1. 無料アクセス解析

スポンサーサイト

  • --/--/--(--) --:--:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第50話「彼らの居場所」

  • 2017/04/03(月) 02:13:03

【感想概略】
今回は「鉄血のオルフェンズ」の最終回であり、鉄華団団員たちが生きるための作戦及び三日月の戦い、昭弘の戦いに決着がつき、停滞していた非情な世界が大きく変わり始める姿が描かれ、見応えがあり、面白かった。良い最終回だったと思う。

少年兵や児童労働という難しい問題を題材としているだけに、少年兵たちが自分たちの考えで良かれと思って行動しても現実は上手くいかず、犠牲者が出るたびに見ていて辛くなることもあったが、考えさせられる所があり、メカ描写は迫力があり、ラストはそれぞれに救いがあり、良い作品だったと思う。

【トンネル組、全員脱出開始】
火星の鉄華団本部の近くで、ラスタル配下の大部隊と、三日月のバルバトスを中心とする鉄華団モビルスーツ隊が激戦を繰り広げていた。目的は、鉄華団基地からクリュセ市にまで伸びているトンネルで団員たちが脱出するまでの時間を稼ぐことである。
だが圧倒的な大部隊を前に鉄華団側は疲労の色が濃く、ついにユージン指揮下の少年兵エルガーも討たれてしまう。

ユージンは指揮下の少年兵たちを下がらせようとする。
すると三日月は、雪之丞からトンネルの作戦が完了し、全員が脱出を開始した、先頭はクリュセにつく頃との連絡があった、なのでユージンも下がるようにと言う。

ユージンはこの言葉に一安心し、もうひと踏ん張りと張り切る。
だが三日月はユージンに「みんながクリュセに着いたって終わりじゃない。仕事を果たせ、副団長」と言う。
これにユージンは、三日月を残していくことに苦しみながらも、皆をまとめるリーダーの役割を果たすために戦場を離脱、トンネルに向かった。

そして昭弘はグシオンリベイクで三日月と合流し、ダンテにトンネルに行くように言う。
ダンテは昭弘たちを残して行くことを承知しないが、「仕事は終わりじゃねえぞ。行ってオルガの命令を果たせ」と昭弘に言われると、団員たちが生きるための最善を尽くすため、断腸の思いでトンネルに向かうのである。

【三日月と昭弘】
戦場に留まるのは、もはや三日月のバルバトスと、昭弘のグシオンリベイクのみである。
三日月は昭弘も下がるように言うが、「お前が残ってんのに俺が退けるか」と言われると、「んじゃ、足引っ張んないでね」と淡々と言い、昭弘を引きつらせる。
そしてバルバトスとグシオンリベイクの鉄華団の最強コンビは敵モビルスーツ隊に斬り込み、次々と敵機を撃破していく。

だが三日月と昭弘は、敵の攻撃の圧力が緩んできていること、そしていつの間にか付近に敵機がいないことに気付いた。
その頃、衛星軌道上ではダインスレイヴ隊が地表のバルバトス、グシオンリベイクに狙いを定めていた。これこそ、モビルアーマーを単機で撃破するほどの機体を確実に仕留めるためのラスタルの秘策である。

そしてラスタルの命令で多数のダインスレイヴが発射された。
ナノラミネートアーマーすら貫通する特殊砲弾が降り注ぎ、地表が割り砕かれ、大爆発のような轟音がとどろき、土煙がもうもうと舞い上がった。

バルバトスは大きく損傷、左腕を失い、コックピットも破損、三日月は重傷を負ってしまう。
もはや死が間近と思われた三日月だが、「俺の命はオルガにもらった…なら…そうだ、決まっている」と心中でつぶやくとバルバトスは再び起動、敵部隊に視線を向けた。

そして昭弘は瀕死の重傷を負いながらもグシオンリベイクを立ち上がらせ、「しょうがねえ…死ぬまで生きて…命令を果たしてやろうじゃねえか!」と叫ぶ。

【昭弘、イオクを討つ】
三日月は阿頼耶識のリミッターを解除し、バルバトスで敵モビルスーツの群れに襲いかかった。
バルバトスは猛獣のように地表を疾走、跳躍。
瞬時に敵モビルスーツの間合いに踏み込むと手刀の一撃で撃破。
次の瞬間には新たな獲物をテイルブレードで撃破し、敵機を次々と討ち取っていく。

一方、昭弘のグシオンリベイクに、イオクがモビルスーツで襲いかかり、「このイオク・クジャンの裁きを受けろ!」と叫ぶ。
これに昭弘は、名瀬とアミダを殺し、タービンズのメンバーたちを虐殺したイオクの名を聞いて目を見開く。

昭弘はグシオンリベイクで巨大ペンチを掴むとイオク機の胴体を挟んで締め上げ始めた。
イオクの部下たちは慌てて駆けつけ、グシオンリベイクに刃を突き立てるが、昭弘は最後の力でイオクをコックピットもろとも潰した。
昭弘は「いい土産話が出来た…」とつぶやき、息絶えた。

【三日月とオルガ】
三日月のバルバトスと戦うモビルスーツは、ことごとく撃破されていく。

ジュリエッタは一般パイロットたちの犠牲をこれ以上増やさぬよう、レギンレイズ・ジュリアでバルバトスと戦うが、困惑していた。
満身創痍となり、自分一人だけになっても三日月はなぜ戦い続けるのか。
ジュリエッタは「こんな無意味な戦いにどんな大義があるのだ!」と叫ぶ。

三日月は戦いながらもジュリエッタの言葉に思う。
(無意味?そうだな、俺には意味なんてない。けど今は、俺にはオルガがくれた意味がある。何にも持っていなかった俺のこの手の中に、こんなにも多くのものがあふれている。そうだ…俺たちはもうたどり着いていた…俺たちの本当の居場所…)

ジュリエッタは、三日月が既に意識を失っていることに気付いた。
バルバトスは力を失い、レギンレイズ・ジュリアにもたれかかる。

三日月は「だろ、オルガ」と語りかける。
すると「ああ。そうだな、ミカ」とオルガがこたえた。
最後の瞬間、三日月はアトラ手作りのブレスレットが血で汚れたことにつぶやいた。
(アトラに怒られる。クーデリア、一緒に謝ってくれるかな)

そしてジュリエッタはレギンレイズ・ジュリアで、バルバトスの首を剣の先に掲げ、宣言した。
「今ここに、アリアンロッド艦隊司令ラスタル・エリオンの威光のもとに、悪魔は討ち取られた!」
ジュリエッタの勝ち名乗りに、将兵たちは勝どきを上げた

【マクギリス・ファリド事件の後】
戦いの後の世界の現状を、アトラは心中で振り返って語る。
「マクギリス・ファリド事件」と呼ばれる一連の騒動は、マクギリスの死によって終結した。
一時は社会的信用を失いかけたギャラルホルンだが、この事件を早めに解決したことで改めてその力を世界に示し、威信を回復した。

そしてギャラルホルンは、イシュー家、ファリド家、クジャン家を失ったことを契機にセブンスターズによる合議制を廃止、より民主的な組織として再編され、その初代代表にラスタル・エリオンが就任した。

ラスタルは事件を契機にギャラルホルン火星支部を縮小した。
地球の各経済圏は火星の間接統治をギャラルホルンに任せていたが、ラスタルの政策により火星の経営を断念した。

そして経済圏の支配から脱した火星の各都市は火星連合を設立し、連合議長にクーデリアが就任した。
これにはクーデリアの知名度に加え、タービンズの件でラスタルと密約を交わし勢力を拡大したテイワズの後押しが大きかったと言われる。
マクギリスの目指した「誰にも等しく権利を与えられる世界」は、その理想の一端はラスタルの手によって成し遂げられようとしている。

そして人々は忘れていく。
マクギリスの起こした事件の一ページには、鉄華団という戦いしかしらぬ子供たちが存在していたことを。

【ヒューマンデブリ廃止条約の調印】
地球のアーブラウ、蒔苗記念講堂では、ギャラルホルン代表ラスタルと、火星連合議長クーデリアによるヒューマンデブリ廃止条約の調印式が行われ、条約が調印された。
蒔苗は既に亡くなっており、その晩年に力を入れていたのがヒューマンデブリ問題であり、そのためこの記念講堂が会場に選ばれたのである。

式典の後、クーデリアはラスタルに礼を言う。
するとラスタルは、ヒューマンデブリ問題には自分たちも心を痛めていた、これからはクーデリアの夢の実現のためギャラルホルンの総力をあげて取り組むつもりだと笑顔を見せるのだが、相変わらず凄みのある笑みである。

するとクーデリアは言う。
自分にはかつて、ヒューマンデブリだった家族がいた、彼らはその境遇と真正面から戦い、散っていった、自分はただ彼らに恥じないように生きていたいだけなのだと。

そしてクーデリアを見送るラスタルは「あれでこそだな」と楽しそうに笑うのだが、ラスタルの背後に立つジュリエッタは複雑な表情である。

【ジュリエッタとガエリオ】
ジュリエッタは病院にガエリオを見舞っていた。
ガエリオは阿頼耶識の後遺症か、車椅子に乗ってジュリエッタに押してもらっている。

ジュリエッタは、クーデリアの火星連合議長就任をラスタルがなぜ認めたのか腑に落ちない様子である。
ジュリエッタとしては、クーデリアは鉄華団と提携していた人物であり、ギャラルホルンの法を厳密に適用すれば、クーデリアは違法集団の関係者であり、政治の表舞台に立てる人間ではないのに何故なのか、というところだろうか。

するとガエリオは、各勢力それぞれに皮算用があり、クーデリアもそれを理解して立場を受け入れたのだろうと言う。
これにジュリエッタは、ラスタルの目指す新しいギャラルホルンを実現するため、清濁を併せ飲んだのだと理解するのである。

するとガエリオは、新しいギャラルホルンの担い手は『悪魔の首を取った凛々しき女騎士』であるジュリエッタだとみなが噂していると話す。

だがジュリエッタは言う。
鉄華団は悪魔ではない、誰よりも人間らしかった、彼らの居場所は戦場にしかなかった、野望や、目的のための手段ではなく、人としてただひたすら生きるために戦っていたのだと。
これにガエリオも、だからこそ我々も彼らに恐怖したと同意し、そして「俺も、もっと早くあいつを理解できていれば…」とつぶやくのである。

そしてガエリオはジュリエッタを食事に誘い、その軽さにジュリエッタはジト目で「随分と軽薄になられたものですね。仮面をかぶっていた頃は…」と言うが、ガエリオは「俺は元々こんな人間だよ」と笑う。
これにジュリエッタが「肉を所望します」と言い、ガエリオが「いいね、もう少し肉がついた方が俺の好みだ」と軽口を叩くと、ジュリエッタはガエリオの車椅子を乱暴に押して走り出し、ガエリオに悲鳴をあげさせるのであった。

【クーデリア、蒔苗の墓参り】
クーデリアたちは、蒔苗の墓を詣で、花を捧げた。
同席するのは、蒔苗派の議員で現アーブラウ代表のアレジ、アレジの秘書を務めるタカキ、そしてユージンである。
クーデリアはアレジの心遣いに礼を言い、そしてタカキにも礼を言う。

ユージンはタカキに、アレジに迷惑をかけていないかとからかう。
するとアレジは、タカキは頑張ってくれている、いずれは自分の地盤を継いでほしいと考えていると言うのである。

タカキは、クーデリアに礼を言われて恐縮しながら、彼女に礼を言う。
以前、クーデリアは、多くの世界を見て知識を深めることで、自分の選択肢を広げることが出来ると言ってくれたが、それが分かってきた気がする、自分も世界中の子供たちのために出来ることを見つけていく、いつかクーデリアと一緒に仕事が出来るようにと。

【ライド、仇を討つ】
火星のオフィスに戻ったクーデリアをチャドが出迎えた。

チャドはクーデリアに、次々と報告する。
まずアドモス商会はククビータとデクスターが上手く運営しており、採掘場も問題ない。
学校も順調である。
ただ孤児院から、人手が足りないと催促が来ているというのだが、孤児院で子供たちを世話するのはダンテ、そして左腕を義手としたデルマである。
これにクーデリアは、今回のヒューマンデブリ廃止条約で行き場のない子供たちが増えるだろうから何とかしようとこたえた。
そしてライドたちは、ノブリス・ゴルドンが火星に戻ったとの情報が入って以来、こちらとの接触を避けていると言い、チャドとユージンは表情を曇らせる。

その頃ライドは、ノブリスがトイレに入ったところを射殺し、姿をくらましていた。
ノブリスはオルガ暗殺を命じた訳ではないが、これまでさんざん悪事を重ね、多くの人を不幸にしてきたのであり、因果応報というところだろうか。

【クーデリア、家に帰る】
チャドはクーデリアに、雪之丞とメリビットのところに二人目の赤ん坊が生まれる予定日が近く、今晩ヤマギとお祝いの打合せをするのでどうかとクーデリアを誘う。
これにクーデリアは、雪之丞とメリビットについては祝いながらも、しばらく留守にしていたので家に帰っておきたいと言う。
この言葉にチャドとユージンは何やら納得の様子である。

そしてクーデリアは、トウモロコシ畑に囲まれた、質素な一軒家に帰ってきた。
庭で洗濯物を取り込むのは成長したアトラであり、洗濯物をかぶった子供がクーデリアに気付いて駆け寄った。

この子供こそ三日月とアトラの子、暁(アカツキ)であり、5~6才くらいであろうか。
顔は三日月にそっくりであり、髪はアトラ譲り、そしてクーデリアに随分なついている様子である。

アトラはすっかり頼もしくなり、「おかえり、クーデリア。今回は早かったんだね」と笑顔で迎える。アトラはクーデリアを自然に呼び捨てにしており、二人の間の絆の深さが伺える。

クーデリアは、しばらく会わないうちに暁の手が随分大きくなっていることに気付く。
するとアトラは「三日月譲りだね」と笑う。

そしてクーデリアは心中で、散っていった鉄華団の団員たちに、そして三日月に語りかける。
(私は愛しています。たとえ歴史の流れに忘れ去られようとも鉄華団のみんなが作ってくれたこの世界を、あなたが残してくれたこの世界を…)


おわり

この記事に対するトラックバック

この記事のトラックバックURL

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事に対するコメント

この記事にコメントする

管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。