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機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第4話「命の値段」

  • 2015/10/26(月) 03:05:48

【感想概略】
今回は、クーデリアを地球に送り届けるための準備に奔走するオルガたち鉄華団中心メンバーが描かれ、自分の行動が少年兵たちの命を奪うことになるかもしれないと苦悩するクーデリアと、クーデリアを気遣う三日月が描かれ、広大な農地で大量の作物を収穫しても安く買い叩かれてしまう火星住人の過酷な状況が描かれ、一方莫大なお金を気前よく支援できる大富豪との貧富の格差が描かれ、ギャラルホルン火星支部長コーラルの不正に気付いて調査を行なうマクギリスとガエリオが描かれ、元一軍兵士トドの不穏な動きが描かれ、マクギリスと三日月の出会いが描かれ、この世界の地球には4大勢力が割拠し、火星は圏外圏と呼ばれる地域であることが明かされ、見応えがあり、面白かった。

また今回、火星では農産物が安く買い叩かれていることが明かされたが、これは独占企業が市場を支配していて市場競争が制限されており、生産者は買い手の言いなりにならざるを得ない状況にあるということだろうか。
そうであれば、火星住人の極端な貧富の格差を解消するには、大企業の市場独占を制限し、中小企業、中小農家、労働者の立場を守る政策が必要になると思うのだが、これにはノブリスなどが反対しそうな気がする。
火星の富裕層が独立運動を支持するのは、自分たちの権益が制限されることは無いと思っているからだろうが、クーデリアは今後これを放置できなくなるのではないか。

【鉄華団、クーデリアの地球行きの会議】
CGS改め鉄華団の事務室では、クーデリアを地球に送り届ける移動手段について会議が開かれていた。
出席者はリーダーのオルガ、参謀役のビスケット・グリフォン、ユージン、元一軍兵士のトド、そしてクーデリアとそのメイドのフミタンである。

この時代、火星から地球に行くには、まず地表から低軌道ステーションに行き、そこから案内船で静止軌道上の自分たちの宇宙船に乗り換え、地球に向かうという手順が必要であった。
だが地球への航路は全てギャラルホルンの管理下にあり、ギャラルホルンに狙われているクーデリアの移動には使えず、非合法の業者を利用するしかない。

するとトドがオルクス商会を強く推薦する。
だがユージンは「なあ、こんな奴ホントに信用すんのか?」と言い、露骨に疑いの目を向ける。
これにオルガは信用を裏切ったらどうなるかトドは良く分かっていると凄みのある笑みを浮かべ、トドを信用する姿勢を見せるのだが、オルガの真意は不明である。
一方トドは内心では、ギャラルホルンと真正面から戦ったオルガたちを罵倒し、オルガたちを利用することを企んでいた。

【監査官マクギリスと火星支部長コーラル】
ギャラルホルンの火星支部の朝。
監査官マクギリスは、火星支部に到着すると早速部下たちに基地のデータを分析させた。
そして火星支部本部長コーラルによる不正の痕跡をいろいろと見つけた様子である。特に一個中隊の帰還記録が無いことを怪しんでいる。
そこにコーラルがやってきてデータが整理できていないことを詫びた。

だがマクギリスはデータの確認は全て終わったこと、近いうちに監査の結果を報告するとコーラルに告げる。
これにコーラルは苦しそうな表情を浮かべるが、何かの足しにしてほしいと懐に手をいれる。コーラルとしては、例え監査の結果コーラルに不利なデータが見つかっても、手心を加えてほしいということのようである。

これにマクギリスは、「それを出せば、あなたを拘束しなければならなくなります。ご自重下さい」と賄賂を受け取らない。
不正に気付きながらそれをおくびにも出さないマクギリスに、ガエリオは内心で「意地が悪い」とつぶやき、面白そうな様子である。
一方コーラルは人目のつかないところでマクギリスたちに激怒するのだが、また何か企んでいるのだろうか。

【昭弘、オルガと和解】
鉄華団基地から少し離れた荒野の岩陰。
オルガは、ヒューマンデブリのリーダー格である昭弘にある物を渡した。
それは、旧CGSの社長マルバがヒューマンデブリたちを所有している証拠書類であり、ビスケット・グリフォンが見つけたものであった。

昭弘は険しい目でオルガに、これを自分に渡すことがどういう意味か分かっているのか問う。
するとオルガは言う。
「そいつが無くなれば自由になれるんだろう?
お前たちはもう、誰のものでもねえってことだ。
けどよ、残るってんなら俺が守る」

だが昭弘はますます険しい目つきで「守る?ゴミクズ同然の俺らをか?」と言い、オルガの言葉がにわかには信じがたいようである。

が、オルガは片目をとじてニヤリと笑い、右手を昭弘に差し出して呼びかけた。
「でっけえ花火、打ち上げようぜ!」

間もなく、昭弘たちは経理担当デクスターを護衛し、宇宙港事務局にいた。
旧CGSが所有する宇宙船の所有者などを変更する事務手続きのためである。

これまで昭弘はむっつりと口をへの字に結び、笑顔など見せたことが無かった。
だが昭弘はオルガの言葉を思い出すとフッと笑い、仲間たちに「気合いれていくぞ!」と力強くいうのである。
一方デクスターは「事務手続きするだけですけどね…」と少し呆れた様子であった。

スペースデブリ所有の書類を昭弘たちに渡すことは、オルガにとっては何の得にもならない。
だからこそ昭弘はオルガを信用する気になり、オルガについて行こうという気になったというところだろうか。

【鉄華団の会議】
鉄華団の事務室。
トドはオルガたちに、オルクス商会が案内船を請け負ってくれた、手数料は報酬の45%と報告した。
これにビスケットは苦笑しながら思案する様子であり、ユージンは「上前はねようってんじゃあねえだろうな!?」とトドに疑いの目を向ける。

オルガは、案内船の目処が立ったことでよしとした。
この任務に成功すれば鉄華団の名はあがり、仕事が舞い込むようになる、仕事の実績作りと鉄華団の宣伝にもなるのだから儲けが薄くても止むを得ないというのが、オルガとビスケットの考えである。

次にビスケットは、宇宙に行く者の人選をしようという。
するとユージンは、地上に残るものはどうするのかと尋ねる。
これにビスケットは、この前の戦利品の売却、そして例年どおり農園の手伝いを行なうというと、ユージンはシケた仕事だと不満気である。

だがオルガは「でかい仕事には危険がつきまとう。まともな仕事ってのは地味なもんだろう」とユージンに説く。
オルガは、目先の儲けではなく、鉄華団の少年兵たちの将来を考えた上で事業を進めようとしているのだが、ユージンは薄利でも堅実な仕事をこなしていこうとするオルガに不満な様子である。

一方トドはうつ向きながら何か企んでいる笑みを浮かべ、内心で(てめえらの思い通りにいくかよ)と嘲笑するのである。

【食堂のクーデリア】
鉄華団基地の食堂。
少年兵たちにとって食事は楽しみであり、皆笑顔である。
だがメイドのフミタンと共に食事をとるクーデリアは、火星の大富豪ノブリス・ゴルドンの言葉を思い出し、苦悩していた。

これより少し前。
クーデリアは大富豪ノブリス・ゴルドンと無線で交渉し、資金援助を得ることに成功した。
このノブリス、見た目は初老の太った男性だが、悪人然とした笑みを浮かべ、まるでマフィアのボスのような貫禄がある。
クーデリアとの交渉では、ノブリスの映像は表示されなかったが、実はノブリスはサウナで汗を流しながら話していたのであり、これがまたいかにも怪しげである。
そしてノブリスはクーデリアを高潔で勇ましいと称え、「若き勇者たちと共に死地に赴く戦の女神が、彼らの屍の上に永遠の楽園を築く。まるで神話の英雄譚のようでありませんか」と言う。
ノブリスなりにクーデリアを賞賛しているのだが、少年兵たちの生き死にには何の関心も無さそうである。

だがクーデリアは、自分の地球行きのため、目の前で笑っている少年兵たちの命が失われることになるかもしれないことに苦悩し、「弱い人間ですね、私は」とフミタンに言い、自嘲していた。
クーデリアとしては、火星の状況を少しでも良い方向に持っていくために政治的、社会的に戦うことを前回改めて決意したが、そのために戦死者が出るかもしれないことを他者の口から突き付けられると心が痛まずにはいられない。

そんなクーデリアに三日月は「また難しい顔してんね。昼飯食ったら出かけるんだけど、よかったらあんたも来ないか?」と声をかけた。

【マクギリスとガエリオ、火星で調査開始】
火星の荒野。
丘の上で、スーツ姿のマクギリスが双眼鏡で周囲を見回していた。
その隣のガエリオもスーツ姿であり、ここに来た目的をマクギリスに尋ねる。

するとマクギリスは言う。
最近、火星独立運動家であるクーデリア・藍那・バーンスタインが姿を消した。
このクーデリアが、アーブラウ政府と独自に交渉しているとの情報を、地球出発時に耳にした(この時代、地球は4大勢力が割拠しており、アーブラウはロシアから北米カナダに及ぶ勢力である。)

ガエリオは、圏外圏の人間が地球経済圏の一つと直接交渉するなどあるはずが無いと驚くが、マクギリスは続ける。
数日前、この地域で戦闘が行われたという情報がある。
その前日にクーデリアの父、ノーマン・バーンスタインがコーラルの元を訪れている、と。

これにガエリオは、コーラルがクーデリアを狙ったこと、行方不明のモビルスーツ中隊はこの地で撃破されたことに思い至った。
そしてマクギリスは笑っていう。
「彼女の身柄が拘束できれば、統制局の覚えもめでたいだろうからな。我々の監査など、どうということもないほどに」

【三日月たち、桜の農場に到着】
三日月はクーデリアを広大なトウモロコシ畑に連れてきた。ビスケット、フミタンも一緒である。
クーデリアが「ここは?」と尋ねると三日月は「桜ちゃんの畑」といい、ビスケットは自分の祖母の畑であると補足説明した。

そこに笑顔のアトラが現れるが、三日月がクーデリアと一緒なことに気付くと複雑な様子である。
続いてビスケットの双子の妹、クッキーとクラッカ、そして背筋の伸びた小柄な老女が姿を見せた。彼女がビスケットの祖母、桜であり、ニコリともしないが不機嫌という訳ではないようである。
そして桜は三日月たちにテキパキと指示を出し、収穫作業を開始した。

農作業をしながらアトラは三日月に「クーデリアさんも連れてきたんだ?」と言うのだが、面白く無さそうである。
だがアトラの作ったブレスレットを三日月がつけていることに気付き、三日月に礼を言われるとたちまち機嫌が直った様子である。

【クーデリアと三日月】
一方クーデリアは収穫作業に没頭。
トウモロコシをもごうとしてバランスを崩すが、三日月が腕を掴んで助け起こした。

クーデリアは顔を赤らめながら礼をいい、風に巻き上げられるトウモロコシの葉を眺めながら言う。
「いい所ですね。汗を流して大地に触れていると頭が空っぽになって、なんだかすっきりします」

すると三日月は「そりゃよかった」と素っ気なく言うのだが、クーデリアはこれが三日月の真意なのではないかと思い至った。
が、続けて三日月は尋ねる。
「そのトウモロコシいくらだと思う?」

「1本ですか?200ギャラーくらい?」と言うクーデリアに、三日月は「10キロで50ギャラー」と答えた。

そして三日月は桜の、火星の住人たちの厳しい現状をクーデリアに語る。
「この辺は全部、バイオ燃料の原料として買いたたかれるからね。
桜ちゃんもビスケットの給料がなきゃ、やっていくのは厳しいんだ。
他の連中も似たり寄ったり。
家族や兄弟を食わせるため、借金を返すため、食っていくために体を張って働いている」

さらに三日月は「ヒューマンデブリって知ってる?」と尋ねた。

「その…お金でやり取りされる人たちですよね?」と答えるクーデリアに、三日月は「クソみたいな値段でね」と補足し、昭弘とその周囲の少年たちがヒューマンデブリであり、彼らは自由になってもまともな仕事にはありつけないと言い、「まあ俺たちも似たようなもんだけど」と自嘲する。
そして「あんたのおかげで俺たちは首の皮一枚つながったんだ。本当にありがとう。」とクーデリアに礼を言うのである。

感謝されるクーデリアだが、複雑な表情である。

一方アトラは、三日月とクーデリアが何やら話し込み、一緒に農作業に勤しむ姿に心穏やかでない様子であり、そんなアトラをクッキーとクラッカは「三日月取られちゃうね」と面白がるのであった。

【三日月、マクギリスと出会う】
農作業中、急ブレーキの音が鳴り響いた。
三日月が駆けつけるとクッキーとクラッカが倒れ、道の脇に自動車が乗り上げ、スーツ姿の若い男性が慌てた様子でクッキーとクラッカに大丈夫かと声をかけている。この男性、ギャラルホルンのガエリオである。

この様子に三日月は激怒。
ガエリオに近づくと左腕でガエリオの首を掴んで持ち上げ、そのまま締め上げ始めた。

すぐにクッキーとクラッカは身を起こし、「ち…違う!違うの三日月!」と声をかける。
だが二人の声は届かず、三日月はガエリオを締め上げる手を緩めず、このまま殺す勢いである。

その時、桜が「いいかげんにしないか、この慌て者」と三日月の後頭部を軽く小突くと、三日月はようやく正気を取り戻し、ガエリオを解放した。

一方、駆けつけたビスケットは、自動車にギャラルホルンの紋章がプリントされていることに気付いた。
フミタンもまたギャラルホルンの紋章に気付き、クーデリアの手を引いてトウモロコシの茂みに隠れた。

クッキーとクラッカは自分たちが飛び出してしまったこと、それを自動車が避けてくれたのだと三日月たちに説明した。
すると白いスーツ姿のマクギリスが現れ、「こちらも不注意だった」と謝った。

桜は三日月を「カッとなるとすぐこれだ。気をつけな」と叱った。
すると三日月は桜に謝り、「謝る相手が違うだろ」とまた叱られるのである。

三日月はガエリオに「あの…すいませんでした」と頭を下げた。
悪いと思ったら謝れる三日月は立派である。

が、殺されかけたガエリオは激怒。
三日月に怒りの鉄拳を振るうが紙一重でかわされてしまう。
ここでガエリオは三日月の背中の阿頼耶識に気付き、「何だそれは!」と怒鳴った。
するとマクギリスが人の体に埋め込むタイプの有機デバイスシステムであることを冷静に説明するのだが、ガエリオは人体に異物を埋め込むことにショックを受け、気分が悪くなってしまうのだった。

一方マクギリスはクッキーとクラッカに「こんなものしかないがお詫びのしるしに受け取ってもらえないだろうか」と言うとお菓子を渡した。
これにクッキーとクラッカは大喜び、「ありがとう!」「ございます!」と笑顔で礼を言うのである。

そしてマクギリスは自分の身分を明かし、何かあればギャラルホルン火星支部に連絡するように言うのである。
そして、この付近で最近戦闘があったようだが、気付いたことはないか一同に尋ねた。
するとビスケットは、2~3日前にドンパチやっている音が聞こえたが、近くに民兵組織があるのでそこの訓練かと思ったと言う。

マクギリスはビスケットの情報に礼を言い、三日月の身のこなしを褒め、立ち去った。
一方ビスケットは、マクギリスたちが先日のギャラルホルンとCGSとの戦闘を知らないことに気付き、ギャラルホルン内部も一枚岩では無いらしいことを知るのである。

【三日月、基地に帰還】
火星共同宇宙港。
デクスターと昭弘たちは、旧CGSの強襲装甲艦の名前をイサリビに変更した。

一方マクギリスは調査を進め、三日月たちと出会った農場の近くには民兵組織CGSが存在したこと、だが経営者も変わり、社名も鉄華団になったことを突き止めた。
これにマクギリスは「消したかったのは名前だけか、それとも…」と不敵な笑みを浮かべるのである。

そして三日月たちは鉄華団の基地に帰還し、CGSのロゴが消されて新しいマークが描かれていることに気付いた。
オルガは鉄華団のマークを見上げ、「なかなかいいだろ?」と言い、三日月が「うん」と同意すると笑って言うのである。
「ミカ。これを俺らで守っていくんだ。」

一方トドはこっそりと何者かに連絡していた。
オルガたちを裏切っているようだが、何を企んでいるのか気になるところである。


【予告】
次回「赤い空の向こう」

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  • From: MAGI☆の日記 |
  • 2015/10/26(月) 09:41:52

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機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ ♯4「命の値段」

評価 ★★★★ 悪いのは君じゃない              

  • From: パンがなければイナゴを食べればいいじゃない |
  • 2015/10/31(土) 07:34:33

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