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鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST 第25話「闇の扉」

  • 2009/09/27(日) 23:59:21

【感想概略】
原作未読。今回の「鋼の錬金術師」は、暴走するグラトニーにエドとリンが飲み込まれた直後。
エドとリン、アルとシャオメイとグラトニー、マスタング大佐とキング・ブラッドレー、メイとスカーとヨキ。
主にこれらの組み合わせで展開されていくお話である。

今回の見所の一つは、たとえ出口の見えない絶望的と思える状況に直面し、一瞬無力感に襲われることはあっても、すぐに前向きな姿勢を取り戻し、一歩一歩進みながら困難を乗り越えることを決してあきらめない、エドとアルの生き様だったと思う。

そして、普段は無愛想なスカーの、メイとシャオメイへの優しさが描かれ、一緒にいる間にメイとスカーに仲間意識が芽生えている様子のヨキの人間性が描かれ、ブラッドレイ大総統のマスタング大佐を無力化する知略が描かれ、エンヴィーの意外な姿と激戦が描かれ、おもしろかった。


【エド、リンと合流】
グラトニーに飲み込まれた後。
エドは、自分が真っ暗な空間にいることに気付いた。
足元には血の海が広がり、白骨があちこちに転がり、そもそもここがどこなのか、見当すらつかない。

途中、エドはリンと再開。
ともに出口を探すが、そもそも出口があるのかすら分からず、着の身着のままで飛ばされたので、食糧も無い。
このあまりに絶望的な状況に、あのリンですらくじけてしまい、「置いていってくれ」と弱音を吐いてしまう。

これにエドは「置いていくぞ!」と言って前進。
だがすぐに振り返り「本当に置いていくぞ!」と言い、また前進。
また振り返り、「置いてっちゃうぞ~」と言うが、結局はリンを担いで前進。
リンに「お前と共倒れなんぞ、ごめんだ」と悪態をつきながら、決して見捨てないエドである。

そしてエドは、革靴を煮込んで食糧としてリンと分け合い、再び出口を探し続けるのである。

【アル、「お父様」の元を目指す】
アルは、エドを救出しようにもどうしていいのか分からず、座り込んだまま朝を迎えてしまう。
一方、エドを呑み込んでしまったグラトニーは、アルの周りをうろうろし、すがるような様子である。

そしてグラトニーは心底困ったように言う
これでは「お父様」に叱られてしまうと。

この言葉にアルは反応。
アルは、ホムンクルスを作った「お父様」という人物がいることをグラトニーから聞き出した。
そして、まずはこの人物と接触することに活路を見出そうと、行動を開始するのである。

【エドとリン、エンヴィーと出くわす】
謎の空間で、エドとリンは、エンヴィーに出くわした。
エドは、どうすればここから出られるのかエンヴィーに尋ねる。

するとエンヴィーは言う。
ここは、「お父様」が作った「真理の扉」の失敗作なのだ。
そして、ここに吸い込まれてしまったら、二度と出ることは出来ないのだと。

【マスタング大佐、ブラッドレー大総統と対面】
マスタング大佐は、キング・ブラッドレー大総統の正体がホムンクルスであることを知り、弱みを握ったつもりでいた。
だが実は、軍上層部はブラッドレーの正体を知りながら従っていることが明らかになった。

そしてマスタング大佐は、一人でブラッドレーの執務室に招かれるが、ブラッドレーは余裕の様子である。
さらにブラッドレーは、マスタング大佐の部下たちをことごとく他の部署へ異動させ、大佐の無力化をはかるのである。
個人的な戦闘能力だけでなく、知略にも優れたブラッドレーである。

ブラッドレーは何を狙うのか。
部下たちから引き離されてしまったマスタング大佐はどうなるのか、注目したい。

【メイとヨキとスカー】
夜のセントラル。
メイとヨキ、そしてスカーは、路地裏に潜伏していた。
だが、これまでメイとずっと一緒だった大熊猫のシャオメイとは、はぐれたままである。
そして、いつも気丈なメイも、シャオメイを心配して沈んだ様子である。

ここでヨキは、野良犬にでも食べられのではという。
ヨキにしてみれば、シャオメイはあくまでペットであり、いなくなれば悲しいかもしれないが、代わりを拾ってくれば済むのではというところだろうか。

するとメイは大泣き。
これにヨキは謝るのである。

落ち着いたメイは、ヨキに言う。
シャオメイは病気のため大きくなれず、他の大熊猫に捨てられ、行き倒れていたところを出会った。
初めは同情だったかもしれないが、今ではシャオメイは、かけがえの無い存在なのだ。
不老不死の秘密を求めて砂漠を越えられたのも、数々の苦難を乗り越えてこられたのも、シャオメイが一緒だったからなのだと。

ヨキは、不老不死などという怪しげなものを探すことに否定的である。
するとメイは言うのである。
自分の属するチャン族は弱小民族であり、皇帝に不老不死の秘密を献上しなければ、一族に未来はないのだと。

これを聞いたスカーは、無言で立ち上がった。
何と、シャオメイを探しに行くつもりなのである。

驚くメイだが、ヨキは小声で言う。
スカーはかつて内戦で一族を失っており、だから一族の行く末というものに思うところがあるのだろうと。

そしてスカーとメイは、シャオメイを探しに出発するのである。
ここら辺、無口で無愛想で強面のスカーが、人の大事にするものを尊重し、人のために黙って行動する姿は、格好良かったとおもう。

【エド激怒】
グラトニーの腹の中。
エドは、エンヴィーがイシュヴァール内戦を意図的に発生させたことを知った。

エドにとってイシュヴァール内戦は、多くの人間の人生を破壊し、ウィンリィの両親を死に追いやり、スカーを復讐鬼に変えてしまった、不幸の元凶である。

だがエンヴィーは、内戦を発生させたことを微塵も悪いと思っていない。
それどころか、内戦で人生を狂わされた人びと、死んでいった人々をあざ笑うのである。

ついにエドは激怒。エンヴィーに殴りかかった。
するとエンヴィーは、もはや自分たちは助からないのだから、「人柱」候補であっても遠慮は無用と真の姿を現し、本気でエドを殺しにかかるのである。

次回、まずはエドとリンが、この正体を見せたエンヴィーとどう戦うのか、楽しみである。

【次回】
第26話「再会」

鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST 第23話「戦場(いくさば)の少女」

  • 2009/09/13(日) 23:11:53

【感想概略】
原作未読。今回の「鋼の錬金術師」は、エルリック兄弟とリン一味による、ホムンクルス捕獲作戦が一段落するお話である。

エドとアルの戦いと生き様が描かれ、ウィンリィに憎悪と殺意を向けられ過去の罪を突きつけられたスカーの苦悩が描かれ、スカー救出に出現したメイ・チャンの体術と錬丹術、状況不利と見れば瞬時に敵の目をくらまして撤退する知略が描かれ、憲兵たちに執拗に追われてもスカーと行動を共にするヨキの意外な一面が描かれ、キング・ブラッドレイの一撃を浴びて戦闘不能となりながら、自らの左腕を斬り落とし野良犬に括りつけて囮とし、ブラッドレイに一泡ふかせたランファンの壮絶な知略が描かれ、ホムンクルスの再生能力を逆手にとって捕獲するリンの知略が描かれ、自分の気持ちに気付くウィンリィの姿が描かれ、ランファンに片腕を失わせてしまったことに苦しむリンの人間性が描かれ、リンの口からキング・ブラッドレイがホムンクルスであることがマスタング大佐とエルリック兄弟に明かされ、捕獲されながらもマスタング大佐の名を耳にするとラストを殺された怒りに想像を絶する底力を見せるグラトニーの姿が描かれ、見応えがあり、おもしろかった。

この暴走したグラトニーの戦闘力は、これまでのホムンクルスとは桁違いであり、予告を見るとエドとアル、マスタング大佐とリンは、グラトニーを真正面から倒すことなど論外のようで、とにかく逃げながら勝機を探っている様子である。
次回、まずは暴走するグラトニーとの戦いがどうなるのか、そしてブラッドレイの正体を知ったマスタング大佐とエドとアルはどう動くのか、楽しみである。


【次回】
第24話「腹の中」

鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST 第22話「遠くの背中」

  • 2009/09/06(日) 23:16:36

【感想概略】
原作未読。今回の「鋼の錬金術師」は、エルリック兄弟及びリン一味によるホムンクルス捕獲作戦が、エルリック兄弟側とリン一味側のそれぞれで、思わぬ展開を見せたお話である。

リンとキング・ブラッドレイとの刀剣同士の激闘が描かれ、「王は民のために有るもの、民無くして王は無し」というリンの信念の一端が描かれ、エルリック兄弟とスカーとの術同士による激戦と両者の信念のぶつかり合いが描かれ、両親の死の真相を知ったウィンリィが怒りに狂い、激しい殺意を抱きながらも人を助けたいという信念の間で葛藤する姿が描かれ、己の非を認めながらも初めに引き金を引いたアメストリスを許さないというスカーの怒りの原点の一端が描かれ、考えさせられるところがあり、戦闘描写は迫力があり、見応えのあるお話でおもしろかった。

(続く)

鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST 第21話「愚者の前進」

  • 2009/08/30(日) 23:39:31

【感想概略】
原作未読。今回の「鋼の錬金術師」の見所の一つは、部下が下半身不随となったことにショックを受け、何とか治せないかと手を尽くすマスタング大佐の人間性だと思う。
マスタング大佐にとって、部下は手駒ではなく、自尊心を持ちそれぞれの人生を背負う人間である。
だからこそ、一人の部下のために心を痛め、真剣になり、大総統の座を手中にするという目的を一時保留にしてでも、今できる全てを尽くさずにはいられない。
「鋼の錬金術師」では、良識のある大人が様々に描かれ、これが作品の大きな見所の一つと思うのだが、今回マスタング大佐の見せた一面も、よかったとおもう。

そして、ラストの死に怒り悲しむエンヴィーとグラトニーの実は仲間思いの一面が描かれ、ホムンクルスを捕らえるためにそれぞれの事情で手を組むエドとリンが描かれ、自らを囮としてスカーに立ち向かうエドとアルの姿が描かれ、ホムンクルスの秘密を狙う者の排除のため自ら参戦するキング・ブラッドレイの鬼神のごとき戦い振りが描かれ、おもしろかった。


【マスタング大佐とハボック少尉】
前々回、ヒューズ殺害の真相を追うマスタング大佐とその一味は、ついに犯行の実行グループ、ホムンクルス一味をつり出すことに成功した。

そしてマスタング大佐は僅かな部下を率いてホムンクルス一味を追跡。
そのまま軍の第三研究所の地下に突撃。
ついにホムンクルス一味のリーダー格、ラストと対面した。

実はホムンクルス一味は、マスタング大佐を「人柱」候補と呼び、道具として極力生かしておくつもりでいた。
本来ならば、ホムンクルス一味としては、ヒューズ殺害の真相を追う者は殺してしまいたい。
しかし「人柱」は極めて希少なので、何とかマスタング大佐を殺さずに済ませようとしたのである。

だが事ここに至っては、ラストもマスタング大佐の抹殺を決意。
殺す気全開で決戦を挑む。

そして激闘の末、ラストはマスタング大佐の焔の術に焼き尽くされ、塵となって消えた。
だがマスタング大佐側の損害も大きく、マスタング大佐とハボック少尉は重傷を負ってしまう。

【マスタング大佐、リザ・ホークアイ中尉を珍しく叱責】
そして今回。
お話は軍病院の一室からはじまる。
ここにマスタング大佐とハボック少尉は入院しているのである。

まずはマスタング大佐、病室を訪れたリザ・ホークアイ中尉を叱責していた。
ラストとの決戦の時、ホークアイ中尉はラストの言葉を真に受け、マスタング大佐が死んだと思い込んで動揺、冷静さを失ってしまった。
これを叱っているのである。

だがマスタング大佐はホークアイ中尉に、これからも背中を預けるといい、その信頼は全く揺らがない様子である。

改めて仲間の絆の深まったマスタング大佐一党であるが、マスタング大佐たちは一つ疑問を抱いていた。
ホムンクルス一味は、なぜマスタング大佐たちへ止めを刺しに襲ってこないのか?

【エンヴィー、ラストの死に激怒】
一方、ホムンクルス一味の隠れ家。
エンヴィーはラストの死に怒り悲しみ、今すぐにでもマスタング大佐たちを殺しに行きたい様子である。
そしてグラトニーは、ラストの死に涙を流し、素直に悲しんでいる。

そして、エンヴィーの暴発を止めるのは、大総統キング・ブラッドレイことホムンクルス「憤怒のラース」である。

エンヴィーとしては、ブラッドレイがマスタング大佐とラストとの激戦を傍観し、瀕死のマスタング大佐を生かしたまま放って置いたことも、不満な様子である。

するとブラッドレイは、マスタング大佐にはまだ利用価値があるという。
これにエンヴィーは渋々従うのであるが、ラスト亡き後、ホムンクルス一味のリーダーシップを取るのはブラッドレイということだろうか。

【エドとアル、マスタング大佐たちを見舞う】
マスタング大佐たちの病室を、エドとアルが見舞いに訪れた。
ここでマスタング大佐側は、新たな情報をエドとアルに明かした。

第三研究所地下での決戦の時。
リザ・ホークアイ中尉は地下に突入した時に歩数を数えており、ラストと戦った広間までの距離はおおよそ把握していた。
もっともホークアイ中尉といえども、地下でのことで方向は分からない。
そこで、第三研究所を中心に円を描いたところ、何と大総統官邸もその円の中に収まっているのである。

これに、大総統府の関係者もホムンクルス一味の陰謀と関わっている可能性に思い至るマスタング大佐たちである。
さすがのホークアイ中尉も、相手が大きすぎるのではと顔がひきつっている。
一方、マスタング大佐は、やりがいがあると不敵な笑みを浮かべるのである。

【マスタング大佐、ハボック少尉の回復に尽力】
ハボック少尉は、マスタング大佐一党から抜けたいと申し出た。
下半身に感覚がなく、これでは十分働けないというのである。

これにマスタング大佐は衝撃を受けた。
そして、何とかハボック少尉が元の身体に戻れないか、入院中ながらもあらゆる手を打ち始めるのである。

これにはエドワード兄弟も協力、ドクターマルコーの情報を提供した。
すると即座にブレダ少尉がマルコーの住まいへ急行するのだが、屋内は荒らされ無人であり、既に先を越されていたことを思い知らされるのである。

それでもマスタング大佐は、ハボック少尉の回復を諦めない。
引き続き手を尽くすマスタング大佐だが、ハボック少尉はマスタング大佐の胸倉を掴んで言う。
アンタは下っ端に構っているヒマがあるのか。
俺のことは置いていけ、諦めさせてくれと。

マスタング大佐は、ハボック少尉の覚悟を思い知らされた。
そして言うのである。
「分かった、置いていく。
置いていくから追いついて来い。上で待っているぞ」

【エド、扉の向こうのアルの身体の現状を推測】
エルリック兄弟とウィンリィの宿泊するホテルでは、アルが不安を口にしていた。
もし、扉の向こうにある自分の身体が腐っていたらどうしようと。

これにエドは、多分それは大丈夫だろうと言う。
エドは言う。
自分たちが扉の向こうから戻ってくるとき、互いの精神が混線したのではないか。
こちらのエドの精神と身体が、扉の向こうのアルの身体と繋がっており、だからエドは年齢にしては小柄なのではないかと。
この時エドは、自分が小さいことを断腸の思いで認めたのであるが、これにアルとウィンリィは驚愕した。

だがウィンリィはエドに、アンタが小さいのは牛乳を飲まないからだと断言。
これにエドは、関係ねえだろう、牛乳はキライだと激怒。
二人は本題そっちのけで罵りあいをはじめるのである。

一方、アルは、エドがよく寝ているのは、実は扉の向こうの自分の分まで睡眠をとってくれているのではないかと思い至り、とりあえず納得し安心した様子である。

【エド、リン一味と共同戦線を結ぶ】
国家錬金術師たちへ、軍から恐るべき通達が届いた。
何と、国家錬金術師ばかりを襲う謎の連続殺人犯「スカー」が、再びセントラルに出現したというのである。

これはエドワード兄弟にも伝えられたが、エドは何やら思案している様子である。
エドは先日、クセルクセス遺跡に隠れ住むイシュヴァール難民と出会い、ウィンリィの父母を殺したのは、右腕に刺青を入れたイシュヴァールの武僧と聞いた。
この刺青は、まさにスカーの特徴と一致するではないか。

エドとしては、まずウィンリィの両親の死の真相を明らかにするために、スカーと接触したい様子である。

同時にエドは思案するのである。
「賢者の石」を巡る陰謀の影で暗躍するホムンクルス一味をおびき寄せ、捕らえることに、スカーを利用できないかと。

まずホムンクルス一味は、エドとアルを人柱と呼んでいる。
エドが思うに、これは扉の向こうへ行き、帰って来れる力量を持つ錬金術師のことなのだろう。
ならば、人柱である自分が危機に陥れば、ホムンクルスは姿を見せざるを得ない。
そこを生け捕りにすれば良いのではと。

だが、これにアルは賛成しない。
そもそも自分たちは以前スカーと戦い、一瞬で戦闘力を奪われ、危うく殺されかけたではないか。
今度こそスカーにやられてしまったらどうするのか。

そのとき、何者かが協力を申し出た。
リンと従者ランファンである。

エドはいつもヘラヘラと笑みを浮かべるリンを怪しく思うのか、リンの申し出に胡散臭そうな表情である。
だが、自分も一族のため真剣なのだというリンの目を見ると、共闘を受け入れるのである。

【エド、目立ちまくる】
セントラルは首都であり、人口の多い大都会である。
このため、毎日あちこちで事故がおこり、あちこちで器物が壊れ、困っている人が大勢いる。

今日も、屋台に自動車がぶつかってしまい、屋台の店主は今日は商売が出来ないと困った様子である。

その時。
何者かが出現、破損した屋台と自動車を、たちまち元の姿に錬成してしまった。
国家錬金術師エドワード・エルリックの仕業である。

自動車の運転手と屋台の主人は大喜び。
エドに謝礼の支払を申し出た。
するとエドは笑顔で、謝礼などとんでもないと断るのである。

さらにエドは、家宝の壷が割れて嘆く人がいれば、飛んでいって錬成修復。
杖が折れて困っている老人がいれば、すぐに駆けつけ錬成修復。
街中で大活躍である。
今やセントラルは国家錬金術師エドワード・エルリックのうわさでもちきりである。

実はこれこそが、自らを囮とするエドとアルの作戦である。
こうやって目立つことで、スカーをおびき出そうというのである。

【スカー出現】
さて、エドは人助けが一段落。
オープンカフェでアルとお茶を楽しんでいると、何者かが自動車から声をかけてくる。
ロイ・マスタング大佐である。

エドとアル、そしてマスタング大佐とホークアイ中尉は、場所を変え、裏路地を歩いていた。
マスタング大佐はエドとアルに、二人の方法の問題点を指摘するのだが、大佐としては、自らを囮とするエドとアルの作戦はあまりに危険であり、黙っていられないというところだろうか。

その時。
一行の行く手に、常人離れした気迫を放つ人物が立ち塞がった。
スカーである。

エドとアルはスカーに立ち向かい、まずは攻撃を捌き続ける。
そしてアルはマスタング大佐に、スカーを憲兵部隊に射殺されないようにしてほしいと頼んだ。

これに、マスタング大佐とホークアイ中尉は隠れ家の一つに駆け込んだ。
ここは通信設備が充実しており、無線傍受も、こちらから強引に通信することもお手の物である。

ここでマスタング大佐は軍用無線に割り込み、声色を使って憲兵部隊の振りをして、ニセのスカー出現情報を次々と発信していく。
これに憲兵本部は、本物のスカーの出現地点が分からず、大混乱に陥り、もはやスカーどころではない様子である。

【ランファンVSキング・ブラッドレイ】
一方、リンとランファンは、ビルの屋根に潜み、ホムンクルスの出現を待ち構えていた。
やがて、眼下の屋根の上を素早く走る巨漢が姿を見せた。
ホムンクルス一味の一人、グラトニーである。

リンとランファンは、グラトニーの前に立ち塞がり、ホムンクルスかと声をかけた。
一方、グラトニーは不思議そうな様子だが、リンたちを敵と認識すると、食べていい?といい、不気味な笑みを浮かべるのである。

さてリンとランファンは、気を読むことが出来る。
そしてグラトニーの気はかなり特殊であり、一度見つけたからには最早見失うことはないという。

その時。
眼下に異様な剣気を放つ人物が姿を見せた。
大総統キング・ブラッドレイである。
ブラッドレイは、リンとランファンがホムンクルスと常人を見分けることが出来ることを知り、この場で排除することを決めた。

そしてブラッドレイは二本のサーベルを抜くと跳躍。
一瞬でランファンの間合いに踏み込み、二刀を一閃。
ランファンの仮面は粉々になり、地面に落下した。


【予告】
第22話「遠くの背中」

鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST 第20話「墓前の父」

  • 2009/08/16(日) 23:59:01

【感想概略】
原作未読。今回の「鋼の錬金術師」は、エドとアルの父ホーエンハイムが登場、前進へのヒントとなるような言葉をエドに残し、人体錬成についてこれまで気付かなかったことを確かめることで重要な事実が判明し、エドとアルによる人体錬成の謎に一区切りがつき、アルの身体を取り戻す方法について大まかな目処が立ち、エドとアルが抱いていた心のわだかまりに一つの決着がつき、エドとアルがさらに前へ進みはじめる姿が描かれたお話であり、おもしろかった。


【エド、父ホーエンハイムと再会】
前回、エドは故郷リゼンブールへ立ち寄った。
そして母の墓を訪れたのだが、思わぬ人物と再開した。
何と、エドとアルの父、ホーエンハイムである。
10年ぶりくらいの再開なのだが、エドは父へ憎悪の目を向けた。

エドは、父が家を空けたまま戻らず母に苦労をかけたこと、母が病気になっても戻らず、そして母が亡くなっても葬儀にすら顔を出さなかったことを怨み、憎んでいた。
エドにしてみれば、母を失ったことを誰かのせいにしなければ耐えられないところがあるのかもしれない。

ホーエンハイムはエドに、大きくなったなと声をかけた。
これにエドは、目を逸らしながら、今更何しに来たのかと言うのだが、エドもいざ父本人を前にすると、心中複雑な様子である。

ホーエンハイムは、エドとアルが人体錬成を試みたことをピナコから聞いたと言うのだが、その表情は複雑であり、何を思っているのか、容易には窺い知れない。

ホーエンハイムはエドに、何故家を焼いたのかのか尋ねた。
これにエドは、後戻りしない覚悟のためという。

が、ホーエンハイムはエドに「逃げたな」という。
見たく無いものから目を逸らし、自分のしでかした過ちを消して逃げたかったのではないか、お漏らしした子どもがシーツを隠すのと同じだと。

エドは絶句、反論できず、ぷいっと背を向けると立ち去ってしまう。
そしてホーエンハイムはつぶやく。
「オレの若い頃とそっくりだ」

【ホーエンハイム、ピナコと再会】
ホーエンハイムは、ピナコの元を訪ねた。
この二人、あまり顔には出さないが、久々の再会を喜んでいる様子である。

そしてホーエンハイムは、エドとアルの行なった人体錬成について、ピナコに尋ねた。
錬成したのは、本当にトリシャだったのか。
髪の色、瞳の色、個人を特定できる特徴を確認したのかと。

この言葉を、エドは廊下で耳にしたのだが、実はホーエンハイムはエドに聞かせるためにこの話を持ち出した様子である。

【アル、リンに身体の秘密を明かす】
首都セントラルのホテルの一室。
アルは、シン国のリンに、自分の身体の秘密を話していた。
血印さえ傷つけなければ、休むことも、食事も、眠る必要もなく動き続けることが出来ると。

これにリンは、まさに不老不死ではないかと感嘆である。
そもそもリンがアメストリス国へ来たのは、皇帝のために不老不死を実現する方法を探すためであり、それはリンが背負う多くの人びとのためである。
リンとしては、目的に大きく近づけたのではと思い、声が明るくなるのも無理はないというところだろうか。

だがアルは、不老不死ではないと言う。
魂を異なる肉体に定着させれば拒絶反応が起こり得る、それは明日なのか10年後なのかは全く分からないのだと。

これにウィンリィは血相を変えた。
一方リンは、魂の拒絶反応も別の身体に乗せ代え続ければ避けられるのではないかと思案し、「便利でいいじゃないか、その身体」と悪気なく笑顔で賞賛するのである。

これにウィンリィは激怒。
良い訳がない、何も知らないくせにと叫ぶと、部屋を飛び出してしまった。

実はアルは、眠ることが出来ない。
皆が寝静まった後も、一人で朝まで過ごさねばならず、これが毎晩のことなのである。
ウィンリィとしては、アルの苦しみを思うと、実態を知らないとはいえ無邪気にアルの身体を便利というリンに、黙っていられなかったというところだろうか。

【ホーエンハイム、出立】
翌朝。
ホーエンハイムはロックベル家を去った。

去り際にホーエンハイムはピナコに、もうすぐこの国でひどいことが起こるから他国へ逃げろと言う。
するとピナコは言うのである。
ここを帰ってくる場所にしている者がいる、どこかへ行くわけにはいかないと。

ホーエンハイムは、忠告はしたぞというと立ち去った。
そして遠ざかりながら、もう二度とピナコの料理を食べられないことが残念だとつぶやくのである。

このホーエンハイム、一体何者で、何を知り、何を考えているのか。
今後の動きに注目したい。

【エド、錬成したものを掘り出す】
エドはピナコと、焼けた自宅跡を訪れた。
かつて人体錬成したものを掘り出し、本当に母を錬成したのか確認するためである。

間もなく雨が降り出し、激しい雨の中を、エドは地面を掘り続ける。
この場所で過去と向き合うことはエドにとって言語を絶する苦痛の様子で、何度も雨の中をひざまずき、嘔吐してしまう。
流石のピナコもエドを心配し、もう帰ろうと声をかけるのだが、それでもエドは掘ることを止めない。

どれくらい掘り続けたのか。
ついにエドは、土の中から髪の毛を掘り起こしたのだが、バケツの水で土をすすぐと、それは黒髪である。
これにエドは平静ではいられない。
母トリシャの髪は栗色だったのである。

そして、錬成したものの骨を全て掘り起こし、ピナコは骨の一つ一つを確認するのだが、骨盤は男性のもの、骨そのものも全体にかなり大きいのである。
ピナコは結論する。
これは断じてエドの母親ではないと。

雨の中、エドは狂ったように笑い出す。
流石のエドも、動転してしまったのか?
ピナコはエドに駆け寄り、気をしっかり持つように声をかけるが、エドはしっかりした口調で言うのである。

今までは、これは絶望の象徴だった。
だが今は希望につながる、これでアルの身体を取り戻せると確信したのだと。

【エド、イズミに伝える】
エドは師匠イズミに電話を入れ、伝えた。
自分とアルは、母を人体錬成したつもりだった、だが錬成されたものは母ではなかった。

そしてエドはイズミに言うのである。
かつてイズミが我が子を錬成した時、錬成されたものは本当にイズミの子どもだったのかと。
イズミは無言で電話を切った。

【ピナコ、エドへ伝言を託す】
夕暮の墓地。
ピナコはエドに、亡きトリシャからのホーエンハイムへの遺言を伝えた。
トリシャは言ったという。
「約束、守れなかった。先にいきます、ごめんなさい」

そしてピナコはエドへ、ホーエンハイムへの言伝を頼んだ。
だがエドは、何故オレがアイツに?!と嫌そうな様子だ。

するとピナコは、あれでもホーエンハイムはお前たちを心配しているのだと言う。
これにエドは、一発殴ってから伝えると言い、渋々、父への言伝を承知した様子である。

そしてエドは、アルに怒られに行くかと言い、セントラルへ向かった。

【エド、アルとウィンリィに合流】
エドは、セントラルへ戻ると怒鳴り声を上げた。
何と、アルは全身ボロボロではないか。
しかも、リンと従者ランファンが、アルたちの部屋でもりもり食事しているのはどういうことか?!
エドは、リンたちを部屋から放り出すのである。

エドは、まずはアルの身体を修復した。
そしてアルに、かつて人体錬成で生成したものを掘り起こしたこと、それは母ではなかったことを伝えた。
これにアルは、何やらほっとした様子である。

ここでエドはアルに、赤面しながら尋ねた。
かつて、エドとアルは、どちらがウィンリィを嫁にするかで兄弟ケンカをした。
そしてアルが勝ち、ウィンリィに告白、だが振られた。
その理由は何かと。

エドはこの話題には、出来れば触れたくないようで、ウィンリィから目を逸らしながら、滅茶苦茶言い辛そうな様子である。

すると、ウィンリィとアルは言う。
アルが、ウィンリィより背が低かったからだと。

身長で男の価値を決めるなと、エドはウィンリィの発言には全く納得はいかないのだが、気を取り直して言う。

アルがエドの知らないことを知っていて、同じことをウィンリィも知っている場合、それは本当にあった出来事なのだ。
そして本当の出来事を、今のアルが知っている。
これは、鎧に定着させたのが本物のアルの魂だからこそなのだ。

さらにエドは言う。
真理の向こうからアルの魂を引っ張りだすことが出来たのなら、アルに身体も引っ張り出すことが出来るはずと。

これにアルは言う。
実は、自分は人体錬成直後のエドを見た。
つまり、錬成したものの中にいたのはアルの魂であり、自分たちは誰の魂も傷つけてはいなかったのだと。

【イズミ、エドへ連絡】
エドに、思わぬ人物から電話が入った。
少し前に連絡を入れた師匠イズミからである。

イズミは言う。
自分と夫の家系を全て調べた。
そして、錬成されたものが自分と夫から生まれることは有り得ないことが分かったと。

流石にイズミは、エドが何かを掴んだと察し、尋ねる。
するとエドは、アルを元に戻す確信を得たと言う。
そしてイズミは、エドの言おうとすることを理解した。
死んだ人間を取り戻すことは、不可能なことだったと。

イズミはエドに「ありがとう」と言うと、電話を切った。
そして夫に言うのである。
自分は、わが子を二度死なせた訳ではなかったと。

【エドとアル、決意を新たにする】
アルはエドに言う。
これまで自分は、母を殺したと思い、自分を責めてきた。
だが、そうではないことが分かって救われたと。

これにエドは言う。
そうであっても、自分のせいでアルの肉体が失われたことに変わりはない。

するとアルは言うのである。
人体錬成には自分も賛同した、自分一人で全てを背負わねばと思うのは、もうやめてほしいと。

さらにアルは言う。
自分たちのために命を落とす人がいる知ったとき、正直なところ元の身体に戻れなくてもいいと思った。
今の身体は、いつ魂が拒絶反応を起こすか分からないが、不慮を死に遭遇するかもしれないのは、普通の人間であっても同じこと。
そして、人にあらざる肉体であっても、自分らしく生きている人たちがいる、空っぽの鎧の自分でも人間として接してくれる人たちがいる。
だが、もう一人の夜は嫌なのだ、それが戻りたい理由なのだと。

エドはアルの胸に拳をあて、頼もしい笑みを浮かべた。
そしてアルと走り出し、言うのである。
「『真理』のヤロウをぶっ飛ばして、あそこからお前の身体を引っ張り出してやる!」


【次回】
第21話「愚者の前進」

鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST 第19話「死なざる者の死」

  • 2009/08/09(日) 18:32:38

【感想概略】
原作未読。今回の「鋼の錬金術師」は、マスタング大佐一味とラスト一味が死闘を繰り広げ、ホムンクルス陣営との戦いに一区切りのつくお話である。

まず、今回の戦いは両陣営ともに生きるか死ぬかの死闘と化し、戦いの中でマスタング大佐、リザ中尉、アル、そしてラストといった人物たちのそれぞれの生き様と人間性が描かれ、これが一つの見所であった。
そして繰り広げられる激戦は、軍人とホムンクルスとの戦い、そして錬金術師とホムンクルスとの戦いという「鋼の錬金術師」ならではの取り組みと戦闘であり、おもしろかった。

また今回の終わりに、エドはリゼンブールで、幼い頃に分かれたきりの父と再会。エドは父の姿に怒りと憎悪の色を見せ、父は複雑な表情を浮かべていたが、次回以降物語はどのような展開を見せるのか、注目したい。


【バリーVSバリー】
マスタング大佐は、バリーを隠れ家に匿い、ファルマンを護衛につけていた。
さらに、ハボックが密かに隠れ家を護衛。
少し離れた塔には、リザ・ホークアイ中尉が潜み、周囲の様子を伺っている。

これは、バリーを囮としてヒューズを殺害した一味をおびき出そうというマスタング大佐の作戦というところであろうか。
一方、ラスト一味はバリーの行方を何日も見失っていたが、ある手段に思い至った。

そしてその日。
バリーの隠れ家を、何者かが襲撃した。
襲撃者は何と、バリーの肉体であり、バリーの魂に引かれて居場所を探り出したということのようである。

この襲撃者は、獣じみた身の軽さでバリーたちを翻弄。
さらに屋外に飛び出し、バリーたちに襲い掛かる。

その時、塔に潜むホークアイ中尉は襲撃者を狙撃。
掌を撃ち抜き、戦闘力を奪った。

【リザ・ホークアイ中尉VSグラトニー】
ところが、ホークアイ中尉の前に、ラスト一味の一人、巨漢グラトニーが姿を見せた。
ラスト一味としては、バリーの肉体を突撃させ、バリーとその護衛を抹殺できればそれも良し。同時にバリーと接触した一味をあぶりだし、各個撃破しようという作戦というところであろうか。

ホークアイ中尉は、拳銃を抜いて猛射。
グラトニーの急所を次々と撃ち抜く。

この猛攻撃にグラトニーは一瞬動きを封じられるが、致命傷であるはずの傷口はたちまち再生、ホークアイ中尉へ向けて前進。
ついにホークアイ中尉を掴み、吊り上げて締め上げた。
流石のホークアイ中尉も、ホムンクルス相手に拳銃では分が悪いというところだろうか。

その時、小さな影がグラトニーに襲い掛かった。
ホークアイ中尉の愛犬、ブラックハヤテ号である。
ブラックハヤテ号はグラトニーの後頭部に喰いつき、善戦。
これにグラトニーはホークアイ中尉を放り出してしまう。

さらにケイン曹長がかけつけ、拳銃をホークアイ中尉へ投げ渡す。
ホークアイ中尉は銃を構え、ケイン曹長とともにグラトニーへ猛射。
が、拳銃ではグラトニーに致命打を与えることは出来ず、ついに弾切れに陥ると、グラトニーは凶悪な笑みを浮かべるのである。

だが次の瞬間、猛烈な焔がグラトニーを直撃。
グラトニーはあちこちから炎を上げ、数十メートルを落下、コンクリートの建物の屋上に激突した。
マスタング大佐の仕業である。

【マスタング大佐、怒られる】
ホークアイ中尉の危機を知り、大急ぎですっ飛んで来たマスタング大佐は、何とか間に合ったとほっとした様子である。
ところがホークアイ中尉は、マスタング大佐を一喝。
何故出てきたのか、これでは敵に大佐のことを知られてしまうではないか、あなたはバカですか?!と叱りつけるのである。

【アル、マスタング大佐の元へ】
前回、シン国のリンがアルとウィンリィの元を訪れた。
何でも、バリーの紹介であり、魂を鎧に定着させる秘密を知りたいのだという。

さらにリンは、バリーから聞いた話として伝えた。
マスタング大佐は、第五研究所の関係者を引きずり出そうとしているのだと。
これにアルは、ヒューズ殺害の調査なのだと思い至り、マスタング大佐の元へ向かうのである。

【マスタング大佐一味、第三研究所へ辿り着く】
マスタング大佐とホークアイ中尉は、バリー及びハボックと合流して襲撃者を追跡。
さらに、アルも合流。
襲撃者を追うのである。

道案内はバリーであり、たとえ見失っても、自分の肉体の存在を感じることが出来るのだという。
ここでアルは、マスタング大佐たちに、敵は人造人間「ホムンクルス」であり、驚異的な再生能力を持つこと、ウロボロスの紋章を身体のどこかに刻んでいることを明かすのである。

やがてマスタング大佐たちは、軍の第三研究所へ辿り着いた。
バリーによると、ここにバリーの肉体の存在を感じるのだと言う。

【バリー、第三研究所へ突撃】
マスタング大佐は、軍上層部の弱みを握ったことを成果とし、引き上げようとした。
だがバリーは我慢ならず、第三研究所へ押し入ってしまう。
頭を抱えるハボックだが、マスタング大佐はこれはむしろ好都合と不敵な笑みを浮かべた。

そして、マスタング大佐たちは堂々と第三研究所に踏み込み、凶悪犯は我々が捕らえると言い、研究所の衛兵たちには出入口を固めるよう指示を下すのである。

マスタング大佐たちは、バリーを探して研究所の地下へ踏み込むが、通路が二つに分かれている。
ここで一行は、マスタング大佐とハボック、そしてホークアイ中尉とアルの二手に別れ、さらに研究所の奥深くへ突き進むのである。

【マスタング大佐、ラストと出くわす】
やがて、マスタング大佐とハボックは、一室で思わぬ人物と出くわした。
ホムンクルス陣営のリーダー格、ラストである。

この時、ハボックはラストを見て驚愕した。
何とラストは、最近付き合い始めたばかりの彼女なのであり、ハボックは自分が利用されていたことに気付かされるのである。

マスタング大佐はラストに、マース・ヒューズを知っているかと問う。
するとラストは冷笑を浮かべて言う。
「頭の切れる、いい男だったわね。止めを刺せなかったのが残念だったけど」

マスタング大佐は銃を猛射。
銃弾が命中した瞬間、ラストの動きは一瞬封じられるが、ラストの傷はたちまち再生。
そしてラストは自らの胸をこじ開け、体内の賢者の石を見せつけ、誇示するのである。

ラストは凄みのある笑みを浮かべ、五本の指を凶器と化し、マスタング大佐の銃を斬り飛ばす。
さらにラストは、天井を這う給水管を両断。
たちまちマスタング大佐とハボックはずぶ濡れ、地下室は水浸しとなり、マスタング大佐の焔の術は封じられてしまう。

マスタング大佐たちは即座に背中を向けて逃走。
部屋の外に座り込むが、マスタング大佐はこれは好都合というと、水を水素と酸素に分解。
さらに火のついたライターを部屋に放り込む。
次の瞬間、部屋では水素が猛爆発を起こした。

【ラストの反撃】
爆発後の部屋を覗いてみると、人影は見当たらないが、マスタング大佐は人の焼けたにおいがするという。

だがその時、ハボックの身体を、得体の知れぬ武器が貫通した。
何とラストの仕業である。
あの火炎の中を生き残り、流石に起き上がることは出来ないが、まずは不意討ちを浴びせて一人仕留めたというところだろうか。

ラストは、もはやハボックは助からないと嘲笑する。
だが、マスタング大佐は再生中で起き上がれないラストに飛び掛り、胸をこじ開けて賢者の石を強引に取り出した。

これにラストの肉体は崩れ去り、マスタング大佐は賢者の石を手にハボックの治療を試みようとする。
ところが、賢者の石に何やら細胞が湧き出し、たちまち人体を形作り、それはラストの顔をして凶悪な笑みを浮かべるのである。

ラストは指先を刃と化し、マスタング大佐の身体を突き刺し、貫通させた。
このままでは、マスタング大佐は出血多量による死を免れ得ない。

ラストとしては、せっかくの「人柱」候補を抹殺せざるを得なくなってしまい、単に殺すだけでは飽きたらないというところだろうか。

【ホークアイ中尉とアル、バリーを発見】
一方、ホークアイ中尉とアルは、地下の一室に辿り着き、立ち尽くすバリーを見つけた。
バリーの視線の先には、バリーの肉体が横たわっているのだが、あちこちの腐敗が進み、限界に達してしまった様子である。
バリーは、異なる肉体に、異なる魂を定着させるなど無理なことなのだと言う。

この言葉にアルは、思い至った。
肉体どころか、鎧に魂を定着させた自分は実は危うい存在なのではないか。
そして身体を取り戻す日まで、今の身体が無事であり続ける保証はないのではないかと。

その時。
アルたちの背後にラストが出現した。

するとバリーは突撃、跳躍、ラストに襲い掛かる。
だがラストは指先を凶器と化すと薙ぎ払い、バリーを一瞬でバラバラにしてしまう。

さらにラストは、ホークアイ中尉に言う。
「貴方もすぐに、上司の後を追わせてあげるわね」

【ホークアイ中尉VSラスト】
これにホークアイ中尉は激怒。
ラストを猛射、何十発もの銃弾がラストの急所を貫通、夥しい血を撒き散らすが、ラストはたちまち再生し、もう終わり?と言い、嘲笑を浮かべるのである。

もはや抵抗の術を失ったホークアイ中尉に止めを刺す勢いのラストだが、その前にアルが立ち塞がった。
アルは、床から槍を錬成して構えた。

だが、ラストの攻撃の速さは尋常ではなく、たちまちアルの槍を両断、一瞬でアルから戦う術を奪ってしまう。
それでもアルは、一人で逃げるように叫ぶホークアイ中尉の言葉を断固拒否、もう誰も殺させない、守ってみせるといい、身体を張ってラストの攻撃を食い止め、ホークアイ中尉を守る。

【マスタング大佐VSラスト】
その時、何者かがアルに声をかけた。
「よく言った、アルフォンス・エルリック」

これにアルは瞬時に壁を錬成、次の瞬間、猛烈な焔がラストを直撃した。
マスタング大佐の仕業であり、壁を錬成しなければ、アルもホークアイ中尉も消し炭と化す勢いである。

あの傷と出血で何故動けるのか、ラストは驚愕を隠せない。
何とマスタング大佐は、焔で傷を焼いて出血を止め、手の甲に血で練成陣を描き、術を行使しているのである。

ラストは焔で焼かれながらも再生を繰り返すのだが、マスタング大佐は「死ぬまで殺し続けるだけだ」と言い、焔を繰り出し続ける。
ラストは焔の中から一撃を繰り出すが、僅かにマスタング大佐に届かない。
そして、指先から崩れ去り、「悔しいけど、あなたみたいな男にやられるのも悪くない」と笑みを浮かべ、塵となって消えた。

一方、この様子を伺っていたキング・ブラッドレイは剣を収め、無言で立ち去った。

【バリーの血印が消える】
そして、地下室にはバリーの肉体と、バリーの残骸が残されたのだが、実はバリーの血印はどうにか破壊を免れていた。もっとも、これでは動くことも出来ないのだが、まだまだどうにかなるだろうと、ある意味前向きな様子のバリーである。

その時、バリーの肉体がバリーの残骸を掴んだ。
バリーの肉体は涙を流して喜びの表情を浮かべ、バリーの血印を何度も何度もさすった。
やがて血印は消え、バリーの肉体も力を失って倒れた。


【次回】
第20話「墓前の父」

鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST 第18話「小さな人間の傲慢な掌」

  • 2009/08/02(日) 23:06:46

【感想概略】
原作未読。今回の「鋼の錬金術師」は、エド、そしてアルとウィンリィにそれぞれマリア・ロス冤罪事件の真相が明かされ、エドはヒューズの死を受け入れ、自分たちを支え見守ってくれる人たちのためにも再び前へ進むことを、それは決して誰も犠牲にせず、誰かが犠牲になりそうな時は自分が守ることを決意する姿が描かれたお話である。

マリア・ロス冤罪事件に一つの決着がつき、ヒューズの死を各人がそれぞれ受け入れ、その上で、エドだけでなく人物たちはそれぞれ再び前へ進み始める姿が描かれたお話であり、おもしろかった。

そして今回の見所のひとつは、マリア・ロス少尉の人間性だったと思う。
「鋼の錬金術師」では、健全な良識を持つ大人が色々と描かれているが、マリア・ロス少尉も良識ある大人であり、人に頼ろうとしないエドに対しては大人として様々な気遣いを見せている。
だが、大人といえども不完全な人間であり、実はロス少尉は今回の件で不安に押し潰されそうなのだが、自分の不安や苦痛を押し殺し、年少者には笑ってみせ、同僚には気丈な姿勢を崩さない。しかし、エドたちの前から立ち去ると、こらえていた涙が止まらない。ここら辺、ロス少尉の人間性に見応えがあったとおもう。

また、アメストリスとシン国の錬金術および錬丹術の伝説的な発祥の地である広大な古代都市遺跡クセルクセスが登場、錬金術と錬丹術の謎の一端とその奥深さが描かれ、賢者の石を巡る陰謀は、錬金術発祥にまでさかのぼる可能性すらかんじさせて興味深かった。


【エド、ヒューズの死とロス少尉の死に動揺】
前回、エドとアル、そしてウィンリィは、ヒューズの死を知り、打ちのめされてしまった。
エドとアルは、自分たちの事情にヒューズを巻き込んでしまったという事実に、自分たちのためにまた誰かが犠牲になるかもしれないのに、身体を取り戻し、手足を取り戻すという目的のために進み続けてよいものなのか、迷い、こたえが出せない。

さらにヒューズ殺害事件は、とんでもない展開を見せる。
何とマリア・ロス少尉がヒューズ殺害の容疑者として拘束され、状況証拠から犯人と断定されてしまうのである。

実はこれらは全て、ラスト一味の仕業であった。
ラストたちは、マスタング大佐がヒューズ殺害を執拗に調査することに少々困っていた。そこで犯人をでっちあげ、マスタング大佐を事件から遠ざけようとしていたのである。

そしてロス少尉の悪行は新聞でも大々的に報道され、今やロス少尉は同僚殺しの大悪人として天下の有名人である。

事件は、これでは終わらない。
その夜。
軍の拘置所に何者かが真正面から殴り込んだ。
バリー・ザ・チョッパーである。
バリーは、果敢に応戦する憲兵たちを蹴散らし、独房の鍵を破壊してロス少尉を脱獄させ、ついでにリンも脱獄させてしまう。

バリーと一緒に逃げるロス少尉は、途中、エルリック兄弟と出会うが、バリーが時間を稼ぐ隙に、倉庫街の奥へ走った。
そして、エドが追いついたとき、目にしたのはマスタング大佐と、煙を上げる黒こげの死体である。

マスタング大佐がロス少尉を殺した!?
エドは激怒し、マスタング大佐にくってかかるが、上官に手を上げるとはいい度胸だと殴りつけられ、命令には疑問を抱かず黙って従え、それが軍というものだと、血も涙もない言葉をぶつけられてしまう。

【エド、アームストロング少佐と謎の旅】
そして今回。
エドは、ヒューズの死をいまだ受け止めきれず、そしてロス少尉がマスタング大佐に殺されたことも受け止め切れない。

ところがそんなエドを、アームストロング少佐は強引に連れ出し、まずはリゼンブールへ辿り着いた。
ここでマスタング大佐の部下、ブレダ少尉と合流、さらに次の目的地へ向かう。
マスタング大佐の命令ということだが、エドとしては訳が分からない様子である。

アームストロング少佐およびエドたち一行は、途中でリンの従者フーと合流した。
そしてついに、国境を越えてしまう。
その先に広がるのは、大砂漠である。

【エド、クセルクセス遺跡に辿り着く】
アームストロング少佐は、エドたちを引き連れ、砂漠を東へ向かって旅を続けた。
砂漠の旅は過酷であり、しかも行き先も目的もわからず、エドとしては疲労困憊の様子である。

やがてエドたちは、広大な古代都市遺跡に辿り着いた。
これこそ、クセルクセス遺跡である。
このクセルクセス遺跡、滅んで久しい様子だが、石造りの街並みはまだまだ原型を保っている。

【錬金術の発祥の地】
エドは、遺跡を眺めながら東方の賢者とつぶやく。
これにフーは、シン国にも似たような伝説があるといい、シン国に錬丹術の源流を伝えた人物は、西方の賢者と呼ばれているという。

錬金術と錬丹術の発祥の伝説が、今後の展開にどのように関わってくるのだろうか。

【エド、遺跡でマリア・ロス少尉と再会】
エドたちは、遺跡の奥へと進んでいく。
すると、驚くべき人物が姿を見せた。
何と、死んだはずのマリア・ロス少尉である。

これには喜びを隠せないエドである。
そしてアームストロング少佐は、ロス少尉の無事に大感激。
上半身裸となり筋肉を強調して全身で喜びをあらわし、ロス少尉を抱擁しようとするのだが、あまりの暑苦しさに逃げ回るロス少尉である。

【「ロス少尉殺害」の真相】
ブレダ少尉はエドたちに、マスタング大佐の「ロス少尉殺し」の真相を明かした。

マスタング大佐たちは、ロス少尉がヒューズ殺害の容疑者として拘束されてからの動きが急すぎること、軍は通常は同僚殺しを隠したがるものなのに、何故か新聞はロス少尉を犯人と大々的に報じていることに強い疑問を感じていた。

さらに、新聞を見たバリーから電話が入り、ロス少尉が発砲した相手とはバリーであることを知るのである。
バリーとしては、自分に銃を向けた威勢の良いロス少尉に情が移ったところがあり、陰謀で殺されるなど黙って見ていられないというところだろうか。

これにマスタング大佐は、ロス少尉の件は何者かの陰謀と判断し、ロス少尉の救出作戦を発動。
錬金術で豚肉からダミーの死体をでっちあげ、バリーに声をかけて拘置所へ突撃させてロス少尉を脱獄させ、ロス少尉の身代わりとしてダミーを黒こげにしたのだが、そこへエドが現れ、マスタング大佐にくってかかったのである。

ブレダ少尉の言葉に、エドは自分は状況をややこしくする厄介者であったことを知るのだが、ロス少尉が生きていたことにマスタング大佐の対応は妥当だったと苦笑いするのである。

【エドの決意】
アームストロング少佐はエドに、これからどうするつもりなのかと問うた。
するとエドは言う。

禁忌を犯した自分たちを見守り、叱ってくれ、支えてくれる人たちがいる。
そして元の身体に戻ろうと約束した弟がいる。

だから自分は誰一人失わない方法で前へ進む。
もし誰かが犠牲になりそうならば自分が守る。

自分を守ることで精一杯なのに、他人まで守ろうとするのは傲慢かもしれない。だが、それしか方法がないから前へ進むのだと。

【ロス少尉との別れ】
ロス少尉は、シン国へ行くという。
今のアストリアスには、死んだはずのロス少尉に居場所はなく、止むを得ないところである。

アームストロング少佐はロス少尉に、せめてご両親には生きていることを伝えてはという。
だがロス少尉は、両親から自分の生存が知れては迷惑がかかるといい、アームストロング少佐の申し出を断った。
そして、マスタング大佐への感謝の意と、有事の際は命をかけて働くという、大佐への伝言を頼むのである。

別れ際。
ロス少尉は、アームストロング少佐とブレダ少尉に敬礼し、そしてエドには右手を出して握手を求めた。エドは、オートメイルの右手でロス少尉と握手を交わし、「また今度」と笑う少尉を見送った。ロス少尉の笑顔は、エドにとって救いになっていると思う。

フーたちは、ロス少尉とともにシン国へ向かう。
馬上のロス少尉は、シン国とはどんなところか、フーに尋ねた。
フーは、懐の深い良い国だというと、ロス少尉は、この砂漠を越えれば楽園が待っていると思っていいんですよねといい、涙が止まらない。

本当は不安で仕方ないのに、エドの前ではお姉さんとして気丈に振る舞い、アームストロング少佐とブレダ少尉の前では私情より軍人の本分を優先して凛々しく振る舞うロス少尉は、立派だとおもう。

【エド、ロックベル夫妻についてイシュヴァール難民から聞く】
遺跡を観察するエドを、何者かが背後から襲った。
エドは難なくかわすと、襲撃者の腕を後ろ手にねじ上げ、地面に押さえつけるが、大勢の男たちに取り囲まれてしまう。
男たちは、エドに人質になってもらうというのだが、何者かが男たちを一喝した。

姿を見せたのは、威厳をかんじさせる老婆である。
男たちはこの老婆には敬意を払い、老婆の説く道理は受け入れない訳にはいかず、エドへの囲みを解いた。

アメストリス人を憎んでいるのではないのかというエドの問いに、老婆の傍らに立つ少年は言う。

アメストリス人全てが悪ではないことは知っている、自分たちはかつてイシュヴァール内戦の時、アメストリスの医師夫婦に救われたのだと。

これを聞いたエドは、その夫婦はロックベル夫妻ではないかと問うた。

すると老婆と少年はエドがかつての恩人の知人であることに驚くのだが、何やら済まなそうな様子である。

エドは、ロックベル夫妻が亡くなった時の様子を尋ねた。

これに老婆はこたえた。
ロックベル夫妻は、夫妻が治療したイシュヴァール人に殺害された、右腕に刺青のあるイシュヴァールの武僧を自分たちは止めることができなかったと。

そして老婆は別れ際に言うのである。
ロックベル夫妻の墓前にどうか伝えてほしい、我々の感謝と謝罪を。

【バリーVSバリー】
バリーとファルマンの隠れ家を、巨漢が襲撃した。
バリーは襲撃者を見て驚愕した。何とこの襲撃者は、バリーの肉体なのである。
どうやらバリーの肉体は、魂に引き寄せられてバリーの居場所を突き止めたらしい。

襲撃者は巨体に似合わぬ身の軽さで飛翔、バリーたちに襲い掛かる。
が、何者かが襲撃者の掌を撃ち抜き、動きを封じた。

塔の上から狙撃銃を構えるリザ・ホークアイ中尉の仕業である。
その時、ホークアイ中尉の背後に何者かが出現した。
ラスト一味の一人、巨漢グラトニーである。

ホークアイ中尉は躊躇なく発砲。
グラトニーは狙撃銃の至近射撃を浴び、倒れた。
だがグラトニーの回復力は尋常ではなく、たちまち傷が塞がると立ち上がり、凶悪な笑みを浮かべるのである。


【予告】
次回「死なざる者の死」

ホークアイ中尉はこの危機をどう切り抜けるのか。
次回が楽しみである。

鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST 第15話「東方の使者」

  • 2009/07/20(月) 23:49:56

【感想概略】
原作未読。今回の「鋼の錬金術師」は、物語が、新たな局面に突入したことをうかがわせるお話である。

この「鋼の錬金術師」には、これまで外国人が姿を見せることはなかったが、新たな人物たちが物語に参戦した。

一人は東方の大国・シン国の少女メイ・チャンである。
メイは、独特のマイペースさと物怖じしない人柄で、強引にスカーの居候となり、スカーをセントラルまでの道案内にしてしまう。
もっとも、メイ本人としては、普通に頼んで連れて行ってもらうのだというところだろうか。
このメイの目的は、不老不死であり、そのために「天才的な美形錬金術師」エドワード・エルリックと対面しようとしているのだという。
だがメイの中でエドは実体より相当美化されている様子である。
これがエド本人と会ったらどうなるのか、楽しみである。

そしてもう一人は、これまたシン国の少年リン・ヤオである。
このリン、ラッシュバレーで行き倒れになっていたところを、アルに助けられたのだが、その目的は賢者の石を手に入れることであり、それは自分の背負う人々の未来のためなのだという。

リン一味とエルリック兄弟との戦いが楽しめ、毎度毎度オートメイルをボロボロにするエドに激怒するウィンリィがコミカルに描かれ、スカーの内面の一端が描かれ、いつの間にかスカーの子分になってしまっているヨキが描かれ、第五研究所のお話で逃げ去ってしまったバリー・ザ・チョッパーが登場し、バリーとリザ・ホークアイ中尉との巨大包丁VS二挺拳銃の戦いが楽しめ、ロイ・マスタング大佐によるバリーに対する尋問は真剣なのだがどこかコミカルに描かれ、おもしろかった。

そして、舞台であるアメストリスを取り囲む他国との緊迫した関係がエドの口から語られ、物語世界に更なる広がりが感じられ、興味深かった。
今後、これら諸勢力がどのように物語に関わってくるのか、こちらも注目したい。


【その他】
6月末以来、半月に渡りアニメを安定して視聴できない状況が続き、「鋼の錬金術師」も視聴できないことが多かったのだが、本日(7/20)ようやく、この15話まで追いつくことができた。
そして、録画しておいた昨日放映分を視聴すれば、これでようやく追いつくことが出来る。
今度の日曜までには追いつくつもりである。

鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST 第14話「地下にひそむ者たち」

  • 2009/07/20(月) 23:43:41

原作未読。今回の「鋼の錬金術師」は、地下水道を舞台に、ウロボロスの刻印を持つ謎の男・グリードとの戦いに決着がつき、大総統キング・ブラッドレイの意外な正体が明かされ、そしてラスト一味の黒幕、「お父様」と呼ばれる謎の人物が姿を見せるお話である。

グリードを相手としたブラッドレイの鬼気迫る戦い振りが描かれ、エドとアルの絆が描かれ、賢者の石を巡るエルリック兄弟の戦いが新たな局面を迎えることをうかがわせ、おもしろかった。

鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST 第13話「ダブリスの獣たち」

  • 2009/07/20(月) 23:42:35

【感想概略】
原作未読。今回の「鋼の錬金術師」は、アルの前に、ウロボロスの刻印を腕に刻んだ謎の男グリードとその一味が現れ、魂を鎧に定着させる秘密を探ろうとし、さらにアルを助けようとエドがグリード一味のアジトへ殴り込み、さらに掃除を放り出して姿を消したエドとアルにイズミが激怒、まずは物を大事にするところから修行だとグリード一味のアジトへ殴り込み、掃除もできないのかとエドを殴り倒し、ウチの者が世話になったなぁとグリードへ殺人的なガンを飛ばし、グリードをどつき回すお話である。

これまで、ウロボロスの刻印を刻む者たちは、ラストをリーダー格として行動していたが、このグリードはラスト一味とは別行動をとっており、さらに自らをホムンクルス、子分たちをキメラと明かし、不老不死を求めてアルに接触するなど、賢者の石を巡る勢力の謎の一端が描かれ、おもしろかった。