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機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第30話「アーブラウ防衛軍発足式典」

  • 2016/10/31(月) 00:23:42

【感想概略】
今回は、鉄華団地球支部がメインのお話である。
少年兵たちの事実上のナンバーツーであるタカキの奮闘と妹フウカ、少年兵仲間アストンとの小さな幸せ、ギャラルホルンのアリアンロッド艦隊総司令官ラスタル・エリオンのマクギリスに対する謀略、ラスタルの策謀を背景とした監査役ラディーチェの裏切り、そしてラスタルの手先らしき謎の男ガラン・モッサの暗躍、裏切り者に地球支部の情報を断たれても危険性を直感して対応するオルガの危機対応力が描かれ、見応えがあり、面白かった。

タカキとフウカ、そしてアストンをはじめとする少年兵たちは、地球でそれなりに幸せに暮らしている様子が描かれていたのだが、少年兵たちの知らぬところで裏切りと陰謀が着々と進行しており、タカキたちがこれからどうなるか不安を覚えた。
タカキとフウカの兄妹、そしてアストンには、これから直面するであろう陰謀と戦乱を何とかして切り抜けてほしいのだが、どうなるであろうか。引き続き次回も注目したい。

【タカキ、アストン、チャドとラディーチェ】
アーブラウの軍事顧問を務める鉄華団地球支部は、通常はアーブラウ正規軍の訓練の指導を行っているが、最近訓練は中止になっていた。アーブラウが正式に防衛軍を発足させることになり、その式典準備のためである。

手持ち無沙汰の少年兵たちは、自分たちはお払い箱になるのではと不安を口にしたり、監査役ラディーチェへの不満を口にしたりする。
が、少年兵アストンが「俺、好きだな、地球」というと少年兵たちはこれに同意、食事は上手いし街に出れば鉄華団は優遇してもらえるしと口々に言い、現状に小さな不満はあっても地球暮らしはまんざらでは無さそうである。

一方、少年兵たちのまとめ役、チャド・ダーンはアーブラウ防衛軍発足式典に出席するため、スーツを試着し、鏡の前で複雑な表情をしているところにタカキとアストンが尋ねてきた。
チャドは正装姿の自分に違和感をかんじているようだが、タカキは「すごく似合っていますよ」と笑顔である。
そしてタカキは、自分が式典に出て良いのかと戸惑うチャドに、チャドは鉄華団地球支部の責任者であり、これは蒔苗の指名なのだと言い、チャドを励ます。裏表のないタカキの言葉にチャドも、式典参加の役割を果たそうと前向きな気持になった様子である。

その時、監査役ラディーチェが訪れ、式典の警備の資料を渡し、目を通すよう念を押す。
そして会場内の警備はアーブラウ正規軍、鉄華団は会場外の担当であり、持ち場を守ってくれぐれもアーブラウ正規軍と問題を起こさないよう釘を差して立ち去った。

アストンは、ラディーチェの上から目線の態度に不満の色を見せるが、タカキとチャドはこれをなだめ、最近はラディーチェも自分たちの意見を大分飲んでくれると取りなす。
チャドは「俺たちがアホすぎるってんで、諦めただけかもしれないけどな」と冗談めかして笑うが、ドアの外ではラディーチェがチャドたちの会話を聞いており、「そのとおりですよ」とつぶやくのである。

【アストン、タカキ兄妹を気遣う】
本日の業務が終わり、夕暮れの郊外をタカキとアストンは帰途についていた。
タカキは自宅アパートで妹フウカのふるまう夕食にアストンを誘うが、アストンはフウカが学校のテスト勉強をしていることに先日気づいたのでそちらに専念してほしいと遠慮する。

これにタカキはご飯くらいと誘うが、アストンは自分が行くと色々と気を遣わせてしまうと言う。
タカキは少し寂しそうだが、アストンの善意を受け入れ、今日は途中で分かれるのだった。

そしてタカキが帰宅すると、勉強に疲れたフウカが居眠りしていた。タカキは微笑むと夕食を作り始めた。
間もなくフウカが目を覚まし、食事の準備に取り掛かろうとするが、タカキはアストンは今日は来ないこと、夕食の準備は自分がやるのでフウカは勉強を続けるように言って笑う。
これにフウカは「お兄ちゃんだけなら甘えちゃおうかな」と少しいたずらっぽく言い、タカキと笑い合うのである。

【イオクとジュリエッタ、総司令官ラスタルに復命】
ギャラルホルンのアリアンロッド艦隊の旗艦で、総司令官ラスタル・エリオンは、イオク・クジャン及びジュリエッタ・ジュリスから、火星付近の宙域での海賊「夜明けの地平線団」討伐について、海賊団長サンドバル・ロイターの身柄は確保できず、マクギリスに手柄を奪われたとの報告を受けていた。
だがラスタルは余裕の表情であり、地球での工作を手配しており、「あの男」の協力を仰いでいると言い、不敵に笑う。これにジュリエッタは「まさか、ヒゲのおじ様?!」と言うとラスタルはニヤリと笑って肯定した。

ジュリエッタはこのヒゲのおじ様を「強靭な心と身体の持ち主」と高く評価、そして「どちらも脆弱なイオク様では、対峙するだけで気後れすることでしょう」と相変わらずイオクに手厳しいのである。

【ジュリエッタと仮面の男】
イオクと別れたジュリエッタはモビルスーツデッキに直行、すると機体を見上げる仮面の男ヴィダールに気付いた。

ジュリエッタはヴィダールに対する不審の念を全く隠さない。
「どこの馬の骨かも分からぬあなたを側近にするなど、これは由々しき問題です」と本人に言い、「由々しき?」と問うヴィダールに「端的に言えば、ラスタル様によるえこひいきです」と単刀直入にいう。

だがヴィダールは特に気を悪くすることも無く、面白そうに笑い、兵たちもジュリエッタについて同じことを言っていたという。
これにジュリエッタは、確かに自分には後ろ盾も階級も無いと言葉に窮するが、だがラスタルはモビルスーツの操縦の腕一つで自分を認めてくれたのだと胸を張る。

ヴィダールは「ラスタルを信用しているんだな」というと、ジュリエッタは「当たり前です。ラスタル様は私の誇り、尊敬すべき上官ですから」と迷いなく答える。
だがヴィダールは「誇り…か」とつぶやき、何やら複雑な様子である。
ヴィダールがガエリオならば、かつて散っていった部下アインが、ガエリオを誇りと言ってくれたことが胸に去来しているのだろうか。

【アーブラウ防衛軍発足式典】
アーブラウ防衛軍発足式典の当日。
会場周囲はタカキの指揮する鉄華団が警備し、会場内部はアーブラウ正規軍が警備、そしてチャドは式典出席のため庁舎に入り、蒔苗の部屋を訪問して挨拶していた。
すると蒔苗はチャドをフルネームで呼び、今日という日が来たのも鉄華団のおかげと礼を言い、チャドを労った。
これにチャドは、蒔苗が自分を一個人チャド・ダーンとして見てくれたこと、そしてチャドは自分をあくまで一兵士であり、地球支部の責任者を任されていることもあくまで一時的なもの、自分は管理職の器ではないと思っているのだが、蒔苗はチャドの仕事を評価してくれていることに感動の様子である。

間もなく蒔苗の秘書が現れ、蒔苗に式典への出席を促すが、机の上に事前確認時は無かった花があることに気付き、少し訝った。
が、チャドは花の正体に気付き、蒔苗に覆いかぶさって庇う。
次の瞬間、花は爆発し、庁舎の窓は吹き飛ばされ、黒煙が上がった。

【ラディーチェの裏切り】
式典会場から少し離れたパブで、鉄華団地球支部の監査役ラディーチェは、髭面で筋骨隆々とした中年男ガラン・モッサと密かに会っていた。
何とラディーチェは鉄華団を裏切っており、その報酬について相談していたのである。
これにガランは、報酬はラディーチェの要望通りと笑うが、仮にも今まで寝食をともにしてきた子供たちを戦火に巻き込むことになるが、心が痛まないのかと問う。
するとラディーチェは答える。
鉄華団の少年兵たちは教育も受けずに野放しにされてきた獣のようなもの、そして自分はアレルギーがあって動物は苦手なのだと。
これにガランは大笑、「いや君は実に面白いな。俺は面白い男が好きだよ」と言い、ニヤリと笑うのである。

【タカキ、団員たちとラディーチェの板挟みになる】
チャドの負傷から三日が経過した。
だが少年兵たちに具体的な指示は何もなく、タカキもラディーチェから、チャドはまだ意識が戻らない状態だと聞かされているだけである。

少年兵たちはチャドが傷つけられたことに激怒し、自分たちだけでチャドの仇を取りにいこうと息巻くのを、タカキは自分たちだけで勝手なことをしてはいけないと必死になだめる。

タカキはラディーチェの元を訪れ、オルガと直接話しをしたいと訴えるが、ラディーチェはチャド不在時の本部との連絡は自分が取るよう指示されていると言い、それらしいことを言って誤魔化し、タカキをオルガから遠ざける。
そしてタカキがオルガの言葉がなければ団員たちが収まらないと訴えると、ラディーチェは「それを何とかするのはあなたの役目でしょう」と突き放す。

団員たちとラディーチェの板挟みになって苦悩するタカキだが、アストンはそんなタカキにいつも付き従い、行動をともにする。
アストンとしては、同じ元ヒューマンデブリであり、優しく頼りになる先輩チャドの仇を討ちたい。それでもアストンはタカキに言う。
「俺もみんなと同じだ。チャドさんの仇を討ちたい。だけど、それより前に、俺はお前の味方だ」

【オルガ、地球支部に援軍派遣】
鉄華団火星本部のオルガは、ラディーチェを通してしか地球支部の状況が分からないこと、タカキと話が出来ないことに疑念を抱いていた。
そしてオルガはユージンに直ちに地球支部に向かうことを依頼した。モビルスーツを地球支部に送るスケジュールを前倒するので、その船団で地球に行ってくれという。

間もなく鉄華団の艦船に、ユージン、三日月、昭弘をはじめとする団員たち、整備士・雪之丞、そして蒔苗を見舞うためのクーデリアも搭乗し、地球に向けて火星を出発した。
だが地球への到着は速くて三週間後である。

【アーブラウとSAUの緊張激化】
地球では、アーブラウと隣国SAU(アメリカ合衆国とラテンアメリカを中心とする経済圏)との緊張が高まっていた。

鉄華団地球支部でも動揺が広がり、タカキは団長オルガの意向をラディーチェに尋ねる。
だがラディーチェは、連絡は入れている、そもそも地球の自分たちに分からないことを火星の彼らが分かると思いますかと言い、あくまでタカキとオルガが直接連絡を取ることを遮断する。

そしてタカキの肩に手を置き、「チャドさん不在の今、現場を任せられるのはあなたしかいないんです。タカキ・ウノ」と言い、自分はタカキを信頼し、自分のできる精一杯を尽くしているのだというふりをするのである。
実に悪辣なラディーチェだが、なぜ鉄華団を裏切り、少年兵たちを裏切るのか、その本心がいずれ明かされることを期待したい。

【マクギリス、紛争調停を要請される】
ギャラルホルン地球本部のマクギリスは、SAUから調停の要請を受けていた。
だが万一戦争となり、その調停が長引けば、それは地球を管轄するマクギリスの失点となり、ギャラルホルンの掌握どころか勢力後退、悪くすれば失脚である。
マクギリスとしては、今回のアーブラウとSAUの関係悪化、アーブラウ式典のテロの背後にラスタル・エリオンがいることに気付いているだろうが、どのような手をうつつもりだろうか。

【タカキ兄妹とアストン】
タカキの自宅アパートでは、アストンが茶を振る舞われていた。フウカは勉強疲れで寝てしまっている。
ここのところの心労でタカキは疲れた様子であり、そんなタカキにアストンはラディーチェを信用しているのかと問う。
するとタカキは、鉄華団は家族であり、ラディーチェもまた家族であり、家族を信用できなければおしまいだという。
フウカのためにも地球で頑張っていきたいというタカキだが、大分余裕のない様子である。
するとアストンは穏やかな笑みを浮かべて言う。
「俺は、お前らの幸せを守るためだったらなんだってする。まあ俺にできるのは、殺したり、お前を守って死ぬくらいだけど」

タカキはアストンの言葉に思わず叫ぶ。
「やめてくれ!死ぬとか殺すとか、そんな簡単に言っちゃ駄目だろ!」

タカキとしては、アストンに自分自身の命を粗末にしてほしくない。
だがアストンはこの言葉で、タカキに大事に思われていることをますます嬉しく思い、タカキとフウカに優しくしてもらったことを改めて嬉しくおもい、命をかけても惜しくはないという気持ちをより強くしたのではないか。

翌日、タカキはラディーチェの紹介でアーブラウ防衛軍の指揮を執る予定の人物と対面した。何と、ラディーチェと密談していた髭面の男、ガラン・モッサである。

【予告】
次回「無音の戦争」

次回は謀略渦巻く中での地上戦になるようである。まずはタカキ、フウカ、そしてアストンの無事を願いたい。

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第29話「出世の引き金」

  • 2016/10/24(月) 01:02:55

【感想概略】
今回は、鉄華団及びギャラルホルン石動隊、海賊「夜明けの地平線団」、そしてギャラルホルンのアリアンロッド艦隊との三つ巴の戦いに決着がつき、海賊団の背後で策動していた活動家アリウム・ギョウジャンは鉄華団によって責任をとらされ、鉄華団は大海賊団掃討の報酬としてハーフメタル採掘場をテイワズのボス・マクマードから得るが、同時にテイワズ内部では成り上がり者である鉄華団への反発が強まり、タービンズの名瀬は今後鉄華団がテイワズ内部から足を引っ張られるようになることを案じ、クーデリアは自分を利用しようとする者に対しては大きな争いにならないよう対応していくことを心に決め、マクギリスは公式な立場で鉄華団と手を組むお話であり、見応えがあり、面白かった。

【三つ巴の戦い、決着がつく】
今回は前回の続き、鉄華団及びギャラルホルン石動隊、海賊「夜明けの地平線団」、そしてギャラルホルンのアリアンロッド艦隊の三つ巴の戦いで始まる。

前回、海賊団長サンドバルは自らモビルスーツ「ユーゴー」で出撃、まずはギャラルホルンのモビルスーツ一機を撃破し、「かかってこい!」と凄んだ。

これに三日月はバルバトスで突撃するが、アリアンロッド艦隊のジュリエッタ・ジュリスがモビルスーツ「レギンレイズ」で立ち塞がり、海賊団長の身柄確保を譲るよう要求した。

そして今回。
三日月はバルバトスを駆り、石動の駆るシュヴァルベ・グレイズの援護を受けつつ、ジュリエッタの駆るレギンレイズと争いながらサンドバルの身柄確保を目指す。

これに対し、サンドバルは自機および部下の駆るユーゴー二機で高機動性を活用して相手を翻弄し、ワイヤークローで敵機の自由を奪って致命の一撃を繰り出す変幻自在の戦闘を繰り広げ、なかなかの強さである。

おそらく他の海賊団や、マニュアルに無い戦いは苦手なギャラルホルンが相手であれば、サンドバルたちのチームプレーはかなり強く、サンドバルとしてはこれまでの経験から、この場を切り抜けることは十分可能と思ったのだろう。

だが三日月の駆るバルバトスの強さは規格外であり、ジュリエッタもまたパイロット能力が高いだけでなく、敵を観察して即座に弱点を突くというギャラルホルンらしからぬ臨機応変の戦いぶりを見せ、シュヴァルベ・グレイズを駆る石動もサンドバルたちの変則的な戦法に柔軟に対応して確実に打撃を与えていき、サンドバルたちは追い詰められていく。

そしてついに、三日月はバルバトスでサンドバル機の動きを封じ、サンドバルの身柄を確保、ボスを捕らえられた海賊団は降伏した。
この戦闘、鉄華団及びギャラルホルン石動隊の勝利である。

【マクマード、鉄華団に報酬を与える】
テイワズの本拠地、ボスであるマクマード・バリストンの屋敷の執務室。
マクマードは鉄華団による海賊団討伐を喜び、彼らに火星に所在する大規模なハーフメタル採掘場の管理を任せると言い出した。
これに同席する名瀬は喜ぶが、同じく同席するテイワズ幹部、ジャスレイ・ドノミコルスは新参者を厚遇しすぎると反対する。

するとマクマードは、海賊討伐により航路の安全は確保されたこと、鉄華団は身を削って海賊団討伐を完遂したのであり報酬はあっても良いだろう、さらに武名を挙げた鉄華団の管理するプラントに手を出す者もいないだろうと説き、鉄華団に報酬を与えることを決定した。
これに名瀬は、早く鉄華団に知らせてやりたいとこの場を退出するが、ジャスレイは不満そうである。

名瀬は庭で待っていたアミダ・アルカと合流するが、思わしくない表情をしていることを見抜かれてしまう。
名瀬は、鉄華団が今後テイワズ内部から足を引っ張られることを予測し、オルガはそのような駆け引きが性格的に上手くないことを案ずる。
するとアミダ・アルカは「兄貴のアンタが面倒みるしかないね」と笑う。

名瀬としてはそのつもりではあるが、力押しだけではどうにもならないことがあり、それを乗り越えねば、オルガたちは何かを手に入れる度にそれ以上の敵を増やしていくことになるとつぶやく。

【オルガ、アリウムにけじめをつけさせる】
オルガと三日月は火星に帰還すると、クーデリア暗殺を海賊団に依頼した活動家アリウム・ギョウジャンの率いる団体、テラ・リベリオニスの事務所に乗り込んだ。
そしてオルガはアリウムに、海賊団にアドモス商会のハーフメタル採掘場を襲わせ、クーデリアの命を狙い、鉄華団を攻撃した件について落とし前をつけることを求めた。

アリウムはしらを切り、何とか言い逃れようとするが、オルガは聞く耳を持たず、今回の戦闘による鉄華団の被害額の倍を報償金としてアリウムに請求した。

これにアリウムは驚愕、こっそりとギャラルホルンに通報する。
だが、火星のギャラルホルンはマクギリスを通じて鉄華団と協力関係にあり、アリウムの訴えに全く耳を貸さない。

そしてオルガは言う。
「今回の件では、うちには死人も出ている。払う金もねえなら、今すぐ向こうに行ってあいつらに詫びてこい」
すると三日月は拳銃を発砲、アリウムを射殺した。

まさにマフィアの鉄華団だが、アリウムの末路は、裏社会を利用するリスクを象徴しているように思えた。また三日月はアリウムを即死させているが、他の海賊やマフィアと比べると、せめてもの慈悲かもしれない。

【クーデリアとアトラ】
アリウム一味は壊滅し、クーデリアは避難している桜農場から会社に帰ることになった。
その夜、クーデリアはベランダから外を眺めていると、アトラが声をかけてきた。

アトラはクーデリアに、三日月はこの一年で農場のことを熱心に勉強していること、ただ興味のないことには手を抜きがちであり、今では読み書きについては年少組のエンビたちの方がしっかりしているかもしれないと笑い、みんな最初に文字を教えてくれたクーデリアに感謝していると言う。

これにクーデリアは、そのような努力が実を結ぶ世の中にしなくてはならない、そして自分自身ももっと学ばねばならないと言い、アリウムと良好な関係を築いていれば鉄華団が戦うことは無かったのではという。

アトラは「クーデリアさんは何も悪くないよ!海賊をけしかけてくる方が絶対に悪い!」と言い、クーデリアを味方する。

クーデリアはアトラが味方してくれることを嬉しく思いながらも、自分を利用しようと近づいて来るものに対しては、真正面から断るのではなく、何とかして大きな争いにならないよう対応すること、何かある度に武力抗争になってしまう悪循環を無くすことを改めて決意するのである。

もっとも、警察があてにならない社会で、アリウムのような気に入らないことがあると裏社会を利用するような人間を相手に、争いにならないよう付き合っていくことはかなり難易度が高い気がするのだが、クーデリアの今後の活動に注目したい。

【ユージンと名瀬たち、ハーフメタル採掘場を視察】
ユージンたち、そして名瀬たちは、テイワズから任されたハーフメタル採掘場を視察していた。
採掘場は、ライド・マッスの目には荒野が延々と広がっているだけにしか見えず、何もないではないかと不満そうである。

するとアミダ・アルカは「それがいいんじゃないか」と笑い、名瀬はこれから採掘をすすめれば、今後何十年に渡り、鉄華団に莫大な利益をもたらしてくれると言う。

これにユージンは、これからは先のことも考え新しく仕事も覚えねばならないと真顔で言う。
そして「さすが副団長」とからかうシノに「お前もやんだよ、全部オルガに任せるわけにはいかねえだろ」と真面目に切り返すのである。

その時、鉄華団の経理担当デクスターが現れ、現場から見て欲しいものがあるという。
一同が見に行くと、直径20メートルほどの、クレーター状に掘られた穴の中央に、モビルスーツの上半身が出土しているのが見え、どうやらガンダムフレームのようである。

さらにデクスターは、奥にもう一機あり、モビルスーツにしては大きいという。
一体どんな機体なのか、いわゆるモビルアーマーなのか、登場が楽しみである。

【オルガ、マクギリスと同盟を結ぶ】
その頃オルガは、ギャラルホルンの火星の拠点、アーレスに招かれていた。
オルガは、三日月、メリビットを伴い、素顔のマクギリスと対面した。

マクギリスはオルガ、三日月との再会を喜び、「元気そうで何よりだ」と挨拶するが、三日月は「そっちはなんか疲れてるね」と正直に言う。マクギリスは旅の疲れだと言うが、自分の陰謀とはいえガエリオ、カルタを失った心労があるのではないか。

マクギリスは友好的な態度だが、オルガはマクギリスを全く信用しておらず、不信感全開で要件を聞いた。

するとマクギリスは言う。
以前も話したとおり、腐敗したギャラルホルンを変革するつもりであり、そのためにより強い立場を得る必要がある。当面の目的はアリアンロッド艦隊の総司令ラスタル・エリオンより上に行くことだが、自分一人で太刀打ちするのは難しく、鉄華団と組みたいのだと。

これにオルガは、自分たちのような弱小組織にする話ではない、それにマクギリスの敵が鉄華団の敵にもなる、そのような不利益はどうするのかと問う。
するとマクギリスは「それ以上の利益を、私は君達に提示し続ければいいのだろう?」と笑う。
オルガは少し考え、「分かった。鉄華団はあんたの側に乗ってやる」と言い、マクギリスの要件を了承した。
マクギリスは笑みを浮かべ、「では、ともに駆け上がろうか」と言うと右手を差し出す。オルガは少し躊躇するが、マクギリスの右手を握って握手を交わした。

【予告】
次回「アーブラウ防衛軍発足式典」

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第28話「夜明け前の戦い」

  • 2016/10/17(月) 01:00:47

【感想概略】
今回は、鉄華団及びギャラルホルン石動部隊と大海賊団「夜明けの地平線団」が宇宙で激戦を繰り広げるお話である。
鉄華団と海賊団との知恵比べの面白さ、三日月とオルガの相変わらずの特別な絆、スペースデブリの少年兵の命を何とも思っていない海賊団の外道ぶり、ギャラルホルン内ではマクギリスの指揮する地球外縁軌道統制統合艦隊とラスタル・エリオンの率いるアリアンロッド艦隊が事実上それぞれ独立の勢力でありギャラルホルンは一枚岩ではない実態が描かれ、三日月の斬撃を受け止めるジュリエッタ・ジュリスの強さの一端が描かれ、面白かった。

【桜農場のクーデリアとクッキー、クラッカ】
今回のお話は、鉄華団とビスケットの祖母・桜子の共同経営する桜農場から始まる。この農場では、バイオ燃料用のトウモロコシを栽培している。
そして桜農場には、海賊団の目を逃れたクーデリアが避難していた。
そんなクーデリアに、ビスケットの双子の妹、クッキーとクラッカは栽培されているカボチャを見せ、これは三日月が育てたものであり、三日月は農場だけで食べていくことを目指してトウモロコシ以外の作物の栽培を試みているのだと言う。

かつて三日月は農場の経営が夢だといい、そのために文字を読めるようになりたいとクーデリアに文字を教わったが、三日月はオルガと共有する理想を実現するために戦うだけでなく、自分自身の夢に向かって少しずつ前進しているようである。

【鉄華団、ギャラルホルンの石動艦と合流】
火星付近の宇宙空間では、団長オルガの乗る強襲装甲艦イサリビ、ホタルビの鉄華団艦船二隻が、ギャラルホルンの戦艦一隻と合流した。ギャラルホルン艦を指揮するのは、マクギリスの副官、石動・カミーチェである。
オルガたちはギャラルホルン艦との合流が予定時刻より早いこと、そして艦船は5隻の予定なのに一隻であることを訝しみながらも、ユージン、メリビットを同行し、石動と対面した。

そこで石動はオルガたちに、エイハブウェーブの反応から現在「夜明けの地平線団」の艦船三隻が付近の宙域を航行中であることを探知し、その艦隊を海賊団の団長サンドバル・ロイターが率いていると思われること、そこで海賊団の戦力が集中するまえに叩きたいと考え、足の早い艦を先行させたので一隻なのだと説明した。

ユージンは、分散している敵を各個撃破することは戦いの基本だと言い、石動の提案に筋は通っていることは認めるが、ギャラルホルンの戦力が予定の五分の一であることに慎重な様子である。
そしてオルガは、ギャラルホルン艦も鉄華団の指揮下に入ることを条件に、石動の要請を受け入れた。

【オルガとメリビット】
メリビットはオルガの強攻策に賛成ではない。
だがメリビットは、犠牲が避けられないなら最短距離で理想を実現する、今回の場合はギャラルホルンを指揮下におければ手柄は自分たちのものというオルガの考えにも一理あると思っているようで、もはや反対はせず、作戦時間までに団員たちに交代で休息を取らせることを進言、オルガはこれを了承した。

するとメリビットはオルガに6時間の休息を言い渡した。
さらにメリビットは、意表を突かれて「はぁ?!」というオルガに、すでに36時間働いていることを指摘し、言うことを聞かせるのである。

【オルガと三日月とアトラ】
間もなくオルガはモビルスーツデッキを訪れて三日月に声をかけ、「休めって言われてヒマなんだよ」と正直に言うと、三日月は自分もなのだという。

今度も厳しい戦いが予測されるのだが、三日月は「オルガの道は俺が作るよ」と言って笑う。
するとオルガは右拳を三日月の左拳と軽くぶつけ合い、「頼りにしてるぜ、いつもどおりにな」と言って笑い合う。
そんな二人を物陰から見つめるアトラは「あそこには入れないな」とつぶやき、複雑な表情である。

【海賊団の策略】
作戦開始時間が迫る中、鉄華団の艦船では、エイハブウェーブの反応から敵艦は3隻ではなく10隻であることを感知した。何と海賊団は、エイハブリアクターを停止した7隻を3隻で牽引するという方法で艦船の数を誤魔化し、鉄華団の艦船をおびき寄せたのである。
一方、海賊団旗艦の艦橋で団長サンドバル・ロイターは「敵戦力の各個撃破は戦いの基本であろう」と凶悪な笑みを浮かべる。

そしてサンドバルは、鉄華団の強襲装甲艦イサリビのブリッジに通信し、降伏を勧告した。
だがオルガはこれを拒否、それどころか海賊団の戦力では鉄華団の相手をするには不十分だと挑発する。
サンドバルは激怒し、通信を切った。

【海賊団との戦闘開始】
海賊団は10隻の艦船を中央艦隊、右翼艦隊、左翼艦隊の三艦隊に分けており、その作戦は、鉄華団及びギャラルホルン艦船の包囲殲滅である。
これに対し、オルガは艦隊の指揮をユージンに任せ、三日月の駆るバルバトスの出撃を指示、包囲される前に中央突破を目指すのである。

鉄華団側では三日月の駆るバルバトスが先陣を切って出撃。
敵モビルスーツの群れに斬り込み、敵機を次々と撃破していく。

続いて昭弘の駆るグシオンリベイクフルシティが配下のモビルスーツ二番隊を率いて出撃。
グシオンリベイクは四本の腕それぞれでモビルスーツ用ライフルを構えて砲撃、敵機に確実に打撃を与えていく。

さらにシノの駆る流星号がモビルスーツ一番隊を率いて出撃。
敵機と斬り結び、ダンテの駆る獅電が加勢して敵機に止めを刺す。

ギャラルホルンの石動もシュヴァルベ・グレイズで参戦。
操縦の難しい高性能機を巧みに操り、三日月のバルバトスを援護して敵機を撃破する。
鉄華団のモビルスーツ隊は、数で勝る海賊団のモビルスーツ隊を圧倒、敵機の数を確実に減らしていき、敵を鉄華団艦船に近づけない。

そしてユージンは阿頼耶識システムでイサリビとホタルビを操艦。
ナノミラーチャフを射出して敵の目を眩まし、膨大な情報のフィードバックによる負荷で鼻血を流しながらも敵艦隊の中央を突破。
そのまま敵の左翼艦隊に突撃、猛攻を浴びせ、敵艦三隻を戦闘不能に陥れた。

【鉄華団側モビルスーツ、大兵力相手に消耗が蓄積】
鉄華団は阿頼耶識による艦船の高機動運動により海賊艦隊を撹乱して敵戦力を分断、敵艦及び敵モビルスーツ隊を各個撃破し、確実に敵戦力を削り取っていく。
とはいえ、戦艦もモビルスーツも通常は一撃で撃破できるものではなく、一機一機をそれぞれ撃破するまで腰を据えて戦う必要がある。

長引く戦いに、鉄華団のモビルスーツには弾を撃ち尽くすものが現れ始めた。
弾を撃ち尽くした昭弘のグシオンリベイクに海賊団のモビルスーツが襲いかかる。
が、グシオンリベイクは巨大なペンチを取り出すと敵モビルスーツの腕もろとも上半身を挟み、そのまま怪力で締め上げ始めた。このままいけば敵機はパイロットもろとも真っ二つである。
だが昭弘は敵機からの降伏信号を検知、思わず「またかよ」と舌打ちする。

するとラフタ機から通信が入り、敵機は武装解除してその辺に転がしておくよう、そして昭弘は補給に戻るよう言い渡した。
これに昭弘は、自分はまだ平気だと抗議する。
が、ラフタとアジーは昭弘が根性で無理をして非合理な戦いをすることを許さず、ここは自分たちが保たせると言い、昭弘は補給に戻るのである。
補給と休息の重要性を理解しているラフタとアジーは、鉄華団では重要な存在だろう。

だが、大兵力を相手に激戦を繰り広げる鉄華団側モビルスーツのダメージはやはり大きいようで、グシオンリベイクもライド機も整備に時間がかかり、なかなか戦線に復帰できない。

【海賊団、外道モビルスーツ出撃】
海賊団の旗艦では、団長サンドバルは、モビルスーツ隊では一般兵よりヒューマンデブリの少年兵たちの方が敢闘することに複雑な様子である。
サンドバルの副官は、スペースデブリたちには降伏を許していない、彼らに帰る場所はなく、だから必死なのだと当たり前のように言う。
サンドバルは、膠着する戦況に「奴らに本物の海賊ってもんを教えてやれ」と両脇に立つ二人の副官に言う。
するとこの二人は「了解」と不敵な笑みを浮かべ、モビルスーツ「ユーゴー」で出撃するのである。

【海賊団のモビルスーツ、シノたちを翻弄】
流星号を駆るシノは、三日月の駆るバルバトスを補給に戻らせ、自分たち一番隊が守りについた。
その時、海賊団のモビルスーツ、ユーゴー2機が飛来した。
このユーゴーは、両方の太ももにクローを射出するアンカークローを装備し、足首がクローになっており、背中には大型の円月刀を装備している。
ユーゴーはダンテ機にアンカークローを射出、右腕を絡め取って動きを封じ、即座に間合いに踏み込んで攻撃を繰り出す。

ダンテ機はシノの指示で腕を切り離して何とか攻撃をかわす。
そしてシノは、初めて見るタイプの機体を警戒し、態勢を立て直すため、一番隊を率いて一時後退するのである。

一方、バルバトスはイサリビに帰還すると推進剤と弾薬の補充を受け、三日月はアトラから弁当を受け取って食事を取っていた。補給する新兵ハッシュは、バルバトスが一番激しく動いているのに一番推進剤の減りが少ないことに驚愕するのである。

【アリアンロッド艦隊、戦闘に乱入】
海賊団では、ギャラルホルンの新手の艦船5隻から砲撃を受けていた。
ラスタル・エリオンの率いるアリアンロッド艦隊である。

一方アリアンロッド艦隊では、交戦中の艦隊のうち、一隻はギャラルホルンの地球外縁軌道統制統合艦隊の艦船、二隻は民間組織の艦船であることを確認していた。

アリアンロッド艦隊の旗艦でラスタルは部下から、民間組織は鉄華団との報告を受け、マクギリスとつながりがあるという噂は本当のようだと確信していた。
すると、ラスタルの脇に立つ仮面の男は鉄華団の名に反応すると、執務室を出ていってしまった。
そして仮面の男は、モビルスーツデッキのガンダムタイプと思われる機体の前に立ち、「待っていろ…マクギリス」とつぶやくのであるが、その声はガエリオに思える。

【ジュリエッタ・ジュリス出撃】
アリアンロッド艦隊で一隊を率いるイオク・クジャンは民間組織の艦船に首をかしげながらも、自らモビルスーツで出撃しようと指揮官席を立ち、モビルスーツデッキに向かう。

これに部下たちは、指揮官自ら戦うことを思いとどまらせようとする。
だがイオクは、敵を全力で叩き潰すのがクジャン家の教えだと不敵に笑い、部下の制止など全く気にしていない様子である。

一方、ジュリエッタ・ジュリスは、イオクを戦場で必ず守るつもりであり、「お守りは私がしますのでさっさと出してください。彼らに先を越されます」と言い、自らはモビルスーツ「レギンレイズ」を駆り、ラスタルのために戦うのだと言いながら出撃した。

【海賊団の団長サンドバル、自ら出撃】
海賊団の旗艦では、アリアンロッド艦隊が参戦してきたことに団長サンドバルが激怒していた。
サンドバルの価値観では、ギャラルホルンに援軍を頼むというのは卑怯ということのようである。

そしてサンドバルは自らモビルスーツで出撃することを決意した。
海賊団の艦隊を逃がすため自ら囮になるつもりならば、敵ながら天晴であるが、何か策があるのだろうか。

一方鉄華団側もアリアンロッド艦隊から出撃したモビルスーツが自分たちを攻撃してくることに困惑し、石動・カミーチェに問合せた。
そして石動から、アリアンロッド艦隊は石動とは命令系統が異なる部隊であることを知らされ、石動の目的はアリアンロッド艦隊が来る前に海賊団のボスの身柄を確保することだったのだと理解するのである。
オルガは鉄華団に、ギャラルホルンのモビルスーツとはなるべく戦闘を避けるように指示するが、思わぬ事態にやり辛そうである。

その時、海賊団の団長サンドバルがモビルスーツ「ユーゴー」で出撃した。
サンドバルの駆るユーゴーは、ギャラルホルンのモビルスーツに襲いかかると脚部クローで敵機を捕らえ、両手に一本ずつ握る円月刀を振り下ろし、敵機の両腕を斬り飛ばした。

サンドバルは通信機ごしに大音声で「聞け!夜明けの地平線団に刃向かう愚かなる者たちよ!これが貴様らの末路である!!」と吼えながら円月刀を振り下ろしてギャラルホルン機に止めを刺す。
そして「命を捨てる覚悟のある者だけ、かかってこい!」と叫び、敵を求めて戦場を飛翔するのである。

オルガは「やっちまえ、ミカ!」と叫び、三日月はバルバトスで両手にツインメイスを握り、サンドバル機を目指して突撃する。
その時、ジュリエッタ・ジュリスの駆るレギンレイズがバルバトスの前に立ち塞がり、バルバトスのツインメイスを刀剣で受け止め、接触通信で「これは…私の獲物です」と淡々と言う。
これに三日月は「邪魔だな…あんた」と言い、バルバトスの目が光るのであった。

【予告】
次回「出世の引き金」

次回、まずは三日月とジュリエッタ・ジュリスの戦いはどうなるのか、サンドバルの身柄は誰が確保するのか、三つ巴の戦いの行方はどうなるのかに注目したい。

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第27話「嫉心の渦中で」

  • 2016/10/09(日) 23:41:55

【感想概略】
今回は、冒頭では迫力あるモビルスーツ戦が描かれ、クーデリアと三日月、アトラとの再会が描かれ、大海賊団と敵対してしまうが理想に最短距離で近づくために戦いを決意するオルガの苦悩と覚悟が描かれ、鉄華団地球支部の古参メンバーと新入メンバー及びアーブラウ将兵との対立が描かれ、活動家ギョウジャンを手駒とする大富豪ノブリスの暗躍が描かれ、新兵ハッシュ・ミディが三日月と阿頼耶識に強いこだわりをもつ事情が描かれ、火星に勢力を拡大するため鉄華団に協力を要請するマクギリスの策略と、それを知りながらあえて海賊討伐に協力するラスタル・エリオンたちの内情の一端が描かれ、面白かった。

【三日月たち、海賊団を退ける】
前回、クーデリアたちの視察するハーフメタル採掘場を海賊「夜明けの地平線」団がモビルワーカーの大群及びモビルスーツで襲撃した。
クーデリアを警護する鉄華団は、モビルワーカーとシノたちの駆るモビルスーツ3機で応戦、敵を採掘場に近づけない。
が、敵のモビルスーツ別働隊が出現、採掘場に接近する。
その時、大気圏からシャトルが飛来、高高度から三日月の駆るバルバトスが飛び降りて着地、ソードメイスを抜くと敵モビルスーツ一機に斬撃を浴びせて撃破した。

そして今回、三日月はバルバトスで瞬時に敵機の間合いに踏み込んでソードメイスで弱点を一撃する戦法でさらに二機を撃破した。
三日月を産廃よばわりしていた新兵ハッシュはその圧倒的な強さに驚愕。
すると彼より一ヶ月先輩の巨体の整備兵デインは言う。バルバトスに阿頼耶識でつながった三日月は特別なのだと。

そして海賊団はバルバトスの加わった鉄華団を相手にするには戦力不足と判断し、撤退した。
シノたちはモビルスーツで追撃しようとするが、高高度からの着地という無茶な使い方をしたためかバルバトスが動かなくなってしまったので追撃は断念された。

【オルガとユージンとクーデリア】
オルガ、副団長ユージン、そしてクーデリアは苦悩していた。
大海賊団「夜明けの地平線団」に鉄華団が目をつけられてしまったからである。
クーデリアはひとまず桜農園に避難することになったが、オルガもユージンも「夜明けの地平線団」とまともにやりあって勝てる算段が思い付かない。
だがオルガは、遠くない未来に戦うことは避けられない、不可能を可能にしなければ鉄華団は終了だと覚悟を決めている様子である。

【クーデリア、三日月とアトラと再会】
クーデリアはオルガたちと鉄華団の本部に移動、三日月と再会した。
クーデリアは「お久しぶりです」と微笑み、三日月は「うん、久しぶり」と相変わらず素っ気ないが、これでも喜んでいるのだろう。
そこにアトラが現れ、クーデリアとの再会を喜ぶとブレスレットを渡した。それは三日月、アトラと同じものであり、アトラは「三人おそろい!いつでも一緒だよ」と笑う。
そしてクーデリアは、三日月の世話を焼くアトラの姿に好ましい笑みを浮かべる。
この三人の現在の関係は、親友同士というところだろうか。

【ユージン、トドと再会】
鉄華団の基地に、ちょび髭の中年男が訪れた。
かつてオルガたちを裏切って鉄華団を追放され、現在はマクギリスの部下となっているトドである。

応対するユージンは、トドの図々しさ、厚かましさにかなりムカついているようで「ああ~殺してぇ」とつぶやくが、トドは全く気にせず、「喜ぶ知らせがちゃ~んとあるだぜ、うちのボスからな」と胡散臭い笑顔で要件を切り出した。

【マクギリス、オルガに海賊団討伐を依頼】
トドの要件、それはマクギリスからオルガへの通信を取り持つことであった。
オルガはマクギリスと通信するが、「夜明けの地平線団」とのトラブルにどう対応するかで頭が痛いようで、忙しいのに何を依頼されるのかとその表情は引きつっている。

だがマクギリスから「夜明けの地平線団」討伐を切り出されると、マクギリスが鉄華団の状況を詳しく把握していることに舌をまき、そして海賊討伐を了承した。
オルガは、マクギリスを信用していないことを隠さないのだが、それでも引き受けることにマクギリスは「疑いながら、なぜ?」と尋ねる。するとオルガは「最短で目的にたどり着くために」と言うのである。

【オルガ、マクマードに海賊退治を申し出る】
オルガは通信で、テイワズ執務室のマクマード・バリストンに「夜明けの地平線団」討伐を提案、航路を脅かす海賊の排除、またテイワズ製モビルスーツのデモンストレーションにもなるとメリットを訴えると、マクマードはこれを了承した。

執務室に同席していたテイワズ専務取締役ジャスレイ・ドノミコルスは、マクマードが鉄華団に寛容だと不満を隠さない。
だがマクマードに「ならお前が行くか?」と言われると、焦った様子で「海賊なんてゴリゴリした奴らを相手にするのは、下の奴らで十分です…」と答え、「なら、文句はねえだろう」と言われるのであった。

【鉄華団地球支部の不協和音】
地球の鉄華団地球支部では、古参少年兵と新規メンバーとの間で不協和音が発生していた。
監査役ラディーチェ・リロトは、鉄華団火星本部が「夜明けの地平線団」との戦いのため、モビルスーツを始めとする物資の支援を求めてきたことに、地球支部の現状が分かっていないと不満であり、まとめ役のチャド・ダーンに再考を求める。
するとチャドは、鉄華団は一つなのだ、自分たちはオルガにどこまでもついていくと言い、理解を求めるが、ラディーチェは全く納得できない。

これは、火星本部が求める支援は、地球支部の任務に支障をきたすほどのものであり、もしアーブラウが軍事的危機にさらされたら契約通りの対応が出来ないかもしれないのだが、チャドたちは「オルガについていく」ということを行動の絶対的根拠とし、戦力不足は「頑張って」補えば良いと思っており、これがラディーチェには納得できないということに思える。

チャドは、地球支部の戦力を引き抜いても海賊団と戦わざるをえない鉄華団の状況をラディーチェに具体的に説明し、ラディーチェも何が問題なのかをチャドに説明すれば、もう少し互いに理解しあうことが出来ると思うのだが、今後どうなるのか、注目したい。

【タカキとアストン】
地球支部の実戦部隊では、元ブルワーズの少年兵アストンがアーブラウ正規兵たちに「ここでは鉄華団のやり方に従ってもらう」とぶっきらぼうに言い、これにアーブラウ兵が腹を立て、タカキが間に入って何とか収めていた。

この後、タカキは妹フウカと暮らすアパートにアストンを招き、フウカの夕食を振る舞う。
怒られるかと思ったというアストンにタカキは、アーブラウ正規兵たちにもプライドがあるのだと言い、例え鉄華団が教える側であっても相手の自尊心を尊重して接するよう諭す。

ブルワーズでは奴隷として戦いに駆り出され、ろくな食事を与えられず、長らく優しくされたことのなかったアストンは、アストンの自尊心を尊重するタカキの優しさ、タカキとフウカの温かな関係に、何かを感じている様子である。

【ハッシュ、モビルスーツの搭乗を申し出る】
鉄華団の火星本部の食堂、アトラたちと夕食中の雪之丞に、新兵ハッシュはモビルスーツに乗せてほしい、必要ならば阿頼耶識の手術も受けると申し出た。

これに雪之丞は、17歳のハッシュは阿頼耶識の手術を受けることは出来ないと言う。
そしてアトラは、阿頼耶識の手術は下手をすれば死んでしまうと言い、ハッシュの前に立ち塞がり、強行に反対する。

ハッシュはアトラに苛立ち、払いのけようと腕を振り上げるが、その腕を三日月が掴んだ。
三日月は「これは、何?」と言いながら腕に力を入れていくと、ハッシュは激痛に苦しみ始める。そしてアトラにとりなされ、雪之丞にそのくらいにするようなだめられ、ようやく腕を離し、アトラがいじめらられているのかと思ったと言い、ハッシュにゴメンと一言詫びるのであった。

【ハッシュの過去】
鉄華団基地の外れに一人でいるハッシュに、巨体の整備兵デインが声をかけ、死ぬのは怖くないのかと尋ねた。するとハッシュは死ぬことは怖いが、それ以上に怖いことがあると言い、過去を語り始めた。

元々ハッシュはスラム街の孤児で、同じ孤児たちと肩を寄せ合って日銭を稼いで暮らしていた。そんなハッシュたちの兄貴分がビルス少年であり、ビルスはハッシュたちにもっと楽をさせたいとCGSに入隊した。
だが間もなく、腰から下が動かなくなったビルスが帰ってきた。
阿頼耶識の手術に失敗したのだという。

ハッシュは寝たきりのビルスの世話をし、明るく接し、ビルスはすげえんだ、特別なんだと言い、すぐによくなると元気づけた。
だがビルスは、自分より小さな少年は阿頼耶識の手術を三回受けても大丈夫だったが自分はだめだった、自分は特別などではなかったと言い、「こんなお荷物に、産廃になっちまってごめんな…」と詫び、自ら命を絶った。

そしてハッシュはデインに言う。
「だから俺が次のビルスにならなきゃなんねえんだ。俺は絶対にモビルスーツに乗ってみせる。そして三日月・オーガスを超えて見せる。」

【アリアンロッド艦隊、火星へ】
ラスタル・エリオン率いるギャラルホルンのアリアンロッド艦隊は、火星に向かって航行していた。マクギリスの申し出た火星の海賊退治に参加するためである。
艦船ブリッジのイオク・クジャンは、火星で海賊相手に戦うことになるとはとつぶやき、不満そうである。
すると脇に控えるパイロット、ジュリエッタ・ジュリスは、「ご安心下さい。イオク様は私が守ります」と言い、イオクには何の思い入れもないが、ラスタルの恩義に報いるため、必ず守ると言う。

一方、ラスタルはモビルスーツデッキで、仮面の男に情報提供の礼を言う。
すると仮面の男は、ラスタルに答えるかわりに、仮面の目のあたりがギラリと光るのであった。

【予告】
次回「夜明け前の戦い」

次回は、まずは圧倒的大兵力の海賊団と鉄華団との戦いに期待したい。

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第26話「新しい血」

  • 2016/10/02(日) 21:57:14

【感想概略】
今回は半年ぶりに再開した「鉄血のオルフェンズ」の再開一話目である。
物語の時期は、鉄華団がクーデリアを地球のエドモントンに送り届けた戦いから数ヶ月は経っていると思われるが、三日月、オルガ、クーデリアなどなどおなじみのキャラクターは相変わらずなところと少し成長したところが描かれ、それぞれ見せ場があり、ククビータ・ウーグ、ラスタル・エリオン、ジュリエッタ・ジュリスなどなど新キャラクターたちそれぞれの人間性の一端が描かれ、そしてクーデリアと鉄華団によって厄祭戦以来300年間停滞していた世界が良くも悪くも変わりつつあるところが描かれ、面白かった。

物語はアトラのナレーションにより、エドモントンの戦いの後、世界がどのように変わったのか語られた。
鉄華団は名を挙げて急成長したが、ギャラルホルンの社会的信用が低下して武装集団による抗争が激化し治安は悪化した。
また鉄華団の活躍により少年兵の有用性が注目されて子供が戦場にいっそうかりたてられるようになり、モビルスーツの有用性も注目され、厄祭戦でスクラップになった機体の回収修理が進められてモビルスーツの稼働数が急速に増加、世界は不安定化し、子供が戦わされる状況は依然として続いている、と。

アトラは世界の現状と問題点を冷静に分析し、そしてクーデリアの活動の意義も認識しており、並の大人より社会意識はよほど高いように思える。
これは第一期で鉄華団とクーデリアと地球へ旅して世界の現状を目の当たりにし、日々クーデリアと接することでアトラも変わったということなのだと思う。すっかり聡明になったアトラの今後の活躍についても注目したい。

また、オープニングの仮面の男が気になるところである。

【オルガと三日月】
物語は火星の大地、広大な農場を見下ろす丘の上、三日月とオルガから始まる。
この丘には、これまでの戦いで散っていった鉄華団のメンバーたちの名前を刻んだ石碑が建てられており、ビスケットの名前も見える。この農場は、鉄華団とビスケットの祖母・桜子が共同で経営しているのだが、鉄華団の財政を支えるには程遠い。

オルガは、最終的にはまっとうな商売だけで仲間たちと行き場が無くて鉄華団にやってくる人々の生活が成り立つようにするという目標を語り、そして目標実現のため、どうせ犠牲が避けられないのであれば最短距離で突っ走ると、危険であっても利益の大きな仕事を集中的に行なうという決意を語る。

だがそうは言ってもオルガは完全に割り切ることなどできず、ビスケットならば止めただろうかとつぶやく。そんなオルガを三日月は受け止め、どこまでもオルガについていくという。相変わらず格別な絆で結ばれた三日月とオルガである。

【オルガ、社長業に奮闘】
鉄華団は、クーデリアをギャラルホルンの猛攻から守ってエドモントンに送り届ける大仕事を果たして名を挙げ、急成長し、テイワズの直系組織となり、アーブラウの軍事顧問も務め、地球に支部を置くまでになっていた。

オルガは大きくなった鉄華団の団長として経理についても目を通し、社長業を懸命にこなしている。そんなオルガをメリビットと経理担当デクスターは、以前は椅子に座っていることすらつらそうだったのにとオルガの頑張りを暖かく見守るのである。

【クーデリア、アドモス商会で奮闘】
クーデリアは、アーブラウとのハーフメタル利権の交渉を成功させるという偉業を成し遂げると火星に戻り、ハーフメタルの一次加工と流通を取りまとめるアドモス商会を起業し、未就労者の支援と火星の経済的独立のため、実際的行動に取り組んでいた。社名が亡きフミタンの姓であることに、フミタンをいかに大事に思っているかが伺える。

そんなクーデリアの事務所を、活動家アリウム・ギョウジャンが訪れた。
ギョウジャンは、クーデリアの思想は自分の影響を受けたものと主張し、クーデリアを活動家の集会に引っ張り出して、彼女の名声を利用して自分の名を高めようと画策する。
クーデリアはやんわりと断ろうとするが、ギョウジャンはしつこく食い下がり、クーデリアのハーフメタル採掘場の視察についても知っていると明かし、「お手伝いしましょう」などと恥知らずなことを言い出し、クーデリアに寄生して利用する気全開である。

そんなギョウジャンを牽制するのが、アドモス商会の秘書兼事務員、ククビータ・ウーグである。
ククビータは恰幅の良い、堂々とした女性であり、邪心丸出しのギョウジャンからクーデリアを守ろうとするが、ギョウジャンはククビータを露骨に見下し、引き下がらない。

これにクーデリアは、今の自分に特定の思想は必要ないと言い、ギョウジャンの依頼を明確に断り、退けた。
ククビータはクーデリアを気遣い、ギョウジャンの小物ぶりと品性下劣さを批判する。
が、クーデリアはギョウジャンに機密であるはずのハーフメタル採掘場視察のことが洩れていたことに危険性を感じ、鉄華団に警護を依頼するのである。

【シノとユージンと新兵】
鉄華団は新規募集によって兵員を増やし、テイワズの支援によってモビルスーツも増強していた。
シノは教官として新兵たちを厳しく鍛えるが、新兵たちは恨みがましい様子である。
ユージンはシノに、やりすぎるとかつての一軍の古参兵たちと同じになってしまうと冗談めかして言う。
するとシノは、十分訓練を積まずに実戦に出して死なれては寝覚めが悪いと言い、憎まれ役は自分だけで十分でありお前は新兵たちに優しくしてやれとユージンに笑う。

ユージンもまた、訓練の厳しさや阿頼耶識の手術を受けさせないことに不平を洩らす新兵たちに、そんな危険な手術に頼らなくて良い世の中をオルガは皆で作ろうとしているのだと言い、新兵たちを優しく諭す。
ユージンもシノも、オルガが団長として苦手なことにも頑張っている姿に、自分たちも役割を果たそうとモチベーションが高まっている様子である。

だが新兵たちは、阿頼耶識の手術の危険性を聞かされてもピンとこず、阿頼耶識があればモビルスーツもモビルワーカーも大した訓練なしに楽に操縦できるのにと納得できない表情である。

特に新兵のハッシュ・ミディは、格納庫でごろ寝している三日月がモビルスーツ戦で高く評価されていることが不可解であり、三日月を産廃呼ばわりするが、ヤマギには聞こえており、「俺に聞こえないところで言ってね」とやんわりと注意されるのである。

そんな三日月にオルガは、整備士・雪之丞と、テイワズで改修中のバルバトスの受け取りに行くことを依頼する。オルガとしては、クーデリアの警護に三日月のバルバトスも参加してほしいのだが、行き帰りにかかる時間を考えると厳しく、苦しそうである。
だが三日月は命令ならばと快諾するのである。

【マクギリスとラスタル・エリオン】
地球では、ギャラルホルンを支配する名家、セブンスターズの会議が開かれていた。
マクギリスはイズナリオ失脚後にファリド家を掌握、さらにカルタ・イシュー亡き後の地球外縁軌道統制統合艦隊の司令官に就任、この会議にファリド家代表として参加していた。

そしてマクギリスは、現在火星の治安が悪化しているのは、自分が監査局の任務でギャラルホルン火星支部の汚職を暴いたことで火星支部が弱体化したためであり、不正をただすためとはいえ責任を感じているといい、地球外縁軌道統制統合艦隊で火星の秩序回復を図ることを申し出る。

これにクジャン家の若き当主イオクは、火星は月外縁軌道統合艦隊の管轄であり、地球外縁軌道統制統合艦隊が火星で活動することは問題と異を唱える。
が、エリオン家当主であり月外縁軌道統合艦隊の司令であるラスタルは、世界の秩序を保つことこそギャラルホルンの本分であり、マクギリスの前向きさと行動力を称え、マクギリスの申し出に賛成、会議で了承されるのである。

会議が終わり、並んで歩くラスタルとクジャンだが、クジャンは不満げである。
そんな二人を待っていたのはパイロット、ジュリエッタ・ジュリスである。
ジュリエッタはクジャンの表情を見て会議の結果を推測し、おもしろそうである。
するとラスタルは、マクギリスが火星への勢力拡大を画策していることには気付いていることを明かして笑う。このラスタルの豪快さにクジャンも感服の様子である。

【海賊のモビルスーツ隊、採掘場を襲撃】
クーデリアは各植民地の人々とハーフメタル採掘場を訪れ、滞りなく案内と視察を行い、残る日程はあと一日である。
鉄華団の新兵たちはこれが初陣であるが、何もおこらない警護任務に退屈そうである。

その時、ハーフメタル採掘場にモビルワーカーの大群が突撃してきた。
宇宙海賊「夜明けの地平線団」の襲撃であり、クーデリアに断られた活動家ギョウジャンの手引である。
この「夜明けの地平線団」は、艦艇10隻、構成員2500人以上という大きな組織であり、テイワズも手を焼くほどだという。

鉄華団は直ちにモビルワーカー隊で敵を迎撃。
すると敵は重装甲のモビルスーツ「ガルム・ロディ」複数を投入してきた。

鉄華団の古参少年兵たちは、モビルワーカーで敵モビルスーツに応戦、新兵たちはモビルワーカーでモビルスーツと戦えるわけがないと動揺するが、まだ声変わりもしていない先輩少年兵はやるしかないと、自分より年上の新兵たちを叱咤する。
シノ、ダンテ、デルマはモビルスーツ「獅電」で応戦。
重装甲に苦戦しながらも敵機を撃破していくが、敵モビルスーツの別働隊が出現、採掘場へ急接近していく。

その時、成層圏からシャトルが飛来、大気圏突入して姿を表した。
バルバトスを搭載したテイワズのシャトルである。

そしてシャトルの格納庫が開くと三日月の駆るバルバトスが離脱し猛スピードで降下、着地、敵機にソードメイスを振り下ろし、撃破した。
これぞ、バルバトスをテイワズの技術で改修強化した「バルバトスルプス」である。

【予告】
次回「嫉心の渦中で」