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篤姫 6話「女の道」

  • 2008/02/11(月) 18:53:37

於一、斉彬に対面、養女に望む理由を問うが?!
菊本自害、その真意は?!

【感想概略】
今回は、島津本家の養女に望まれた於一の内面と、於一を大事に思う侍女・菊本を中心とするお話である。
手放しで喜ぶ父・忠剛と今泉島津家の家臣たち、その一方で父母や兄と離れ離れになりたくないと思い、なぜ本家の養女という言わば破格の待遇を受けることとなったのか納得がいかない於一の内面、そして前回於一を妻にと忠剛に申し入れながらその話が消滅してしまった尚五郎の悲しみと、西郷と大久保、ジョン万次郎などの周囲の人々の反応が描かれ、おもしろかった。

また、鹿児島湾の沿岸警備のための砲台群の建設、斉彬に対しどうしても疑う心を抱いてしまう忠教の複雑な思いなどが描かれ、幕末前夜の薩摩ならではの雰囲気がかんじられた。

【今泉島津家、於一が本家の姫に望まれたことを喜ぶ】
前回、薩摩藩主・島津斉彬は、忠剛に、於一を養女にもらい受けたいと申し出る。
この時代、同じ島津家とはいえ、本家と分家の差はとてつもなく大きく、分家の娘が本家の姫になることはまさに破格のことである。
忠剛は身に余る栄誉と大感激、喜んでこの話を受け入れた。
城から屋敷に帰った忠剛は、早速家中の人々にこの話を伝えると、皆大変な栄誉と大感激、大喜び。

そして、長年於一を世話してきた侍女・菊本は、大感激と同時に感慨深げである。
於一の母・幸は、喜んではいるようだが、他の人々に比べると、どこか冷静なようである。

だが、当の於一は今ひとつ実感が湧かず、皆が言うほど素晴らしいこととも思えないようである。

ここでは、於一の内面と同時に、大名本家の姫になることに対し、皆が皆、必ずしも同じ価値をかんじている訳ではないという描き方が興味深い。

【忠剛、尚五郎に謝る】
その夜、忠剛は、尚五郎のことを思い出した。
何と、於一が本家の姫になるという話を聞いた途端、嬉しさの余り忘れていたのである。
夜中だというのに、尚五郎の肝付家へ行こうとし、妻・幸に引き止められる忠剛である。

そして翌日、忠剛は肝付家へ赴き、尚五郎に事情を説明して頭を下げた。
あまりのことに一瞬頭が真っ白になる尚五郎だが、於一の栄誉を祝い、自分のことはお気になさらずにという尚五郎は、立派だと思う。
そして尚五郎は、自分が於一と一緒になりたいと申し出たことは、こうなっては於一の心の重荷になるだけであり、内密にしてほしいと忠剛に頼む。

尚五郎の父・兼善は、よう言うた!と尚五郎を誉めるのであった。

だがやはり、尚五郎は、全く平気でなかった。
剣術の稽古では、木に激しく打ち込みまくる。
異様な気迫に、ともに稽古する若者たちは首を傾げる。
尚五郎はついに練習用の木を撃砕。
皆をびびらせるのであった。

ここら辺は、尚五郎が気の毒なのだが、コミカルでおもしろかった。

【ジョン万次郎、1850年代初頭の世界情勢を語る】
この頃、薩摩藩では沿岸警備のため、鹿児島湾に多数の砲台を建設し、大砲を設置していた。
砲台設置の中心となって働くのは、ジョン万次郎である。

尚五郎は、砲台工事現場のジョン万次郎の元を訪れる。
なぜこのような備えが必要なのか、不思議そうな尚五郎に、ジョン万次郎は語る。
アメリカは先年(1848年)、隣国メキシコとの戦争に勝利。
メキシコから領土を奪い、合衆国領は太平洋に達した。
太平洋に到達したアメリカは、次は海を越えて日本との交易を求めてくるだろうと。

なぜ日本のような小さな国に?と不思議そうな尚五郎。
日本を小国と考えるのは、小松清猷の塾で地球儀を見たからであろうか。

するとジョン万次郎は、いまの世界三大都市は、イギリスのロンドン、清国の北京、そして日本の江戸だと語り、今に各国が交易を求めて日本に来航するという。
戦にならぬために軍備が必要と語るが、これはお殿様の受け売りと笑う万次郎である。

ここら辺は、米国のペリー艦隊来航前夜の雰囲気がかんじられ、おもしろい。

【尚五郎、ジョン万次郎に打ち明ける】
尚五郎は、ジョン万次郎に、好きな人を奪われたことを話す。
その人に自分の気持ちを伝える気はない、伝えても重荷になるばかりだという尚五郎。
すると、自分なら話すというジョン万次郎である。

この場には、小松清猷の妹・お近もいた。
お近は、後に尚五郎の妻になる人物なのだが、前回は「アメリカでは、女性は好きな人と一緒になる」というジョン万次郎の話に興味を示し、今回は尚五郎の想いを聞いている。

これが今後のドラマにどのような影響を与えるのか、楽しみである。

【於一、斉彬との対面を訴える】
於一は、島津本家の姫となることに、すっきりしない様子である。
まず、父と母、兄と離れたくない、という気持ちがあった。
母・幸は、これを打ち明けられると、於一の気持ちに理解を示す。
子どもっぽい甘えた心だと笑ったり、我がままだと頭ごなしに叱ったりしないのは、立派だと思う。

そして、於一には、何故自分が選ばれたのか、全く見当がつかない。
島津家の分家・御一門四家には、於一以外にも姫はいるのである。
於一は、納得のいく理由が知りたかった。

於一は、父・忠剛に、藩主・斉彬に会って自分を養女に望んだ理由を問いたいと訴えた。
忠剛は、於一の訴えを、分家の子女にあるまじきことと一喝。
だが幸は、良いではありませんか、と於一の肩を持ち、いずれ父と娘になる間柄なのですから、会ってくれぬことはありますまい、と忠剛の説得を試みる。

忠剛は、今更ながらに気付いた。
斉彬と於一が「父と娘」になるということは、於一は忠剛を父とは呼べなくなるのである。
神妙な表情になる忠剛。

間もなく、於一は斉彬に会えることになった。

【於一、鶴丸城へ出発】
侍女・菊本は、於一が本家の養女に望まれたと知って以来、どこか様子がおかしい。
於一が眠る時は、於一の顔をずっと見つめている。
そんなに見つめられては眠れないと笑う於一だが、そうじゃ、床を並べて一緒に寝よう!と提案、押し切るのであった。

そして、於一が斉彬に再び対面する日。
侍女・菊本は於一にいう。
女の道は一本道。
さだめに背き、引き返すは、恥にございます。

於一は駕籠にのり、菊本に微笑みかけて出発した。
菊本は、手をつき頭を下げて見送り、於一の行列が見えなくなっても頭を下げ続けた。

【於一、斉彬と対面】
城で斉彬と対面した於一は、何故自分が本家の養女に望まれたのか問うた。

斉彬は言う。
まさにそういうところが気に入った、自分の人生を他人任せにしないこと、疑問を抱いたらとことん知ろうとするところに惹かれたのだと。
そして、於一は母に似ているという斉彬。
斉彬の母もまた風変わりな女性であり、自分用の甲冑、そしてたくさんの書籍携えて嫁入したのだと。

斉彬は、主体的に生きようとする於一の本質を評価した上で、本家の姫に望んだのである。
於一は、自分という人間を見込んだ上で養女に望まれたことを知り、養女の件を納得した。

「篤姫」では、今のところ於一は他者の決定に従って生きるしかない状況である。
それでも於一はせめて決定の理由を知りたい、運命の連れてきたものに自分なりの前向きな意味を見出したいと思い、他者に決定権を握られてはいても、自分の主体的な意思を手放さない人物と描かれている。
この於一の生き様が、「篤姫」のおもしろさの大きな要素の一つになっているとおもう。

【菊本自害】
斉彬との対面を終え、城から屋敷に帰った於一。
於一は納得がいったという笑顔で、父・忠剛と母・幸に、対面について話す。

すると、侍女が慌てて駆け込んできた。
侍女・菊本が自害したというのである。

血相を変えた於一は、制止する忠剛の声を振り切って飛び出し、部屋へ駆け込むと、懐剣を握った菊本が倒れていた。
見てはならないという忠剛を振り切り、於一は菊本に取りすがり、菊本を離さず、菊本の名を呼び続けた。

【予告】
次回「父の涙」
次回は、自害した菊本の真意と、於一の今泉島津家での最後の日々が描かれるようであり、楽しみである。

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