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篤姫 第12話「さらば桜島」

  • 2008/03/23(日) 23:59:42

篤姫、江戸へ出立!

【感想概略】
今回は、篤姫の江戸への出立までの日々と、旅立ちの日を舞台とするお話である。
篤姫と今泉島津家の人々、肝付尚五郎、西郷と大久保、などなどといった親しい人びととの絆が描かれ、本来であれば許されないもはや家臣の立場となった実の家族との水入らずの対面を取り計らう斉彬と幾島が描かれ、かつて篤姫に諫言したフクが決して篤姫を忘れておらず大事におもっているところが描かれ、家族の言葉に力を得て決意を新たにする篤姫が描かれ、それぞれの人物たちの内面が描かれており、いい話でおもしろかった。

政略面では、篤姫と忠教(後の国父・久光)の出会い、そして篤姫が近衛家の養女となることが語られ、これがそれぞれ今後の物語に影響を与えるようである。

【宴の前】
篤姫が江戸へ旅立つ日が近づいていた。
そこで、篤姫の江戸出立を祝う宴が開かれることになった。

この宴には、篤姫の実家・今泉島津家をはじめとする御一門四家や、尚五郎の実家・肝付家をはじめとする一所持ちなどなど、薩摩藩内の主な上級武士が招待されていた。

篤姫にとっては、今泉島津家の父母や兄と久々の再会であり、かなり嬉しそうである。
幾島は、嬉しさのあまり落ち着かない様子の篤姫に、今泉家の人びとを決して父母と呼んではならないと念を押す。

すると篤姫、芝居がかった口調で「忠剛どの、お幸どの」といい、ちゃんと分かっているぞと幾島に誇示するのであった。

この時の篤姫は、家族に会える嬉しさのあまり、父を父と、母を母とと呼べないことを、大したこととは思っていない様子である。

【宴のはじまり】
いよいよ宴の日である。

まずは斉彬、招待した家臣たちの当主一家を謁見の間に集め、篤姫を娘として紹介した。
篤姫、この時は、大勢の中に父・忠剛と母・幸の姿を見つけ、嬉しそうである。

次は、斉彬と篤姫、そして招待客一同で能の観劇である。

しかし、篤姫は父や母の姿を目で追ってしまい、幾島から余所見をしないよう注意されてしまう。
一方、忠剛は、能そっちのけで篤姫を眺めてしまい、幸に注意されてしまう。

尚五郎もまた、とても能に集中できず、篤姫ばかりを眺めている。
そしてお近は、篤姫の姿を追って落ち着かない様子の尚五郎に、複雑な様子である。

ここら辺、コミカルでおもしろかった。

【篤姫、島津忠教と出会う】
次に、篤姫と家臣一家それぞれとの対面である。

まずは、藩主一族である御一門四家の筆頭・重富島津家の当主・忠教及びその一家との対面である。
この忠教は、藩主・斉彬の実弟であり、篤姫と言葉を交わすのはほとんど初めてである。

忠教は、篤姫が囲碁を好むということについて、女性としては珍しいのではと尋ねた。
すると篤姫、身分制社会の中で人生の選択肢を制限されている女性だからこそかんじる囲碁の魅力を紹介する。

忠教は篤姫の言葉から、囲碁にとどまらない人間そのものに対する篤姫の考え方、自分で自分の人生を選択できない身分制社会であっても自らの意思を放棄せず主体的に生きる篤姫の強い意志をかんじたようである。

なかなかに賢く、強い意志を持ち、信念をかんじさせる篤姫に、忠教は一目置いた様子である。ここら辺、後の薩摩の実力者と、後の大奥の実力者との出会いであり、興味深かった。

【篤姫、今泉島津家の家族と再会】
いよいよ篤姫、今泉島津家の人びととの対面である。
ところが、父も母も兄もみな平伏し、篤姫を「篤姫さま」と呼ぶ。
篤姫もまた、父を父と呼べず、母を母と呼べない。
そして、上位者と下位者としての儀礼的なやり取りしかできない。

本家の姫となった以上、今泉島津家の家族は家臣として扱わねばならない。
篤姫はこのことを頭では分かっていたのだが、今更ながらにそれがどういうことかを、思い知らされた。

【篤姫、肝付家の人々と対面】
そして、篤姫と肝付家の人々との対面である。

この時、尚五郎は、大久保から託された鞠を献上した。
それは、大久保の母・フクが、篤姫をおもってつくり、お寺で無病息災のお守りとなるよう念じてもらったものだった。

さらに尚五郎、今後も今泉島津家の人びとと親しくつきあわせて頂くつもりであると伝えた。
すると篤姫、手をついて今泉島津家の家族のことを頼み、とうとう涙をこらえきれなくなってしまう。

これに幾島は、対面の一時中断を宣言した。

【篤姫と幾島、斉彬へ謝罪】
家臣に手をつくことも、泣くことも、本家の姫のとるべき行動ではなく、それは篤姫も分かっていた。
幾島に注意されると、悪かったという顔で非を認める篤姫である。

そして篤姫と幾島は、斉彬の前に参上し、対面の場で取り乱したことを謝罪した。
だが斉彬は決してとがめず、理解を示す。
あのような儀礼的なやりとりしか出来ない対面は、篤姫と今泉島津家の人びとにとって残酷だったと、反省すらしている様子である。
だが篤姫は斉彬に言う
今泉島津家の人びととは、会えば別れが辛くなるだけと。

ここで斉彬は篤姫に、江戸への道中では、まず京に立ち寄り、近衛家の養女となる手続きを済ませることを伝えた。

外様大名である島津家の姫が、将軍に嫁入することに抵抗感を抱く者もいる。
そこで、公家の名門である近衛家の養女となれば、反対する声は軽減されるのだという。

この話に篤姫、「また父上さまが変わるのですね」と冷めたような表情を見せた。
ここら辺、いかに自分の意思で運命を受け入れたとはいえ、政略に翻弄される篤姫の内面の一端が伺え、興味深かった。

【篤姫、今泉島津家の人々と水入らずで再会】
篤姫の江戸への出立の数日前。
篤姫は斉彬の前では、今泉島津家の人々とは会えば別れが辛くなるだけと言った。
だが、母から与えられた普賢菩薩を眺め、「母上…」と呟き、実は平気ではない様子である。

すると老女・広川が現れ、来客を告げ、篤姫を城内の一室に案内した。
そこには、今泉島津家の家族がいた。
本家の姫として鶴丸城へ上がる際、今泉島津家から唯一人同行を許された侍女・しのもいた。

驚く篤姫に、幾島は斉彬の指示だという。
そして幾島は侍女たちを下がらせ、自身も場を外した。

篤姫は、誰の目も気にせず、父を父と呼び、母を母と呼び、兄を兄と呼んだ。
父も母も兄も、篤姫を「於一」と呼ぶ。
そして、侍女・しのと、久々に直接言葉を交わした。
しのとは、上下の秩序を乱すことを理由に直接会話の禁止を幾島より言い渡されており、話したくても話せなかったのである。

この時の母の言葉、父の言葉、兄の言葉は、篤姫を力づけ、これ以後も篤姫の心に力を与えるのだとおもう。

今泉島津家の家族と親しい人々との水入らずの対面の後、篤姫は幾島に礼を言った。
すると幾島、全てはお殿様の言い付けと、そっけない物言いである。
思わずぼそりと「可愛げのない」と呟いて笑う篤姫である。

篤姫の前ではあくまで冷静を貫く幾島だが、篤姫の見ていないところでは、篤姫が元気になったことに嬉しそうな様子である。

【篤姫、江戸へ出立】
いよいよ篤姫が江戸へ旅立つ日が訪れた。
篤姫の一行は行列を組んで、鶴丸城を出発し、城下を通過する。

そして今泉島津家の屋敷の前で一時停止した。
門前には、父・忠剛と母・幸と兄・忠敬、そして家臣たちが平伏している。

実は忠剛、篤姫との水入らずの対面の直後、倒れてしまい、そのまま臥せっていた。
だが、この日ばかりは起きて正装し、威儀を正して篤姫の行列を迎えた。
旅立つ篤姫に心配をかけまいと、病を押して行列を迎え、篤姫のまえでは身体の不調を一切見せなかった忠剛は何ていいお父さんなんだろうとおもった。

篤姫は、今泉島津家の父と母と兄に、家臣たちに、無言で最後の別れを告げた。

西郷と大久保は、尚五郎を引っ張って船着場まで行列を見送ろうとする。
だが行列は船着場へ直行せず、別の場所へ進んでいく。
そこは、かつて篤姫と尚五郎がよく出かけた、桜島のよく見える場所だった。

篤姫は桜島に、薩摩を守ってもらえるよう祈った。
そして、尚五郎と西郷と大久保に気付くと、別れを告げた。

そして篤姫の一行は出航する。
それは大船5隻の船団であり、波を蹴立てて帆走する姿は、なかなか迫力がある。

篤姫は甲板に立ち、薩摩の海岸地帯を眺めている。
外洋を航行しているのであり、いくら海が穏やかでもそれなりに波があり、それなりに揺れる。
幾島は篤姫に、船内へ戻るよう声をかけた。

薩摩の陸地を眺めながら篤姫は「わたしはそなたが嫌いじゃ」と幾島に話を切り出した。
もはや幾島を嫌いではなく、本当は好ましくおもっているのだが、今更そうは言えない様子の篤姫である。

「存じております」という幾島に、篤姫はいう。
「故にそなたに誓う。薩摩をおもって泣くのはこれが最後じゃ」

幾島は、篤姫の誓いを受け止めた。

【予告】
次回「江戸の母君」
次回は、まずは篤姫の二ヶ月に渡る江戸への旅が楽しみであり、近衛忠煕との出会いが楽しみである。
そして、篤姫の将軍への嫁入を巡る政略劇が展開されるようであり、これも楽しみである。
さらなる波乱に篤姫がどのように立ち向かうのか、期待したい。

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この記事に対するコメント

こんにちは

復習させていただきました。人物の肩書きとかが、観ていても脳をスーッと通過してしまうので、助かります。

篤姫が尚五郎と再会するたびに、何だか切なくなりますね~。同じパターンなのに、毎回涙腺が刺激されます。
最後の誓いもカッコよかった。要所要所でカッコイイ声を出す姫ですね。
盛り上がるときにかかる音楽がまた…サントラ欲しいなあ。

  • 投稿者: 低木
  • 2008/03/24(月) 13:41:02
  • [編集]

低木さん、コメントありがとうございます。

お褒めの言葉、ありがとうございます。

篤姫と尚五郎が再会するたびに盛り上がるというご指摘、自分も同感です。
二人のそれぞれの思いをおもうと、心に訴えるものをかんじます。

「要所要所でカッコイイ声を出す姫」という言葉に、うまいことをおっしゃるとおもいました。
篤姫は、お転婆でありながらも、話し方や声に気品を表現している気がします。
怒鳴り声もヒステリックにならず、上品さをかんじさせるところは、すごいと思います。
これからだんだん年齢を重ね人間性に深みを増していく篤姫の声と話し方がどのように表現されるのかも、楽しみです。

  • 投稿者: 矢文
  • 2008/03/25(火) 01:25:33
  • [編集]

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