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電脳コイル 16話「イサコの病室」

  • 2007/09/15(土) 23:58:40

イサコ、兄の秘密をヤサコに明かす!ヤサコ、かつて出会った少年はイサコの兄と知る!
ハラケン、意識不明となったメガネの子供がイサコの親族らしきことに気付く!
猫目、玉子の上司として着任、イサコの兄について明かす!
キラバグを集めるまでイサコを泳がせる玉子と猫目、何を狙う?!

【感想概略】
今回は、謎の少年「4423」の謎の一端、イサコの兄の秘密の一端が明かされ、イサコが頑なに他者との交わりを拒む理由の一端が垣間見えた。
いよいよ謎が明らかになりはじめ、そしてイサコの内面の真実の一部が描かれ、おもしろかった。

イサコは、ヤサコとは、本心では親しくなりたいと思っており、拒まれるのが怖くて、自分から拒絶しているような印象を受けたのだが、どうなのだろうか。
二人の関係がどうなるのか、これからも注目したい。

【ダイチ、しごかれる】
今回はダイチが久々の登場である。
ダイチは小学校の体育館で、ダイチチから柔道の稽古を受け、しごかれていた。

稽古の後、ダイチは疲れ果てて寝転んでしまう。
そんなダイチを心配する真の友・デンパである。

ダイチは、柔道の稽古に参加する理由を、デンパに明かした。
自宅の電脳空間を滅茶苦茶にしたため、毎日稽古に出ないと父にメガネを使わせてもらえないのだという。

ここでデンパ、ガチャギリとナメッチは、イサコから暗号式の特訓を受けているとダイチに伝えた。
この話にダイチ、「イサコにすっかり手なずけられおって…」と、すっかりイサコの弟子となってしまったかつての大黒黒客の仲間たちの様子に悔しげである。

いずれガチャギリとナメッチが、イサコ軍団の精鋭として戦う日が来るのだろうか。

【ヤサコとフミエ、一緒に勉強】
場面変わってヤサコ宅。

夏休みもあと一週間。
ヤサコとフミエは一緒に宿題を片付けていた。
宿題が大問題という普通に小学生らしい姿を見せる二人である。
だがそれもほぼ片付いた。

フミエは宿題が一段落したことに伸びをする。
一緒にいるのは、すっかり気心のしれたヤサコだけなので、フミエは無防備にリラックスしまくりである。

残る宿題は、自由研究のみである。
だが、これが難物であった。

ヤサコとフミエは、ハラケンを手伝ってイリーガルの自由研究を行なっていた。
だが、なかなか研究がまとまる目処が立たない。
ハラケンのこだわりも原因の一つらしい。

フミエはヤサコに、ハラケンは放って置いて自分たちだけで自由研究をまとめることを提案する。
「これじゃいつまで経っても終わんないわ」というフミエである。

するとヤサコ。
イリーガルの研究は、もともとハラケンのはじめたものなので、自分たちだけでまとめるわけにいかないと、フミエをたしなめた。

フミエはヤサコに、魚・ヒゲ・クビナガを自由研究のネタにすれば終わるではないかと提案する。

が、ヤサコは全て却下した。
「魚」と「ヒゲ」は、大事件となったため、自分たちが関係者と明かせない。
「クビナガ」は、デンパがそっとしておいてほしいというから、公表できない。

イリーガルに優しさを示すヤサコに、フミエは呆れて言う。
イリーガルとはコンピュータウイルスであり、ウイルスに気を遣ってどうするのかと。

するとヤサコ、「クビナガの時はフミエちゃんも号泣したでしょう?」と、フミエの痛いところを突いた。
真っ赤になって「あれは空気を読んであわせてやったのよ」というフミエである。

提案をことごとく却下され、フミエは、自由研究のアイデアに行き詰まってしまった。
手洗いに立ったフミエだが、ふと居間から聞こえるテレビの声に足をとめた。

居間でテレビに見入っていたのは京子であった。
京子が見ているのは、交差点のイリーガルを霊現象のように扱うワイドショー番組である。
普段の暴走ぶりから一変、無言でテレビに集中の京子である。

いつの間にか、フミエも京子の隣でワイドショー番組に食い入っている。
そしてフミエ、「これだ!」とひらめいた。

何事かを思いついたフミエは、ヤサコのところへ駆け戻った。
だがその時ヤサコは、メガバアが病院で一大事との連絡を受けていた。

ヤサコとフミエは、急いで病院へ向かった。

【メガバア、自由に生きる女】
病院でヤサコとフミエが見たもの。
それは、秋刀魚を七輪で焼こうとし、看護士に羽交い絞めにされるメガバアであった。

メガバアは、力づくで看護士を振りほどこうとする。
だがその瞬間、ぎっくり腰になってしまった。
もはや電脳アイテムとは無関係に騒動を巻き起こすメガバアである。

呆れたフミエは、ヤサコにメガバアの世話を任せた。
そして先に図書館へ向かうのだった。

【ヤサコの祖父も重要人物?】
「最近の医者や看護士には年寄りへの敬意がかんじられんわい!
ウチのオジジの病院への貢献を思えば、秋刀魚を焼くくらい小さなことよ!」
メガバア、怒り心頭である。

ヤサコは、メガバアの言葉から、亡き祖父・オジジのことについて尋ねた。
するとメガバアはヤサコへ話す。
オジジは、病院で、電脳メガネを医療へ役立てる研究を行なっていたのだと。
ヤサコは、オジジが人のための立派な仕事をしていたことを知ると、眼を輝かせた。

ヤサコの祖父は電脳メガネ開発に深く関わった人物のようである。
ここらへんも、今後の伏線となるのだろうか。

【アキラ、盗撮をヤサコに知られる】
ヤサコは、薬を受け取るのを忘れたメガバアを見送り、薬を受け取りに病院に残った。
すると、また妙な声が聞こえてきた。

ここにも古い空間が?とヤサコは声のする方を探す。
だがヤサコが見つけたのは、フミエの弟アキラであった。
アキラは、不気味な笑い声を立てながら、盗撮の成功を喜んでいた。

隠し撮りを見られてしまったアキラは、ヤサコに土下座。
盗撮は姉から自分の尊厳を守るためであり、どうか姉には内密に、と頭を下げた。

ヤサコは「なかなかおもしろく撮れているわ」と大量のフミエ盗撮画像を眺めた。
そして、土下座するアキラに苦笑しながら、反省しているようだとアキラを見逃すつもりであった。

ところがヤサコ、画像の中に、自分がドブに片足を突っ込んだり、犬に追われる姿を発見。
ヤサコは画像に映った自分の屈辱的な姿に激怒。
顔を真っ赤にして、「盗撮なんて許しません!全部消去しなさい!」と怒り心頭である。

だがヤサコ、画像の中に、病院を訪れるイサコの画像に気付いた。
ヤサコは、自分の屈辱的な姿を収集されたことへの怒りも忘れ、イサコの画像に注目する。

【ヤサコ、イサコの盗撮をアキラへ命令】
アキラはいう。
イサコが見舞う病室は、暗号式の結界が張られていて中をのぞけない。
いかにも怪しい病室だというアキラである。
だがアキラは、暗号よけのパッチを作ったという。

これを聞くとヤサコは即座にアキラへ、イサコの盗撮を指示した。
この言葉にアキラ、「盗み撮りの是非はどうします?」とヤサコをジト目で見た。
するとヤサコは「フミエちゃんにばらすわよ」とアキラを脅迫。
無理矢理従わせるのであった。

アキラは、「どうしてイサコさんをそんなに気にするんです?」とヤサコへ尋ねる。
だがヤサコは、画面に映る病室番号に驚き、アキラの声も耳に入らない。

イサコが訪ねた病室の部屋番号は、何と「4423」であった。
そして、ヤサコが幼い頃に出会った謎の少年は、自らを「4423」と名乗っているのである。
これらが無関係とは思えない。

【病室「4423」】
アキラの放ったミゼットは、イサコが訪れた病室へ忍び込んだ。
ミゼットは室内を映し出す。
そこには意識不明で寝たきりの少年が横になっていた。

そして少年の手首の傷を見て、ヤサコは驚く。
かつて出会った少年「4423」にも同じ傷があったのである。

ヤサコは、病室へ、イサコの元へ駆け出した。

【図書館のハラケンとフミエ】
フミエは図書館で、ハラケンに合流した。

早速フミエは、交差点のイリーガルを幽霊扱いするワイドショー番組をハラケンに見せた。
そしてフミエ、「こいつを丸写しすれば、あっという間に終わると思わない?」と何やら邪悪な笑みを浮かべ、ハラケンに提案するのである。

だが、ハラケンはフミエの案を却下したようである。
そればかりか、電脳ナビからメガネの事件全般へ、研究の調査範囲を広げていた。
フミエは、「わたしの言うとおりにすれば楽できるのに~」と言いながらも、気なる情報があったかハラケンに尋ねた。

ハラケンは言う。
4年前、子供たちが短時間意識不明になる事件が各地で発生した。
だが、すぐに意識を取り戻したので大騒ぎにならかった。
ただ、被害者全員が電脳メガネを使っていたらしく、その時奇妙な幻覚を見たらしい、と。

するとフミエ、「なんか裏がありそうね」とハラケンの話に関心を示す。
そして早速資料を探しに行くのであった。
自分の意見が退けられても根に持たず、他者の考えを素直に認められるフミエは、偉い気がする。

ハラケンは、事件を報じた記事の中に「天沢」の名を見つけた。
その時、フミエが何か資料を見つけてもどってきた。
だが何とハラケンは、見つけた記事をフミエから隠してしまったである。

ハラケン、やはり猫目の指摘どおり、研究はカンナと会うためなのだろうか。
そしてフミエにもヤサコにも真の目的を隠し、事実上利用しているだけなのだろうか。

一方、フミエが見つけた資料。
それは、4年前の事件の被害者の子供達が、事件直後に描いた絵などの載った本であった。

【猫目、玉子の上司として着任】
大黒市役所に勤務する玉子の前に、猫目が現れた。
何と、玉子の上司として着任するというのである。

玉子は思い切り驚くが、猫目が上司と聞いて嫌そうである。

玉子は猫目に尋ねる。
イサコは何のためにキラバグを集めるのか?

猫目は言う。
イサコの兄が意識不明で入院中だと。
そして猫目は玉子に、自分たちには警察権が無い以上現行犯現場をおさえるしかないと言い、イサコがキラバグを集めきるまで泳がせるという方針を再確認するのである。

玉子と猫目は、何かを守ろうとしているように見える。

玉子と猫目の因縁、二人の目的、4年前に何が起きたのか。
明かされるのが楽しみである。

【ヤサコ、イサコと接触】
ヤサコは、イサコを追って病院の敷地内を走った。
だが、見失ってしまう。
すると、「さっきから何故私をつける?」とイサコが現れた。

ヤサコは動揺し、イサコへ支離滅裂なことを口にする。
イサコへ伝えたいことがたくさんありすぎて、そしてイサコを盗撮したことの後ろめたさもあるためのようである。

が、ヤサコは、イサコへ一気に告げる。
イサコのいた病室にいた人に、会ったことがあるかもしれない、と。

イサコはヤサコの胸倉を乱暴に掴み、壁に押し付け、問い詰めた。
「貴様!どういうことだ?!兄のことを、なぜ知っているんだ?!」

が、「兄?」とヤサコがつぶやくと、イサコは手を離した。

ヤサコは一気に尋ねた。
幼い頃にイサコの兄に会った。
その時「何か」があった。
イサコの兄に「何」があったのか教えてほしい、と。

【イサコ、兄のことを明かす】
イサコは、必死に教えて欲しいと訴えるヤサコの様子に、秘密を打ち明ける決心をした。
「そんなに知りたいなら、教えてやる。でもお前は信じない…。きっと、私がおかしなことを言っているとしか…」

イサコは、ヤサコに明かした。
「私の兄は、戻れなくなったんだ…。魂は電脳の身体とともに、あっちに行ったままだ。今も…」

「あっちて都市伝説に出てくる…そんなことって…」
ヤサコは思わずつぶやく。

イサコは、ヤサコの様子をじっとうかがっていた。
だがヤサコは、イサコの打ち明けた話をにわかに信じられない様子である。

「やはりな」
信じてもらえなかったことにイサコは、自嘲的な笑みを浮かべ、つぶやいた。

「思ったとおり、お前も、大人たちと同じだな…」
イサコは怒りをあらわにし、ヤサコを見ようとしない。

イサコはやけになったように、震える声で、ヤサコへ怒りの言葉をぶつけた。
「ああ、お前の言うとおり、都市伝説さ!
バカバカしい話だろう?
気が済んだろう?
私がおかしな子だって分かって、満足だろう?」

「満足したなら…もう二度と近づくな!」
イサコはそういうと、ヤサコに背を向けて去った。


もしかしたらイサコは、兄が「あっち」から戻れなくなったと周囲に訴えるが、大人にも子供にも相手にされなかったのだろうか。
一番助けてほしい時、信じてほしい時に全く信じてもらえなかったから、他人を頼らず信じず心を閉ざすのだろうか。

以前、「私たち、お友達になりましょう!」と自分の心に踏み込んで来ようとしたヤサコを、イサコが拒絶したのは、ヤサコだって自分の言うことを信じないだろう、変な子と白い目でみるだろうと、心を開いても裏切られ傷つくだけだと思ったからだろうか。

今回、ヤサコはイサコの話を否定した訳ではないのに、イサコはかなり傷ついたように見えた。これは、全面的に信じてほしいと思えばこその反応に思える。

今回のイサコの反応は、ヤサコは信じなかったが、予想とは少し違う反応?、という態度にも見えた。

【予告】
次回は久々にガチャギリとナメッチが登場するようである。
暗号式による電脳バトルが展開されるのだろうか。
楽しみである。

雑記

  • 2007/09/14(金) 23:26:24

9月もそろそろ半ばだが、明日は暑くなるらしい。
洗濯物の乾きが早いところはよいのだが、外出する気が今から失せてくる。

商店街から遠ざかるメリットは、物欲を刺激されないため、意識せずに節約できる点だが、つまりこれは、節約と熱中症予防のため家から出るなという天の意志であろうか。

明日はせめて、ほどほどの暑さであることを期待したい。

今日の早川さん(COCO/早川書房)

  • 2007/09/13(木) 23:07:19

ブログに掲載された、本が大好きな5人の女の子たちの日常を描いた4コママンガの単行本。
http://horror.g.hatena.ne.jp/COCO/

【本書裏表紙紹介文より】
「SF者の早川さん、ホラーマニアの帆掛さん、純文学読みの岩波さん、ライトノベルファンの富士見さん、レア本好きの国生さん。個性豊かな女の子たちの、本と読書をめぐる日常のアレコレ。」

【感想】
おもしろかった。

本書「今日の早川さん」では全編にわたって、趣味にのめり込むあまり周囲が見えなくなりがちとなり、趣味に対するプライドのあまり暴虐無人にふるまってしまう各ジャンルの読書マニアを誇張し、おちょくっている。
なのであるが、読書が好きな者として彼女たちの心の動きは分からなくも無いどころではなく、各キャラクターには強い共感をかんじた。
なお、個人的に最も共感を抱くのは早川さんである。

自分は上のどのジャンルについても、浅くしか触れていない。
なので、一つのジャンルを深く愛し、それを極めんとする登場人物たちには、敬意をかんじた。

さて「今日の早川さん」の世界のように、読書について語り合える同好の士が身近にいるのは一見楽しそうだが、「読書マニア」同士だと、そう単純ではないらしい。

本書「今日の早川さん」の女の子たちは、趣味についての知識の深さにプライドを持つマニア同士であり、互いにライバル心を抱き、自分のマニア濃度を誇示しあい、けなしあうのである。他人事として見物するのはおもしろいが、当事者になったら疲れるかもしれない。
同時に作中では、読書マニアに対する世間の目の冷たさが描かれているのだが、これもまたリアリティがかんじられた。

ブログのマンガはまだまだ継続中である。
続刊を期待したい。

戦国の兵法者 剣豪たちの源流とその系譜(牧秀彦/学研新書)

  • 2007/09/12(水) 23:46:41

兵法者と戦国大名の関わりを、時代小説家である著者が、史実に即して考察した一冊。

本書「戦国の兵法者」では、兵法者を庇護した戦国武将10数人とその庇護を受けた剣豪多数を取り上げ、戦国武将たちがどのように剣豪に接し、兵法をどのように用いたかを紹介している。

【感想概略】
これまであまり指摘されることのなかった戦国時代の一側面について知ることができ、面白かった。
本書「戦国の兵法者」は、戦国時代のイメージを更に豊かにしてくれた。

【本書から分かったこと】
近年の歴史研究によると、戦国時代の合戦で繰り広げられる戦闘の大部分は、弓・鉄砲・礫など遠距離からの攻撃武器を用いての遠戦であり、白兵戦の頻度は低かったそうである。

刀は合戦の場では、敵の首をとるための道具であり、合戦で武器として用いられることはほとんど無かった。
にもかかわらず、戦国大名たちは、兵法者を庇護し、自身も剣術を修行した。

その理由について、本書「戦国の兵法者」は以下のように考察する。

合戦で刀を抜いて戦う場合とは、弓も槍も失った危機的状況に陥った時である。
そのような危機に出くわす確立が例え1%であっても、敵に遅れをとらぬため、戦国武将は兵法を修行したのではないか。

自分自身の戦闘能力を高めるため以外にも、戦国武将が兵法者を庇護した理由は、様々である。

精神修養のため。
大名としての箔をつけるため。
家臣に剣術を奨励し、家臣団全体の戦闘能力を底上げするため。

このようなメリットがあるからこそ、戦国武将は兵法者を庇護し、自身も剣術を修行し、家臣たちに兵法を奨励したのである。

戦国武将に仕える兵法者たちにも、メリットがあった。
一つは、資金援助が得られたことである。
次にあげられるメリットは、自流の伝書を残すことができたことである。

戦国時代の兵法者たちは、読み書きの出来ない無学者が多かったにもかかわらず、少なからぬ伝書を残している。
これは代筆を頼んだ場合もあれば、兵法者自ら学問に励み、自身で伝書を残した場合もあった。
まさに大名の庇護を受けてこそ、可能なことである。

そして戦国乱世が終結しても、大名たちは兵法者を庇護し、家臣たちに剣術を奨励した。
様々な理由を上げることができる。

尚武の気風を育成するためであった。
江戸時代の社会では刀こそが最強の武器であり、藩内の変事にそなえるためであった。
また江戸時代初期の武家社会では、いつ主君から切腹を命じられるか分からず、切腹させられる友人知人から介錯を頼まれることは十分あり得ることであり、介錯できる腕を養うためでもあった。

こうして戦国の剣術諸流派は、江戸時代も日本各地の潘で奨励された。
そして明治維新を迎え、武道として現代も学ばれているのである。

【その他感想】
刀についての最近の学説に対する著者の複雑な思いは、興味深かった。

著者は剣道と居合道を学んでいる方であるが、日本刀が実戦では無用の長物だったという最近の歴史学の解釈は、「正直、慙愧に耐えないが、確たる史料の検証が重ねられた事実とすれば、認めない訳にはいくまい」という。

武道を学ぶ方は、最近の戦国合戦における刀の役割についての学説をどのように思っているのか気になっていたのだが、やはり胸中複雑なのだと思った。

【その他感想その2】
本書を読んでもなお、足軽の技として軽んじられたという剣術が、いつ頃から、なぜ、武将に学ばれるようになったのかについて、納得のいく理由は分からなかった。

本書でも取り上げられているが、室町幕府将軍・足利義輝は、兵法を熱心に学んだ。そして義輝は、謀反人の軍勢と壮絶に斬り結び、散々に斬り伏せた末、討死した。
だが他書によると、義輝は「雑兵足軽の技を学んでいる」と白い眼で見られ、「死に方も足軽のようだ」といわれたという。
このエピソードによると、家来を持つ武士が兵法を学ぶことは、この頃は白眼視されることだったらしい。

兵法はいつ頃から、どのような事情によって、武将が誇らしく学ぶものと見なされるようになったのか。
この疑問については、いずれ何らかの答えが得られることを期待したい。



激しい雨だった

  • 2007/09/11(火) 23:35:53

今日昼頃、いきなり猛烈な雨が降り出した。
昼食に外出するのが躊躇われる程の激しい雨は、2時間以上続いた。

気象情報によると、明日の東京地方は降水確率が高い。
0~6時は90%、6~12時は70%、12~18時は30%である。

そして何と、最高気温は31度だという。

暑いのが苦手な身としては、雨よりもこちらの方が気になってしまう。
雨降りの日は、薄寒い方が好きなのだが、明日はやはり蒸し暑いのだろうか。

来週中頃までは、28~30度ほどの気温が続くようである。
来週末には、もう少し涼しくなることを期待したい。

DVDが復旧

  • 2007/09/10(月) 23:25:30

9/8(土)、メーカ修理の方が来訪、DVDを修理してもらった。
現在DVDレコーダは好調であり、リモコン操作を行なっても反応がとても良い。
また、修理代は電気店の保障額に収まり、ほっとしている。

今回の不具合の原因は、ゴミ箱によるファイル削除を頻繁に行なうことを2年間続けた結果、空きディスク領域が増えすぎたことだという。

修理担当の方から、DVDレコーダを長持ちさせる方法を、いくつか聞いた。


【DVDを長持ちさせる方法 その一】
ファイル削除の回数を減らすことが第一である。
つまり、目一杯ゴミ箱に不要ファイルをため込んでから削除するのが良いとのこと。

さらに、たまにHDを初期化すると、より効果的という。

これから実践していきたいところである。


【DVDを長持ちさせる方法 その二】
なるべく一つのメーカのDVD-Rを用いた方が、DVDレコーダに負荷がかからないそうである。

DVD-Rに録画すると、そのDVD-Rの情報をDVD本体に記録、再生時に参照するという。

DVD-Rの情報はメーカごとに異なる。
多くのメーカの製品を用いると、それだけDVD本体に記録される情報が増え負荷がかかるという。

なので、なるべく一つのメーカのDVD-Rを用いた方が、DVDレコーダに負荷がかからないというのである。

実はDVD-Rにもメーカの良し悪しがあるそうで、特に「That's 」(ザッツ)という商品名のDVD-Rがおすすめとのこと。

今度試してみようかと思う。

風林火山 第36回「宿命の女」

  • 2007/09/09(日) 23:53:25

晴信の新たな側室・於琴姫、勘助と対面!
勘助、武田家嫡男太郎の妻を今川家から娶ることを進言!
武田家使節団、今川家へ縁組を申し入れる!
重臣・小山田信有、側室・美瑠姫に討たれる!

【感想概略】
今回は、前回に引き続き武将に嫁いだ戦国女性たちのお話だったが、実家が戦に敗れたため妻妾として我が身を差し出さざるを得なかった女性、家が滅ぼされ戦利品として囲われた女性、いずれ滅ぼす予定の国から時間稼ぎのため娶る女性、などなど、戦国女性を襲う非情な境遇を「事業拡大のためには情に囚われてはならない」などという武人の勝手な理屈で肯定せず、美化せずに描いており、興味深かった。

【勘助、リツに見つかる】
勘助は、積翠寺の庭に忍び込んだ。
晴信の新たな側室・於琴姫を斬るためである。

が、原虎胤の娘・リツに見つかってしまう。
ぎょっとして目をそらす勘助だが、まさか嫉妬した由布姫に命じられて於琴姫を斬りに来たのですか?!と、目的まであっさりリツに見抜かれてしまう。

そこへ於琴姫が現れる。
背を向けて逃げようとする勘助。
が、リツは勘助の着物を掴んで逃がさず、客人として於琴姫に紹介するのだった。

ここら辺、リツと勘助のやり取りはコミカルでおもしろかった。
また大河ドラマの主人公で、こそこそ逃げようとする姿がこれほど似合う主人公は珍しい気がする。

【勘助、於琴姫と対面】
於琴姫は、勘助を紹介されるとにんまり笑って目を輝かる。
リツから勘助の武勇の数々を聞いており、興味津々の於琴姫。
さっそく勘助に、顔の傷はいつ出来たのか尋ね、生まれつきと聞くと、そのような恐い顔に生まれつくとは可哀想と、いきなり天然全開である。

於琴姫は、勘助から自分以外に側室がいることを聞き、ショックを受ける。
しかし、由布姫の境遇は自分と同じようなものであり、恨みなど抱かないという。
そして於琴姫はにこにこしながら「今は私の方が、お屋形様をお慕いしておりましょう♪」とまたまた天然発言である。

他の武田家の女性とは全く異なる於琴姫のキャラクターに、すかっり毒気を抜かれてしまった勘助だが、於琴姫を好ましく思ったようである。
勘助は、由布姫の子・四郎を尊重するよう念を押すが、笑顔で「左様なことは、言われずとも分かります」と返されるのであった。

【勘助、今川家からの嫁とりを進言】
勘助は、晴信に今川家との外交について進言する。
それは、武田家嫡男・太郎の妻を今川家から娶る、という案であった。

感心する晴信だが、ふと顔を曇らせる。
勘助の天下統一計画では、今川領もいずれ併合する予定なのである。
そうなったら太郎はきっと父を恨むだろう、と晴信はつぶやく。

実はこの政略結婚は、いずれ太郎を失脚させ四郎に家督を継がせるための、勘助の遠大な策略なのだろうか。

【大井夫人、由布姫と対面】
最近病がちの大井夫人は、由布姫と対面。
武田家の側室となっても心は諏訪家であり、その気高さが由布姫という。
そして、諏訪の領民に平安を保つことが、由布姫の武田家への勝利、と語る。

自分自身も敗れた武将の娘として身を差し出した大井夫人が、似た境遇の由布姫に共感を抱き、嫁ぎ先と夫に身も心も隷属するのではなく、実家と旧領を大事にすること、たとえ敗者であっても意義ある生き方は出来ると説いているようで、時代劇では肯定されがちな女性像「生家では父に従い、嫁しては夫に従い、夫の死後は子に従う」とは異なる女性の生き方が描かれており、興味深かった。

【今川家、武田家からの縁談申込みを検討】
今川家の頭脳集団、今川義元、雪斎、寿恵尼は、武田家からの縁談申込みを受け、早速会議を開いた。

今川家の姫を武田家嫡男の妻に迎えたいと申し込まれ、今川義元は「晴信め~」と渋い顔である。
武田のくせに生意気だ、というところであろうか。

寿恵尼も「武田は信濃守護を破り、浮かれ、今川家を侮っている」と、この縁談には慎重な態度である。

が、雪斎はこの縁談は今川家に有利、今川の姫を娶った嫡男が家督を継げば、妻の実家を攻めるとは思えず、この縁談は今川と武田の絆を深めることになりましょう、と乗り気である。
但し、この話が山本勘助の策でなければ、との条件つきである。雪斎、勘助が四郎に肩入れしていることを把握した上で、警戒しているのである。

義元は、武田家の使者・駒井に今回の縁談申入れは、勘助の献策か尋ねる。
駒井も立派なヒゲをたくわえ、なかなかダンディーである。

駒井は、縁談はあくまで晴信の考えと主張。
そもそも勘助は軍師などと言われたりするが、実際は足軽大将に過ぎず、雪斎さまとは比べ物になりませぬ、と勘助は関わっていないと強調するのだった。

義元は、一応は警戒を解いたのだろうか。

【勘助、小山田信有を訪問】
勘助は、郡内の小山田信有の屋敷を訪ねた。
そして今川家との政略結婚について小田原北条家の同意を得ることを、小山田に依頼する。

小山田、これを断る気はなさそうだが、もし今川と戦いになれば、それは今川の姫を娶る嫡男太郎への裏切りとなり、その結果得をするのは諏訪の四郎であろうと、指摘する。
勘助は、本心を言い当てられたのだろうか。

険しい顔つきとなる勘助だが、小山田は笑って、そなたを怖いと思ったことはないが、女子は怖いのう、といきなり話題を変える。
そして小山田は、意外なことを話し始める。

小山田は、美瑠姫の子は自分の子ではないかもしれないと明かし、例えそうであっても美瑠姫を憎む気にはなれないという。
そして小山田は、父のことを語る。

かつて小山田の父は武田家に敗れて服属したが、そのおかげで自分は領地を継ぐことができた。
そして美瑠姫の行動も、天晴れではないか、と。

何故、そのような話を自分に、と勘助は尋ねるが、小山田は笑って、おもいろいからじゃ!と答える。
武田家より由布姫を大事に思っている勘助のことが、愚かで好きじゃ、という。

そして、儂は美瑠を好いておる、美瑠が安堵して眠る顔を見るのが好きじゃ、これほど愚かなことはあるまい、と楽しげに語る。

渋い表情の勘助だが、知られざる小山田信有の一面を打ち明けられ、互いに通ずるものをかんじたようである。

【小山田信有、美瑠姫に討たれる】
ところが間もなく、美瑠姫の子が病死してしまう。
子の亡骸を前に、小山田は美瑠姫を慰めた。
が、小山田は悲しんでいるようなほっとしているような複雑な表情を浮かべていた。
小山田の顔を見て、美瑠姫の顔つきが変わった。

そして翌年正月、美瑠姫は夫の仇として小山田を刺殺し、自害した。

「風林火山」には、敵将の妻妾とされた女性が何人も登場し、それぞれが自分の意志と自尊心を持つ人間として描かれている。
美瑠姫の行動もまた、一族を滅ぼされ自分自身も辱めを受けた人間として、無理のないものに思えた。

重臣会議で晴信は、小山田の死を討死と公表すると宣言する。
晴信は、かつて志賀城を攻め落とした時、捕虜を奴隷として売り飛ばし、美瑠姫を小山田に売却した。かつての非人道的行為も反省している様子の晴信である。

【予告】
次回は久々に長尾景虎が登場するようである。
出番は少なそうだが、楽しみである。

ハヤテのごとく! 第24話「モテすぎて困る苦労はしたこと無いなぁ~」

  • 2007/09/09(日) 14:31:15

伊澄と咲夜、ナギの様子を見に来訪!
帰り際、ハヤテの胸に口づけする伊澄!
目撃するナギ、ワタル!
ハヤテの無自覚により、愛憎劇は混迷!

【感想概略】
原作未読。今回は、ナギ、伊澄、ワタルがメインのお話である。
特にナギとワタルそれぞれの動揺と内面の葛藤、そして自分が騒動の中心と全く気付かず行動するため事態をややこしくする「善意の人」ハヤテなどなど、おもしろかった。

【呪いの首飾り?】
ハヤテは、ワタルのレンタルビデオ店へ向かっていた。
すると、頭上から植木鉢が落下してきた。
さらに石像が倒れ、鳥のフンを落とされ、そしてトラックにはねられるのである。

ハヤテは次々と不幸に襲われるが、これは首にかけている首飾りと関係があるらしい。
この首飾りは、以前ナギの祖父・三千院帝に与えられたものだが、何やらどす黒い瘴気を放っているのである。

【ハヤテ、ワタルの体面を保つ】
ナギ邸にハヤテが帰還すると、伊澄と咲夜の姿があった。
伊澄と咲夜は、相変わらず学校に顔を見せないナギの様子を見に来たのである。
元気そうなナギを見て安心の二人である。

だが伊澄は、ストールを落としてしまったという。
するとハヤテは、早速探し始め、そして邸内でワタルと出くわした。

ワタルは言う。
先ほどハヤテが返却したビデオは、ワタルがナギへ譲ったものであり、返しに来たのだと。
脱力してしまうハヤテであった。

間もなくハヤテは、伊澄のストールを発見した。
同時に、ワタルが伊澄のストールの匂いを嗅いでいる姿を目撃してしまう。

同じく現場にいたタマは、これを言いふらそうとする。
だがハヤテはこれを阻止、きつくタマを口止めするのであった。
ワタルはハヤテに深く感謝し、男のあるべき姿として憧れを抱くのである。

【ハヤテ、伊澄と抱擁?!】
伊澄は帰り際、ハヤテの胸のペンダントの瘴気に気付いた。
そしてハヤテの胸に口づけし「これで少しはましになったと思いますよ」と言う。
するとペンダントからは瘴気が消えた。

「私はハヤテさまのことが好きですから」
伊澄は、ちょっと驚くハヤテに言い残し、立ち去った。

このハヤテと伊澄の姿を、何とナギとワタルが目撃していた。
伊澄にしてみれば、これはあくまで悪霊封印かもしれない。
だがナギとワタルには、全く別のものに見えた様子である。

【ハヤテのプレイボーイ発言?】
朝、マリアが目を醒ますと、隣のナギは思いつめた表情である。
伊澄の気持ちが心配になり、眠れなかったのである。

そしてナギは、マリアのアドバイスを受け、ハヤテの部屋へ直行、ストレートに尋ねた。
「伊澄のことが好きなのか?!」
「好きですよ」
笑顔で答えるハヤテである。

ナギはさらに問う
「愛しているのか」

ハヤテは、う~んとちょっと考え、答えた。
「愛してはいないかと…」

「遊びなのか?!」
信じがたい言葉に、ナギは問いただす。

するとハヤテは、罪のない笑顔で言う。
「よく遊ぶのは、どちらかというと咲夜さんの方で。
伊澄さんとも、もっと遊びたいと思ってます」

ナギは激怒。
ハヤテに怒りの鉄拳を叩きこみ、「見損なったぞハヤテ!」と言い捨て、ドカドカと部屋を出て行った。

ここにマリアが心配して駆けつけた。
だがハヤテは、なぜナギが怒るのか、さっぱり分かっていない。
「何がいけなかったんでしょうか?」
ハヤテは本気で不思議がり、マリアに相談するのである。

更に「僕、子供に好かれるから、保育園の先生とか向いているかもしれませんね」と、騒動の原因となっている自覚が全くない発言である。

マリアは、ハヤテの鈍さに危機感を抱き、打開策を思案するであった。

【ナギ、家出】
ワタルは店舗兼住居に帰宅後、自室から出てこない。
伊澄の気持ちがハヤテに向いているかもしれないと、悶々としていたのである。

サキは、開店準備をしながらワタルを心配していた。
そこへナギが、屈強のボディーガードたちを引き連れて現れた。

ナギはワタルの部屋へ勝手に踏み込み、「何をのんきに寝ているのだ!」といきなりワタルに蹴りを入れた。
何とナギ、家出してワタルのところへ転がり込んだのだが、思わずケンカをはじめる二人であった。

だがワタルは、こんなことをしても何の問題の解決にならないことにようやく気付いた。
そしてワタル、まずは伊澄の気持ちを聞くため、鷺宮邸へ向かうことにした。

一方、ナギから帰還を命じられたボディーガードたちだが、リーダー格のごつい男はサキに言う。
「ナギお嬢様に何かあったら、ただでは済まされませんよ!」
顔面蒼白となるサキであった。

【ハヤテ、伊澄と逢引?】
ハヤテは家出したナギを探し、まずは伊澄を訪ねた。
すると風が吹き、伊澄の目にゴミが入った。
ハヤテはゴミを取るため、伊澄の肩を手で固定した。

そこへナギとワタルが現れた。
だが二人の目には、寄り添う伊澄とハヤテの姿は、ラブシーンにしか見えなかった。

「お前、私がいなくなった途端、伊澄に会いに!」と怒鳴るナギ。
「そうですけど」
ハヤテはさらりと答えた。

怒りに震えるナギは、「お前なんか1億5千万で伊澄にもらわれちゃえばいいんだ!」と叫ぶ。

ハヤテにしてみれば、なぜナギが激怒しているのか分からない。
オロオロするハヤテだが、伊澄は、「ハヤテさまを1億5千万でもらいましょうか?」と発言。
微笑む伊澄、凍りつくナギとワタル、訳が分からず大ショックのハヤテである。

【ナギの店番】
ワタルのレンタル店で、ナギは店番をしていた。
世話になっている以上、手伝おうという感心な姿勢のナギである。

しかしナギ、客の借りる作品に「話題だけの駄作ぞろい」とケチをつけ、説教をはじめた。

「時間は限られている!
世の中には、見なくてはならない名作が無数にあるのだ!
お前には、決定的に『ガンダム』が足りていない。!

初代からダブルオーまで、一通り全部貸してやろう。
とにかく寝るな!寝ないで一気に死ぬ気でみよ!
特に『逆シャア』と『ターンエー』」

上から目線で勧めるナギである。

「適当に貸してんじゃねえ!」
滅茶苦茶な接客のナギに、ワタルは思わず蹴りを入れた。

「適当ではない!名作を選んで貸している!」
だがナギは自分の正しさを信じて疑わない。

そして客は、恐れて逃げ出すのであった。

借金執事はもういないんだから家へ帰れ、というワタル。
その言葉に、ハヤテがいなくなったことを再認識し、ナギの目に大粒の涙が浮かんだ。

するとサキがワタルを叱責。
ナギをいじめたことを叱り、「そんなんじゃ伊澄さんにもきらわれちゃいますよ!」と一喝する。
が、この言葉にワタルは大ショック。
レンタル店は、正気を失ったナギとワタルの混乱の巷と化すのであった。

【予告】
次回は、今回の続きである。
どのような決着がつくのか、楽しみである。
そして巨大ロボットが登場して戦うようであり、戦闘アクションにも期待したい。

【今回気付いた小ネタ】
◆冒頭、ハヤテに倒れてきた石像は、「勇者ライディーン」の人面岩?
◆トラックにはねられ包帯グルグル巻きのハヤテは、「るろうに剣心」の志々雄真実。
◆ワタルを陥れようとするタマの帽子は「ジョジョの奇妙な冒険」第3部の空条承太郎。演者も同じ小杉十郎太。

電脳コイル 15話「駅向こうの少年」

  • 2007/09/08(土) 23:58:53

ヤサコ、駅向こうで不思議な少年タケルと出会う!
幼い頃「何か」があった場所を探すヤサコとタケル!

【感想概略】
今回は、まさにヤサコが主人公の回である。

ヤサコがこだわらずにはいられない幼い日にあった「何か」の一端、母親への態度と同学年の子供への態度の違い、初めて明かされるヤサコの特殊能力の一端、引越す前の友人への複雑な想いが垣間見え、ヤサコを描くお話であり、おもしろかった。

また、イサコが駅向こうで地元の子供たちとトラブルを起こしていることが明らかとなり、陰で謎めいた顔を見せる新キャラクター・タケルも登場し、楽しめた。

【ヤサコ、迷子になる?】
母子でデパートを訪れたヤサコは、屋上で、姿を消した京子を探していた。

ふと駅向こうの街並みを見ると、電脳霧のかかった古い空間が目に止まる。
今度はあそこへ行ってみようと思ったその時、迷子案内でなぜか自分の名が呼ばれた。

赤面し、駐車場へ行くと母と京子の姿があった。

【ヤサコ、母と口論】
ヤサコは母に抗議する。

京子はすぐ戻ってきたが、ヤサコには連絡すらつかないのでアナウンスで呼んだと言う母。
ヤサコは子供扱いされたことが我慢ならないのだが、母は自分の判断に一片でも誤りがあるとは思わない。

あなたは昔から方向音痴だから、と母は、ヤサコが幼児の頃に迷子になった話を持ち出すが、これもヤサコの自尊心を傷つけた。

ヤサコはかなり怒っているのだが、母は全く意に介さず、早く自動車に乗るよう声をかける。
すっかり拗ねてしまったヤサコは、用事があると言い残し、駐車場を飛び出す。

母にしてみれば、ヤサコが幼児だったのはつい最近のことであり、母の感覚では、ヤサコの基本的なところは、幼児のころからそう変わっていないのだろう。

一方ヤサコにしてみれば、自分としては幼児の頃とは別人くらいのつもりでいるのに、小さい子供扱いされ、馬鹿にされたような気分なのだろう。

ここら辺では、小6という微妙な年頃のヤサコと、子供はいつまでたっても子供という感覚の母との温度差が感じられ、そしてヤサコが子供扱いに立腹する「年齢相応の子供」と描かれ、おもしろかった。

【イサコを恨む少年たち】
ヤサコは、デパートの駐車場を飛び出したはよかったが、さっそく迷子になってしまった。

そこへ、険しい目つきをしたメガネの少年が現れた。
この少年、駐車場でのヤサコ母子の口論を聞いていたのだが、その目は何故か敵意に満ちている。

少年は、ヤサコの名前が「ユウコ」であることを聞くと、二人の仲間を呼び出す。
そして、お前は「天沢勇子」だな!と決めつけた。
何とこの少年たち、ヤサコをイサコと勘違いしているのである。

そして、自分たちの縄張りを荒らすことを激しく非難。
人違いを主張するヤサコの声に一切耳を貸さず、少年たちはキラバグを出せと近づいて来た。
どうもイサコは、よほど恨まれることをしているらしい。

【ヤサコ、逃走】
ヤサコは、いきなり走り出して逃亡を開始した。
が、少年たちも怒りの形相で追跡する。

行き止まりに走りこんでしまったヤサコだが、空間からいきなり手が、そして子供の上半身が現れ、ヤサコを引っ張った。

するとヤサコの姿は電脳メガネをかけたものには見えなくなった。
ヤサコを追う少年たちは、あさっての方向へ走っていった。

【タケルとの出会い】
ヤサコを助けたのは、小柄な可愛らしい少年である。

ヤサコたちが隠れた電脳空間の足元には、暗号式が書かれていた。
あなた暗号屋、と尋ねるヤサコに、これは「天沢勇子」が書いたものだろうと少年。
「天沢勇子」と知り合いなの?と聞かれ、ちょっと考えてからとぼけるヤサコである。

ヤサコを助けた少年はタケルと名乗った。
ヤサコより小柄な男の子だが、第一小学校の6年生であり、ヤサコと同学年である。

ヤサコは道に迷ったことをタケルへ素直に明かし、大黒駅の場所を尋ねた。
が、何とすぐ近くに建物が見えていた。

ここら辺、ヤサコは母には意地を張るが、同世代の子供には素直な顔を見せるところがおもしろい。

【駅向こうは田園地帯】
タケルはヤサコを駅へ案内する。
駅向こうはあまり開発されておらず、昔ながらの田園風景が広がっている。
ヤサコは、目に映る風景に見覚えがあること気付いた。

ヤサコはつぶやく。
幼い頃、この辺りで迷子になったことがあり、その時「何か」があり、それを思い出したいのだと。
これを聞いたタケル、思い出の場所探しを手伝うと言い、その特徴を聞くと、張り切って駆け出すのであった。

【ヤサコは「天然男殺し」?!】
思い出の場所が見つかった!と思ったが、違っていた。

がっかりし、自分の勘違いなのか、そもそも本当に「何か」があったのかすら分からなくなったと、自信を無くしはじめるヤサコ。

だが、タケルは言う。
思い出の場所を見つけたいと思うヤサコの気持ちは本物であり、だからこそ、「本当の何か」がきっと見つかると。

タケルの言葉で、ヤサコは元気を回復した。
そして、男の子がみんな、あなたみたいだったらいいのにね、と発言。
赤面するタケルである。

ヤサコに他意はないのだろうが、これはタケルに誤解されても仕方ないかもしれない。

【思い出の場所は「古い空間」?】
思い出の場所をなおも探し続けるが、全く見つからない。
これだけ探しても見つからないのなら実在しない場所かも、夢だったのかもしれないと、諦めがついたような微笑でつぶやくヤサコ。

だがタケルは、電脳メガネで古い空間を見たのかもしれないと指摘する。

気を取り成したヤサコは、今度は古い空間を探し始めた。

【ヤサコの特殊能力?】
闇雲に古い空間を探すという方法では、思い出の場所にたどりつけるとしても、大変な時間がかかりそうである。

タケルは、こんな時は、イマーゴが使えれば便利なのに、とつぶやく。
イマーゴとは、古い空間を探す超能力のようなものなのだと。

するとヤサコはつぶやく。
私、たまに声が聞こえることがある、と。

ヤサコはだんだんと思い出してきた。
幼い頃、祖父の葬儀の日、デンスケを探して迷子になり、「4423」と名乗る少年と出会ったこと。
その時、黒い何かに襲われて逃げ出し、迷子になり、そしてイリーガルと出会っていたことを。
そのイリーガルと出会ったのは、古い空間であることを。

そしてヤサコは走り出した。
一瞬面食らったタケルも、その後を追う。

古い空間の目の前にヤサコは辿り着いた。
が、その空間はキュウちゃんがフォーマットしている真っ最中であった。

あの先に思い出の場所がある、「何か」を思い出せると、走り出そうとするヤサコを、タケルが引き止めた。
古い空間は、キュウちゃんにより完全にフォーマットされてしまった。

【都市伝説「古い空間は危険」】
何か思い出せた?、と尋ねるタケルに、ヤサコは自分の記憶が現実だったのか、幼い頃の夢だったのでは、とまたまた自信がなくなってきた。

そしてヤサコはタケルに、なぜあんなに止めたのかと、尋ねる。
タケルは言う。

都市伝説によると、バージョンの極端に古い空間は危ない、「生身の身体」と「電脳の身体」にズレが生じ、魂ごと「あっち」に連れていかれ、戻って来れないのだと。
もし古い空間へ行った場合は、新しい空間に戻るまで電脳メガネを外してはならず、「電脳の身体」がズレた時にメガネを外すと、戻れなくなるのだと。

そんなの作り話よ、というヤサコに、あくまで都市伝説の話といいながら真顔で忠告するタケル。
ヤサコも神妙な表情である。

そして夕方。
今日はありがとうというヤサコに、僕もたのしかったよとタケル。
二人は駅で、微笑ましく別れた。

【ヤサコ帰宅】
暗くなってから帰宅したヤサコに、母はチクリと嫌味をいう。
途端に拗ねた子供の顔になるヤサコ。

だが母は、ヤサコがちょっとくらい拗ねても全く気にせず、普通に会話を続ける。

前の学校の担任の先生からの連絡なのだが、前の学校のヤサコの友達「マユミちゃん」が引っ越すのだと。
一番中の良い友達で、いつも一緒にメガネ遊びをしていたでしょう、という母の言葉だが、ヤサコの表情は決して喜んでいない。
触れたくないものに触れられたような、複雑な表情である。

ここら辺は、4話でイサコが指摘した「前の学校のトラブル」のことのようであり、引越す前の友人へのヤサコの複雑な想いが垣間見えた。

ヤサコは前の学校で何があったのか。
いずれ描かれる日が楽しみである。

そしてヤサコは今日の出来事を思い出しながら、おもう。
幼い日の出来事、あれはやはり夢だったのか?それとも?

【タケルは何者?】
一方、ヤサコを見送ったタケルは、何者かと通話中である。
カンナと同じ、イマーゴの子供に出会った、と。

どうやらタケルは、ただの少年ではないようである。
一体誰と連絡をとっているのか。
目的は何か。
そしてカンナには、どのような秘密があるのだろうか。

【予告】
次回は、フミエ、ハラケン、オバチャン、猫目、そして久々にイサコが登場するようである。
予告映像では、ヤサコがイサコに壁に押し付けられ、胸倉を掴まれていた。
ほとんどヤサコを無視していたイサコだが、何があるのであろうか。
楽しみである。

雑記

  • 2007/09/07(金) 23:52:18

今朝の出勤時間帯は台風9号の影響で、雨風が強かった。
まず、最寄駅に辿り着くまでに、強風で傘の骨をへし折られた。

駅に着いて一安心と思ったのだが、強風で駅のホームに雨が容赦なく吹き込んでいた。
このため、屋根の下であるにも関わらず、濡れ鼠になってしまった。

昼には雨は上がったが、依然として風は強かった。

明日は暑くなるらしい。
早く涼しくなってほしいところである。