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アルスラーン戦記 第23章「聖マヌエル城の攻防」

  • 2015/09/14(月) 01:33:26

【感想概略】
今回は、アルスラーン軍6万がルシタニア追討のため、聖マヌエル城及びルシタニア兵10万に戦いを挑むお話である。ナルサスとサームの智略のぶつかり合いが描かれ、ダリューンとザンデとの、主への忠義第一の者同士の戦いが描かれ、イアルダボート教の基での平和を信じて戦うエトワールの苦悩、そしてアルスラーンとエトワールとの思わぬ再会が描かれ、面白かった。

【アルスラーン本陣の軍議】
アルスラーン軍の本陣。
王太子の天幕で、アルスラーンはダリューン、ナルサス、エラム、ファランギース、アルフリード、ジャスワントたちを集め、聖マヌエル城攻略作戦の最終確認を行なっていた。

ナルサスは「あらゆる状況は私の頭の中に想定済みでございます」といい、自信を見せる。
もはや全ての打ち合わせは済んでおり、あとは作戦開始あるのみである。
ダリューンは「必ずや殿下に、吉報をお持ちします」といい、戦場に向かう。

残されたアルスラーンは、将兵たちが戦うのに自分は本陣でただ報告を待つだけということに申し訳無さを感じている。
するとナルサスは、「殿下はこの軍の御旗。後方にて戦果を待つことも、指揮官の務めです」と言う。
これにアルスラーンは納得するが、それでも心苦しさを感じずにはいられないようである。

【銀仮面の演説】
一方、聖マヌエル城の中庭には将兵たちが整列し、大将である銀仮面の訓示を受けていた。

銀仮面は将兵たちに説く。
イアルダボート教の教えによればこの世の全てはイアルダボート教徒のものであり、パルスこそ略奪者の他ならない。
さらに自分はアトロパネテ会戦でパルス軍を破りルシタニア軍に勝利をもたらしたと自分の実績を強調。
そして「私に従うがいい!勝利を約束してやろう!」と力強く断言した。
これに将兵たちは歓呼の声を上げ、ルシタニア・パルス連合軍の士気はいよいよ高まるのである。

【攻城戦の開始】
聖マヌエル城の正面、城から少し離れた所にアルスラーン軍が布陣した。
アルスラーン軍には、巨大な攻城塔が5基、そして大木から作った破城槌が多数見える。この攻城塔で敵城壁にパルス兵を突入させ、破城槌で城門を破壊して城内に突撃するつもりのようである。

そしてアルスラーン軍は、巨大な攻城塔を5基押し立て、ゆっくりと前進を開始、ルシタニアの弓の射程内に突入した。

するとルシタニア軍は弓で猛射、アルスラーン軍を容易に城壁に寄せ付けない。
さらに投石器で大きな石を飛ばして攻城塔を攻撃。
一基の攻城塔に大きな石が命中し、倒壊してしまう。

やがてアルスラーン軍の将兵は、敵城壁から自分たちを見下ろす敵将が、かつてパルスの万騎長であったサームであることに気付いた。
これにパルス兵の一部は動揺してしまう。

【エトワール出陣】
聖マヌエル城内。
エトワールはバルカシオン伯爵に、前線で戦う意志を伝えていた。
バルカシオン伯爵は、どうにか思いとどまらせようとするがエトワールの意志は固く、「この世に正しきイアルダボートの教えを広め、そのため異教徒と戦うのが我らルシタニア騎士の役目」といい、伯爵の言葉に聞く耳を持たない。

そしてエトワールは「たとえ伯爵様のお許しが頂けなくとも、私は戦いに参加致します」と言い残し、立ち去ってしまう。

エトワールとしては、全ての人間がイアルダボート教を信仰すれば世界は平和になるのであり、異教徒の王を倒すことはその第一歩だというのに、なぜバルカシオン伯爵は認めてくれない、というところだろうか。

一方、バルカシオン伯爵は、エトワールほどものごとを単純に考えておらず、今回の作戦にも、そもそもルシタニアのパルス遠征にも疑問を抱いており、エトワールが命をかけるほどのものではないと思っているのかもしれない。

【ザンデ出陣】
アルスラーン軍による聖マヌエル城の城攻めは既に数刻に及ぶが、未だに城壁が破れる様子はない。
その時、聖マヌエル城の城門が開き、敵軍の騎兵部隊が姿を見せた。
部隊の先頭に見えるのは、銀仮面の配下、ザンデであり、愛用する巨大なメイスを肩に担いでいる。

そしてザンデは騎兵部隊を率い、アルスラーン軍に突撃した。
どうやら城攻めで疲れているアルスラーン軍を、十分休憩をとった騎兵部隊で倒すという作戦のようである。

(続く)

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