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速水螺旋人の馬車馬大作戦(速水螺旋人/イカロス出版)

  • 2008/05/13(火) 23:59:39

本書は、独特のこだわりのメカデザインと丁寧な描写が魅力的なイラストレーター・速水螺旋人が、「アームズマガジン」連載の「馬車馬戦記」をはじめとする、様々な雑誌や同人誌に発表したイラストコラム及びマンガを掲載した作品集である。

本書掲載作品であるが、コンピュータ登場以前のアナログ架空兵器およびその兵器に携わった人びとのドラマと架空戦記を主な題材とするイラストコラムおよび漫画、ゲームのリプレイ漫画、各種コラムやカット、などなどである。

まず本書の大きな魅力の一つは、速水螺旋人の描く架空兵器である。
本書に登場する架空兵器の多くは、コンピュータ登場以前の時代の産物であり、その時代のテクノロジーを最大限活用している知恵と工夫のおもしろさがあり、同時にアイデアに技術が追いつかないために不便な代物となっていたりするのだが、この不便さもまた、速水螺旋人による架空兵器の魅力の一つである。
そして人間の愚かさのためにバカバカしい兵器が生み出され、さらに人間の愚かさによって恐竜的進化を遂げるなど、戦争と兵器をめぐる人間の滑稽さがコミカルに描かれ、これもまた本書のおもしろさの一つである。

同時に、速水螺旋人の作品の大きな魅力の一つが、手書きへのこだわりである。
本書掲載作品のほとんどは、文字まで全て手書きである。
イラストコラムでは、架空兵器のイラスト及びその兵器についての詳細なコラムがびっしりと手書き文字で書き込んであり、一つの作品の情報量は相当なものである。
これもまた、本書の大きなおもしろさの一つである。

そんな作品が何と300ページに渡って掲載されており、本書一冊の情報量は膨大なものなのだが、その価格は税別1429円、本書の情報量を考えると大変良心的な価格である。

本書巻末の対談には制作裏話などが披露されており、こちらもまた興味深い。
ちなみに表紙カバーを外すと、やはりイラストコラムがびっしりと書き込まれており、お得な気分となれるのである。



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