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篤姫 第2話「桜島の誓い」

  • 2008/01/14(月) 14:31:20

薩摩藩家老・調所広郷、自害!
薩摩藩内で家督を巡る争い「お由羅騒動」勃発!
肝付尚五郎、下級武士の子弟・西郷、大久保たちと出会う!
調所の死に様は、於一の心に何を残す?!

【感想概略】
今回は、薩摩藩および幕府の政略劇を背景に、調所広郷の信念、生き様から何かを受け取る於一の内面が描かれ、肝付尚五郎と西郷、大久保たちとの出会いと交流がえがかれ、おもしろかった。

作中の時間は1847年であり、幕末前夜なのであるが、幕末維新に活躍する人々が登場。
下級武士である若き日の西郷・大久保たちが描かれ、興味ぶかくおもしろい。
そして彼らと於一との交流が違和感なく描かれ、これもおもしろさとなっている。

【島津忠剛、謹慎が解ける】
前回、於一の父・島津忠剛は、調所広郷により蟄居謹慎に追い込まれた。
まず今回は、忠剛の謹慎がようやく解けた。
喜ぶ忠剛の家族と家臣たちである。

於一も満面の笑みを浮かべ、父が許されたことが嬉しそうである。

だが、三番目の兄・忠敬は於一に、意地悪なことを言い出した。
おまえが調所のところへ行ったことを知っているぞ、父上に言いつけてやるというのである。
そして忠敬、尚五郎に聞いたのだと、情報源を於一に明かすのである。

すると於一は澄まして、そのようなことを言えば父上は死ぬかもしれないと言い、逆に忠敬を脅した。
見ると、忠剛はまだふらついている。
勝ったような顔の於一、心底悔しそうな忠敬である。

ここら辺、忠敬の子どもっぽい意地の悪さ、頭の回転の良さで逆に優位に立ってしまう於一のやり取りがコミカルでおもしろかった。
そして、男社会に抑圧され「女らしく」振る舞うことを求められる於一であるが、親孝行や客への礼など「社会の礼儀」を逆手にとって自分の生き様を貫く姿が好きである。

【於一、尚五郎を土下座させる】
今泉家の屋敷を、尚五郎が尋ねてきた。

於一は尚五郎の目を真っ直ぐに睨みつけ、調所さまのところへ行ったことを兄に話すとはどういうことか、と詰め寄った。
尚五郎は於一に弁解し、目を逸らそうとする。
だが於一は、怒りの形相で尚五郎の目を睨み続け、納得のいく説明を求め、顔を背けることを許さない。
ついに尚五郎、於一に平伏して許しを請うである。

ここら辺、於一の気の強さ、納得の行く説明を得られるまで引き下がらないという姿勢で、後ろめたいところのある尚五郎の完全優位に立ってしまうあたりが、おもしろかった。

【西郷吉之助、詫びに来る】
今泉家の屋敷の人びとは、主の謹慎の解けたことに安堵した。

そこへ、西郷吉之助が詫びに来た。
西郷は、忠剛が慈悲深い領主と分かってはいたが、農民たちの窮状を訴えずにはいられなかった。
忠剛が西郷の訴えに配慮したため、調所から蟄居に追い込まれたのではないかと、責任をかんじた西郷である。

だが忠剛は、西郷に責任があるとは思っていなかった。
それどころか、西郷は自分の役割を忠実に果たしているのだと、西郷を労った。
ここら辺は、忠剛が格好良かった。

だが、忠剛の三男・忠敬は納得がいかない。
忠敬は、西郷を恨み、木刀で西郷に殴りかかった。
西郷は抵抗せず、黙って殴られ続けた。

これを見ていた於一、みかねて忠敬と西郷の間に割って入った。
咄嗟に西郷は於一をかばうと同時に木刀を奪い、忠敬に差し出した。

西郷は一礼し、去った。
於一と尚五郎は、西郷に強い印象を受けた様子である。

ここで於一は尚五郎に、剣術は強いか尋ねた。
口ごもる尚五郎に、於一はニコニコと「弱いんだ、碁と同じですね」と言う。
この時、尚五郎はさぞや傷ついただろうが、於一にそんな自覚はないようである。

【尚五郎、西郷たちと知り合う】
西郷は、同世代の若者と、子供たちに剣術の稽古をつけていた。
そこへ尚五郎が現れた。

尚五郎をぎらりと睨む若い武士は、大久保正助、有馬新七である。
特に的場浩司の演ずる有馬新七は、別に人斬りという訳ではないのだが、眼光に凄みがありすぎである。

尚五郎は、西郷との手合わせを求めた。
すると、腕に古傷があるという西郷に代わって、大久保が進み出た。
木刀を構える二人だが、大久保の一撃で、尚五郎はひっくり返ってしまった。

そこに大久保の父が顔を見せ、昏倒している少年が上級武士の子息と気付き、あわてて自宅へ担ぎ込み、介抱するのだった。

尚五郎は、西郷たちに剣術の稽古をつけてほしいと頼み込んだ。
西郷の仲間たちは、自分たちは下級武士、尚五郎は上級武士、身分が違いすぎるのではと難色を示す。
が、西郷は少し考えると、尚五郎を受け入れてはどうか、自分たちにも励みになるのではないかと持ちかける。
西郷はよほど人望があるようで、仲間たちは西郷の言葉ももっともだと目を輝かせ、尚五郎を受け入れるのである。
そして尚五郎は、西郷たちと意気投合、斉彬への支持を口にする西郷である。

ここら辺、仲間がどんどん増えていくおもしろさがあった。
尚五郎と、後の志士たちとの間にどのようなドラマが展開されるのか、楽しみである。

【於一、調所に招待される】
於一は、調所から招待の手紙を受け取った。
もともと評判の良くない調所であるが、最近は贋金造りに手を染めているとか、藩主嫡男・斉彬の子どもたちを呪詛しているとの噂が囁かれていた。

於一は不安だったのか、尚五郎にも声をかけて調所邸を訪れた。

現れた調所は、於一を見て嬉しそうである。
調所は、江戸から急な呼び出しを受けたので、旅立つ前に於一とゆっくり話がしたかったのだという。
そして調所は、贋金造りをあっさりと認め、贋金を於一にプレゼントした。
だが、斉彬の子どもたちへの呪詛については、自分は全く知らないと断言する。
於一は、ほっとした様子である。

そして話題は、役割を越えて、人と人とが手を取り合ってともに生きていく手立てはないものかという、以前於一が口にした言葉に移るのだった。

【薩摩藩家老・調所広郷、自害】
江戸に到着した調所は、幕府老中・阿部正弘に、密貿易の罪を追及された。
調所はしらを切った。

だが調所は、薩摩藩邸にもどると、いつも身に付けている印籠から粉薬をとりだして湯呑に注ぎ、お湯で溶いた。
自決用の毒薬であった。

法度へ背いた罪を、藩そのものに及ばさぬためには、自分ひとりが責任を負って死ねばよいというのが、調所の判断だった。

調所は最後に於一のことを思い出し、笑った。
そして毒を仰ぎ、苦しんで、死んだ。

薩摩藩主・島津斉興は、破綻に瀕した藩財政を立て直した恩人・調所広郷の死を心から悼んだ。
そして、厄介払いが出来たという口ぶりで笑う側室・お由羅をたしなめるのだった。

調所が死んでも、斉興は隠居せず、斉彬は藩主となれなかった。
薩摩藩内では、斉彬の子どもが呪詛されていたことで、家督を巡る対立が激化。
ついには両派の藩士が殺しあう事態が発生した。
お由羅騒動と呼ばれる藩内抗争のはじまりであった。

【於一、調所の死を悲しむ】
於一は、調所の自害を知り、悲しんだ。
調所さまのことが好きだったという於一である。
於一は、調所からもらった贋金を、桜島の見えるところに埋めた。
そして自分の笄を、墓標のように、副葬品のように、土に挿し入れた。

於一は、調所は自害する時、何が心にあったのか考えた。
考えても、容易には分からない様子である。

ここら辺、武士が主家のため自害することを、忠義とか責任感で片付けてしまわず、考えようとするところが、本作の独自性であり、おもしろいところである。
これもまた、「篤姫」のテーマの一つとして今後も提起されるのだろう。

【予告】
次回は、於一と西郷たちの交流が描かれるようである。
薩摩藩の内情も引き続き描かれると思われる。
期待したい。

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