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バンブーブレード 24話「剣と道」

  • 2008/03/20(木) 21:07:07

【感想概略】
今回は、前回描かれた各人の抱える問題及び剣道部の危機が解決されるお話である。

前々回の関東大会の敗退へのショック、および剣道部所属者による暴力沙汰の発生により、剣道部及び部員たちはそれぞれ問題に直面してしまっていた。

珠姫は初めての敗北を受け止めきれず迷走。苦痛から逃れるため、苦痛の原因となった剣道そのものを、仲間もろとも切り捨てようとする。
都は勝ちたい相手との差が努力してもまるで縮まらないと思えることに絶望し、努力を続けることに疑問を抱き、ダンくんにまであたってしまう。
キリノは剣道部活動停止の危機を一人で抱え込み一人で解決しようと一人苦悩する。

苦悩する仲間の姿に、仲間たちも心を痛める。
ダンくんは都の気持ちを十分理解できなかったと苦悩。
これまで都の稽古に付き合ってきた聡莉も、部に顔を見せない都を心配する。
サヤは、仲間を大事に思うあまり自分一人で全てを背負い込もうとするキリノに、心を痛める。

それぞれの問題を、仲間の支えも得て乗り越えていく人物たちの内面が描かれ、おもしろかった。


なお珠姫の敗因について、個人的には勝ちをあせって自分を見失ったという、気迫と集中力の問題が主な敗因かとおもっていたのだが、今回のお話を見ると、そもそも凛の強さが珠姫を上回っていたことこそが、珠姫の敗因のようである。

本作では、剣道の試合の勝敗を左右するのは、まず剣道の腕、そして試合への気迫と集中力であり、自分の力を出し切れることも含めての強さであり、たとえ格下の相手でも、気迫と集中力に劣れば、敗れてしまうものと描いている。
これまで聡莉や都、そしてキリノは、試合中に集中力という点で問題を抱えてしまい、勝利に手の届かない姿を何度か見せている。そして珠姫はこれまで隔絶した強さを見せており、集中力に劣ることさえなければ、敗北はないのではと思えた。

だが珠姫と凛の試合を思い返すと、いくら珠姫が勝ちを焦っているとはいえ、凛は珠姫を圧倒していた。凛はただでさえ強く、ましてや集中力で劣る状態で勝てる相手ではなかったということのようである。

なぜ凛の強さは珠姫を上回っていたのかであるが、凛の才能は珠姫に匹敵するところがあるのかもしれないが、それ以上の要素として、凛はこれまで敗れるたびに自分を客観的に見つめなおし、自分の弱点を克服すると同時に、長所を伸ばしてきたと思われる。
敗れたことがあるからシナイダーは負けないという凛の言葉は、このことも指すようである。

一方、珠姫は、負けたことが無いので、自分の敗因及び相手の勝因を分析しようがなく、何故負けたのか自分の短所を客観的に見つめなおしようもなく、自分の弱点を克服する必要に迫られることがなかった。
これが凛の珠姫の差のようだが、つまり珠姫には、これからまだまだ強くなる可能性が大きいということに思える。
珠姫の強さは、持って生まれた才能、才能を磨く日々の鍛錬、そして試合への集中力と気迫であるが、凛に敗れたことにより、次回以降、珠姫はさらに成長するようである。

気になるのは、凛の真意である。
もしかしたら、かつての凛も負け知らずであり、初の敗北に打ちのめされ、立ち直るのに苦労したことがあるのかもしれない。
凛の真意は、いかに珠姫が強くとも絶対負けないことはありえず、だから珠姫を大事に思えばこそ、珠姫に敗北するとはどういうことかを、そして敗北を教訓としてさらに自分を磨くことができることを伝えたかったのかもしれない。

珠姫への凛の真意が描かれるも楽しみである。

【珠姫、敗北を乗り越える】
珠姫に敗北を受け入れ、乗り越えるきっかけを与えたのは勇次であった。
関東大会の前、珠姫は勇次に、負けるとどんな気分がするのか尋ねたのだが、そのときは答えが聞けなかった。

この問いに勇次は、改めて答えた。
今の珠姫と同じ気持ちであり凄く悔しい、そしてもっと頑張って次は勝とうと思う、そうして勝つことが出来れば悔しさよりもっと大きな喜びがあるのだと。

これまで負けたことの無い珠姫は、何とそれまで「悔しい」という気持ちを抱いたことがなかったのである。
さらに負けたことが無いので、日々の鍛錬を欠かすことはないが、自分の長所短所を分析して自身をより高める必然に迫られることがなく、自分より実力が上の相手に勝つための努力というものは、全く必要がなかった。

勇次の言葉に珠姫は、敗北を受け入れ、自分の中の悔しいという気持ちを認め、凛に敗れた弱点を克服することを決意する。

珠姫は、凛との試合の最大の敗因は、凛の方が剣道の腕が上であることと結論した。
試合では珠姫は勝ちに焦っていたかもしれないが、集中力以前に、そもそも実力で凛に劣っていたというのである。
特に、凛の上段は手強く、改めて上段に勝つ方法を学ばねば凛には勝てないと判断する。

そして珠姫は、上段使いに勝つ方法を求めて最終的にコジロー先生の元へ辿り着き、コジローへ教えを請い、コジローの心をも再生させるのである。

【剣道部活動停止の危機】
剣道部活動停止の危機は、暴力沙汰を起こした外山と岩佐が自発的に退部届を提出したことで回避された。
この二人、キリノに借りを作りたくないのだという。

キリノは、部員が事実上自分一人になっても決してあきらめず、前向きさを失わず、とうとう再び部を盛り上げてしまった、まさに不屈の精神の持ち主である。
外山と岩佐も、どんな悪環境でも剣道部を盛り上げることを絶対にあきらめないキリノには舌を巻き、キリノのことは認めざるを得なかったようである。

実は外山と岩佐、剣道が嫌いではないことが今回明らかになった。
もしかしたら外山と岩佐には、フレンドリーなコジロー先生の指導はあまり適しておらず、むしろ以前登場した林先生のような厳しい顧問の方が、外山も岩佐も自分の長所を良い方向へ伸ばせたのかもしれない。

この二人、剣道部を再生させたキリノの姿に、再生した剣道部の新しい部員たちの姿から、何かを得たようである。

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この記事に対するコメント

前半は前回に続き、鬱展開でしたが、聡莉が都に激情して説教をする場面がすごく印象的でした。また、外山が良心で退部届を出したことにも驚きました。部もまとまりを取り戻してきたところで、あと残り2話ですが、どのような展開になるのか楽しみです。

  • 投稿者: ハル
  • 2008/03/21(金) 22:37:24
  • [編集]

ハルさん、コメントありがとうございます。

今回の聡莉に、自分も強い印象をうけました。
都に凄まれても拒絶の言葉をぶつけられても引き下がらず、都の腕を掴んで離さず、自分の信じるものを訴えた聡莉は、格好良かったとおもいました。

外山と岩佐が自ら退部届を出したことには自分も驚きました。

今回のお話で剣道部員たちはそれぞれの問題を乗り越える一歩を踏み出しさらなる前進が期待されるところですが、残り二話は一体どのようなお話になるのか、自分も楽しみです。

  • 投稿者: 矢文
  • 2008/03/22(土) 05:02:16
  • [編集]

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