせていた。どうやらホーマー司令としては、恒久平和を実現したいという気持ちは本心らしく、それはグッドマン准将も同じようなのである。

そしてホーマー司令は、グッドマン准将に言う。
平和の実現のためにソレスタルビーイングを叩くのだと。

【イアン、目覚める】
プトレマイオス艦内では、イアンが目を醒ました。
治療用カプセルから起き上がったイアンは、重力を感じ、ここが地上らしいことに気付いた。

イアンが負傷したのは、小惑星秘密基地がカティ・マネキン大佐の率いるアロウズ部隊の奇襲を受けた時であった。イアンとしては、状況が今ひとつ分からないところである。

とりあえずイアンは、部屋の扉を開けた。
すると目の前には、緑の森が広がり、彼方には美しい山々が見えるのである。
「なんじゃこりゃー!!」
イアンは絶叫した。

【イアン、状況を知る】
プトレマイオスの艦橋にはスメラギたち、そして着替えたイアンが集合していた。
ここでイアンは、メメントモリを破壊したこと、その後、プトレマイオスは合流ポイントでイノベイター側の新型モビルアーマー及びガデッサの奇襲を受けたこと、スメラギの機転でどうにか敵機を振り切り、地上へ降下したことを知るのである。

衛星兵器メメントモリは破壊したものの、プトレマイオスもあちこち手酷くやられている。
頭を抱えるイアンである。

【アニューとライル】
プトレマイオス艦外に広がる草地。
ロックオンは、携帯端末でカタロンの仲間たちに伝えていた。
メメントモリ破壊に成功したが、プトレマイオスの損傷も酷く、カタロンの援助が必要かもしれないと。

そこに姿を見せたのは、アニュー・リターナーである。
アニューはロックオンに、誰と話していたのか尋ねた。
これに「ちょいと野暮用でね」と誤魔化すロックオンである。

するとアニューは言う。
敵は、プトレマイオスのあれほど正確な位置を、どうやって知ることができたのかと。
これに「リターナーさんは、俺を疑っているのか?」と軽口を叩くロックオンである。

だがアニューはロックオンを疑っている訳ではなく、何か腑に落ちないものをかんじている様子である。
ここでアニューは、自分の呼び名はファーストネームで良いと言う。
するとロックオンは、自分の本名はライル・ディランディと告げ、ライルと呼んでくれと笑うのである。

イノベイターがプトレマイオスの位置を調べた時、反応していたのはアニューなのだが、その時、本人に自覚はない様子だった。
だがアニューは、何か違和感を感じているようである。
今後のアニューの動きにも注目したい。

【セルゲイ大佐、クーデター派の存在を知る】
前回、セルゲイ大佐の元に、バング・ハーキュリー大佐が姿を見せた。
そして今回、ハーキュリー大佐は話し始めた。
地球連邦政府はアロウズの傀儡となってしまった、そして連邦軍内部にはクーデターの動きがあると。

流石のセルゲイ大佐もクーデターと聞いて少し驚くが、アロウズの行ないを考えれば不思議は無いと思える様子である。
だがセルゲイ大佐は何事かに思い至り、ハーキュリー大佐に目を見張る。
どうやらハーキュリー大佐は、クーデター派らしいのである。

ハーキュリー大佐は言う。
世論は、目を醒ます必要があるのだと。

次回以降、セルゲイ大佐と軍のクーデター派はどう動くのか。
注目したい。

【カタロン、クーデター派から接触の打診を受ける】
カタロンメンバーのイケダは、連邦軍内のクーデター派の情報を掴んだ。
これは、元ジャーナリストであるイケダが、報道関係の古い友人から得た情報であり、信用できるという。
さらにクーデター派は、カタロンとの接触を求めているというのである。

するとクラウスは、自分がクーデター派と会うという。
シーリンはこの話をすぐに信じる気にはなれず、罠の可能性を指摘する。
だがクラウスは、これを信じたいといい、接触に前向きである。

間もなくクラウスたちは航空機で、中東地域の接触場所に向かうのである。

【刹那、リボンズと対面】
刹那はダブルオーを駆り、地上に降下。
プトレマイオスとの合流を目指すが、容易に見つからない。

その時、刹那の視界に禍々しい機体が映った。
戦争屋アリー・アル・サーシェスの駆るアルケー・ガンダムである。

刹那はダブルオーで猛然と襲い掛かる。
だがサーシェスは、どういうつもりか相手にならず、誘うように逃げるのである。

やがて刹那は、サーシェスが向かう先が、旧クルジス共和国の領域であることに気付いた。
ここは刹那の生まれ故郷であり、そして刹那が少年兵として戦いに駆り出されたところなのである。

間もなく、サーシェスの駆るアルケーは着地。
そしてサーシェスはコクピットから姿を見せた。
これは丸腰であり、戦う意思の無いことを示している。

刹那にはサーシェスの真意が全く分からないが、とりあえず自分も機外へ姿を見せた。
するとサーシェスは、「オレのスポンサー様だ!」と言い、刹那にある人物を紹介した。

姿を見せたのは何と、イノベイターたちのリーダー、リボンズ・アルマークである。

【リボンズと刹那】
刹那は、目の前の人物がイノベイターと知り、闘志を燃やす。

するとリボンズは話し始めた。
実は刹那とは初対面ではない、11年前、紛争中のクルジスで、MSのコクピットから刹那を見ていたのだと。
この言葉に刹那は、かつて自分を救ってくれたオーガンダムを操縦していたのが、リボンズであることを知るのである。

さらにリボンズは驚くべきことを明かす。
11年前の武力介入は、オーガンダムのテストだった。
本来なら機密保持のため、目撃者は全て処分するところなのだが、オーガンダムを見つめる刹那の目が印象的であったため敢えて殺さなかった。
さらにヴェーダに干渉して、刹那をガンダムマイスターとしたのも、リボンズの意思なのだと。

驚く刹那であり、ショックでもあるのだが、刹那はすぐに自分を取り戻し、「礼を言ってほしいのか」と言う。

するとリボンズは言う。
そろそろガンダムを返してほしい、それは本来は自分の乗るべき機体なのだと。

刹那は銃を抜き、リボンズに向ける。
だが一瞬早く、サーシェスが発砲。
刹那の右腕を傷つけた。

それでも刹那は素早くコクピットに乗り込み、ダブルオーで飛翔。
離脱を目指す。

一方、サーシェスは余裕の表情である。
実はサーシェス、わざと命をとらず、負傷させるに留めたのである。
サーシェスとしては、あっさり殺してしまっては戦いを楽しめず、それでは張り合いが無いというところだろうか。

【イノベイター、プトレマイオスを襲撃】
プトレマイオスは、2機の敵機が接近していることを探知した。
ブリング・スタビティの駆るガラッゾと、リヴァイブ・リヴァイバルの駆るガデッサである。

するとスメラギは、即座に迎撃を指示。
指示を受けたアレルヤとティエリアは、それぞれアリオスとセラヴィを駆って飛翔、敵機に立ち向かう。

リヴァイブはガデッサでGNメガランチャーを構え、狙いをつける。
すると飛行形態のアリオスはさらに加速。
たちまちガデッサの間合いに踏み込み、一撃離脱を繰り返す。
地上では空気抵抗のため、機動性ではアリオスが有利な様子である。

【ティエリアVSブリング・スタビティ】
一方、ティエリアはセラヴィでガラッゾを砲撃する。
だがガラッゾは砲撃をかわすとセラヴィの間合いに踏み込み、両肩のビーム砲を斬り飛ばす。
こうなるとセラヴィにとって不利である。

ガラッゾを駆るブリングは、ティエリアにイノベイターの使命を果たすよう呼びかける。
だがティエリアの心は既に決まっている。
ティエリアには譲れないものがあり、ソレスタルビーイングの人びとこそが仲間なのであり、自分は「上位種」などではなく、人間なのだと。

ブリングは説得は無益と判断、ガラッゾで突撃。
ビームサーベルで強烈な突きを繰り出す。

その時、セラヴィはGNフィールドを解除。
ガラッゾの突撃を許し、右腕を付け根から斬り飛ばされてしまう。
危機に陥るセラヴィだが、ブリングもティエリアの真意が分からない。

ここでセラヴィは、ガラッゾの右腕を掴み、両スネの隠し腕で敵機の両足を掴んだ。
だがこれは動きを封じただけであり、敵機を撃破する術は無い。

その時、ティエリアはトランザムを発動。
少なくとも通常を遥かに上回るパワーを発揮するはずである。
だがブリングはひるまず、自由な左腕でビームサーベルを振り上げた。

するとセラヴィに異変が発生。
背部のユニットが分離・変形、細身のガンダムへと姿を変えた。
これぞセラフィム・ガンダムである。

ティエリアは叫ぶ。
ナドレとは違い、セラフィムは自らの意志で姿をさらすのだと。

ブリングは危機を直感、ガラッゾでGNフィールドを展開した。
これは以前、セラヴィの砲撃をも弾き返した強力なものである

ところがセラフィムは両腕を敵GNフィールドに突き立て、貫通。
そして両腕にビーム砲を展開、至近距離からガラッゾを砲撃した。
ガラッゾは爆発四散した。

【刹那VSサーシェス】
サーシェスはアルケー・ガンダムを駆り、ダブルオーに猛攻を加える。
サーシェスとしては、負傷によって刹那は弱っているのであり、楽しみながら嬲り殺しにできると思っている様子である。

ところが刹那は善戦。
サーシェスの攻撃を紙一重でかわし、一瞬の隙をついてサーシェス機を一撃、機体ユニットを斬り飛ばす。

分の悪さを感じるサーシェスだが、近くを飛行する航空機に気付くと飛翔。
たちまち航空機の真横に辿り着き、機体に大剣を向けた。
サーシェスとしては、これを人質として刹那の動きを封じるつもりのようである。

ところが刹那はトランザムを発動。
瞬時にサーシェスの間合いに踏み込み、強烈な蹴りを浴びせ、敵機を弾き飛ばす。
サーシェスは即座に反撃、GNファングの群れを放つ。
だが刹那はダブルオーでサーシェスの反応速度を上回る動きを見せ、敵GNファングをことごとく撃破、サーシェスの死角から次々と攻撃を繰り出し、確実に敵機を破壊していく。
そして刹那はGNソードで渾身の突きを繰り出し、アルケー・ガンダムのコクピットへ突きたてた。

その時、刹那には何者かの歌が聞こえた。
どうやら、マリナ皇女と子供たちの歌声が聞こえているらしいのである。
これは、ツインドライブのトランザム発動によるGN粒子の影響だろうか。

刹那は、歌声に何かを動かされ、サーシェスへの殺意が揺らぎ、攻撃の手が緩む。
次の瞬間、アルケー・ガンダムは爆発四散。
だが間一髪、サーシェスは小型艇で脱出した。

【ビリー・カタギリとMr.ブシドー】
アロウズ基地では、ビリー・カタギリが新型MS・マスラオを完成させていた。
その姿にMr.ブシドーは「フラッグの面影が垣間見える。見事な造型だ」と気に入った様子である。

さらにビリーは言う。
亡きエイフマン教授の残したGN粒子理論についての手書きのノートを実証し、それをこの機体に装備したのだと。
この言葉にMr.ブシドー、新型にますます期待が高まる様子である。

そして残されたビリーは、胸のポケットから写真を取り出す。
それは、ビリーとスメラギとのツーショット写真である。
スメラギの髪型や表情を見ると、大学時代のものだろうか。

ビリーは写真を細かく破り、宙に投げ捨て、つぶやいた。
「さよなら、クジョウ」

【予告】
次回「反抗の凱歌」

機動戦士ガンダムOO~たまたま見忘れた人たちに捧ぐ~

  • 2009/01/04(日) 21:58:01

本日、「ガンダムOO」のナビ番組が放映された。
出演者は以下の通りである。

 土田晃之/千原せいじ/半田健人/喜屋武ちあき/能登有沙

内容は、出演者たちが印象的な場面などを上げ、作品の魅力について語るというものである。
この番組は作品を尊重する姿勢でつくられており、とりあげられる場面も印象的なものが多く、出演者たちは作品について真面目に語っており、これまでのお話の復習にもなり、結構おもしろかった。

来週から放映される本編も楽しみである。

機動戦士ガンダムOOセカンドシーズン 第13話「メメントモリ攻略戦」

  • 2008/12/29(月) 17:29:59

【感想概略】
今回は、スメラギの指揮するソレスタルビーイングとリント少佐率いるアロウズ部隊とのメメントモリを巡る攻防が描かれ、全編を通して戦いまくるお話である。
全力でぶつかり合う戦闘描写は大変迫力があり、戦いの中で見せる人物たちの真実の一端が描かれ、おもしろかった。
特に印象的だったのは、生きるか死ぬかの瀬戸際でこそ、度胸と真価を発揮するスメラギの漢気であり、これが最大の見所に思えた。

【メメントモリ、カタロン艦隊を掃射】
前回、ソレスタルビーイングの小惑星秘密基地は、カティ・マネキン大佐の率いるアロウズ部隊の奇襲を受けた。
スメラギたちはプトレマイオスとガンダム4機で応戦。
激戦の末、アロウズ部隊を退けた。

一方、アロウズの衛星兵器メメントモリは中東のリチエラ王国を掃射。
百万人規模の難民キャンプもろとも、軍事基地を消滅させた。

スメラギはこれに対し、メメントモリ破壊作戦を発動。
ガンダム3機にトランザムを発動させ、プトレマイオスを最大船速で急行させる。
激戦の直後であるが、だからこそ奇襲の好機とスメラギは考えたというところだろうか。

一方、カタロン宇宙艦隊は、メメントモリ破壊を目指し、第一艦隊と第二艦隊の二手に分かれ、敵地に接近しつつあった。
するとメメントモリは接近中のカタロン第二艦隊を掃射。
一瞬で半数の艦艇を消滅させてしまう。

【ヒリング・ケア、ガデッサで参戦】
カタロン第一艦隊の指揮官は、メメントモリへ確実に打撃を与えるため、引き続き艦隊を接近させる。
カタロン指揮官としては、メメントモリはあれだけの大破壊力のレーザー砲であり、連射できるとは思えず、ならば敵が掃射できぬ間により接近するのが上策との判断なのだろう。

ところが何者かがカタロン艦を砲撃、一撃で撃沈してしまう。
アロウズ側として参戦したヒリング・ケアの仕業である。

ヒリングはガデッサでGNメガランチャーを発砲、射程も破壊力もカタロン側を遥かに上回る砲撃で、敵艦を次々と撃沈する。
さらにアロウズ部隊が砲撃を開始、カタロン艦を次々と大破させ、撃沈していく。

このままでは、メメントモリを撃破する前に、カタロン艦隊は全滅してしまう。
カタロンの指揮官は、全艦に攻撃を指示。
無数のミサイルが、メメントモリめがけて殺到する。

だがアロウズ側は、ミサイルの群れめがけて猛射。
次々とミサイルを撃ち落し、何と9割以上を撃墜してしまう。

【ダブルオーライザー、参戦】
続いてアロウズMS部隊はカタロン艦隊への突撃を開始。
このままでは、カタロン艦隊は、敵MSの群れにことごとく撃沈されてしまう。

カタロン指揮官は、敵MSへの応戦を指示。
ティエレン宇宙型をはじめとするMS部隊が、アロウズ部隊を迎え撃つ。

だが、擬似GNドライブ搭載のアロウズMSと比べると、カタロン側の旧世代MSは装甲防御も攻撃力もはるかに劣っており、明らかに不利である。
カタロンMS部隊は、果敢に敵砲撃をかわしつつ攻撃を繰り出すが、次々と撃墜されていく。

そしてついに、アロウズMSはカタロン旗艦に到達。
艦橋間近に迫った。
だが次の瞬間、何者かがアロウズMSを砲撃、撃破、カタロン旗艦を救った。

刹那の駆るダブルオーライザーの仕業である。
刹那はアロウズMSの群れに応戦しつつ、メメントモリ破壊は自分たちが行なうと言い、カタロン側に、メメントモリの情報提供を求めた。
これに応ずるカタロン指揮官である。

【ヒリング・ケア、独走】
ヒリング・ケアは、ダブルオーライザーの出現と強さを喜び、闘争心をかき立てられた。
そして持ち場を離れ、ダブルオーライザーめがけて突撃を開始する。

リント少佐の副官は、ヒリングの行動を咎める。
だがリント少佐はヒリングもライセンスを持っていると言い、動じない。

これにより、アロウズの戦力は、ダブルオーライザー及びカタロン艦隊に集中することになった。
スメラギがダブルオーライザーを単機突撃させたのは、これが狙いだったのである。

【ネーナ、メメントモリの情報を流す】
プトレマイオス側は、カタロン艦隊からメメントモリの情報を得ると、敵衛星兵器には死角があることを確認した。これはスメラギの読みどおりであり、フェルトは感嘆する。

その時、プトレマイオスはエージェントからの暗号データを受信した。
何と、メメントモリの内部構造図であり、この図をみればその弱点も明らかであった。

どうやってアロウズの極秘情報を入手したのか、アレルヤは首を傾げる。

実はこの情報、ネーナ・トリニティが独断で流したものである。
ネーナとしては、兄たちの仇討ちが最優先であり、兄たちの仇サーシェスを配下とするイノベイターを許せず、そのイノベイターに協力する王留美も信用できず、ソレスタルビーイングを利用してイノベイターに一矢報いたいというところだろうか。

一方、スメラギは作戦内容を最終的に決定。
プトレマイオスで敵防衛部隊を強行突破、有効射程圏内に踏み込み、セラヴィとケルディムにより敵弱点を直接攻撃し、メメントモリを破壊するというものである。
そしてスメラギは艦橋に沙慈とマリーを呼び、マリーに何事かを頼んだ。

【メメントモリ、プトレマイオスを掃射】
プトレマイオスは、メメントモリの死角から猛然と突撃を敢行。

するとメメントモリ防衛艦隊は、プトレマイオスに猛烈な砲撃を浴びせる。
だがプトレマイオスのGNフィールドは強力であり、敵砲撃をことごとく弾き返しつつ前進する。

一方、リント少佐もプトレマイオスの防御力は理解しており、MSの砲撃および艦砲射撃で撃破できるとは思っていない。
リント少佐としては、プトレマイオスをメメントモリの攻撃圏内に押し出し、巨大レーザー光線で撃破するつもりである。

そしてプトレマイオスは、敵の猛砲撃を受け、徐々にメメントモリの攻撃圏内に接近。
ついにメメントモリの攻撃圏内に飛び出した。

頃合は良し、リント少佐はメメントモリを掃射。
巨大な光が軸線上の全てを消滅させ、プトレマイオスの姿も消えた。
勝利を笑みを浮かべるリント少佐である。

ところが次の瞬間、アロウズ側はプトレマイオスの健在を検知した。

何と、メメントモリ掃射の瞬間、マリーがこれを見切って合図を出し、アリオスガンダムがトランザムを発動。プトレマイオスは瞬時に速度を上げ、敵砲撃をかわしたのである。

【セラヴィ、直接攻撃を敢行】
プトレマイオスは、アリオスのトランザムを全て推進力に回し、メメントモリへ猛進。
このためGNフィールドは解除されている。
そして船首のハッチが開き、セラヴィとケルディムが出現した。

ケルディムはトランザムを発動。
シールドビットを放ち、GNフィールドに代わって敵砲撃を防ぐ。

だが敵砲撃は激烈であり、ケルディムのシールドビットは敵弾を浴びるごとに削り取られ、次々と砕け散っていく。
これでは、シールドビットで防御を支えきれなくなるのは、時間の問題である。

間もなく、アリオスのトランザムが限界に到達。
ケルディムのシールドビットも限界に近づいていく。
敵の猛攻にさらされ、いよいよ追い詰められるプトレマイオスだが、スメラギは断固して作戦を続行する。

そしてついに、プトレマイオスは有効射程圏内に到達。
するとスメラギはティエリアに砲撃を指示。

これを受け、ティエリアはセラヴィのトランザムを発動。
メメントモリの弱点に狙いを定め、エネルギーをチャージ。
GNバズーカを砲撃、命中。
メメントモリ基部は爆発、超高熱で大穴を開けた。

続いてプトレマイオスは無数のGNミサイルを猛射。
セラヴィの開けた穴に次々と着弾、猛爆発を起こし、おびただしい構造物を吹き飛ばす。

だが、メメントモリの防御構造は強靭であり、敵弱点・電磁波光共振部は剥き出しになったが、あと一歩届かない。
リント少佐は、勝利を確信、酷薄な笑みを浮かべる。

【ロックオン、メメントモリを狙撃】
だがこれこそ、スメラギの読み通りである。
スメラギはロックオンに、電磁波光共振部の狙撃を指示した。

ロックオンは、トランザム発動中のケルディムで、狙撃銃の照準を電磁波光共振部に合わせた。
チャンスは一度、プトレマイオスの仲間たちはロックオンの一撃に全てを託す。
そしてロックオンは発砲、命中。
電磁波光共振部は撃ち抜かれ、猛爆発を起こす。

さらに次々と誘爆。
メメントモリは粉微塵に爆発四散していき、リント少佐は光の中に消えた。

【ヒリング、ダブルオーライザーを猛追】
メメントモリ破壊作戦は成功である。
スメラギは、プトレマイオスおよびガンダム各機に撤退を指示した。

これを受けたダブルオーライザーは離脱を図り、ヒリングのガデッサを振り切りろうとする。
だが、メメントモリ破壊に激怒するヒリングは、ダブルオーライザーを容易に逃がそうとしない。

その時。
何者かが赤いビーム砲でヒリング機を砲撃、牽制。
この一瞬にダブルオーライザーはヒリング機を斬撃、片腕を斬り飛ばし、離脱した。
ヒリングは敵を討てなかったことに、心底悔しそうな様子である。

ダブルオーライザーを援護したのは、ネーナ・トリニティであった。
ネーナとしては、ダブルオーライザーもソレスタルビーイングも、まだまだ利用価値があり、この場は加勢したというところだろうか。

【夜の中東にて】
中東地域の夜空には、無数の流れ星が見える。
メメントモリが無数の残骸と化し、大気圏に落下しているのである。

カタロンアジトでは、子供たちはマリナの手を握りながら、無数の流れ星に目を見張る。
するとクラウスは子供たちに言う。
あれは戦いの光であり、少しもきれいではない、あれは子供たちには残してはいけないものだと。

一方、セルゲイ大佐も夜空を見上げ、無数の流れ星からメメントモリ撃破を察していた。
その時、連邦軍士官服をまとう男性が姿を見せ、セルゲイに声をかけた。
「久しぶりだな、『ロシアの荒熊』」

この男、バング・ハーキュリー大佐は、セルゲイとは旧知の仲のようである
アロウズに批判的な目を向けるセルゲイに、ハーキュリー大佐は何をもたらすのか。
次回以降も楽しみである。


【予告】
次回「歌が聞こえる」

機動戦士ガンダムOOセカンドシーズン 第12話「宇宙で待ってる」

  • 2008/12/22(月) 23:59:54

【感想概略】
今回の「ガンダムOO」では、カティ大佐率いるアロウズ部隊とスメラギの指揮するプトレマイオス及びガンダムとの戦いが描かれ、戦場で再会した沙慈とルイスのそれぞれの葛藤と苦悩が描かれ、ツインドライブの力を目の当たりにして動揺するリボンズが描かれ、衛星兵器メメントモリによる被害の拡大とカタロンの動きが描かれ、メメントモリによる無差別殺戮に憤るセルゲイ大佐は上官からは緘口令を徹底することを命じられ良心と軍規の板挟みとなって苦悩する姿が描かれ、おもしろかった。


【プトレマイオス追討作戦】
前回、カティ・マネキン大佐はカタロン部隊を率い、ラグランジュ3のソレスタルビーイング小惑星秘密基地を奇襲した。
するとスメラギは、プトレマイオスとガンダムを指揮して応戦。
小惑星基地のメンバーたちを逃がすため、自ら囮となってアロウズ部隊に立ち向かう。

そして戦闘の最中、刹那の駆るダブルオーは、沙慈の搭乗するオーライザーとドッキング。
ダブルオーライザーとなってツインドライブの力を発揮、さらにトランザムを発動、圧倒的な強さを見せる。

だがツインドライブによるGN粒子の影響か、戦場ではパイロット同士の心の声が聞こえあい、沙慈とルイスは互いの存在に気付くのである。

【ダブルオーVSガラッゾ】
ツインドライブによる不思議な現象は、長続きするものではないらしく、すぐにパイロット同士の声は聞こえなくなった。

刹那はダブルオーライザーを駆り、猛然と飛翔。
行く手をさえぎる敵機を撃破し、プトレマイオスの救援に向かう。

するとブリング・スタビティの駆るガラッゾが出現。
五本の刃のビームサーベルを抜刀。
刃を一本に収束させると、ダブルオーライザーに襲い掛かった。

刹那はダブルオーライザーをさらに加速。
GNソードを構えて突撃、ガラッゾの刃と真正面から激突、刃で押し合う。

ガラッゾのパワーは尋常ではなく、前回は怪力自慢のセラヴィを力で圧倒したほどである。
だがダブルオーライザーのパワーはそれ以上、ガラッゾを力押しで押していく。

ブリングは瞬時に間合いをとり、強烈な一撃を繰り出す。
が、ダブルオーライザーは瞬時にかわし、ガラッゾから距離を取り、飛翔。
猛烈な高機動戦闘を展開、ガラッゾを翻弄。
そして砲撃。
ガラッゾのモニターカメラを破壊、視界を封じ、さらに砲撃。

次々と命中弾を浴びせ、手足を破壊。
ついにガラッゾは爆発四散した。

だが間一髪、ブリングは小型艇で脱出するのである。

【ケルディムVSコーラサワー】
ロックオンはケルディムを駆り、銃で敵MSの群れに応戦する。
その時、ケルディムの銃が被弾、爆発四散した。
何と、コーラサワーの仕業である。

コーラサワーはジンクスを駆り、そのままケルディムに組み付く。
そしてケルディムの両脇に、槍を構えたジンクスが2機出現した。
どうやら、武器を封じた上で、左右から串刺しにする作戦のようであり、絶体絶命の危機に焦るロックオンである。

その時、ダブルオーライザーが飛来、ケルディムを狙う敵機を撃破。
この隙にケルディムはコーラサワー機を一撃、戦闘力を奪った。

【ダブルオーVSガデッサ】
刹那は、何者かがプトレマイオスを狙っている声に気付いた。
そしてダブルオーライザーで飛翔、声の元へ向かう。

一方、リヴァイブ・リヴァイバル大尉の駆るガデッサは、GNメガランチャーにエネルギーをチャージ、その照準をプトレマイオスに向けていた。

その時、リヴァイブは何者かの接近をかんじとり、身構えた。
次の瞬間、ガデッサが足場としていた小惑星が震動。
何者かの刃が小惑星を十文字に斬り裂いていく。
ダブルオーライザーの仕業である。

間一髪、ガデッサは小惑星を離脱。
出現したダブルオーライザーめがけてGNメガランチャーを放つ。
だがダブルオーライザーはリヴァイブの必殺の砲撃をかわし、猛然とガデッサに襲い掛かる。

リヴァイブはガデッサでビームサーベルを抜刀。
必殺の突きを繰り出し、ダブルオーライザーに致命の一撃を浴びせた。

ところが、斬り捨てたのは何と敵機の残像である。
どうやらダブルオーライザーはツインドライブの力により、GN粒子によって質量を持つ残像を生み出せるようである。

ダブルオーライザーの残像にリヴァイブは翻弄され、ついに強烈な斬撃を浴びてしまう。
ガデッサは大破、爆発四散した。
一方リヴァイブは、ガデッサ爆発の直前、脱出艇で逃れ、戦場を離脱するのである。

【アロウズ部隊、撤退】
ダブルオーライザーの出現と奮戦、そしてガデッサおよびガラッゾの撃破により、戦場のパワーバランスは崩れた。
するとカティ大佐は全部隊に撤退を指示、兵を退くのである。
退くべき時は退く、カティ大佐である。

一方、スメラギはガンダム各機に引き続き警戒を指示。
そしてアレルヤから輸送艇が安全宙域に離脱したとの連絡を受けると、速やかに戦闘宙域を離脱。当初の目的であるメメントモリ破壊に向かうのである。

【ルイス、沙慈をソレスタルビーイングと思い込む】
ルイス准尉は撤退の最中、なぜ沙慈がガンダムに搭乗していたのか考えた。
そして、恐ろしい推測に思い至っていく。

刹那もソレスタルビーイングの構成員だった。
沙慈は、その刹那の隣人。
実は、5年前から沙慈はソレスタルビーイングと関係していたに違いない。
沙慈も、ルイスの父と母を殺した仇の一味だったのだと。

絶望的な結論に、ルイスは壊れた笑みを浮かべた。

【沙慈と刹那】
刹那は、沙慈の元を訪ねた。
実は刹那、沙慈をかなり気にかけているのである。

案の定、沙慈はルイスがアロウズにいたことにショックを受けて苦悩。
これは刹那たちのせいだと非難する。

刹那は沙慈に、ルイスをアロウズから取り戻すために「戦え」という。
だがこれは、暴力に訴え、力ずくで目的を果たせと言っている訳ではない。
刹那としては、目的のために行動することを「戦え」という言葉で表現しているのである。

そもそも刹那は、言葉によるコミュニケーションが苦手である。
これは刹那が、子どもの頃に少年兵に仕立て上げられ、戦闘技術以外を知らない生活が長かったためもあるのだろう。

だが沙慈には、刹那独特の言い回しなど理解できない。
刹那は一生懸命自分の言わんとすることを伝えようとするが、なかなか上手くいかない。
ついに沙慈は激怒、刹那を殴りつけ、立ち去ってしまうのである。

二人の会話を聞いていたのはロックオンである。
刹那は「立ち聞きなど趣味が悪い」と指摘。
一方、ロックオンは「聞こえちまったんだよ」と涼しい顔である。

そしてロックオンは刹那に、「あんたは不器用だな」と笑う。
ロックオンは、刹那が伝えたかったことを理解しているのである。

そしてロックオンは刹那に、罪滅ぼしのつもりなのかと尋ねた。
すると刹那は言う。
「過去じゃない。未来のためだ」

【ルイス准尉、ジニン大尉の遺品整理を見送る】
カタロン艦内。
ルイス准尉は、バラック・ジニン大尉の遺品が運び去られる光景を眺めていた。
そこにアンドレイ少尉が姿を見せ、ジニン大尉は戦死によって中佐に特進したと告げる。
複雑な様子のルイスである。

ここでアンドレイは、ルイスに戦場で聞こえた声について尋ねた。
あの声は何なのか、ルイスは敵と交信していたのではないか、敵に親しい知人がいるのではないかと。

だがルイスはアンドレイの指摘を強く否定。
さらにソレスタルビーイングへの憎悪を剥き出しにする。

するとアンドレイは、ルイスの右腕を掴むと静かに言う。
「華奢な腕だ。パイロットのものとは思えん。君は、アロウズにいるべきではない」

その時、アンドレイ少尉の表情が苦痛に歪んだ。
何と、ルイスが義手でアンドレイの腕を掴み、怪力で締め上げているのである。

ルイスは拒絶の視線をアンドレイに送り、立ち去った。

【リヴァイブとブリング】
リヴァイブは、「人間などに後れをとるとは!」と心底悔しそうな様子である。
そして、リボンズが事前にツインドライブのことを教えてくれていればと言う。
一方、ブリングは無言である。

その時、リヴァイブとブリングに、リボンズからダブルオー奪取の指令が降った。
この作戦には、ヒリング・ケアも参加するのだという。

リヴァイブはこの指令から、リボンズもツインドライブの力を知らなかったらしいことに思い至った様子である。

【メメントモリ、リチエラ王国を掃射】
アロウズは、メメントモリを再び掃射した。
今度の標的は、リチエラ王国の軍事基地である。

超巨大レーザー光線により、軍事基地は跡形も無く消滅。
そして、基地近くに設けられていた百万人規模の難民キャンプも壊滅してしまうのである。
どうやらアロウズの目的は、中東地域の軍事力をことごとく削ぎ落とすことのようである。

カタロン中東支部は、早速この情報を掴む。
幹部たちは、大虐殺に憤るが、地上からは何も出来ない。
カタロン宇宙艦隊のメメントモリ破壊作戦の成功を祈るばかりのクラウスたちである。

【スメラギ、メメントモリへの奇襲作戦を発動】
一方、プトレマイオスも、メメントモリの掃射と虐殺を探知した。
するとスメラギは、ガンダム3機にトランザムを発動させ、最大船速でメメントモリへ向かうのである。
まだ大激戦の直後だというのに、早速作戦を発動する闘将スメラギである。

もっとも、スメラギとしては合理的判断に基づく作戦なのだろう。
確かに激戦直後であり、ガンダムとプトレマイオスはまだ万全の体制とは言い難い。
だがそれは、アロウズも同様である。
またアロウズ将兵の多くは、あの激戦の直後に、奇襲された側が奇襲を敢行するとは思わないのではないか。

スメラギとしては、敵戦力と警戒態勢の整わぬ今こそ奇襲のチャンスと考えているというところだろうか。

【セルゲイ大佐、緘口令を命じられる】
セルゲイ大佐は、アロウズのメメントモリによる無差別殺戮に憤っていた。
もともとセルゲイ大佐は、アロウズによる弾圧を批判的な目で見ていたが、もはやメメントモリの件を、このまま済ませる気はないようである。

ところがセルゲイは上官から、将兵たちに対する緘口令の徹底を命じられてしまう。
この命令に抗議するセルゲイだが、連邦大統領の特命であり、これは命令であると言い渡されてしまう。

こうなっては、命令への服従を軍人の本分とするセルゲイ大佐としては、従うしかない。
だがセルゲイ大佐はやはり納得がいかず、良心と軍規の板挟みとなって苦悩している様子である。

【沙慈の脱走未遂】
沙慈は、こっそりとオーライザーに乗り込んだ。
プトレマイオスを脱走し、ルイスと会うためである。

以前、沙慈はルイスから両親を奪ったのは、チームトリニティであり、刹那たちではないことを知った。
だがルイスがアロウズのMSパイロットとなっていることを知り、改めて戦争への怒りと憎悪が再燃したようである。
沙慈としては、何者であろうと戦争に手を染める集団の傍にはいたくなく、そしてルイスに会って人殺しを止めさせたいというところだろうか。

沙慈はつぶやく。
「戦争なんか、やりたい奴が勝手にやってろよ。
僕たちは取り戻すんだ。あの頃を、あの日々を」

だが沙慈は、自分のその言葉からふいに思い出す。
自分の浅はかさのため、カタロン秘密基地の人びとが虐殺されたこと。
その時のティエリアの言葉を。
「そういう現実から目を背ける行為が、無自覚な悪意となり、このような結果を招く」

沙慈は脱走を思いとどまった。
だが、ではどうしたら良いのか分からない。
苦悩する沙慈である。

そして刹那は無言で、オーライザーに乗り込んだ沙慈を見つめていた。
刹那としては、沙慈がオーライザーもろとも脱走しても、咎めることは出来ないと思ったというところだろうか。

【ルイス、沙慈への想いを捨てる】
一方、ルイス准尉は、沙慈と二人で映った画像を眺めていた。
そして携帯端末を操作し、沙慈との思い出の画像を全て消去した。
次回以降、ルイスは沙慈であっても躊躇無く銃口を向けるのだろうか。

【メメントモリ、カタロン宇宙艦隊を掃射】
カタロン宇宙艦隊は、第一艦隊と第二艦隊の二手に分かれメメントモリに接近していた。
そして両艦隊は作戦予定宙域に到着。
まずはメメントモリにミサイル発射口を向け、集中砲火を浴びせようとする。

その時。
メメントモリの宇宙側に巨大な砲口がせり出し、エネルギーをチャージ。
そしてカタロン第二艦隊めがめて超巨大レーザー光線を掃射。
カタロン艦船は次々と巨大な光に飲み込まれ、爆発四散していく。
何と一瞬で、カタロン第二艦隊の半数は壊滅してしまったのである。

【プトレマイオス、メメントモリ掃射を探知】
一方、プトレマイオスも、メメントモリが掃射されたことを探知した。
そして、プトレマイオスクルーたちも、メメントモリが宇宙も掃射できることに、驚いている様子である。

ロックオンは、仲間が生きたまま焼き殺されることに、心底怒りを覚えている様子である。
そして刹那はつぶやく。
「これが連邦の、いや、イノベイターのやり方だ」


【予告】
次回「メメントモリ攻略戦」