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機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第10話「明日からの手紙」

  • 2015/12/07(月) 01:48:42

【感想概略】
今回は、昭弘、タカキ、ビスケット、クーデリアそれぞれが家族に抱く思いが描かれ、アトラの過去と三日月との出会いが明かされ、テイワズからメリビット・ステープルトンが窓口兼お目付役として装甲艦イサリビに乗艦し、一方的な命令で鉄華団に乗り込んできたメリビットに不快さを見せるオルガが描かれ、ラストでは昭弘とタカキの絶体絶命の危機に新生バルバドスが参戦する姿が描かれ、面白かった。

【三日月、イサリビを見送る】
テイワズの母艦、巨大宇宙船「歳星」から、鉄華団の強襲装甲艦イサリビと、タービンズの強襲装甲艦ハンマーヘッドが地球へ向けて出港した。
三日月と整備士・雪之丞は、歳星からイサリビを見送るのだが、これはバルバドスの整備がまだ終らないためである。
雪之丞が寂しいかと尋ねると、三日月は「うん、寂しいよ」と素直に答える。自分を実体より良く見せようなどとは思わず、思ったことは正直に口にする三日月である。
雪之丞はそんな三日月を、戦闘でとてつもなく強いとはいってもまだまだ子供なのだと微笑ましさを感じている様子である。

【装甲艦イサリビ、火星からのメールを受信】
装甲艦イサリビでは、火星からのビデオメールを受信していた。
鉄華団の経理担当デクスターは、テイワズの支援によって火星居残り組は経営危機を脱したと報告するが、その周りでは年少組の子どもたちが元気に飛び回っており、デクスターは子供たちに好かれているようである。

ユージンとシノは、デクスターからの良い知らせと火星居残り組の元気そうな様子に喜び、テイワズさまさまだと笑顔であるが、ビスケットはなにやらそわそわしており、オルガに促されると別室へ走っていた。

不思議そうなユージンとシノに、オルガは説明する。ビスケットには妹たちからメールが届いている、だが鉄華団には身寄りの無い者が少なくないので、ビスケットの提案により親族からのメールは別室で見ることにしたのだという。

オルガはビスケットの気遣いに好ましい笑みを浮かべるが、ユージンはあまり関心がないようで「俺は家族からのメールより、女からのメールがほしいぜ」と夢見る表情で非実在彼女からの愛のことばを妄想する。
するとシノは、遠くにいて会えない女より目の前のおっぱいの方がいいと力説し、「最近女を知ったユージン君」とユージンをからかう。この若さで風俗好きという困ったシノである。
これにユージンは反論、愛情が大事なのだと主張し、オルガに同意を求めるが、オルガは困った表情で「俺は女なんて別に…」と言うのが精一杯である。

ユージンは女性や恋愛の話題が苦手で女性経験も無さそうというオルガの弱点を見つけて喜び、女の一人や二人は知らないと一人前の男とは言えねえぜと力説する。

だがオルガが「いいんだよ、俺には鉄華団っていう家族があるんだから」というと、苦笑して納得するユージンとシノであった。

なお、これまでのオルガの実績を見ていると、女性経験の有無は少なくともリーダーの資質とは関係なさそうである。

【ビスケットとタカキ、家族からのメールを見る】
別室では、ビスケットが双子の妹、クッキーとクラッカからのビデオメールを眺め、元気そうな近況報告と自分を気遣う言葉に笑顔を浮かべる。

すると年少組のリーダー格、タカキが現れた。妹からメールが来たので見に来たのだ言う。
ビデオメールに映るタカキの妹フウカは、可愛らしく利発そうな少女であり、現在は施設ぐらしである。

タカキはビデオメールに映る妹に目を細めながら妹はすごく頭がいい、妹を学校にも入れてやりたいという思いを語り、夢みたいな話だと自嘲する。
だがビスケットは頼もしい笑みを浮かべ、夢ではないという。
テイワズ傘下となったことで鉄華団メンバーの給料は上がるだろうし、この仕事が成功すれば鉄華団の名は上がり、依頼される仕事の量は増え、料金も良くなるだろうと。

タカキとビスケットは、家族の明るい未来に思いを馳せ、そのためにもっと仕事に頑張ろうと笑顔である。そんな二人に、通りかかった昭弘は何かに気づいたような表情を見せる。

【クーデリア、母からのメールを見る】
クーデリアは艦内の自室で母からのビデオメールを見るが、クーデリアについて良くない噂を聞いている、一度火星に帰ってきてほしい、クーデリアの父バーンスタインも心配しているという母の言葉を聞き続ける気になれず、途中で停止してしまう。

クーデリアは、父は自分の存在が不安でたまらないようだと自嘲し、フミタンに巻き込んでしまったことを改めて詫びる。
フミタンは「それが私の役目ですから」と言い、表情を動かさないのだが、本心は決して平静ではないように思える。

【お目付役メリビット】
タービンズの強襲装甲艦ハンマーヘッドでは、タービンズ首脳陣と鉄華団年長組がこれからの航行について確認していた。

モビルスーツや艦船の動力であるエイハブリアクターは電波障害を発生させるため、宇宙の航行では航路管制システム「アリアドネ」をギャラルホルンに気付かれないよう道標として使用しなければならない。なので装甲艦イサリビは、指示通りについてきて欲しいと名瀬はオルガに言う。
これにオルガは頭を下げて礼を言う。

問題は、ギャラルホルン管理外の航路を利用するため、海賊まがいの同業者が襲撃してくるかもしれないことだが、武闘派として有名なタービンズにケンカを売る同業者がいるとは思えないと名瀬は笑う。

続けて名瀬は、今後はテイワズの人間を一人、装甲艦イサリビに乗船させてほしいと言う。
オルガは、自分たち鉄華団をまだ信用出来ないということかと不満顔だが、名瀬は「お互いうまくやるためにも窓口は必要だ。色々と役に立つ女だぜ」と笑う。
そしてアルカに呼ばれ、スーツ姿の若い女性が姿を見せた。
この人物こそ、前回泥酔したオルガにハンカチを渡した女性、テイワズ銀行部門出身のメリビット・ステープルトンである。

アルカもメリビットに好意的であり、オルガたちは商売については素人であり、商売に詳しいメリビットに色々教えてもらうといいと笑う。

気まずそうなオルガに、メリビットは笑顔で握手を求める。
オルガが戸惑いながら手を差し出すと、メリビットはオルガの手を握って微笑んだ。

【オルガとメリビット】
装甲艦イサリビに乗艦したメリビットに、年少組の子どもたち、そしてユージンは好意的である。

一方メリビットは鉄華団の運営効率化のため精力的に活動を開始し、まずは必要なデータの所在をオルガに尋ねる。
オルガはビスケットにデータを用意させるというが、メリビットに対する態度はそっけない。
オルガはメリビットと目を合わせようとせず、「鉄華団を見張るのがあんたの仕事だ」と言い、彼女を異物と見なしていることを隠そうとしない。

メリビットは「私のことが嫌いですか?」と少し悲しそうに言うのだが、オルガは命令ならば受け入れるまでで好きも嫌いもない、但し俺たちの家に土足で上がるような真似はさせないと言い残して立ち去った。

メリビットはいわば本社からのお目付役であり、本社に良い報告をしてほしいのでメリビットに愛想の良い顔をするという選択肢もオルガにはあるのだが、そう出来ないのがオルガの正直なところなのだろう。

一方のメリビットは、オルガに対する振る舞いがあざといような、大人の女性が少年を手玉にとろうとするような怪しい印象を受けるのだが、気のせいだろうか。

【アトラとクーデリア】
艦内の食堂で片付けをしているアトラをクーデリアが訪れ、手伝いを申し出た。
母からのビデオメールの内容に気が晴れず、身体を動かして余計なことを忘れたいという理由なのだが、アトラの顔を見ると安心するというところもあるのかもしれない。

両親と上手く行っていないクーデリアは、アトラに両親のことを尋ねた。
するとアトラは「いません」と即答。
あわてて謝るクーデリアに、アトラは三日月や皆がいてくれたと笑う。

クーデリアが「鉄華団の人たちとはずっと前から?」と尋ねると、アトラは三日月との出会いを語り始めた。

【アトラの過去】
アトラが三日月と出会ったのは10才の時である。
その頃アトラは、「女の子ばかりのお店」で雑用をしていた。
このお店というのは、現代の日本でいうところのキャバクラのようである。

だが小さなアトラは雑用も上手くできず、毎日失敗して、その度にいじめられ、殴られ、失敗の罰として何日も食事を抜かれたりしていた。

そしてある日。
あまりの空腹に眠れなくなり、アトラはついに店を抜けだした。
アトラは怪しい風俗街から歩きに歩くが、とうとう空腹と疲労のあまり、ある店舗の前で腰を下ろした。

すると目の前に、10才くらいの少年がサンドイッチにかぶりつこうとしている。
この少年こそ三日月であり、既にCGSに入社しているようである。

三日月は、見ててもやらないよ、これは俺が働いて金を稼いで買ったんだというと、サンドイッチを全部食べた。

アトラは「私だって働くから」と言い、決して情けにすがろうとしない。
実はかなりプライドの高いアトラである。
だが、ついに空腹のあまり動けなくなってしまう。

三日月は見かねたのか、店舗に入るとポケットから有り金全部を取出し、店の女主人に「なんでもいいから、これで食い物売って。あいつ、腹減り過ぎて立てないみたいなんだ」と訴えた。

女主人は、アトラを店に入れて食べ物を与え、事情を聞いてアトラを雇うことにした。
アトラはクーデリアに言う。
「だから三日月のおかげなんです。私がこうしていられるの」

【アトラ、クーデリアを励ます】
クーデリアはアトラの壮絶な過去に圧倒されるが、それでも少し羨ましいとアトラに言う。
アトラには、信頼できる仲間という家族がいつもそばにいる。
だがクーデリアには両親がいるものの、父はクーデリアの命を奪おうとしたと。

するとアトラは「ご…誤解とかじゃないんですか?」と言い、自分の見聞きした範囲内では父親は娘を可愛がっており、クーデリアの父のことは何かの間違いではと訴え、クーデリアを何とか慰めようとするが上手くいかない。

アトラは「ごめんなさい。私、何も分かってないのに」と詫び、「でもクーデリアさんは、私たちの仲間の、家族の一人ですから!」と力強く言う。

アトラに仲間、家族と言ってもらえたことに、クーデリアは笑顔で礼を言った。
両親と上手くいかないクーデリアの心は、アトラによって随分救われたと思う。

一方アトラは、クーデリアも同じ家族という自分の言葉から、タービンズの女性は全員名瀬の妻という家族であることを連想。
そしてタービンズのように、自分とクーデリアも三日月の妻になれば皆幸せということを思いつき、「頑張りましょうね、クーデリアさん!」と力強く言うのであった。

【昭弘とタカキ、哨戒任務に出発】
タービンズ艦では、昭弘がシミュレーターでラフタと戦闘訓練を行なっていたが、哨戒任務のため訓練を切り上げた。
するとラフタは昭弘に何かあったのか声をかけた。いつものような、自分から命を投げ出すような無茶な戦い方をしなくなったと。
ラフタの指摘に昭弘は少し驚いた表情である。

哨戒任務の準備を行なう昭弘の元にタカキが現れた。
そして、訓練は十分行なったし絶対に迷惑はかけないので一緒に行かせてほしいと訴えた。
昭弘は、見張りの目は多いほうがいいだろうと了承。
間もなく昭弘はグレイズ改に搭乗し、タカキの搭乗するモビルワーカーを牽引して出撃した。

【昭弘の過去】
道々タカキは昭弘に、妹を学校に入れてやるという目標が出来た、だからもっと色々な仕事を覚えたいのだと話すが、すぐに謝った。

昭弘は「ヒューマン・デブリに家族の話は禁物か?気にすんな。お前が妹のために頑張ってんのは見てて分かったよ」と笑う。
そして実は自分にも昌弘という弟がいたことと、自らの凄絶な過去を明かした。

かつて昭弘は、商船団を経営する家族と宇宙をあちこち渡り歩いていた。
昭弘は荷物運びを手伝い、弟・昌弘も兄の真似をして手伝おうとし、二人は仲の良い兄弟だった。

だがある時、商船団は海賊に襲われて大人は皆殺しにされた。
そして昭弘たちはヒューマン・デブリとして各地の人買い業者にバラ売りされ、弟・昌弘とも離れ離れになった。

昭弘は言う。
少し前までは自分のことに精一杯で弟のことを思い出すこともなかった。
だが鉄華団に入れてもらい、家族のような仲間が出来ると考える。自分にもホントの家族がいたのだと。

オルガがクーデターを起こすまでのCGSでは、昭弘たちには何の希望も無く、自分の心を殺すしか正気を保つ術がない状況であり、弟のことを思い出すこともなかったのも止むを得ないと思う。

「まっ、もう生きちゃいないだろうがな」と自嘲する昭弘を、「こうやって仕事していれば、いつかきっと会えますって!」とタカキは慰める。

【バルバドス参戦】
その時、タカキは何か動いていることに気づいた。
昭弘は所属不明のモビルスーツ三機が接近していることに気付いた。
モニターに映る機体は、公式HPによるとマン・ロディという機体であり、ブルワーズという組織のものだという。

昭弘はグレイズ改の背中にタカキのモビルワーカーを張り付かせると離脱を図る。
が、マン・ロディ三機はグレイズ改の周囲を飛び回りながら発泡、次々と命中弾を浴びせる。
昭弘は銃で反撃するが、タカキのモビルワーカーを庇いながらのため、高機動戦闘が困難なようである。

そして一瞬の隙をつき、敵機が昭弘機の間合いに踏み込み、斧のような武器「ハンマーチョッパー」を振り上げた。
その時バルバドスが飛来、日本刀を抜くと昭弘機に取り付く敵機に突き立てた。


【予告】
次回「ヒューマン・デブリ」

今回は、昭弘とタカキが無事だったのでほっとした。
タカキは妹のためにも、もう少し命を大事にしてほしい。

敵モビルスーツ又はブルワーズに昭弘の弟がいることが考えられ、それも気になる。
次回、まずはモビルスーツ戦に注目したい。

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