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風林火山 第36回「宿命の女」

  • 2007/09/09(日) 23:53:25

晴信の新たな側室・於琴姫、勘助と対面!
勘助、武田家嫡男太郎の妻を今川家から娶ることを進言!
武田家使節団、今川家へ縁組を申し入れる!
重臣・小山田信有、側室・美瑠姫に討たれる!

【感想概略】
今回は、前回に引き続き武将に嫁いだ戦国女性たちのお話だったが、実家が戦に敗れたため妻妾として我が身を差し出さざるを得なかった女性、家が滅ぼされ戦利品として囲われた女性、いずれ滅ぼす予定の国から時間稼ぎのため娶る女性、などなど、戦国女性を襲う非情な境遇を「事業拡大のためには情に囚われてはならない」などという武人の勝手な理屈で肯定せず、美化せずに描いており、興味深かった。

【勘助、リツに見つかる】
勘助は、積翠寺の庭に忍び込んだ。
晴信の新たな側室・於琴姫を斬るためである。

が、原虎胤の娘・リツに見つかってしまう。
ぎょっとして目をそらす勘助だが、まさか嫉妬した由布姫に命じられて於琴姫を斬りに来たのですか?!と、目的まであっさりリツに見抜かれてしまう。

そこへ於琴姫が現れる。
背を向けて逃げようとする勘助。
が、リツは勘助の着物を掴んで逃がさず、客人として於琴姫に紹介するのだった。

ここら辺、リツと勘助のやり取りはコミカルでおもしろかった。
また大河ドラマの主人公で、こそこそ逃げようとする姿がこれほど似合う主人公は珍しい気がする。

【勘助、於琴姫と対面】
於琴姫は、勘助を紹介されるとにんまり笑って目を輝かる。
リツから勘助の武勇の数々を聞いており、興味津々の於琴姫。
さっそく勘助に、顔の傷はいつ出来たのか尋ね、生まれつきと聞くと、そのような恐い顔に生まれつくとは可哀想と、いきなり天然全開である。

於琴姫は、勘助から自分以外に側室がいることを聞き、ショックを受ける。
しかし、由布姫の境遇は自分と同じようなものであり、恨みなど抱かないという。
そして於琴姫はにこにこしながら「今は私の方が、お屋形様をお慕いしておりましょう♪」とまたまた天然発言である。

他の武田家の女性とは全く異なる於琴姫のキャラクターに、すかっり毒気を抜かれてしまった勘助だが、於琴姫を好ましく思ったようである。
勘助は、由布姫の子・四郎を尊重するよう念を押すが、笑顔で「左様なことは、言われずとも分かります」と返されるのであった。

【勘助、今川家からの嫁とりを進言】
勘助は、晴信に今川家との外交について進言する。
それは、武田家嫡男・太郎の妻を今川家から娶る、という案であった。

感心する晴信だが、ふと顔を曇らせる。
勘助の天下統一計画では、今川領もいずれ併合する予定なのである。
そうなったら太郎はきっと父を恨むだろう、と晴信はつぶやく。

実はこの政略結婚は、いずれ太郎を失脚させ四郎に家督を継がせるための、勘助の遠大な策略なのだろうか。

【大井夫人、由布姫と対面】
最近病がちの大井夫人は、由布姫と対面。
武田家の側室となっても心は諏訪家であり、その気高さが由布姫という。
そして、諏訪の領民に平安を保つことが、由布姫の武田家への勝利、と語る。

自分自身も敗れた武将の娘として身を差し出した大井夫人が、似た境遇の由布姫に共感を抱き、嫁ぎ先と夫に身も心も隷属するのではなく、実家と旧領を大事にすること、たとえ敗者であっても意義ある生き方は出来ると説いているようで、時代劇では肯定されがちな女性像「生家では父に従い、嫁しては夫に従い、夫の死後は子に従う」とは異なる女性の生き方が描かれており、興味深かった。

【今川家、武田家からの縁談申込みを検討】
今川家の頭脳集団、今川義元、雪斎、寿恵尼は、武田家からの縁談申込みを受け、早速会議を開いた。

今川家の姫を武田家嫡男の妻に迎えたいと申し込まれ、今川義元は「晴信め~」と渋い顔である。
武田のくせに生意気だ、というところであろうか。

寿恵尼も「武田は信濃守護を破り、浮かれ、今川家を侮っている」と、この縁談には慎重な態度である。

が、雪斎はこの縁談は今川家に有利、今川の姫を娶った嫡男が家督を継げば、妻の実家を攻めるとは思えず、この縁談は今川と武田の絆を深めることになりましょう、と乗り気である。
但し、この話が山本勘助の策でなければ、との条件つきである。雪斎、勘助が四郎に肩入れしていることを把握した上で、警戒しているのである。

義元は、武田家の使者・駒井に今回の縁談申入れは、勘助の献策か尋ねる。
駒井も立派なヒゲをたくわえ、なかなかダンディーである。

駒井は、縁談はあくまで晴信の考えと主張。
そもそも勘助は軍師などと言われたりするが、実際は足軽大将に過ぎず、雪斎さまとは比べ物になりませぬ、と勘助は関わっていないと強調するのだった。

義元は、一応は警戒を解いたのだろうか。

【勘助、小山田信有を訪問】
勘助は、郡内の小山田信有の屋敷を訪ねた。
そして今川家との政略結婚について小田原北条家の同意を得ることを、小山田に依頼する。

小山田、これを断る気はなさそうだが、もし今川と戦いになれば、それは今川の姫を娶る嫡男太郎への裏切りとなり、その結果得をするのは諏訪の四郎であろうと、指摘する。
勘助は、本心を言い当てられたのだろうか。

険しい顔つきとなる勘助だが、小山田は笑って、そなたを怖いと思ったことはないが、女子は怖いのう、といきなり話題を変える。
そして小山田は、意外なことを話し始める。

小山田は、美瑠姫の子は自分の子ではないかもしれないと明かし、例えそうであっても美瑠姫を憎む気にはなれないという。
そして小山田は、父のことを語る。

かつて小山田の父は武田家に敗れて服属したが、そのおかげで自分は領地を継ぐことができた。
そして美瑠姫の行動も、天晴れではないか、と。

何故、そのような話を自分に、と勘助は尋ねるが、小山田は笑って、おもいろいからじゃ!と答える。
武田家より由布姫を大事に思っている勘助のことが、愚かで好きじゃ、という。

そして、儂は美瑠を好いておる、美瑠が安堵して眠る顔を見るのが好きじゃ、これほど愚かなことはあるまい、と楽しげに語る。

渋い表情の勘助だが、知られざる小山田信有の一面を打ち明けられ、互いに通ずるものをかんじたようである。

【小山田信有、美瑠姫に討たれる】
ところが間もなく、美瑠姫の子が病死してしまう。
子の亡骸を前に、小山田は美瑠姫を慰めた。
が、小山田は悲しんでいるようなほっとしているような複雑な表情を浮かべていた。
小山田の顔を見て、美瑠姫の顔つきが変わった。

そして翌年正月、美瑠姫は夫の仇として小山田を刺殺し、自害した。

「風林火山」には、敵将の妻妾とされた女性が何人も登場し、それぞれが自分の意志と自尊心を持つ人間として描かれている。
美瑠姫の行動もまた、一族を滅ぼされ自分自身も辱めを受けた人間として、無理のないものに思えた。

重臣会議で晴信は、小山田の死を討死と公表すると宣言する。
晴信は、かつて志賀城を攻め落とした時、捕虜を奴隷として売り飛ばし、美瑠姫を小山田に売却した。かつての非人道的行為も反省している様子の晴信である。

【予告】
次回は久々に長尾景虎が登場するようである。
出番は少なそうだが、楽しみである。

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  • From: 一言居士!スペードのAの放埓手記 |
  • 2007/09/10(月) 01:25:33

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