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風林火山 第39回「川中島!龍虎激突」

  • 2007/09/30(日) 23:58:42

長尾軍、信濃へ侵攻!狙うは武田晴信の首一つ!
勘助VS宇佐美の知恵比べ、勝敗は容易につかず!
死を決した諸角虎定、軍令に背き撤退せず!
武田軍、諸角救出のため長尾軍を夜襲!

【感想概略】
今回は、ついに長尾景虎と武田晴信の直接対決である。
全編を費やして第1次川中島合戦を描き、常に合戦か軍議であり、勘助と宇佐美の知恵比べと長尾武田両軍それぞれの武将の硬派さ全開で、おもしろかった。

武田家も長尾家も、武将たちはみな普段より活き活きとしていた。
武田家では、飯富虎昌は最近あまり元気がないが、今回は楽しそうであった。

「風林火山」は武田家を描く物語のためか、今回の長尾軍は降りかかってきた災いに近い扱いであり、主役は「長尾襲来」という災いに襲われた諸角虎定と武田信繁だったような気がするのだが、この二人の絆が美しいお話であった。

【長尾軍、出陣】
長尾軍の信濃出陣の日。
長尾家の居城・春日山城の評定の間には、長尾景虎と重臣たちが鎧兜で完全武装し、集結していた。

ここで景虎は、長尾軍の戦闘の方針、大義名分を朗々と語る。

戦争の天才・景虎の強さは神懸かっている。
いつも評定の時はどこか白けた表情の長尾家重臣たちだが、この時ばかりは、景虎を見る目は尊崇のまなざしである。

武闘派ぞろいの長尾家家臣団。
直江実綱も、柿崎景家も、本庄も、大熊も、戦装束が似合いまくりであった。

【勘助の作戦】
長尾軍は信濃南部へ侵攻、武田方の諸城を次々と攻め落とす。
一方、勘助は、長尾軍を信濃の奥深くに引きずり込んで孤立させ、撃破する作戦を立てた。

勘助は、長尾軍の次の狙いは坂木と予測する。
坂木はかつての村上義清の本拠地である。
破竹の勢いの長尾軍は、勢いをかって坂木を狙うのは当然と思われた。
勘助は、坂木に長尾軍が攻め入ったところを包囲殲滅する作戦を立て、軍勢を配置した。

【宇佐美、勘助の策を見破る】
ところが長尾軍の宇佐美定満は、勘助の作戦を見抜き、坂木への進軍に反対する。

柿崎景家は、今回の戦は村上義清の援軍であり、坂木を奪還せねば意味は無いのでは、と難色を示すが、宇佐美は、負ければもっと意味がないと主張。
柿崎は不愉快そうな顔を見せるが、宇佐美の策に道理を認め、これ以上反対しなかった。

直江は、いっそ信濃を長尾家が切り取ってしまい、村上に知行地を与えてはどうかと進言する。
戦国武人としては、当然の発想である。

が、景虎はこれを退けて言う。
「盗人退治に来て、盗人になれと申すか。天道が許さん。」
またか~という表情の直江である。

宇佐美は、敵軍の待ち構える坂木ではなく、深志へ向けて攻め進む作戦を進言する。
深志は武田の拠点であり、ここを攻められれば晴信自ら軍勢を率いて来ざるを得ない

景虎は宇佐美の策を採用した。

【勘助、策を立て直す】
坂木ではなく深志方面へ進撃する長尾軍の予想外の動きに、勘助はぶ然、晴信は苦笑いである。
晴信は、深志城付近の守りを固めるため、刈谷原城の守備を諸角虎定に命じた。

だが、長尾軍は恐ろしく強く、その進撃スピードは武田方の予想を超えていた。
「何という強さじゃ…」と信繁も思わずつぶやく精強さである。

長尾軍は、諸角の守る刈谷原城に迫ろうとしていた。

勘助は、刈谷原城の兵を深志城に撤退させる策を進言する。
各城に配置した兵が正面衝突で各個撃破されることを回避し、同時に兵力を集中させるためであった。

晴信は、深志城手前の刈谷原城を守る諸角虎定に、撤退を命ずる。

撤退命令発令後、晴信は勘助に言う。
長尾との戦が最後の戦などと思うな、そなたには長生きしてもらわねばならぬ、と。

これは第4次川中島合戦の伏線であろうか。

【伝兵衛の問題発言】
正面衝突を避ける作戦のため、本陣塩田城の太吉や伝兵衛、太吉の息子・茂吉はヒマそうである。

くつろぎモードの茂吉は、伝兵衛に聞く。
長尾景虎に会ったそうだが、景虎はどんな顔をしているのか。
目を輝かせて答えを待つ茂吉。

伝兵衛は景虎を思い出す。
美形の一言の景虎なのだが…。

そして伝兵衛は、最も格好良いつもりの表情で、言った。
「ワシにそっくりじゃ」

驚愕に目がまん丸の茂吉。
周囲の雑兵たちも、思わず伝兵衛を凝視した。
皆、驚きのあまり声もない。

「…それで女子が寄りつかねえだか…」と、何とか声を絞り出す太吉
「そうじゃ」と伝兵衛。

どうやら景虎は、武田家中ではもっぱら「女性に縁が無い」という点が有名らしい。
驚きながらも納得の様子の茂吉と太吉、そして他の雑兵たちである。

縁が無いのではなく、縁を断ち切っているのだ!側室コレクターより遥かに立派だ!と言いたいところである。
ここら辺はコミカルでおもしろかった。

【景虎、刈谷原城へ進軍を命ずる】
長尾景虎の元へ、武田軍が刈谷原城から撤退との報告が入った。
宇佐美は、武田方は、長尾軍の目的を見抜いていると言い、今回は撤退することを景虎へ進言する。

ところが、武田軍が再び刈谷原城へ篭ったとの報告が入る。
これを聞いた景虎、刈谷原城への進軍を命ずるが、とても嬉しそうである。

【諸角虎定、軍令に背き篭城】
諸角虎定は晴信の軍令に背き、刈谷原城に篭城した。

前回、諸角は馬場信春から「生き長らえることのみを忠義と思う武将」などと無礼な言葉をぶつけられていたが、これが篭城の直接の理由であろう。

諸角は、命を惜しまず戦う姿を武田全軍に示すつもりであった。
もっとも、諸角の玉砕戦に付き合わされる配下の将兵たちは、きっと迷惑なことだろう。

諸角篭城の知らせに信繁は動揺、晴信に援軍の派遣を懇願する。
普段は晴信を「お屋形様さま」と呼ぶ信繁だが、この時ばかりは「兄上!」と呼んでいた。諸角を案ずる余り、すっかり動転してしまったというところだろうか。

また、深志城を守る馬場信春は、あのようなことを真に受けて、などと発言していた。
馬場は、諸角が玉砕戦を選ぶとは思わなかったらしい。
このまま諸角が討死でもしたら寝覚めの悪そうな馬場である。

【諸角救出】
晴信は、信繁に援軍を率いて諸角援護に出陣することを命ずる。
ここで勘助は、諸角救出の策を立てる。
それは長尾軍に夜襲を敢行し、武田軍に包囲されつつあると思わせて撤退に追い込む、というものだった。

夜襲を受けた長尾軍では、宇佐美は敵軍に挟撃される前に撤退することを進言。
長尾軍は、撤退を開始した。

【信繁、諸角を庇う】
長尾軍撤退の報告を受けた諸角の陣に、信繁がやってきた。
信繁は、なぜ軍令に背いたと諸角を殴りつけると、晴信の元へ連行した。

晴信が諸角の元を訪れると、信繁も頭を下げて控えていた。
信繁は、晴信に諸角を許すことを請うた。

が、諸角は信繁の助命嘆願を断り、晴信に言う。
自分は、いつの間にか敵と戦い知行を増やしたいとすら思わなくなってしまった。
こうなったら討死するくらいしか、武田家に役立つ方法はない、と。

が、晴信は諸角が役に立つかどうかは自分が決めることだと一喝。
そして信繁も馬場信春も勘助も諸角を案じ、死なせぬために必死だったことを明かし、それが生き恥と申すなら、これからも大いに生きて生き恥をさらせ、それが儂の成敗じゃ、と笑うのであった。

信繁と諸角の美しい絆であった。

【長尾軍、武田軍と対陣】
越後へ撤退する長尾軍であったが、突如軍を取って返す。
晴信は武田軍を率いて進軍。
両軍は犀川をはさんで布陣。
どちらも鉄壁の構えであり、先に攻撃した方が敗北する。

景虎は、単騎川岸へ走り、向こう岸の武田軍を眺めた。
別れの挨拶だという。

そして長尾軍は、越後へ撤退した。

【予告】
次回は、武田、今川、北条が、三国同盟を結ぶお話のようである。
謀将たちの政略劇を期待したい。

あと、北条氏康は、竜若丸に受けた眉間の傷が消えていないようだが、一生あのままだろうか。

ハヤテのごとく! 第27話「ハヤテ大地に立つ」

  • 2007/09/30(日) 23:35:50

白皇学園理事長・葛葉の気まぐれで、執事バトル大会開催!
生徒会長ヒナギク、大会に参戦!

【感想概略】
今回は、少年漫画の王道「武道大会」のお話だが、はた迷惑な理事長と、真面目な生徒会長ヒナギクのお話でもあり、おもしろかった。
試合がテンポ良く進むところも気持ちよかった。
また、葛葉と詩音の妖艶さに、大変な力の入れようをかんじた。

【妖艶、葛葉と詩音】
冒頭、白皇学園理事長・葛葉とその執事・詩音が登場である。
葛葉は一見知性的な美女。
詩音は中性的な美形である。声は女性だが、性別は不明。

夜。白皇学院の理事長室。
葛葉は、詩音にスイーツを食べさせてもらいながら、「執事経済産業新聞」を読んでいた。
やがて新聞に「白皇学院の執事の業界先物指数が、3ポイント下落」の記事を見つけ、葛葉はつぶやく。
「たるんどる…」

葛葉は、執事とは常人なら死ぬような目にあってもケロリとして初めて一人前と呼べるものだ、などと無茶苦茶な執事のあるべき姿を語りだす。

そして、執事・詩音の顎に、細い指をかける。
うっとりと頬を赤らめる詩音。

妖しく見つめあい、盛り上がる葛葉と詩音である。

【ナギ、徹夜明け】
朝のナギ邸。
徹夜でマンガを完成させたナギは、原稿の郵送をハヤテに託すと、ふらふらと歩き去る。
朝日が無茶苦茶眩しそうな徹夜明けのナギの描写は、大変リアリティをかんじた。
やはり作者の実体験が反映されているのだろうか。

【ハヤテ、ヒナギクと談笑】
一人で登校したハヤテはヒナギクと出会い、談笑。
そこに理事長からの臨時放送が轟き、ヘリコプターから大量のビラがばら撒かれた。
ビラには「執事バトル大会開催、優勝賞品100単位」の文字。

ヒナギクはビラを見ると怒りの形相と化し、またろくでもないこと企んで!と走り出す。
訳が分からないハヤテも、ヒナギクの後を追う。

【ヒナギク、理事長・葛葉へ抗議】
ヒナギクは理事長室へ踏み込んだ。
続くハヤテ。

迷惑な行事を開いて生徒をおもちゃにして遊ばないで欲しいと訴えるヒナギク。
生徒の学ぶ権利、そして何よりも人権を重んずるヒナギクは、まさに正しい。

一方、理事長・葛葉の発言は、利己的・独善的であり、ヒナギクの正論に耳を貸そうとしない。

そして理事長・葛葉はいきなりトンファを振り回してハヤテに襲い掛かり、ハヤテに問う。
もし私が、お前の主の命を狙う者ならどうする?それでも執事に強さは必要ないと思うか?

が、理事長・葛葉はいきなり倒れる。
超人的な戦闘力を持つ理事長であるが、すぐにスタミナ切れになってしまうのが弱点であった。

そこへ現れる執事・詩音。
詩音に妖しく抱きかかえられ、理事長・葛葉は潤んだ瞳でおやつをねだる。

うっとりと妖しく見つめ合う葛葉と詩音。
妖艶な光景に、ヒナギクは真っ赤である。

【詩音VSハヤテ】
詩音は、葛葉が倒れたのはハヤテのせいと見なした。
「僕の大切な葛葉さまを…。君、許さないよ…」

執事・詩音は、いつの間にかハヤテの背後に廻って腕を固める。
「君なんかが執事だなんて、世も末だね。こんなに弱いのに…」と言うと、詩音はハヤテの耳に吐息を吹きかけた。
力が抜け、床に座り込むハヤテ。

詩音は、葛葉を抱きかかえ、ハヤテを見下ろして言う。
「いっそ執事をやめて、メイドに転職したらどうだい?その方がお似合いだよ…」

潤んだ瞳で見上げるハヤテ。
頬を上気させ、息が荒い。

「悔しかったら大会に出てみたまえ」
詩音は言い残し、去った。

詩音とハヤテの痴態に、またまた真っ赤なヒナギク。
ハヤテに「今のは、見なかったことに、して、下さい」と頼まれ、うなずくのであった。

【ナギ、ハヤテへ大会への出場を勧める】
ナギ邸に帰宅したハヤテは、理事長・葛葉とはどんな人なのかナギに尋ねる。
ナギは、これまでに理事長が開いた数々の迷惑行事を上げ、関わらない方がいいぞ、と忠告する。

が、ハヤテの強さに過剰な期待を抱くナギは、ハヤテが優勝するに決まっていると、ハヤテに執事バトル大会への出場を勧めるのであった。
だんだんその気になるハヤテ、二人の様子を見たマリアは困った笑顔である。

【ヒナギク、生徒会で大会介入を検討】
ヒナギクは、生徒会で執事バトル大会へ介入する手段を議論。
だがなかなか妙案は浮かばない。

そもそも執事のいない平民のヒナギクに何が出来るのか?

その時、生徒会三人娘の一人・美希は何事かを思いつき、ヒナギクに提案する。

【執事バトル大会の開催】
そしていよいよ「執事バトル大会」の開催である。
審判は雪路先生。

【第一試合】
ナントカ家執事・その他一VS瀬川家執事・虎鉄。

が、虎鉄は現れず、ナントカ家執事の不戦勝であった。
実は虎鉄、廃線となる鉄道の撮影に出かけてしまったのである。

約束をすっぽかされ、泣く泉。
一方、レアな車両に大興奮、鉄道マニアと意気投合の執事・虎鉄である。

全く戦っていないにも関わらず、執事・虎鉄の変わり者ぶりが目に焼きついた。
執事・虎鉄の今後の活躍に期待したい。

【第二試合】
朝風家執事・柏木VS普通の執事

生徒会三人娘の一人、庶民の朝風理沙は、つてを頼り、かつてハヤテを親の借金のカタに売り飛ばそうとした「とっても親切な人たち」の一人・柏木を、執事として雇った。
セコンドは、柏木の兄貴と舎弟…。

「とっても親切な人たち」三人は、ポケットに手を突っ込み、肩で風を切り、観客を威圧しながらの入場である。

試合開始。
「ぶちのめせ~」とガラの悪い声援を送るセコンドを背に、柏木はゆっくりと対戦相手に近づき、何事かを囁く。

すると、相手はたちまち顔面蒼白となって土下座。
どうかそれだけはご内密にと床に額を摩り付けて懇願。
自らのネクタイを差し出すであった。
この「執事バトル大会」では、ネクタイを奪われたら負けなのである。

戦わずして勝つ、孫子の兵法の実践者柏木である。

試合後、理沙は「よくやった、この調子で百単位を頼むぞ」とねぎらう。
柏木は「任せといて下さい」と不敵にこたえる。

どす黒いオーラを放ちながら「クックック…」と邪悪な笑みを浮かべる二人は、とてもカタギには見えなかった。

【第三試合】
東宮家執事・野々原VS花菱家臨時執事・ヒナギク

なぜヒナギクが執事?!と驚くハヤテとナギ。
花菱美希は自慢げに説明する。
「ヒナは理事長に一泡ふかせたい。私は百単位をゲットしたい。つまり、利害の一致だな!」

試合開始。
「臨時執事とは、我々の職業もなめられたものです」と野々原。
「気を悪くしたらごめんなさい。でも、私も冷やかしのつもりはないわ!」とヒナギク。

序盤、竹刀で激しく打ち合う野々原とヒナギク。
が、野々原は超必殺技を放たない。
東宮くんに止められていたためであった。

しかし、手加減などヒナギクの誇りが許さない。
超必殺技を放て、とヒナギク。
野々原は受けて立ち、超必殺技「超爆裂炎冥斬」を叩き込んだ。

ヒナギクは正面から技を受け止め、弾き飛ばす。
兆弾は試合会場の壁を直撃、大穴を開けた。

再び「超爆裂炎冥斬」を放つため、構える野々原。
が、ヒナギクは技を放つ瞬間に野々原との間合いを詰め、ネクタイを奪った。
ヒナギクの勝利である。

「ありがとう、女だからって手加減しないでくれて」と野々原へ礼を言うヒナギクである。

【ヒナギク、葛葉と詩音に宣戦布告】
そして特等席の葛葉と詩音に竹刀を突きつけ、ヒナギクは叫んだ。
「いかが!貴方達のいるところに、一歩近づいたわよ!」

が、理事長・葛葉と執事・詩音は頬を妖しく上気させ、「いいな…」「ええ…いいです…」とヒナギクに釘づけである。
ヒナギク、優勝しても理事長・葛葉と二人きりになるのは危険かもしれない。

【謎の対戦相手】
そしてハヤテの対戦相手が登場。
マスクをつけた謎の初老の執事と、同じくマスクをつけたホワイトタイガーである。
一体何者か?!
見当すらつかず、緊張のはしるハヤテとナギであった。


【今回気付いた元ネタ】
◆サブタイトル「ハヤテ大地に立つ」は、「ガンダム」第一話のサブタイトル「ガンダム大地に立つ」より。
◆理事長・葛葉の迷惑行事の一つは、「逆襲のシャア」のアクシズ落とし。葛葉の服装はシャアのパイロットスーツ。宇宙を光りながら飛ぶのはサイコフレーム。宇宙で葛葉を止めるヒナギクの服装は、「ポケットの中の戦争」のアレックスのパイロット、クリスチーナ・マッケンジーのパイロットスーツ。
◆ハヤテに執事バトル大会出場をすすめるナギが真似する技は、「ドラゴンボール」のかめはめ波、ピッコロ大魔王の魔貫光殺砲など。
◆執事バトル大会でのヒナギクの戦闘服は、「少女革命ウテナ」の天上ウテナ。なお、天上ウテナが第一話で決闘の当初用いたのは竹刀であった。
◆執事バトル大会でヒナギクが歩く螺旋階段は、「少女革命ウテナ」の決闘広場への階段。
◆次回サブタイトル「黒いハヤテ」は、「Zガンダム」第一話サブタイトル「黒いガンダム」より。

電脳コイル 18話「異界への扉」

  • 2007/09/29(土) 23:57:09

イサコ、遂に「通路」を開くが?!
ハラケン、「通路」の中へ!
ヤサコ宅に「通路」出現!京子、黒い影に連れ去られる!

【感想概略】
今回は、全編シリアスであり、笑うところが一つも無い回であったが、「通路」の謎の一端、イサコの協力者の正体、ハラケンの真の目的、玉子の凛々しさ、ヤサコの過去に起きた「何か」の一端、フミエのヤサコへの情の厚さ、イサコの実は優しい一面が描かれ、おもしろかった。

次回、京子はどうなるのか、この危機をヤサコとフミエはどう切り抜けるのか、イサコはどう動くのか、猫目の目的は何か、玉子はどう動くのか、本心を明かしてしまったハラケンの次なる行動は?
楽しみである。

ふと思ったのだが、前回サッチー相手に善戦したが、最後は集中砲火を浴びたらしいガチャギリとナメッチは、どうなったのだろうか?
こちらも描いてほしいところである。

【ハラケン、イサコと取引】
前回、イサコは「通路」を開こうとするが、玉子はサッチー5機を繰り出してイサコの暗号式を片端から破壊。
イサコは追い詰められた。

だが窮地のイサコの前にハラケンが現れ、サッチーのアクセスコードと引き換えに取引を申し込む。
条件は、自分を「あっち」へ連れて行くこと!
イサコはハラケンとの取引を承諾した。

【イサコ、サッチーを撃破】
イサコは、アクセスコードを利用してサッチーに反撃、内部から破壊した。
そして引き続き「通路」を開くことを試みる。
が、「通路」の出現場所を指定する暗号式を破壊されてしまい、どこに「通路」が現れるのか分からない。

イサコは「通路」を探して走り出す。
まずはハラケンと合流しようとするが、ハラケンはいない。
ハラケンはイサコを信じられず、「通路」を求め歩き去った後だった。

イサコは「通路」を探して走り出す。

一方、ヤサコもハラケンを探すが、ハラケンの存在をかんじ、その方向へ駆け出した。

【ハラケン、「通路」の中へ】
ふらふらと歩くハラケンの前に、巨大な、黒い鍵穴が出現した。
ハラケンは中に入っていった。

すると目の前に夕暮の交差点が現れ、黒い影が交差点の向こうに立っている。
黒い影の顔の口の周囲は白く、女の子の口が見え、女の子の声がする。

カンナの名を呼んで近寄ろうとするハラケンだが、その時、ヤサコの声が聞こえた。
次の瞬間、「通路」が崩れ始め、あっという間に崩壊。
交差点も黒い影も消え、地に膝をついたハラケンだけが残された。
が、その身体は、電脳の身体と生身の身体がずれていた。

【ヤサコ、ハラケンを発見】
ヤサコは、電脳の身体と生身の身体のずれたハラケンを見つける。
生物部の合宿の夜と同じ現象と気付くヤサコ。

ヤサコは、ハラケンの電脳ポシェットから黒い電脳お札を取り出し、ハラケンに貼り付けた。
すると、身体のズレは治った。

その様子を物陰から見て、ハラケンに異常は無さそうなことに安堵するイサコ。
ここら辺では、イサコの実は優しい本当の姿が垣間見えた気がした。

【ハラケン、本心を明かす】
とぼとぼと歩くハラケンと、その後に続くヤサコ。
ぽつりぽつりと会話を交わす二人だが、ついにハラケンは本心を明かす。

死んだカンナは「あっち」にいてずっと苦しみ続けている、自分がその苦痛を埋め合わせなければならない、そんな都市伝説のような話をヤサコに信じてもらおうとは思わない、と。
自由研究など、嘘なのだと。

ヤサコは、ハラケンはカンナのことで1年も苦しんだのだからと慰める。
だがハラケンは、1年前いなかったヤサコに何が分かるのかと拒絶。
なおもヤサコは、手伝えることがあったら言って、と声をかけるが、もう放っておいてほしいと言うハラケン。

ハラケンは、自分が「通路」の中にいる時に、ヤサコが声をかけてくれたことへ礼を言うと、歩き去った。

【玉子、ハラケンの本心を知る】
帰宅したハラケンは、再び交差点へ行こうとする。
そこへ、玉子が現れた。

玉子は、破壊されたサッチーと事件現場周辺の写真から、ハラケンの裏切りを知った。
そして玉子は、ハラケンに聞く。
何故こんなことをしたのかと。

ついにハラケンは、玉子にも本心を明かした。

カンナが死んだのは自分のせいだ、カンナが死ぬ前、「いつも僕に頼らずに、たまには一人で何かやってみせろ」と言ったのだと。
自分はカンナに会って、彼女の苦しみを埋め合わせねばならないのだと。

玉子はハラケンからメガネを取り上げた。
我を忘れて取り返そうとするハラケンを、玉子は強く抱きしめる。
ハラケンは、玉子の服をかきむしって本気で抵抗するが、間もなく玉子にすがりつき、泣き始めた。

玉子は、ハラケンの両肩を掴むと、ベッドへ突き飛ばした。
ベッドに倒れたハラケンに、玉子は「死人なんかに、あなたを渡してなるもんですか」と言い残し、去った。

毅然とした態度をとる玉子は立派に思えた。
また、いくら小6とはいえ、男子を押さえつける玉子の腕力はよほど強いのではないか。年中バイクに乗って鍛えられているのだろうか。

実はこの場面、玉子はハラケンを手篭めにするのではないか、唇くらい奪うのではないかと、冷や冷やした。

【イサコ、猫目と連絡】
イサコは兄の病室に駆け込むが、兄に変化はない。
「通路」を開いただけでは兄は回復しないことに、イサコは少し落胆の様子である。

イサコは協力者に連絡をとる。
協力者は、何と猫目であった。
猫目はイサコに協力し、何を狙っているのだろうか。
タケルの黒幕も、猫目だろうか。
しかし、小学生を利用するのは、違法行為のような気がする。

イサコは「通路」を開く試みについての不明点を、猫目に尋ねた。

猫目は答える。
「通路」については、自分たちは「先生」の方法を踏襲するのみで、全ては分からない。
「通路」を開く方法は、かつて反応があったのと同じ方法であり、暗号式などは間違えてはいないだろう。
まだ空間が不安定であり、今夜中に、コントロールできない「通路」が開く危険性がある。但し、制御暗号がないため、どこに開くのか分からない。
「通路」は、キラバグの特殊なリンクをきっかけに、古い空間に変質が起きて開く。だが今日のデータによると、きっかけはキラバグだけではなく、もう一つの「未知の要因」がある。それが何かは分からないが、この「要因」は、滅多に発生しない。

これを聞きイサコは、自分のために1年前のようなことを起こしたくないと言うと、猫目の制止を振り切り、走り去った。

イサコの言う「1年前」の出来事と、カンナの死は関係があるのだろうか。

「先生」とは、何者であろうか。
ヤサコの祖父か?

「通路」を探すイサコだが、夜になっても見つからない。
イサコは、モジョたちに「古い空間」をしらみつぶしに探すことを命じた。
モジョは久々の登場である。

【フミエ、ヤサコ宅に泊まる】
ヤサコはフミエと合流。
が、フミエはヤサコの様子がいつもと違うことに気付く。
ヤサコを家に送るフミエだが、今晩はヤサコ宅に泊めてもらうことにした。
「別にあんたが心配だからじゃないわよ。あたしが勝手に泊まりたいだけ」というフミエは、何て情に厚いのだろうと思った。

この夜、ヤサコの両親は結婚式に出席して不在、メガバアは旅行。ヤサコ宅にはヤサコと京子だけである。
ヤサコとフミエ、京子は一緒にお風呂に入るのだが、お客さんがいるためはしゃぎまくる京子には、幼児の行動のリアリティがかんじられ、おもしろい。

今回は、フミエのヤサコへの友情の厚さ、京子の無邪気な明るさに救われている気がする。

【ヤサコ、フミエに話す】
子供部屋に京子とデンスケを寝かせると、ヤサコは、ハラケンとの間にあった出来事を、フミエに話した。
するとフミエ、自由研究なんて嘘、というハラケンの言葉に憤慨するのである。
多分ヤサコのために怒っているのだろう。

ヤサコは話を続ける。
都市伝説のように、ハラケンの電脳の身体と生身の身体がずれていた。
交差点で、「黒い鍵穴」のようなものを見たが、あれは単なる電脳空間ではなかった。
あの鍵穴は、きっと別の世界に繋がっている。
思い出したのだが、黒い鍵穴は、幼い頃に見たことがある。
あの穴には、何か秘密がある。

怖い話だが、それを淡々と話し続けるヤサコも怖い。

フミエは、ヤサコの話に本気で怯える。
いつもなら、怖がるフミエを可愛らしいと思うところだが、今回ばかりはフミエの恐怖が視聴しているこちらにも伝わってきた。

すると突然停電。
メガネをかけたフミエは、室内に何故か電脳霧が発生していることに気付く。
直後、子供部屋からデンスケの声が聞こえた。
見ると、子供部屋の方から、夕焼けのようなオレンジの光が洩れてくる。

ヤサコとフミエは子供部屋へ駆け込む。
すると室内に、「通路」が開き、その中には夕暮の交差点が広がっている。
そして、黒い影に手を引かれる京子の姿が見えた。

【予告】
まずは京子がどうなるのか、気になるところである。
ヤサコ、フミエが独力で黒い影から奪還するのか。イサコも手を貸すのか。

猫目の言う、「通路」を開くのに必要な「未知の要因」とは、実はデンスケか?ヤサコのメガネか?ヤサコ自身か?

この「通路」開通騒動は、ひとまずどのように決着するのか。
楽しみである。

ブログの管理画面にアクセスできない

  • 2007/09/28(金) 23:52:20

PM11:30頃、インターネット上からブログの管理画面を開こうとした。
だが、開いたウインドウには「DB error(L001)」と表示されるのみで、管理画面を開けなかった。

何度か管理画面を開くことを試みたが、開かない。
今日の更新は諦めようかと思ったのだが、11:40頃、管理画面はあっさり開いた。

これは何であったのか、何が原因なのか、知りたいところである。

今日の買い物

  • 2007/09/27(木) 22:05:51

■マンガ
「カギっこ」1巻(山口舞子/竹書房)
同じ作者の4コマ漫画「もうすこしがんばりましょう」が好きであり、本巻をパラパラとめくったところ、おもしろそうだったので購入。


■小説
「舞HiME★DESTINY 龍の巫女 プリズン・キャスト」(作:伊吹秀明/イラスト:目黒三吉/HJ文庫)
アニメの「舞HiME」「舞乙HiME」が好きなので購入。
なつきや静流など、お馴染みの人物も登場するようで、これも楽しみである。

「装甲騎兵ボトムズ コマンドフォークト~伝説誕生~」(作:野崎透/イラスト:塩山紀生/HJ文庫)
ボトムズが好きであり、前巻のエースパイロットたちのドラマ、政略劇、そして現代ハイテク戦闘機を思わせる、地上の戦闘機の如きATの機動戦闘がおもしろかったので購入。


■日本史
「幕末インテリジェンス 江戸留守居役日記を読む」(白石良夫/新潮文庫)
江戸時代、各藩は幕府や他藩の動向について探るため、江戸に情報機関「江戸留守居役」を設けた。
本書は、幕末に江戸留守居役に任ぜられた譜代大名・佐倉潘の漢学者・依田学海の日記から幕末維新を読み解くノンフィクション。

「戦国軍師の合戦術」(小和田哲男/新潮文庫)
戦国時代、武将たちは呪術者の呪術を踏まえて合戦を行なっていた。
これまであまり触れられることのなかった、戦国武将にとって呪術がどのような意味を持っていたのかを考察した一冊。


感想は後日の予定。

読書メモ

  • 2007/09/26(水) 23:54:38

「レジンキャストミルク」7巻(藤原祐/電撃文庫)
ラストに向けて盛り上がるお話であり、読み応えがあった。
読み終えたあと、裏表紙の殊子と蜜のデフォルメ・イラストにも、実は深い意味があることに気付いた。

「みすてぃっく・あい」(一柳凪/ガガガ文庫)
かわいらしい表紙イラストにタイトル・ロゴ、そしてかわいらしい口絵。
だが、よい意味でだまされ、おもしろかった。

もう少し詳しい感想は後日。

今日の買い物

  • 2007/09/25(火) 23:32:39

「ブロッケンブラッド」Ⅱ(塩野干支郎次/少年画報社)
まさか2巻が出るとは思わなかった。
時代は変わろうとしているようである。

「ひだまりスケッチ アンソロジー・コミック」VOLUME.02

一時期ほとんど漫画の購入が途絶えていたのだが、最近は多い。
感想は後日。

本日の買い物

  • 2007/09/24(月) 21:49:34

【マンガ】
◆「聖痕のクエイサー」3巻(画:佐藤健悦/作:吉野弘幸/秋田書店)
◆「ルー=ガルー」1巻(画:樋口彰彦/作:京極夏彦/リュウコミックス)
◆「精霊の守り人」1巻(画:藤原カムイ/作:上橋菜穂子/ガンガンコミックス)
◆「架カル空の音」2巻(吟鳥子/エンターブレイン)

【雑誌】
◆「MCあくしず」Vol.6(イカロス出版)
◆「季刊エス」10月号(飛鳥新社)

感想は後日の予定

風林火山 第38回「村上討伐」

  • 2007/09/23(日) 23:58:53

武田家嫡男太郎、今川の姫と婚礼!
村上義清、武田軍に敗北、越後へ亡命!
義清、長尾景虎と対面!

【感想概略】
今回は、武田と村上の戦いに、ひとまず決着がつくお話である。
久々に鎧武者や騎馬武者の集団が登場したのだが、まずこれだけで視覚的に楽しめた。

そして、武田の調略による村上方の切り崩し、越後へ亡命した村上への長尾景虎の助力など、合戦よりは政略劇がより多く描かれていたが、知勇兼備の武将たちによる知恵比べのおもしろさがあった。

さらに、遂に村上義清が長尾景虎と対面。
いよいよ強者が集結していくおもしろさがあり、これからはじまる長尾景虎と武田晴信との戦いに期待が高まるというものである。

【晴信、村上討伐を決定】
晴信は評定を開いた。
議題は、村上討伐である。

武田は村上に、使僧を送って書状を渡し、和睦を求めたが、拒絶された。
このため村上を討伐するという晴信だが、和睦の内容は、村上の降伏同然のものだったのかもしれない。

【飯富虎昌、村上討伐の時期を進言】
評定の席で、武田家嫡男・太郎の傅役でもある飯富虎昌は、太郎と今川の姫の婚儀は、村上討伐の後にして欲しいと訴える。

晴信に何故かと問われ、飯富は意を決したように晴信に問う。
北条家とも和睦することを考えているのではないかと。
あっさり肯定する晴信。

飯富は続ける。
もし、北条との和睦に今川が異を唱え、今川との婚儀が破棄となれば、太郎の立場はどうなるのか。
武田が信濃を併合して強国となってから、今川と婚儀を行なうことを進言する飯富。

一方、勘助は、村上討伐は婚礼の後が良いと主張。
今川との政略結婚をしてしまえば、信濃の地侍たちの多くは、今川と同盟する武田を強大と思い、武田になびくだろうというのである。

晴信は勘助の意見を採用するが、太郎を大事に思う飯富をねぎらう。
そして、太郎のことは十分考慮して取り計らうと、安心させるように飯富へ言うのだった。

【馬場信春、タカ派発言】
評定の席で、勘助は調略により村上義清を孤立させる作戦計画を確認する。
家臣たちに、異論はないように思われた。

だがここで、馬場信春が晴信に問うた。
今回も戦いでも、調略のみを用い、義清の首をとらぬおつもりですか、と。
馬場は、村上を力で滅ぼさねば、息の根を止められないと強硬な発言である。

晴信は馬場の問いへの明言を避け、散会とした。

【飯富、勘助に念を押す】
評定の後、飯富は、今川とは戦うことはないこと、太郎が武田家の跡取であることを勘助に念押しする。

ここら辺、後の太郎廃嫡以前から、武田家中は、晴信の派閥と太郎の派閥に分裂しつつあるように描かれ、興味深い。

【タカ派・馬場信春VS老将・諸角虎定】
評定の後、諸角虎定は、無駄な血を流さずに勝てればそれに越したことはなかろうと、馬場をやんわりとたしなめる。
戦場を往来すること60数年の諸角の言葉には、重みがある。

が、馬場信春は諸角虎定を相手に、不満をぶちまける。

村上の降伏を許せばその所領は安堵されることとなり、武田家家臣の知行は一向に増えない。
晴信は、調略で活躍する真田幸隆へは加増するが、譜代の家臣は加増がほとんどない。
これでは、武田家中は、戦わずに生き延びることを良しとするようになり、いざという時、武田家のため、命をかけて戦う者はいなくなる。

さらになだめる諸角虎定を、ただ生き長らえることを忠義と思う武将よばわりし、討死した板垣信方や甘利虎泰が不憫という馬場。

これには諸角も腹が立ったようだが、馬場は無礼なことを言いまくった挙句、御免、と一方的に席を立つのだった。
馬場は諸角に恨みでもあるのか?

しかし、上田原の戦いでは、調略を用いずに村上義清と力攻めで戦い、その結果板垣と甘利が討死し、武田軍は大敗している。
そして板垣は、無駄な血を流すことを極力避けようとしていた。
そのことを、馬場はどう思っているのだろうか。

【武田太郎と綾姫の婚礼】
太郎と今川義元の娘・綾姫との婚礼の晩。
勘助は浮かない顔で、静まりかえった屋敷へ帰宅した。
いずれ太郎を追い落とし、四郎に家督を継がせるつもりなので、心が痛むのであろうか。

物思いにふける勘助は、主人公らしく格好良い。
そこへ、すっかり酔っ払った伝兵衛、太吉、太吉の息子たちが登場。
勘助の苦悩など完全無視して、無理矢理酒を勧めるのであった。

さらにそこへ原虎胤の娘・リツが登場。
勘助不在の時に度々屋敷を訪れ、留守を預かる太吉の女房・おくまとはすっかり顔見知り。
リツを何の疑問も無く歓迎するおくまである。

リツは屋敷にずんずんと上がりこみ、勘助に無理矢理酌をし、太吉たちに、「祝いの酒じゃ、歌でも唄って差し上げよ」と命じ、ほとんど人間音楽プレーヤー扱いである。

ここら辺は、勘助が真面目になればなる程おかしかった。

【関東管領・上杉憲政、長尾景虎と再び対面】
越後に逃れた関東管領・上杉憲政は、長尾景虎から府中に館を与えられた。
が、遊女たちを呼んで遊んでいた。

他人の世話になりながら遊興に耽る、ますます困った殿様の憲政である。
討死した嫡男・竜若丸に申し訳ないとは思わないらしい。

そんな憲政の館を、景虎と直江実綱が訪れる。
景虎が来たと聞くと、ちょっと煙たそうな憲政である。

憲政は、いつ関東へ出兵し、北条氏康を成敗するのか、景虎へ尋ねる。

すると、まずは上洛をするという景虎。
室町幕府から越後国主と認められた礼、そして朝廷から従五位下弾正少弼に叙任された礼を述べるためだと言う。

戦国時代に、幕府や朝廷から位を与えられたからといって、わざわざ都へ礼に行く武将は珍しい。
憲政は、景虎の律儀さを笑う。

関東への出兵は上洛の後という景虎。
「それまでは存分にお遊び、いえ、存分におくつろぎ下さい。」と直江実綱。
くつろいでなど…、と渋い顔の憲政。

が、景虎は朝廷から、秩序の敵を退治する許可を得るという。
これには憲政も驚く。

どの国どの時代であっても、大義名分のない戦争は単なる乱暴狼藉であり、人々の支持を得ることは出来ない。現代では、国連の支持を得られない戦争は、国際的に非難され、国際的に孤立する。

そしてこの戦国時代、朝廷から賊徒征伐の許可を得ての戦いこそが、大義名分のある義の戦いなのである。勅許を得ての戦いならば、家臣領民の支持を得られ、他国も大義名分の所在に異を唱えることは出来ない。

朝廷や幕府といった旧来の権威を尊重しながらも最大限利用する、クールな景虎である。

【武田軍、信濃へ出兵】
翌年、信濃への武田軍出兵の準備に忙しい甲斐府中。

春日虎綱は、勘助を呼び止めた。
そして、村上を逃すことが上策と思うが勘助はどう思うかと問う春日。
村上が生きていれば、越後の長尾景虎はあくまで村上の援軍であり、信濃を領地とすることはない、という理由である。

これは勘助も同意見であった。
同時に、春日の知恵と、晴信の人を見る目に感嘆する勘助である。

そして武田軍は信濃へ出兵。
まずは真田幸隆と相木市兵衛の調略により、村上方の武将の多くが武田方につき、村上義清は孤立した。

軍議の後、勘助は晴信と二人きりで密談、村上を見逃す方針を確認し、その手筈を相談する。
ここら辺は、勘助が策を献ずるまさに軍師に見えた。

【村上方、越後脱出作戦を決定】
一方、追い詰められた村上義清は、軍議を開いていた。
軍議の席には、平蔵の姿も見えた。
百姓の少年が、出世したものである。

義清は、味方を調略で切り崩され、もはやまともな戦にはならないことを認め、越後へ落ち延びること決定。
そして、自らは敵中突破し、妻女たちは安全なルートを通って越後へ逃れる脱出作戦を命ずる。

なお軍議の前、平蔵はヒサとしばしの別れの言葉を交わしていた。
この時、ヒサは結婚しても平蔵を呼び捨てなのがおもしろい。

【村上義清、越後へ脱出】
村上義清は、脱出作戦を決行する。
義清と嫡男・国清たちは、千曲川の浅瀬を渡河。

この方面を担当する春日虎綱は、これを作戦上見逃した。
激戦を覚悟していた義清たちであったが、あっさりと越後へ落ち延びた。

【村上の妻・玉ノ井、平民に頭を下げる】
一方、義清の妻・玉ノ井は、侍女たちを率い、千曲川の深みを舟で渡ろうとする。
この時、護衛の村上兵たちは、地元の船頭を脅し、無理矢理舟を出させようとする。
恐怖に震え、嫌がる船頭である。

が、玉ノ井は船頭に頭を下げ、せめてもの礼にと笄を渡し、舟を出してくれるよう頼む。
身分制社会であるこの時代、領主の妻が平民に頭を下げるなど、考えられないことである。
領主の奥方に頭を下げられ、恐縮する船頭であった。

たとえ相手が下位身分であっても、人にものを頼む以上は礼儀を尽くす、玉ノ井は立派に思えた。

【玉ノ井、自害】
ところが、馬場信春が手勢を率い、村上義清が脱出をはかるなら逃亡ルートはここだろうと、待ち伏せしていた。
義清を討ち取る気全開の馬場である。

馬場は、まずは弓を射掛けさせて村上兵を討ち取り、続いて突撃を命じた。
殺到する馬場の軍兵を見て、玉ノ井は自害した。

続いて侍女たちも自害、ヒサも自害しようとするが、寸前で馬場に止められた。
馬場はかつて諏訪頼重との戦いの際、ヒサの父・矢崎十吾郎の元へ潜入したことがあり、ヒサとは顔見知りであった。

ヒサを見逃す馬場だが、ヒサの目から終始敵意が消えることはなく、馬場の顔に唾を吐きかけ、去った。
最近はタカ派発言の多かった馬場だが、今回の出来事は馬場の心に何を残したのだろうか。

【村上義清、長尾景虎と対面】
越後へ逃れた村上義清は、長尾景虎と対面する。
武田の勢力圏は、越後春日山城の間近に迫っていた。
宇佐美定満も、危機感を示す。

義清は、兵をお貸しくだされと景虎へ頭を下げる。

義のために戦う景虎だが、義を実現する勝算が立ってこそ兵を動かす冷静さを決して失わない。
だから、関東管領の関東出兵要請には、なかなか首を縦に振らないのである。
が、戦機と見れば、景虎の決断は早い。

景虎は、義清の援軍要請を即決で了承。そして武闘派・柿崎と大熊に、信濃への出陣を命じた。

ここら辺、景虎の決断の早さは格好良かった。

【ヒサ、越後で平蔵と再開】
ヒサも越後へたどり着き、平蔵と再開した。

戦乱に翻弄され、故郷を追われ、遂に遠く越後まで流れ着いたヒサと平蔵。
平蔵は、すっかり武田への怨みに凝り固まっているが、ヒサはどう思っているのだろう。

武田家の勢力拡大は多くの敗者の所領と命を奪ってのものであり、ヒサと平蔵は、乱世の犠牲者の象徴の一つと言える。
「風林火山」は、戦国時代を武田家の単なる高度成長物語とは描いておらず、これが魅力の一つである。

【長尾景虎、武田晴信との直接対決を決意】
景虎の援軍を得た村上義清は、信濃へ攻め込み、たちまち旧領を奪い返す。
が、武田の反撃により、わずか3ヶ月で撤退に追い込まれてしまう。

ついに景虎は、晴信との直接対決を決意する。

【予告】
次回はいよいよ、景虎と晴信の直接対決の幕開けである。
これが「風林火山」最大の楽しみだったのである。

川中島の戦いは、1553~64年に渡り、計5回に及ぶという。
次回は、第一次合戦である。

実は未だ軍陣も合戦も描かれたことの無い武闘派揃いの長尾家臣団の活躍に、そして合戦描写に期待したい。

ハヤテのごとく! 26話「お届けまで29分でしたので、規定通りの料金でお支払いお願いします……は、遠い前世紀の話」

  • 2007/09/23(日) 14:22:37

ハヤテ、成り行きで記憶喪失のふり!
「ハヤテ君は私の執事」とつい言ってしまう西沢さん!
ナギVS西沢さん、ハヤテを巡り争う!
ナギとクラウス、どちらがハヤテの記憶を回復するか勝負!

【感想概略】
原作未読。今回は、庶民代表・普通の女の子代表の西沢さんのお話でもあり、最近出番の少なかったクラウスもそれなりに活躍し、おもしろかった。

【ハヤテVSギルバート】
新作マンガの題材を「記憶喪失」と決めたは良いが、どう描くかを悩むナギ。
ハヤテはナギの参考用作品を借りるため、ワタルのレンタルDVD店へ向かう。

が、途中で戦闘メカに搭乗したギルバートの襲撃を受ける。
前回、ナギから三千院家遺産継承権を奪わんとする者は、まず執事である自分を倒せと言ったためだった。
ギルバートは、前回ハヤテを銃刀法違反と非難していたが、今回は市街地で機関砲を撃ちまくりである。

砲撃をかわしながら逃走するハヤテは、途中西沢さんと出会うが、彼女を庇いつつ戦い、ついに敵戦闘メカを撃破する。
が、ハヤテ自身も爆発に巻き込まれ、目を回してしまう。

【ハヤテ、記憶喪失のふりをする】
ハヤテは目を醒ますと、公園のベンチで、西沢さんに膝枕されていた。
どぎまぎするハヤテに、西沢さんは尋ねる。
「ハヤテ君、私のことをどう思ってるのかな?」

答えに窮し、記憶喪失のふりをして誤魔化してしまうハヤテ。

が、ピザ屋に西沢さんの執事と誤解され、西沢さんもついハヤテを自分の執事と言ってしまう。
記憶喪失を演ずるハヤテは、「西沢さんの執事と思い込んでいる」ふりをした。

ここら辺、ハヤテは西沢さんを人として好ましく思っているが、恋愛感情は抱いておらず、しかし西沢さんを傷つけるようなことは言いたくない、というところであろうか。

【ナギと西沢さん、睨み合う】
そこへナギがSPを率いて出現した。
咲夜から、ギルバートが戦闘メカをレンタルしたと聞き、ハヤテの身を案じて駆けつけたのである。

ハヤテは無事だが、西沢さんがナギの前に立ち塞がった。
西沢さんはハヤテを自分の執事と主張、ナギとにらみ合う。

ハヤテは本当のことを言うタイミングを失い、困り果てていた。

【ナギVSクラウス、宣戦布告】
ナギは、「ハヤテは記憶を失い、自分を西沢さんの執事と思い込んでいる」と信じた。
そしてハヤテの記憶を回復するため、「ハヤテ記憶補完計画」の発動を宣言する。

ナギのマンガのアイデアのため、もう少し記憶喪失のふりをしようと思うハヤテ。

ここでクラウスは、腕ずくでもハヤテの記憶を取り戻すと宣言する。
この発言は、ナギの競争意識に火をつけた。
そして、売り言葉に買い言葉。
いつの間にか、ナギとクラウス、どちらがハヤテの記憶を回復するかの勝負になっていた。

不穏な雲行きに、不安のハヤテである。

【ハヤテ記憶補完計画 第一戦】
ナギとクラウスの記憶回復療法は、かなり手荒である。

まずナギは、ハヤテを猫耳ミニスカ姿に女装させる。
頬を赤らめ、目をそらすハヤテ。

「思い出したか?!お前の超お気に入りの服だぞ!」と満面の笑顔のナギ。
ハヤテ君にそんな趣味が?!と、ドン引きの西沢さん。
顔を赤らめ、ドキドキするクラウス。

これでは、記憶が戻りました、とはとても言えないハヤテである。

【ハヤテ記憶補完計画 第二戦】
次にクラウスは、ハヤテをホワイトタイガーのタマと戦わせる。
西沢さんは、ナギ邸のとんでもない日常に、またまたドン引きである。

ここら辺、ナギ邸の常軌を逸した金持ちぶり(?)に対する西沢さんの反応が面白い。

並みの人間なら喰い殺されるであろう猛獣を何とか気絶させるハヤテだが、ナギに邪魔され、記憶が戻ったと言いそびれてしまう。

「ハヤテ記憶補完計画」は、更に続いた。

【ハヤテ記憶補完計画 第?戦】
クラウスは、「まだ記憶が戻らんか!こうなったらショック療治だ!」と、ハヤテを高空から三千院湖へ蹴落とした。

ナギと西沢さんは、マリアの操縦するモーターボートで、湖に落ちたハヤテを捜索する。

「さすがにやり過ぎなんじゃ…」という西沢さんに、マリアは「許してあげてください…。ナギはハヤテ君のために一生懸命なんです、あの子なりに…」ととりなす。
西沢さんは、ハヤテを探すナギの必死さを見て、二人の間の絆の強さを認めたようである。

やがて霧の中から、見慣れぬ小島が現れた。
ナギと西沢さんは、小島に上陸し、ハヤテの姿を探す。

ところがこの小島、何と巨大な亀だったのである。
釣りのお話に登場した巨大ヘラブナと同様、三千院湖の独自の生態系が生み出した怪生物であった。

巨大亀は猛然と泳ぎだし、甲羅の上のナギと西沢さんは、湖の岸に投げ出された。

【西沢さん、ナギを庇う】
二人に迫る巨大亀。
ナギは腰を打って逃げられない。

すると西沢さんは「この子はハヤテ君の大事な人なの!」とナギを庇い、巨大亀の前に立ち塞がった。
震えながらナギを守ろうとする西沢さんは、人として格好良かった。

そこへハヤテが駆けつけた。
ハヤテは黄金のオーラを放ち、巨大亀を威圧。
巨大亀は湖へ去った。

ナギと西沢さんの名を呼び、無事を確認するハヤテ。
これでハヤテの記憶は戻ったことになったのだった。
ハヤテが元に戻ったと思い、ともに喜ぶナギと西沢さんである。

ナギは西沢さんを認め、ハヤテに西沢さんを見送らせた。
西沢さんは、ハヤテとナギの絆を認め、公園での問いへのハヤテの答えを保留とし、ナギ邸を去った。

今回の件で最も絆が深まったのは、ナギと西沢さんであろう。

【今回気付いた元ネタ】
◆ギルバートの乗るメカは、「ガンダム」の連邦軍宇宙ポッド「ボール」。
◆ギルバートの服装は「ヤッターマン」のドロンジョ様。
◆逃げるギルバートが乗っていた三人乗り自転車も、「ヤッターマン」の悪玉トリオ脱出用自転車。
◆「ハヤテ記憶補完計画」は「エヴァンゲリオン」の「人類記憶補完計画」より。
◆ハヤテ記憶補完計画のため、ハヤテにさせたことは「ゲームセンターあらし」「少林寺木人拳」。
◆予告ナレーション「君は、生き残ることが出来るか?」は、「ガンダム」予告ナレーションより。

【今回の元ネタ 捕捉】
◆ハヤテが公衆電話に特殊カードを入れて呼びだした武器ボックスは、東宝製作の特撮番組「電脳警察サイバーコップ」のブラックチェンバー(ホットウェブさんの情報より)。
◆ナギがハヤテ捜索に使用した機械は「旧ゲームボーイ」(シュージローさんの情報より)
◆巨大亀を追い返した時のハヤテの金色の闘気は、「ドラゴンボール」のスーパーサイヤ人形態(シュージローさんの情報より)