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機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第41話「人として当たり前の」

  • 2017/01/29(日) 22:56:46

【感想概略】
今回は、名瀬の死を悲しむ鉄華団を暴発させようとジャスレイが暗躍、オルガは仇討ちを主張するシノたちを抑えるが、ジャスレイ一派のあまりの外道さに自重を説いていた昭弘も激怒、ついにオルガは決断を下す、というお話であり、見応えがあり、面白かった。

それにしてもジャスレイは地獄すら生ぬるい非道ぶりであり、その謀略で散っていった人々の無念を命で償うことに注目したい。

また三日月は、名瀬の遺児を見て赤ん坊に興味を抱き、アトラが三日月以外の人との子供など考えられないというと、「じゃあ俺と作る?」と平然と発言し、アトラに保留を求められていたが、三日月はこれを大したことだと思っていないように、例えば缶詰のフタを開けてやるとかと同列のことに思っているようと見える。三日月の認識が今後どのようになるのかにも注目したい。

【名瀬の葬儀】
テイワズのボス、マクマード・バリストンが名瀬の葬儀を行なって弔おうとしていた。
これにジャスレイは、名瀬はマクマードに盃を返したのだ、そして名瀬はギャラルホルンに指名手配された犯罪者だと言い、葬儀に強く反対する。

だがマクマードは、葬儀はテイワズとしてではなくマクマード個人として行なうのであり問題はない、名瀬を犯罪者というが死ねばみな仏様だ、それに今回の件は納得のいかないことが色々とあるとジャスレイを一睨みした。
これにジャスレイは引き下がるが、ますますマクマードへの不満を募らせ、密かにイオク・クジャンと手を組んで何やら企んでいる様子である。

そして葬儀当日、タービンズと鉄華団のメンバーたちが名瀬とアミダを弔っているところにジャスレイが舎弟たちを連れて乗り込み、名瀬と参列者たちを嘲笑し、憎まれ口を叩きまくって立ち去った。

これに参列者はみな激怒。
飛びかからんばかりのシノとユージンをオルガは止めるが、実はオルガも怒り心頭である。

【マクマードとラフタ、アジー、エーコ】
マクマードは、現在のタービンズのリーダー格であるラフタ、アジー、エーコと会い、今後は自分の下で、引き続き輸送業務に従事してほしいと言う。
これにラフタたちは恐縮するが、マクマードはタービンズがいなければテイワズの物流は回らないのだと言う。
マクマードとしては、これはタービンズの実力とこれまでの実績への相応の扱いなのであり、何も引け目を感じることはないのだと言外にいっているのだろう。

マクマードと会った後、アジーはラフタに鉄華団に行くことを勧める。
アジーは、ラフタが昭弘に想いを寄せていること、そのことを亡きアミダも気付いていて、ラフタの想いを応援していたことを知っていた。
「自分の気持ちに素直になっていいんだ」とラフタの背中を押すアジーである。

【鉄華団年長組の会合】
装甲強襲艦イサリビのブリッジでは、シノとユージンは名瀬の仇ジャスレイを討つことをオルガに訴える。
だがオルガは、それは名瀬の望むことではないと言い、あくまで自重を説く。
これをシノたちは渋々受け入れるのであるが、それはオルガが名瀬を敬愛し、その死を深く悲しんでいることをよく理解しているからだろう。
そして昭弘もまた、オルガの意見に賛成である。

そこにライドが現れ、ラフタが昭弘を呼んでいるという。
昭弘はラフタが何の用か見当すらつかないが特に疑問は抱かない。
一方シノとユージンは面白そうな様子である。

昭弘は艦内の廊下で待っていたラフタに会った。
するとラフタは、少しだけ飲みに行かないかという。
これを昭弘は了承、そしてみんなを呼んでくると席を外した。
一方聞き耳を立てていたシノとユージンは昭弘の鈍感さに頭を抱え、「女心が分かっていねえな!」「金で買えない愛があるかもしれねえだろうが?」と言い、昭弘を一人で送り出すのであった。

【ラフタと昭弘】
昭弘はラフタと、以前鉄華団の仲間たちと来たことのあるパブで会っていた。
そこでラフタは、ぽつりぽつりと自分の過去を話す。

ラフタは子供の頃から違法船で働いていたが、雇い主が酷い男で、みないつも暗い表情で会話も無く、それが当たり前と思い、人間らしい感情を知らなかった。
だが名瀬とアミダに引き取られ、タービンズに入ってから、嬉しいとか、楽しいとか、誰かを好きという気持ちとか、何かを守りたいという願いとか、人として当たり前のことを教えてもらったのだと。

すると昭弘は、自分もラフタと同じだと言い、ラフタに理解を示す。

これにラフタは、昭弘は誰よりも回りを見ている、不器用だが、言葉など無くても、気持ちで隣に寄り添うことの出来る、そんなヤツだと言うが、でも隣にいられると暑苦しいから無理やり元気だして立ち上がるしかなくなるのと冗談めかして笑う。

昭弘は、馬鹿にしているだろうと言いながらも、ラフタにいう。
「俺はお前を尊敬する。筋を通さねばならないこと、大事にせねばならないものを、きちんと見つめ、真っ直ぐ生きる…。俺も、お前のようにありたいと思う」

ラフタは、昭弘が自分に最大限の敬意を抱いてくれていること、それを明かしてくれたのは自分に心を許しているからこそであり、それで今は良しとしたというところだろうか。
昭弘は恋愛に疎く、ラフタもまた一般的な恋愛はしたことがなく、どうしていいか分からないところもあるだろう。

そして別れ際、ラフタは昭弘の首に「ギュ~!」と言いながら抱きつき、昭弘を赤面させ、笑って分かれるのであった。

【ラフタ暗殺】
ラフタとアジーは歳星のショッピングモールで、衣類の買い出しを行なうが、アジーは買い忘れに気付き、ラフタに少し待っててくれるように頼むと店に引き返した。

ラフタは近くにあったヌイグルミの店舗に入り、眉の太いくまのヌイグルミに昭弘を思い出して笑う。
その時、店舗の外から黒服の男がラフタに発砲した。
そして駆けつけたアジーが見たのは、血溜まりに倒れて息絶えたラフタだった。

全ては、鉄華団を暴発させるためのジャスレイの差し金である。
ジャスレイとしては、鉄華団に戦いを仕掛けさせ、その混乱に乗じてマクマードも亡き者とするつもりのようである。

【オルガ、打倒ジャスレイを決意】
ラフタ暗殺に、装甲強襲艦イサリビのシノとユージンはジャスレイを討っておけばよかったと怒り、昭弘も今度ばかりは激怒し、オルガに命令を求める。
オルガはついに決断し、ジャスレイ討伐作戦を発動した。

そしてオルガはマクギリスに通信してこのことを伝え、ジャスレイ討伐が成功しても失敗しても自分たちはテイワズには戻れない、それでも自分たちに利用価値はあるかと尋ねる。
するとマクギリスは、自分たちは運命共同体であり、決して裏切ることはないとこたえた。オルガはマクギリスに「この恩は忘れねえ」と深く感謝するのである。

だがマクギリスにとっては、鉄華団がテイワズの直参組織でなくなることなど大した問題ではなく、関心事は他にあるようだ。
ただマクギリスは敬愛するアグニカ・カイエルの姿を鉄華団と三日月に重ねていることに嘘はなく、鉄華団を応援する気持ちはあるとは思う。

そしてマクギリスと石動は、ギャラルホルン本部の別室を訪れ、待っていたギャラルホルンの将校たちの敬礼をうける。
この将校たちがマクギリスの言う「同志」たちのようだが、マクギリスは彼らと何をしようというのだろうか。

一方、イサリビのオルガはモビルスーツデッキに顔を出し、バルバトスを調整中の三日月に声をかけた。オルガは意識していないだろうが、三日月の顔を見て話をすることが、彼にとって最大の癒やしなのだろうと思う。
すると三日月はオルガに、今度の相手はテイワズの人間であり、やるといってもどこまでやるのかと尋ねる。
これにオルガはこたえて言うのである。
「徹底的にだ。しながらみなんざ一切どうだっていい。全て根こそぎ叩き潰せ」

【次回】
予告「落とし前」

次回、まずはジャスレイとイオクが、名瀬を死に追いやった落とし前をつけることを期待したい。

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第40話「燃ゆる太陽に照らされて」

  • 2017/01/22(日) 20:01:35

【感想概略】
今回は、イオク・クジャンが艦隊を率いてタービンズを襲撃、名瀬はメンバーたちの脱出を敢行するが…というお話である。見応えがあり、面白かった。

名瀬のため、アミダのため、散っていったタービンズのメンバーたちのために泣いてくれる人が大勢いることが、そしてマクマードがメンバーたちの面倒を見ることがせめてもの救いだと思いたい。

それから、名瀬とアミダ、そして散っていたメンバーたちに、ジャスレイとイオクが命で償う日が来ることを注目したい。

【シノと昭弘たち、タービンズ救出に向かう】
前回、タービンズはイオク・クジャンの部隊の一斉捜索を受け、条約で禁止された兵器ダインスレイヴを所持していたという罪をでっち上げられ、違法組織の烙印を押されてしまった。

そして今回、名瀬は密かにテイワズのボス、マクマード・バリストンに通信し、親子の盃を返すことを申し出た。マクマードはこれを受け入れ、タービンズのメンバーたちを世話することを確約した。木星圏では絶大な力を誇るテイワズであっても、ギャラルホルンを敵に回すほどの力は無く、これがマクマードに出来る精一杯なのである。

一方、火星の鉄華団本部では、オルガは名瀬の危機に居ても立ってもいられないのだが、タービンズに援軍を送れば、鉄華団も違法組織としてギャラルホルンに攻め滅ぼされてしまう。
するとシノと昭弘が現れ、自分たちがタービンズのメンバーたちの脱出を助けに行く、鉄華団の宇宙船を使わずにブースターで現場へ移動し、付近の宙域で訓練中に偶然騒動に遭遇したので民間人を救助したということにすれば良いと言う。
タービンズに世話になっているのはオルガだけではない、自分たちに行かせてほしいと訴えるシノと昭弘に、オルガは「兄貴を頼む」と頭を下げた。

そして鉄華団はたちまち準備を整え、昭弘のグシオンリベイク、シノのフラウロス、ライドの雷電号にブースターを装着して出撃させるのである。

【名瀬、ハンマーヘッドに残る】
タービンズの中継基地では、メンバーたちが脱出の準備を急いでいた。
強襲装甲艦ハンマーヘッドの名瀬は、ギャラルホルン艦隊の接近を検知する中、エーコをはじめとするブリッジクルーたちも脱出するよう指示する。
エーコたちはしぶるが、名瀬はもしもの時に敵艦隊への囮として使うだけ、脱出を見届けたら自分も尻尾を巻くと言い、エーコたちを退艦させた。
ただ一人、アミダ・アルカは、名瀬一人では危なっかしいので自分が護衛につくと笑い、モビルスーツで出撃するのである。

【イオク艦隊、攻撃開始】
タービンズは脱出作戦を開始、メンバーたちを乗せた輸送船が次々と発進していく。
そして名瀬の操艦するハンマーヘッドはギャラルホルン艦隊へ停戦要請の信号弾を挙げた。

だがイオクはこれを無視し、ダインスレイヴを搭載したモビルスーツ隊に攻撃を命じた。
そしてダインスレイヴ隊は次々とタービンズの輸送船に発砲、その砲弾はナノラミネートアーマーの装甲をやすやすと貫通、メンバーもろとも艦船を破壊していく。

なんとイオクは、禁止兵器であるダインスレイヴを、タービンズの罪をでっち上げることだけでなく、タービンズの皆殺しにも利用しようというのである。
イオクは目的のためならルールを破っても構わないと思っているようだが、非情というよりは卑劣ではないか。

【昭弘たち、参戦】
ハンマーヘッドを護衛するアミダの百錬に、ジュリエッタの駆る新型モビルスーツ「レギンレイズ・ジュリア」が襲いかかった。
強くなるため戦いを求めるジュリエッタは、アミダの強さを喜び、猛攻を繰り出す。

ラフタたちはモビルスーツで輸送船を守り、ギャラルホルンのモビルスーツ隊に応戦。
だがいくら凄腕のラフタとアジーでも、敵の数はあまりにも多く、輸送船団を守りきれない。

その時、昭弘、シノ、そしてライドがブースター装備のモビルスーツで飛来、ブースターを切り離すとラフタたちに加勢し、自分たちが時間を稼ぐ間に脱出するように促す。
躊躇するラフタだが、昭弘に「家族を守れ、俺に背中を預けろ」と言われると、その言葉を受け入れた。

そしてラフタは「今度会ったら、ギュウ~ってしてやるから」と言い残し、仲間たちとともに撤退していく。
一方昭弘は冷や汗を浮かべ、「何で締められなきゃなんねえんだ?」と引きつりながら首をおさえるのであった。

【アミダ対ジュリエッタ】
ハンマーヘッドの名瀬は、信号弾で降伏信号を挙げるが、イオクはこれを無視し、全艦にハンマーヘッドへの砲撃を命じ、次々と命中弾を浴びせる。

百錬のアミダは、新型機を駆るジュリエッタと斬り結びながら一歩も退かず、むしろジュリエッタが押され気味である。
アミダの強さにジュリエッタは驚嘆、思わず「何があのパイロットを駆り立てる?!」と叫ぶ。
するとアミダ「決まっているよ。輝くためさ!」と通信機でこたえ、イオク艦に向けて加速した。

【名瀬とアミダ】
アミダ機の急接近にイオクは動揺、ダインスレイヴの発砲を命令した。
イオクの部下は、射線上にジュリエッタ機がいると訴えるが、イオクはジュリエッタ機ならかわせると言い、命令を強行する。
そしてダインスレイヴ隊はナノラミネートアーマーを貫通する砲弾を次々と発射、アミダ機に命中した。

砲弾に貫通され、瀕死の重傷を負ったアミダは、最後の力でモビルスーツの砲をイオク艦の艦橋へ発砲し、息絶えた。
アミダ機の一撃は艦橋の強化ガラスに命中、クモの巣状の亀裂が入るが、イオクを討ち取るには至らない。

だがその光を目印に、名瀬はハンマーヘッドでイオク艦に向けて加速した。
イオクは半狂乱で攻撃を命令、全艦とダインスレイヴ隊でハンマーヘッドを猛射する。
ハンマーヘッドはダインスレイヴの砲弾を次々と浴び、艦内各所で爆発火災を起こしながらも、イオク艦に体当たりの一撃を浴びせ、敵艦一隻に激突、爆発四散した。

【予告】
次回「人として当たり前の」

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第39話「助言」

  • 2017/01/15(日) 22:10:35

【感想概略】
新年一回目の「鉄血のオルフェンズ」は、タービンズがジャスレイの謀略により危機に陥るお話である。名瀬とアミダ・アルカとの出会い、タービンズのはじまりが描かれ、イオクによるタービンズの一斉捜索からマクギリスが何かを決意する姿が描かれ、アトラのクーデリアへの発言の真意が描かれ、見応えがあり、面白かった。

【ラフタ、アジー、エーコ、タービンズに帰る】
鉄華団の助っ人としてタービンズから出向していたラフタとアジー、エーコが、タービンズに帰る日が来た。

火星の鉄華団本部ではダンテたちが、アジーとエーコを見送る。
ダンテはモビルスーツの師匠であるアジーに、とうとう一本も取れなかったが、今度会うときには一本取ってみせるとさらに精進することを誓って笑う。
するとエーコは、ダンテがアジーに勝てるのは何十年先になるか分からないので、下手をすれば永遠に会えないではないかとからかう。アジーとエーコは、鉄華団の団員たちとすっかりうちとけた様子である。

一方ラフタは別の場所に昭弘ひとりを呼び出し、今は部下もいるのだから無茶な戦い方はするなと小言を言うのだが、ラフタとしては本当はただ昭弘と二人で会いたかったということのようである。
昭弘は、あの戦い方で何とかなった、だが自分が背中を預けられると思ったのはラフタと三日月だけであり、そのラフタがいなくなるのであれば考えなければいけないと言い、ラフタの忠告を受け入れた。
ラフタは、昭弘に信頼され、別れを惜しまれていることに満足し、昭弘と握手をかわした。

【三日月とアトラ】
三日月とアトラたちは、宇宙船でテイワズの本拠地「歳星」に向かっていた。
モビルスーツデッキで三日月は、自分とバルバトスを阿頼耶識で接続、麻痺した右半身を使えるようにし、アトラが持ってきた食事を食べていた。

アトラが思い出すのは、少し前のクーデリアとのやりとりである。
前回アトラはクーデリアに、三日月と子供を作ってほしいんですと叫んだ。
そして今回、クーデリアはアトラを落ち着かせると、なぜあのようなことを言ったのか尋ねた。
するとアトラは、以前女将さんから、それまでフラフラしていた旦那さんが、子供が出来ると落ち着くようになったと聞いた、子はかすがいであり、つなぎとめるものと聞いた、だからどこかへ行ってしまいそうな三日月をつなぎとめたてほしいのだという。

クーデリアは、それはアトラではいけないのかと尋ねると、アトラは、三日月は凄い人であり、自分では釣り合いがとれないと言う。
するとクーデリアは「アトラさんは素敵な人です」と好ましい笑みを浮かべる。
これにアトラは元気づけられるのだが、同時に斜め上に頑張ることを決意、三日月と子供を作れるようともに頑張ろう、どちらが選ばれても恨みっこなしですとクーデリアに言い、クーデリアを困惑させるのである。

そして現在、モビルスーツデッキで三日月の隣に座るアトラは、「赤ちゃんって、いいよね」と言い、三日月の興味を子作りに向けようとする。
すると三日月は赤ちゃんは良いという言葉には同意しながら「ハムみたいで、美味そう」などと言う。赤ん坊を自分に関係あるものとは全く思っていないからこその発言なのだろう。

だがアトラは、三日月の「美味そう」発言に頬をふくらませ、「お預けです」と三日月から弁当を取り上げてしまう。
これに阿頼耶識のケーブルの長さより遠くに手が届かない三日月は「と~ど~か~な~い~」と言いながら一生懸命弁当に手を伸ばし、二人に気付いたハッシュに呆れられるのであった。

【イオク、打倒タービンズの行動開始】
イオク・クジャンは鉄華団に復讐するため、ジャスレイと通信で接触した。
(そもそも火星でモビルアーマーが目覚めたのはイオクがモビルスーツで近づいたからであり、鉄華団がイオクの部下の仇とは言えないと思う。イオクとしては「鉄華団がモビルアーマーを発掘したのは、マクギリスが七星勲章を得るためだ。だから鉄華団が悪い」と思っているのだろうか。)

するとジャスレイは、鉄華団はあくまで実戦部隊であり、裏で糸をひくのはタービンズの名瀬だとイオクに吹き込む。
これをイオクはあっさり信じ込み、打倒タービンズのため早速行動を開始するのである。

一方、ラスタル・エリオンはイオクの動きを知ると少し呆れ、イオクに求めるのは強さなどではないと言う。
傍らに立つ仮面の男ヴィダールは、では何を求めるのかと尋ねると、ラスタルは言う。クジャン家の人々がイオクに従うのは、彼が当主であるだけではない、彼の率直さと熱意には人を動かす力があるからなのだと。

【マクギリスと石動】
地球のギャラルホルン本部では、マクギリスは石動から、条約で使用を禁止された兵器「ダインスレイヴ」をイオクが倉庫から持ち出したとの報告を受けた。

これにマクギリスは、天下の形勢、ギャラルホルン内の自分の状況を整理して言う。
まず、バルバトスがモビルアーマーを倒した壮絶な戦いから世界は変わり始めている、イオクが禁止された兵器を持ち出すのも変化の一つだ。
また、ラスタルの客将である仮面の男ヴィダールが自分の知る男ならば、自分はラスタルに首根っこを掴まれていることになるが、ラスタルといえど自分の心までは捕らえることはできない。

そしてマクギリスは、ついに立つときが来たと言い、石動に同志たちへの連絡を指示するのである。

【名瀬とアミダ・アルカ】
タービンズの装甲強襲艦ハンマーヘッドでは、名瀬はラフタが昭弘に好意を抱いていることを知って嬉しそうである。
これにアミダ・アルカは面白そうに、なぜ嬉しそうなのかと問う。
すると名瀬は、タービンズの女性たちは自分の妻というだけなく娘のようなものであり、その娘が好ましい相手を見る目のある女性に育ったのは喜ばしいことだと笑う。

そんな名瀬が好むのは安酒であり、それはアミダ・アルカと出会ったときの思い出の酒なのだと言う。
そして名瀬とアミダ・アルカは、出会った頃の自分たちを思い出していた。

かつて一匹狼の運び屋だった名瀬は、フリーの傭兵アミダ・アルカに護衛を依頼した。
やがて二人は公私ともに親密になり、名瀬はアミダに自分のところで専属で働いて欲しいと申し出るが、アミダはそれを断った。

アミダが名瀬に惹かれながらその申し出を断ったのは、劣悪な環境に置かれた女性たちを少しでも助けたいからであった。
この時代、搾取される女性は数多く、そんな女性が最後に行き着く場所が、女性のみで構成された運送業者だった。だが、男性が尻込みするような仕事しか回ってこず、危険で劣悪な仕事だった。
アミダはそんな女性運送業者の護衛を採算度外視で買って出ていたのである。

すると名瀬は、「俺に何が出来る?」と言い、行動を開始した。
そして裏社会に搾取される女性たちを名義上妻とすることで救い出し、乗組員とすることで職を与え、女性輸送業者をまとめ上げていき、独自の大輸送網「クレーテ回廊」を築き、テイワズの傘下に入った。

名瀬にとってタービンズは家族であり、だからこそ家族というものを知ったオルガには、自分の家族を大事にしてほしいのだという。

【イオク部隊、タービンズを一斉捜索】
イオク・クジャンの艦隊が、タービンズに対し一斉捜索を敢行、そして条約で禁止された兵器「ダインスレイヴ」を押収した。
何とイオク、大破壊力の兵器を戦闘ではなく、タービンズの罪をでっち上げるために利用したのである。これにはジャスレイも、あのお坊ちゃま意外とやると感嘆である。

タービンズの危機を知ったオルガは、マクギリスに通信し、何とかしてもらえないかと懇願する。
だがマクギリスは、これはアリアンロッド艦隊の通常任務であり、出来る限りの手は尽くすが、地球外縁軌道統制統合艦隊の権限でどこまでのことが出来るかと苦い表情である。
さらにオルガは名瀬に通信するのだが、今にも助けに駆けつける勢いである。

名瀬はオルガに言う。
今回のことはタービンズの内輪もめであり、鉄華団には関係ない。
今回の謀略を仕組んだ者は、鉄華団が乗り出してくることも計算しているはずであり、鉄華団が出てくれば相手の思う壺であり、それは避けるべきだ。

それでもなお名瀬に加勢することをあきらめないオルガに、名瀬はいう。
お前とは兄弟の盃を交わしたが家族という訳ではない、お前の家族は鉄華団であり、一番大事にすべきものを見失ってはならないと。

【予告】
次回「燃ゆる太陽に照らされて」

タービンズが大変なことになってしまったが、なんとか名瀬たちには切り抜けてほしい。次回も注目したい。