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小説「電脳コイル」4巻(宮村優子/トクマ・ノベルズEdge)を購入

  • 2008/01/22(火) 23:42:14

TVアニメ「電脳コイル」の人物及び設定を、独自の解釈で描く小説作品の第4巻。

この小説「電脳コイル」では、ヤサコやイサコをはじめとするアニメ版でお馴染みの人物の内面がより深く描写され、人物たちがより魅力的に描かれている。
そして話の筋はアニメ版とだいたい同じであるにも関わらず、独自の展開を見せており、これもまたアニメとはまた違った小説版ならではの大きなおもしろさである。

小説という表現技法は、人の内面を深く描くことを得意とするが、小説「電脳コイル」は、この小説ならではの利点を最大限に生かし、アニメ版とは異なった小説ならではのおもしろさをもつ独特の作品となっている。

小説「電脳コイル」はまさにヤサコとイサコの物語である。
互いに強く意識しあう二人の内面がより多く描かれ、ヤサコとイサコが何を思うか、そしてどう動くかが、物語を左右するのであり、ヤサコとイサコはまさに物語の主導権を握っているのである。

また、ハラケンやダイチといった各人物は、本質的にはアニメ版と同じ魂を持っていると思うのだが、表に現れてくる性格は微妙に異なっており、内面が深く描かれることもあって、その印象は独特のものとなっており、これもおもしろさの一つである。

例えば、前巻でダイチは、イサコの命令により、フミエに果し合いを申し込むのだが、命令されたからというだけではない、ダイチ独自の意志による行動として描かれており、ダイチがより賢い印象を受けた。
賢いということは、容易に他者の手駒にはならないということである。
手駒として扱おうとしても、独自の行動を取り得るということであり、予測のつかないおもしろさがある。

前巻では、肝試し直前までが描かれた小説「電脳コイル」であるが、アニメで描かれた物語がこの4巻ではどのように描かれるのか、楽しみである。



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