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それでも町は廻っている 1巻(石黒正数/YKコミックス)

  • 2007/07/05(木) 23:09:20

下町の商店街のメイド喫茶でバイトする女子高生・歩鳥の日常を描くコメディ。
歩鳥はある意味夢みる少女で、夢は女子高生探偵、愛読書は探偵小説、「探偵の役に立たない」という理由で数学の勉強に身が入らず、数学だけは不振だったりするのである。

おもしろかった。

【下町のメイド喫茶「シーサイド」】
「それでも町は廻っている」の作者は、メイド喫茶に思い入れもなければ、そもそもメイド喫茶に行ったことがないそうだが、確かに本作のメイド喫茶は独特である。

まず主人公・歩鳥のバイトするメイド喫茶「シーサイド」と、店主のお婆さんがすごい。
「シーサイド」は、元々は普通の下町の喫茶店、つまりほとんど軽食屋であった。

店主のお婆さんは、ある日「最近はこれが儲かる」という理由でメイド喫茶を名乗った。
そして、幼児の頃から出入りしていた女子高生・歩鳥を、「10年余りタダ食いしてきたカレー代、チャラにしてやるからアンタもここで働きな」と強引にアルバイト店員としたのである。

このメイド喫茶、確かに店員はメイド姿だが、中身は全く以前と変わず、客の大半は商店街の常連客。

客への挨拶は「らっしゃい!」(歩鳥)、「なんだい、ガラの悪いのがきたねえ」(お婆さん)などである。
まあ確かに商店街のオヤジたちは、元ヤンキーが多いためかガラが悪く、お婆さんを「ババア」と呼ぶなど、ある意味お互いさまである。

メニューはアイスコーヒー、カツカレーなどなどの庶民派。
紅茶は、店主のお婆さんが「面倒くさいんだよ」という理由で出さず、「リトルグレイとかなんとかいうんでしょ?わかんないよ」(歩鳥)「そりゃ宇宙人よ!」(俊子)「アールグレイのことか…」(森秋先生)という凄まじさである。

【唯一のまともなメイド、俊子】
「それでも町は廻っている」は、脇を固める人物も、独特である。

まず、歩鳥の友人・俊子。
好きな男子・真田くんが「シーサイド」の常連という理由で同店でバイトをはじめるのだが、真田くんの目当ては歩鳥だったりする。なお歩鳥は、真田くんを全く恋愛の対象と思っていない。
俊子はメイドカフェに憧れを抱いており、「シーサイド」を正しいメイドカフェに導こうと奮闘するが、上手くいったことはない。

【堅物、森秋先生】
そして歩鳥たちの担任・森秋。
若い数学教師だが、堅物で、不合理なことが我慢ならない。

故に思考及び行動が傍目には不合理の塊である歩鳥に激怒すること数知れず。
歩鳥の試験解答を採点すれば怒りと心労のあまり命が削れるのである。
それでも教師の本分を決して見失わないところは、皮肉ではなく立派である。

「それでも町は廻っている」の登場人物の多くは、無茶苦茶な中にも決して良識を見失わないところが好きである。
なお、実は歩鳥は森秋先生に好意を抱いており、「それでも町は廻っている」の登場人物の好意の方向は「俊子→真田→歩鳥→森秋先生」というややこしさである。

話数を重ねるにつれ、登場人物は徐々に増えていくのだが、商店街のオヤジたち、刑事ドラマに影響されまくっている若い警官(歩鳥のあまりの無茶苦茶さに「もう我慢ならねえ」と何度も銃を抜こうとする)など、見ていておもしろい人物が多いのである。

また、歩鳥の上級生でボーイッシュな少女・紺のエピソードがおもしろかった。歩鳥は当初、紺を年下の美少年と思い込み、呼び捨てにされると説教したりするのだが、後で上級生と分かり、冷や汗を流したりするのである。

今後の更なる意外な展開にも期待したい。

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