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クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 第10話「絞首台からサヨナラを」

  • 2014/12/07(日) 22:38:25

今回は、差別を無批判に肯定し、ノーマ迫害に熱狂する新生ミスルギ皇国国民とアンジュの兄ジュリオと妹シルヴィア、そんな故国と家族に絶望し、怒り、国民とも家族とも決別するアンジュが描かれ、絶望を乗り越えて「ムカつく世界をぶっ壊す」と意気投合するアンジュとヒルダが描かれ、アンジュの脱走に傷つくサリアとエルシャ、ヒルダの言葉に傷つくクリスとロザリー、サリアとエルシャに遠慮しながらもアンジュが帰ってきたことを喜び歓迎するヴィヴィアンが描かれ、おもしろかった。

【処刑場のアンジュ】
前々回、アンジュはアルゼナルを脱走した。
妹シルヴィアからの助けを求める通信を聞き、シルヴィアの元に駆けつけるためである。
そして前回、アンジュはモモカと共に旧ミスルギ皇国の皇宮に突入。
警護部隊を蹴散らし、ついにシルヴィアの元に辿り着いた。
だがシルヴィアは、アンジュにナイフで斬りつけ、アンジュを化け物と罵った。

そして今回、アンジュは絞首台の前に拘束され、シルヴィアに鞭打たれ、肌を切り裂かれていた。アンジュの全身には多くの傷がついているが、これもシルヴィアがやったようである。

絞首台近くの貴賓席ではアンジュの兄ジュリオが酷薄な笑みを浮かべて虐待ショーを眺めている。そして処刑場の周囲には大勢の国民が集まり、アンジュを罵っている。

手首を手枷型の結界で拘束されたモモカは、アンジュに酷いことはしないでほしいとシルヴィアに訴える。
だがシルヴィアは、ノーマを姉としていたことほど酷いことはないと言い、虐待をやめようとしない。

いくらノーマへの差別意識が強いとはいえ、長年仲良くしてきたアンジュを簡単に恨むことができ、暴力までふるえるというシルヴィアの心情であるが、シルヴィアは、アンジュがノーマと発覚したから急に悪意を抱いたのではなく、ずっと隠していたアンジュへの恨みが爆発して歯止めが効かなくなり、さらにこれまで表に出さなかった嗜虐性まで暴走したということだろうか。
実はシルヴィアは、アンジュがノーマであろうとなかろうと、本心では美しい姉を痛めつけてやりたい、悲鳴をあげさせ、苦痛に表情を歪ませたいというサディスティックな欲求を持っていたのかもしれない。

そしてジュリオは、アンジュを嘲笑しながら、冥土のみやげに真実を明かした。
アンジュがノーマと発覚しアルゼナルに送り込まれたことも、モモカがアルゼナルのアンジュを尋ねたことも、今回の件も、黒幕は全てジュリオであること。
そして、アンジュをノーマと知りながら匿っていた父ジュライ皇帝を処刑したことを。

【アンジュの訴え、群衆の熱狂】
ジュリオの命令で、衛兵はアンジュを絞首台に連行しようとするが、アンジュは思わず訴える。なぜノーマというだけで殺されなければならないのか。

すると群衆の中から、アンジュの旧友アキホが、自分にしたことを思い出せと言い、アンジュを罵った。
これにアンジュは反論する。
アキホのことは蹴っ飛ばして簀巻きにしたが、殺されるほどのことではないだろうと。

だがアキホたちは、アンジュを嘲笑しながら言う。
それは普通の人間のこと、ノーマならば死刑だ。

モモカはアンジュを庇い、アンジュを必死に弁護するが、アキホたちは叫ぶ。
ノーマという存在そのものが悪なのだと。
そしてアキホが「吊ーるーせ」と言い出すとたちまち群衆に広まり、「吊るせ!吊るせ!」の狂熱する大合唱が鳴り響く。

ここに至り、アンジュははっきりと思った。
ノーマであるかどうかなど気にせず、ありのままのアンジュに接してくれたのは、アルゼナルの人々とモモカだけだった。
第一中隊のメンバーたちとはぶつかり合いもしたが、彼女たちはたとえアンジュを憎んでも、ありのままのアンジュを見て、ありのままのアンジュの言葉を聞いてくれた。

それに比べてミスルギ皇国の国民たちは、平和と正義を愛する人々と信じていたのに、話し合いすら通じない。
こんな奴らのために、自分たちは、ノーマは命がけでドラゴンと戦ってきたのか。

アンジュは母から伝えられた歌「永遠がたり」を口ずさみながら、自ら絞首台に歩き出す。
だがアンジュには死ぬつもりはなく、「殺せるものなら殺してみろ!」と生きる気迫に満ちている。

一方、ジュリオとシルヴィアは、アンジュの行動に動揺する。
「永遠がたり」は、ただの歌謡ではなく、特別の意味がある歌のようである。

【タスク、処刑場を奇襲】
ついにアンジュの首に縄がかけられ、足元の床が開いた。
その瞬間、閃光手榴弾が空中で炸裂、強烈な光が人々の視力を奪った。

その隙に一機の小型航空機が出現してアンジュに急接近。
謎の人物がアンジュの首のロープを切断し、落下するアンジュを抱きかかえて着地した。
だが着地に失敗し、アンジュの股間に顔をうずめてしまう。

アンジュを救ったのは、かつて孤島に漂流したアンジュを救けた男性タスクであった。
だが事故とは言え、このセクハラにアンジュは激怒、タスクに蹴りを入れると、タスクは気絶した。

【アンジュとモモカ、連携して戦う】
アンジュはまず、回し蹴りでモモカを拘束する手枷型の結界を破壊。
次にモモカはアンジュの手枷をマナの力で解錠。
衛兵たちはアンジュに発砲するが、モモカはマナの防護壁を展開して銃弾を弾き返す。

モモカは、気絶したタスクが身につけている手榴弾多数と手裏剣を拝借、マナの力で浮遊させ、アンジュに送り届けた。
そしてアンジュは手榴弾を投擲。
手榴弾は次々と爆発、衛兵たちを吹き飛ばし、装甲車の群れをただの鉄塊に変えていく。

炎と爆発の混乱の中、アンジュはタスクの乗ってきた小型飛行機に飛び乗ると、モモカとタスクを乗せて飛翔。ジュリオとシルヴィアの前方空中でホバリングして停止。
そして二人に、国民たちに言うのである。

「感謝していますわ、お兄様。私の正体を暴いてくれて。
ありがとう、シルヴィア。薄汚い人間の本性を見せてくれて。
さようなら、腐った国の家畜共。」

アンジュは手裏剣をジュリオに投擲すると、そのまま飛び去った。

一方、手裏剣はジュリオの頬をかすめ、出血。
するとジュリオは傷口をおさえて跪き、激しく動揺するのだが、どうやら暴力を受けたことがほとんどないようである。
ジュリオの側近リィザ・ランドッグは、そんなジュリオの肩を抱いてささえるのだが、厳しい目つきでアンジュが飛び去った方向を睨んでおり、ジュリオを心配しているようにはあまり見えない。

このリィザ、何か企んでいるように見える。
例えばリィザはジュリオと結婚して皇后となり、その後ジュリオを政治から遠ざけ、ミスルギ皇国の実権を握っても、不思議は無い気がする。

【アンジュ、脱出成功】
小型飛行機を自動操縦にし、アンジュとモモカはようやく人心地ついていた。
目覚めたタスクに、アンジュはその正体を聞く。するとタスクは、自分は「ヴィルキスの騎士」であり、詳しいことはジル司令に聞くといいと言う。

一方モモカは、アンジュとタスク様子を見て、男勝りなアンジュリーゼ様にも春が来たと喜ぶのだが、職業不詳の武装した謎の男という所が気にならないのは、モモカもまた王宮育ちで世間知らずだから、というところだろうか。

そして小型飛行機はアルゼナルの砂浜に到着、タスクはまだやることがあると言い残して去り、アンジュとモモカの前にジル司令が姿を見せた。
アンジュはジル司令に「ヴィルキスの騎士」について尋ねるのだが、ジル司令はまずはお仕置きだと鋼鉄の義手でアンジュの腹部を殴り、気絶させた。

【アンジュ、牢獄で目を覚ます】
アンジュは水を浴びせられて目を覚ました。
牢内の床に転がされていること、全裸であり、鉄格子の外にサリアとエルシャが立っていることに気づいた。

サリアはアンジュに、脱走に対する処罰を言い渡した。
反省房で一週間の謹慎。全財産及びヴィルキスの没収。
軍事組織を脱走した処罰としては、銃殺されないだけ温情的なものに思えた。

そしてエルシャはアンジュに問う。
なぜ脱走などしたのかと。
外の世界はノーマを受け入れてはくれない、自分たちの生きる場所はここしかないのに、なぜ?
エルシャにしてみれば、アンジュは自分たちを否定しただけでなく、ノーマを受け入れない外の世界を選んだように思え、深く傷ついているというところだろうか。

そしてサリアは冷たい目をアンジュに向けて言う。
「結局、わたし達とは違うのよ。信じるんじゃなかった…」

アンジュは、自分の脱走がエルシャを、サリアを傷つけてしまったことを初めて知り、罪悪感を感じている様子である。

【相部屋のヒルダ】
アンジュは毛布をまとい、寒いとつぶやくと、「うるせえ…」という声。
何と同じ牢内にヒルダが横になっており、「近寄るな」とぶっきらぼうに言うのである。

だがヒルダが痛みで呻き声をあげると、アンジュは思わず近づき、「大丈夫?」と声をかけた。
するとヒルダは怒って飛び起きるのだが、その顔は腫れ上がり、アザだらけ。この顔を見られたくなかったようである。

何があったのか聞くアンジュに、ヒルダは聞くのならまず自分のことから話しなという。

するとアンジュは話し始めた。
死刑にされかけた、鞭打たれ、罵声を浴びせられ、首を吊られたと。

アンジュの話にヒルダは「なかなかじゃん」と笑い、共感を示す。
そしてヒルダはアンジュに話を促されると、50人にボコられた、だが全員再起不能にしてやったと言うのである。
前回、ヒルダは官憲たちに集団で殴られていたが、あの後官憲に拘束され、アルゼナルに強制送還となり、アンジュより一足先に反省房に放り込まれた、ということだろうか。それであれば、官憲に殺されなかっただけマシに思える。

強がるヒルダだが、心の傷は深いようで、眠っていても、うなされて飛び起きてしまう。
アンジュは、「落ち込んでるの?珍しい」と言い、ヒルダをからかうのだが、これは同情されることを嫌うヒルダを気遣ってのことだろう。
ヒルダはいつものように悪態をついて強がろうとするのだが、とうとう耐え切れず、傷ついた本心をアンジュに明かした。母だけは、ノーマである自分を許してくれる、受け入れてくれると思っていたが、そうではなかった、外の世界には自分たちの居場所などないと思い知らされたと。

アンジュは、ここには仲間がいるではないかと励ますのだが、そんなものはいないとヒルダは自嘲する。

ヒルダの収監直後。クリスとロザリーが面会に来た。
ロザリーはヒルダを心配し、なぜ相談してくれなかったのかと優しく声をかける。
だがクリスは、ヒルダに怒りの目を向けて言う。ヒルダは自分たちを友達とは思っていなかったのだろろうと。
ヒルダは嘲笑を浮かべ、気づくのが遅い、上手くやっていくためアンタ達に合わせてやってただけと憎まれ口を叩く。

クリスはヒルダの頬に唾を吐きかけ、「死ねばよかったのに…」と言い、ゾーラ隊長の遺品は全て買い取った、ヒルダには使ってほしくないからと言い残し、ロザリーを引き連れて去った。

クリスとしては、以前からヒルダは本当に自分たちを友達と思っているのかということに一抹の不安を感じており、ヒルダ脱走により、不安が確信に変わったということだろうか。一方ロザリーは、ヒルダの発言にショックを受けていはいるが、ヒルダに対しそこまで悪感情を抱く気にはなれない様子である。

そして残されたヒルダは、傷ついたように見えた。
彼女がクリスとロザリーに言った言葉は、全てが本心ではないだろう。

【アンジュ、世界を壊すことを思いつく】
牢内でヒルダは、生きる理由も、何もかも無くしてしまった、いっそ殺してくれないかなと冗談めかして言うが、アンジュは生きろという。
こんなどん底の世界で、希望だけは捨てずに生きろというのかと叫ぶヒルダに、アンジュはこんな狭い場所で死なれたら臭うではないかと言う。ヒルダは「どこまで自己中なんだよ」と笑った。
アンジュは、基地で定着した自己中キャラというイメージを逆手に取り、ヒルダを笑わせ、元気づけてようとしているようである。

そしてアンジュは言う。
希望など、この世界にありはしない。
あるのは迫害される現実と、ドラゴンと殺し合う日常。
偏見に差別に凝り固まり、ノーマというだけで否定することしか出来ない愚民ども。
マナが使えないことがそんなにいけないことなのか?違っててはいけないのか?
友情、家族、絆、全て嘘っぱちだ。
友情は美しい、絆こそ素晴らしいなどと平気で口走っていた、昔の自分を殴りたくなる。
どいつもこいつも馬鹿ばっかり。
世界は腐っている。

そしてアンジュは言うのである。
「こんな世界、壊しちゃおうか?」

意表をつくアンジュの発言に呆れ顔のヒルダだが、アンジュは楽しそうに続ける。
「出来そうじゃない?パラメイルとアルゼナルの武器があれば」

ヒルダは、陸までは何千キロもあり、パラメイルでは航続距離が足りない、食料は、資材はどうするのかと、冷静に指摘する。

するとアンジュは全くめげずに言う。
航続距離の問題は、長時間稼働できる機体を作れば良い。
食料は、海で魚を取れば良い。人間たちから奪ってもいい!
資材は何とかなる。

アンジュは世界に対する怒りに燃えながら言う。
「私を虐げ、はずかしめ、貶めることしかできない世界なんて、私から拒否してやる!
こんな腹立たしくて、苛立たしくて、頭にくる世界!」

ヒルダは、「そういうの、全部まとめて『ムカつく』って言うんだよ」と言って笑う。
するとアンジュも笑顔を見せて言う。
「だったら、ぶっ壊してやるわ、こんなムカつく世界!ぜ~んぶ!」

アンジュの発言にヒルダは「いいね、協力してやってもいいよ」と意気投合。二人は不穏な話題で盛り上がるのであった。

【アンジュ、牢内で歌う】
夜、ヒルダの眠る牢内で、アンジュは窓の外に向かって歌う。
その歌声は、牢に面した施設にも届き、浴場で入浴中のヴィヴィアンは、良い歌声だとうっとりするが、エルシャは「サリアちゃんに怒られるわよ」とたしなめた。
するとヴィヴィアンは「そりゃ怖い!」というとちょっと考えこみ、湯船に潜ると水中で叫んだ。「おかえり~アンジュ~」

一方、元ゾーラの部屋では、クリスはロザリーと肌を重ね、ロザリーを求めながら不安を口にしていた。
「ロザリーは、ロザリーは私を捨てたりしないよね?」

サリアは自室で何冊もの軍事教本を開き、隊長の務めの参考にしようと必死である。
そしてジル司令は、灯りの落ちた管制室で一人タバコをくゆらせながら月を見上げ、物思いにふける表情を見せるのだった。

【予告】
次回「竜の歌」

次回は、公式HPによると、ドラゴンの大群がアルゼナルを襲撃、群れを率いるのは謎のパラメイルを駆る少女サラとのことなのだが、オープニングに登場する黒髪の少女がついに登場するようである。
アルゼナルのかつてない危機であり、ドラゴンの謎、世界の謎の一旦が明かされるのだろうか。
次回も楽しみである。

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  • From: MAGI☆の日記 |
  • 2014/12/08(月) 05:27:01

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