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コードギアス 反逆のルルーシュ R2 第8話「百万のキセキ」

  • 2008/05/25(日) 23:59:07

【感想概略】
今回は、ナナリー総督の行政特区日本の申し出に、ゼロと黒の騎士団がどう出るか、総督府側の人びとは、スザクはどう出るか、そしてエリア11はどうなるのかが描かれたお話である。
ゼロによる頭脳戦のおもしろさがあり、ゼロとスザクの信念のぶつかりあいが描かれ、アッシュフォード学園生徒会のミレイたちはカレンのことを忘れておらず、何とか助けられないかとスザクに切り出す姿が描かれ、おもしろかった。

また今回は、アーニャの内面の一端が描かれていた。
アーニャは普段は口数が少なく、感情をあまり表情に出さないので、どのような人物かいまだ良く分からないところがあった。
今回アーニャは、スザクの袴姿を見てもイレブンの文化だからといって色目で見ることはなく、ありのまま受け入れていた。
そしてスザクが、スザク暗殺未遂犯の処刑命令にはラウンズの署名が必要とのことでサインを求められ、躊躇すると、「わたしもラウンズ…」と代わりにサインするなど、スザクを思い遣るところを見せている。
アーニャは何を思ってラウンズとなったのか、アーニャの人間性が今後さらに描かれることを期待したい。

そして政略面で注目されたのは、帝国宰相を務める第二皇子シュナイゼルの動きの一端である。
シュナイゼルはEU連合と停戦、そしてニーナもメンバーとして何やら研究を進めるのだが、シュナイゼルは一体、何を目指すのだろうか。

【ゼロ、特区日本への参加を宣言】
前回、ルルーシュの妹・ナナリーは総督就任の式典で特区日本の設立を宣言。黒の騎士団にも参加を呼びかけた。

一方、スザクの指揮するブリタニア艦隊は、黒の騎士団がアジトとする偽装タンカーへ猛攻を浴びせて自爆へ追い込み、タンカー内部に格納された潜水艦を追い出した。
さらにスザクは沈没地点を水中専用ナイトメアで包囲させ、黒の騎士団を絶体絶命の危機に追い詰めた。

そこへゼロが登場。
ゼロの指示により、黒の騎士団は海底へ時限式魚雷を発射、海底に埋蔵されたメタンハイドレートをにより一気に気化させた。
膨大なメタンガスは猛烈な勢いで噴出して海中を撹拌、水中専用ナイトメアは互いに激突して大破する機体が続出、ブリタニア側艦船のほとんどは転覆、艦隊は戦闘力を失ってしまう。

そしてスザクたちの前にゼロが姿を現し、特区日本へ黒の騎士団が参加することを宣言するのである。

【ロロとの約束】
アッシュフォード学園の一室。
ロロはルルーシュに、約束を守ることを、学園を守り日常を守ってくれるよう改めて念を押した。
そしてロロはルルーシュに、「同じ運命だね、僕たち」と訴えた。

かつてロロにとって最優先するべきことは、命令を完遂することであり、人の情など求めたことは無かった。
だが、いまやロロにとって、兄であるルルーシュとの日常こそ、守るべきもののようである。

【黒の騎士団、ゼロに真意を問いただす】
黒の騎士団幹部たちは、ゼロの特区参加発言の真意を測りかねていた。

藤堂や扇をはじめとする黒の騎士団の目指すものは、日本の完全独立である。
だが特区日本は、日本列島の一部地域に限り、ブリタニアの支配下で日本人とブリタニア人の平等を認めるものであり、完全独立とは異なるものである。

何より特区日本には苦い記憶がある。
かつてユーフェミア皇女が特区日本を宣言、大勢の日本人が姿をみせたところ、ユーフェミアは何と彼らへ向けて発砲、ブリタニアの支配に不満を抱く日本人たちを大虐殺したのである。

この日本人大虐殺の影に、ゼロのギアス能力の暴走があることを知る者は極僅かであり、特区は反ブリタニア分子をあぶりだす罠と思われても仕方のないところがあった。

藤堂たちは口々にゼロを問いただす。
戦わずに済む方法があるのか、ブリタニアの内部からの改革を目指すつもりなのかと。
藤堂などは、返答次第ではゼロを殺すつもりのようである。

するとゼロは藤堂へ「日本人とは何だ?」と問うた。

【ナナリー総督、ミス・ローマイヤーから注意される】
ナナリー総督は、お目付け役のミス・ローマイヤーから、特区発言について厳しく注意されていた。

ローマイヤーは言う。
総督は王さまではなく、あくまで皇帝の代理として植民地を治める立場なのだと。
誰にも相談せず特区日本を宣言するような独断専行が許されるものではないと。

そしてローマイヤーは、特区日本については公人である総督が公の場での発言したことなので総督府の公務として善処するが、今後は気をつけてもらえるよう、ナナリーに釘を刺した。

ここは素直に返事をするナナリー総督である。

【ミレイたち、カレンの赦免をスザクに訴える】
スザクは、生徒会の仲間たちにしばらく休学すると告げた。
特区日本の設立のため忙しくなるというスザクである。

するとミレイは、遠慮がちにスザクへ話を切り出した。
「カレンのことなんだけど、何とか助けてあげられないのかな…?」
普段は図々しいリヴァルも遠慮がちに「ほら、司法取引とかってあるじゃん。そういうのでさ…」とおどけた口調でスザクへ訴えた。

ミレイたちはカレンについての記憶を改竄されておらず、カレンが黒の騎士団であることも憶えているようである。
そしてミレイたちがカレンを大事に思う気持ちは、カレンが何者であっても変わらないようである。

ナイトオブラウンズであるスザクに、カレンのことを訴えるのは露骨にコネを使うことである。
手段には後ろめたさを感じるが、それでもカレンを助けられるなら行動せずにいられないミレイとリヴァルである。

ルルーシュも、世界平和も分かるが家族や友達も大事だろうと言い、総督などに相談できないだろうかとスザクへ訴える。

スザクはルルーシュへ視線を送りながら、内心でつぶやく。
「ルルーシュ、君は本当に記憶を失っているのか?それとも?
もし記憶が戻っているのなら、答えてほしい…。
君は何故、ユフィを殺した?君なら、他の方法だって…。
心の底で死という罰を求めていた僕に、生きろとギアスをかけた、そんな君が…」

そんなスザクへ、ロロは油断のない視線を送っている。

【ゼロ、総督府と秘密交渉】
ゼロが総督府へ密かに接触を求めてきた。
通信による秘密交渉に顔を見せるのは、スザク、ジノ、アーニャ、ロイドとセシル、そしてミス・ローマイヤーである。

ここでゼロは驚くべき要求を切り出す。
何と、自分を国外追放にしてほしいと言うのである。
これは黒の騎士団の仲間たちを見捨て、自分だけ逃げようということではないのか。

スザクはゼロの発言に怒りの色を見せる。
一方、ミス・ローマイヤーは、エリア特法12条第8項を適用すれば、総督の権限で国外追放処分は執行可能という。どうもこのミス・ローマイヤーは、只者ではない様子である。

結局スザクたちは、ゼロの要求を受け入れた。
ブリタニア側にとって、ゼロの国外追放はイレブン支配の上でメリットが多いと判断してのことである。
まず、ゼロがいなくなれば黒の騎士団は空中分解するだろう。
そして特区日本の参加者が後で問題を起こして場合は、それを理由に粛清してしまえば良い。

これでは特区日本は反ブリタニア分子排除の罠であり、血を見ずに済むとも思えないのだが、スザクは何か上手い考えがあるのだろうか。

【特区日本の式典開始】
特区日本の式典当日。
シズオカゲットーには、100万人を超えるイレブンたちが集まった。
その中には、変装した藤堂や扇たちも見える。

一方、ブリタニア側も兵力を配備し、不測の事態に備えている。
いまだ傷の癒えないギルフォードも、ナイトメアに搭乗して待機している。ギルフォードとしては、亡きユーフェミア皇女のためにも、特区の行方を見守らねば気が済まないようである。

いよいよ式典の開始である。
まずはナナリー総督が挨拶し、特区参加への感謝を伝えた。
続いてミス・ローマイヤーが、特区設立に伴うイレブンへの恩赦を発表、そしてゼロの国外追放処分を宣言した。

すると、式典会場の大型モニターにゼロが映し出された。

【ゼロ、スザクへ問う】
ゼロは、本来なら死刑確実な自分への寛大な処置に対し、不敵に礼を言う。
スザクは怒りの色を見せ、安全に国外へ追放してやるから姿を現せと言い放つ。

するとゼロ、「人の手は借りない」とスザクの言葉を受け流し、スザクへ問うた。
「日本人とは、民族とは何だ?言語か?土地か?血のつながりか?」

思わぬ問いにスザクは一瞬考えるが、「それは…心だ!」と答えた。

ゼロは、スザクの言葉に同意して言う。
「わたしもそう思う。
自覚、規範、矜持…。
つまり、文化の根底たる心さえあれば、住む場所が異なろうと、それは日本人なのだ!」

スザクは、ゼロの言う日本人の定義には理解を示す。
だが、ゼロが何のつもりでこんな話をはじめたのか理解できない。

その時、式典会場の各所から猛烈な勢いで煙幕が噴出。
会場全体はたちまち白い煙に覆われた。

総督軍及びギルフォードたちは緊張を走らせ、会場の煙幕が晴れるのを待った。

【百万人のゼロ】
間もなく煙が晴れた。
そこには驚くべきことに、百万人のゼロが立っている。
何と、特区参加者全員が仮面を被り、ゼロの扮装をしているのである。

スザクは、思いがけぬ事態に有効な手を打てない。
ゼロの正体は不明であり、たとえ全員の仮面を外したとしても、ゼロを捕らえることは不可能である。

するとミス・ローマイヤーは銃を抜き、百万人のゼロへ銃口を向けた。
どれが本物のゼロか分かず、さらに百万の労働力を失うなうのなら、見せしめにみんな殺してしまえというローマイヤーである。

だがスザクは、ローマイヤーを止めた。
沖には、中華連邦の巨大な海氷船が、百万人のゼロを向かえに姿を見せている。
なおこの海氷船は、星刻が手配したものである。

スザクにとって、百万人のゼロを虐殺する選択肢はありえない。
それはユーフェミアの思いを、ナナリーの思いを知ればこそのようである。
かといって、ゼロを見逃すことも納得できない。

するとゼロは、黒の騎士団がいなくなればエリア11は平和になり、ナナリーの手を汚すこともなくなる、だからゼロを見逃せと迫った。

スザクは、ゼロを見逃すことを決意し、叫んだ。
「約束しろ、ゼロ!彼らを救ってみせると!」

ゼロは「無論だ」と答え、スザクへ「君こそ救えるのか?エリア11に残る日本人を」と問うた。

「自分はそのために軍人になった」と答えるスザクに、「信じよう、その約束を」というゼロである。

【百万人のゼロ、国外へ】
沖へ向かう海氷船を眺めながら、スザクは内心でつぶやく。
「これは僕が発砲命令を出さないと信じてこその作戦だ。ゼロは僕のことをよく知っている」

一方、ゼロは海氷船から海岸を眺めながら、内心でつぶやいた。
「最悪の敵だからこそ、俺にはよく分かる。
そして、これはナナリーのことをよく理解しているからこそ、できた判断でもある。
だから、今は感謝しよう。枢木スザク。
そして忘れるな。あの約束は。」

【予告】
次回「アキバで対決!コードギアス祭り」
次回は、本編はお休みということのようである。
本編の次なる展開が気になるところであり、国外追放となった百万人のゼロがどうなるのか、エリア11はどうなるのか、どのように描かれるのかが楽しみである。

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