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篤姫 第26回「嵐の建白書」

  • 2008/07/27(日) 19:04:57

【感想概略】
今回は、家定が篤姫との間に溝を感じ、二人の間がこじれてしまうが、仲直りするお話であり、おもしろかった。相手との違いがあることを受け入れることで、家定と篤姫の絆はより深まったように思えた。

政略面では、京を舞台に、一橋派と紀州派、幕閣と公卿たちが入り乱れ、通商条約勅許と次期将軍の座を巡っての政治工作を繰り広げ、幕末特有の時代性が感じられ、興味深かった。

※「篤姫」感想の更新がしばらく滞っていたが、本日(7/27)ようやく26話分を更新できた。あと3話分も何とかアップロードする予定である。

【篤姫と家定】
今回のお話は、冬の江戸城の一室からはじまる。
ここで篤姫と家定は、二人でコタツにあたりながら、くつろいでいた。

二人がおやつに食べているのは、家定手製のカステラである。
篤姫はカステラははじめてであり、ニコニコしながら口に運び、「極楽の味」と喜び、同時に家定と時局を論ずるのである。

結婚当初、家定は「この世の誰も信じていない」と言い、篤姫を信用してうつけを装っていることは明かしたが、篤姫に心は許さず信頼はしなかった。
だが最近の家定は、篤姫と随分心が通い合っている様子である。

【将軍・家定、幕閣たちと外交問題を協議】
江戸城中の評定の間。

上座には将軍・家定が座し、下座には幕閣たちが居並んでいる。
議題は、米国総領事ハリスからの通商条約締結要請である。

この頃、ハリスは、脅迫じみた口調で、米国との通商条約締結の利を、幕府に説いていた。
ハリスは言う。
イギリスとフランスも日本との通商を欲している。
だが英仏両国は、幕府を武力で脅し、通商要求を無理矢理認めさせるつもりである。
そのために、中国との戦争を終えたばかりのイギリス軍とフランス軍が、間もなく日本に攻めてくるであろう。

そしてハリスは幕府に説く。
幕府が、英仏両国の精強な軍隊との戦争を避けたければ、米国と平和的に通商条約を締結すれば良い。
そうすれば英仏両国も米国に倣うであろうと。

【家定、幕閣たちを一喝】
老中・堀田正睦はハリスの言葉を、居並ぶ幕閣たちと将軍・家定に伝えた。
そして、現在の国際情勢では、開国と通商を日本もまた受け入れない訳にはいかないことを、将軍・家定に、そして幕閣たちに訴えた。
家定も、このことはよく理解しており、異存はない様子である。。

だが国際情勢に疎い幕閣も少なくなく、ハリスの言葉に動揺。
たちまち評定の間は、狼狽する声で埋め尽くされてしまう。

家定は幕閣たちに、落ち着くよう声をかけた。
だが、怒号を上げる幕閣たちに耳に、家定の声は届かない。

すると家定は「鎮まらぬか!」と幕閣たちを大声一喝した。
これには幕閣たちは驚嘆。
一瞬で、幕閣たちは居住まいを改め、家定に平伏した。

頭を下げる重臣たちの表情には、これまでうつけと侮っていた家定への畏怖の念が見える。
老中・堀田正睦は家定の威に打たれた様子である。
ここら辺では、家定が格好良かった。

そして家定は、朝廷から通商条約の勅許を得るという老中・堀田の提案を承認するのである。

【小松帯刀誕生】
薩摩では、藩主・島津斉彬は、尚五郎を鶴丸城に召し出し、対面していた。
尚五郎は、恩師・小松清猷の急死後、清猷の妹・お近と結婚して小松家当主となり、小松家領地の統治に確実に成果を出し、家臣からも領民からも支持を受けていた。

斉彬は、尚五郎のこの名君ぶりを高く評価した。
そして尚五郎に、帯刀清廉の名を与えるのである。
ここに、「小松帯刀」が誕生したのである。

さらに斉彬は、尚五郎改め帯刀に語る。
現在、国際情勢は緊迫しており、薩摩に欧米列強が攻めてくる危険性も考えられると。

そして斉彬は尚五郎に、家臣たちに西洋式軍事調練を行なう任務を任せたいと切り出す。
帯刀は斉彬の主命を謹んで拝命、大任を任せられた栄誉に身の震える様子の帯刀である。

【斉彬の建白書】
さて、尚五郎あらため帯刀にとって気になるのは、やはり江戸城中での篤姫のことである。
帯刀は斉彬に、恐る恐る篤姫について尋ねた。

すると斉彬は帯刀に言う。
将軍継嗣の問題では、篤姫ばかりに負担をかけさせていたかもしれないと。
そして自ら幕府に働きかけるという。

帯刀は、斉彬が篤姫のために何か働きかけてくれるという言葉にほっとした様子である。
まもなく斉彬は建白書を幕府に提出し、慶喜を将軍とすべきことを訴えたのである。

【本寿院、激怒】
斉彬の建白書は、幕府内部に激震を与えた。
まず大奥の本寿院は、慶喜を将軍にと訴えるこの建白書に激怒する。

一方、紀州派の井伊直弼は、この建白書を自派の勢力拡大に利用できると考えた。
そして井伊は、大奥に参上し、本寿院と対面。
慶福を次期将軍に押すことを明言した。

本寿院は、井伊の言葉に大満足、脇に控える滝山と笑みを交わす。
こうして井伊は、本寿院と御年寄・滝山をはじめとする大奥主流派の支持を得ることに成功した。
もっとも井伊は、大奥の政治的影響力は認めてはいるが、大奥が政治に意見することは極力排除したい様子である。

【家定、篤姫を突き放す】
篤姫は、斉彬の建白書に大ショックを受けた。
斉彬は、慶喜の次期将軍確定が、いつまで経っても実現しないので、建白書を提出したのではないか。
篤姫は、敬愛する斉彬を追い詰めてしまったのではとおもい、自責の念に駆られてしまう。

そして夜。
いつものように家定が篤姫の元に渡ってきた。
そしていつも通り、家定は篤姫と五目並べを打ちながら、斉彬の建白書について触れた。

すると篤姫は、家定に慶喜を次期将軍としてほしいと訴えた。

だが家定は、心が通っていると思っていた篤姫のこの発言に、ショックを受けた様子である。
家定は、篤姫がたとえ自身の考えを曲げても斉彬を応援することに、裏切られたような気持ちになり、篤姫との間に溝を感じてしまう。
そして家定は、篤姫に失望の言葉をぶつけると、立ち去ってしまった。

一人残された篤姫は、もしかしたら自分は、たった一言で、永遠に家定の心を失ってしまったのではと思い、苦しそうな様子である。

【帯刀、斉彬を問い詰める】
薩摩では、小松帯刀は、斉彬の建白書を見て、その内容に驚愕した。

居ても立ってもいられなくなった帯刀は、急いで登城し、斉彬と対面する。
そして帯刀は斉彬に、厳しい口調で問う。
この建白書の内容には、江戸城中の篤姫の立場を極端に悪くしてしまう危険性を感じるが、その可能性を考えなかったのかと。

やはり帯刀、篤姫のこととなると、目の色が変わる様子である。

【老中・堀田正睦、朝廷工作を開始】
幕府は、老中・堀田を中心とする重臣たちを京へ派遣した。
通商条約の勅許を朝廷に求め、政治工作を行なうためである。

老中・堀田は、よもや朝廷が幕府に逆らうことはなかろうと余裕の表情であり、何やら侮っている様子である。

【越前藩主・松平慶永、京に西郷と橋本左内を派遣】
京には幕府だけでなく、一橋派も使者を派遣しようとしていた。

一橋派の越前藩主・松平慶永は、薩摩藩士・西郷および越前藩士・橋本左内と対面する。
この慶永の目的は、朝廷に一橋派への支持を表明してもらい、幕府に圧力をかけることである。
そして慶永は、西郷と左内に使命を授け、京へ送り出した。

間もなく、西郷と橋本左内は、京に到着。
早速ふたりは、慶喜を次期将軍に押す勅錠を下してもらえるよう朝廷の公卿に政治工作を開始するのである。

【一橋派と紀州派、京で政治工作を展開】
まず西郷は、近衛忠煕に接触した。
この近衛家は、公家の名門であり、朝廷で強い発言力を持つ。
そして近衛家は島津家と交流があり、当主・忠煕は篤姫の義父なのである。
西郷は忠煕に、慶喜を将軍に押すことを朝廷が支持してもらえるよう依頼し、忠煕の協力を得るのである。

さらに西郷と左内は、京に滞在中の老中・堀田たちに接触。
条約の勅許が下るよう公卿に働きかけるので、代わりに慶喜を次期将軍に押すことに賛成することを求めるのである。

一方、紀州派の井伊直弼は、家臣・長野を京に派遣。
有力公卿・九条尚忠を味方とし、一橋派の工作粉砕を目指すのである。

【京の政治工作の終焉】
そして京での政略は、それぞれの結末を迎えた。

まず幕府の老中・堀田は、外国と通商を行なうことに反対する孝明天皇の考えを変えることは出来ず、勅許を得ることに失敗してしまう。
一方、次期将軍を巡る政争では、紀州派は、慶喜を次期将軍にとの勅錠が下ることを防ぐことに成功する。

西郷は、薩摩の方角に向かって土下座し、主君・斉彬に政治工作の失敗を詫びた。

【家定、篤姫を仲直りのために招く】
篤姫は、なかなか家定と仲直りできず、苦しそうな様子である。

そんなある日。
篤姫は家定から、江戸城内の一室に呼ばれた。

家定は火鉢で餅を焼きながら、老中・堀田たちが京での朝廷工作に失敗し勅許を得ることが出来なかったこと、さらに一橋派が政治工作に敗れたことに触れた。
状況はまさに篤姫の予測通りとなったことに、家定は感嘆の色を見せた。

今や幕府統治下の日本は、かつて幕府が経験したことのない激動の時代に直面している。
だが篤姫は、この時代に生まれてきたことを幸せに思うという。
まさに好奇心旺盛な篤姫の言葉であり、篤姫の考え方に、家定も感嘆の様子である。

ここで家定、篤姫に本当の言いたいことを切り出す。
家定は、篤姫に頭を下げて言う。
篤姫の立場を思えば、斉彬を応援するのは当たり前のこと、それなのに自分は篤姫にきついことを言ってしまった、許してほしいと。

何と家定、仲直りのために篤姫を招いたのである。
政治上の話題も、意見を求める気持ちもあったのだろうが、どちらかというと篤姫と会話するきっかけだったように思えた。

すると篤姫も家定に謝った。
申し訳ないのは自分の方であり、自分は家定にも考えがあるということを無視し、自分の思いのみを押し付けたのだと。

そして篤姫、慶喜と慶福のどちらが将軍に相応しいのか実は分からないのだと明言、そして分からないのならどちらも将軍に推さないという大方針を決意、家定に宣言するのである。
そして篤姫、これは斉彬への裏切りではないという。

現在の政情を十分理解しながらも、心を偽らない篤姫らしい言葉に、家定は自分の元にいつもの篤姫が帰ってきたことに笑みを浮かべるのである。

そして篤姫と家定は、焼けたばかりの餅を頬張るが、結構熱いことに思わず笑みを交わすのだった。

【予告】
次回 第27回「徳川の妻」

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