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機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第6話「彼等について」

  • 2015/11/08(日) 23:07:31

【感想概略】
今回は、強襲装甲艦イサリビ内での鉄華団のつかのまの日常を描いたお話である。
オルガの行動の原動力は三日月であることがオルガ自身の口から明かされ、少年兵の多くは生きるのに精一杯で学校に行けず読み書きが出来ないことをクーデリアが知る姿が描かれ、三日月を始めとする少年たちにクーデリアは文字を教え始め、将来は農場をやりたい、そのためにも読み書き出来るようになりたいという三日月の夢が明かされ、火星の皆を幸せにするため地球からの経済的独立を目指すというクーデリアの理想を三日月が知る姿が描かれ、旧CGS社長マルバの再登場に驚くオルガが描かれ、面白かった。

そして予告では、整備士・雪之丞の口から、旧CGS社長マルバも昔はあんな人間ではなかったということが語られるのであるが、マルバもかつては理想を抱き、思いやりのある人間だったのが、過酷な現実の前に荒んでいったのだろうか。マルバの過去、雪之丞との因縁についても注目したい。

【マクギリス、鉄華団を追撃せず】
前回、オルガたち鉄華団はクーデリアを地球に送り届ける作戦のため、オルクス商会のオルクスと地球までの案内役の契約を結び、宇宙港を出発した。
だが低軌道上でオルクス商会が鉄華団を裏切り、オルクス艦及びギャラルホルン艦とモビルスーツ部隊がオルガたちの搭乗するシャトルを襲撃した。
が、オルガはこの裏切りをも利用して敵部隊に反撃。
オルガの指揮と三日月たちの奮戦によって敵に大打撃を与え、戦場を離脱した。

そして今回。
ギャラルホルン艦では、あちこちに包帯を巻いたガエリオがマクギリスに、鉄華団の装甲艦イサリビを追撃することを主張する。
ガエリオとしては、特に三日月を懲らしめたいようである。
いくら三日月が凄腕とはいえ、少年相手に大人気ないガエリオである。

だがマクギリスは、装甲艦イサリビは追撃しないと笑って言う。
納得できないガエリオにマクギリスは説く。
まずコーラル戦死のため仕事が山積みになっている。
そして装甲艦イサリビにはクーデリアが乗艦しており、行き先は地球と分かっており、また再会の機会はあると。

これにガエリオは渋々納得した。
マクギリスの真意は不明だが、クーデリアを見逃すことで地球に一波乱起こすつもりだろうか。

さらにマクギリスは、バルバトスについても判明したことをガエリオに説明する。
厄祭戦末期に活躍したガンダムの名を冠した72体のうちの一体であり、個体名はバルバトス。
そして苦戦させられたのは、機体性能というよりは、阿頼耶識システムとそれを使いこなす乗り手の問題かもしれないと。


【オルガ、テイワズへの案内役依頼を決意】
装甲艦イサリビでは、オルガたち年長組とクーデリアたちが会議を行なっていた。だが、三日月の姿は見えない。
鉄華団はオルクス商会に裏切られて地球までの案内役がいなくなっており、別の案内役をどうするかについて検討しているのだが、なかなか良い案は浮かばない。

するとオルガは、木星圏を拠点とする複合企業テイワズに案内役を依頼すること、そのため木星圏に行ってテイワズと直接交渉することを強く提案する。
この大企業テイワズ、裏の顔はマフィアなのだが、オルガはこの裏の顔にこそ期待したいのだという。鉄華団はテイワズとは何のパイプも無く、ビスケット・グリフォンは複雑な表情だが、オルガの決意は揺らがない。

【フミタン、ハッキングの腕前を発揮】
装甲艦イサリビの艦橋では、オペレーター担当が火星と通信を試みていたが上手くいかない。
するとクーデリアのメイド、フミタンが何事か操作を行ない、火星との通信を成功させてしまった。
驚く一同にフミタンは淡々と説明する。
ギャラルホルンは、レーダーを無効化するエイハブ・リアクターの影響下での長距離通信のため、多数の中継器を宇宙空間に設置して通信システム「アリアドネ」を構築している。
フミタンはこのアリアドネをハッキングして通信を行なったのであり、通信内容は暗号化しているため傍受される危険は無いと言う。
意外な特技を持つフミタンであり、クーデリアも驚きの表情である。

フミタンはクーデリアが許可するならこれからも手伝うことを申し出た。
クーデリアは即座に了承、オルガは「通信オペレーターとしてぜひ頼むぜ」と頭を下げる。
そしてオペレーターのチャド・チャダーンはフミタンと握手をかわし、頼もしい仲間として受け入れるのである。

コンピューター通信について並々ならぬ腕前を見せたフミタンだが、メイドになる以前はハッカーまがいのコンピューター技術者だったのだろうか。

一方クーデリアは、フミタンが皆の役に立っているのに自分はただの居候状態であることに心苦しさを感じる。お嬢様育ちだというのに、奉仕されて当然などと思わず、自分も何か役に立ちたいと思うクーデリアは立派である。
そして艦内の廊下で三日月とアトラと出くわし、作業中の鉄華団メンバーたちに弁当を持っていく途中であることを知ると手伝いを申し出、三日月が了承するとついていくのである。

【三日月たち、艦内で弁当を配って回る】
三日月、アトラ、クーデリアは艦内各所で弁当を団員たちに配っていた。
クーデリアの配り方はぎこちないのだが、受け取る少年兵たちは嬉しそうである。
母に優しくされた経験に乏しく、男所帯の少年兵たちにしてみれば、クーデリアは初めて出会うタイプの女性「きれいな憧れのお姉さん」であり、そんなクーデリアに優しくしてもらえればそれだけで嬉しいというところだろうか。

【クーデリア、自分の目的を三日月に語る】
道々クーデリアは三日月に会議の内容を伝え、なぜ年長組の話し合いに参加しないのか尋ねる。
すると三日月は、自分は難しいことは聞いてもよく分からないし、オルガがちゃんと考えてくれると言う。そしてクーデリアが何のために地球に行くのかも知らないと言うのである。

三日月の言葉にアトラは艦が地球に行くことを初めて知って驚き、おしゃれな服を持ってきていないことを気にしだし、田舎者と思われないかなと落ち着かない。

一方クーデリアは、地球行きの目的を三日月が知らないことに少し驚きながらも「私が地球へ行くのは、火星の人々の自由な暮らしを勝ち取るためです」と言い、事情を説明する。
厄祭戦後、それまで多数の国家に分かれていた地球は4つの経済圏に統合された。
さらに地球側は火星を支配下に置いて不平等な経済関係を強要、反対するものを弾圧、このために火星の人々は苦しんでいる。
これに対しクーデリアは地球のアーブラウ政府と交渉を重ね、ついにアーブラウ代表の蒔苗東護ノ介がクーデリアとの直接交渉を了承した。この蒔苗という人物、少林寺の管長のような風体の白髯の老人であり、クーデリアのイメージでは穏やかな笑みを浮かべているように見えるが、どのような人物なのだろうか。

クーデリアは言う。
「私の目的は火星の経済的独立を勝ち取ること。それが全ての火星の人々の幸せにつながるものと信じています」

アトラはクーデリアの言葉に感激、頬を紅潮させて拍手し、クーデリアに尊敬の眼差しを向ける。恋敵であってもクーデリアに決して悪意を持たず、良いと思ったら素直に認めるアトラは偉いと思う。

そして三日月はクーデリアを真っ直ぐみると「じゃあ、アンタが俺達を幸せにしてくれるんだ?」と言う。
クーデリアは一瞬躊躇するが、「ええ、そのつもりです」と三日月を真っ直ぐ見て答えるのである。

【クーデリア、三日月が読み書き出来ないことを知る】
三日月、アトラ、クーデリアは艦内の整備場を訪れ、弁当を持ってきたことを告げた。
すると整備士の雪之丞は少年兵たちに声をかけ、弁当を受け取って昼休みに入るよう促すのである。

三日月は雪之丞に、整備の手伝いを申し出た。
すると雪之丞は「力仕事になったらな。おめえ字読めねえだろ」と言う。

これにクーデリアは驚愕する。
モビルスーツなどという複雑そうな機械を動かしているのに、文字が読めずに操縦できるものなのか。

だが三日月は淡々と言う。
「字読んで動かすわけじゃないからね。モビルワーカーとだいたい一緒だし。あとは勘?」

そして雪之丞はクーデリアに、少年兵たちの現状を説明する。
少年兵には生きるのに精一杯で学校に行けず読み書きが出来ない者も多い、マシな施設にいた者はある程度は教わったことがあるようだと。

クーデリアは少し考えると三日月に読み書きの勉強を一緒にすることを申し出た。
読み書きが出来ればきっとこの先役に立つ、本を読んだり、手紙や文章を書くことで、自分の世界を広げることも出来るのだと。

これに三日月は「そっか。いろんな本とか読めるようになるんだよな」と納得し、クーデリアの申し出を了承した。
すると年少組の少年兵たちも興味を示し、「いいな~!」「俺も読み書きできるようになりたいっす!」「俺にも教えてよ、クーデリア先生」と口々に参加を希望する。
クーデリアは笑顔で「私でよければみんなで勉強しましょう」と少年兵たちを歓迎するのであった。

そしてアトラは少年兵たちの向学心に感心し、「みんな偉いわね。うん!じゃあ私も教えてあげるから、いつでも聞いてね」と胸を張った。
が、少年兵たちは「アトラかぁ…」「おれ、クーデリア先生がいいや」と正直な感想を口にするのであった。
少年兵たちにしてみれば、子供然とした顔なじみのアトラより、お姉さんのクーデリアに教わりたいというところだろうか。

一方オルガは、艦橋をフミタンに任せ、すぐに戻ると言うとどこかへ行くのであった。
一人残されたフミタンは油断のならない目つきを見せるのだが、何か企んでいるのだろうか。

【マクギリス、アイン三尉に質問】
ギャラルホルンの基地では、マクギリスの前にアイン三尉が出頭、バルバトスとの戦闘について「率直な印象が聞きたい。ヤツの戦いぶりはどうだった?」との質問を受けていた。

これにアイン三尉は答える。
始めは民兵組織がモビルスーツを持っていることに動揺した。
だが戦闘が始まると、訓練では体験したことのない機動性、反応速度に驚愕し、それらを駆使した戦法に自分たちは翻弄されたのだと。

マクギリスはアインに一通り質問すると退出を許可した。
だがアインは下がらず、「自分がふがいないばかりに、上官を続けざまに失いました。追撃部隊の一員に加えて頂きたく…」と申し出た。クランク二尉の仇を取ろうと仁義に厚いアインである。
マクギリスは「考慮しよう」と言い、アインを退出させた。

【クーデリアの読み書き教室】
装甲艦イサリビの艦内で、クーデリアは少年兵たちに読み書きを教えていた。
まずは自分の名前を書く練習である。

真剣に書き取りする三日月だが意外と苦戦。
文字を左右逆に書いてしまうが、クーデリアに教えてもらい、一歩一歩前進しているようである。

そんな三日月の字を見て年少組の少年兵たちは「字のうまさだったら、おれ三日月さんに勝てるかも」と楽しそうである。
だがタカキは真面目に練習するよう子供たちを叱り、「俺たちだってこれから鉄華団の役に立たなきゃいけないんだからな!」と勉強会の意義を説く。そんなタカキを三日月は「小さい子たちのまとめ役だからね。俺たちに追いつこうって頑張ってるんだ」と評価するのであった。

少しでも子供たちの役に立てていることに笑顔のクーデリアだが、10歳くらいの子供の背中にも阿頼耶識システムがあることに表情を曇らせる。だがその子供は「格好良いでしょう!」と目を輝かせる。子供たちの過酷な現状にクーデリアは複雑な表情である。

そして三日月たちの勉強会を、オルガは物陰から見ているのであった。

【オルガとビスケット】
ビスケットはオルガに声をかけ、つても無いのにテイワズと交渉することは無謀であり、クーデリア護衛は他の会社に委託してはどうかと提案した。
だがオルガは「やると決めた以上は前に進むしかねぇ」と言い、クーデリア護衛については譲らない。

しかしビスケットも引き下がらない。
穏やかな口調だがはっきりと自分の考えを言う。
「少し焦り過ぎてるんじゃないか?なんだかわざと危険な道ばかり進もうとしてる気がするんだ」

するとオルガは「かもな」とあっさり認め、「なんでそんなに前に進むことにこだわるんだ」と尋ねるビスケットに言うのである。
「見られてるからだ。
振り返ると、そこにいつもあいつの目があるんだ。
すげぇよミカは。
強くてクールで度胸もある。
初めてのモビルスーツも乗りこなすし、今度は読み書きまで。
そのミカの目が俺に聞いてくるんだ。『オルガ次はどうする?次は何をやればいい?次はどんなワクワクすることを見せてくれるんだ?』ってな。
あの目は裏切れねぇ。
あの目に映る俺はいつだって、最高に粋がってかっこいいオルガ・イツカじゃなきゃいけねぇんだ。」

オルガの真実を知ったビスケットは無言であり、最早反対はしない。
ビスケットとしては、オルガの行動原理は三日月への強い思いという合理的とは言いがたいものだが、オルガの仲間たちへの責任感は本物であり、ならばリーダーの決断を尊重して支えていこうというところだろうか。

【オルガと三日月】
オルガは、艦内の廊下の窓から宇宙を眺める三日月に気付いて声をかけ、「どうしたんだ?急に読み書きの勉強始めるなんてよ?」と尋ねた。
すると三日月は、読み書きが出来ないとモビルスーツの整備を手伝えない、そしていつか本を読んで野菜のことを勉強したいという。
オルガは三日月の夢が、ビスケットの祖母のような農場をやることだと思い出す。

一方三日月はオルガの様子に「疲れていない?」と気遣うが、オルガは「どうってことねえよ」と笑う。
過労状態であることは否定しないオルガだが、力強い目で言う。
「やっと俺らの居場所が出来たんだ。みんなの命も将来も鉄華団の上にのっかってんだ」

オルガが拳を突き出すと、三日月が受け止め、互いが変わっていないことを確認しあって笑い合う。

そしてオルガは三日月の目を見て頼もしい笑みを浮かべて言うのである。
「叶えようぜお前の夢。今度の仕事成功させて鉄華団をでっかくしてよぉ」

【旧CGS社長マルバが出現】
装甲艦イサリビの船内に警報が鳴り響いた。
オペレーターを務めるフミタンは、他船から停止信号を受信したと報告する。

そして艦橋の大型スクリーンに映しだされたのは、何と旧CGS社長のマルバである。
以前、CGS基地をギャラルホルンのモビルスーツ中隊が襲撃した時、マルバは少年兵たちを囮に逃亡を図るが、敵部隊の攻撃で行方不明になっていたのだが、しぶとく生きていたようで元気そうである。

またマルバが乗船する宇宙艦の艦長席に座るのは、オープニングに登場する長髪で顎ひげの白いスーツ姿の若い男性である。このプレイボーイのようなキザな男性は不敵な笑みを浮かべているのであるが、何を企んでいるのだろうか。

そしてマルバは激怒しながら「ガキどもよぉ俺の船を返せ!」と怒鳴るのであった。
これにはオルガも驚いた様子である。

【予告】
次回「いさなとり」

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