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機動戦士ガンダムOOセカンドシーズン 第9話「拭えぬ過去」

  • 2008/11/30(日) 23:26:35

【感想概略】
今回は、ほとんど全身凶器のサーシェス専用MS・アルケーガンダムと、ダブルオー及びセラヴィとの戦闘が描かれ、ライルの実は理性的な一面が描かれ、カティ・マネキン大佐とスメラギの知略のぶつかりあいが描かれ、ビリー・カタギリとMr.ブシドーとの変わらぬ友情が描かれ、おもしろかった。

今回は特に、MSの充実が進んでいる様子が描かれており、今後の戦闘描写が楽しみである。


【全身凶器アルケーガンダム】
前回、ティエリアは女体化してアロウズ関係者のパーティを偵察した。
また刹那は運転手に変装、駐車場でティエリアをサポートしていた。

ところがティエリアも刹那も、それぞれトラブルをおこし、パーティ会場を脱出。
ダブルオーとセラヴィで、プトレマイオスに向けて飛行していた。

すると、二機の前に、赤い擬似太陽炉搭載MSが出現した。
何と、戦争屋アリー・アル・サーシェスの駆る機体「アルケーガンダム」である。

ティエリアと刹那は、敵機のパイロットがサーシェスと知り、闘志を燃やし、戦闘を開始する。
特にティエリアにとって、サーシェスは亡きロックオンの仇であり、撃破せねば気がすまないようである。

だがサーシェスは恐ろしく強い。
まずは大剣を振りかざしてダブルオーを圧倒。

さらにセラヴィの間合いへ瞬時に踏み込み、セラヴィのビーム砲を斬り飛ばした。
ところがティエリアはセラヴィを駆り、肩のビーム砲をサーシェス機に向ける。
サーシェス機は咄嗟に両手で敵ビーム砲をつかみ、セラヴィと押し合う。

するとセラヴィのスネから、隠し腕が現れ、ビームサーベルを握った。
どうやらティエリア、これを狙っていたようである。

ところが、サーシェス機も足に隠し腕を装備。
ビームサーベルを握ると、セラヴィの隠し腕を斬り飛ばすのである。

サーシェス機は、大剣を振るい、GNファングの群れを放ち、足に内蔵した二本の隠し腕にそれぞれビームサーベルを握り、変幻自在の攻撃を繰り出し、セラヴィとダブルオーを翻弄する。

その時、何者かがサーシェス機を砲撃した。
ケルディムおよびアリオスが援軍に駆けつけのである。
サーシェスは、さすがに4対1では分が悪いと判断し、撤退した。

【リボンズと、リジェネ・レジェッタ】
リボンズは、リジェネ・レジェッタに言う。
ティエリアがパーティを台無しにしてしまったと。

するとリジェネは、逆にリボンズに言い返す。
ティエリアを怒らせたのはリボンズのせい、上手くやればティエリアを仲間とすることが出来たのにと。

だがリボンズは、ソレスタルビーイングには戦ってほしいという。
アロウズに匹敵する武装集団が抵抗を続ければ、それだけアロウズが支持を得るというのである。

さらにヒリング・ケアは、リボンズの意見を支持。
そうでなければ、戦闘用である自分たちに活躍の場は無いと笑みを浮かべるのである。

ここでリジェネはリボンズに問う。
ツインドライブは、ソレスタルビーイングが独自開発したものか。
それとも、トランザムと同様、イオリア・シュヘンベルグの遺産なのかと。

これはリボンズにとって、触れられたくない話題らしく、一瞬不快そうな表情を見せる。
だがすぐに笑みを浮かべて言う。
「どちらにしても構わないよ。
あの程度の性能、ガデッサに遠く及ばない。
次の戦闘で、リヴァイブ・リヴァイバルが証明してくれるさ。」

リジェネとリボンズとでは、それぞれ思惑が異なる様子である。
この二人の今後の動向にも注目したい。

【ライル、仇について知る】
プトレマイオス艦内。
ティエリアはライルに、サーシェスはロックオンの仇であり、ロックオンの家族の仇であることを明かした。
ティエリアとしては、仇を取り逃がしたことに熱くなっている様子である。

だが、弟であるライルは、どちらかというと冷静である。
ライルは事情を聞くと兄さんらしいと笑い、そこまで家族を思い続ける兄を尊敬するという。

すると刹那、自身がKPSAに所属していたこと、ロックオンの家族を死に追いやったテロの実行犯である少年に、自爆テロを思いとどまるよう訴えたが、止められなかったことを明かす。

だがライルは、誰かがテロを行なっていただろうと言い、過去ではなく未来のために戦うと言う。

ティエリアは、ライルの言葉に、信じる道を突き進んで本当に良いのか、人類を宇宙に導くのだというイノベイターと敵対する先に本当の未来があるのかと、思い悩んでいる様子である。

【カティ・マネキン大佐、作戦を練る】
リント少佐はカティ・マネキン大佐に、プトレマイオス殲滅作戦を進言していた。
前回着任したイノベイターの一人、リヴァイブ・リヴァイバル大尉も同席している。

ここでリヴァイブ大尉、リント少佐の策に欠点があると指摘。
そしてカティ大佐は、リヴァイブ大尉の意見に同意するのである。

さらにリヴァイブ大尉、自分には免許状があるが、Mr.ブシドーと異なり、カティ大佐の戦術に従うと涼やかな笑みを浮かべる。
これに「それは有難いな」と笑うカティ大佐である。

一方、プトレマイオスでは、スメラギは敵が12時間以内に包囲殲滅作戦を実施するだろうと推測。
宇宙に脱出する策を立て、フェルトとミレイナに早速準備を指示するのである。

【Mr.ブシドー、ビリー・カタギリを訪ねる】
Mr.ブシドーは、空母を発進、アロウズのMS開発部門を訪れていた。
笑顔で迎えるのは、ビリー・カタギリである。

ビリーはMr.ブシドーの正体を良く知っているようで、思わず「グラハ…」といいかけて「Mr.ブシドー」と言い直すのだが、その面妖な姿に、つい笑ってしまいそうになるようである。

するとMr.ブシドー、「勝手にそう呼ぶ。迷惑千万だな。」と少し不満げである。
何と、「Mr.ブシドー」とは自ら名乗ったのではなく、ニックネームということであろうか。

Mr.ブシドーは、ビリーの開発主任就任の祝福に来たといい、さらに試作中の機体を「わたし色に染めてほしい」と言う。

ビリーはMr.ブシドーの希望を聞くと、確実にソレスタルビーイングを仕留めてほしいと言い、一瞬激しい怒りの色を見せる。
まだまだスメラギに怒っている様子のビリーである。

だがビリーは、すぐにいつもの穏やかな口調にもどり、アロウズ部隊は作戦行動中なのではと尋ねる。

するとMr.ブシドー、艦隊戦に興味はないと言い放ち、「心眼は鍛えている」という。
何とMr.ブシドー、どのような作戦が実施されるかを「心眼」で見抜き、それが興味の無い内容だったので、事前に抜け出したというのである。

謎の男・Mr.ブシドーの、今後の更なる活躍が楽しみである。

【アロウズ、プトレマイオス包囲殲滅作戦を開始】
リヴァイブ大尉が修正を加えた作戦が開始された。
リント少佐は、よほどプライドが傷ついたようで「私は本作戦に関わっていないことを、承知しておいて下さい」とカティ大佐にそっぽを向くのである。

まずは水中専用モビルアーマー「トリロバイト」6機が布陣。
水中を潜行するプトレマイオスへ、大型魚雷の群れを放つ。

するとスメラギ、格納庫内のセラヴィ、ケルディム、アリオスの三機にトランザム発動を指示。
同時に敵の攻撃時刻を予測して浮上開始した。

そして、トリロバイトが放った大型魚雷の群れは、互いにぶつかり合って次々と爆発、水中に猛爆発を巻き起こした。

するとプトレマイオスは、この爆発力を推力として更に加速。
海上に踊り出るとエンジンを全開にふかし、猛然と加速を開始した。

アロウズMS部隊は、プトレマイオスへ砲撃を加えるが、強力なGNフィールドにことごとく弾きかえされてしまう。
さらにプトレマイオスは、無数のGNミサイルを発射。
追いすがろうとするアロウズMS部隊に大打撃を与え、さらに加速する。

さすがのアロウズMS部隊も、大気圏を脱出しようとするプトレマイオスの動きにはついていけない。
プトレマイオスは、アロウズ部隊を振り切ったかに見えた。

【リヴァイブ大尉、出現】
ところが、雲の上にリヴァイブ大尉の駆るMS「ガデッサ」が待機していた。
そしてガデッサ、プトレマイオスに向けて大型砲を発砲。

砲撃はGNフィールドに弾き返されたが、リヴァイブの目的はプトレマイオスの撃沈ではなく、大気圏脱出コースを少し変えさせることだったのである。

プトレマイオスは、コースを外れた衛星軌道上に到達した。
そしてプトレマイオスの前に立ち塞がるのは、アロウズのジェジャン中佐の率いる巡洋艦とMS部隊である。

一方、プトレマイオス艦内のガンダム3機はトランザム発動後であり、即座の戦闘参加は困難である。
これはまさに、カティ大佐の読みどおりである。

【カティ大佐、伝言をつたえる】
ところが巡洋艦に、何者かが猛スピードで接近する。
ダブルオーガンダムである。
何とダブルオーは、大気圏脱出の途中、プトレマイオスから出撃していたのである。

そして刹那はダブルオーで敵艦を撃沈。
すると、母艦を失った敵MS部隊は撤退した。

だが敵MSは、プトレマイオスに通信を送っていた。
敵からの通信の内容は、スメラギの活躍を讃えるものであり、差出人はカティ・マネキン大佐を名乗っている。

スメラギは、知人であるカティ・マネキンがアロウズに加わっていることに、ショックを受け、過去からは逃れられないとつぶやき、複雑な様子である。

【ホーマー・カタギリ司令の苦悩】
一方、アロウズのホーマー・カタギリ司令は、巡洋艦撃破とジェジャン中佐戦死の報告に、ショックを受けている様子である。
そして、もはやこれ以上犠牲は出せないといい、イノベイターの力を借りざるを得ないとつぶやく。

ホーマー司令とリボンズとの間には、どのような秘密があるのか。
次回以降描かれるのが楽しみである。

【オーライザー完成】
ソレスタルビーイングの小惑星秘密基地。
イアンは、新たな秘密兵器オーライザーの完成に「こいつがあれば、ダブルオーは無敵だ」大喜び。
オーライザー完成に尽力した女性スタッフ・リンダに、良くやったと大感謝である。

次回以降、リボンズ一味の開発したガデッサ、サーシェスのアルケーガンダム、ビリーの開発したブシドー用新MS、そしてオーライザーを装備したダブルオーとの間で、激戦が繰り広げられると思われる。
まずは、セカンドシーズン第一次最強決戦が楽しみである。

【予告】
次回「天の光」

テレパシー少女蘭 第23話「蘭、埴輪の声を聞く」

  • 2008/11/29(土) 23:59:47

【感想概略】
今回は、蘭が埴輪に助けを求められ、翠と瑠衣とともに、埴輪のために奔走するお話である。
本作でたびたび登場する歴史の陰に見え隠れする超能力者のお話でもあり、翠の妄想魔法少女も描かれ、蘭たちの人助けが描かれたお話で、おもしろかった。

この埴輪に宿るワカタケルであるが、超能力でいうところの残留思念であろうか。

そしてワカタケルの言う、女王の死後、男王が即位したが国が乱れたという状況は、邪馬台国の卑弥呼の死後を思わせる。
邪馬台国では、卑弥呼の一族である13歳の少女・壱与が女王となると、混乱は収まったという。

本作「テレパシー少女蘭」では、日本には古来から超能力者が存在し、ある時はその力を権力者に狙われ、またある時はその力を恐れられ、近年まで差別的な扱いを受けてきたものと描かれている。
今回のお話では、弥生時代に巫女王として活躍する超能力者の姿が描かれ、興味深かった。


【蘭、埴輪の声を聞く】
蘭と翠、そして瑠衣は、図書館を訪れていた。
蘭の母・玲奈に頼まれ、資料用の本を借りるためである。

その時、蘭は何者かが呼ぶ声を聞いた。
そして声は蘭にしか聞こえず、翠は「またこのパターンかいな」と苦笑する。

蘭は、翠と瑠衣を連れて、声の聞こえる方へ進み、そのまま郷土資料館へ入り、そしてとある埴輪の前に辿り着いた。
声の主は、この埴輪である。

埴輪は、自分の声が届いたことを喜んだ。
そして蘭に、頼みごとを願い出るのである。

【埴輪の願い】
埴輪は、ワカタケルと名乗った。
だが蘭たちは、ワカタケルを「ハーニー」と呼ぶのである。
ワカタケルことハーニーが話す、蘭たちに助けを求める事情は、以下の通りである。

ある時、ハーニーの国々を治める巫女王が死んだ。
代わって男王が即位するが、国々をまとめきれず、大乱が発生してしまう。
ハーニーは、亡き巫女王にかわる強い力を持つ者を、国に連れてくることを誓う。だが誓いを果たすことはできず、1800年の歳月が流れたのである。

【瑠衣、埴輪の貸出し許可を得る】
ハーニーは、自分を国境の大木の元に連れて行ってほしいという。
そのためには、この埴輪を館外に持ち出さねばならないのだが、歴史的資料を一介の中学生に貸してくれるとは、蘭も翠も思わない。

ところが瑠衣、資料館の職員に、学校の課題のため埴輪を借りたいと相談したところ、あっさり許可されてしまうのである。
この資料館、考古学の発展のため、資料の貸し出しを行なっているという。

余談であるが、私の郷里の博物館は、縄文時代をはじめとする様々な時代の歴史的資料を展示し、来館者がそれらに直接触ることを許可している。だが、蘭の街の郷土資料館は、さらに進んでいるようである。

【瑠衣、大活躍】
蘭たちは、ハーニーの言う国境の大木を探す。
ここで活躍するのは瑠衣である。
瑠衣は、豊富な郷土史の知識と土地勘により、明治初期に樹齢1800年の大木が生えていた場所を調べだした。
そして蘭と翠とともに、その丘に辿り着くのである。

ここで蘭と翠は、丘の頂上に大木の姿を見た。
だが瑠衣にこの木は見えない。

その時。
丘の麓に、弥生時代の軍勢が出現した。
そして軍勢は何と、蘭たちに矢の雨を放つのである。

蘭と翠は障壁を展開、矢を全て弾き返す。
そしてハーニーは、蘭に頼む。
自分をあの木のところに連れて行ってほしいと。

蘭はハーニーをかかえ、翠とともに大木の下に駆け込んだ。
するとハーニーは、凛々しい弥生時代の若武者に姿を変えた。

【蘭、女王となる】
若武者ハーニーは、大音声で軍勢を一喝。
そして蘭を、新しい巫女王として紹介した。
ハーニーは、これほどの力を持つ蘭ならば、女王に相応しいと笑みを浮かべ、うやうやしく跪き、蘭に女王への礼を執った。

蘭は戸惑うが、ハーニーの言葉を受けて、軍勢の前に進み出た。
すると軍勢の兵たちは、蘭の放つ女王の威に打たれ、忠誠を誓うのである。

気がつくと、軍勢は姿を消していた。
そして使命を果たしたハーニーは、埴輪から去った。

【蘭たち、凛に話す】
蘭たちは、事の顛末を凛にはなした。
オカルトマニアであり超能力マニアである凛も、蘭が女王なのか、蘭が女王を手助けしたのかは分からない。
それでも不思議な出来事に興味津々の様子である。
なお、蘭が時間の流れを超えて女王を手助けしたのであれば、超能力の発動に制約を与えるのは、時間の流れよりも距離であり、超能力者は助勢を求める場合は、時代は違っても距離的に近くにいる超能力者の方が、より助力を得易いということなのかもしれない。

そして蘭は、ハーニーの去った埴輪を見て、ハーニーの思いの強さをおもい、笑みを浮かべるのであった。


【予告】
次回「蘭と目覚めた獣~私の中に何かがいる~」

「疾走する思春期のパラベラム この世の人々が許しあうまであと千億の夜」(深見真/ファミ通文庫)を購入

  • 2008/11/28(金) 23:26:22

舞台は現代。
精神力を銃として物質化できる特殊能力者「パラベラム」の戦いと生き様を描く小説作品の第5巻。

※以下特設サイトで、プロモーションムービーを視聴できます。
http://www.lenis.info/~makoto_fukami/parabellum_web/

主人公、高校生の少年・一兎(いっと)は、窮地に陥る人間を見殺しにできず、死の危険を伴う錠剤を服用し、パラベラムとなった。
以後、一兎は、自校の映画研究部を表の顔とするパラベラムの小グループの仲間となり、襲い来る数々の危機に立ち向かうことになるのである。

パラベラムたち自身は、虚空から銃を生み出せる自分たちがどのような存在なのか、よく分かっていない。だが、他のパラベラムをはじめとして、「敵」は確実に存在した。

このため、パラベラムたちは地域ごとに小グループ「フライト」を結成。
各地に割拠する「フライト」同士は、小競り合いを繰り広げていた。
一兎の所属する「城戸高校映画部」も、フライトの一つである。
この映画部の人物たち、実は本当に映画が好きで、自主映画をつくるほどであり、この人物たちの活躍も、本作の楽しみなところである。

さらにパラベラムの大組織「灰色領域」が姿を見せ、他のパラベラムに対し露骨な武闘派路線を繰り広げるのである。
この「灰色領域」は、邪魔ならば他のパラベラムも普通の人間も容赦なく排除し、戦力強化のためなら人体実験もためらわぬ集団である。
主人公たちは「灰色領域」とは全く相容れず、激戦を展開。
その戦いは盛り上がり、戦闘は迫力があり、本作の大きな見所であった。

そして前巻では、パラベラムが何のために存在するのか、明らかとなった。
何と「乾燥者」(デシケーター)と呼ばれる人類の天敵と戦うために、パラベラムは存在するというのである。実は「灰色領域」の目的も、この「乾燥者」と戦うことだという。
さらに、この「乾燥者」には、主人公・一兎ゆかりの人物もおり、この動向も気になるところである。

今巻では、いよいよ「乾燥者」が本格的に動き出すようである。
どのようなドラマと戦いを見せてくれるのか、楽しみである。



「うぃずりず」3巻(里好/芳文社)

  • 2008/11/27(木) 23:42:23

下町を舞台に、金髪碧眼の帰国子女・リズを中心に、小学生の少女たちの冒険の日常を描く4コマ漫画作品。
今巻では、秋から冬、春、夏、そして秋の台風の頃までの時期が描かれている。

物語のおもしろさは人物の魅力が大きいと思うのだが、本作の人物たちは、子どもも先生たちも大人も、それぞれ味がある。

まず主人公は、金髪碧眼だが中見は必要以上に日本人の少女リズである(今巻では、こたつに身も心も陶然とする姿を見せたり、菖蒲湯に情熱を燃やしてみたり、相撲の魅力を熱く語り、ついには黒杉とひのきを相手に相撲を指南、だが黒杉のペースに巻き込まれたりしている)。

そして、アメリカ人だが見た目は日本人のイズ(本名は「エロイーズ」だが、この愛称に落ち着いた)。
とりあえず元気な少女ひのき。

少々サディスティックで腹黒い少女・黒杉(銭湯の菖蒲湯のお話では、菖蒲の葉でひのきとチャンバラしたところ、いつの間にか一方的にひのきを菖蒲でしばきまくる展開となり、ひのきの悲鳴を聞くたびに危険な快楽に恍惚とする笑みを浮かべていた)。
このリズを中心とする4人が、お話の中心である。

さらに、リズに片想いしているが、リズからはBLと勘違いされている少年・桃井くん(桃井くんはBLの意味を調べるがなかなか分からないので桜子先生に質問。「ボク、柊君とBLらしいんです」と説明したところ、さらに誤解を深めていた)。

その桃井くんに片想いしていたが、BLに目覚める少女・水鳥(みどり)。

悪い人ではないのに振る舞いがいちいち変質者に見える英太郎先生(今巻では、子狸を保護したリズに、物陰から温かい視線を送っていたのだが、その姿が怪しく見えたので、同僚の桜子先生から腕を後ろ手にねじ上げられていた)。

渋くて孫バカであるリズの祖父、などなど。
脇を固める人物たちも、それぞれ独特の個性がある。

そして今巻も、リズを中心とする人物たちのやりとりが楽しめ、四季のそれぞれの情緒と暑さ寒さに翻弄される姿もおもしろく、今巻も楽しめた。



「四季おりおりっ」1巻(稲木あさね/一迅社)

  • 2008/11/26(水) 22:12:52

マンガ誌「まんが4コマKINGSぱれっと」に連載の、四姉妹の日常を描く4コママンガの単行本。
四姉妹がそれぞれ個性的であり、この4人のやりとりがおもしろく、楽しめた。
 ※一迅社公式HPの画像をクリックすると、大きな画像が閲覧できます。

【三女・秋乃】
主人公格は、高1の三女・秋乃である。
この秋乃、どちらかというとおバカな暴走娘であり、姉たちと妹への姉妹愛に篤いが、特に次女・夏希を熱烈に慕っており、姉妹愛も暴走気味である。この秋乃と次女・夏希のやりとりは、本作のおもしろいところの一つである。

【次女・夏希】
高2(多分)の次女・夏希は、文武両道のクールな秀才である。
夏希は、妹・秋乃を邪険に扱っているように見えるが、実は秋乃が頑張れば入学できる高校を選んでいたことが明かされるなど、秋乃への姉妹愛に篤いことが描かれている。
無愛想だが実は優しい人物というのは、「北斗の拳」のケンシロウや「木枯らし紋次郎」などに通じる魅力がある気がする。

【四女・冬香】
小学生の四女・冬香は、家事全般を担い、ほとんど商店街のアイドルであり、姉たちのプライドに配慮するなどなかなかしっかりしているのだが、サンタクロースを信じているなど子どもらしいところはしっかりと子どもっぽく、ここら辺のギャップがほほえましくておもしろい。

【長女・春菜】
大学生の長女・春菜は、おっとりと温和だが、元ヤンという過去を持つ。
かつてのゴツイ後輩たちからは今でも「先代!」と呼ばれて一目置かれており、落差がおもしろい。
この春菜、天然というところは三女・秋乃と似ているようである。
四姉妹で水族館に行った際、四女・冬香とはぐれてしまうと、冬香に見捨てられたのかと思い、秋乃と抱き合って嘆き悲しんでいた。

次巻も楽しみである。



ヒャッコ 第7話「16コメ 狐虎であったが百年目」「17コメ 虎の怒りを買う狐」

  • 2008/11/25(火) 22:33:33

今回は、女子生徒たちの撮影に情熱を燃やす京極柳と古囃独楽、そして虎子の兄・狐の視点から描かれるお話である。人物たちのそれぞれの個性とやりとりが楽しめ、おもしろかった。

【狐と虎子】
まず、狐(きつね)は独特の個性をもつ人物であり、これが印象的であった。
狐は、好きな子はいじめたくなるタイプのようで、特に妹・虎子の怯えぶりを喜ぶのである。

虎子はこれまで、誰に対しても物怖じせず、好意を抱いた相手には邪険にされてもまとわりつく姿が描かれていた。
だが今回は、兄・狐には怯えた様子を見せるという意外な一面を見せ、この怯えた表情が狐の嗜虐性を刺激し、益々いじめたくなるようである。
そんな虎子が可哀相なのだが、可愛らしかった。

【歩巳と潮と知恵】
歩巳は、ヤンキー風の少女・幕之内潮やロボット研究会の涼ヶ崎知恵とも談笑。
クラスメイトたちとそれなりに上手くやっている様子である。
潮は歩巳と割りと気が合うようで、ここら辺は意外であり、ほほえましく思えた。

【虎子の姉・鬼百合】
ラストには、狐と虎子の姉、鬼百合が登場。
狐を見ても眉一つ動かさぬ鬼百合だが、虎子の名を聞くとたちまち表情を動かすあたりに、虎子への執着と溺愛ぶりが伺える。
次回以降の虎子とのドラマがどのように描かれるか、楽しみである。

装甲騎兵ボトムズ CRIMSON EYES 第8話「鏡影」

  • 2008/11/24(月) 23:26:39

【感想概略】
今回は、「グランデュエロ」が開催される一方、危機に陥るレッカと謎の少女バシリッサとの出会いが描かれ、おもしろかった(「チャンピオンレッド」2009年1月号掲載分)。

このバシリッサ、一見すると上品な「良い子」なのだが、ATに乗ると目つきが変わり、驚異的な操縦技量を発揮。
さらに「戦った相手は必ず殺す」を自らのルールとし、レッカの兄サグート大統領を「お兄さま」と呼ぶのである。謎の少女バシリッサの、さらなる活躍が楽しみである。

そして今回は、クエント人の女傭兵ハリ・ハリラヤも再登場。
ハリラヤの雇い主はサグート大統領であり、ハリラヤに与えられた仕事は、将軍たちによる違法な鉱山採掘の調査であったことが明らかとなった。
今後もハリラヤのさらなる活躍を期待したい。
そしてサグートの真意が明かされることが楽しみである。

【レッカ、無法者たちに捕まる】
前回、レッカはレキセル少佐とともに生身で、ATを駆るヘルマゴク兄弟と戦い、勝利した。
なおレキセル少佐は、この戦いで胸から下を吹き飛ばされ、その生死は不明である。

そして今回、レッカは街の無法者たちに捕まっていた。
この無法者たち、ヘルマゴクを「兄貴」と呼んで慕っており、これも犯行の理由のようである。

【レッカ、少女バシリッサと出会う】
牢に放り込まれたレッカは、先客がいることに気付いた。
何と、おとなしそうな少女が、両手を鎖に繋がれているのである。

この少女、バシリッサと名乗り、父と食事の後、車で寄宿舎に戻るところを、無法者たちに捕まったのだという。
このバシリッサ、一見すると「CRIMSON EYES」には珍しいタイプのお嬢さまである。

正義感の強いレッカは、バシリッサのために怒った。
そして「一緒にこっから逃げ出そうっ」とバシリッサに笑いかけるのである。

【レッカ、バシリッサと脱出】
レッカは隙をついて見張りを倒し、バシリッサを連れてAT格納庫に駆け込んだ。
小柄な自分たちなら、ATに二人乗りして逃走可能と考えてのことである。

ところがバシリッサ、ATに乗りたくないという。
AT乗りには僅かな金銭のために人を殺す者も珍しくない。
そしてバシリッサにとってATは、暴力と殺人の象徴であり、だからATには乗りたくないということのようである。

レッカは、貧しくて仕方なく兵士になる者も大勢いること、そして世の中を変えるために戦う者もいると言い、AT乗り全てが最低の人間という訳ではないと訴える。
だがレッカは、バシリッサの言葉も一理あるとどこかで思っているかもしれない。

もっとも今は非常時である。
レッカは、バシリッサを無理矢理ATに乗せ、自分もATに乗り込んだ。
ところが、無法者たちの駆るATの群れに取り囲まれてしまう。

【バシリッサ、ATで戦う】
バシリッサは恐怖のためか息が荒くなり、レッカにしがみつく腕に力を込めた。
レッカはバシリッサの肩を抱き、「あたしがついてる」と励ます。

ところがバシリッサ、レッカをATのコクピットから蹴落とす。
そしていきなり、手近な数機を叩きのめした。

無法者たちは驚き、ひとまず距離をとる。
一方、バシリッサは、危険な笑みを浮かべてつぶやく

「この最低(ドンゾコ)ども…
リッサを監禁し、屈辱を与えた罪
万死を以っても全然足りませんの!」

「おもしれえ!相手になってやるぜ!」
無法者たちは激怒。
ATを駆り、バシリッサ機に猛然と襲い掛かった。

するとバシリッサは、驚異的な操縦技量を発揮。
「とくとお死にあそばせっ」
本来は動きが鈍いはずの重装甲ATで、軽々と高機動戦闘を繰り広げ、次々と敵ATを撃破していく。

【バシリッサ、降伏など認めず】
唯一残った敵ATはハッチを開け、バシリッサに泣いて命乞いをする。
だがバシリッサは、殺す気全開である。
するとATを駆るレッカは、バシリッサ機の肩に手を触れ、許してやるようにとりなした。

ところがバシリッサは、レッカに問う。
負けたとき、泣いて許しを請うのかと。

言葉に詰まるレッカにバシリッサは、「戦った相手は必ず殺す」と言い放つ。
「つまらない同情などで揺らいだりはしない、鉄の覚悟を持つ者こそ、一番の勝者ですの!」

レッカは、何と言ったらよいのか咄嗟には分からない。
レッカとしては、バシリッサの言葉に一理あるかもしれないが、やはり納得はできず、的確な言葉が見つからないというところだろう。

ところが敵パイロットはこの隙を逃さず、バシリッサ機に発砲。
だが間一髪、レッカ機はバシリッサ機を突き飛ばす。
そしてバシリッサ機は反撃、敵ATを撃破した。

「借りが…できて…しまいまし…た…の」
そっぽを向いてつぶやくバシリッサだが、これでもレッカに礼を言っているつもりなのかもしれない。

【バシリッサの決意】
間もなく、レッカはグランデュエロ参加の手続きを済ませた。
そしてバシリッサは、使用人のリムジンに迎えられた。

バシリッサは執事に、グランデュエロなど嫌いだという。
それは、優勝者が「お兄さま」を殺すかもしれないからだと。
執事は、冷静に「ルールですから」という。

するとバシリッサは危険な笑みを浮かべてつぶやく。
「だったらリッサが、
グランデュエロを潰してしまえばいいんですのよね?
最低(ドンゾコ)どもを皆殺しにしてしまえば、
お兄さまを傷つける奴は、いなくなりますもの!!」


【予告】
次回「暗撃」

機動戦士ガンダムOOセカンドシーズン 第8話「無垢なる歪み」

  • 2008/11/23(日) 23:59:35

【感想概略】
今回は、リジェネ・レジェッタの言葉に葛藤するティエリアが描かれ、リボンズ一味の正体と計画の一端が明らかとなり、マリーに複雑な思いを抱かずにはいられないフェルトの内面が描かれ、女体化してパーティに潜入するティエリアが描かれ、ルイスの意外な事情と刹那との再会が描かれ、おもしろかった。

政略面では、連邦政府の推し進める中東政策と世界統治の一端が明らかとなった。
中東政策では何と、対立している勢力がある場合、そのどちらかを宇宙に移民させるというのである。
随分乱暴なやり方だが、当事者以外からは何の不満も出ないだろうというのがスメラギの見解である。

実は連邦の統治下では、エネルギー事情は太陽光発電により安定、各種事業によって経済も安定し、不満を持つ者はアロウズと保安局が黙らせ、多くの市民の生活は向上しているのだという。
どうやら地球連邦政府は、多数のために少数を切り捨てるという方法で、多くの人びとの支持を得ているようである。そして切り捨てられる少数の人々については、情報が統制されているのかもしれない。

自分さえ良ければ他人のことなどどうでも良いという考えが、問題になると思うのだが、ここら辺は今後どのように描かれるのか。今後も注目したい。


【リジェネ・レジェッタ、ティエリアと接触】
前回、ティエリアの前に、リジェネ・レジェッタが姿を現した。
普段は冷静なティエリアだが、自分と同じ姿のリジェネに、驚愕せずにはいられない。

一方、リジェネは余裕の表情で言う。
容姿が同じなのは、自分たちのDNAは同じだからだと。
何と、リジェネやティエリアは、イオリアの計画ために人工的に生み出された、宇宙環境に適応した人造人間なのだという。

そしてリジェネ、ティエリアが同類の存在を知らないと見ると、計画について語りだす。
この計画の第一段階はソレスタルビーイングの武力介入による世界の統合。
第二段階はアロウズによる人類意思の統合。
第三段階は人類を外宇宙へ進出させ、来るべき対話に備えることなのだと。

さらにリジェネは言う。
ティエリアたちは、計画の障害になっていると。

だがティエリアは、リジェネの言葉を聞いても、アロウズの行ないが許されるとは思わない。

するとリジェネは言う。
自分たちの存在意義は、計画を遂行し完遂すること。
だがティエリアは、自分の存在を自ら否定しているのだと。

「ティエリア・アーデ、共に人類を導こう。
同じイノベイターとして。
答えは急がないよ。また会いに来る。
君と僕は、いつだって繋がっているのだから」
動揺するティエリアに言い残し、リジェネ・レジェッタは去った。

【フェルト、マリーに恨み言をぶつける】
前回、アレルヤはマリーをプトレマイオスに連れ帰った。
ラッセたちは、これまで戦ってきた相手、それも超兵を受け入れて大丈夫なのか心配する。
だがスメラギは、アレルヤが戦うために必要なことだと押し通した。

とは言っても、マリーはこれまでソーマ・ピーリスとして、対ガンダム作戦の最前線に立ち、容赦なく刃を揮ってきた。
特に、フェルトの内心は複雑である。

4年前、マリーたちは国連軍としてプトレマイオスを襲撃。
この戦いでクリスティナが死に、リヒティが死に、モレノが死に、そしてロックオン・ストラトスが死んだ。

フェルトは、マリーに恨み言をいわずにはいられない。
だが、マリーは軍人として命令に従っていたのであり、マリーに罪はないことはフェルトも分かっている。
後日、フェルトはマリーに謝り、二人の関係はひとまず丸く収まったようである。

【カティ・マネキン大佐とルイス准尉】
カティ・マネキン大佐は、「戦死」と報告されたソーマ・ピーリス中尉の乗機、カスタム・アヘッドを見上げていた。
どうやらカティ大佐、ソーマ中尉の戦死が腑に落ちない様子である。

そこへルイス准尉が現れ、カティ大佐へ訴えた。
カスタム・アヘッドを任せてほしい、ソーマ中尉の仇を討ちたいと。

だがカティ大佐は、ルイスの申し出を即座に却下した。
カティ大佐としては、超兵専用に改修されたカスタム・アヘッドは、ルイスの身の丈に合った機体ではないという判断だろうか。
これにはルイス、がっかりした様子である。

そこにリント少佐が現れ、「良いではないですか」と言う。
そしてルイスに、特命を与えるという。

カティ大佐は、今パイロットが二人も減っては困ると反論。
するとリント少佐、補充のパイロットが到着すると何やら笑みを浮かべる。

【カティ・マネキン大佐、コーラサワーと再会】
間もなく、数機のMSが飛来、パイロットが姿を見せた。
一人はリボンズ一味のイノベイター、リヴァイヴ・リバイバルである。
そしてもう一人は、何とコーラサワーである。

カティ大佐は「貴官はどこまでバカなのだ!」と激怒。
アロウズには関わるなと言ったのになぜ来たのか、死ぬことになるぞとコーラサワーを怒鳴りつけた。
するとコーラサワーは元気に、カティ大佐を守りに来たといい、仲間からは「不死身のコーラサワー」と呼ばれていると自身満満である。

コーラサワーのおバカさと一途さに、苦笑するカティ大佐である。

【ティエリア、リジェネの言葉に悩む】
ティエリアは、リジェネ・レジェッタの言葉に葛藤していた。
自分たちは、イオリアの計画を阻害しているのではないか、自分の進む道はこれで正しいのかと。

その時、ティエリアは亡きロックオンが語りかける声を聞いた。
「しのごの言わずに、やりゃあ良いんだ。
自分の思ったことをがむしゃらにな。
俺たちは、イオリアの爺さんからガンダムを託されたんだぜ」

ティエリアは、心に聞こえたロックオンの声に、信じる道を突き進む決意を新たにするのである。

【ティエリア、偵察を志願】
王留美からプトレマイオスに、暗号通信が入った。
アロウズの関係者が出席するパーティが開催されるというのである。

するとティエリアは、自分も出席するという。
驚くスメラギたちだが、ティエリアの決意は固い。
さらに刹那は、自分がサポートに回ると名乗りを挙げる。

スメラギは、ティエリアの申し出を了承した。
「その代わり、わたしの指示に従ってもらうわよ」
何やら笑みを浮かべるスメラギである。

一方、王留美の屋敷には、リジェネ・レジェッタが姿を見せていた。
何と、アロウズ関係者のパーティの情報は、リジェネから流されたものだったのである。

王留美とリジェネ・レジェッタ、それぞれの真意は何か。
次回以降も注目したい。

【女体化ティエリア、登場】
いよいよ、アロウズ関係者の出席するパーティが開催された。
経済界の大物たちが出席しているようで、パーティは大盛況である。

アロウズからは、アロウズ司令官ホーマー・カタギリとビリー・カタギリが出席。
ホーマーにとってビリーは、自慢の甥のようである。

王留美も、紅龍をお供に出席している。
出席者たちは王留美の姿に、15歳であの王家を継いだ人物だとどよめく。

そして王留美は、一人の女性に目を留め、笑みをかわした。
このドレス姿の美貌の女性、何とティエリアである。

これぞ、ティエリアの美貌を最大限活用したスメラギの作戦なのである。
カティ大佐がこれを知ったら、「大胆にして繊細!」と感嘆するであろう。

ティエリアは柔らかな笑みを浮かべ、男性たちと談笑する。
もっとも内心では「連邦の利権に群がるクズどもめ!」と毒舌全開。
その一方、真の敵を見定めようと、パーティ出席者たちを油断無く観察するのである。

【リボンズ、ティエリアをダンスに誘う】
やがて、一人の上品な若者が、ティエリアに、一曲踊ってもらえるよう申し出た。
何と、リボンズである。

二人は、優雅に踊り始めた。
ティエリア、ダンスも完璧である。

出席者たちは、美形二人の姿に思わず見とれてしまう。
だが、ティエリアの問いは殺伐としたものであった。

ここでリボンズは、自分たちがヴェーダを支配していることを明かす。
そしてリボンズは、ティエリアを別室に招いた。

【ルイス、刹那と再会】
パーティには、ルイス准尉も参加していた。
これはリント少佐の特命であり、お供はアンドレイ少尉である。
実はルイスは、アロウズ最大の出資者なのである。

だがルイス、用事を済ませると駐車場へ足を向けた。
パーティには興味が無いというルイスである。

駐車場でルイスは、思わぬ人物に気付いた。
何と、かつて沙慈の隣人だった刹那である。
刹那は運転手に変装し、ティエリアをサポートしていた。

ルイスは刹那に声をかけた。
この再会に驚く刹那である。

刹那の知るルイスは、母が帰国したと言って泣き、刹那が「いつでも会える、死んだ訳じゃない」と刹那なりに慰めると「こいつキライ!」と喚き、立ち去る刹那に「帰れ帰れ!バーカバーカ!」と暴言を浴びせるバカップルの片割れである。
もっとも刹那としては、そんなルイスの振る舞いも、平和な社会ならではと思っていたのかもしれない。

一方、アンドレイ少尉は、何やらヤキモキとした様子で、刹那とルイスを伺う。

【ルイス、苦しみだす】
ルイスは刹那に、沙慈の消息を尋ねた。
刹那は、話せる範囲で一生懸命、沙慈が宇宙で働いていることを伝えた。
そして刹那は、ルイスの左腕が義手であることに気付き、沙慈の言っていたことに思い至った様子である。

刹那は、沙慈は今でもルイスを大事に思っていると伝えようとした。
ところが突然、ルイスは頭を抱えて苦しみだした。

これに気付いたのが、ビリー・カタギリである。
具合の悪そうな人がいたら放ってはおけない、善人ビリーである。

一方、刹那はルイスの背中をさすり、これで治らないか様子をみていた。
そこへビリーが、心配して様子を見に来た。

だがビリー、ルイスの傍らにいるのが刹那と知ると激怒した。
何せ刹那は、ビリーの元からスメラギをさらっていった実行犯なのである。

ビリーは大声で、刹那はソレスタルビーイングだと叫び、警備兵を呼ぶ。
刹那は逃走した。

一方、アンドレイ少尉もルイスの元にすっ飛んできた。
その時ルイスは、パニックに陥りながら、白い錠剤を飲み下していた。

【ティエリア、リボンズと対決】
パーティ会場の別室。
ここには、リボンズとティエリアの二人だけである。

リボンズは言う
擬似GNドライブ搭載MSを三大勢力に供与したのは自分たちであり、ソレスタルビーイングの滅亡もイオリアの計画の内なのだと。
ソレスタルビーイングは4年前に滅ぶはずだったのだと。

ティエリアは、イオリアの計画なのだと言われると、一瞬言葉に詰まってしまう。
だがティエリアは、リボンズたちのやり方には、やはり納得できない。
「イオリアにガンダムを託された僕は思う。
君たちは間違っていると。
そうさ、僕は、自分の信じた道を進む。
愚かだといわれようが、がむしゃらに!」
ティエリアは、他人の考えではなく、自分の心の声を信ずると宣言する。

するとリボンズは、ティエリアの言葉に嘲笑を浮かべる。
「君は思った以上に、人間に感化されてるんだね。
あの男に心を許しすぎた、ロックオン・ストラトスに。
計画遂行よりも、家族の仇討ちを優先した、愚かな人間に。」

するとティエリアは銃を抜き、リボンズに向けた。
ロックオンを侮辱されては黙っていられないティエリアである。

ところが、何者かが発砲、ティエリアの銃を弾き飛ばした。
リボンズ一味の一人、ヒリング・ケアの仕業である。

敵地で二対一は分が悪い。
ティエリアは窓を破ってパーティ会場を逃走した。

一方、リジェネ・レジェッタは無言で考えている。
「イオリア・シュヘンベルグは、第三段階までの計画を練りながらも、第一段階の紛争根絶に執着している。
リボンズ・アルマークの計画か、ソレスタルビーイングの理念か…」
どうやらリジェネは、単純にリボンズの味方という訳では無さそうである。

【サーシェス出現】
刹那とティエリアは、ダブルオーガンダムとセラヴィーを駆り、帰還の途上である。
刹那は、サポートできなかったことをティエリアに詫びた。
だがティエリアは、刹那を咎めず、つぶやく。
「だが見つけたぞ、世界の歪みを」

その時。
赤い擬似GNドライブ搭載MSが出現。
ダブルオーとセラヴィーの前に立ち塞がった。

何と、戦争屋サーシェスの駆る機体である。
「始めようじゃねえか、ガンダム同士によるとんでもねえ戦争って奴をよ!」


【予告】
次回「拭えぬ過去」

テレパシー少女蘭 第22話「蘭と白い少女」

  • 2008/11/22(土) 22:05:49

【感想概略】
今回は、雪女の噂の背後に超能力の存在が見え隠れする村を舞台に、蘭と翠が何者かの声に導かれて真相に迫る姿と二人の絆が描かれ、ノリコとユキの種族を超えた絆が描かれ、ほのぼのとした印象のお話であり、おもしろかった。

ユキについてだが、動物にも超能力が使える個体が存在し、妖力に等しいほどの超能力を身につけたということだろうか。「テレパシー少女蘭」の世界では、日本古来の伝承の陰には、超能力を持つ動物の姿があるのかもしれない。


【蘭たち、冬山へ行く】
冬。
蘭と翠、そして瑠衣と凛は、雪山でスキーを楽しんでいた。

だが蘭たちが来た目的は、遊びではない。
蘭と凛の母・玲奈に命じられ、雪女のうわさについて取材に来ていたのである。

にも関わらず、蘭たちは取材そっちのけでスキー三昧である。
すると、凛の携帯に玲奈から電話が入った。
そして玲奈は蘭たちに、遊んでいないで取材をして来い、蘭と凛の行動などお見通しだと叱責するのである。

【蘭たち、雪女について取材開始】
蘭たちは、麓の村でさっそく聞き込みを開始する。
すると、うわさの雪女は小さな女の子であり、森で迷うと道案内してくれ、その姿は子どもにしか見えないのだという。

どこか座敷わらしのような雪女である。

【蘭、声に導かれる】
夜、蘭は何者かの声で目を醒ました。
その声は、「のんちゃん」という人物を呼んでいるのである。

すると翠も目を醒ました。
そして蘭の話を聞くと、自分もつきあう、声の導くところへ一緒に行くと言い、好ましい笑みを浮かべる。

ここら辺、蘭と翠の美しい絆であった。

【蘭と翠、ノリコと遭遇】
蘭と翠は、声の導く方向へ、夜の森を歩く。
すると、道の先に、若い女性が立っていた。
夜の森で何をしているのか、明らかに不自然である。

蘭と翠は、この女性にここで何をしているのか、そして「のんちゃん」であるのか尋ねた。

するとこの女性は、ノリコと名乗り、こたえはじめた。

このノリコ、かつて父がこの付近に別荘を持っており、幼い頃はよく遊びに来ていたという。
「のんちゃん」とは、幼い頃の自分の愛称であり、そう呼んでいたのは父だけであり、その父も既に亡くなったのだと。
そして、何かに導かれ、再びこの村に来たというのである。

だが別荘で遊んだのは随分以前のことであり、さらに夜の森であり、別荘はなかなか見つからないという。

その時、蘭は何者かに導かれた。
そしてノリコたちをその別荘に導いた。

【ノリコとユキの思い出】
なつかしい別荘にいると、ノリコには次々と思い出が甦ってきた。

かつて怪我をした子狐を助けたこと。
その時に、父から与えられた母の形見のペンダントを落としてしまったこと。
そして父は、母の形見を失って悲しむノリコに、子狐を助けたことを誉め、狐の世話をするノリコに名前を考えるよう勧めたのである。

ノリコは子狐を「ユキ」と名付けた。
そしてノリコとユキは、種族を超えて心を通わせ、深い絆で結ばれた。
だが別荘から帰る日、ノリコはユキを連れて行くことが出来なかった。

幼いノリコは、別れ際に思わず呟いた
ユキが人間の女の子だったら連れて行けるのにと。

【蘭と翠、ユキの加勢を受ける】
蘭は再び、何者かに導かれ、走り出す。
そして着いた先で見つけたのは、何とかつてノリコが子狐「ユキ」を助けた時に落とした、母の形見のペンダントである。

その時、雪崩が発生。
蘭と翠は手を繋ぎ、周囲に障壁を展開、雪崩を防ぎノリコを守る。
だが雪崩の力は凄まじく、このままでは堪えきれない。

すると、白い着物の女の子が現れ、蘭と翠の手に、手を添えた。
この加勢により、蘭たちは雪崩を耐え切るのである。

ノリコは、目の前の女の子が、あのユキだと知った。
そして、ノリコが去ってからユキはペンダントを探し続けたことを知るのである。
ユキが女の子の姿なのは、ノリコと一緒にいたいという強い思いからであろう。

そしてノリコとユキは、再会を喜び合うのである。

【ノリコとユキ】
翌朝。
ノリコは晴れやかな笑顔で帰途についた。
何と、ユキも一緒である。

蘭と翠は、そんな二人を笑顔で見送るのであった。


【予告】
次回「蘭、埴輪の声を聞く」

歩行と足の指について

  • 2008/11/21(金) 23:59:01

今朝、出かける直前、自室に積んだ本の山の角に、足の小指をぶつけた。
だが、たまにあることなので、気にせずそのままでかけた。

目的地に到着するまで、足は全く平気であった。
到着後は屋内なので、それほど歩くこともなかった。

そして昼になり、食事のために外出した。
すると、ぶつけた足の小指が痛くて、歩きづらいのである。
普段は歩いている道のりが、やたらに遠くおもえた。

そして夕方、足の小指の痛みは、昼よりはマシであり、昼よりは歩き易くなっている。
この調子で、明日には回復してほしいところである。

今回の件で、普通に歩けることが、いかにありがたいことか再認識した。
そして、小指の先だけであっても、歩行に大きな影響を及ぼすのだと思い知らされた次第である。