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機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第18話「声」

  • 2016/02/08(月) 04:41:44

【感想概略】
今回は、敵の大艦隊を演説で退けるクーデリアの知略と度胸が描かれ、アインがクランクを深く敬愛する理由が明かされ、仮面の男の正体を一目で見破る三日月の眼力が描かれ、ギャラルホルンの有力者イズナリオ・ファリドが民衆の英雄待望論を冷静に観察して暗躍する姿が描かれ、昭弘とシノがモビルスーツの訓練で切磋琢磨する中で互いを認め合い友情を深める姿が描かれ、クーデリアを親身になって気遣うアトラ、そして二人を案ずる三日月の人情が描かれ、面白かった。

【クーデリアの演説】
前回、クーデリアはオルガたちとドルト3を脱出、三日月のバルバトス、昭弘のグシオン・リベイク、シノの流星号が敵機を食い止める間に、強襲装甲艦イサリビに乗艦した。
だがイサリビの前には、ギャラルホルンの大艦隊が立ち塞がる。

そして今回。
クーデリアはイサリビのブリッジでテレビカメラの前に立ち、ドルトコロニー群で今繰り広げられている惨劇の真実を、全世界に向けて語りかけ始めた。
ドルトコロニー群の労働者たちは劣悪な労働環境と不安定な雇用に苦しみ、デモを行なったこと、そしてデモの最中、示し合わせたかのように謎の爆発が発生、ギャラルホルンはこれをデモ隊のせいにして労働者たちに向けて発砲、虐殺を開始し、それは今もまさに続いていることを。

ギャラルホルン艦隊の司令官は、クーデリアの放送を止めさせるよう叫ぶ。
が、ノブリス・ゴルドンによる電波ジャックは強力なようで、ギャラルホルンといえどもクーデリアの放送を中断させることが出来ない。
とはいえギャラルホルン艦隊の技術兵も有能なようで、電波の発信源が目の前に出現した装甲艦イサリビであることを突き止めた。

一方クーデリアは自分がイサリビにいることを明かし、ギャラルホルンに問いかける。
「これがあなた方の言う正義なのですか?
ならば私は、そんな正義は認められない。
私の発言が間違っているというのならば、今すぐ私の船を撃ち落としなさい!」

この発言に流星号のシノは「おいおい…何言ってくれちゃってんの?」と顔を引きつらせ、さすがの三日月も不敵な笑みを浮かべながらも脂汗をにじませる。

だが、ギャラルホルン側からの発砲は無い。
ギャラルホルン上層部としては、今イサリビを撃沈すればそれは露骨な証拠隠滅であり、全世界の人々の前でクーデリアの発言の正しさを、虐げられた人々をギャラルホルンが謀略で虐殺したことを全面的に認めることになり、今後の統治に重大な支障が発生することになってしまうので、今はイサリビが立ち去ることを黙認したということのようである。

ギャラルホルンの艦船もモビルスーツ部隊も、全て動きを止める中、装甲艦イサリビは粛々と航行する。
これに三日月は驚嘆してつぶやく。
「凄いな、あいつ。
俺たちが必死になって、一匹一匹ぷちぷち潰してきた奴らを、声だけで…止めた。」

一方、別の宇宙艦のブリッジでは、仮面の男が遠ざかる装甲艦イサリビを眺めながら不敵な笑みを浮かべていた。
その傍らに立つのは、かつて鉄華団を裏切って追放されたちょび髭の中年男トドである。
トドは「撃ち落としちまえばよかったのに」と残念がるが、仮面の男は「統制局が作戦の中止を命じたのだろう」と言い、楽しそうである。

【仮面の男、商談を申し出る】
装甲強襲艦イサリビはギャラルホルン艦隊の包囲を突破、タービンズの装甲強襲艦ハンマーヘッドと合流した。
そしてイサリビはブリッジに、タービンズの名瀬・タービンとアミダ・アルカを迎え、今後の方針を検討していた。

名瀬は言う。
当初は地球軌道上にある2つの共同宇宙港のどちらかで降下船を借り、地球に降りる予定だった。だが今回の件で、鉄華団とクーデリアはギャラルホルンにマークされてしまったのでこの方法は取れないと。

これにクーデリアは苛立ち、「じゃあ、どうすればいいんですか!?」と声を荒げる。
ユージンは、クーデリアの責めるような言い方を「おいおい。元とはと言えば、あんたのせいでもあるんだぜ?そんな言い方はねぇんじゃねぇか?」と窘める。

クーデリアは少し言い過ぎたと思いながらも、「私には責任があるのです…私を信じてくれる人たちのために、私は私自身の責任を果たさねばならないのです」と言う。

その時、イサリビは接近する船のエイハブウェーブを検知。
間もなくその船から通信が入り、モニターに仮面の男の姿が浮かび上がった。
その怪しさにユージンは驚き、思わず「お面か?!」とつぶやく。

一方、仮面の男はモンターク商会と名乗り、商談を申し出た。

【ガエリオとアイン】
ボードウィン家の宇宙艦では、負傷したアインがガエリオに頭を下げ、鉄華団との戦闘で不覚をとってしまったと謝罪した。

だがガエリオは「それは俺を助けれくれてできた傷だ」とアインをねぎらい、「謝るのは俺の方だ」とかえってアインに詫びた。
人に助けれもらえば純粋に感謝して相手に好感を抱く、真っ直ぐな気性のガエリオである。
そしてアインもまた、ガエリオに好ましく思ってもらっていることを感じているようである。

アインは、自分も阿頼耶識の手術を受ければ鉄華団に対抗できるだろうかと言う。
これにガエリオは「何を言いだす。気持ちの悪いことを言うな。あんなものを体に埋め込めば人間ではなくなってしまう」と言うのだが、これはアインを気遣ってのことだろう。

するとアインは「人間ではない…その言葉は地球出身の同僚たちにも言われてきました」と言い、自分の母が火星出身であることを明かし、これまで誰にも語ることのなかった本心を口にしていた。

アインはギャラルホルン士官であった父の口利きで入隊した。
だが地球人は地球出身の純粋な血しか認めない。
母の出自のため、アインは地球出身の同僚たちから差別されてきた。
そんなアインをクランクだけは「人間としての誇りに出自など関係ない」と皆と対等に扱い、何かと気にかけてくれた。そして「自分自身が正しいと思う道を選べ。周囲に惑わされず、お前という人間の生き方を見せるんだ」と言ってくれたのだと。

アインとしては、クランクがいかに自分にとって大恩人であったかという話をしたつもりだった。
だが、ガエリオは自分が火星出身者を差別するような言動をしてきたことについて考えさせられるところがあるようである。

ガエリオは「俺は、お前のような男は初めて見た」と笑い、打倒鉄華団に闘志を燃やす。
そしてアインとともに地球軌道上で鉄華団と戦うために、苦手な人物に頭を下げることを決意するのである。

【クーデリアと仮面の男】
装甲強襲艦ハンマーヘッドの応接室に名瀬とクーデリア、そしてアルカとオルガが集まった。
そしてモンターク商会を名乗る仮面の男を出迎えた。

仮面の男はクーデリアに再会の挨拶をすると、革命の手伝いをしたいと申し出た。
その報酬として、革命成功の暁にノブリス・ゴルドンとマクマード・バリストンが得るであろうハーフメタル利権に、自分たちも加えてほしいと。

クーデリアは即答しないが、仮面の男は「なるべく早いご決断を」と言い、あまり待つつもりはない。

【オルガとビスケット】
ハンマーヘッドの廊下で、オルガはビスケットに、マクマードとノブリスが密かにつながり、ハーフメタル利権をそれぞれ得るつもりであることを伝えた。
ビスケットは、この件は名瀬も知っていたようであり、自分たちにも話してくれればという。

するとオルガは現状を分析して言う。
マクマードやノブリスは化かし合いの世界で商売をしているが、自分たちはマクマードたちの足元でウロチョロしているだけであり、マクマードたちと対等の相手ではない。

「あの人らと対等に商売していくなら、今のままじゃダメなんだ」というオルガであるが、今後の鉄華団をどのようにしていくつもりなのか、注目したい。

【三日月、仮面の男の正体を見抜く】
イサリビ艦内に、モンターク商会から大量の物資が運び込まれた。
これにライド・マッスは足元見られているみたいで気味が悪いと言い、雪之丞も「タダより高ぇもんはねぇって言うがな…」とつぶやく。雪之丞としてはモンターク商会の意図を怪しみながらも、せめて整備に力を尽くすしかないというところだろうか。

艦内の廊下を、オルガとビスケットは仮面の男を案内して歩く。
すると三日月が歩いて来て仮面の男に気付き、尋ねた。
「何でチョコの人がいんの?」

これにビスケットは驚愕。
一方、仮面の男は動ぜず、「双子のお嬢さんは元気かな?」とビスケットに尋ね、あっさりと正体を明かした。

オルガは仮面の男がギャラルホルンと知って驚愕、自分たちを罠に掛けるつもりかと言う。
が、仮面の男改めマクギリスは「君たちなど罠に掛けて、私に何の得があると?」とオルガの疑惑を否定する。

そして何が狙いかと問われ、マクギリスは「君たちに小細工をしても見破られるだろう」というと答える。
「私は腐敗したギャラルホルンを変革したいと考えている。
より自由な新しい組織にね。
君たちには外側から働きかけその手伝いをしてもらいたい。」

マクギリスの思わぬ言葉にオルガとビスケットは驚愕、そんなことが自分たちに出来るわけがないとつぶやく。
が、マクギリスは笑っていう。
「現にクーデリア嬢と君たちはやってのけた。
だからこそ、君たちに力を貸す。
利害関係の一致というやつだ。
まだ罠だと思うか?」

驚愕するオルガとビスケット、平然とした三日月に、マクギリスは「まっ、よく考えてくれたまえ」と言い残して去った。

【カルタ・イシュー】
地球軌道上、ギャラルホルン基地の司令室。

銀髪を結い、眉を丸く剃り、目元に歌舞伎のくまどりのような化粧をし、唇に真っ赤な紅をさした女性将校が、居並ぶ士官たちの前で叫ぶ。
「我ら、地球外縁軌道統制統合艦隊!」

これに続けて士官たちは叫ぶ。
「面壁九年!堅牢堅固!」

すると女性将校は「んん~完璧」と声が揃ったことに感動の様子である。
この女性将校、名をカルタ・イシューと言い、どうやら艦隊の司令官のようだが、かなりの変人のようである。

そして部下たちにクーデリアが来ることを確認すると、「セブンスターズのじい様たちにも、あの男にも、我々の力を見せつけるよい機会だ」と嬉しそうである。

部下の一人がカルタに、ガエリオが作戦への参加を希望していることを伝えると、「ガエリオ坊やはどうでもいい。あの万年みそっかすに、手柄を取られる心配はない」と許可するのだが、まるでガエリオを近所の悪ガキ扱いである。

「早く来なさい。ひねり潰してあげるから!」と闘志を燃やすカルタは、ギャラルホルンによる秩序を守ることが正義と単純に信じ、あまり難しいことを考えていないような印象を受けるが、実のところはどうなのだろうか。

【イズナリオの暗躍】
地球の4大経済圏の一つ、アーブラウ。
初老の女性議員アンリ・フリュウがボディガードを率いてリムジンに乗り込んだ。
車内には、ギャラルホルンの地球本部司令官イズナリオ・ファリドがおり、その隣には8歳くらいの金髪碧眼の育ちのよさそうな少年が座っている。

このアンリ・フリュウは、アーブラウの前代表である蒔苗東護ノ介の政敵のようである。
そしてイズナリオが持つタブレット端末に映るクーデリアに興味を示すのだが、イズナリオは言う。
「民衆は常に偶像を求めるものだ。
いや…虚像かな。
真実などに興味はないものだ」

イズナリオは、民衆とは社会を自分自身で良くしていくことをあまり考えず、英雄が現れて世の中を良くしてくれることを期待しがちなものであり、今はクーデリアに自分たちの求める英雄の姿を思い描こうとしているのだろうと冷ややかに見ているというところだろうか。

【蒔苗、クーデリアに期待】
南海の浅い海の上に建てられた和風の屋敷。
縁側で蒔苗東護ノ介は、間もなくクーデリアと会えることに嬉しそうであり、前祝いと称してグラスに注いだワインをぐいぐい飲み干していた。

蒔苗としては、クーデリアが知略と演説でギャラルホルンのドルトコロニー群の不満分子鎮圧作戦を頓挫させ、アリアンロッド艦隊の前を堂々と立ち去ったことが大いに痛快なようである。

蒔苗の側近は、「運がよかっただけでは?」とクーデリアの実力を疑問視する。
すると蒔苗は「運?大いに結構。結局のところ、最後に事を決めるのはいつも運だ」と自説を説く。

そして蒔苗は「わしにとっては革命の乙女ではなく、幸運の女神になるやもしれん。まるで、白馬の王子がさらいに来るのを待つプリンセスの気分だわい」と笑い、クーデリアに大いに期待しているようである。

【アトラ、クーデリアを案ずる】
イサリビ艦内で、クーデリアは仮面の男と手を組むか苦悩していた。
実はクーデリアはフミタンの死を乗り越えてなどおらず、フミタンを失ったことに苦しんでいる。
そして仮面の男が余計なことを言わなければフミタンは死なずに済んだと思い、仮面の男に怒りを覚えていた。
ノブリスの刺客がクーデリアを狙う限り、フミタンが無事で済んだか分からないのだが、それでも仮面の男を恨むのは、フミタンのことを諦めきれない気持ちがそれだけ強いということだろう。

クーデリアはろくに眠らず、食事もろくにとらずに蒔苗との交渉の準備を行なっているが、これは責任を果たさねばという気持ちだけでなく、忙しくしていないとフミタンを失ったことに押し潰されてしまいそうになるというところもあると思う。

そんなクーデリアをアトラは見かね、夜食を届けようと駆けつけるのだが、夜食を忘れてきたことに気付く。
アトラはクーデリアに何と声をかけたものかと口ごもるが、クーデリアはアトラの腫れ上がった頬を見て自分のせいだと詫びた。

アトラは困ってしまうが、意を決してクーデリアに言う。
「あのね、クーデリアさん。その…もっとお話ししよう。ちょっと疲れたな~とか、ちょっとつらいな~とか、言ってほしくて…頼ってほしくて。私なんかじゃ、頼りないと思うんだけど…」

だがクーデリアは、頼りないのは自分であり、人々を希望へ導きたいと思うなら変わらねばと言い、誰かに弱音を吐くことを自分に許さない。

そこに三日月が、夜食を持って現れた。
そしてクーデリアに「あんたは凄いよ。ギャラルホルンの奴らを声だけで止めた。あんなの、オルガにだって出来ない」と言う。
これは三日月にとって最大級の褒め言葉だろう。

三日月はクーデリアの果たそうとする責任を全力で手伝うといい、アトラは「一人で抱え込まなくていいんだからね。仲間なんだから、家族なんだから、みんなで一緒に」と訴える。

アトラと三日月の人情に、これほど親身になってくれることに、クーデリアはついに泣いた。
これにアトラは動揺、三日月に何とかするように言う。

「えっ、俺?」と珍しく動揺する三日月だが、アトラの言葉に納得したようで、クーデリアの頭を抱きしめた。
これにアトラは「クーデリアさん…偉いね。ずっと…我慢してたんだね…」ともらい泣きすると、三日月はアトラの頭も抱き寄せるのであった。

間もなく、装甲強襲艦ハンマーヘッドの応接室を、赤い目をしたクーデリアが訪れた。
そして名瀬に、仮面の男と手を組む決意を伝えた。

【予告】
次回「願いの重力」

予告ナレーションはダンテ・モグロだが、名前が分からない、地味、存在感が無いと言われていることを自ら認めていて笑ってしまった。
次回はカルタ・イシューの率いる部隊と鉄華団とのモビルスーツ戦が繰り広げられるようであり、まずはメカ戦が楽しみである。

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  • 2016/02/08(月) 08:37:43

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  • From: 新・00をひとりごつ |
  • 2016/02/08(月) 17:34:08

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評価 ★★★ 声だけで……              

  • From: パンがなければイナゴを食べればいいじゃない |
  • 2016/02/14(日) 15:32:27

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