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篤姫 第11回「七夕の再会」

  • 2008/03/16(日) 23:59:27

尚五郎、鶴丸城で篤姫と再会!

【感想概略】
今回は、篤姫との別れをなかなか受け入れることのできなかった尚五郎が、篤姫の人間的成長とその進む道を受け入れ、尚五郎自身は自分にしか果たせない役割があることを漠然とだが悟りはじめるお話であり、尚五郎の内面の葛藤と前向きに生きる道をようやく見出していく姿が描かれ、後の若き家老・小松帯刀をかんじさせて興味深く、おもしろかった。

同時に、12代将軍家慶の死により動揺する幕閣が描かれるのだが、ここで家祥が暗愚を装う理由の一端らしきものがうかがえた。

ペリー艦隊の開国要求に対し、タカ派・徳川斉昭は戦争してでも開国には反対と主張する。
だが、戦争となれば家祥の采配で戦うことになるという老中・阿部正弘の言葉に、斉昭は、戦争という選択肢はあり得ないと思い知らされた様子である。

もし家祥が英邁ならば、幕閣や斉昭は、幕府の実力を無視した無謀な策を外交に限らず推し進めるかもしれず、これが家祥が暗愚を装う背景の一つだろうかと思えた。

また家祥は、大奥出入りの商人に瓦版を提出させ、幕閣の前では記事の内容を単純に面白がっているように振る舞うが、家祥の真意は、民情を知るための情報収集におもえる。

家祥は以前、斉彬に対し、参勤交代の際に多くの地域を見聞できるのは薩摩の強み、と発言するなど、情報を重視する姿が描かれている。
実は幕閣の思いもよらぬ方法で、江戸城にいながら様々な情報を集めているかもしれない。
いずれ、家祥の真意が明かされることが楽しみである。

【篤姫、ファーストレディー教育に前向きに取り組む】
前回、篤姫は将軍への嫁入を受け入れることを、自らの意思で選んだ。
覚悟を決めた篤姫は、幾島のファーストレディー教育にも前向きに取り組む。

篤姫の真面目に取り組む姿、そして上達ぶりに、幾島も嬉しそうである。
だが、幾島にわざとまずいお茶を点てるなど、イタズラを思いつくと、幾島をからかいたくなるようである。
イタズラもまた、篤姫の愛情表現の一つなのかもしれない。

ここら辺はコミカルで面白かった。

【斉彬、篤姫の将軍への嫁入を今泉島津家へ伝える】
薩摩藩主・島津斉彬は、篤姫の将軍への嫁入を、篤姫の実父・今泉島津家の忠剛に伝えた。

忠剛は、篤姫が藩主・斉彬の養女に望まれた時は、分家の娘が本家の姫にという驚きと嬉しさで他のことが全て頭から吹っ飛んでしまっていた。
だが、将軍への嫁入の話はそれ以上であり、嬉しいとは思うが驚きの方がはるかに大きい様子である。

篤姫の母・幸は、大興奮の忠剛と比べると冷静に見えるが、それだけ篤姫のことを理解し、信頼しているのだとおもう。

【篤姫の兄・忠敬、御台所の話を尚五郎に明かす】
篤姫の将軍への嫁入は、篤姫の家族のみに伝えられた内密の話である。
だが、篤姫の兄・忠敬は、この話を肝付尚五郎に伝えた。

忠敬はおしゃべりな男であり、誰かに将軍への嫁入のことを話したくてたまらず、しかし話が広まっても困るので、口の堅い尚五郎にこっそりと明かしたのである。

これを聞いた尚五郎、篤姫が島津本家の姫となってただでさえ手の届かぬ存在になってしまったと思っていたのに、将軍の御台所はそれ以上であり、途方に暮れる様子である。

忠敬は他言無用の話を洩らしたくせに、動転する尚五郎の顔をみて、何やら得意げである。

ここら辺は、コミカルでおもしろかった。

【尚五郎、小松清猷を訪ねる】
尚五郎は何事かを決意し、かつての学問の師・小松清猷(きよみち)の屋敷を訪れた。
清猷は現在、藩主・斉彬の側近である。

話を切り出そうとする尚五郎。

だが、西郷と大久保が釣りの獲物を届けに来訪。
次に清猷の妹・お近も挨拶に顔を出した。
さらに皆でお香を聞こう、いくつかの香の香りの異同を当てるゲームをしよう、ということになってしまう。

お香は初めての西郷と大久保をはじめとして、みんなゲームを和気あいあいと楽しむのだが、尚五郎だけは始終落ち着かない様子である。
ここら辺はコミカルでおもしろかった。

ようやく尚五郎は、江戸へ行く許可を藩主・斉彬から得たいと清猷へ申し出た。
今は理由を言えないという尚五郎を何とかフォローしようとする西郷と大久保は、何て友人おもいなんだろうと思う。

尚五郎はすっかり余裕を無くし、感情が昂ぶって大きな声をだしてしまう。
だが、清猷は決してとがめず、穏やかに話を聞こうとし、理由を聞けなくて尚五郎の必死な様子から、何と江戸行きについて斉彬へ働きかけるのである。

そしてお近は、尚五郎が江戸行きを望むのは、江戸へ行ってしまう篤姫の近くにいたいからと察する。
お近は尚五郎に好意を抱いているようだが、篤姫のことを忘れられず一方お近のことは全く恋愛の対象と見ていない尚五郎に、複雑な様子が描かれ、興味ぶかかった。

【尚五郎、斉彬に召し出される】
尚五郎は、藩主・斉彬から鶴丸城へ召し出された。
斉彬が尚五郎を呼んだのは、西郷について尋ねるためだった。

これより以前、斉彬は藩内に改革案を求めた。
そしてその中で、特に西郷吉之助の意見書が優れていることに感銘を受けた。

だが身分制社会では、藩主が下級武士と会うことは容易ではない。
それで尚五郎を通じて西郷について聞くことにしたのだという。
そして尚五郎に、西郷たちと藩主・斉彬との窓口の役割を果たしてほしいと告げる。

さっそく斉彬は、現在若い藩士たちが関心を持っていることは何か、尚五郎に尋ねた。
尚五郎は、米国艦隊による開国要求以来、多くの藩士たちが攘夷論を支持していると伝える。

斉彬は、尚五郎も攘夷派か尋ねた。

すると尚五郎、外国にも良い点や学ぶべきところはあり、感情的に拒絶することには賛成できないこと、また日本の良い点を外国に紹介することもできるのではと言う。

尚五郎のような考え方は、当時としては少数派である。
斉彬は、何故そのような考え方を持つに至ったのか尋ねた。

すると尚五郎、かつてジョン万次郎に出会い、外国事情を聞いたことを明かし、それはジョン万次郎を小松清猷が屋敷に招いていたからであり、小松先生のお蔭という。

確かに、情報源はジョン万次郎であり、出会いは小松清猷のおかげかもしれない。
だが、尚五郎が独自の考えに至ったのは、尚五郎自身の力である。
もっとも尚五郎は、自分の力に全く気付いていない様子である。

斉彬は、尚五郎の考え方と、尚五郎という人間そのものに興味を抱く。
そして尚五郎の長所と、尚五郎がその長所を活かしきれていないことに気付いた様子である。

【尚五郎にしか果たせない役割とは?】
尚五郎は、身分と人間性を同一視せず、相手が何者であろうと人間性を尊重する。

これまで尚五郎は、西郷やジョン万次郎といった身分が高いとは言えない人々と偏見を抱かず付き合い、それどころか人間としては西郷やジョン万次郎には敬意を抱き、何かを学びとってきた。
これは尚五郎の長所であり、強みなのだとおもう。

その一方、尚五郎は、身分と人間性は同一でないと思うあまり、自身の属する上級武士という立場でこそ果たしうる役割のあることを、あまり自覚していない様子である。

斉彬は、尚五郎に、身分や家格にとらわれずに様々な人と交わることは大事なことだが、上級武士である尚五郎には、尚五郎にしか果たせない役割があるという。

西郷たちと藩主・斉彬との窓口の役割は、「尚五郎にしか果たせない役割」の第一歩なのだろう。
ここら辺、後の若き家老・小松帯刀の一端を伺わせ、興味深かった。

【尚五郎、篤姫と再会】
さらに尚五郎、斉彬へ、お由羅騒動で遠島とされたまま許されない大久保の父の赦免について尋ねた。
いずれ赦免となると答える斉彬だが、ここから、かつて篤姫に、お由羅騒動で処罰されら者の赦免について尋ねられたことを思い出す。
そして、真正直な尚五郎の発言の内容から、尚五郎が篤姫に好意を抱いていたことを理解した。

すると斉彬、篤姫に会いたいか尚五郎に尋ねた。
そして尚五郎の意思を聞くと、早速篤姫を呼んだ。

篤姫は久々に尚五郎と会えると知ると、生け花の稽古で手にしていた花を掴んだまま、お城の廊下を走りぬけて駆け込み、半年振りに尚五郎と再会した。

ここら辺、粋な殿様・斉彬が格好良かった。

【尚五郎、篤姫と囲碁を打つ】
尚五郎は篤姫と、久々に囲碁を打った。
久しぶりに会えたことににこにこと嬉しそうな篤姫。

だが尚五郎が御台所の話を聞いていると知ると、不安そうに、わたしは御台所になれるとおもいますか?と尚五郎に尋ねた。

この不安そうな顔は幾島や斉彬には見せないものである。
篤姫は、運命を自分の意思で受け入れたとは言っても、意志の力で不安を押さえつけているところが伺えた。
そして、対等の友人だからこそ打ち明けることの出来ることというのは、あるものである。

尚五郎は篤姫の問いに、なれると思います、あなた様なら必ずや、と即答。
不安を尚五郎に打ち明けることのできたこと、そして尚五郎の篤姫という人間を信頼しての言葉は、何よりも篤姫の心に力を与えたようである。

篤姫は、父と母のことを、兄のことを、そして薩摩のことを、尚五郎に託すことを頼んだ。
尚五郎は、しばらく会わない間に篤姫が人間的に成長し、運命の連れてきたものを自分の意思で受け入れていることを理解した。

尚五郎は、篤姫との別れを受け入れ、自分の意思で自身の人生を突き進む今の篤姫を受け入れ、そして尚五郎にしか果たせない役割を果たすことを、見出し始めたようである。

尚五郎が去った後、斉彬は篤姫に、尚五郎を男性として意識したことはないのか尋ねた。
すると篤姫、ある訳がない、向こうもわたしをおなごと思ったことは一度もないはず、と断言。
斉彬を苦笑させるのだった。

【予告】
次回「さらば桜島」
次回で薩摩を舞台とするお話は一段落のようである。
お話の転換点の一つとなる回のようであり、楽しみである。

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この記事に対するコメント

こんにちは

今回も復習させて頂きました。

家祥関連の推理、すごい。これは後々家祥の良いところとして篤姫に見出されていくんでしょうね。
自分は、何となく彼は装っているのではなくて、サヴァン症候群なのではと思ってます。局所的にすごく頭が回るというか…。というのも、これは反則的な推理ですけど、NHKで「暗愚を装う」というのは少々ヤバイのではないだろうか、と。民間の薔薇のない花屋というドラマでは、「盲目を装う」というのをやってたのですが、NHKでは許可が下りない気がしたもので…。考えすぎかな

囲碁の場面の最後、どちらかといえば尚五郎が泣くべきところで、キョトンとしているべき篤姫が泣いちゃってましたね。演者の性格が出ているというか…余計に好ましく思いましたが。
斉彬は本当に器が大きいですね。何を言われてもハイと答えたくなる、すごいオーラ。

  • 投稿者: 低木
  • 2008/03/17(月) 18:02:24
  • [編集]

低木さん、コメントありがとうございます。

お褒めいただき、ありがとうございます。
家祥は依然として謎が多く、少し変わったことがあると実は何か裏があるのではと思ってしまいます。

家祥の振る舞いについての低木さんの仮説はすごいとおもいました。
傍目には奇矯と映る行動をとりながら、その一方で優れた知力を持ち、しかし本人にとってそれは自然な振る舞いであって暗愚を演じている訳ではないという可能性は、考えませんでした。
家祥の真実が明かされることが楽しみです。

お篤と尚五郎との囲碁の場面は、自分も好ましく思いました。

斉彬の器の大きさ、自分も同感です。
今回、斉彬もお篤と尚五郎に深く関わっていましたが、器の大きな殿様であり、人生の先輩でもある姿が格好良かったとおもいました。

  • 投稿者: 矢文
  • 2008/03/17(月) 23:32:37
  • [編集]

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