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風林火山 第42回「軍師と軍神」

  • 2007/10/22(月) 23:58:33

勘助、由布姫の死から立ち直れず!
景虎、家臣たちの争いの板挟みとなり疲労困憊!
それぞれ仏に救いを求める二人だが?!

【感想概略】
今回は、勘助VS景虎という、まさに夢の対決が繰り広げられ、それぞれの心の回復も違和感無く描かれ、おもしろかった。

長尾家の内紛は、どちらかというとストイックで普段はあまり自己主張しない長尾家重臣たちが、今回ばかりは本音をぶつけ合っていて、興味深く、おもしろかった。

また、勘助と景虎は、大喧嘩して叱られ、一緒に朝食を食べ、一緒に講義を受けたりするのだが、二人一緒に行儀良くしている姿は、何やら可愛らしかった。

【晴信、由布姫の死を勘助に伝える】
冒頭、勘助は信濃の戦場から甲斐へ帰還、そこで晴信の口から由布姫の死を聞く。
そして、由布姫と勘助との約束を聞いたと言う晴信。
だが勘助は、約束とはお屋形様に天下を取っていただくこと、木曽は既に下した、長尾景虎の首級をあげれば上洛だ、などと涙声で発言し、強引にごまかそうとする。この言葉からは、天下統一事業への前向き姿勢ではなく、死に場所を求める自暴自棄すらかんじられた。

勘助は、約束実行の延期を求める。
由布姫が死んだばかりなのに、他の女性と結婚する気になどとてもなれない、純情な勘助である。

【三条夫人、四郎と勘助を案ずる】
晴信は、由布姫から託された笛を三条夫人に見せ、由布姫の遺言なので受け取ってほしいという。
それはかつて、三条夫人が由布姫にプレゼントしたものだった。
だが三条夫人は、お前様が持つべきという。晴信は承知した。

晴信は由布姫を家臣の反対を押し切って側室としながら、その後何年も飼い殺すなどかなり酷いこともしている。
由布姫の形見は晴信が持つべきというのは、死んだからといって忘れることは由布姫が不憫であり、忘れることなど許さないということなのだろうか。

三条夫人は、由布姫の遺児・四郎のこと、そして勘助の様子を尋ねる。
萩野は、侍女・志摩の行く末を尋ねた。
志摩のことを心配する萩野だが、志摩と由布姫に、自分と三条夫人を重ね合わせているのかもしれない。

晴信はこたえる。
四郎はしかるべき城に預け、諏訪家の跡取として立派な武将に育てる。
身寄りのない志摩は勘助が預かると言っている。
そして勘助は、まだしばらく立ち直れないだろう。

【勘助、由布姫の墓前で誓うが…】
由布姫の墓前で、勘助はかつての由布姫との日々を思い出し、涙ぐんでいた。
勘助は由布姫の墓に語りかける。
四郎が初陣では必ず武勲を上げられるように導き、由布姫の気高さと晴信の思慮深さ、そして勘助の知略と命を受け継いだ立派な武将にする。
その頃には、自分の命も尽きるだろうから、また姫様の元へ参ります、と。

なかなか立ち直れず、死ぬことばかり考える勘助である。

【志摩、由布姫との約束実行を勘助に求める】
勘助は、諏訪高島城を訪れ、高遠城代・秋山信友に預けられることになった四郎と対面した。
晴信の言う、四郎をしかるべき城に預けての武将教育のためなのだろう。
四郎との別れを惜しむ勘助。
四郎もまた、勘助との別れが辛いようである。

対面後、勘助と志摩が残った。
勘助は志摩に自分のところへ来るようにいうが、志摩は四郎様に仕えるという。
そういわれては、勘助も無理強いはできない。

志摩は勘助に、姫様との約束をお守りくださいという。
約束とは即ち、「山本家の跡取を作れ」というものであった。
辛そうな表情の勘助である。

この辺り、武将や姫だけでなく、侍女も一個の人間としてその行く末を丁寧に描くところに好感を抱いた。

【越後長尾家の派閥争い】
一方、越後の春日山城、評定の間。

下座では、長尾家譜代家臣の直江実綱・柿崎景家・本庄実仍と、上杉家旧臣・大熊朝秀が、鋭くにらみ合っていた。
上杉旧臣・宇佐美定満は中立。
そして上座の長尾景虎は、家臣たちの板ばさみとなり、とんでもなく辛そうである。


越後を統一したばかりの長尾家内部には、派閥の対立があった。
それは長尾家譜代家臣と、かつての越後の主・上杉旧臣の対立である。

譜代家臣も上杉旧臣も、お互いに、相手は自分たちをバカにしていると思っていた。


長尾家は今でこそ越後の主だが、少し前までは上杉旧臣の同輩であった。
つまり、上杉旧臣は、以前は長尾家家臣より格上であった。
だから直江・本庄・柿崎といった長尾譜代家臣は、自分たちは上杉旧臣に見下されていると思い、反感を抱いた。

本庄が、「上杉家など、もう無い」と言ったのは、上杉旧臣は、いつまでも旧越後国主の直臣ということを鼻にかけるな!という気持ちがあったのだろう。

普段は口数の少ない柿崎景家が、「大熊どののお父上は景虎さまの味方をしたが、大熊どのはお父上の世渡りを恥じているのか?!」と挑発じみたことを言ったのも、何かと「上杉への忠節」を口にしてその出身を誇るような上杉旧臣への反感があったのだろう。


一方、大熊などの上杉旧臣は、自分たちは主・上杉家を裏切って長尾家に味方した卑怯者と見下されているのではと思い、やはり反感を抱いていた。
大熊が「上杉への忠節」を口にするのは、主を長尾家に乗り換えたことへの後ろめたさもあるのだろう。
大熊は景虎に対しても、本心では長尾家譜代家臣の味方なのではないか?上杉旧臣は主を乗り換えた裏切り者と軽蔑しているのではないか?と疑う気持ちもあるようである。

こうした感情の行き違いに加え、それぞれが後ろ盾をしている領主同士が土地争いなどをはじめると、ますますこじれるのも、無理はない気がする。
大熊が、「上杉の領地を失っては面目が立たない」というのも、こうした感情の行き違いが背景にあるので、争っている土地の大小にもはやあまり意味はないということのようである。
そして宇佐美が景虎に、「大熊どのの無念もお察し下され」と言ったのは、自身も上杉旧臣である宇佐美には、長尾家に仕える上杉旧臣の複雑な感情と孤立感がよく分かるからなのだろう。


義将・景虎には、どうもこの家臣同士の感情の行き違いが、いまいち理解できないようである。
「そんなに土地が欲しければ、この城もやろう。ワシには義が残る、それで十分じゃ」という景虎の言葉に、大熊は高潔さをかんじはするのだが、長尾家中での孤立感、無念は深まるばかりなのだろう。


なお、直江の「ワシにこだわりはないぞ」という言葉だが、実はストレートに本心を言っていると思われる。
直江の理屈は、「大熊もみんなも、一緒に景虎を支持した仲間同士ではないか」というものである。
ともに景虎を盛り立て、戦国大名として勢力圏を拡大すれば良いではないか、これに比べれば長尾譜代も上杉旧臣も小さなこと、こだわる事はないではないか、という考えのようだ。
直江にも上杉旧臣への反感はあるが、まあ勢力圏拡大というより大きな利益のため、お互いに小さなこだわりは水に流そうではないか、というところなのだろう。
名より実を取れば良い、という、いかにも戦国武人・直江らしい発想で、いっそ清々しい。

【景虎、落ち込む】
結論の出ぬまま散会した後。
城の廊下に景虎は腰をおろし、遠い目で庭を眺めていた。
戦場ではつねに勇ましく迷いのない景虎だが、家臣の対立の調整などは心底苦手らしい。
落ち込んだ景虎は、ちょっと可愛らしい。

なぜ皆おろかなことでいがみ合うのかと浪にポツリと洩らす景虎。
みなお屋形様のように強くはないのですと言う浪。
だが景虎は納得できないようである。

景虎はいう。
自分は7歳で寺に入る時、母に言われた。
真に強ければ、力に頼らず生きられる、力をふるわずとも己を見出せる、と。

間もなく、景虎は春日山城を出奔。
師に手紙を出すが行き先を告げずに高野山へ向かってしまった。

宇佐美定満は景虎の出奔を知ると、さっそく直江実綱に伝えた。
二人は、まずは長尾一門の長尾政景を訪ねる。

【勘助、傷心の旅立ち】
一方、甲斐の勘助の屋敷。
リツは、太吉とおくま夫婦に、由布姫死後の勘助の様子を尋ねる。
ちょっと考えた後、口を揃えて思い悩んでいたという太吉とおくま。
殉死を心配するリツだが、太吉とおくまはリツの心配を笑い飛ばした。

間もなく、勘助は仏に救いを求め、置き手紙一つを残して高野山へ旅立った。
あの勘助が仏の救いを求めるとは、と複雑な表情の晴信である。

【長尾家重臣たち、景虎出奔の対策を講ずる】
宇佐美と直江は、長尾政景の屋敷を訪れた。
政景は長尾一門であり、景虎の姉・桃の嫁ぎ先である。

景虎出奔を伝え、対策を講ずるためである。
景虎の姉・桃も同席する。

直江は、これは景虎の策ではないかと桃の意見を求める。
景虎が出奔すれば、家臣たちは頭を下げ、改めて忠誠を誓い、景虎に帰還を頼むしかない。
これを狙っているのではないかというのである。
戦国武人・直江らしい、謀略じみた解釈が好きだ。

桃は、弟が信じるのは母だけかもしれず、その信心深いのも母の影響を強く受けていることを指摘する。
宇佐美はこの出奔は本物と断じ、政景に家臣たちの意を景虎に伝えて欲しいと頼む。
そして、景虎の行き先は高野山と推測、的中するのである。

なお、直江にしてみれば、例えこの出奔が本物であっても、これを利用して長尾家の結束を高めれば良いと思っているのではないか。

【高野山の勘助と景虎】
高野山の無量光院。
勘助は、僧侶・清胤とは旧知であった。

自分に関わった者はみな不幸になると、清胤に悩みを打ち明ける勘助。
死んだ者は生きた者に必ず何かを残す、それを見つけて生きるしかないという清胤。

勘助は、必ずしも納得のいく答えにたどり着けたわけではないが、悩みを聞いてもらい、少しは気が楽になった様子である。

そして勘助と入れ替わりに清胤を訪ねる人物を見て、勘助は仰天する。
それは何と、宿敵・長尾景虎!

清胤に、仏道修行に励みたいと言う景虎も、ちょっとリラックスした様子である。

元々景虎は、家督を継ぐつもりはなく、僧侶になるつもりだったのである。
家臣同士の争いの板ばさみから解放され、寺院に身を置くと、つくづく欲にまみれた俗世より仏門にこそ安らぎをかんじるというところだろうか。

勘助は物陰から、景虎を伺い続けた。
ここら辺、「家政婦は見た」を思い出してしまった。

【夢の対決、激闘!勘助VS景虎!】
夜。
境内の森で、景虎は真言を唱えていた。
そんな景虎にそっと近づき、ストーキングする勘助。

景虎は気配に気付き、杖で殴りかかった。
勘助を見て景虎は激怒、刺客と思ったようである。

景虎は杖の柄を握り、すらりと抜いた。
仕込み杖であった。

そして景虎、猛然と勘助に斬撃を叩き込みまくった。

当初は刺客ではありませんと弁解する勘助。
だが、あまりの猛攻に、思わず自分も仕込み杖の鞘を抜いてしまう。
これを見た景虎、刺客でないなどと油断させ、騙し討ちにするつもりだったのかとますます怒り狂う。

こうなっては、二人の戦いは止められない。
弘法大師・空海の開山たる神聖な霊場そっちのけで、勘助と景虎は雄叫びをあげ、激しく撃ち合った。

が、清胤が現れ、やめんか!と一喝。
怒られた二人は刀を収めた。

ここら辺、怒られてケンカをやめる景虎と勘助はちょっと可愛かった。

恐らく、静かな霊場で大声を上げながら刀を大音声でぶつけ合う勘助と景虎の轟かせる騒音は、全山に鳴り響き、それで清胤も気付いたのではないか。

【清胤の仏法講座】
清胤は、勘助と景虎に曼荼羅を見せ、大日如来を中心に多くの仏のいることを説明した。
そして、己の中にあることを悟りととのえることが修行なのだと説く。

勘助は曼荼羅を見て、真面目な顔で、主君と家臣のようだという感想を洩らす。
が、その言葉を聞いた景虎、いかにもこやつらしい発想だと馬鹿にするような笑みを浮かべる。

ここら辺、勘助と景虎は互いに認め合いつつも、バカにしあっているあたりがおもしろい。

【勘助と景虎の朝食】
朝。
勘助と景虎は、一緒に朝食を食べていた。
神聖な霊場内で刀を振り回す問題児たちを隔離しているのだろうか。

景虎は、何故来たと勘助に尋ねる。
由布姫が死んだからとこたえる勘助。
そなたの主に殺された姫のためかという景虎に、勘助は晴信をバカにされたようでムッとしたらしく、お手前に主の心は分かりますまいと反論する。

だが、分かるぞという景虎。
勘助が甲斐へ帰り、景虎不在を知らせば、晴信は越後に攻めて来るだろうと、その行動傾向をかなり正確に推測する景虎。
義将・景虎は、晴信の欲心など納得などできないが、晴信の侵略的戦争指導者としての軍事行動は、軍事的見地からかなり正確に予測できるようである。

だが、自分を殺せば出家したとは言えますまいという勘助。
実はそれで勘助を殺せず困っているという景虎である。

ここら辺、コミカルでおもしろかった。

【直江実綱と長尾政景、景虎を説得】
夜。
境内の森で座禅を組む景虎の元を、編み笠の武士たちが訪れる。
何と、長尾政景と直江実綱を筆頭とする、長尾家重臣たちであった。

政景は、景虎が出奔したままでは、内外の敵を恐れて逃げたと思われるかもしれず、長尾家の武名のため戻って欲しいと訴える。
そして直江は、大熊朝秀謀反を明かし、現在は宇佐美定満が対陣中であり、大熊謀反は武田晴信の調略によるものと報告する。

政景は重臣一同の忠誠を誓う起請文を差し出す。
直江は、我らはお屋形様を信じております、お屋形様も我らを信じてくだされ、と訴えた。

そして居並ぶ重臣たちは、野太い声で、お戻り下され!と景虎に頭を下げた。

晴信の謀略の手がついに越後にまで伸びてきたと聞いては、景虎も黙ってはいられない。

景虎は仕込み杖を投げると、刀身は大木に深々と刺さった。
その陰には、聞き耳を立てる勘助がいた。

景虎は勘助に、外なる敵と認めたと晴信に伝えよ言い残し、直江たちとともに越後への帰路についた。

そして勘助もまた、甲斐への帰路へつく。

【勘助、リツを養女に迎える】
甲斐へ帰還した勘助。
晴信に跡取の件について、回答を求められる。
リツの父、原虎胤も同席である。

勘助はリツを娘として養女とし、いずれ立派な婿と娶わせ、山本家を継いでほしいと原に訴えた。
リツを大事にしてくれるのだなと念を押し、原は承諾した。
晴信は、そうきたかというと、由布、許してやれといい、養女を迎えることを了承した。

【勘助、リツに摩利支天を託す】
そして勘助の屋敷。
太吉、伝兵衛、オクマは、リツの山本家参加をワシらのリツ姫さまじゃ、と歓迎する。
そして勘助は、リツに白木の小箱を差し出す。
中には高野山から持ち帰った摩利支天の小像が収まっていた。
勘助は、山本家の守護神をリツに託した。

リツは嬉しそうである。
だが、勘助の妻となることを望んでいたリツは、養女に求められたことをどう思っているのだろうか。
勘助にとって由布姫の存在が大きすぎる以上、妻となることは無理なのだろうが、養女に求められたのは勘助に認められたからこそであり、リツにとっては最大の幸福ということなのであろうか。

【予告】
次回、晴信は頭をまるめて信玄と名乗るようである。
勘助をはじめ、多くの重臣も頭を丸めるようであり、楽しみである。

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風林火山~第42回・摩利支天vs毘沙門天!

風林火山ですが、由布姫を失った山本勘助(内野聖陽)はザンバラ髪で身も心もボロボロになっていますが、何とか甲斐まで辿り着きます。武田晴信(市川亀治郎)から由布姫を手厚く葬ったと聞かされます。(風林火山、第42回・軍師と軍神の感想、以下に続きます)

  • From: 一言居士!スペードのAの放埓手記 |
  • 2007/10/23(火) 01:10:37

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