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篤姫 10回「御台所への決心」

  • 2008/03/09(日) 23:59:40

於一改め篤姫、鶴丸城から脱走?!

【感想概略】
今回は、篤姫は、義父・島津斉彬から、篤姫を将軍へ嫁がせるつもりであることを伝えられ激しく動揺するが、斉彬と腹を割って話し、将軍への嫁入を篤姫が自身の意思として受け入れるお話である。自分の意思と自分自身の人生を生きることを放棄しない篤姫の生き様が描かれ、おもしろかった。
そして、幾島が篤姫を主君と認め、徹底的に篤姫に付き従う覚悟を決めるお話でもあった。

同時に、ペリー再来航をめぐる幕閣と徳川斉昭の溝の深まり、相変わらず暗愚を装う家祥、などなど、江戸幕府の政略面が描かれ、薩摩では、西郷や大久保、有馬新七などといった下級武士たちの間に、武力で開国を求める外国勢力への強い反感が広がる様子が描かれ、幕末独自の時代性がかんじられた。

【幾島、篤姫に苦戦】
幾島は、篤姫の将軍への嫁入について、斉彬から口止めされていた。
このため幾島は、目的を一切言わず、びしびしと篤姫を教育する。
だが幾島のスパルタ教育の目的がまるで分からない篤姫にしてみれば、ファーストレディー教育は無意味なものとしか思えないようで、まじめに取り組む気になどなれない様子である。

好きな字を書くようにいわれ、篤姫は「乾坤一擲」(運命をかけて大勝負すること)と大書。
ここまでは真面目にやっていたようである。

が、幾島がお手本を仮名で書いている間、篤姫はまぶたに目を書く。
これは以前、菊本の度肝を抜いたイタズラである

まじめにやる意味が見出せない篤姫は、隙あらば幾島をからかいたくなるようである。
まずは、奥女中たちにまぶたの目を見せて驚かせ、効果を楽しんだ。
そしていよいよ幾島に見せる。
が、無視されてしまい、おもしろくなさそうである。
ここら辺はコミカルでおもしろかった。

【薩摩に攘夷論が広がる】
篤姫が幾島にしごかれている頃。

薩摩では、西郷や大久保、有馬新七などといった下級武士たちの間に、武力で開国を求める外国勢力への強い反感が広がっていた。
有馬たちは、剣術稽古の際、ペリーの似顔絵や「夷人」と書いた紙を木に貼り付け、木刀で殴りまくるのである。

だが、同じ薩摩でも、外国勢力への考え方は様々である。
肝付尚五郎は、ペリー来航以前にジョン万次郎と出会い、ある程度は外国事情について知っているためか、必ずしも外国勢力に強い反感を抱いてはいなかった。
尚五郎は、有馬たちの見せる外国へのあまりの敵意の激しさに、普段は物静かな大久保ですら外国には強い反感を抱くことに、戸惑う様子である。

【尚五郎、アメリカ事情を西郷たちに紹介】
尚五郎は、ジョン万次郎に出会ったことを、西郷と大久保に話しはじめる。
外国への敵意を少しでも和らげてほしい、偏見に判断を曇らせないで欲しいという気持ちからのようである。

尚五郎が、ジョン万次郎から聞いたアメリカ事情を紹介した時、西郷と大久保は全く異なる反応を見せた。

西郷は、国民投票による国家元首の選出、身分のない平等な社会といった日本とは全くことなるアメリカの様子に好奇心を抱き、目を輝かせる。
一方、大久保は、聞く価値すら認めず、途中で呆れて立ち去ってしまった。

ここら辺、これまでもっぱら真面目で律儀な面を見せることの多かった大久保が、後の明治政府の最高実力者を伺わせる一面を見せているようで、興味深かった。

「篤姫」では、お馴染みの人物たちは、これまで割合上手くやってきた。
だが、米国の開国要求をきっかけに、人物たちはそれぞれ多様な考え方を抱く姿が描かれており、後の生き様を伺わせ、興味深かった。

【篤姫、鶴丸城から脱走?!】
篤姫は、無意味と思われることを強要されても、反感を抱くばかりである。
幾島は斉彬に、将軍への嫁入について篤姫へ説明するよう進言する。

斉彬は幾島の提言を受け、篤姫に将軍への嫁入の話を明かす。
が、詳しい事情は一切説明しなかった。

斉彬の真意が分からず、将軍への嫁入に納得がいかず精神的に追い詰められた篤姫は、ただ母・幸に会いたいとおもい、今泉島津家を目指して鶴丸城からの脱走を試みる。

途中、幾島に見つかっても逃亡をあきらめず、瞬時に走り出して別ルートからの脱走を目指すあたりはコミカルでおもしろく、同時にその時に一瞬の決断力、度胸、不屈の精神といった一面も見せており、興味ぶかかった。

【篤姫、将軍への嫁入を決意】
脱走に失敗した篤姫は、斉彬と対面する。
そして、斉彬と囲碁を打ちながら真意を聞いた。
この時篤姫は、実は打ち筋から斉彬が真実を口にしているか試していたのだが、大名を相手にとてつもない度胸であり、この辺りには凄みすらかんじられた。

篤姫は斉彬の話に納得し、将軍への嫁入を受け入れた。
たとえ他者の決めた選択であっても、篤姫は納得の上で受け入れ、自分の意思で決意した。
自分の意思を決して放棄せず、自分自身の人生を前向きに生きようとする篤姫の生き様は、格好良かった。

【予告】
次回「七夕の再会」
次回は久々に篤姫と尚五郎が対面するようである。
楽しみである。

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はじめまして

すごい、内容を完璧に網羅してますね。
ぼーっと見てしまっているので、「ああ、あそこはそういう意味あいを含んでいたのか」というのがハッキリして嬉しいです。
それにしても、あんな閉鎖空間で、よくあれだけのドラマが起こせるものだと感心してしまいます。

  • 投稿者: 低木
  • 2008/03/10(月) 13:58:18
  • [編集]

低木さん、コメントありがとうございます。

お褒めいただき、ありがとうございます。
今後もなるべくお話の内容を網羅できるようにしたいと思います。
お話の意味合いについては、奇抜な解釈をしてしまっているかもしれず、お恥ずかしい限りです。

「あんな閉鎖空間で、よくあれだけのドラマが起こせるものだと感心してしまいます」という低木さんのご意見に、自分も同感です。
お篤の前に立ち塞がるものは毎回パワーアップしますが、それをどうやって乗り越えていくかが今後も楽しみです。

  • 投稿者: 矢文
  • 2008/03/11(火) 00:35:33
  • [編集]

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