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クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 第9話「裏切りの故郷」感想・レビュー

  • 2014/11/30(日) 18:23:59

今回は、物語の一つの区切りとなるお話だと思うのだが、アンジュとヒルダ、それぞれが故郷で信じていた人々に「ノーマである」という理由で裏切られ、それぞれの人間性が浮かび上がり、さらに故郷で再会した人々、シルヴィア、アキホ、ヒルダ母の本心の一端が垣間見え、見応えがあった。また今回のヒルダを見ると心が痛むのだが、同時に、ただ母に愛してほしかったヒルダが可愛かった。

後述するが、アキホは本心では以前からアンジュが嫌いだったのではないか、シルヴィアは本心ではアンジュを恨んでいたのではないか、それまで表に出せず抑圧していたマイナスの感情を、アンジュがノーマと公表されたことで、アンジュにぶつけてきたのかもしれないと思った。
特にアンジュに恨み言をぶつけるシルヴィアは、解放されたように憎悪の表情豊かで、これまでで最も活き活きしているように見えた。

【ヒルダ故郷に帰る】
ヒルダは子供の頃、自分がノーマであることを知らず、家庭的で優しい母と、リンゴ園の広がる田園地方に暮らしていた。木登りが好きな活発な女の子であり、母のつくるアップルパイに大喜びし、何より母のことが大好きだった。

ヒルダ母はヒルダがノーマであることを知りながら、そのことを隠してヒルダを育てていた。だがそれは、ついに公権力の知るところとなった。
そしてある雨の日、ヒルダの家に検疫官たちが乗り込んできた。
ヒルダ母は、雨でぬかるむ泥道に平伏し、見逃してもらえるよう検疫官たちに必死で訴えた。
「たとえノーマでもヒルダは私の子!大切な私の娘です!娘を返して…」

だが、聞き入れられるはずもなく、小さなヒルダは連れ去られた。
ヒルダ母は、ヒルダを追って転倒し、泥まみれでヒルダの名を叫び続けた。
それが、ヒルダがアルゼナルへ連れ去られる前に最後に見た、母の姿だった。

ヒルダは、母は今でも自分を愛してくれていると信じた。
母と引き離されてから11年。
ヒルダはついにアルゼナルを脱走し、故郷に帰ってきた。
服飾店に忍び込み、故郷にいた頃に近いイメージのワンピースを盗み出したのも、母と過ごした頃と同じツインテールをずっと通していたのも、母に愛されていた頃の自分こそ本当の自分と思っていたからだろうか。

11年ぶりに再会したヒルダ母は、ヒルダが誰か分からず、娘の友人と勘違いしてもてなす。
ヒルダもまた、自分が娘とはなかなか言い出せない。ヒルダとしては、ひと目で娘と気づいてほしかっただろう。
やがて、かつてのヒルダより少し大きな女の子が現れた。ヒルダ母は、この女の子を「ヒルダ」と呼ぶのである。

ヒルダは思わず、自分は娘のヒルダだと名乗った。
「ヒルダは私!ヒルデガルト・シュリーフォークト!11年前に離ればなれになったママの娘よ」

だがヒルダ母は、あなたがここに現れたことは誰にも言わないから帰って欲しいと懇願する。思いがけない母の言葉に、ヒルダは動けない。
するとヒルダ母はアップルパイを投げ付け、「帰れ!生まれてこなきゃよかったのよ、あんたなんか」と言い放った。

ヒルダは走って逃げ出した。

間もなく、雨降りの田舎道を力なく歩くヒルダの前に官憲たちが現れた。ヒルダ母が通報したということだろうか。

官憲は何の警告もなくヒルダを殴りつけ、泥道に倒れたヒルダを集団で殴打する。だが、ヒルダにはもはや抵抗する気力もない。
泥の中に倒れ、虚ろに灰色の空を眺めるヒルダは、ただアンジュのことをおもい、アンジュが妹に再会できたことを願った。

【ヒルダ母について】
ヒルダ母は、連れ去られたヒルダがアルゼナルで生きているとは全く思っていなかった。そもそもアルゼナルのことは一般人には秘密であり、この世界の人々は、隔離されたノーマは殺処分されると思っていても無理はない気がする。

ヒルダ母が、次女に「ヒルダ」と名付けたのは、ヒルダは連れ去られてすぐに処分されてしまったと思っており、だからこそ次女が生まれれるとヒルダが帰ってきたと思い、奪われた娘と同じ名前をつけたのだろうとおもう。

今回ヒルダ母は、帰ってきたヒルダを拒んだが、ヒルダも妹ヒルダも自分の娘であり、そして妹ヒルダは決してヒルダの代わりではないことは分かっていると思う。
ヒルダ母は、いかにノーマとはいえ、母を慕って帰ってきてくれた自分の娘を突き放し、見捨てたことに今後苦しむのではないか。

【アンジュ、旧友アキホと再会】
アンジュとモモカは、旧ミスルギ皇国の皇都に潜伏した。
夜を待つアンジュはヒルダをおもい、ヒルダは母に会えただろうかと思った。

夜になるとアンジュとモモカはエアリアの倉庫に忍び込み、旧友アキホに再会する。
だが再会したアキホはアンジュに怯え、許しを請う。
アンジュは「ノーマになっても、私は私。何も変わってないわ。私が何かするとでも思ったの?友達であるあなたに」と言い、アキホに手を差し伸べた。
だがアキホはアンジュの友情を全く信用せず、隙を見て官憲に通報するのである。

【アキホ、以前からアンジュが嫌いだった?】
アキホがアンジュを信用出来ないのは、本当はずっと以前から、本心ではアンジュのことが嫌いであり、実は心を許していなかったからではないかと、ちょっと思った。

アキホはアンジュのことを、いつも綺麗事しか言わない、自分たちのミスや力不足のために試合に負けても決して怒ったりしないが、本心では自分たちのことを見下していると思い、内心ではアンジュを嫌っていても不思議は無い気はする。

だからこそアキホは、アンジュがノーマと発表されると、これで心置きなくアンジュを嫌いと言える、「ノーマは人間ではない」のだから、どんな酷いことを言っても誰にも非難されないと、後ろめたさを感じずにアンジュを罵ることが出来たのかもしれない。

これはアキホに限らず、マナの人々全般に言えることかもしれない。
マナの人々の社会は、人を悪く言ってはいけない、妬んだり恨んだりしてはいけない、みんな仲良くしよう、絆を大事にしようということを建前としているようにおもえる。

人々は本当は、マイナスの感情を抱えているのだがそれを表に出せず、そのはけ口としてノーマを虐待しているというところはあるような気がする。

【アンジュ、シルヴィアと再会】
アンジュとモモカは王宮に突入、守備兵の追跡と防御を突破し、ついにシルヴィアの元に辿り着いた。だがシルヴィアは、無事を喜ぶアンジュにナイフで斬りつけた。

シルヴィアからの救けを求める通信が、そもそも罠だったのである。

状況が理解できないアンジュに、シルヴィアは言う。
「この化物!!あなたさえ生まれてこなければ…あなたがいなければ…歩けなくなることも、お母様が死ぬこともなかった」

アンジュは座り込んでしまい、モモカと一緒に拘束された。
そして兄ジュリオが姿を見せ、まんまと罠に落ちたアンジュをあざ笑うのであった。

【シルヴィア、以前からアンジュを恨んでいた?】
シルヴィアは、かつてアンジュと一緒に乗馬して落馬し、足が不自由になった。
それでもアンジュを責めず、それどころかアンジュを気遣っていた。

それはシルヴィアの本心だろうが、同時にアンジュを恨む気持ちも本心だろう。また、亡き母・ソフィア皇后は心優しい人物であり、シルヴィアはアンジュを責めて母を悲しませたくない、母に悪い子だと思われたくないという気持ちもあったとおもう。
だからこそ、アンジュがノーマだと分かると、これまで言えなかった本心を、抑圧して隠し続けてきた恨みをぶつけてきたように思える。
アンジュを罵るシルヴィアは、初めて本心を解放することができ、これまでになく活き活きしているように見えた。

また次回予告でシルヴィアは、アンジュを鞭打っていた。
身動きできないアンジュに暴力を振るい、苦痛の表情を引き出したい、悲鳴をあげさせたいというのも、シルヴィアの本心なのだろうか。

ただシルヴィアは、アンジュに救いを求めれば、アンジュが駆けつけることを疑わなかった。これはアンジュがシルヴィアを愛していることを確信しているからこそであり、実はシルヴィアはアンジュに甘えていると言えるかもしれない。

【ジュリオの陰謀】
今回の陰謀はアンジュの兄ジュリオの策であった。
アンジュをアルゼナルから旧ミスルギ皇国におびき寄せて捕らえ、最終的にはアンジュを公開処刑にするつもりのようである。
ジュリオはアンジュに随分執着しているが、これはアンジュはノーマであるという以上の危険な存在と見なしているから、それともそれほどアンジュが憎い?

ジュリオとしては、アンジュをアルゼナルに送り込めばすぐに始末できると思っていたがしぶとく生き残るので、脱走するように誘導し、脱走犯として始末されても良し、運良く旧ミスルギ皇国まで辿り着いたら公開処刑、という計画なのだろうか。

そんなジュリオの傍らに控えるのが、側近リィザ・ランドッグなのだが、ジュリオを見る目は無表情で冷たく、主君に敬意や忠義の心を抱いているようにはあまり見えない。リィザはジュリオすら利用して何かを企んでいるのだろうか。

【予告】
次回「絞首台からサヨナラを」

捕らえられたアンジュとモモカ、そしてヒルダはどうなるのか。次回に注目したい。

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  • From: MAGI☆の日記 |
  • 2014/11/30(日) 21:24:06

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