FC2ブログ
  1. 無料アクセス解析

今日の買い物

  • 2007/10/23(火) 23:41:59

「ヴァンガード」(深見真/スーパーダッシュ文庫)
深見真の作品が好きなので購入。
これまでの同氏の作品とは異なる傾向の作品とのこと。

あらすじや表紙をぱっとみると、本作「ヴァンガード」は、チームプレイが描かれているようである。
深見真の作品では、主人公は個人で戦うか、組織に属していても個人単位で戦う場合が多いような気がするので、チームプレイの物語ならばどんな話になるのだろうという印象を受けた。
もっともまだ読む前の印象なので、全く的外れの第一印象かもしれない。


「メイド諸君!」3巻(きづきあきら+サトウナンキ/ガムコミックスプラス)
メイド喫茶で働く人、通う客、そしてメイド喫茶に関わる人々を、経営なども含めリアル寄りに描くマンガ作品の3巻。絵柄は可愛らしいが、内容は結構シビアであり、これがおもしろさの大きな要素の一つである。

風林火山 第42回「軍師と軍神」

  • 2007/10/22(月) 23:58:33

勘助、由布姫の死から立ち直れず!
景虎、家臣たちの争いの板挟みとなり疲労困憊!
それぞれ仏に救いを求める二人だが?!

【感想概略】
今回は、勘助VS景虎という、まさに夢の対決が繰り広げられ、それぞれの心の回復も違和感無く描かれ、おもしろかった。

長尾家の内紛は、どちらかというとストイックで普段はあまり自己主張しない長尾家重臣たちが、今回ばかりは本音をぶつけ合っていて、興味深く、おもしろかった。

また、勘助と景虎は、大喧嘩して叱られ、一緒に朝食を食べ、一緒に講義を受けたりするのだが、二人一緒に行儀良くしている姿は、何やら可愛らしかった。

【晴信、由布姫の死を勘助に伝える】
冒頭、勘助は信濃の戦場から甲斐へ帰還、そこで晴信の口から由布姫の死を聞く。
そして、由布姫と勘助との約束を聞いたと言う晴信。
だが勘助は、約束とはお屋形様に天下を取っていただくこと、木曽は既に下した、長尾景虎の首級をあげれば上洛だ、などと涙声で発言し、強引にごまかそうとする。この言葉からは、天下統一事業への前向き姿勢ではなく、死に場所を求める自暴自棄すらかんじられた。

勘助は、約束実行の延期を求める。
由布姫が死んだばかりなのに、他の女性と結婚する気になどとてもなれない、純情な勘助である。

【三条夫人、四郎と勘助を案ずる】
晴信は、由布姫から託された笛を三条夫人に見せ、由布姫の遺言なので受け取ってほしいという。
それはかつて、三条夫人が由布姫にプレゼントしたものだった。
だが三条夫人は、お前様が持つべきという。晴信は承知した。

晴信は由布姫を家臣の反対を押し切って側室としながら、その後何年も飼い殺すなどかなり酷いこともしている。
由布姫の形見は晴信が持つべきというのは、死んだからといって忘れることは由布姫が不憫であり、忘れることなど許さないということなのだろうか。

三条夫人は、由布姫の遺児・四郎のこと、そして勘助の様子を尋ねる。
萩野は、侍女・志摩の行く末を尋ねた。
志摩のことを心配する萩野だが、志摩と由布姫に、自分と三条夫人を重ね合わせているのかもしれない。

晴信はこたえる。
四郎はしかるべき城に預け、諏訪家の跡取として立派な武将に育てる。
身寄りのない志摩は勘助が預かると言っている。
そして勘助は、まだしばらく立ち直れないだろう。

【勘助、由布姫の墓前で誓うが…】
由布姫の墓前で、勘助はかつての由布姫との日々を思い出し、涙ぐんでいた。
勘助は由布姫の墓に語りかける。
四郎が初陣では必ず武勲を上げられるように導き、由布姫の気高さと晴信の思慮深さ、そして勘助の知略と命を受け継いだ立派な武将にする。
その頃には、自分の命も尽きるだろうから、また姫様の元へ参ります、と。

なかなか立ち直れず、死ぬことばかり考える勘助である。

【志摩、由布姫との約束実行を勘助に求める】
勘助は、諏訪高島城を訪れ、高遠城代・秋山信友に預けられることになった四郎と対面した。
晴信の言う、四郎をしかるべき城に預けての武将教育のためなのだろう。
四郎との別れを惜しむ勘助。
四郎もまた、勘助との別れが辛いようである。

対面後、勘助と志摩が残った。
勘助は志摩に自分のところへ来るようにいうが、志摩は四郎様に仕えるという。
そういわれては、勘助も無理強いはできない。

志摩は勘助に、姫様との約束をお守りくださいという。
約束とは即ち、「山本家の跡取を作れ」というものであった。
辛そうな表情の勘助である。

この辺り、武将や姫だけでなく、侍女も一個の人間としてその行く末を丁寧に描くところに好感を抱いた。

【越後長尾家の派閥争い】
一方、越後の春日山城、評定の間。

下座では、長尾家譜代家臣の直江実綱・柿崎景家・本庄実仍と、上杉家旧臣・大熊朝秀が、鋭くにらみ合っていた。
上杉旧臣・宇佐美定満は中立。
そして上座の長尾景虎は、家臣たちの板ばさみとなり、とんでもなく辛そうである。


越後を統一したばかりの長尾家内部には、派閥の対立があった。
それは長尾家譜代家臣と、かつての越後の主・上杉旧臣の対立である。

譜代家臣も上杉旧臣も、お互いに、相手は自分たちをバカにしていると思っていた。


長尾家は今でこそ越後の主だが、少し前までは上杉旧臣の同輩であった。
つまり、上杉旧臣は、以前は長尾家家臣より格上であった。
だから直江・本庄・柿崎といった長尾譜代家臣は、自分たちは上杉旧臣に見下されていると思い、反感を抱いた。

本庄が、「上杉家など、もう無い」と言ったのは、上杉旧臣は、いつまでも旧越後国主の直臣ということを鼻にかけるな!という気持ちがあったのだろう。

普段は口数の少ない柿崎景家が、「大熊どののお父上は景虎さまの味方をしたが、大熊どのはお父上の世渡りを恥じているのか?!」と挑発じみたことを言ったのも、何かと「上杉への忠節」を口にしてその出身を誇るような上杉旧臣への反感があったのだろう。


一方、大熊などの上杉旧臣は、自分たちは主・上杉家を裏切って長尾家に味方した卑怯者と見下されているのではと思い、やはり反感を抱いていた。
大熊が「上杉への忠節」を口にするのは、主を長尾家に乗り換えたことへの後ろめたさもあるのだろう。
大熊は景虎に対しても、本心では長尾家譜代家臣の味方なのではないか?上杉旧臣は主を乗り換えた裏切り者と軽蔑しているのではないか?と疑う気持ちもあるようである。

こうした感情の行き違いに加え、それぞれが後ろ盾をしている領主同士が土地争いなどをはじめると、ますますこじれるのも、無理はない気がする。
大熊が、「上杉の領地を失っては面目が立たない」というのも、こうした感情の行き違いが背景にあるので、争っている土地の大小にもはやあまり意味はないということのようである。
そして宇佐美が景虎に、「大熊どのの無念もお察し下され」と言ったのは、自身も上杉旧臣である宇佐美には、長尾家に仕える上杉旧臣の複雑な感情と孤立感がよく分かるからなのだろう。


義将・景虎には、どうもこの家臣同士の感情の行き違いが、いまいち理解できないようである。
「そんなに土地が欲しければ、この城もやろう。ワシには義が残る、それで十分じゃ」という景虎の言葉に、大熊は高潔さをかんじはするのだが、長尾家中での孤立感、無念は深まるばかりなのだろう。


なお、直江の「ワシにこだわりはないぞ」という言葉だが、実はストレートに本心を言っていると思われる。
直江の理屈は、「大熊もみんなも、一緒に景虎を支持した仲間同士ではないか」というものである。
ともに景虎を盛り立て、戦国大名として勢力圏を拡大すれば良いではないか、これに比べれば長尾譜代も上杉旧臣も小さなこと、こだわる事はないではないか、という考えのようだ。
直江にも上杉旧臣への反感はあるが、まあ勢力圏拡大というより大きな利益のため、お互いに小さなこだわりは水に流そうではないか、というところなのだろう。
名より実を取れば良い、という、いかにも戦国武人・直江らしい発想で、いっそ清々しい。

【景虎、落ち込む】
結論の出ぬまま散会した後。
城の廊下に景虎は腰をおろし、遠い目で庭を眺めていた。
戦場ではつねに勇ましく迷いのない景虎だが、家臣の対立の調整などは心底苦手らしい。
落ち込んだ景虎は、ちょっと可愛らしい。

なぜ皆おろかなことでいがみ合うのかと浪にポツリと洩らす景虎。
みなお屋形様のように強くはないのですと言う浪。
だが景虎は納得できないようである。

景虎はいう。
自分は7歳で寺に入る時、母に言われた。
真に強ければ、力に頼らず生きられる、力をふるわずとも己を見出せる、と。

間もなく、景虎は春日山城を出奔。
師に手紙を出すが行き先を告げずに高野山へ向かってしまった。

宇佐美定満は景虎の出奔を知ると、さっそく直江実綱に伝えた。
二人は、まずは長尾一門の長尾政景を訪ねる。

【勘助、傷心の旅立ち】
一方、甲斐の勘助の屋敷。
リツは、太吉とおくま夫婦に、由布姫死後の勘助の様子を尋ねる。
ちょっと考えた後、口を揃えて思い悩んでいたという太吉とおくま。
殉死を心配するリツだが、太吉とおくまはリツの心配を笑い飛ばした。

間もなく、勘助は仏に救いを求め、置き手紙一つを残して高野山へ旅立った。
あの勘助が仏の救いを求めるとは、と複雑な表情の晴信である。

【長尾家重臣たち、景虎出奔の対策を講ずる】
宇佐美と直江は、長尾政景の屋敷を訪れた。
政景は長尾一門であり、景虎の姉・桃の嫁ぎ先である。

景虎出奔を伝え、対策を講ずるためである。
景虎の姉・桃も同席する。

直江は、これは景虎の策ではないかと桃の意見を求める。
景虎が出奔すれば、家臣たちは頭を下げ、改めて忠誠を誓い、景虎に帰還を頼むしかない。
これを狙っているのではないかというのである。
戦国武人・直江らしい、謀略じみた解釈が好きだ。

桃は、弟が信じるのは母だけかもしれず、その信心深いのも母の影響を強く受けていることを指摘する。
宇佐美はこの出奔は本物と断じ、政景に家臣たちの意を景虎に伝えて欲しいと頼む。
そして、景虎の行き先は高野山と推測、的中するのである。

なお、直江にしてみれば、例えこの出奔が本物であっても、これを利用して長尾家の結束を高めれば良いと思っているのではないか。

【高野山の勘助と景虎】
高野山の無量光院。
勘助は、僧侶・清胤とは旧知であった。

自分に関わった者はみな不幸になると、清胤に悩みを打ち明ける勘助。
死んだ者は生きた者に必ず何かを残す、それを見つけて生きるしかないという清胤。

勘助は、必ずしも納得のいく答えにたどり着けたわけではないが、悩みを聞いてもらい、少しは気が楽になった様子である。

そして勘助と入れ替わりに清胤を訪ねる人物を見て、勘助は仰天する。
それは何と、宿敵・長尾景虎!

清胤に、仏道修行に励みたいと言う景虎も、ちょっとリラックスした様子である。

元々景虎は、家督を継ぐつもりはなく、僧侶になるつもりだったのである。
家臣同士の争いの板ばさみから解放され、寺院に身を置くと、つくづく欲にまみれた俗世より仏門にこそ安らぎをかんじるというところだろうか。

勘助は物陰から、景虎を伺い続けた。
ここら辺、「家政婦は見た」を思い出してしまった。

【夢の対決、激闘!勘助VS景虎!】
夜。
境内の森で、景虎は真言を唱えていた。
そんな景虎にそっと近づき、ストーキングする勘助。

景虎は気配に気付き、杖で殴りかかった。
勘助を見て景虎は激怒、刺客と思ったようである。

景虎は杖の柄を握り、すらりと抜いた。
仕込み杖であった。

そして景虎、猛然と勘助に斬撃を叩き込みまくった。

当初は刺客ではありませんと弁解する勘助。
だが、あまりの猛攻に、思わず自分も仕込み杖の鞘を抜いてしまう。
これを見た景虎、刺客でないなどと油断させ、騙し討ちにするつもりだったのかとますます怒り狂う。

こうなっては、二人の戦いは止められない。
弘法大師・空海の開山たる神聖な霊場そっちのけで、勘助と景虎は雄叫びをあげ、激しく撃ち合った。

が、清胤が現れ、やめんか!と一喝。
怒られた二人は刀を収めた。

ここら辺、怒られてケンカをやめる景虎と勘助はちょっと可愛かった。

恐らく、静かな霊場で大声を上げながら刀を大音声でぶつけ合う勘助と景虎の轟かせる騒音は、全山に鳴り響き、それで清胤も気付いたのではないか。

【清胤の仏法講座】
清胤は、勘助と景虎に曼荼羅を見せ、大日如来を中心に多くの仏のいることを説明した。
そして、己の中にあることを悟りととのえることが修行なのだと説く。

勘助は曼荼羅を見て、真面目な顔で、主君と家臣のようだという感想を洩らす。
が、その言葉を聞いた景虎、いかにもこやつらしい発想だと馬鹿にするような笑みを浮かべる。

ここら辺、勘助と景虎は互いに認め合いつつも、バカにしあっているあたりがおもしろい。

【勘助と景虎の朝食】
朝。
勘助と景虎は、一緒に朝食を食べていた。
神聖な霊場内で刀を振り回す問題児たちを隔離しているのだろうか。

景虎は、何故来たと勘助に尋ねる。
由布姫が死んだからとこたえる勘助。
そなたの主に殺された姫のためかという景虎に、勘助は晴信をバカにされたようでムッとしたらしく、お手前に主の心は分かりますまいと反論する。

だが、分かるぞという景虎。
勘助が甲斐へ帰り、景虎不在を知らせば、晴信は越後に攻めて来るだろうと、その行動傾向をかなり正確に推測する景虎。
義将・景虎は、晴信の欲心など納得などできないが、晴信の侵略的戦争指導者としての軍事行動は、軍事的見地からかなり正確に予測できるようである。

だが、自分を殺せば出家したとは言えますまいという勘助。
実はそれで勘助を殺せず困っているという景虎である。

ここら辺、コミカルでおもしろかった。

【直江実綱と長尾政景、景虎を説得】
夜。
境内の森で座禅を組む景虎の元を、編み笠の武士たちが訪れる。
何と、長尾政景と直江実綱を筆頭とする、長尾家重臣たちであった。

政景は、景虎が出奔したままでは、内外の敵を恐れて逃げたと思われるかもしれず、長尾家の武名のため戻って欲しいと訴える。
そして直江は、大熊朝秀謀反を明かし、現在は宇佐美定満が対陣中であり、大熊謀反は武田晴信の調略によるものと報告する。

政景は重臣一同の忠誠を誓う起請文を差し出す。
直江は、我らはお屋形様を信じております、お屋形様も我らを信じてくだされ、と訴えた。

そして居並ぶ重臣たちは、野太い声で、お戻り下され!と景虎に頭を下げた。

晴信の謀略の手がついに越後にまで伸びてきたと聞いては、景虎も黙ってはいられない。

景虎は仕込み杖を投げると、刀身は大木に深々と刺さった。
その陰には、聞き耳を立てる勘助がいた。

景虎は勘助に、外なる敵と認めたと晴信に伝えよ言い残し、直江たちとともに越後への帰路についた。

そして勘助もまた、甲斐への帰路へつく。

【勘助、リツを養女に迎える】
甲斐へ帰還した勘助。
晴信に跡取の件について、回答を求められる。
リツの父、原虎胤も同席である。

勘助はリツを娘として養女とし、いずれ立派な婿と娶わせ、山本家を継いでほしいと原に訴えた。
リツを大事にしてくれるのだなと念を押し、原は承諾した。
晴信は、そうきたかというと、由布、許してやれといい、養女を迎えることを了承した。

【勘助、リツに摩利支天を託す】
そして勘助の屋敷。
太吉、伝兵衛、オクマは、リツの山本家参加をワシらのリツ姫さまじゃ、と歓迎する。
そして勘助は、リツに白木の小箱を差し出す。
中には高野山から持ち帰った摩利支天の小像が収まっていた。
勘助は、山本家の守護神をリツに託した。

リツは嬉しそうである。
だが、勘助の妻となることを望んでいたリツは、養女に求められたことをどう思っているのだろうか。
勘助にとって由布姫の存在が大きすぎる以上、妻となることは無理なのだろうが、養女に求められたのは勘助に認められたからこそであり、リツにとっては最大の幸福ということなのであろうか。

【予告】
次回、晴信は頭をまるめて信玄と名乗るようである。
勘助をはじめ、多くの重臣も頭を丸めるようであり、楽しみである。

機動戦士ガンダムOO 3話「変わる世界」

  • 2007/10/21(日) 20:00:45

感想TOPへ

【あらすじ】
三大勢力、それぞれガンダムとソレスタルビーイングの調査開始!
謎の人物イオリア・シュヘンベルグ、その正体は?!
ガンダム、再び各地で紛争に武力介入!
北アイルランドの独立派組織リアルIRA、武力闘争の放棄を宣言!

続きを読む

ハヤテのごとく! 第30話「美人お嬢さま名探偵は見た!湯けむり女教師殺人事件」

  • 2007/10/21(日) 16:10:49

名探偵ナギ、ハヤテとマリアをお供に難事件へ挑む?!
犯人は牧村志織?!生徒会三人娘?!ハヤテ?!

【感想概略】
原作未読。
今回は、レギュラーキャラクターたちが、ナギのプロデュース・主演・脚本で、2時間サスペンスドラマのパロディを演ずるコント劇場であり、色々な作品のパロディを見せることが主目的で、ストーリーはほとんど無いも同然のお話であったが、おもしろかった。
だが、このストーリーの無さは、賛否両論ありそうな回だと思った。

【女教師殺人事件】
紅葉がすっかり色づいたある秋の日。
ナギは、ハヤテとマリアをお供に、山の中へ温泉旅行に来た。
目の前には、2時間サスペンスの殺人事件現場となりそうな、暗いオーラを放つ温泉旅館が聳え立つ。

すると、旅館から悲鳴が聞こえた。
ナギたちが部屋に踏み込むと、浴衣姿の雪路先生が死んでいた。

悲鳴を聞きつけ、近くにいた人々が駆けつけた。

まず、隣室の客・牧村志織とその恋人エイト。
仲居の生徒会三人娘。

遅れてヒナギクが部屋に駆け込んできた。
ヒナギクは、雪路先生から配達されたというビデオテープを持っていた。

再生すると、旅館のこの部屋で雪路先生が、何者かに旅館に呼び出されたこと、もし自分が殺されたら犯人を捕まえるようにとのメッセージが録画されていた。

【ナギの推理】
さっそくナギは推理する。

まず、隣室の客・牧村志織を犯人と決めつけた。
凶器はまだらの蛇。
次に仲居の生徒会三人娘を犯人呼ばわり。
凶器はまだらのタコ。
そして犯行の動機を考え、雪路先生に最も怨みを持っていそうな人物、すなわちハヤテを犯人あつかいする。なお、凶器はまだらのゾウである。

だが全員犯人ではない。
するとヒナギクは、雪路の残したダイイングメッセージ、散乱する柿の種に囲まれた「日比谷」の文字に気付いた。

が、ナギはこれは柿の種も含めて文字となっていると指摘、柿の種をさんずいとすると「混浴」と読めた。
さっそく混浴温泉へ直行すると、マリアが入浴中であった。
結局、ダイイングメッセージは推理に何の影響も与えないのである。

【事件解決】
そして、ナギたちは断崖絶壁へ場所を移した。

ここでナギは、犯人は死体発見現場とは別の場所で被害者を殺害し悲鳴を録音、その後死体を旅館へ運び、タイマーで悲鳴を再生して死体発見現場を犯行現場と思わせたのだと断言。
さらに犯人は、ナギたちにビデオを見せ、捜査の撹乱を計ったのだと断ずる。

そして、ヒナギクを犯人と名指しした。
ヒナギクは高笑いし、自らを犯人と認めた。

が、ナギは言う。
真犯人は別に居る。それは、天の声の中の人だと。
つっこみを入れるハヤテ。
そして、押し寄せる大津波にサーフボードで乗る雪路先生が登場。
途中から出番の無いことを怒り、抗議するのであった。

【今週の執事バトル】
今回の刺客は、ビーダー執事であり、ビーダマ発射マシンでハヤテと戦った。
時間が2分弱しかなく、少し短かったかもしれない。
DVDには「完全版」としてより長い戦いが収録されるのだろうか。

【今回気付いた元ネタ】
◆お話そのものは、2時間サスペンスドラマ。旅館で事件が起こり、探偵が事件を捜査し、断崖絶壁に関係者を集めてトリックを暴き、犯人を名指しし、事件解決。

◆推理のイメージ映像に表れる「TRICK その①」及びナギのセリフ「ずるっとぺろっとお見通しさ」はドラマ「TRICK」の山田奈緒子より。

◆名探偵を名乗るナギは、「名探偵コナン」の江戸川コナン。「見た目はツンデレ、頭脳はニート!」など、今回は「名探偵コナン」のパロディ多数。
ハヤテを眠らせてイスに座らせ、蝶ネクタイ型変声機でナギがハヤテの振りをして推理を披露する「眠りの小五郎」のパロディもあり。

◆ビデオに写る背景は、まず「宇宙戦艦ヤマト」の艦橋。
次は、「銀河鉄道999」の客車。雪路の隣にいる穴の空いた帽子の人物は、星野鉄郎か大山トチロー。車窓に見えたのはクイーンエメラルダス号。
その次は、「ルパン三世 カリオストロの城」のカリオストロ城と、カリオストロ伯爵の部下の暗殺団の手。

◆「まだらの蛇」は、コナン・ドイルの探偵小説シャーロック・ホームズシリーズの一つ、「まだらの紐」の凶器より。
◆ハヤテの乗っていたゾウは、原始時代を舞台とした園山俊二のマンガ「ギャートルズ」のマンモス。

◆グローブをつけて殴りあうハヤテとエイトは、「あしたのジョー」の矢吹丈VS力石徹の試合より。

◆ハヤテを犯人扱いしたナギのセリフ「あ~山さん、ホシは捕まえた」は、刑事ドラマ「太陽にほえろ」より。

◆ダイイングメッセージの解説で、ハンターに撃たれたタマが書いた「チェイニー」とは、米国のブッシュJr政権のチェイニー副大統領より。
チェイニー副大統領は、06年2/11、狩猟中に友人を誤射、重傷を負わせたが、マスコミに情報が流れるまで公表しなかったという事件をおこしている。

◆ハヤテを「ワトソン君」と呼ぶナギと、犬の口をつけたハヤテは、アニメ「名探偵ホームズ」より。

◆オールバックのメガネ姿となり「ピラミッドやUFOの謎に比べれば」と言うナギは、週刊マガジンに連載されたマンガ「MMR マガジンミステリー調査班」のキバヤシ。
生徒会三人娘の「なんだってー!」も同作品の有名セリフより。

◆雪路先生殺害のイメージ映像に犯人役で登場するのは、「まじっく快斗」の怪盗キッド(「名探偵コナン」にも度々登場)。

◆ビーダー執事は、「B-伝説! バトルビーダマン」の大輪ヤマトより。声優も同じ高木礼子。

電脳コイル 21話「黒いオートマトン」

  • 2007/10/21(日) 01:14:02

新学期開始、イサコ、ヤサコに謝罪!
目覚めないハラケン!
イジメにあうイサコ!
電脳メガネの事件の背後に見え隠れするメガマス社の影!
イサコ、裏切られ追い詰められる!

【感想概略】
前回で「通路」騒動は終結し、今回は久々に日常のお話である。
夜の闇の中のお話も悪くないが、昼間の太陽光の中での物語は久々であり、少しほっとした。

女友達同士でつるむヤサコとフミエとアイコ、ヤサコとイサコの接近とこれがおもしろくないフミエ、イジメに会い、更に協力者からも切り捨てられ追い詰められるイサコがはじめて見せる表情と、イサコの危機をかんじ駆けつけようと必死なヤサコ、などなど、おもしろかった。

また、ガチャギリとナメッチも登場。
ナメッチは、サッチーに勝ったことを女子生徒たちに自慢し、胡散臭い目で見られていた。
さらにイサコの強さも自慢しようとするナメッチだが、ガチャギリに耳を引っ張られていた。
二人とも無事だったようで、一安心である。
ガチャギリとナメッチについて、より踏み込んで描かれることも期待したい。

【ダイチ、久々に登場】
冒頭、ダイチは走って登校。
だが学校にたどり着くと、第三小学校の校舎は取り壊しの真っ最中であった。
今日から新校舎に登校と思い出し慌てるダイチだが、ここで玉子と出会い、何事かを頼まれた。
何を頼まれたのかは不明だが、次回に明かされるのだろうか。

なお、前回登場したフォーマットソフトに似た立方体がひっそりとダイチと玉子を伺っていた。
この立方体は、玉子を見張っているのだろうか。

【新学期開始】
夏休みが終わり、新学期の初日。
ヤサコたちは、第一小学校と合併された大黒小学校へ登校した。
学校はなんとビルの最上階にあり、一見するとちょっと落ち着かない印象を受ける。

久々にアイコも登場である。

「夏休みの宿題終わった?」とアイコに尋ねられ、フミエは自慢げに自由研究を見せた。
よくできていると感心するアイコだが、最近見たテレビ番組と似ていることに気付き、「丸写ししたの?」とちょっと咎めるように尋ねる。

「丸写しじゃなくてインスパイアよ、それに三割くらいはオリジナルよ」と必死で弁解するフミエの邪悪な引きつり笑いが好きだ。

女友達三人でつるむヤサコとフミエとアイコであるが、この位の年齢の頃は特に、同性の友人とのつながりを大事にするものであり、子供のリアリティがかんじられ、興味深い。

学校の再編成により、ハラケンも同じクラスになったのだが、欠席であった。
アイコは、残念な様子を見せるが、同じ生物部の仁義というものであろうか。

実はハラケン、電脳体の救出後、一度は目覚めたが、再び眠りについたままなのである。
とりあえずアイコには伏せるフミエとヤサコである。

【イサコ、ヤサコに謝罪】
休み時間。
ヤサコは廊下の窓辺で、ハラケンを案じている。
するとイサコが話し掛けてきた。

イサコは言う。
ハラケンの電脳体のリンクは正常であることを確認したので心配ないと。
イサコがヤサコを安心させようとするとは驚きなのだが、続いてイサコは何と、ヤサコに謝罪したのである。

ヤサコはちょっと驚き、やがて頬を緩めた。

ヤサコは、イサコの兄に何が起きたのか尋ねた。
するとイサコは、メガマス社の機密に関わることも含め、知っていることを誠実に答えた。

そして古い空間に近づかないよう、ヤサコに警告する。
だが、「近づかなければ危険は無い」とその内容はヤサコの身を案ずるものであり、その口調は穏やかである。

ヤサコは、イサコがハラケン救出に使った暗号は、ヤサコの兄の救出に必要だったのでは?と案ずる。
するとイサコは言う。
キラバグを使ったやり方には限度があり、次のやり方を探さざるを得ない、だから気にすることは無いと。

が、後でイサコはキラバグを集めることを猫目に相談する。
イサコはヤサコを気遣い、ヤサコの心痛の種を増やさぬための方便を使ったのである。

立ち去るイサコを、ヤサコは見つめ続けた。

【ヤサコ、タケルと再会】
掃除中。
ヤサコはタケルを見かけ、走りよって声をかけた。

見知らぬ男の子と親しげに会話するヤサコの姿に、アイコは興味津々。
一方フミエは面食らった様子である。
フミエは少なくとも、この情景を好ましくは思っていないようである。

人を待たせていると言って去るタケルであるが、何か裏がありそうである。

【駅向こうの少年たち、イサコを挑発】
イサコは猫目と連絡を取り、またキラバグを集めることを相談する。
だが猫目に今は一切動くなと言われ、一方的に通話を切られてしまう。

その時、イサコは、何者かが電脳へ干渉していることを察知、旧第一小学校のメガネの少年たちの仕業と見抜き、走り去る少年たちを追った。
そしてイサコは先回りすると、少年たちの一人の腕を掴み、説明を求めた。
腕力で男子の動きを封じるイサコは、普通にケンカしても相当強いのかもしれない。

だが「第三小の女子がイジメをしてます!」と大声で言われ、思わず力を緩めた瞬間、タックルを喰らって振り切られ、男の子の人形を奪われ、逃げられてしまう。

追うイサコだが、少年たちを見失う。
そして廊下で、綿のはみ出た人形を見つけた。

一方、少年たちは、桃色のミゼットをボスと呼び、イサコは思った以上の腕前と報告、次の指示を仰いでいた。
黒幕は、やはり猫目だろうか。

なお、イサコは途中でガチャギリとナメッチの近くを駆け抜け、ガチャギリに声をかけられても、こたえる余裕がなかったようだ。

【フミエの嫉妬】
ヤサコはフミエに、イサコのことを嬉しそうに話す。
だがフミエは、そんなヤサコがおもしろくない。

フミエはヤサコに、何で急にイサコの味方になったのかと不満そうに言う。
そして、今度の事件は全てイサコの自作自演かもしれない、イサコに気を許さぬよう忠告する。

いつも快活なフミエらしからぬ陰口じみた発言である。
これは、今までヤサコの一番の友達は自分だったのに、それをイサコに横取りされるような気分がして、嫉妬したところもあるのだろう。

【病室のハラケン】
ヤサコは、ハラケンの病室を訪れた。
迎えるのは玉子である。

前回までのここ数話、玉子はほとんど笑顔を見せなかった。
だが今回、玉子はヤサコに対し、穏やかな表情を見せていた。

ヤサコは玉子に、イサコの兄について尋ねた。
すると玉子は言う。
イサコの兄について病院に問い合わせたが、メガマス社に問い合わせて欲しいといわれた。何か裏があるようだと。

そして玉子はヤサコに、ハラケンが一度目覚めた時に描いた絵を見せた。
ヤサコは心当たりがないという。
だが、動揺を隠したその様子からは、何か知っていることが伺える。
この謎解きもまた楽しみである。

【イサコの家庭】
今回はじめて、イサコの家庭が登場した。
どうやらイサコは、おばと暮らしているようである。
おばは悪い人ではないようだが、イサコは心を閉ざしている。
このおばのいう「サチコさん」とは、イサコの母であろうか。

【イサコ、イジメにあう】
朝、登校中のイサコに、多くの小学生たちが悪意ある視線を送り、ひそひそと話していた。
教室に姿を見せたイサコを見て、ヤサコは不安そうな顔を見せる。

黒板には、「イサコと口をきくと呪われる」「カンナはミチコさんのイケニエにされた」と書かれている。
イサコは傷つくが、黙って黒板の文字を消していく。

ヤサコは手伝おうと立ち上がった。
だがイスにふんぞり返った男子から、お前もミチコに連れてかれるぞと脅され、硬直してしまう。

【ネット上でもイジメ】
イサコへのイジメは終わらない。
ネットの都市伝説関係の掲示板には、「通路」騒動についてイサコと思われる人物への中傷が書き込まれている。
生徒たちはひそひそと話し、イサコへ悪意ある視線を突き刺す。

イサコは完全に孤立してしまう。

【イサコ、走り去る】
ヤサコはイサコに話し掛けるのだが、イサコは「近寄るな!」と怒鳴る。
だがそれはヤサコもイジメに会うのを避けるためらしく、その声にヤサコへの敵意はかんじられないた。
イサコはヤサコに「私に話しかけたら呪われるんだろう?」と諭すようにいう。

だがイサコは悪意の只中で孤立することにかなり傷ついたようで、とうとう走り去ってしまう。

ここら辺、以前の女王様然としたイサコなら、視界に入る全生徒を強大な電脳力で屈服させ、イジメに会うどころか学年全体を仕切ってもよさそうなものだが、実はイサコはそこまで図々しくは無く、傷つくときは傷つくところは普通の女の子に見えた。

【ヤサコ、アキラと出会う】
ヤサコは、走り去ってしまったイサコが気になって仕方がない。
だがイサコに関われば、イジメに会うことは明白である。

ヤサコは、フミエにも引き止められ、一瞬躊躇うが、直ぐにイサコを追って駆け出した。
そして校門にたどり着くが、イサコの姿は既に無い。
だが、アキラとひょっこり出会った。

ヤサコはアキラに、事情を説明し、アキラもイサコの兄を見たことを確認する。
だがアキラは、あの病室で撮影した画像も動画も全て見えなくなってしまったという。
ヤサコはイサコが病院へ向かったと直感、駆け出した。

【イサコ、裏切られる】
イサコは猫目と連絡を取ろうとするが、全く応答が無い。

すると、ボイスチェンジャーで変換されたような声が語りかけてきた。
お前は見捨てられ、全ての罪を負わされ、逮捕され、切り捨てられるのだと。

イサコは、声の発信源に桃色のミゼットを見つけ、モジョたちに捕獲を命ずる。
だがミゼットは攻撃をかわし、捕獲用リングを破壊、傲然とイサコを見下ろした。

謎の声は、嘘だと思うなら病院に行ってみるがいいと高笑いする。

【無人の病室】
イサコは病院へ走るが、兄の病室には何も無い。
謎の声は、嘲るように続ける。

お前の兄・天沢ノブヒコは、数年前に死んでいる。
病室にあったのは無菌室ではなく、立体投影装置だ。
お前は実験に使われていたんだ。
お前は兄を助けるためと騙され、古い空間の調査に利用されていたんだ。
お前は用済みだ。お前は逮捕されるんだ。
原川研一の件も、葦原カンナの事件も、子供たちの失神事件も、全てお前の仕業になるんだ。

そして無人の病室の壁に「法」の文字が浮かび上がり、壁をずるずると通り抜け、立方体のフォーマットソフトが出現した。

どのやら、この威圧的な立方体が、サッチーに代わるウイルス駆除ソフトのようである。
郵政局管轄であるサッチー出現時は「郵」の文字が浮かび上がったが、「法」とは「法務局」のことで、このフォーマットソフトは「法務局」管轄なのであろうか。

そして立方体は、容赦なく光線をイサコへ発砲した。

【イサコ、新型サッチーに追われる】
逃げるイサコを、立方体は執拗に追跡する。
イサコは、猫目の裏切りを身を持って思い知らされた。
イサコは、目尻に涙を浮かべながら逃走し、反撃する。

モジョたちはイサコを庇い、立方体に集中砲火を浴びせる。
だが、一匹が被弾、動けなくなった。
イサコは、危険を顧みず駆け戻り、傷ついたモジョを左手に掴み、また走り出した。

するともう一体の立方体が道を塞ぎ、発砲してきた。
立方体の光線は強力で、イサコの障壁を侵食、ついには突き破り、イサコの腕を掠めた。

イサコは立方体を暗号式で緊縛し、神社の境内に駆け込む。
サッチーならば入り込めない神社であるが、立方体はずぶずぶと電脳空間の壁を通り抜け、侵入してきた。
立方体はエネルギーをチャージ、イサコに照準を合わせた。

イサコは追い詰められた。


今回はここで終了である。
まず、絶体絶命のイサコがこの危機をどう切り抜けるのか、気になる。

そして、これまでの事件の背後には、どうも電脳メガネのメーカー、メガマス社の影があるらしい。
巨大企業の陰謀の矛先が、イサコや玉子、そしてコイル電脳探偵局や大黒黒客に向けられるのだろうか。

デンスケが寝込んでなかなか回復せず、メガバアがなにやら難しい表情を見せる理由は何か。
ヤサコの右腕の付け根あたりが青く光ったのは、何故か。

謎と危機の行方が気になるところであり、来週土曜が待ち遠しい限りである。

【予告】
映像を見ると、ヤサコとイサコの関係に、更なる変化が起きるようにも見える。
楽しみである。

電脳コイル 20話「カンナとヤサコ」

  • 2007/10/20(土) 17:43:17

黒い影に囲まれたヤサコとフミエ!
玉子とメガバア、バイクで乱入!
ヤサコと玉子、ハラケン救出に共闘!
そしてイサコ参戦!

【感想概略】
今回で、「通路」騒動はひとまず終結である。
今回のお話では、過去の罪に決着をつけるため、そしてハラケンを救出するために戦う玉子が描かれ、比較的低姿勢に協力を申し出るイサコの本当は優しさと罪悪感を抱く人間性が描かれ、そして「通路」の謎と玉子の過去などについて明かされ、様々な謎が描かれ、盛り沢山のお話でおもしろかった。

映像的には、「ニーテンゼロ」(「2.0」か?)と呼ばれる立方体のフォーマットソフトVSサッチー及びキュウちゃんと戦いが、シンプルな形であっても動きで十分迫力ある戦いを描けることを証明しており、おもしろかった。

【フミエ、黒い影の包囲に突撃】
前回、ヤサコとフミエは黒い影に追われ、メガバアの結界に守られた隠し廊下に退避した。
が、黒い影は結界を徐々に蝕み、隠し廊下を侵食。
ついに二人は追い詰められた。

フミエは隠し廊下から撃ってで、黒い影の群れからの強行突破を敢行。
劣勢の中フミエは、京子を抱いたヤサコを背に守り、黒い影の群れと果敢に戦い続けた。

が、多勢に無勢である。
群がり襲い来る黒い影に、とうとうヤサコが掴まれてしまう。
ヤサコはへたり込み、気を失った。

その時、玉子とメガバアが、バイクで乱入。
玉子はサッチーをヤサコ宅に突撃させた。
個人宅でも入れるのは、メガバアの許可を得たためであった。

サッチーは光線を撃ちまくり、次々と黒い影を焼き殺し、たちまち全滅に追い込んだ。
ようやく、ヤサコとフミエ、京子の危機は去った。

ヤサコは気が付くと、電脳体のズレは治っていた。
玉子がコイルタグで治したのである。
なお、メガバアによると、コイルタグは、原料となるメタタグが既に無いため、あと数枚しかないという。

玉子は、通路の封鎖及びイリーガル殲滅終了を、猫目に伝えた。
だが依然として、古い空間の拡散は、収まっていない。

この時玉子は、ハラケンが「『イマーゴ』を持つ子供」であることを聞き、血相を変えた。
しかも間もなく、古い空間の大規模なフォーマットがはじまるという。
玉子を探していたヤサコは、たまたまこの会話を聞いてしまったのだが、ハラケンの危機を直感する。

玉子は、全員家から出ないように言い残し、バイクで走り去った。
つい先程までの危機的状況を考えるならば、外出を控えるようにという玉子の指示は、当然に思える。
それでもヤサコは、走ってバイクの玉子を追った。

【玉子、サッチーの戦闘力強化】
玉子はまずはハラケン宅を訪れた。
そこで玉子は、ハラケンが以前カンナの母から預かった「カンナのメガネ」をかけて出かけたことを知った。
行き先は「通路」。
カンナに会うために違いない。
カンナに会えるなら、命の危険も顧みないハラケンである。

次に玉子は、大黒市役所空間管理室へ直行した。
そこでサッチーに違法改造を施し、戦闘力を大幅強化した。
まずはサッチーに装着されるキュウちゃんを、4機から6機に増加して火力強化。
サッチーの口はへの字口になり、装甲防御も強化されたようである。

これをメガマス社の監査担当に見つかり、違法改造でクビだぞと忠告されるが、覚悟の上とまったく意に介さない玉子。
ここら辺は、揺るがぬ玉子が格好良かった。

【ヤサコ、玉子と合流】
玉子はサッチーを率い、出撃する。
そこにヤサコが現れた。
自宅からかなり距離があるここまで、走ってきたのである。

ヤサコは、ハラケンの位置が何となく分かるという特技で、ハラケン救出を手伝いたいと玉子に申し出た。
「それだけ?」と尋ねる玉子。
するとヤサコは、頬を赤らめ、「私、ハラケンのこと…」と言いかけるが、玉子はその言葉をさえぎった。

玉子は、ヤサコとの共闘を了承した。

【玉子、4年前の出来事を語る】
「通路」へ向かう途中。
玉子は、自らの過去をヤサコに語った。

4年前、暗号屋の少女が、都市伝説を調べ、一つの儀式を導き出した。
この儀式とは、「ミチコさん」を呼び出すための暗号の手順である。

少女による儀式は成功し、ある条件が重なると電脳体が分離する現象が、各地で発生した。
この現象を「電脳コイル」という。

この電脳コイル現象を発生させるイリーガルは、Cドメインという未知の領域から出現する。メガバアたちが「ヌル」と呼ぶこのイリーガルは、どうやら最も古い電脳生物らしい。

Cドメインとは「コイル・ドメイン」の略であり、都市伝説では「あっち」への入り口だという。
これらの現象についても、このイリーガルについても、正確な原因は未だ不明である。

そして玉子は告白する。
4年前に事件を起こした少女とは、実は自分なのだと。
同じ過ちを繰り返して欲しくなかったという玉子。
イサコのことにも責任を感じているようだ。

玉子は、過去の罪に決着をつけるため、この一戦に全てを賭けている様子である。
だが、玉子が「通路」を開いた理由は何なのだろう。
気になるところである。

一方フミエは、ヤサコに置き去りにされていた。
フミエがヤサコを追わないのは、メガバアに止められ、ヤサコの無事を保証されたからだろうか。
落ち着いた様子のフミエである。

この時フミエは、メガバアから4年前の出来事について聞いていた。
メガバアはこの事件により、倒れる以前のことが思い出せないのだという。

【ヤサコ、独走】
玉子とヤサコは、ハラケンのメガネを追跡し、倉庫街にたどり着いた。

だがヤサコは、一人で駆け出し、レンガ壁で道を塞いで走り去ってしまう。
玉子は、キュウちゃん1機にヤサコを追わせ(追跡と護衛のためだろう)、自身はサッチーを率いて迂回路を走った。

ヤサコの目的は、「通路」の近くへ行き、そこで黒い影に触られることで電脳体を分離させ、「通路」に入ってしまったハラケンを連れ戻すことであった。

走るヤサコの前に、電脳霧の中から黒い影の群れが出現。
ヤサコに近づいてくる。
だが、まだ「通路」を見つけていないヤサコは、ここで電脳体を分離させるわけにはいかない。

そこに、ヤサコを追ってきたキュウちゃんが出現。
ヤサコを守り、果敢に光線で黒い影と戦う。

が、黒い影の群れは、損害を全く省みず、キュウちゃんに群がった。
一体の黒い影が、背後からキュウちゃんを掴み、引きずりおろす。
黒い影に取り囲まれたキュウちゃんは、何度も何度も光線を放ったが、やがて静かになった。

この辺りは怖く、そしてキュウちゃんが可哀想に思えた。

【イサコ、玉子に協力を申し出る】
ヤサコを追う玉子の前に、イサコがあらわれた。

玉子は激昂し、サッチーでイサコを砲撃しまくる。
「おまえさえキラバグを集めなければ!お前さえいなければ!」と叫ぶ玉子。

言い過ぎに思えるが、玉子はまだ17歳という若さであり、感情が昂ぶって思わず酷いことを言ってしまっても、仕方ない気がする。

一方イサコは、玉子の攻撃に決して反撃せず、協力を申し出た。
イサコは、ハラケンのことについて、かなり罪悪感を抱いているようである。
また、玉子の暴言にも一切反論しないところは、これまでの偽悪的な態度を思うと、痛々しかった。

この辺、これまでの女王様然とした凄みで大人すら威圧してきたイサコとは随分異なる大人しさで、イサコが可愛らしかった。

玉子はようやく興奮からさめ、イサコと共闘する。

【玉子、通路を発見】
玉子とイサコは、「通路」にたどり着いた。

その時、立方体の集合体のようなフォーマットソフトが上空に飛来した。
この立方体、とてもシンプルなデザインなのだが、迫力と重量感があり、なかなか格好良い。

そしてこの立方体は、倉庫街の古い空間をフォーマットしはじめた。
そのフォーマット光線はとんでもなく強力であり、凄まじい勢いで古い空間を消滅させていく。
「通路」に入ったヤサコとハラケンもろとも「通路」を消滅させるまで、たいした時間はかからないようである。

ここで玉子とイサコは、ハラケン救出のため、本格的に共闘を開始した。
まず玉子は、サッチーで立方体によるフォーマットを食い止めて少しでも時間を稼ぎ、ヤサコのハラケン救出を待った。

そしてイサコは、最後のキラバグで、ハラケン救出のための暗号式を組んだ。
それは、電脳体を転送するための暗号式であった

最後のキラバグを使ってしまったら、イサコは兄を回復させるチャンスを永遠に失うかもしれない。
にも関わらず、イサコが躊躇しないのは、例え兄を永遠に失うことになっても、自分の目的ために他の人間を犠牲にはできない心が、イサコ本来の人間性であるために思えた。

【イサコ、暗号式をヤサコに託す】
イサコは、暗号式を「通路」に入ったヤサコへ託すため、ヤサコを探して走った。
そしてイサコはようやく、ヤサコの声を聞きつけた。
イサコは「通路」の向こうのヤサコへむけて声をかけ、ヤサコを呼びとめた。

イサコは、暗号式を込めたてのひらを、空間に押し当てた。
一方ヤサコは、空間越しにイサコのてのひらに触れ、暗号式を受け取った。
するとヤサコの中指には、光る指輪が出現した。

この瞬間、イサコのヤサコに対するわだかまりは消えていただろう。

【ハラケン、カンナと】
ヤサコはついに、ハラケンへ追いついた。
だがハラケンは、一体の黒い影への歩みを止めようとしない。

この黒い影は、カンナであった。
カンタとの再会を喜ぶハラケンだが、笑顔がちょっとあぶなくて好きだ。

ハラケンにカンナの声は聞こえない。
だが、ヤサコには聞こえた。
ヤサコはハラケンへ、カンナの言葉を伝えた。

カンナとハラケンは、互いの想いを伝え合った。
そしてカンナは、ハラケンをヤサコに託し、消滅していった。

立方体のフォーマット光線による「通路」の消滅が、間近に迫っていた。

ヤサコは、ハラケンの胸に触れ、暗号式を発動させた。
するとハラケンの電脳体は、青く光りながら、光の粒子となって消えていく。
電脳体が生身の身体に転送されていくのである。

ヤサコは、消えていくハラケンに告白した。
その声は、はたしてハラケンに聞こえたのだろうか。

ヤサコは崩壊する通路を走り、出口へ向かった。

それにしてもハラケン、カンナにもヤサコにももてもてである。
「もてる生物部の男子」というのは、アニメではかなり珍しい気がする。
だが、同じ生物部でもナメッチやデンパは、色恋とは無縁のようであり、生物部だからもてるという訳ではなさそうである。

【ヤサコ、帰還】
「通路」は、立方体の強力なフォーマット光線により、崩壊寸前である。
このままでは、ヤサコも「通路」もろともフォーマットされてしまう。
ヤサコは出口へ走った。

玉子は、サッチーで立方体を攻撃し、時間を稼ぐ。
そしてついに、ヤサコが「通路」から駆け出してきた。
玉子は、ヤサコの電脳体にコイルタグを貼った。

その時、立方体はフォーマット光線の集中砲火を浴びせてきた。
すると玉子は、改造していないサッチーを風船のように膨らませてハラケンとヤサコを守り、光線を防いだ。
無改造のサッチーはフォーマットの対象外であるため、光線を防ぐ盾になるようである。

こうして玉子とヤサコ、そしてイサコは、ハラケン救出に成功した。

だが、立方体の攻撃を受けたらしいイサコには、何か異変が起きたようであり、気になるところである。

一方、猫目は何者かに連絡していた。
猫目は、イサコにも玉子にも協力しているが、実は二人を利用しているように見える。

【予告】
「通路」騒動は、今回で一段落。
イサコのヤサコに対する感情にも、かなりの変化があったと思える。
今後の新展開が期待される。

次回は新学期、学校が合併され、旧第一小の子供たちがイサコに辛くあたるらしい。
綿が飛び出したストラップの人形が見えたが、いじめによるものなら、かなり悪質である。
大黒黒客はリーダーをこけにされ、黙っているのか。
ヤサコはどうするのか。

猫目の背後にいるのは何者か。猫目の真の目的は何か。
楽しみである。

深夜帰宅

  • 2007/10/20(土) 01:10:18

最近残業が多く、帰宅が遅くなりがちである。
今日は23時過ぎに帰路につき、帰宅は24時過ぎであった。
なお先週金曜はもっとひどく、終電に間に合わず、始発までマンガ喫茶にいた。

仕事中、たまたま持っていたパンをかじって空腹を癒していたのだが、今日はこれを夕食と考え、これ以上夜更かししないで直ぐに寝て、朝は普通に起きた方が健康のためなのだろうと思う。

「電脳コイル」3巻 引き続き読書中

  • 2007/10/18(木) 23:58:53

昨日から読み始めた小説「電脳コイル」3巻。
朝晩の電車で読んでおり、2/3ほどまで読み進んだのだが、やはりおもしろい。

「電脳コイル」3巻は、全頁の2/3ほどでアニメの6・7話に該当するエピソードを描いているのだが、ヤサコとイサコが互いに抱く感情は、それぞれの一人称で描かれていることもあり、アニメ以上の濃密さがかんじられる。
本当に嫌いなら互いに避けあい知らん顔すればよさそうだが、ヤサコとイサコはわざわざ互いに近づいて接触を持ち、傷つけあう。ヤサコは痛みをイサコから与えられることを望んですらいるのである。
ヤサコが屈託無く心を許すのはフミエだが、唯一の人としたいのはイサコなのだろう。

そして小説とアニメで最も異なるのは、ハラケンである。

アニメでは、ハラケンはイサコにさほど関心を持っているように見えないが、小説では出会った当初から強いマイナスの感情を抱いている。ヤサコに対しても彼女の本質に対し負の感情を抱き、さらにはフミエやダイチに対しても、決して心は許していないようである。
なおヤサコもまた、ハラケンが表に出さない本質の一端を見抜き、心を許していない。

またハラケンは隠密のように行動的であり、イサコを尾行し、暗躍すらしているのである。

だが、小説のハラケンに対し、違和感はかんじない。
実はアニメのハラケンの本質的な性質は、小説版とそう違わないのかもしれず、同じ性質の魂であっても別の現れ方をしているのかもしれない。

「電脳コイル」3巻の読了まであと全頁の1/3ほどである。
ヤサコとイサコはそれぞれどんな顔を見せてくれるのか、お馴染みの登場人物たちはどんな側面を見せてくれるのか、楽しみである。



「電脳コイル」3巻を読書中

  • 2007/10/17(水) 23:59:19

昨日に引き続き、「電脳コイル」3巻を読んでいる。
ハラケンの性格がアニメとは微妙に異なり(本質的なところは同じかもしれない)、アニメではなかなか描かれないイサコの内面が描かれ、おもしろい。
そして小説を読んでいて、実はヤサコの内面も、アニメではあまり描かれていないことに気付いた。
通勤電車での読書であり、満員だと中断したりするので、すいすいとは読み進まないのだが、現在、朝晩の楽しみとなっている。

今日は帰宅が遅かった。
食事して、入浴して、髪を乾かすと就寝は早くて2時半くらいだろうか。
明日は早めに帰宅したい。

今日の買い物

  • 2007/10/16(火) 23:35:26

「電脳コイル」3巻(宮村優子/徳間書店)
さっそく読み始めたのだが、京子がフミエに足をからませ、身もだえさせていた。フミエもまんざらではない様子である(偽りにあらず!)。
宮村優子、序盤からいきなりとばしまくりである。
これは期待が高まるというものである。

なお、10/13放映分「電脳コイル」の感想は、都合により明日以降アップロードの予定。