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アルスラーン戦記 第6章「王都炎上~後編~」

  • 2015/05/10(日) 20:21:10

【感想概略】
原作小説既読。
今回は、パルス王国の王都エクバターナが、パルスの奴隷制度を逆手にとるルシタニア軍によって、ついに陥落してしまうお話である。

今回もっとも格好良かったのは、万騎長サームだったと思う。


【王都エクバターナで奴隷の暴動発生】
前回、パルス王国の王都エクバターナにルシタニアの大軍が攻撃を開始した。
だがエクバターナの堀は深く、城壁は高く厚く、万騎長サームと万騎長ガルシャースフに率いられた守備軍は精強で士気も高く、ルシタニア軍は何度攻撃を繰り返しても撃退されてしまう。
エクバターナ側の作戦は、東方要塞ペシャワールの軍勢が城外に到着したら、一緒にルシタニア軍を挟み撃ちにして撃滅するというもののようである。

ところが城外のルシタニア軍は、大勢でエクバターナ城内の奴隷たちに蜂起を呼びかけ始めた。

そして今回。
ルシタニアの呼びかけに心を動かされた奴隷たちがついに暴動を起こし、大神殿に放火した。
暴動は鎮圧されるが、その後も毎日のように奴隷たちの暴動が発生。
城内は騒然とした様子である。

【山中のアルスラーン一行】
王都エクバターナから遠く離れた山中の洞窟には、アルスラーンたちが潜んでいた。
偵察から戻って来たエラムは、カーラーンの部下たちは、山中を闇雲に捜索していると報告する。

アルスラーンは、奴隷たちがルシタニア軍に内応したら王都エクバターナが危ういと危機感を募らせる。

だがナルサスは、ルシタニア軍と城内の奴隷を合わせればその数は数十万以上であり、4人ではどうにも出来ないといい、アルスラーンに自重を説く。

ナルサスはアルスラーンに、父王・アンドラゴラス三世は奴隷を解放すべきだったと言うのだが、これは奴隷の非人道性への批判だけでなく、国内に大勢の不満分子が存在することがそもそも危険という考えのようである。

ナルサスの策としてはまず、何かとんでもない秘密を知る裏切り者カーラーンを捕らえ、情報を得て戦略を練るということのようである。

【万騎長ガルシャースフ、奴隷を斬る】
王都エクバターナ。
万騎長サームと万騎長ガルシャースフは、城門に奴隷たちが殺到していると聞くと兵を率いて駆けつけた。
ガルシャースフは奴隷の暴動に激怒し、サームの制止にも耳を貸さず、奴隷たちに剣を振るい、10名ほどを斬り殺す。
これで暴動は鎮圧されるのだが、奴隷たちは怒りと憎悪の目をパルス軍将兵たちに向けている。

サームはガルシャースフに、お主は10人の謀反人を討ったが、代わりに千人の謀反人を生み出してしまったと言い、今後の自重を促す。
だがガルシャースフは聞く耳を持たない様子である。

【万騎長サーム、王妃タハミーネに進言】
万騎長サームは、王妃タハミーネに謁見し、ルシタニアの策により奴隷の暴動が頻発している現状を報告し、対応策として奴隷の待遇改善を布告することを進言した。

王妃タハミーネは、それはパルスの社会制度を揺らがせてしまうと難色を示す。
するとサームは、ルシタニアは、その社会制度を利用して王都を危機に陥れていると言い、奴隷の待遇改善を訴える。
これにタハミーネは頭を抱え、しばらく考えると言う。

苦い表情で退出するサームである。
サームとしては、タハミーネに即断即決してほしかったところであるが、タハミーネは考えると言うのだから一歩前進とは言えるだろう。

【ギーヴ、宰相から頼み事を持ちかけられる】
旅の詩人ギーヴは、王宮で客としてもてなされていたが、王都の命運は危ういと思っているようで、逃げる算段をはじめていた。

そんなギーヴを、宰相フスラブが招き、頼み事を持ちかけた。
ギーヴは物陰に武装した兵たちが潜んでいることに気付き、目的と報酬と安全性が確保されていればと笑顔で言う。
すると宰相も笑顔で「目的はパルス王国の存続」と言い、話を切り出した。

【ギーヴ、「王妃」脱出を警護】
その夜。
王都の地下水道をギーヴは、ベールで顔を隠した女性と進んでいた。
宰相の頼み事とは、王妃タハミーネを城外の安全なところに避難させることであり、その護衛をギーヴに頼んだのである。

だがギーヴが案内する女性は、王妃の替え玉であった。
ギーヴはそのことに気付いており、そのことを替え玉の女性に指摘した。
そして、臣下を犠牲にして逃げようとする王妃を批判する。

これに影武者は激怒。
ギーヴに懐刀で斬りつけるが、ギーヴは難なく影武者の刃をかわし、その腕を押さえつけて動きを止める。

すると影武者はギーヴの金的を蹴りあげた。
これにはギーヴもたまらず、うずくまってしまうのだが、その隙に影武者は走りだした。

だが影武者の女性の前に、銀仮面の男とルシタニア兵たち、そして自称「大将軍」のカーラーンが出現した。
銀仮面は影武者を王妃タハミーネと思い、王妃が人民を見捨てて逃げることを批判するのだが、影武者と気付くと激怒。
影武者の首を締め、絞殺した。

【ギーヴVS銀仮面】
ここにようやくギーヴが駆けつけるのだが、殺された女性を見て激怒。
ギーヴは、美女を殺すとは何事だ、生きておれば悔い改めて俺に貢いでくれたかもしれぬではないかと軽口を叩くのだが、本気で怒っているようで銀仮面に襲いかかり激闘を繰り広げる。

銀仮面は恐ろしく強い。
だがギーヴの投げた灯りの炎が顔の間近をかすめると、動きが止まってしまう。
するとカーラーンは素早く兵を繰り出してギーヴを牽制。
この隙にカーラーンと銀仮面は兵を率いて地下水道の奥に消えた。

一方ギーヴは敵兵全員を斬り倒すと、これからどうするか思案し、火事場泥棒をしようと思いついた。
そして王都に向けて地下水道を歩き始めるのであった。

【王都炎上】
この夜。
ルシタニアは王都エクバターナに猛攻を加えていた。
万騎長サームと万騎長ガルシャースフは、兵を指揮して防戦、かなり厳しい戦いではあるが、敵の侵攻は食い止めていた。
ところが王宮に火の手が上がった。

万騎長サームは現場の指揮を副官に任せ、馬を駆って王宮に急行した。
すると、何とルシタニア部隊が出現して王宮守備部隊と交戦している。
どうやら銀仮面とカーラーンが地下水道から連れてきたルシタニア部隊のようである。
しかもルシタニア部隊は、王宮の牢に閉じ込められた奴隷たちを解き放ち、圧制者と戦うようけしかける。奴隷たちはこれに応じ、怒りに燃える目で駆け出していく。

サームは混戦の中、カーラーンを見つけると激怒、猛然と斬撃を繰り出す。
カーラーンは、イアルダボード教に改宗すれば命は保証されるとサームを説得しようとする。
が、サームは聞く耳を持たず、猛攻をゆるめない。

サームとしては、長年パルス王国の禄を食み、責任ある役職を任されており、自分を見込んで厚く遇してくれた王国に対する恩義と誇りがある。だからこそ王国を裏切るという選択肢はなく、そして王国を裏切ったカーラーンを許せない。

だが多勢に無勢、サームは多くの敵兵に囲まれてしまう。
サームはひとまず包囲を突破して脱出を図る。
が、銀仮面の投げた槍で致命傷を受け、さらに敵兵たちに次々と斬られ、ついに絶命した。

一方、城門を奴隷たちが開き、ルシタニアの大軍が雪崩れ込んできた。
万騎長ガルシャースフは部下を率いてルシタニア軍に突撃し、果敢に戦う。
だが敵軍の兵力は圧倒的であり、衆寡敵せず、ついにガルシャースフは討ち死にした。

そしてその晩、王都エクバターナは陥落した。

【予告】
次回「美女と野獣たち」

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