1. 無料アクセス解析

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第38話「天使を狩る者」

  • 2016/12/26(月) 01:43:10

【感想概略】
今回は、モビルアーマーと三日月の駆るバルバトスとの決戦、対モビルアーマー戦で三日月が後遺症を負ったことに苦悩するオルガ、場をわきまえずに証拠もなくマクギリスを批判するイオクを叱責するラスタル、これを侮蔑と思いその打開のためジャスレイと会うことを決意するイオク、そして三日月のモビルアーマーとの戦いぶりから根本的な世直しを決意するマクギリス、などなど盛りだくさんの内容であり、戦闘描写は「鉄血のオルフェンズ」における最強同士の頂上決戦で迫力があり、面白かった。

【バルバトス対モビルアーマー】
前回、クリュセ市へ進むモビルアーマーの前に、マクギリス、石動、ジュリエッタ、ライドがそれぞれモビルスーツで立ち塞がるが、ことごとく叩きのめされてしまう。
そこに三日月がバルバトスで出現、モビルアーマーのビーム砲からライドを救った。

そして今回、三日月はバルバトスでモビルアーマーに戦いを挑む。
マクギリスは援護を申し出るが、三日月はこれを断り、単機でモビルアーマーの間合いに踏み込んでいく。
これにモビルアーマーは刀剣を装着した長大な尻尾による斬撃を次々と繰り出す。

その死の壁の如き猛攻に三日月は、自分の命を顧みないかのような骨を斬らせて肉を断つ戦いぶりで、バルバトスに攻撃を浴びながらも敵機にはそれ以上の打撃を与え、自機の右腕を失い、コックピットを損傷しながらも、確実にモビルアーマーの力を削いでいく。

そして三日月はバルバトスで、石動のヘルムヴィーゲ・リンカ-の巨大な刀剣を握ると、モビルアーマーに渾身の一撃を浴びせ、続けて止めの斬撃を繰り出し、敵機の機関中枢を破壊した。
モビルアーマーは爆発炎上し、完全にその機能を停止。随伴機プルーマ-の群れも、全て動きを止めた。

三日月の人間離れした戦いぶりに石動とジュリエッタは驚愕、言葉もない。
そしてマクギリスは、三日月の戦う姿は自分の迷い晴らしてくれたと何やら吹っ切れたような笑みを浮かべるのである。

【オルガとマクマード】
一ヶ月後、オルガはテイワズの本拠地、巨大宇宙船「歳星」でボスであるマクマード・バリストンと対面していた。
オルガはマクマードに、自分たち鉄華団はこれからどう転ぶか分からない戦いに挑む、自分たちの存在がマクマードの邪魔になるようなら親子の縁を切ってもらいたいと、親子の盃を差し出した。

するとマクマードは言う。
盃は受け取っておく。テイワズとしても今火星のシノギを捨てる訳にはいかないのであり、咎めるつもりはない。だがテイワズを裏切るようなことがあれば、この盃を叩き割るだけでは済まないと。

【ギャラルホルン会議】
地球のギャラルホルン本部では、有力者会議が開かれていた。

席上、マクギリスは報告する。
自分が火星に行ったのはあくまでモビルアーマーの視察のため。
だがそれを邪推したイオク・クジャンの介入により、モビルアーマーが目覚めてしまった。
ファリド家が現地の武装組織と協力し、モビルアーマーを撃破したことで事なきを得たが、一歩間違えれば市街地が蹂躙され、火星は大惨事となっていただろう。

これにイオクは反論する。
すべてはマクギリスが野心のため、七星勲章欲しさのために仕組んだことと主張する。

だがマクギリスはこれを否定、出席者の誰も、ラスタルすらも、イオクの主張を支持しない。
それどころかラスタルは、マクギリスのモビルアーマー鎮圧を賞賛する。
イオクはこれに衝撃を受けている様子だが、出席者は皆、イオクのことを少し持て余しているようである。

会議の後、イオクはラスタルに訴える。
なぜ、マクギリスに野心ありとあの場で糾弾しないのかと。

するとラスタルは言う。
野心の正体を掴めないのに糾弾しても意味はない。
そもそも我々ギャラルホルンは秩序の番人。それが物事の順序を乱せば、必ずや足元をすくわれるだろう。
ラスタルはまるで厳しい父のようにイオクを諭し、「頭を冷やせ。イオク・クジャン」と言い残して立ち去った。

だがイオクは、ギャラルホルンは例え目的が正しくともルールを無視してはならないというラスタルの忠告が今ひとつ理解できなかったようで、ラスタルに侮蔑されたと思い込んだ。

そして、自分がラスタルに侮蔑されるようなことがあれば、散っていた部下たちに顔向けできないと思い込み、この状況を解消する方法として、テイワズのジャスレイと会うことを決意するのである。
ラスタルの願った方向とは全く違う方向に向かって全力疾走をはじめたイオクであるが、今後のラスタル陣営が心配である。

【オルガと名瀬】
マクマードとの対面の後、オルガは別室で名瀬に会っていた。
名瀬は、今回の件が上手く行けば自分は本部の若頭に昇進と明かし、鉄華団の兄貴分である自分に肩書をつけて鉄華団の手綱をしっかり握れということなのだろうと言う。

そして名瀬はオルガに問う。
火星の王とは、家族のために本当にオルガが目指すべき場所なのか。
家族のためならば、他にも方法はあるかもしれないではないか。
それでも結局のところ、鉄華団は戦うしか道はないのかもしれない。
だが今のオルガはこう叫んでいるように見えるのだ。
「目指す場所など関係ない。とにかく早く上がって楽になりたい」と。

【クーデリア、三日月を見舞う】
クーデリアは鉄華団本部に三日月を見舞っていた。
三日月はモビルアーマーとの戦いに勝利したが、阿頼耶識のリミッター解除の後遺症により、右半身の自由を失い、右足も動かなくなっていた。

兵舎の簡易二段ベッドで寝たきりの三日月に、アトラが差し入れのシュークリームを渡すと、三日月は無表情ながらも嬉しそうである。
かなり痛ましい状況の三日月であり、クーデリアは心を痛めているが、本人はあまり気にした様子がない。

そしてアトラもまた、三日月のことに心を痛め、その内面は全く平静ではない。
見舞いの後、クーデリアは一緒に歩くアトラに言う。
三日月が変わらないことをずっと恐れていた。だがこんなことになっても三日月は変わらなかった。これでまたどこかへ行ってしまったらと。

するとアトラは「クーデリアさんの前世って何ですか?」と唐突に尋ね、クーデリアを困惑させる。
さらにアトラは、後遺症が残っても三日月は変わらず、変わらないことは嬉しいはずなのに、次にどこかに行ったら三日月はもう戻って来ないような気がしてと言い、涙を流す。

クーデリアは、アトラも深く傷ついているのだと思ったようで、アトラを抱きしめようと近づく。
するとアトラは突然、クーデリアの両腕を掴み、三日月と子供をつくってほしいと頼み込んだ。
これにはクーデリアも驚愕である。

【マクギリスと石動】
ギャラルホルン地球本部でマクギリスは石動に、バルバトスを駆る三日月の戦いをどう思うか問うた。

すると石動は言う。
力量は認める。だが理性無く、ひたすら破滅へと突き進む、己が身まで食い潰すような、あの戦いざまには抵抗を覚えたと。

確かに三日月の戦い方は後のことを全く考えておらず、バルバトス及び三日月が今後も長く戦力となるという視点が無い。今後の鉄華団のことを考えても合理的とはいえない。

が、マクギリスは不敵に笑って言う。
「しかしあの強さは本物だ。バルバトスが、三日月・オーガスが再認識させてくれたよ。真の革命とは、腐臭を一掃する鮮烈な風だ。本物の強さだけが、世の理を正しい方向へ導く」

マクギリスとしては、ギャラルホルンの改革ではなく、ギャラルホルンそのものを解体しての世直しを決意したということだろうか。

【オルガと三日月】
オルガは、三日月がモビルアーマーとの戦いで後遺症を負ったことに苦悩していた。
そして名瀬の、とにかく早く上がって楽になりたいという気持ちがどこかにあり、それで生き急いでいるのではないか、という指摘も頭を離れない。

オルガは夜の兵舎を訪れ、一人眠る三日月を見つめながらつぶやく。
「俺は謝らねえぞ…」

すると三日月が目を開け、左腕左足だけで立ち上がろうとするが、バランスを崩してベッドから落ちてしまう。

オルガは驚き、腰をかがめて左腕を伸ばす。

すると三日月はオルガの左手を掴んで言う。
こうなっても悪いことばかりではないと思っている。
以前、クーデリアは戦わなくても済む世界を作ると言っていたが、考えてもよく分からなかった。
でも、もう考えなくてもいい。自分はもうバルバトス無しでは走れない。戦わなければ生きていけない。

そして三日月は言う。
「オルガ。俺を連れてって。オルガの指示があれば俺はどこへだって行ける。謝ったら、許さない。」

オルガは左手に力を込めて三日月を起こし、左手を握りしめて言うのである。
「分かってる。謝らねえよ。俺がお前を連れてってやる。」


【予告】
次回「助言」

この記事に対するトラックバック

この記事のトラックバックURL

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ ♯38「天使を狩る者」

評価 ★★★ 俺はガンダムにしかなれない……           

  • From: パンがなければイナゴを食べればいいじゃない |
  • 2016/12/28(水) 21:54:35

この記事に対するコメント

この記事にコメントする

管理者にだけ表示を許可する