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バンブーブレード 第18話「大会とその後の室江高」

  • 2008/02/06(水) 23:59:51

室戸高校と東城高校の対戦の行方は?!

【感想概略】
今回は、インターハイでの対戦の行方が描かれ、再び日常に戻った室戸高校剣道部が描かれたお話である。

インターハイでの見所は、珍しく激しい感情を見せ、小西を打ち負かすことに強く執着する珠姫、激しい怒りを見せる珠姫に一切事情を聞かず珠姫を受け入れるキリノであったとおもう。
そして、キリノが敗れたことを惜しいと思いつつも、剣道はあくまで人間の成長の助けとなるものと考え、剣道の強さや勝ち負けよりも、部員たちの人として成長を大事なものと思う、コジロー先生の考え方には共感をかんじた。

インターハイの後、室戸高校剣道部は日常に戻るのだが、日常に戻った途端暴走しまくるサヤ、稽古におけるまじめさ楽しさと先輩後輩の穏やかな人間関係を自然体で調和させるキリノの人徳、試合での勝ち負けよりも珠姫の心の成長を大事に思い、入部してからの珠姫の人間的成長を喜ぶ珠姫父、意外な特技を見せるダンくん、部員たちの個性が反映されまくって混沌世界と化す道場、父を思いやる珠姫、などなどが描かれ、おもしろかった。
「バンブーブレード」では、日常を大事なものとして描いているところも好きである。

【珠姫とキリノ】
前回、珠姫は、東城高校剣道部の小西の罠により、足首を負傷した。
勝つためには、どんな卑怯な手段も躊躇せず、剣道を冒涜しているとしか見えない小西に、珠姫は激怒した。
珠姫は、本気で小西を打ち負かしにかかり、鬼気迫る試合をみせ、小西に強烈な突きを叩き込む。
だが、何かに気付いたコジロー先生が立ち上がった。

そして今回、コジロー先生は、怪我を理由に珠姫を棄権させた。

珠姫は納得しない。
珍しく激しい感情を見せ、小西を打ち負かすことに強く執着する。

コジロー先生が珠姫を棄権させたのは、試合の勝敗より珠姫の健康の安全を優先させたからである。
だが珠姫は、小西を打ち負かすことを邪魔されたことに怒りを覚え、敵を見るような目をコジロー先生にむける。

コジロー先生は珠姫に尋ねる。
何故、怪我のことを黙っていたのか。
何故男子にしか使わないと決めているはずの突きを放ったのか。

コジロー先生の言葉に、珠姫は、怒りを晴らすために力を行使したことへの後ろ暗さをおぼえはじめた。
珠姫は答えられない。

すると、キリノが珠姫に近づいてきた。
キリノは珠姫に、何故、とは聞かない。
ただ珠姫を誉め、いたわった。
キリノは、一切事情を聞かず、全面的に珠姫を受け入れた。
キリノの振る舞いは、珠姫にとって救いになったとおもう。

ただ珠姫を受け入れるキリノに、珠姫は自分を取り戻した。
その途端、珠姫は床に座り込んでしまう。
実は珠姫、立っているのがやっとだったのである。

【代表戦 キリノの試合】
室戸高校と東城高校の対戦は、団体戦では決着がつかなかった。
このため、代表戦で勝敗を決することになった。

代表として試合に臨むのはキリノである。

キリノは気迫溢れ、集中力が極限まで高まっている。
これで負けるとはとても思えない。
だが、キリノ母の退院を知ると緊張の糸が切れ、いつもの注意散漫なキリノにもどってしまい、敗れてしまう。
室戸高校剣道部は、ここで敗退した。

本作では、剣道の強さを、自分の持っている技、気迫、集中力を出し切れることと描いている。
実力を出し切れることも、強さなのである。

前回のキリノとサヤの勝利は、実力を最大限に発揮してのもの、聡莉と都の敗北は、逆に自らの不注意や動揺によって実力を十分に出せないためのものだった。
そして今回のキリノの敗北は、緊張の糸が切れてしまい、実力を自分の中から引き出すことが出来なくなってしまってのものであり、コミカルに描かれておもしろいのだが、リアリティをかんじた。

(以下2008/02/07追記)

【小西について】
インターハイのお話で気になる人物と言えば、やはり小西である。
小西は勝利することに強く執着し、勝利のためには卑怯な手段を躊躇しないという、「バンブーブレード」には珍しいアクの強い人物である。

だが小西は、珠姫に敗れ、激しい精神的ショックから立ち直れないようである。

今回の小西の回想によると、小西は、周囲から、常に勝つことを期待されているという圧力をかんじていたようである。
これが、たとえ卑怯な策を用いても勝とうとした理由の一つのようである。

自分が一度上げた成果にこだわってしまい、周囲の期待に応えようとし、もし期待に応えられなければ、自分は価値の無い人間と見なされ、人間性まで全面否定され、見捨てられるのではという恐怖を抱いてしまい、無理をしてしまうことは、誰にでもあり得ることである。

特に小西の場合、自分が評価されるのは剣道が強いからだと思い込み、強くない自分など誰にも相手にされないのではと思っているようにみえる。
小西が、弱った相手を嬲り、嗜虐的な笑みを浮かべるのは、自分より弱いものを捌け口にしているのかもしれない。
あの卑怯さからは、負けたら見捨てられるという恐怖心の強さが逆に伺えるようにおもえる。

だが、小西ファンの少女たちは、小西が事実上敗れても、小西を慕い続けている。
東城高校剣道部の部員たちも顧問も、小西が珠姫に手も足もでなかったことに失望している様子は無い。
小西のまわりの人々は、たとえ小西が剣道の強さを失っても、小西の人間性を否定することはないように見える。

このまま小西が退場するのは、惜しい気がする。
小西のことをもう少し深く描いてほしいところである。

(以下2008/02/11追記)
【大会後の室等高校剣道部】
室戸高校剣道部にとってのインターハイが終わった。

対戦には敗れたが、部員たちも、顧問のコジロー先生も、悔いは無さそうである。
剣道とは身体と心を鍛錬するスポーツであり、勝ち負けだけを競うものではなく、対戦では未熟さを含めた今の自分たちを出し切れたのであり、敗れたとはいえ悔いはないということのようである。

試合ではキリノのために闘うサヤは格好良かった。
だがサヤは、キリノの言った「剣道部のテーマソング」という言葉に暴走。
キリノの言葉を、テーマソングを作って欲しいという意味と解釈し、徹夜でテーマソングを作り上げた。
部員が集まっての昼食では、サヤは寝不足の不気味な笑みを浮かべ、聡莉だけでなく都まで恐れさせる。
だがここでキリノは、剣道部のテーマソングはブレードブレイバーの歌と発表する。
茫然自失のサヤの書いた譜面は風に飛ばされ、サヤは譜面を追って噴水に飛び込む。

人に何か頼まれたと勘違いしてはりきり、勘違いに気付いて全てを無かったことにしたくなるサヤの姿には、共感するものを抱いた。

そしてサヤは、その日の部活を欠席するのだった。

ところが、足を怪我した珠姫は、部活に顔を出した。
怪我しているんだから休んでいいんだぞ、という言葉に、珠姫は上手くこたえられないのだが、剣道部のみんなと一緒にいたいことが、珠姫の出席した理由なのだとおもう。
コジロー先生は、それではと珠姫に剣道の指導を頼むのだが、嬉しそうな珠姫の表情が印象的であった。

【予告】
次回「アルマジロとセンザンコウ」
予告ナレーションによると、次回はアニメオリジナルのお話のようである。
楽しみである。

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