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デュエリスト-決闘者-(1977年)

  • 2007/05/10(木) 22:28:54

この作品は大学生の頃、友人と一緒に見たもので、彼のおすすめの作品である。

【あらすじ】
ナポレオン戦争の時代、フランス帝国軍の軽騎兵フェロー中尉が、軽騎兵デュベール中尉と些細なことでいさかいを起こして決闘を挑んだ。
以後十数年に渡り、二人は何度も決闘を繰り返す。

【感想】
剣やフリントロック式銃など、当時の様々な武器で決闘するところが特に楽しめた。

19世紀のヨーロッパでは、決闘は珍しいものではなかったそうである。
江戸時代にオランダ商館医として来日し、多くの日本人に蘭学を教えたシーボルトも、顔に決闘の刀傷があったという。

しかし、軍隊内で決闘が頻発したら、軍の維持に支障を来たすような気がする。にもかかわらず、軍上層部が軍隊内での決闘を認めるのは、実弾の飛び交う実戦における勇猛さを維持するためだろうか。

ちなみに日本の戦国時代、戦国大名・毛利元就は、喧嘩をしかけられても抵抗しなかった家臣を潔しとせず、処罰したという(もっとも、多くの戦国大名は喧嘩両成敗を定め、家臣同士の争いの決着を実力でつけることを禁じている)。

この作品は、フランス革命に続くナポレオン戦争の時代を舞台としている。
しかし、「アンシャンレジーム打倒」とか「国民国家の建設」などという、革命の時代を感じさせる描写は、ほとんど無かった。

ただ、執拗に決闘を続けるフェロー中尉の台詞に、「私の皇帝への愛は変わらない」というものがあった。
皇帝とは即ちナポレオンである。
そしてこの台詞は、フランス革命の時代を表しているとも言える。

フランス革命は絶対王政を崩壊させただけでなく、軍隊にも大変革をもたらした。
革命前のフランス王国では、軍は国王の常備軍であり、将校は貴族で占められていた。
しかし革命の進展につれ軍は国民軍となり、貴族出身の将校は姿を消し、代わって平民出身者が将校となっていった。

たぶんフェロー中尉は、革命戦争とナポレオン戦争の申し子である平民出身の将校であり、それ故に「私の皇帝への愛は変わらない」という言葉を言ったのだと思う。

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