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アルスラーン戦記 第12章「騎士の忠義」

  • 2015/06/21(日) 22:43:10

【感想概略】
今回は、ダリューンとザンデ、それぞれの忠義が描かれ、ゾット族族長の娘アルフリードが登場し、アルスラーンに心を開いたエラムが描かれ、ナルサスがアルスラーンと銀仮面それぞれの主君としての器量を論ずる姿が描かれ、面白かった。

今回最大の見どころは、アルスラーンのためならばパワーでザンデの大剣を押し返し、立ち塞がる敵兵の群れをゴミのように叩き伏せ、大跳躍で魔導師を倒し、王の血統など関係なく、ただアルスラーンに忠誠を捧げることを再認識するダリューンの忠義であろう。

【アルスラーン一行、散り散りでペシャワールを目指す】
アルスラーン一行は東方要塞ペシャワールを目指して旅を続けていたが、ルシタニアの追手によって散り散りとなってしまった。

アルスラーンは、エラム、ギーヴと旅を続けるのだが、この二人がいれば問題無さそうである。
道中でエラムはアルスラーンに、パルスよりはるか遠くの異国には珍しい都市や地域があり、そこを訪れて見聞きしたものを書き留めたいという自分の夢を語る。
するとアルスラーンは目を輝かせ、エラムが見聞録を書いたら読ませてほしいと言う。
エラムは、自分の夢をアルスラーンが応援してくれることに内心ではかなり嬉しそうである。

一方ダリューンは、追手を食い止めるため敵部隊に突撃、これをファランギースが援護してルシタニア部隊に大打撃を与えた。

そして一人になってしまったナルサスは、ペシャワール要塞を目指し、ゾット族の縄張りを横断していた。

【銀仮面VSゾット族】
銀仮面は兵を率いてアルスラーン一行を追跡していたが、ゾット族の縄張りに足を踏み入れた。
すると、見るからに柄の悪い、馬に乗った男達が現れた。
彼らこそゾット族である。

そしてゾット族族長ヘイルターシュは凶悪な笑みを浮かべ、銀仮面たちに金と武器を置いて立ち去るよう要求した。

だが銀仮面は「貴様ごとき、猿とも人とも分からぬ蛮人に、なぜ従わねばならぬ」と要求を拒否。
そして剣光一閃、族長の顔面を真っ二つに両断した。
族長は即死である。

あまりの早業に、ゾット族の男達は一瞬状況が理解できず、固まってしまう。
が、族長の娘アルフリードは父を殺されたことに激怒、銀仮面に突撃、剣を振るう。
これにゾット族の男達は正気を取り戻し、族長の仇と敵兵に襲いかかった。

ゾット族の男達は勇猛果敢、なかなかの強さだが、敵兵もかなり強く、さらに銀仮面の強さは尋常ではない。
ゾット族の男達は命を惜しまずに戦うが、一人、またひとりと倒され、気づけばアルフリードだけが立っていた。

【ナルサス、アルフリードを救う】
アルフリードは父を殺されたことに激怒し、果敢に銀仮面に戦いを挑む。
だが銀仮面の強さは圧倒的であり、剣を弾き飛ばされてしまう。

アルフリードは武器を失っても闘志を失わず、銀仮面を睨みつけるが、銀仮面は一切容赦せず、剣を構える。
その時、ナルサスが現れて銀仮面の部下たちを蹴散らす。
この隙に、アルフリードは銀仮面から距離をとった。

銀仮面はナルサスの智略は認めており、自分に仕えるようナルサスに要求する。
するとナルサスは、銀仮面の剣の腕は認めるが、主君としての器量はアルスラーンに及ばないと指摘する。
これに銀仮面は激怒、剣を振り上げた。

その時、突如崖から大量の岩が転がり落ちてきた。
ナルサスの仕掛けが発動したのである。

混乱の中、騎乗のナルサスはアルフリードを連れて脱出した。

【ルシタニア内部の対立激化】
王都エクバターナのルシタニア陣営では、大臣将軍たちの支持を得る王弟ギスカール、聖騎士団を率いるボダン大司祭の対立が深まる中、大事件が発生した。
聖騎士団の団長ヒルディゴが、異教徒の女性と同衾した状態で暗殺されたのである。

聖騎士団の団長は聖職者でもあり、そもそも女性と同衾するなど許されず、それが異教徒となればなお罪は重い。

聖職者にあるまじき部下の醜聞により、ボダンの立場は急激に悪化。
ついにボダンは聖騎士団を率いて王都エクバターナを出奔、マルヤムに落ち延びてしまう。

これでエクバターナの実権は事実上ギスカールが握ったのであり、権力闘争はギスカールの勝利と言える。

だが、ギスカールの客将・銀仮面は何やら企んでおり、マルヤムに向かったボダンがこのまま引き下がるとは思えない。
占領地の統治も、ボダンたちが狂信で突っ走って役人を皆殺しにしたり、異教徒狩りと称して民衆を苦しめて無用の恨みを買ったり、王宮の膨大な文書を焼いたりと、問題が多そうである。
ギスカールの苦労は、まだまだ絶えない様子である。

【ダリューン、ファランギースVSルシタニア部隊】
ダリューンとファランギースは、執拗に追撃を続けるルシタニア部隊を撃退しながらペシャワールに向かっていた。
ダリューンとしては、一刻も早くアルスラーンに合流し、アルスラーンを守りたいというところだろう。

が、敵の新手が出現した。
部隊を率いるのは、亡きカーラーンの息子ザンデである。
ザンデは大剣を振るい、ダリューンを父の仇と呼び、襲い掛かる。

さらに地中から妖しい影が出現。
影の中から怪しい仮面の男が出現し、剣でダリューンに斬りつけてくる。
この男、銀仮面に味方する魔導師であるが、どう見ても何か企んでいる様子である。

さすがのダリューンも、地中から突如出現する魔導師には苦戦。
間一髪で愛馬から飛び降り、敵の攻撃をかわす。

そこにザンデが襲いかかり、大剣を振り下ろす。
ダリューンはとっさに両手で槍を構え、大剣を受け止めた。
が、ザンデは構わず力を込めて大剣を押し出す。
力は拮抗し、ダリューンは大剣と押し合うのに手一杯である。

その背後に魔導師が出現、ダリューンに狙いを定める。
今、ダリューンの両手は塞がっており、背後から斬りつけられても防ぐ術は無い。

その時、アルスラーンが出現、馬を駆けさせて突進、魔導師に斬りつける。
魔導師はアルスラーンの攻撃をかわすと、標的をアルスラーンに切り替えた。

アルスラーンはどうにか魔導師の斬撃をかわすが、落馬。
魔導師は執拗にアルスラーンに襲い掛かる。

これにダリューンは激怒。
ザンデの大剣を剛力で押し返し、跳躍。
立ち塞がる敵兵を次々と斬り伏せ、アルスラーンの元を目指す。

そしてアルスラーンに襲い掛かる魔導師目掛けて大跳躍、必殺の突きで魔導師を串刺しにした。

【アルスラーンとダリューン】
敵を撃退すると、ダリューンはアルスラーンに深々と頭を下げ、アルスラーンを守らねばならないのに、アルスラーンに命を救われ、そのためにアルスラーンを危険にさらしてしまったことを詫びた。

だがアルスラーンは笑っていう。
「いつもダリューンに助けられているのだ。たまには私がダリューンを助けても良いではないか」

ダリューンはアルスラーンへの敬愛をさらに深めた様子である。
そして王家の血統など関係なく、ただアルスラーンのために戦うことを改めて心に誓うのであった。


【予告】
次回「王子二人」

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