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機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第34話「ヴィダール立つ」

  • 2016/11/28(月) 00:17:26

【感想概略】
今回は、政略面ではマクギリスからのギャラルホルン火星支部の権利を鉄華団に譲るとの申し出をめぐるテイワズ上層部の動きが描かれ、一方鉄華団は軍備を増強し、団長オルガはマクギリスとの同盟に基づき火星の有力者たちとの対面に望む姿が描かれ、メカ戦ではコロニーでの活動家鎮圧で仮面の男ヴィダールがガンダムヴィダールで初陣を飾る姿が描かれ、面白かった。

なお今回最もインパクトが強かったのは、整備士・雪之丞とメリビットが交際していることが明かされたことだと思う。
これを初めて知ったチャドは驚愕していたが、その気持ちよく分かると思った。
もっともチャドは、知らなかったのは自分だけ、こういったことに疎そうな昭弘や、子供のライド・マッスすら知っていた、なのに自分だけ教えてもらえなかったことに、よりショックを受けていたようであるが、戦いでは一歩も退かぬチャドが、日常の出来事に動揺しまくる姿は可愛らしかった。

【マクマード、鉄華団とマクギリスの密約を了承】
テイワズの本拠地、巨大宇宙船「歳星」では、テイワズ幹部会が開かれた。
ボスであるマクマード・バリストンをはじめとする人相の悪い幹部たちが居並ぶ中、名瀬は、鉄華団の団長オルガと、ギャラルホルン地球外縁軌道統制統合艦隊の司令官マクギリスとの密約を報告した。マクギリスがギャラルホルンの覇権を握った暁には、ギャラルホルン火星支部の権利を鉄華団に譲ると。

これにマクマードは「デカい話を持ってくる」と不敵な笑みを浮かべるが、実質ナンバー2のジャスレイ・ドノミコルスは急成長する新参者・鉄華団への不快感を隠さない。
ジャスレイは、鉄華団はマクマードに相談もなくギャラルホルンと取引してしまった、鉄華団のやり方はテイワズの秩序を乱すものであり、この話を仲立ちする名瀬も問題だと、鉄華団と名瀬を批判する。

これにマクマードは、ジャスレイの言うことも一理あるが、この話には旨味もあると言い、鉄華団とマクギリスとの密約を了承した。そしてあくまで不満なジャスレイには、どう転んでもテイワズの損にならないよう手配するように言うのである。

【オルガと名瀬】
別室で待たされていたオルガの前に、名瀬とアミダ・アルカが姿を見せた。
名瀬は身体を張ってオルガの話を通してくれたのであり、オルガはそこまでしてくれる名瀬に迷惑をかけてしまったと深々と頭を下げるが、名瀬はオルガをデコピンし、これまでも散々迷惑をかけてきたのにいまさら殊勝になるなと笑う。
が、名瀬は真顔になって言う。
「笑って許してやれんのはこれで最後だ。俺にオヤジは裏切れねえぞ。」

【クーデリア、ノブリスから融資を受ける】
クーデリアはアドモス商会の事業を予定より速く拡大すべく、ノブリス・ゴルドンに融資を依頼していた。
するとノブリスは、クーデリアが安全で確実な流通経路を確保したことは聞いていると言い、快く融資を了承した。
さらにノブリスは、SAUやオセアニア連邦が管理するコロニーでも活発な独立運動が行われており、クーデリアの活躍が耳に届けば彼らは勇気づけられ、自分たちの商売で彼らに大いに貢献できると笑う。

ノブリスとの通信終了後、クーデリアの秘書兼事務員のククビータは、ノブリスがコロニーでの争いで儲けることに嫌悪感を見せるが、クーデリアはそれを知りながら融資を頼む自分の方が卑しいと苦い表情である。
クーデリアとしては、火星圏を人々が豊かに人間らしく暮らせるようにする変革のためには、死の商人からの融資を受けることもやむを得ないというところだろうか。

【ガンダムヴィダールの初陣】
アリアンロッド艦隊の司令官ラスタル・エリオンは、オセアニア連邦の産業コロニー群で発生した独立派の暴動鎮圧にイオク・クジャンの艦隊を派遣した。
イオク艦隊はコロニー付近に到着すると、活動家たちのモビルスーツ及びミサイル艇を鎮圧するためモビルスーツ隊を出撃させるが、指揮官イオクも自らモビルスーツ「レギンレイズ」で出陣である。

イオクはモビルスーツで長距離砲を構え、3機編隊で突撃してくるモビルスーツ「ユーゴー」を狙撃、だがなかなか当たらない。
これにイオクは「むむっ、よけたか。なかなかやるな!」と敵機の腕前を称える。

さらに敵機はワイヤーアンカーを射出、イオク機の狙撃砲を絡め取って飛び道具を封じ、イオク機に突撃する。
イオクは「この俺と互角とは!」とますます活動家モビルスーツの技量に舌を巻くのだが、敵パイロットが凄腕というよりは、イオクの狙撃が下手ということのようである。

その時、ジュリエッタはレギンレイズでイオク機に突撃する敵機を蹴り飛ばし、続けて他の二機に打撃を与えてイオクへの脅威を排除する。
そしてイオクの部下たちはモビルスーツでよってたかってイオク機を取り押さえ、後方へ避難させるのだった。

一方、仮面の男ヴィダールは、ようやく調整の完了したガンダムヴィダールで出撃した。
ガンダムヴィダールは、変幻自在の高機動運動で敵モビルスーツの群れを翻弄、敵機の間合いに踏み込むとサーベルで刺突して撃破。
続けて別の一機に襲いかかり、つま先とかかとに内蔵したブレードで斬撃して撃破。
流れるような動きで、次々と敵機を撃破していく。

これに活動家側はミサイル艇の群れでガンダムヴィダールを取り囲み、ミサイルを猛射する。
が、ガンダムヴィダールは両腕にハンドガンをそれぞれ一丁ずつ握ると左右に連射、ミサイルを次々と撃ち落とす。
そして動揺するミサイル艇の間合いに踏み込みサーベルの斬撃で撃破する。
こうしてガンダムヴィダールの奮戦により、活動家のモビルスーツ及びミサイル艇はことごとく降伏するのであった。

ガンダムヴィダールの戦いぶりに、ジュリエッタは思わず「きれい…」とつぶやく。
そして戦闘終了後、ヴィダールに問う。ヴィダールは復讐のため戦うという。だがヴィダールの太刀筋には、復讐という黒く汚らわしいものは感じられなかったと。
するとヴィダールは言う。
「忘れていた。今はただ、こいつと戦うのが楽しかった」

これにジュリエッタは、ヴィダールは本当に変わった人だと呆れ顔を浮かべながらも、「これからともに戦うのに不安はないということは分かりました」と不敵に笑うのである。
ジュリエッタとしては、ヴィダールは仮面で顔を隠す謎の男という点で胡散臭いが、その戦いぶりから伺える実力と人間性は信じる気になったというところだろうか。

【マクギリスとアルミリア】
地球のボードウィン邸で、マクギリスは9歳の婚約者アルミリアと過ごしていた。マクギリスは読書、アルミリアはその膝でお昼寝である。
アルミリアは目を覚まし、マクギリスがまた愛読書を読んでいることに気付く。
それはギャラルホルンの創始者、アグニカ・カイエルについての本である。

アルミリアに本について尋ねられると、マクギリスは言う。
知っての通り、自分は元々ファリド家の出身ではなく、それ故に卑しい生まれと蔑まれ、つらいこともあり、自ら命を立つことすら考えたこともあった。だがこの本にあるアグニカ・カイエルの思想により、自分は救われた。人が生まれや育ちに関係無く、等しく競い合い、望むべきものを手に入れる世界を、アグニカは実現しようとしていたのだと。

マクギリスは「素晴らしいと思わないか?」と語りかけるが、アルミリアは困惑してしまう。
するとマクギリスはアルミリアに言う。
それは誰に反対されることもなく、愛するものを愛せる世界のことでもあると。

これにアルミリアは尋ねる。
「その世界では、まだ子供だと言って私を笑わない?子供の婚約者がいるって、マッキーをばかにする人もいない?」
マクギリスはアルミリアの問いを肯定、するとアルミリアはマクギリスに抱きつき、そんな世界に行きたいと喜ぶ。
そしてマクギリスは心中でつぶやく。
「その世界への扉を、この手で開くときが来たんだ」

【予告】
次回「目覚めし厄災」

ヤマギによる予告ナレーションからは次回の内容については見当がつかないのであるが、ヤマギの「シノがいっつも無茶ばっかするんだから、ばか」というのが可愛らしかった。

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第33話「火星の王」

  • 2016/11/21(月) 00:38:00

【感想概略】
今回は、アーブラウとSAUとの紛争が正式に終結し、ギャラルホルン内のマクギリスとラスタル・エリオンとの権力闘争が一区切りとなり、クーデリアは蒔苗からの、地球に残って人脈を受け継がないかとの申し出に結論を出し、オルガはマクギリスからの、覇業が成就した暁にはギャラルホルン火星支部の全ての権益を鉄華団に譲りたいという申し出に結論を出し、そしてタカキは自分が守りたいもの、何をおいても大事にしたいものは何かに結論を出すお話であり、見応えがあり、面白かった。

【紛争終結】
アーブラウとSAUの紛争から一ヶ月後。
両経済圏は和平調停を受け入れ、紛争は終結した。

これを受け、ギャラルホルンの有力者会議が開かれた。
会議の席上、イオク・クジャンは、経済圏同士の対立が武力抗争にまで発展したのは地球外縁軌道統制統合艦隊の司令マクギリスの失態と追求する。
これにガルス・ボードウィンは、マクギリスだからこそこの程度で済んだと取りなす。

今回のマクギリスとラスタルの権力闘争は、マクギリスは権威が後退、ラスタルはガラン・モッサを失い、双方それぞれダメージがあり、痛み分けというところだろうか

【ラスタルとマクギリス】
会議の後、ラスタルはマクギリスに声をかけ、今回の騒動はマクギリスでなければ収拾できなかっただろうとぬけぬけと賞賛する。
だがマクギリスは、騒動がおこった事自体が自分の失態だとあくまで謙虚である。
するとラスタルは、「君も大人になったものだな」と笑う。

ラスタルが思い出すのは、マクギリスとの出会いである。
若い頃、ラスタルはギャラルホルン庁舎の中庭のベンチで本を読む金髪の少年に気付いた。美形だが、人を拒むような鋭い目の少年である。
すると副官は、イズナリオが養子を迎え、そのあいさつ回りをしているのだと説明。
これにラスタルは例の妾の子かと納得するが、副官は少年とイズナリオに血のつながりは無いとの噂だと言う。

興味を惹かれたのか、ラスタルはマクギリス少年に声をかけ、「何を読んでいる?」と覗き込むが、襟元からのぞく虐待の痕に気づいた。
ラスタルは一瞬表情を曇らせるが、しゃがみ込んでマクギリスを見上げた。
見ず知らずの少年であっても、不幸な傷を見ないよう配慮する紳士なラスタルである。

そしてラスタルは、マクギリスを見上げながら何かほしいものは無いかと声をかける。
するとマクギリスは険しい表情で立ち上がり、「バエル」とこたえた。

この答えに、剛毅なラスタルも驚愕した。
バエルとは、悪魔学における72人の悪魔の一人、66の軍団を率いる序列一番の王とのことだが、厄祭戦のおけるガンダムの一機だろうか。

そして現在。
ラスタルはマクギリスに、君には今でも驚かされる、イズナリオ失脚は見事だったと面白そうに笑う。
マクギリスは何のことか分からないとしらを切るが、ラスタルは構わず、君の原動力は私怨だと思っていた、だがイズナリオが失脚した今、君はギャラルホルンで一体何を成し遂げたいのかと問う。

【鉄華団地球支部撤退の事務作業】
鉄華団は地球から撤退することになった。
鉄華団地球支部のオフィスでは、火星から来たオルガとメリビットとクーデリア、ユージンとアジー、そしてタカキが席について、事務資料の整理を行なっていた。

だが帳簿など事務資料についてはラディーチェでなければ分からないことばかり。
地球支部はラディーチェに頼り切りだったことが改めて突き付けられた。

これにタカキは複雑な様子であり、オフィスを出ていってしまう。
残されたユージンは、「タカキのやつ、相当きてんな」といい、タカキが今回の騒動について自責の念を抱き、苦しんでいることを案ずる。
そしてクーデリアはタカキに、何かを思っている様子である。

【タカキとクーデリア】
タカキは格納庫で座り込んでいると、三日月が「しけた顔してんね」と声をかけてきた。
これにタカキは、自分は鉄華団失格だ、ラディーチェの嘘を信じ、怪しい者を信用してその命令にしたがって戦い、多くの仲間を犠牲にしてしまったという。

すると三日月は、タカキはオルガの命令と思い、自分に与えられた仕事を果たしただけ、それに裏切者ラディーチェのけじめもつけ、騙されたとはいえ犠牲者を出した責任もとったと言う。
三日月としては心からそう思っているのであり、だからタカキはこれ以上苦しむことはない、またこれから頑張ればいいのだと励ましているのだろう。

その時三日月は、倉庫の扉の影にクーデリアがいることに気付き、オルガの現状を尋ねると倉庫を立ち去った。

クーデリアはタカキの前にしゃがみ、同じ目線で語りかける。
選択肢は無限にあるが、選べるのは一つだけである。
そして一つを選び取るのは誰にとっても難しいことである。
だが、多くのものを見て知識を深めれば、誰かの指示に頼らずとも、物事を判断し、選択する力が生まれる、と。

タカキはクーデリアの言葉に、自分で判断し、選択するということに、何かを思っている様子である。

【ジュリエッタとヴィダール】
アリアンロッド艦隊のモビルスーツデッキでは、ジュリエッタ・ジュリスはモビルスーツに搭乗してシミュレーターでの訓練に励み、戦闘条件をもっと厳しくするよう整備兵に依頼すると一旦機外に出た。

そこに仮面の男ヴィダールが「熱心だな」と声をかけてきた。

これにジュリエッタは言う。
自分の戦闘技術はヒゲのおじ様に教え込まれたもの、そして身寄りのない自分をヒゲのおじ様はラスタルに推薦してくれた、自分は二人への恩返しのためにも強くあらねばならいと

するとヴィダールは、君のような人間を知っている、尊敬する上官に拾ってもらった恩を忘れず、上官の存在を誇りとして戦い抜いた、というのだが、どう聞いてもアインのことである。

ジュリエッタは、その方はどこにいるのかと尋ねると、ヴィダールは「近くにいる」とこたえた。
ジュリエッタは「そのような立派な方とお知り合いとは。あなたは想定していたより、まっとうな方なのかもしれません」という。
ジュリエッタとしては、ヴィダールのことはラスタルに依怙贔屓されて気に入らなかったが、話してみると意外と共感するところがあるので、段々と好ましく思うようになってきている、というところだろうか。

するとヴィダールは「君は想定していたより、シンプルな精神構造をしている」と言い、ジュリエッタがそれは褒めてもらっているのだうかと尋ねると「もちろん」と肯定した。
これにジュリエッタは得意げに笑って礼を言うのであった。

ヴィダールもまた、ジュリエッタの裏表のないところ、恩人を大事に思い、恩を返すために頑張るところに危うさと同時に好ましさを感じているようである。

【マクギリス、オルガと面会】
鉄華団地球支部に、トドの運転するリムジンに乗って、仮面の男モンタークがやって来た。

応接室でモンタークは仮面を外してマクギリスの素顔をさらし、オルガと対面した。
マクギリスは今回のアーブラウとSAUとの紛争での礼を言い、引き続き今後も力を貸してほしいという。
これにオルガは「もちろん、筋は通す。しかし…」と言い、躊躇する様子である。
マクギリスが「見返りにくらべ、犠牲が大きすぎると?」と問うと、オルガは率直に尋ねる。
ギャラルホルン同士の争いに自分たちごときが役に立つとは思えない、なのに何故自分たちを過大評価するのかと。

するとマクギリスはこたえる。
自分は火星で戦う鉄華団の少年兵たちを見たとき、その圧倒的な生命力をもって戦う姿に、ギャラルホルンの創始者「アグニカ・カイエル」を見た。自分は鉄華団とともにあれば、必ずやギャラルホルンのトップに立てると確信していると。

そしてマクギリスはオルガに申し出る。
自分がギャラルホルンを掌握した暁には、ギャラルホルン火星支部の権限全てを鉄華団に譲り渡そう、それは鉄華団が火星を支配するということであり、君たちは火星の王になるのだと。

【タカキとフウカ】
フウカは、タカキとアストンと自分の三人で写った写真を眺めることが多くなっていた。

タカキはそんなフウカを気遣い、フウカを守ろうと気を張り続けていた。
だがタカキの負った心の傷も深く、ついにフウカの前で、誰にも言えなかったアストンへの自責の念を口にしてしまう。
自分たちはアストンと出会わない方が良かったのだろうか、アストンに最後に辛い思いをさせてしまったのではないかと。

フウカは一瞬驚くが、立ち上がるとタカキの頭を抱きしめて言う。
「私…お兄ちゃんと、アストンさんと三人でいられて、楽しかったよ。ずっと忘れないでいたいよ。だから、お兄ちゃんまで私の前からいなくならないで」

【オルガ、マクギリスの申し出を鉄華団主要メンバーに相談】
鉄華団地球支部の応接室に、オルガは主要メンバーとクーデリアを集めた。
そしてマクギリスからの、ギャラルホルン火星支部の権限を移譲する、鉄華団は火星の王になるという申し出について伝えた。

これにユージンは、あまりの話の大きさに「俺、脳みそが追っつかねえ…」と頭を抱える。
そして三日月は、オルガはどうしたいのか尋ねた。

するとオルガはこの話に乗りたい、無論テイワズとの関係もあるので名瀬に話しを通した上で考えるが、クーデリアの説く火星独立を考えても最高に好条件に思える、「地位も名誉も、全部手に入れられるんだ、俺たちの上がりじゃねえのか?」と皆に問う。

すると三日月は「オルガがそう望むなら」とあっさり同意。
ユージン、昭弘、チャドもオルガの考えに同意する。

だがタカキは、自分は一緒には行けない、鉄華団を辞めると言う。
驚くユージンたち、そしてオルガにタカキは言う。
オルガが自分たちの未来の為に色々と悩み、考えてくれることは分かっている。
それでも自分は、フウカを泣かせたくない。
火星の王になれば、大きな幸せが待っているのかもしれない。だがそのことで、今そばにある幸せを捨てなければならない。自分にはそれが出来ないと。

オルガはタカキの選択を笑って受け入れ、長い間鉄華団に尽くしてくれたことに礼を言うのだった。

【チャド、昭弘、タカキに礼を言う】
会議の後、チャドはタカキに、オルガが地球でいい仕事がないか探してくれるという。
タカキは鉄華団を辞めることにどうしても後ろめたさを感じてしまうのだが、チャドはタカキに、地球支部はタカキのお陰で本当に助かったと礼を言い、「離れても俺たちはずっと家族だよ」と笑う。

すると三日月が「いや違うよ。タカキの家族はフウカだけでしょ。俺達のことは気にしなくていいから」といって立ち去った。
タカキを突き放したともとれる発言である。
だが昭弘はタカキに、あれは三日月なりの優しさなのだ、これからは鉄華団のことは気にせず妹との生活を大事にするようにといい、そしてアストンと仲良くしてくれたことに礼を言うのだった。

【クーデリアと蒔苗】
クーデリアは、蒔苗を見舞い、そして火星に帰ると言い、地球に残り蒔苗の築いた人脈を受け継ぐという申し出を断った。

クーデリアは蒔苗に言う。
自分としては、蒔苗に学びたいことはたくさんある。
だが例え間違った選択であっても、自分も鉄華団も、選ばなければならないときが既に来てしまったのだと。

【タカキとフウカ、家路につく】
間もなく、鉄華団は地球を去った。

夕方、ランドセルを背負ったフウカは、スーツ姿のタカキを見つけると「おかえり、お兄ちゃん」と笑う。
そして二人は家路につく。
タカキは新しい職場環境とまだ慣れない仕事に少し疲れた様子だが、真面目で努力家で温和なタカキならば、きっとやっていけるだろう。

【予告】
次回「ヴィダール立つ」

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第32話「友よ」

  • 2016/11/14(月) 01:56:32

【感想概略】
今回は、アーブラウとSAUの紛争の最中、鉄華団地球支部を利用してマクギリスの命を狙うガラン・モッサの謀略を、鉄華団火星本部からの援軍が間一髪で阻止、そしてガラン・モッサには昭弘がグシオンリベイクフルシティで引導を渡し、裏切者ラディーチェにはタカキがけじめをつけさせるが、生き延びた者たちの心の傷は深く…、というお話であり、見応えがあった。
アストンが命を失ったこと、そしてタカキとフウカのこころの傷の深さをおもうと心が痛んだ。

【アーブラウとSAUの紛争】
アーブラウとSAUとの間で紛争が始まってから一ヶ月。
戦いは長引くばかりで決着がつく様子は全くなく、アーブラウの軍事顧問として参戦した鉄華団地球支部は終わりの見えない戦いに疲弊、既に多くの犠牲者が出ていた。
またアーブラウは一切の外交ルートを閉ざしており、SAU及びギャラルホルンのマクギリス陣営は、外交による紛争終結を図ることもできない。
全ては、マクギリスを政治的に追い詰めるためのガラン・モッサの策である。

ついにマクギリスは自らモビルスーツ「グレイズリッター」を駆り、配下のモビルスーツ隊を率いて出撃した。
これをアーブラウ防衛軍はモビルスーツ「フレッグ・グレイズ」の群れで迎え撃つ。
が、ただでさえ実戦経験の無いアーブラウのモビルスーツは、高性能機の能力を最大限に引き出して戦うマクギリスの敵ではなく、次々と撃破されていく。
マクギリスが目指すのはアーブラウ軍の前線司令部であり、敵軍中枢を制圧して紛争を終わらせるというのがマクギリスの作戦のようである。

そこにアーブラウ側の指揮官ガラン・モッサが配下モビルスーツの群れ、そして鉄華団地球支部のタカキおよびアストンの駆るランドマン・ロディ二機を率いて出現、マクギリス機に襲いかかった。

マクギリスはグレイズリッターで二刀を振るい、敵機の攻撃をしのぐが、ランドマン・ロディの生物のような動きから、目の前に立ち塞がるのは阿頼耶識で戦う鉄華団と理解した。

そしてマクギリスはランドマン・ロディに対し、拡声器で自らの名を名乗り、オルガに自分を討つよう命じられたのか、誰の指示で戦っているのか聞かせてほしいと問うた。
マクギリスの言葉にタカキは躊躇するが、アストンは敵の言葉と動じず、タカキに目の前の敵を倒すことに集中するよう促す。

タカキは腹をくくるが気負いが大きく、一人でマクギリスに突撃、刀剣で猛攻を繰り出す。
これにはマクギリスも苦戦、手加減などできる状況ではない。
やむなくマクギリス機は、タカキ機から刀剣を奪うと逆手に握って斬り上げた。

その時、アストン機が割って入ってタカキ機を救う。
が、マクギリス機が斬り上げた刀剣はアストン機の装甲を斬り裂き、コックピットを直撃した。
しかしアストンは重傷を負いながらもマクギリス機に組み付き、マクギリス機の両腕の動きを封じる。

アストンの働きにガラン・モッサは「さすがは飼い犬、よく躾けが出来ている」と喜び、マクギリスに銃口を向けた。
さすがのマクギリスも今度ばかりは絶体絶命である。
だがその時、上空からバルバトスが出現、着地するとマクギリス機をかばってガラン・モッサ機の前に立ち塞がった。
ガラン・モッサは、鉄華団火星本部の援軍出現に、自らの策略が破られたことを知り、部下を率いて戦場を離脱した。

【タカキとアストン】
タカキはアストン機の胸部装甲を開き、コックピットの隙間に腕を差し込み、必死にアストンへ呼びかけ、アストンを救助しようとするが、アストンは既に虫の息である。

もはや動けないアストンは、ぽつりぽつりと言う。
自分はタカキたちに出会いたくなかった。
自分たちヒューマンデブリは感情など持っていたら生きていけない、仲間が殺されても悲しんでいたら潰される、だから心を殺して生きてきた、なのにタカキたちに出会ってしまった。おかげで、死にたくないと思いながら死ななければならない、と。

アストンの思いは複雑である。
長い間アストンはブルワーズで奴隷として最低の生活環境で虐げられ、生きるか死ぬかの戦いを強いられ、仲間は次々と殺され、未来に何の希望もない、そんな人生を強要されてきた。

何の希望もないのならば、せめて感情を無くしてしまえばいい。
喜びも悲しみも、全ての感情が無ければ、ひどい目にあっても感じるのは肉体の痛みだけ、心は痛まずに済む。ブルワーズにいた頃のアストンにとって死は、全ての苦痛から解放してくれる唯一の救いだったのではないか。

だがアストンは鉄華団に仲間として受け入れられ、タカキ、フウカと出会った。
そして三人で毎日のように夕食を囲み、穏やかな時間を過ごす中で、それまで押し殺していた「楽しい」という感情を思い出し、生きることを楽しいと思うようになり、生きることも悪くはない、もっと生きていたいと思うようになったのだとおもう。

そしてアストンは最後に「ありがとう」とタカキに言い残し、息絶えた。
アストンは死にたくないと思うと同時に、そう思わせてくれたタカキとフウカに、皆が与えてくれた温かいものに感謝しながら眠りについたのだと思いたい。

【ラディーチェの裏切り発覚】
鉄華団地球支部のラディーチェは、ガラン・モッサと連絡が取れず焦っていた。
そこにユージンと昭弘が出現、火星からの通信に一切応答しないとはどういうことかとラディーチェに詰め寄った。

ラディーチェは二人の出現に驚愕、全てはガラン・モッサの差し金であり、自分は言うとおりにしただけと主張するが、そんな言葉で誤魔化せるはずもない。
さらにラフタから通信が入り、アストンがタカキを守って戦死したことを告げると昭弘は激怒、ラディーチェの胸ぐらを掴み、ガランの居場所を問い詰める。
恐れをなしたラディーチェは、SAU領内のガランの隠れ場所を言うのであった。

【鉄華団VSガラン一味】
夜、SAU領内のゴーストタウンで、ガランは部下たちと一息ついていた。
ガランとしては、鉄華団の追跡は振り切ったと思っており、ラスタルのための次の戦場へ向かおうと考え、不敵な笑みを浮かべていた。
その時、何者かがガランたちの野営地を襲撃した。
三日月の駆るバルバトスをはじめとする鉄華団モビルスーツの群れである。

ラフタとアジーはガラン配下のモビルスーツを次々と撃破、歴戦の傭兵が相手でも危なげのない戦いぶりを見せる。

一方、これがモビルスーツによる初めての実戦である新兵ハッシュは、獅電で敵モビルスーツに立ち向かう。
だが、敵は実戦経験豊富な傭兵であり、的確にハッシュ機の防御を奪い、攻撃の手段を封じ、止めを刺そうと刃を向ける。いくらモビルスーツが頑丈とはいえ、戦闘でコックピットに身体のあちこちをぶつけるとかなり痛いようで、ハッシュは痛みと恐怖にすくみ、何もできない。
が、間一髪で三日月がバルバトスで飛来してハッシュ機を蹴り飛ばし、敵機の攻撃を空振りさせて救う。
そして三日月はため息をつくと「邪魔」と言い残し、ハッシュを残して敵機の追撃を再会した。

そして昭弘はグシオンリベイクフルシティでガラン機の前に立ち塞がり、重装甲にものを言わせて敵機の砲撃を跳ね返しながら間合いに踏み込んでモビルスーツ用ライフルを破壊し、四本の腕で殴りまくって圧倒、さらにガラン機の不意打ちを巨大ペンチで防ぐ。
そしてガラン機の胴体を巨大ペンチで挟み、怪力で締め上げ始めた。
もはやガラン機に抵抗の術はなく、ガランはラスタルに詫びると自爆した。
これにラフタは慌てるが、グシオンリベイクは平然としており、昭弘は無傷、ラフタは安堵した。

【タカキ、けじめをつける】
鉄華団地球支部の一室ではユージンたちが、縛り上げたラディーチェを尋問していた。
同席するのは、昭弘、三日月、ラフタとアジー、そしてタカキである。

ユージンはラディーチェに、地球支部を裏切る代わりにラディーチェの金銭と安全を保証する契約書を突きつけて問い詰める。それでもラディーチェは地球支部を守るため仕方がなかった、ガランを欺くための駆け引きだったのだと主張、何とか言い逃れようとする。

ユージンは「話になんねえ」とラディーチェに呆れるが、三日月は「話なんてする必要あるの?」と怒気を発しながらいい、ラディーチェは鉄華団を裏切り、仲間を無駄に死なせたというと懐から銃を取り出した。

その時タカキが、ラディーチェと話しをさせてほしいと申し出た。
三日月は話してどうするのかと不満げだが、タカキはこれは地球支部の問題であり、けじめは自分がつけると三日月の目を真っ直ぐみて言う。
三日月は、銃をタカキに渡す。
そしてタカキとラディーチェだけが部屋に残された。

ラディーチェは、タカキならば言いくるめることが出来ると思っているようで大喜びである。
そして、ここは地球であり火星本部とは遠く離れている、オルガの指示があったとしても我々自身で判断し、選択するしかないと主張、自分の独断を正当化しようとする。
するとタカキは「その通りです。俺も選びます」というとラディーチェに銃を向けて発砲、射殺した。

【ハッシュとデイン】
鉄華団地球支部の倉庫前では、ハッシュが今回の戦闘について落ち込んでいた。
そして自分が何の力も無いと思い知らされた、三日月と自分は全く違う、阿頼耶識の手術など関係なくそもそもモノが違うと、新兵仲間のデインに言う。

するとデインは言う。
自分の置かれた状況を正しく判断できることは、きっとパイロットの素質の一つだと。

ハッシュは自分の実力を認識できたのであるが、ここからハッシュの本当の成長がはじまるのだろうか。
引き続きハッシュについても注目したい。

【予告】
次回「火星の王」

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第31話「無音の戦争」

  • 2016/11/06(日) 23:54:09

【感想概略】
今回は、タカキとアストンを中心とするお話である。
アーブラウとSAUとの間で紛争が勃発した。鉄華団地球支部は火星本部と連絡が取れないままアーブラウ側として参戦、タカキとアストンをはじめとする少年兵たちは善戦するが、ガラン・モッサの謀略に翻弄されて疲弊していく。ユージンたち火星本部からの援軍はやきもきしながら地球に急行、膠着する紛争にマクギリスは遂に自らモビルスーツで出撃するが、ガラン・モッサは敵将を討ち取る好機到来を喜び、配下部隊及び鉄華団に出撃を命じ、というお話であり、見応えがあり、面白かった。
今回を乗り切ったタカキとアストンだが、次回のガランとラディーチェの謀略も何とか切り抜けて欲しいと思っている。次回も引き続き注目したい。

【アーブラウとSAUの紛争勃発】
地球では、アーブラウとSAUがついに開戦した。
もともとこの二国は対立していたが、SAU側は今回の問題をモビルスーツが出撃するほどのものとは思っておらず、通常の偵察機で強行偵察をおこなったところ、潜伏していたアーブラウ側モビルスーツのエイハブリアクターの干渉によって動力が停止し、墜落してしまった。これを発端として軍事衝突が勃発したのである。

アーブラウの主力は、実戦経験のない正規軍、鉄華団地球支部、そしてガラン・モッサ率いるモビルスーツ隊である。
一方、SAUの主力は実戦経験のない正規軍、ギャラルホルンのSAU駐屯部隊、そしてギャラルホルン地球外縁軌道統制統合艦隊からの派遣部隊であった。

アーブラウ側は、国境地帯各所で鉄華団を中心とするモビルワーカー及びモビルスーツの小部隊を次々と繰り出して敵部隊を攻撃、打撃を与えると撤退するという戦いを繰り返し、既に半月が経過していた。

この戦いでアーブラウ正規軍及び鉄華団を実質的に指揮するガラン・モッサの目的は、とにかくアーブラウとSAUとの戦いを長引かせることであり、そのことでいつまでも紛争を収束できないマクギリスを政治的に窮地へ追い詰めることであった。

無論ガランの背後で糸をひくのは、ギャラルホルンのアリアンロッド艦隊の司令官ラスタル・エリオンである。
艦隊旗艦でラスタルは、ガランの手並みに凶悪な笑みを浮かべておもしろそうな様子である。
そして海賊退治でマクギリス配下に出し抜かれたイオク・クジャンは、マクギリスが困っていることに大はしゃぎである。

だが、ガランの策略のために戦力として都合の良いように利用される鉄華団の少年兵たちはたまったものではない。
タカキをはじめとする少年兵たちは、連日の戦闘に満足な休みもとれず、その上勝っているのか負けているのか分からず長引くばかりの戦いに、肉体的にも精神的にも疲労の色を濃くしていく。

タカキもまた、この戦いはこれまでくぐり抜けてきた戦いとは違うものを感じ、何かに気付きかけているようである。
これにガランは鉄華団の中心となって戦っているタカキとアストンに声をかけ、二人を褒め称え、ある時には鉄華団の戦死者に哀悼の意を表し、ある時は敵モビルスーツに狙われたタカキの危機を救う。
ここまでしてもらうと、元々人の良いタカキはガランを味方として信用してしまっているようである。

だがこれは、ガランの鉄華団の少年兵たちを信用させるための芝居であった。
ガランは鉄華団の裏切者ラディーチェとの通信時、「彼らは獣、犬と同じだ。餌を与え、たまに頭をなでてやれば、何も考えずに主人の命に従う」と少年兵の純真さを嘲笑するのである。

【ギャラルホルン陣営、戦線膠着に困惑】
SAU側のギャラルホルン陣営では、将校たちが困惑していた。
当初は、ギャラルホルンが武力介入して一気に事態を終息させるつもりだった。
だがアーブラウ側が予想外の抵抗を見せ、戦線が膠着、そしていつまでたっても決着がつかないのである。

正規の外交ルートで解決を図りたくても、アーブラウの代表・蒔苗はテロで負傷して意識不明、さらにアーブラウとの外交ルートは何者かに閉ざされており、だからこそSAUはギャラルホルンに調停を依頼してきた。
マクギリスは、アーブラウ側の戦い方を、大規模衝突を避け、局地戦に終始する見事な戦術と評するが、苦い表情である。

【タカキとアストン】
開戦から一ヶ月。
タカキは、隊長として少年兵たちを率いて戦い続ける重圧に、そして既に少年兵の犠牲者が12人を数えることに心身がすっかり疲弊し、やっと睡眠時間を確保できても神経が張り詰めてなかなか眠れない。

アストンは、そんなタカキを気遣い、タカキが今回の戦いに違和感をかんじると言っていたことについてずっと考えていた、もしかして今回はオルガが指揮していないからそう思うのでは、と自分なりに考えたことを言い、タカキの心を少しでも軽くしようとする。
そしてアストンは、自分は誰の命令でもいい、ヒューマンデブリは戦うことが仕事だからという。アストンとしては、タカキはただでさえ疲労困憊している、せめてあまり難しいことを気にせず、少しでも心を軽くしてほしいと思ってのことだろうか。

だがタカキは、アストンが自分をいまだにヒューマンデブリと呼んで自分の命を軽く考えていること怒り、死を最初から受け入れることだけはやめてほしいと強く言う。
そして「あと少しで家に帰れるんだよ。絶対に一緒に帰ろう、アストン」と穏やかにいって笑いかけた。

アストンは、自分の命をタカキがここまで大事に思ってくれること、そしてまた穏やかな日常に一緒に戻ろうと思ってくれることに、何かを深く感じている様子である。

【鉄華団の援軍、地球軌道に到着】
鉄華団の援軍は、ようやく地球軌道上のステーションに到着した。
早速ユージンはアーブラウに着陸許可を求めるが、アーブラウ側のオペレーターは非常事態宣言を発令中のため、全てのシャトル発着場への着力許可は出せないの一点張りであり、全く話しが通じない。
しかしユージンは慌てず、「昔の俺たちじゃねえんだ。道はいくらでもある」といい、何か策がある様子である。

【マクギリス出陣】
翌日の早朝。SAUを支援しているマクギリスは、自らモビルスーツで出撃することを決意、グレイズリッターに搭乗し、配下を率いて出陣する。マクギリスとしては、自らを囮として敵軍の主力を引きずり出して戦闘で屈服させ、紛争をこの一戦で終結させるという作戦だろうか。

一方、ガランの偵察隊はマクギリス自ら出撃したことを察知、ガランに報告した。
これにガランは、マクギリスを討ち取る好機がやって来たと喜び、配下のモビルスーツ隊に出撃準備を命じ、そして鉄華団に出撃を要請した。

間もなく、鉄華団の少年兵たちは次々とモビルスーツに搭乗していく。
アストンもまた、いつも通りにモビルスーツに乗り込むが、タカキもモビルスーツに搭乗していることに気付き、複雑な表情を見せる。
だがタカキは、これが最後の戦いなら指揮する者などいらないだろう、自分が行くという。

そして鉄華団及びガラン配下のモビルスーツの群れは、青空のもと、野の花を蹴散らして出撃した。

【予告】
次回「友よ」