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機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第4話「命の値段」

  • 2015/10/26(月) 03:05:48

【感想概略】
今回は、クーデリアを地球に送り届けるための準備に奔走するオルガたち鉄華団中心メンバーが描かれ、自分の行動が少年兵たちの命を奪うことになるかもしれないと苦悩するクーデリアと、クーデリアを気遣う三日月が描かれ、広大な農地で大量の作物を収穫しても安く買い叩かれてしまう火星住人の過酷な状況が描かれ、一方莫大なお金を気前よく支援できる大富豪との貧富の格差が描かれ、ギャラルホルン火星支部長コーラルの不正に気付いて調査を行なうマクギリスとガエリオが描かれ、元一軍兵士トドの不穏な動きが描かれ、マクギリスと三日月の出会いが描かれ、この世界の地球には4大勢力が割拠し、火星は圏外圏と呼ばれる地域であることが明かされ、見応えがあり、面白かった。

また今回、火星では農産物が安く買い叩かれていることが明かされたが、これは独占企業が市場を支配していて市場競争が制限されており、生産者は買い手の言いなりにならざるを得ない状況にあるということだろうか。
そうであれば、火星住人の極端な貧富の格差を解消するには、大企業の市場独占を制限し、中小企業、中小農家、労働者の立場を守る政策が必要になると思うのだが、これにはノブリスなどが反対しそうな気がする。
火星の富裕層が独立運動を支持するのは、自分たちの権益が制限されることは無いと思っているからだろうが、クーデリアは今後これを放置できなくなるのではないか。

【鉄華団、クーデリアの地球行きの会議】
CGS改め鉄華団の事務室では、クーデリアを地球に送り届ける移動手段について会議が開かれていた。
出席者はリーダーのオルガ、参謀役のビスケット・グリフォン、ユージン、元一軍兵士のトド、そしてクーデリアとそのメイドのフミタンである。

この時代、火星から地球に行くには、まず地表から低軌道ステーションに行き、そこから案内船で静止軌道上の自分たちの宇宙船に乗り換え、地球に向かうという手順が必要であった。
だが地球への航路は全てギャラルホルンの管理下にあり、ギャラルホルンに狙われているクーデリアの移動には使えず、非合法の業者を利用するしかない。

するとトドがオルクス商会を強く推薦する。
だがユージンは「なあ、こんな奴ホントに信用すんのか?」と言い、露骨に疑いの目を向ける。
これにオルガは信用を裏切ったらどうなるかトドは良く分かっていると凄みのある笑みを浮かべ、トドを信用する姿勢を見せるのだが、オルガの真意は不明である。
一方トドは内心では、ギャラルホルンと真正面から戦ったオルガたちを罵倒し、オルガたちを利用することを企んでいた。

【監査官マクギリスと火星支部長コーラル】
ギャラルホルンの火星支部の朝。
監査官マクギリスは、火星支部に到着すると早速部下たちに基地のデータを分析させた。
そして火星支部本部長コーラルによる不正の痕跡をいろいろと見つけた様子である。特に一個中隊の帰還記録が無いことを怪しんでいる。
そこにコーラルがやってきてデータが整理できていないことを詫びた。

だがマクギリスはデータの確認は全て終わったこと、近いうちに監査の結果を報告するとコーラルに告げる。
これにコーラルは苦しそうな表情を浮かべるが、何かの足しにしてほしいと懐に手をいれる。コーラルとしては、例え監査の結果コーラルに不利なデータが見つかっても、手心を加えてほしいということのようである。

これにマクギリスは、「それを出せば、あなたを拘束しなければならなくなります。ご自重下さい」と賄賂を受け取らない。
不正に気付きながらそれをおくびにも出さないマクギリスに、ガエリオは内心で「意地が悪い」とつぶやき、面白そうな様子である。
一方コーラルは人目のつかないところでマクギリスたちに激怒するのだが、また何か企んでいるのだろうか。

【昭弘、オルガと和解】
鉄華団基地から少し離れた荒野の岩陰。
オルガは、ヒューマンデブリのリーダー格である昭弘にある物を渡した。
それは、旧CGSの社長マルバがヒューマンデブリたちを所有している証拠書類であり、ビスケット・グリフォンが見つけたものであった。

昭弘は険しい目でオルガに、これを自分に渡すことがどういう意味か分かっているのか問う。
するとオルガは言う。
「そいつが無くなれば自由になれるんだろう?
お前たちはもう、誰のものでもねえってことだ。
けどよ、残るってんなら俺が守る」

だが昭弘はますます険しい目つきで「守る?ゴミクズ同然の俺らをか?」と言い、オルガの言葉がにわかには信じがたいようである。

が、オルガは片目をとじてニヤリと笑い、右手を昭弘に差し出して呼びかけた。
「でっけえ花火、打ち上げようぜ!」

間もなく、昭弘たちは経理担当デクスターを護衛し、宇宙港事務局にいた。
旧CGSが所有する宇宙船の所有者などを変更する事務手続きのためである。

これまで昭弘はむっつりと口をへの字に結び、笑顔など見せたことが無かった。
だが昭弘はオルガの言葉を思い出すとフッと笑い、仲間たちに「気合いれていくぞ!」と力強くいうのである。
一方デクスターは「事務手続きするだけですけどね…」と少し呆れた様子であった。

スペースデブリ所有の書類を昭弘たちに渡すことは、オルガにとっては何の得にもならない。
だからこそ昭弘はオルガを信用する気になり、オルガについて行こうという気になったというところだろうか。

【鉄華団の会議】
鉄華団の事務室。
トドはオルガたちに、オルクス商会が案内船を請け負ってくれた、手数料は報酬の45%と報告した。
これにビスケットは苦笑しながら思案する様子であり、ユージンは「上前はねようってんじゃあねえだろうな!?」とトドに疑いの目を向ける。

オルガは、案内船の目処が立ったことでよしとした。
この任務に成功すれば鉄華団の名はあがり、仕事が舞い込むようになる、仕事の実績作りと鉄華団の宣伝にもなるのだから儲けが薄くても止むを得ないというのが、オルガとビスケットの考えである。

次にビスケットは、宇宙に行く者の人選をしようという。
するとユージンは、地上に残るものはどうするのかと尋ねる。
これにビスケットは、この前の戦利品の売却、そして例年どおり農園の手伝いを行なうというと、ユージンはシケた仕事だと不満気である。

だがオルガは「でかい仕事には危険がつきまとう。まともな仕事ってのは地味なもんだろう」とユージンに説く。
オルガは、目先の儲けではなく、鉄華団の少年兵たちの将来を考えた上で事業を進めようとしているのだが、ユージンは薄利でも堅実な仕事をこなしていこうとするオルガに不満な様子である。

一方トドはうつ向きながら何か企んでいる笑みを浮かべ、内心で(てめえらの思い通りにいくかよ)と嘲笑するのである。

【食堂のクーデリア】
鉄華団基地の食堂。
少年兵たちにとって食事は楽しみであり、皆笑顔である。
だがメイドのフミタンと共に食事をとるクーデリアは、火星の大富豪ノブリス・ゴルドンの言葉を思い出し、苦悩していた。

これより少し前。
クーデリアは大富豪ノブリス・ゴルドンと無線で交渉し、資金援助を得ることに成功した。
このノブリス、見た目は初老の太った男性だが、悪人然とした笑みを浮かべ、まるでマフィアのボスのような貫禄がある。
クーデリアとの交渉では、ノブリスの映像は表示されなかったが、実はノブリスはサウナで汗を流しながら話していたのであり、これがまたいかにも怪しげである。
そしてノブリスはクーデリアを高潔で勇ましいと称え、「若き勇者たちと共に死地に赴く戦の女神が、彼らの屍の上に永遠の楽園を築く。まるで神話の英雄譚のようでありませんか」と言う。
ノブリスなりにクーデリアを賞賛しているのだが、少年兵たちの生き死にには何の関心も無さそうである。

だがクーデリアは、自分の地球行きのため、目の前で笑っている少年兵たちの命が失われることになるかもしれないことに苦悩し、「弱い人間ですね、私は」とフミタンに言い、自嘲していた。
クーデリアとしては、火星の状況を少しでも良い方向に持っていくために政治的、社会的に戦うことを前回改めて決意したが、そのために戦死者が出るかもしれないことを他者の口から突き付けられると心が痛まずにはいられない。

そんなクーデリアに三日月は「また難しい顔してんね。昼飯食ったら出かけるんだけど、よかったらあんたも来ないか?」と声をかけた。

【マクギリスとガエリオ、火星で調査開始】
火星の荒野。
丘の上で、スーツ姿のマクギリスが双眼鏡で周囲を見回していた。
その隣のガエリオもスーツ姿であり、ここに来た目的をマクギリスに尋ねる。

するとマクギリスは言う。
最近、火星独立運動家であるクーデリア・藍那・バーンスタインが姿を消した。
このクーデリアが、アーブラウ政府と独自に交渉しているとの情報を、地球出発時に耳にした(この時代、地球は4大勢力が割拠しており、アーブラウはロシアから北米カナダに及ぶ勢力である。)

ガエリオは、圏外圏の人間が地球経済圏の一つと直接交渉するなどあるはずが無いと驚くが、マクギリスは続ける。
数日前、この地域で戦闘が行われたという情報がある。
その前日にクーデリアの父、ノーマン・バーンスタインがコーラルの元を訪れている、と。

これにガエリオは、コーラルがクーデリアを狙ったこと、行方不明のモビルスーツ中隊はこの地で撃破されたことに思い至った。
そしてマクギリスは笑っていう。
「彼女の身柄が拘束できれば、統制局の覚えもめでたいだろうからな。我々の監査など、どうということもないほどに」

【三日月たち、桜の農場に到着】
三日月はクーデリアを広大なトウモロコシ畑に連れてきた。ビスケット、フミタンも一緒である。
クーデリアが「ここは?」と尋ねると三日月は「桜ちゃんの畑」といい、ビスケットは自分の祖母の畑であると補足説明した。

そこに笑顔のアトラが現れるが、三日月がクーデリアと一緒なことに気付くと複雑な様子である。
続いてビスケットの双子の妹、クッキーとクラッカ、そして背筋の伸びた小柄な老女が姿を見せた。彼女がビスケットの祖母、桜であり、ニコリともしないが不機嫌という訳ではないようである。
そして桜は三日月たちにテキパキと指示を出し、収穫作業を開始した。

農作業をしながらアトラは三日月に「クーデリアさんも連れてきたんだ?」と言うのだが、面白く無さそうである。
だがアトラの作ったブレスレットを三日月がつけていることに気付き、三日月に礼を言われるとたちまち機嫌が直った様子である。

【クーデリアと三日月】
一方クーデリアは収穫作業に没頭。
トウモロコシをもごうとしてバランスを崩すが、三日月が腕を掴んで助け起こした。

クーデリアは顔を赤らめながら礼をいい、風に巻き上げられるトウモロコシの葉を眺めながら言う。
「いい所ですね。汗を流して大地に触れていると頭が空っぽになって、なんだかすっきりします」

すると三日月は「そりゃよかった」と素っ気なく言うのだが、クーデリアはこれが三日月の真意なのではないかと思い至った。
が、続けて三日月は尋ねる。
「そのトウモロコシいくらだと思う?」

「1本ですか?200ギャラーくらい?」と言うクーデリアに、三日月は「10キロで50ギャラー」と答えた。

そして三日月は桜の、火星の住人たちの厳しい現状をクーデリアに語る。
「この辺は全部、バイオ燃料の原料として買いたたかれるからね。
桜ちゃんもビスケットの給料がなきゃ、やっていくのは厳しいんだ。
他の連中も似たり寄ったり。
家族や兄弟を食わせるため、借金を返すため、食っていくために体を張って働いている」

さらに三日月は「ヒューマンデブリって知ってる?」と尋ねた。

「その…お金でやり取りされる人たちですよね?」と答えるクーデリアに、三日月は「クソみたいな値段でね」と補足し、昭弘とその周囲の少年たちがヒューマンデブリであり、彼らは自由になってもまともな仕事にはありつけないと言い、「まあ俺たちも似たようなもんだけど」と自嘲する。
そして「あんたのおかげで俺たちは首の皮一枚つながったんだ。本当にありがとう。」とクーデリアに礼を言うのである。

感謝されるクーデリアだが、複雑な表情である。

一方アトラは、三日月とクーデリアが何やら話し込み、一緒に農作業に勤しむ姿に心穏やかでない様子であり、そんなアトラをクッキーとクラッカは「三日月取られちゃうね」と面白がるのであった。

【三日月、マクギリスと出会う】
農作業中、急ブレーキの音が鳴り響いた。
三日月が駆けつけるとクッキーとクラッカが倒れ、道の脇に自動車が乗り上げ、スーツ姿の若い男性が慌てた様子でクッキーとクラッカに大丈夫かと声をかけている。この男性、ギャラルホルンのガエリオである。

この様子に三日月は激怒。
ガエリオに近づくと左腕でガエリオの首を掴んで持ち上げ、そのまま締め上げ始めた。

すぐにクッキーとクラッカは身を起こし、「ち…違う!違うの三日月!」と声をかける。
だが二人の声は届かず、三日月はガエリオを締め上げる手を緩めず、このまま殺す勢いである。

その時、桜が「いいかげんにしないか、この慌て者」と三日月の後頭部を軽く小突くと、三日月はようやく正気を取り戻し、ガエリオを解放した。

一方、駆けつけたビスケットは、自動車にギャラルホルンの紋章がプリントされていることに気付いた。
フミタンもまたギャラルホルンの紋章に気付き、クーデリアの手を引いてトウモロコシの茂みに隠れた。

クッキーとクラッカは自分たちが飛び出してしまったこと、それを自動車が避けてくれたのだと三日月たちに説明した。
すると白いスーツ姿のマクギリスが現れ、「こちらも不注意だった」と謝った。

桜は三日月を「カッとなるとすぐこれだ。気をつけな」と叱った。
すると三日月は桜に謝り、「謝る相手が違うだろ」とまた叱られるのである。

三日月はガエリオに「あの…すいませんでした」と頭を下げた。
悪いと思ったら謝れる三日月は立派である。

が、殺されかけたガエリオは激怒。
三日月に怒りの鉄拳を振るうが紙一重でかわされてしまう。
ここでガエリオは三日月の背中の阿頼耶識に気付き、「何だそれは!」と怒鳴った。
するとマクギリスが人の体に埋め込むタイプの有機デバイスシステムであることを冷静に説明するのだが、ガエリオは人体に異物を埋め込むことにショックを受け、気分が悪くなってしまうのだった。

一方マクギリスはクッキーとクラッカに「こんなものしかないがお詫びのしるしに受け取ってもらえないだろうか」と言うとお菓子を渡した。
これにクッキーとクラッカは大喜び、「ありがとう!」「ございます!」と笑顔で礼を言うのである。

そしてマクギリスは自分の身分を明かし、何かあればギャラルホルン火星支部に連絡するように言うのである。
そして、この付近で最近戦闘があったようだが、気付いたことはないか一同に尋ねた。
するとビスケットは、2~3日前にドンパチやっている音が聞こえたが、近くに民兵組織があるのでそこの訓練かと思ったと言う。

マクギリスはビスケットの情報に礼を言い、三日月の身のこなしを褒め、立ち去った。
一方ビスケットは、マクギリスたちが先日のギャラルホルンとCGSとの戦闘を知らないことに気付き、ギャラルホルン内部も一枚岩では無いらしいことを知るのである。

【三日月、基地に帰還】
火星共同宇宙港。
デクスターと昭弘たちは、旧CGSの強襲装甲艦の名前をイサリビに変更した。

一方マクギリスは調査を進め、三日月たちと出会った農場の近くには民兵組織CGSが存在したこと、だが経営者も変わり、社名も鉄華団になったことを突き止めた。
これにマクギリスは「消したかったのは名前だけか、それとも…」と不敵な笑みを浮かべるのである。

そして三日月たちは鉄華団の基地に帰還し、CGSのロゴが消されて新しいマークが描かれていることに気付いた。
オルガは鉄華団のマークを見上げ、「なかなかいいだろ?」と言い、三日月が「うん」と同意すると笑って言うのである。
「ミカ。これを俺らで守っていくんだ。」

一方トドはこっそりと何者かに連絡していた。
オルガたちを裏切っているようだが、何を企んでいるのか気になるところである。


【予告】
次回「赤い空の向こう」

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機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第3話「散華」

  • 2015/10/19(月) 01:28:43

【感想概略】
今回は、オルガたちがクーデターを起こしてCGSの実権を握り、ギャラルホルンのクランク二尉と三日月とのモビルスーツによる決闘が描かれ、少年兵の過酷な現実に直面して自分のなすべきことが分からなくなっていたクーデリアが自分を取り戻す姿が描かれ、見応えがあり、面白かった。

クランクは良心的な大人であり、好きなキャラクターだったのだが、今回で退場となったのは残念であった。三日月は、クランクの生き様や人間性にもあまり関心が無さそうだが、心に何かが残っていて、いつかクランクのことを思い出すことがあるとおもいたい。

【CGSの夕食】
火星の日没後、CGS基地は夕食の時間である。
夕食をつくったのは雑貨店の店員アトラ、ビスケット・グリフォンの妹クッキーとクラッカ、そしてクーデリアである。

食堂では参番組の少年兵たちが食事をとっており、久々の携行食料ではない温かい料理を喜ぶ。
クーデリアはお嬢様育ちでこれまで料理などしたことがなく、食材を軍用ナイフでぶつ切りにして鍋に放り込むことが精一杯だったようである。だが三日月には、具が大きい方が食べている気がすると好評なようである。

【オルガたちのクーデター】
一軍は、参番組に食事を運ばせ、自分たちの宿舎で食事を取っていた。
この一軍の宿舎は、二段ベッドが多数並ぶ殺風景な集団部屋である。
一軍といえどあまりよい暮らしをしている訳では無いらしい。

そして一軍に配膳するのはビスケットたちである。
どうも一軍は、食事作りや配膳を参番組に押し付けているようだ。
しかも一軍の隊長は、ビスケットを「具が少ねえぞ!」ど怒鳴りつけて蹴りを入れ、感謝など全くない。

それから数時間後。
一軍の隊長は宿舎で目を覚まし、腕を後ろ手に拘束されていることに気付いた。
目の前にはオルガたちが自分たちを見下ろしており、一軍全員が拘束されている。
オルガは、一軍の食事に一服盛って眠らせ、拘束したことを明かした。

これに一軍の隊長は激怒。
オルガを怒鳴りつけ、拘束を解くよう命ずる。
これまでは参番組は、一軍が凄んで見せれば命令に従っていたので、いつものよう頭ごなしに怒鳴りつければオルガは従うと思っているようである。

が、オルガは一軍の隊長に言い渡す。
ろくな指揮もせず、死ななくてもいいはずの仲間が死んだ。
その落とし前はきっちりつけてもらう。

そして三日月が進み出で銃を抜き、一軍の隊長に躊躇なく発砲、射殺した。

オルガは一軍の兵士たちに、自分たちの下で働くか、ここから出て行くか選択するよう言い渡す。
これに一軍兵士の一人が激怒。
立ち上がってオルガに駆け寄ろうとするが、三日月は容赦なく射殺した。
続けてオルガは言い渡す。
「どっちも嫌なら、こいつみたいにここで終わらせてやってもいいぞ」

これに、メガネをかけた痩せた一軍兵士デクスターは引きつりながら「あの、俺は出て行く方で…」と言う。
が、ビスケットは穏やかな口調で「あなたには、ちょっと残ってもらいます」と言い渡すのであった。このデクスターは経理担当であり、会社の運営には是非とも、必要な人材なのである。

【新生CGSのミーティング】
CGSの事務所。
オルガは出て行く一軍兵士たちに退職金を渡すが、ユージンはこれに抗議する。
するとオルガは言う。
「仕事には正当な報酬ってやつが必要だ。
あいつらがここを辞めてどんな動きをするかは分からねえ。
信用に傷をつけられねえようにな。
俺達がやるのはまっとうな仕事だからよ。」

ユージンは納得いかず、オルガに食ってかかろうとするが、チョビヒゲの中年男性がユージンに肩に腕を回し、「ケンカは良くないぜ~」と胡散臭い笑みを浮かべる。
この男、トドという名の一軍兵士である。
そして呆気にとられるユージンたちに「俺は残ることにした。これからよろしく頼むぜ」と挨拶するのである。
このトド、いかにも小悪党という感じであるが、オルガの率いる新生CGSに将来性があると思って残ったのだろうか。

【オルガとクーデリア】
CGSの駐機場。
整備士の雪之丞はタバコを吹かしていた。
年少組の少年兵タカキに「おやっさんは残ってくれるんだ」と言われると、自分も年であり、ガキのお守りぐらいの仕事がちょうどいいと笑う雪之丞である。

そして駐機場に立つバルバトスを、クーデリアは見上げていた。
そこに三日月を探すオルガが現れた。

オルガはクーデリアに気付くと、これからどうするつもりなのか尋ねる。
するとクーデリアは言う。
父のもとには帰れない。しかし、どうすべきか分からない。自分はただ、無力な自分が悔しいと。

クーデリアとしては、自分は少年兵の問題を理解しており、苦しむ人々を救うために出来ることがあると思い、その交渉のために地球に行くつもりであった。
だが、少年兵の過酷な現実を突き付けられ、ギャラルホルンに命を狙われ、その攻撃の前には全くの無力であり、何が出来るのか、何をなすべきなのか、分からなくなってしまったというところだろうか。

【オルガたち、CGSの台所事情を知る】
CGSの事務所。
オルガたちは、経理担当デクスターに現在の収支を確認してもらった。
すると、収入から退職金やモビルワーカーの修理費などの支出を引くとかなり厳しい状況であり、このままではCGSを3ヶ月維持するのが限度ということが判明した。

なんとか仕事を確保して稼ぐ必要があるが、現状の自分たちでは足元を見られるだけであり、どうしたものか。
頭をかかえるビスケットたちに、チョビヒゲの元一軍兵士トドが提案する。
それは、金と引き換えにクーデリアをギャラルホルンに渡すというものである。

トドは会心の笑みを浮かべて自説を説くのであるが、ビスケットたちはこの提案にはかなり抵抗があるようだ。
その時、見張りが基地内にスピーカーで報告する。
ギャラルホルンのモビルスーツ一機が赤い布を手に接近中であると。

これを見た雪之丞は言う。
赤い布は決闘の合図であり、厄祭戦以前は紛争はモビルスーツの決闘で決着をつけていたと聞くと。

【クランク二尉、決闘を申し込む】
ギャラルホルンのモビルスーツを駆るのは、クランク・ゼント二尉である。
クランクは拡声器でCGS基地に一対一の決闘を申し込む。
そして自分が勝った場合は、鹵獲されたグレイズと、クーデリアを引き渡してもらうと言うのである。

これにクーデリアは、無意味な戦いは避けるべきといい、出ていこうとする。
が、オルガはそのつもりはないといい、クーデリアの申し出を断ると、三日月に「やってくれるか?」と言う。
すると三日月は「いいよ」とあっさり了承。
オルガは決闘を受けることをクランクに拡声器で伝えた。

【オルガ、阿頼耶識と三日月について語る】
出撃準備を進めるバルバトスと三日月を見上げながら、クーデリアはオルガに言う。
「私もその阿頼耶識システムというのを使えば、あれを思うがままに操れるのでしょうか?
そうすれば私も、少しは皆さんの力に…」
クーデリアとしては、三日月が命をかけることを申し訳なく思い、せめて自分で戦えればというところだろうか。

だがオルガは「やめとけ。俺達は運が良かっただけだよ」と言い、阿頼耶識と三日月のことを語る。
かつてオルガ、三日月と一緒に阿頼耶識を埋め込む手術を受けた者は10名。
そのうち4人は失敗して病院送りになってしまった。
だが三日月はその手術を自分の意志で三回も受けていると。

【バルバトスVSクランク機】
基地近くの荒野。
バルバトスはメイスを手に、斧を持つグレイズと向き合う。

するとクランクは名乗りを上げた。
三日月はこの古式ゆかしい決闘の作法に困惑しながらも「CGS参番組、三日月・オーガス」と名乗る。

これを合図にクランクは「参る!」と叫び、バーニアを吹かして突撃。
バルバトスも突撃。

クランク機は斧で斬りつけるが、バルバトスは斧をメイスで受け止める。
両機は両足を踏ん張って衝撃を受け止めるが、バルバトスは一瞬早く体勢を立て直すとメイスで猛攻をかける。
三日月はバルバトスのメイスを振り下ろしながらクランクに聞く。
「ねえ、決着ってどうつけるの?どっちかが死ねばいいの?」

するとクランクは三日月に答える。
「その必要はない!もともとコーラル、いやこちらが欲していたのはクーデリアの命だけ。大人の争いのために、子供が犠牲になることはないんだ!」

クランク機は盾で猛攻をしのぎ、一瞬の隙を突いて斧で斬りつける。
バルバトスは斧をメイスの柄で受けとめる。
力が拮抗し、両機ともに動けない。
クランクの言葉に三日月は「さんざん殺しておいて」と苛立ちを見せる。

そしてバルバトスはクランク機に強烈な蹴りを入れ、クランク機と距離をとり、メイスを下段に構える。
三日月は「もういいよ、俺はオルガに言われたんだ。アンタを殺っちまえってさ」と言うとバーニアを吹かして突撃、急上昇。
瞬時にクランク機の間合いに踏み込み、上段からメイスで斬撃。
クランク機は盾で受け止めるが、受け止めきれず、盾は弾き飛ばされる。

すかさずバルバトスはメイスで横薙ぎの猛攻、クランク機を圧倒する。

【クーデリア、自分の戦いを見定める】
バルバトスとクランク機の戦いを見つめながらオルガはクーデリアに言う。
三日月は強くなければ生きることが出来ないことを知っている、意地汚なくて潔い、アイツは矛盾の固まりだ、だからこそ強いのだと。

オルガの言葉にクーデリアは言う。
「凄いのですね、三日月は。私も彼のように戦えるでしょうか?」

苛立つオルガにクーデリアは続ける。
「もう、手術を受けたいなどとは考えていません。私の戦う場所は別にあることを知っています」
クーデリアとしては、自分のやるべき事は過酷な境遇に苦しむ子供たちを救うことであり、そのために自分がやるべき事は武力で戦うことではなく、政治的、社会的な戦いであると改めて思い定めたというところであろうか。

【バルバトス、クランク機を撃破】
バルバトスとクランク機は、メイスと斧で激しく打ち合い、攻防は拮抗。
するとバルバトスは距離を取ると、メイスを水平に構えて突撃、クランク機に必殺の突きを繰り出す。
クランク機は左腕で突きを受け止めると斧で斬撃、バルバトスのメイスを柄から叩き折る。

バルバトスはクランク機から距離を取り、折れたメイスの柄頭を握って構える。
が、クランク機は一瞬でバルバトスの間合いに踏み込むと、バルバトスに斧を振り下ろす。

クランク機の斧がバルバトスに届く直前、バルバトスはメイスの柄頭をクランク機のコクピットに突き入れる。さらに柄頭から杭を射出。クランク機のコクピットを貫通した。

勝敗が決した時、オルガは「鉄華団」とつぶやく。
「えっ?」と言うクーデリアにオルガは言う。
「俺達の新しい名前。『CGS』だなんてカビ臭い名前を名乗るのは癪に障るからな」
そして「鉄の火ですか?」と問うクーデリアに、「いや、鉄の華だ。決して散らない鉄の華」と答えた。

【三日月とクランク】
クランク機はコクピットを刺し貫かれて戦闘不能に陥るが、バルバトスは攻撃の手を緩めない。
すかさず頭部を殴って破壊、センサーを潰す。
クランク機は勢い余って倒れるが、バルバトスはクランク機の胸に膝蹴りを入れ、握った拳を振り上げる。

その時、三日月はクランク機のコクピットハッチが弾け飛び、重傷を負ったクランクがむき出しになっていることに気付いた。
三日月はハッチを開け、クランクに聞く。
「なあ、俺が勝った場合はどうなんの?
アンタ、それ言ってなかっただろう?気に食わなかったんだ」

クランクはすまないと謝罪して言う。
「馬鹿にした訳じゃないんだ。
その選択を俺が持たなかった。それだけだ。
俺は上官の命令に背いた。
何のみやげも無く帰れば、俺の行動は部隊全体の問題になってしまう。
だが、ここで俺が終われば、責任は全て俺が抱えたまま…」

三日月は「もういいよ、喋らなくて」と退屈そうであり、クランクの言葉に特に心を動かされた様子はない。

クランクは三日月に、「済まないが、手を貸してくれないか?俺はもう、自分で終わることすら出来ない」と言う。
三日月は面倒くさそうに頭をかくとクランクに銃を向ける。
そしてクランクの礼の言葉を聞き終えずに三発発砲した。

【クーデリア、オルガに護衛継続を依頼】
戦闘後、クーデリアはオルガに、自分の護衛任務を続けてくれるよう申し出た。
そして資金を出してくれる人物にはあてがある、ノブリス・ゴルドンという人物だという。
クーデリアとしては、まずは資金面でオルガたちを援助するつもりである。

これにオルガは、恭しく胸に手を当てるとクーデリアに頭を下げた。
「引き続きのご利用ありがとうございます。
俺たち鉄華団は必ずあなたを、無事地球まで送り届けてみせましょう。」


【予告】
次回「命の値段」

今日買った漫画:セントールの悩み(11)、さばげぶっ!(10)

  • 2015/10/15(木) 22:33:16

本日購入した漫画は以下の通り。
両方とも単行本で読んでいる作品であり、読むのが楽しみである。

■セントールの悩み(11)




■さばげぶっ!(10)


最近買った漫画:バーナード嬢曰く(1)、(2)

  • 2015/10/14(水) 22:34:25

本を読まずに読んだフリをしたいグータラ読書家、「バーナード嬢」(本名:町田さわ子)。
バーナード嬢の読書に対するグータラさは読書オタクの逆鱗に触れたりするのだが、不思議と彼女の周りには読書好き達が集まって来るのである。
なお、誰もさわ子をバーナード嬢とは呼ばず本名で呼ぶのだが、本人も「バーナード嬢と呼んで」と言っていたことをほとんど忘れているようで、本名で呼ばれることに何の疑問も持っていないところが好きだ。
1巻が面白かったので2巻も購入。

■バーナード嬢曰く(1)




■バーナード嬢曰く(2)


今日買った漫画:マーメイド・ラヴァーズ(1)

  • 2015/10/12(月) 21:25:55

Webコミックサイト、コミックアース☆スター連載作品の単行本。

世界有数の民間警備会社「テルシオ」の凄腕ボディーガードであるつかさ、シンリン、ヤスミンの戦いを描くガールズ・アクション。連載を毎回楽しみにしている作品であり、作品を通して読めることと、単行本ならでは付加価値に期待して購入。

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第2話「バルバトス」

  • 2015/10/11(日) 23:53:54

【感想概略】
今回は、バルバトスとギャラルホルンのMSグレイズとの激戦が描かれ、参番組を囮に逃げようとしたことを棚に上げて横暴にふるまう一軍の隊長が描かれ、三日月と理解し合おうとするクーデリアと、それに苛立ち拒む三日月が描かれ、ギャラルホルン火星支部長コーラルと監査官マクギリスの対立が描かれ、少年兵を皆殺しにしろという命令に苦悩するクランク二尉の姿が描かれ、CGSの乗っ取りを決意したオルガたちが描かれ、三日月とオルガの友情が描かれ、見応えがあり、面白かった。

気になるのは、クーデリアのメイド、フミタンである。
CGS基地が奇襲されると様子を見てくると言ってクーデリアの前から姿を消し、敵部隊が撤退するとクーデリアの前に姿を見せ、クーデリア父ノーマンに連絡をとっていたと言い、すぐに戻ってくるようにとのノーマンの言葉を伝えるのだが、いかにも怪しい。
フミタンはノーマンのスパイなのか、クーデリアの忠臣なのか、今後の動向に注目したい。

【ギャラルホルン部隊、CGS基地を襲撃】
前回、CGSの基地を地球側の軍事組織ギャラルホルンのモビルワーカー部隊が奇襲した。
ギャラルホルン火星支部長コーラルの命令により、火星独立運動の旗頭、クリュセ市の令嬢クーデリアを暗殺するためである。

CGS社長と一軍の隊長は、参番組の隊長オルガに敵部隊の迎撃を命令。
オルガの指揮する参番組が敵モビルワーカー部隊に応戦。
苦戦しながらも敵部隊を食い止めるが、一軍とCGS社長はオルガたちを裏切り、自分たちだけで脱出を図った。

するとオルガは複数の信号弾を発射。
これに敵軍はCGSの新手が出現したと思い込み、部隊を二手に分け、一軍に対しても攻撃を開始した。
これで参番組を攻撃する敵兵力は減少、オルガたちは反撃を開始した。

だがギャラルホルンの将校オーリスがMSグレイズで参戦。
モビルスーツの攻撃力、機動力、防御力は圧倒的であり、参番組は窮地に陥ってしまう。
だがオルガは決してあきらめず、オーリス機の攻撃を必死でかわしながら、三日月を待つ。

【バルバトス起動】
CGS基地の地下。
整備士ナディ・雪之丞は、基地の動力炉としているMSバルバトスを起動させるため、大急ぎで機体を整備していた。
そこに三日月が駆けつけ、背中に埋め込んだ阿頼耶識をバルバトスと接続する。
だがモビルスーツから送り込まれる情報量はモビルワーカーの比ではなく、あまりの負荷に三日月は鼻血を噴き出して倒れてしまう。

が、三日月はすぐに意識を取り戻すとバルバトスを起動、エレベーターで地上に出た。
そしてオーリスの駆るモビルスーツに突撃、巨大なメイスを振り下ろし、一撃で撃破した。

【バルバトスVSクランク機、アイン機】
ギャラルホルンMS隊のクランク二尉とアイン三尉は、敵がモビルスーツを保有しており、オーリスが撃破されたことに衝撃を受ける。

が、クランクはアインに援護を命じ、バルバトスに突撃する。
すると三日月はバルバトスでスラスターを吹かせて高速移動、撤退中の敵モビルワーカー部隊を背にする位置に移動した。
これでクランク機とアイン機は、銃器を封じられてしまう。

アインは拡声器でバルバトスを卑怯と罵り、斧を振り上げスラスターを吹かせて突撃する。
するとバルバトスもアイン機に突撃、急接近しながらメイスを投げつけた。

予想外の攻撃にアインは驚きながらも斧でメイスを弾き飛ばす。
が、気が付くとバルバトスが視界にいない。

何とバルバトスは空高く跳躍。
上空でメイスを掴むと落下しながらアイン機に一撃を浴びせ、左腕を斬り飛ばす。
モビルスーツ同士の激戦で周囲には土煙が巻き上がり、視界を塞ぐ。

その時、土煙の中をクランク機が突撃、バルバトスに斧を振り下ろす。
バルバトスは斧をメイスで受け止める。

クランク機は斧に力を込め、バルバトスと押し合いながら、拡声器で「そんな旧世代のモビルスーツで、このギャラルホルンのグレイズの相手が出来るとでも」と威圧する。

が、クランクは敵モビルスーツの拡声器から聞こえる声から、相手が少年であることに気付いた。
思わず「まさか?!子供か?!」とつぶやき、愕然とするクランクに三日月は言う。
「そうだよ…あんたらが殺しまくったのも、これからあんたらを殺すのも」

三日月はクランク機とアイン機を圧倒するが、スラスターが燃料切れになってしまう。
整備士ナディがバルバトス起動に手一杯で、スラスター燃料補給を忘れたためである。

するとバルバトスは着地、メイスで地面を下段から斬り上げた。
土煙が朦々とあがり、クランク機とアイン機の視界を塞ぐ。

この隙にバルバトスは土煙の中を姿勢を低くして疾走。
アイン機の間合いに踏み込み、メイスを下段から斬り上げ、アイン機の上半身を大きく破壊。
コクピットは損傷、アインは負傷、戦闘不能に陥ってしまう。

その時、クランクはスラスターを吹かして土煙を上げ、アイン機を抱えてバルバトスから距離を取った。
そしてクランクは劣勢を認め、モビルワーカー隊も安全圏に離脱したことを確認し、戦闘続行を主張するアインを説き伏せ、撤退した。
一方、三日月はクランク機とアイン機を追撃しようとするが、意識を失ってしまう。

こうして参番組はどうにかギャラルホルン部隊を撃退、戦闘は終結した。
この戦闘によるCGSの死者は、参番組42名、一軍68名。
仲間を失った少年兵たちの悲しみ、心の傷は深かった。

【アトラ、クッキーとクラッカと出会う】
CGS基地に向かう荒野の路上。
クリュセ市の雑貨店の店員アトラはオート三輪でCGS基地へ向かう途中、ヒッチハイクをする二人の小さな女の子を拾った。この二人、名前をクッキーとクラッカと言い、CGS参番組の参謀役ビスケットの妹である。

【コーラル、少年兵抹殺を命令】
ギャラルホルン火星支部長コーラルは、焦っていた。
火星独立運動の旗頭クーデリアを暗殺することにより、独立運動を混乱させるつもりでいたが、暗殺作戦は失敗、さらにもうすぐ監察官マクギリスがやって来るからである。

追い詰められたコーラルは、クランク二尉にCGSの兵士たちを皆殺しにすることを命じた。
するとクランクは、相手は子供だった、少年兵を相手に戦うことは出来ない、彼らが自分たちの意志で戦っているとは思えないといい、命令に抗議する。

だがコーラルはクランクの訴えを一蹴、ひとり残らず駆除しろと強く命令する。
クランクは理不尽な命令に怒りを覚えるが、絶対服従が軍人の本分であり、良心と命令の板挟みとなり苦悩するのである。

【クーデリアと三日月】
CGS基地でクーデリアは三日月に礼を言い、自分のせいで基地が攻撃されたと詫びる。
クーデリアとしては、少年兵たちと理解しあいたい、三日月と理解し合いたいと思ってのことなのだろう。
だが三日月は「たかがアンタ一人のせいでアイツらが死んだなんて、俺の仲間をバカにしないで」とクーデリアを拒絶する。
クーデリアは返す言葉が無い。

クーデリアとしては、火星では多くの子供たちが劣悪な環境で苦しんでいることを知識としては知っており、何とかしたいと思い、そのために行動しているつもりであった。
だが少年兵の想像を絶する苛酷な実態を目の当たりにし、自分が世間知らずであったことを突き付けられ、打ちひしがれてしまう。

しかし、少年兵たちがCGSでクーデターを起こし、自分たちで運営するようになったとしても、根本的な解決にはならない。
路頭に迷う子供が大勢いるのであれば、孤児院を建てて収容し、衣食住と教育を与えること、貧困対策や産児制限など、政策的な対応を行なう必要がある。クーデリアのやろうとしていることは社会レベルでの貧困に苦しむ子供の救済であり、それは決して無駄なことでは無いと思う。


そして基地の中をさまよい歩くクーデリアは食堂にたどり着き、食料を搬入するアトラ、そしてトマトを見て「お尻に似てる!」とケラケラ笑うクラッカとクッキーに出会うのである。

【一軍の隊長、オルガに激怒】
CGSの一室。
一軍の隊長は、参番組の中心メンバー、オルガ、ビスケット、ユージン、ノルバ、昭弘を呼びつけた。そして、自分たちが参番組を見殺しにして逃げようとしたことを棚に上げ、オルガに激怒して殴りまくる。

これにビスケットとユージン、ノルバは激しい怒りを覚え、拳を震わせる。
一方、昭弘は表情を変えず、その心情は伺えない。

一軍の隊長は、いくら殴っても黙って立ち続けるオルガに殴り疲れ、捨て台詞を残して立ち去った。
ビスケット、ユージン、ノルバはオルガに駆け寄るが、一軍に怒り心頭の様子である。
するとオルガは腫れ上がった顔で「ちょうどいいのかもな」と言い、ニヤリと笑う。

【オルガ、クーデターを決意】
CGS基地のモビルワーカー駐機場。
オルガはビスケット、ユージン、ノルバ、昭弘たちに、CGSを乗っ取る決意を明かした。
これに困惑するビスケットたちだが、オルガは説く。
CGS社長もクズだったが、一軍の連中はそれ以下だ。一軍たちは、オルガたち参番組の命を撒き餌くらいにしか思っておらず、商才も無く、一軍たちがCGSを牛耳るようになれば自分たちは遠からず壊滅だと。

オルガの計画にビスケット、ユージン、ノルバは同意した。
そして昭弘は、自分たちはヒューマンデブリであり、誰がトップになろうと従うまでという。

このヒューマンデブリとは、CGSに買われた少年たちのことであり、昭弘はそのリーダー格である。
オルガたちは昭弘を特に差別しているようには見えないが、昭弘は一線を引いて打ち解けようとしない。
昭弘の頑なさの背後には、深い絶望と諦めがあるように思えるが、いずれ明かされる時がくるのだろうか。

だがオルガ、このクーデターのことを三日月に相談することを忘れていたという。
そして三日月が納得しなければ悪いが延期と言いながら、「まあ、それはないがな」と笑う

【クランク、単機出撃を決意】
CSGの火星基地。
クランク二尉は装備を身に着けながら、今度の作戦では一人で出撃するとアイン三尉に言う。
アインは、自分たちが3機でも敵わなかった相手だと言い、単機出撃に強く反対する。
するとクランクは言う。
「お前たちに兵士としての汚名を着せたくはないのだ」

クランクとしては、心情的には少年兵たちを殺したくはなく、だが軍人として上官の命令には絶対服従というルールを破る訳にはいかず、良心と軍人の本分との板挟みとなり、苦しんだ末の苦渋の決断である。
クランクは何て立派でいい人なんだろうと思う。

【オルガと三日月】
CGS基地の敷地の外れ。
バルバトスを点検する三日月の元にオルガが現れた。

黙々と作業を続ける三日月にオルガは尋ねる。
「死んじまった仲間に、最後の別れをしなくていいのか?」

すると三日月は、死んだ奴には死んだ後でいくらでも会えるのだから、今生きている奴がしなないようにするのだと、オルガが以前そう言ったのだといって笑う。

オルガはそんなことも言ったかなと笑うと、拳銃を差し出し、お前にしか出来ない仕事を頼みたいという。
すると三日月は、話を最後まで聞かずに銃を受け取ってしまう。

これにオルガは、「話聞く前に受け取るか?」と呆れるが、三日月は迷いの無い声で言うのである。
「オルガが決めたことならやるよ、俺」

【マクギリス、ギャラルホルン火星支部に到着】
ギャラルホルン火星支部に、マクギリス特務三佐が監査のため到着した。
支部長コーラルは部下たちを率いてマクギリスたちを表面的には歓迎。
何でも力になると申し出るが、マクギリスは自分たちの裁量で行わせて頂きたいと言い、コーラルの申し出を断ってしまう。
これは、クーデリア暗殺未遂はギャラルホルンのルールに違反することであり、発覚したらコーラルにとって都合が悪いということであろうか。

【予告】
次回「散華」

物騒なタイトルであるが、クランクが退場してしまうのだろうか。
健全な良識を持った大人であり、好きなキャラクターなのだが、次回に注目したい。

今日買った漫画:少女決戦オルギア(2)、原始乙女と神の塔、もののけ◇しぇありんぐ(1)

  • 2015/10/08(木) 23:59:29

本日購入した漫画は以下の通り。


■少女決戦オルギア(2)
著者:江島絵理




■原始乙女と神の塔
著者:シオミヤイルカ




■もののけ◇しぇありんぐ(1)
著者:クール教信者



最近買った本:にょたいか‼︎世界の将軍列伝〜20世紀編〜

  • 2015/10/06(火) 23:32:54

日露戦争から第一次大戦、第二次大戦、冷戦期、湾岸戦争まで、20世紀に活躍した将軍、提督たち42人を、各人の特徴を踏まえて美少女化したイラスト付きで解説する軍人列伝。
軍事を独自の親しみやすい方法で紹介する「MC☆あくしず」の別冊であり、20世紀の将軍と戦争について、分かりやすく、親しみやすく、そしてしっかりした内容が期待できそうなので購入。


機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第1話

  • 2015/10/05(月) 01:41:21

【感想概略】
メカ戦と世界観に期待して視聴。

現代の中東の紛争地域を思わせる荒廃した火星で、民間軍事会社クリュセ・ガード・セキュリティの最底辺の兵士として生きざるを得ない少年たち、少年たちを都合よく利用する民間軍事会社の大人たち、地球による支配からの独立を求める火星都市クリュセの市民たち、心根の真っ直ぐな理想家だが世間知らずなところのあるクリュセの令嬢クーデリア、地球による支配という秩序を守るための軍事組織ギャラルホルンのエリート軍人たち。

これら諸勢力それぞれの視点からのドラマが楽しめ、戦闘描写は迫力があり、そして主人公三日月・オーガスと親友オルガとの友情と智略が描かれ、見応えがあり、おもしろかった。

【三日月とオルガ】
今度のガンダムは、厄祭戦と呼ばれる大戦争から300年後、火星から物語は始まる。

冒頭は夕暮れの路地裏。
まだ10歳位の少年が銃を発砲、反動でひっくり返った。この少年こそ主人公、三日月・オーガスである。
そして三日月を唖然とした表情で見つめる12歳位の少年が、オルガ・イツカである。

三日月の目には、恐れも後悔も無い。
そして三日月は振り返り、背後に立つ少年に尋ねた。
「次はどうすればいい?オルガ」

【クリュセ・ガード・セキュリティ】
それから数年後であろうか。
三日月はオルガとともに、民間軍事会社クリュセ・ガード・セキュリティ(CGS)の最底辺の兵士に雇われていた。
どうやら火星では、孤児を保護する社会保障行政が貧弱のようである。

そしてこのCGSであるが、かなり酷いところである。
まだ10代半ば前後の少年兵たちは、背中にマン・マシンインターフェイス「阿頼耶識」を麻酔も無しに埋め込まれ、陸戦兵器モビルワーカーのパイロットとして戦うことが仕事である。

そんな少年兵たちを、CGSの大人たちは些細な理由で容赦なく殴る。
オルガは、阿頼耶識を埋め込む手術の時、激痛にうめき声一つ上げなかったのだが、それが生意気という理由で殴らている。

そもそも大人たちは、少年兵たちを弾除けくらいにしか思っていない。
これは、火星では民間軍事会社の大人たちもまた蔑視される最底辺の階層であり、心の余裕がないということかもしれない。

だが三日月もオルガもかなりたくましい。
オルガは頭角を現して、CGSの部隊の一つ、参番組の隊長となり、一隊を率いていた。
そして三日月はモビルワーカーの操縦に抜きん出た腕前を発揮、少年兵たちから一目置かれるようになっていた。

【CGSのモビルスーツ】
このCGSの基地の奥深くには、巨大なモビルスーツが鎮座しており、その体中にパイプが接続され、基地のエネルギー源となっている。オルガはこの場所がお気に入りのようで、モビルスーツの足元に寝転んでいるところを三日月が呼びに来た。「ここ年中あったけえからさ」というオルガであるが、この区画はあまり出入りしてはいけないところのようである。

【火星独立派の令嬢クーデリア】
火星都市クリュセでは、市民たちによる独立を求めるデモが行われていた。
そしてクリュセの令嬢クーデリアは、調停のため、地球へ行くことを決意、その護衛をCGSの参番組に依頼するのである。

クーデリアは侍女とともに、荒野の丘に築かれたCGSの基地に赴き、そこでオルガを始めとする参番組のメンバーたちと対面した。クーデリアは三日月に握手を求め、あなたたちと対等の立場になりたいと言うが、それは対等と思っていないということではと三日月は冷静に指摘、これにクーデリアは返す言葉が無い。

例えるならば、クーデリアは現代の日本人、少年兵たちは紛争地域の子供たちに近いように思える。
そしてクーデリアにとって少年兵たちはどこか遠いところの存在であり、上から目線で可哀想に思っているように見えた。
だがクーデリアは世間知らずなところであるかもしれないが、決して悪い人ではなく、心根の真っ直ぐさは本物だと思う。クーデリアがこれからどのように変わっていくのか、注目したい。

【地球側の軍事組織ギャラルホルン】
火星の静止軌道上、軍事組織ギャラルホルンの本部基地では、クーデリアの父がギャラルホルンの指揮官コーラルと密談していた。どうやらクーデリアの情報を渡し、クーデリア暗殺計画に加担しているようである。

コーラルは内心でクーデリア父を軽蔑する。
もしかしたらクーデリア父は保身のためではなく、火星独立運動のこれ以上高まりは地球側による血の弾圧を招くと考え、虐殺を避けるためには止むを得ないと思ってのことかもしれないが、どうなのだろうか。

そしてギャラルホルンからは、クーデリア暗殺ための三人のエリート軍人が火星に派遣されるのである。

【ギャラルホルン、CGS基地を奇襲】
夜。
CGSの基地が奇襲を受けた。

攻め寄せるのは、ギャラルホルン所属のモビルワーカー部隊であり、その性能はCGSの機体よりかなり高いようである。
CGSの一軍の隊長はオルガに迎撃を命ずるが、一軍はどうするのかというオルガの質問に対しては何やら歯切れが悪い。

オルガは何事かを感じたようで、参謀役の仲間ビスケット・グリフォンに何事かを依頼する。

【参番組VSギャラルホルン部隊】
オルガは参番組を率い、ギャラルホルンのモビルワーカー部隊を迎撃。
善戦するが、このままでは敵の攻撃力に押し負け、長く保ちそうにない。
少年兵たちは、一軍が参戦するのを待ちわびていた。

その時、一軍が社長とともに基地の裏口から出発した。
何と、オルガたち参番組を見殺しにして逃げ出したのである。

だがオルガは「それじゃ筋が通らねえ。なあ、ビスケット?」と通信を入れ、空に向かって信号弾を打ち上げさせた。
するとギャラルホルン部隊は一軍に気付き、攻撃の矛先を一軍に向けた。
何とオルガ、大人たちの裏切りを予想し、一軍を囮にしたのである。

その時、大破壊力砲が着弾した。
ギャラルホルンの将校オーリスの駆るモビルスーツの仕業であり、オーリスは「モビルワーカー隊は全員減給だ!」と怒鳴る。
これにオーリス配下のクランク・ゼント二尉は、最初からモビルスーツを投入すれば良いものを、モビルワーカーだけで戦わせて無意味な犠牲を出したオーリスの采配に、かなり怒っている様子である。

たった3機のモビルスーツ、しかも戦っているのは一機だけであるが、その戦闘力は圧倒的であり、少年兵たちは「MSに勝てるわきゃねえ…」とつぶやき、戦意喪失寸前である。
だが三日月は全く動ぜず、オルガに「次はどうすればいい?」と尋ねる。

【ガンダム参戦】
オルガは部隊を率い、オーリス機を牽制、時間を稼ごうとする。
一方オーリスは、オルガが指揮をとっていることに気付き、砲撃。
オルガ機にかわされると巨大な斧を振り上げ、オルガ機に突撃する。

その時、CGSの動力源とされていた白いモビルスーツが出現。
巨大な鎚矛を振り下ろし、オーリスのモビルスーツを撃破した。
搭乗しているのは三日月であり、これもまたオルガとビスケットの策のようである。

【予告】
次回「バルバトス」


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