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さつきばれっ!(真田一輝/芳文社)

  • 2008/08/27(水) 23:56:29

【あらすじと感想概略】
舞台は「江戸」。
江戸の治安を守る町奉行は、岡っ引きも同心も奉行も、女の子だらけである。

「落花流水」の作者による、時代劇風のファンタジーとも呼べる作品。
本作「さつきばれっ!」は、実際の江戸時代を踏まえた上での荒唐無稽な物語であり、まずそこがおもしろい。

その上で、口減らしに江戸へ出稼ぎに来た少女・五郎八(いろは)のエピソードなど、社会的な視点を踏まえており、ここも好きである。

そして本作「さつきばれっ!」の最大のおもしろさが人物たちの魅力と、彼女たちの繰り広げるコミカルなドラマである。

元気で正義感の強い少女・皐月(さつき)は、江戸の治安を守る岡っ引きであり、祖父は何と銭形平次である。
皐月は、江戸の平和と正義を守るため、日々全力でぶちあたるのだが、勢いあまって悪党どもを叩きのめし過ぎてしまうこともしばしば。そんな皐月の繰り出すその技は、かなりえげつなかったりする。

この皐月の直属の上司が、同心の笹野主計(かずえ)である。
主計は、常識を弁えた良識人であり、部下である皐月のやり過ぎに中間管理職として頭を痛めることも数多いのだが、皐月との絆は強い様子である。

そして奉行の大岡求馬(きゅうま)は、いつも穏やかな笑みを浮かべ、皐月と主計への信頼と愛情をうかがわせるが、恐ろしく腕が立ち、笑顔でさらっととんでもないことを言い出すなど底の見えない奉行である。

皐月と主計の絆、求馬の包容力、なにより正義感で突っ走る皐月の行動力は見ていて気分が良い。
本作は、読んでいて元気になれる作品であり、おもしろかった。



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