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機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第30話「アーブラウ防衛軍発足式典」

  • 2016/10/31(月) 00:23:42

【感想概略】
今回は、鉄華団地球支部がメインのお話である。
少年兵たちの事実上のナンバーツーであるタカキの奮闘と妹フウカ、少年兵仲間アストンとの小さな幸せ、ギャラルホルンのアリアンロッド艦隊総司令官ラスタル・エリオンのマクギリスに対する謀略、ラスタルの策謀を背景とした監査役ラディーチェの裏切り、そしてラスタルの手先らしき謎の男ガラン・モッサの暗躍、裏切り者に地球支部の情報を断たれても危険性を直感して対応するオルガの危機対応力が描かれ、見応えがあり、面白かった。

タカキとフウカ、そしてアストンをはじめとする少年兵たちは、地球でそれなりに幸せに暮らしている様子が描かれていたのだが、少年兵たちの知らぬところで裏切りと陰謀が着々と進行しており、タカキたちがこれからどうなるか不安を覚えた。
タカキとフウカの兄妹、そしてアストンには、これから直面するであろう陰謀と戦乱を何とかして切り抜けてほしいのだが、どうなるであろうか。引き続き次回も注目したい。

【タカキ、アストン、チャドとラディーチェ】
アーブラウの軍事顧問を務める鉄華団地球支部は、通常はアーブラウ正規軍の訓練の指導を行っているが、最近訓練は中止になっていた。アーブラウが正式に防衛軍を発足させることになり、その式典準備のためである。

手持ち無沙汰の少年兵たちは、自分たちはお払い箱になるのではと不安を口にしたり、監査役ラディーチェへの不満を口にしたりする。
が、少年兵アストンが「俺、好きだな、地球」というと少年兵たちはこれに同意、食事は上手いし街に出れば鉄華団は優遇してもらえるしと口々に言い、現状に小さな不満はあっても地球暮らしはまんざらでは無さそうである。

一方、少年兵たちのまとめ役、チャド・ダーンはアーブラウ防衛軍発足式典に出席するため、スーツを試着し、鏡の前で複雑な表情をしているところにタカキとアストンが尋ねてきた。
チャドは正装姿の自分に違和感をかんじているようだが、タカキは「すごく似合っていますよ」と笑顔である。
そしてタカキは、自分が式典に出て良いのかと戸惑うチャドに、チャドは鉄華団地球支部の責任者であり、これは蒔苗の指名なのだと言い、チャドを励ます。裏表のないタカキの言葉にチャドも、式典参加の役割を果たそうと前向きな気持になった様子である。

その時、監査役ラディーチェが訪れ、式典の警備の資料を渡し、目を通すよう念を押す。
そして会場内の警備はアーブラウ正規軍、鉄華団は会場外の担当であり、持ち場を守ってくれぐれもアーブラウ正規軍と問題を起こさないよう釘を差して立ち去った。

アストンは、ラディーチェの上から目線の態度に不満の色を見せるが、タカキとチャドはこれをなだめ、最近はラディーチェも自分たちの意見を大分飲んでくれると取りなす。
チャドは「俺たちがアホすぎるってんで、諦めただけかもしれないけどな」と冗談めかして笑うが、ドアの外ではラディーチェがチャドたちの会話を聞いており、「そのとおりですよ」とつぶやくのである。

【アストン、タカキ兄妹を気遣う】
本日の業務が終わり、夕暮れの郊外をタカキとアストンは帰途についていた。
タカキは自宅アパートで妹フウカのふるまう夕食にアストンを誘うが、アストンはフウカが学校のテスト勉強をしていることに先日気づいたのでそちらに専念してほしいと遠慮する。

これにタカキはご飯くらいと誘うが、アストンは自分が行くと色々と気を遣わせてしまうと言う。
タカキは少し寂しそうだが、アストンの善意を受け入れ、今日は途中で分かれるのだった。

そしてタカキが帰宅すると、勉強に疲れたフウカが居眠りしていた。タカキは微笑むと夕食を作り始めた。
間もなくフウカが目を覚まし、食事の準備に取り掛かろうとするが、タカキはアストンは今日は来ないこと、夕食の準備は自分がやるのでフウカは勉強を続けるように言って笑う。
これにフウカは「お兄ちゃんだけなら甘えちゃおうかな」と少しいたずらっぽく言い、タカキと笑い合うのである。

【イオクとジュリエッタ、総司令官ラスタルに復命】
ギャラルホルンのアリアンロッド艦隊の旗艦で、総司令官ラスタル・エリオンは、イオク・クジャン及びジュリエッタ・ジュリスから、火星付近の宙域での海賊「夜明けの地平線団」討伐について、海賊団長サンドバル・ロイターの身柄は確保できず、マクギリスに手柄を奪われたとの報告を受けていた。
だがラスタルは余裕の表情であり、地球での工作を手配しており、「あの男」の協力を仰いでいると言い、不敵に笑う。これにジュリエッタは「まさか、ヒゲのおじ様?!」と言うとラスタルはニヤリと笑って肯定した。

ジュリエッタはこのヒゲのおじ様を「強靭な心と身体の持ち主」と高く評価、そして「どちらも脆弱なイオク様では、対峙するだけで気後れすることでしょう」と相変わらずイオクに手厳しいのである。

【ジュリエッタと仮面の男】
イオクと別れたジュリエッタはモビルスーツデッキに直行、すると機体を見上げる仮面の男ヴィダールに気付いた。

ジュリエッタはヴィダールに対する不審の念を全く隠さない。
「どこの馬の骨かも分からぬあなたを側近にするなど、これは由々しき問題です」と本人に言い、「由々しき?」と問うヴィダールに「端的に言えば、ラスタル様によるえこひいきです」と単刀直入にいう。

だがヴィダールは特に気を悪くすることも無く、面白そうに笑い、兵たちもジュリエッタについて同じことを言っていたという。
これにジュリエッタは、確かに自分には後ろ盾も階級も無いと言葉に窮するが、だがラスタルはモビルスーツの操縦の腕一つで自分を認めてくれたのだと胸を張る。

ヴィダールは「ラスタルを信用しているんだな」というと、ジュリエッタは「当たり前です。ラスタル様は私の誇り、尊敬すべき上官ですから」と迷いなく答える。
だがヴィダールは「誇り…か」とつぶやき、何やら複雑な様子である。
ヴィダールがガエリオならば、かつて散っていった部下アインが、ガエリオを誇りと言ってくれたことが胸に去来しているのだろうか。

【アーブラウ防衛軍発足式典】
アーブラウ防衛軍発足式典の当日。
会場周囲はタカキの指揮する鉄華団が警備し、会場内部はアーブラウ正規軍が警備、そしてチャドは式典出席のため庁舎に入り、蒔苗の部屋を訪問して挨拶していた。
すると蒔苗はチャドをフルネームで呼び、今日という日が来たのも鉄華団のおかげと礼を言い、チャドを労った。
これにチャドは、蒔苗が自分を一個人チャド・ダーンとして見てくれたこと、そしてチャドは自分をあくまで一兵士であり、地球支部の責任者を任されていることもあくまで一時的なもの、自分は管理職の器ではないと思っているのだが、蒔苗はチャドの仕事を評価してくれていることに感動の様子である。

間もなく蒔苗の秘書が現れ、蒔苗に式典への出席を促すが、机の上に事前確認時は無かった花があることに気付き、少し訝った。
が、チャドは花の正体に気付き、蒔苗に覆いかぶさって庇う。
次の瞬間、花は爆発し、庁舎の窓は吹き飛ばされ、黒煙が上がった。

【ラディーチェの裏切り】
式典会場から少し離れたパブで、鉄華団地球支部の監査役ラディーチェは、髭面で筋骨隆々とした中年男ガラン・モッサと密かに会っていた。
何とラディーチェは鉄華団を裏切っており、その報酬について相談していたのである。
これにガランは、報酬はラディーチェの要望通りと笑うが、仮にも今まで寝食をともにしてきた子供たちを戦火に巻き込むことになるが、心が痛まないのかと問う。
するとラディーチェは答える。
鉄華団の少年兵たちは教育も受けずに野放しにされてきた獣のようなもの、そして自分はアレルギーがあって動物は苦手なのだと。
これにガランは大笑、「いや君は実に面白いな。俺は面白い男が好きだよ」と言い、ニヤリと笑うのである。

【タカキ、団員たちとラディーチェの板挟みになる】
チャドの負傷から三日が経過した。
だが少年兵たちに具体的な指示は何もなく、タカキもラディーチェから、チャドはまだ意識が戻らない状態だと聞かされているだけである。

少年兵たちはチャドが傷つけられたことに激怒し、自分たちだけでチャドの仇を取りにいこうと息巻くのを、タカキは自分たちだけで勝手なことをしてはいけないと必死になだめる。

タカキはラディーチェの元を訪れ、オルガと直接話しをしたいと訴えるが、ラディーチェはチャド不在時の本部との連絡は自分が取るよう指示されていると言い、それらしいことを言って誤魔化し、タカキをオルガから遠ざける。
そしてタカキがオルガの言葉がなければ団員たちが収まらないと訴えると、ラディーチェは「それを何とかするのはあなたの役目でしょう」と突き放す。

団員たちとラディーチェの板挟みになって苦悩するタカキだが、アストンはそんなタカキにいつも付き従い、行動をともにする。
アストンとしては、同じ元ヒューマンデブリであり、優しく頼りになる先輩チャドの仇を討ちたい。それでもアストンはタカキに言う。
「俺もみんなと同じだ。チャドさんの仇を討ちたい。だけど、それより前に、俺はお前の味方だ」

【オルガ、地球支部に援軍派遣】
鉄華団火星本部のオルガは、ラディーチェを通してしか地球支部の状況が分からないこと、タカキと話が出来ないことに疑念を抱いていた。
そしてオルガはユージンに直ちに地球支部に向かうことを依頼した。モビルスーツを地球支部に送るスケジュールを前倒するので、その船団で地球に行ってくれという。

間もなく鉄華団の艦船に、ユージン、三日月、昭弘をはじめとする団員たち、整備士・雪之丞、そして蒔苗を見舞うためのクーデリアも搭乗し、地球に向けて火星を出発した。
だが地球への到着は速くて三週間後である。

【アーブラウとSAUの緊張激化】
地球では、アーブラウと隣国SAU(アメリカ合衆国とラテンアメリカを中心とする経済圏)との緊張が高まっていた。

鉄華団地球支部でも動揺が広がり、タカキは団長オルガの意向をラディーチェに尋ねる。
だがラディーチェは、連絡は入れている、そもそも地球の自分たちに分からないことを火星の彼らが分かると思いますかと言い、あくまでタカキとオルガが直接連絡を取ることを遮断する。

そしてタカキの肩に手を置き、「チャドさん不在の今、現場を任せられるのはあなたしかいないんです。タカキ・ウノ」と言い、自分はタカキを信頼し、自分のできる精一杯を尽くしているのだというふりをするのである。
実に悪辣なラディーチェだが、なぜ鉄華団を裏切り、少年兵たちを裏切るのか、その本心がいずれ明かされることを期待したい。

【マクギリス、紛争調停を要請される】
ギャラルホルン地球本部のマクギリスは、SAUから調停の要請を受けていた。
だが万一戦争となり、その調停が長引けば、それは地球を管轄するマクギリスの失点となり、ギャラルホルンの掌握どころか勢力後退、悪くすれば失脚である。
マクギリスとしては、今回のアーブラウとSAUの関係悪化、アーブラウ式典のテロの背後にラスタル・エリオンがいることに気付いているだろうが、どのような手をうつつもりだろうか。

【タカキ兄妹とアストン】
タカキの自宅アパートでは、アストンが茶を振る舞われていた。フウカは勉強疲れで寝てしまっている。
ここのところの心労でタカキは疲れた様子であり、そんなタカキにアストンはラディーチェを信用しているのかと問う。
するとタカキは、鉄華団は家族であり、ラディーチェもまた家族であり、家族を信用できなければおしまいだという。
フウカのためにも地球で頑張っていきたいというタカキだが、大分余裕のない様子である。
するとアストンは穏やかな笑みを浮かべて言う。
「俺は、お前らの幸せを守るためだったらなんだってする。まあ俺にできるのは、殺したり、お前を守って死ぬくらいだけど」

タカキはアストンの言葉に思わず叫ぶ。
「やめてくれ!死ぬとか殺すとか、そんな簡単に言っちゃ駄目だろ!」

タカキとしては、アストンに自分自身の命を粗末にしてほしくない。
だがアストンはこの言葉で、タカキに大事に思われていることをますます嬉しく思い、タカキとフウカに優しくしてもらったことを改めて嬉しくおもい、命をかけても惜しくはないという気持ちをより強くしたのではないか。

翌日、タカキはラディーチェの紹介でアーブラウ防衛軍の指揮を執る予定の人物と対面した。何と、ラディーチェと密談していた髭面の男、ガラン・モッサである。

【予告】
次回「無音の戦争」

次回は謀略渦巻く中での地上戦になるようである。まずはタカキ、フウカ、そしてアストンの無事を願いたい。

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  • From: MAGI☆の日記 |
  • 2016/10/31(月) 06:09:09

鉄血のオルフェンズ ♯30「アーブラウ国防軍発足式典」

評価 ★★☆ おじ様に見てもらいたい……!           

  • From: パンがなければイナゴを食べればいいじゃない |
  • 2016/11/05(土) 21:58:40

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