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篤姫 第35回「疑惑の懐剣」

  • 2008/09/06(土) 23:59:20

【感想概略】
今回の舞台は、家茂と和宮の結婚直後、薩摩で国父・久光による率兵上洛の準備が進められる頃である。時期は、1862年2~3月頃であろうか。
今回は、露骨な政略結婚のためよそよそしい関係からなかなか脱却できない家茂と和宮が、心を通わせるお話である。
そして天璋院と和宮が心を通わせる糸口を掴み始め、天璋院は和宮のことを好きになれそうだと思うに至るお話であり、和宮の懐剣疑惑への対応で珍しく落ち込む滝山が描かれ、滝山と天璋院の絆の深さが描かれるお話でもあった。
人物たちの内面と、徐々に絆が深まっていく姿が描かれ、おもしろかった。

政略面では、薩摩では、国父・島津久光は、小松帯刀と大久保の強い推挙で、初めて西郷吉之助と対面する姿が描かれていた。
だが西郷は亡き斉彬への敬愛の念が強いためか、久光をあまり良く思っていないようである。
西郷は、久光のプライドへの配慮など全くせず、久光にとって不愉快なことをストレートに指摘、久光をただの田舎もの呼ばわりするのである。
久光は、対面中は意思の力で怒りを抑えるが、西郷を下がらせると、あまりの屈辱に激怒する。
ここでは、対面中は怒りを抑えた久光が立派に思えた。
出会いからなかなか上手くいかない久光と西郷だが、二人のそりの合わなさは史実を踏まえてのようであり、興味深かった。

【和宮、仏間で手を合わせず】
徳川将軍家では、毎朝、仏間で仏壇に手を合わせるのが慣わしである。
前回、和宮は家茂と婚礼を行ない、夫婦となった。
そして今回、和宮は将軍の正室として、朝の参拝に参加した。

だが和宮は、仏壇に手を合わせようとはしない。
困惑する天璋院と本寿院たちだが、和宮は、手をついて頭を下げると、仏間を立ち去ってしまった。
どうやら和宮は、仏壇に手を合わせることは、御所風ではないので受け入れられないようである。

だが大奥の女子衆は、大奥の伝統を大事に思い、これを守り伝えることを誇りとしている。
和宮の行動は、女子衆たちを傷つけた様子である。

特に本寿院は、和宮の振る舞いに激怒。
だがさすがの本寿院も、帝の姫を罵倒する訳にはいかないためか、姑のしつけが行き届いていなのではないか!と天璋院を批判するのである。

【和宮の懐剣疑惑】
参拝の後。
天璋院の自室へ、御年寄・滝山が現れ、驚くべきことを報告した。

何と、和宮が懐剣を忍ばせているというのである。
これは、家茂が和宮の元へ渡ってきた際、お付の者が、和宮の懐にきらりと光るものを目撃したのだという。

これに天璋院は、家茂が危険ではないかと動揺する。
だが御年寄・重野は、和宮が家茂の命を狙ったのならば、昨夜いつでも機会があったはずと指摘した。
つまり、仮に和宮が懐剣を忍ばせていたとしても、いきなり家茂を殺す気は無いということである。
天璋院は一先ず落ち着きを取り戻した。

だが、この話が本当なら、家茂が危険なことに変わりはない。
滝山は早速、調査と問題解決に乗り出すのである。

【滝山、和宮を訪ねる】
まずは滝山、和宮の居住スペース「新御殿」を訪れ、和宮と対面した。
部屋の両脇には庭田嗣子をはじめとする女官たちが居並び、滝山を威圧している。

だが滝山は全くひるまない。
そして滝山、懐剣疑惑について、何と単刀直入に和宮へ尋ねた。

すると和宮側はこれを強く否定。
庭田嗣子を筆頭とする女官たちは、和宮への侮辱であると、怒りの色を見せた。
さらに嗣子の怒りは治まらず、この件とは無関係である天璋院に対し、激怒しはじめるのである。

ここで滝山は嗣子に反論、皆が天璋院に心服し、素晴らしいお方と敬愛していると話す。
滝山は、天璋院が侮辱されては黙っていられないらしく、そして天璋院の名を口にする時、滝山は嬉しそうである。
だが嗣子は、それは江戸方の意見であろうと一蹴、天璋院への敵意を隠さない。

さらに和宮の母・観行院は、滝山へ注文をつけた。
徳川将軍家では、正室を「御台様」と呼ぶが、この呼び名は何やら気持ちが悪い。
和宮のことは「宮さん」と呼べと要求する観行院である。

【滝山、将軍正室の呼称変更要求を、天璋院に報告】
滝山は、天璋院の元へ行き、和宮側が懐剣疑惑を否定したこと、そして将軍正室の呼称変更要求について報告した。
天璋院も、観行院の「宮さん」発言には少し驚いた様子である。

普段は冷静な滝山だが、御台様ではなく「宮さん」と呼べと要求されたことには、怒りの色を見せる。
だが天璋院は穏やかな笑みを浮かべると、良いではないかという。
今は、家茂と和宮がうまく行くことが何より大事なのだと。

しきたりや体面より、物事の本質を見極める天璋院の言葉に、滝山は目からウロコの様子である。
滝山は、天璋院の意見を受け入れた。

すると天璋院の部屋に、ドスドスと荒々しい足音が近づいて来る。
何と、本寿院の乱入である。
そして本寿院、「宮さん」とは何事か、姑として至らぬ何よりの証!と吼え、天璋院の教育不十分と激怒するのである。

「どっちもどっちじゃな…」と小声でつぶやく天璋院である。
ここら辺はコミカルでおもしろかった。

【島津久光、西郷と対面】
薩摩の鶴丸城。
藩の実権を握る国父・島津久光は、奄美大島から呼び戻した西郷吉之助と対面していた。
これは、小松帯刀と大久保の強い薦めによるものである。

久光は、率兵上洛についてどう思うか、西郷の考えを尋ねた。
だが西郷は亡き斉彬への敬愛の念が強いためか、久光をあまり良く思っていないようである。

西郷は、久光の率兵上洛を「無謀」と断言。
久光は当主でもなく、官位もなく、江戸の人びととの交わりもなく、いわば一介の「じごろ」(田舎者)であり、江戸に行っても何もできないだろうと、久光にとって不愉快なことをストレートに指摘する。
屈辱的な言葉に顔を引きつらせる久光、ハラハラしながら見守る帯刀と大久保である。

久光は、対面中はどうにか怒りを抑えるが、西郷を下がらせると激怒。
怒りのあまり煙管をへし折るのである。

帯刀と大久保は平伏、西郷は藩内の精忠組の者たち、そして諸藩の志士たちにも人望が厚く、必ず役に立つ人材と訴え、必死に西郷を庇うのである。
ここら辺、久光は亡き斉彬の志を理解し、その事業を引き継ごうとするところ、そして人の意見に耳を傾けるところ、不愉快なことを面と向かって言われてもどうにか我慢するところは、立派に思えた。

この後、大久保、西郷の説得を試みる。
大久保は、久光が上洛を日延べしたこと、そして何より久光は斉彬の遺志を受け継いでいるのだと訴えた。
西郷としても、亡き斉彬の遺志の実現を目指すと言われれば、力を尽くさない訳にはいかないようであり、大久保と帯刀への友誼もあり、大久保の説得を受け入れるのである。


【滝山、再び懐剣疑惑を報告】
再び家茂が和宮の元へ渡った翌日。
天璋院の元へ、血相を変えた滝山が参上した。
またも和宮の懐に、光るものを目撃した者がいるのだという。

和宮は本当に刃物を忍ばせているのか。
それならば、家茂の危機である。

ついに天璋院は、自ら行動を開始するのである。

【天璋院VS和宮】
天璋院は、和宮の元を訪れ、二人きりで対面した。
もっとも、御簾の向こうには、嗣子をはじめとする女官たちが控えている。

まずは天璋院、大奥の暮らしに不便はありませんかと当り障りのない話題から、会話を開始した。
だが和宮は、何を話し掛けても、おしとやかな声で「はい…」と言うばかり。
「何でも『はい』なのですね」と言う天璋院だが、和宮には全く本心を明かす気が無いようである。

ついに天璋院は和宮に、単刀直入に尋ねた。
家茂が渡ってきた時、懐剣を忍ばせているのかと。

すると和宮、はっきりした口調でそのようなことは無いと、天璋院の目を見て断言する。
この和宮、何かを守る時には、気の強さを発揮するようである。
だが和宮、何やら懐に手を当てている。

天璋院は和宮に、懐の中のものを見せてほしいと言うが、和宮は受け入れない。
すると天璋院、和宮ににじり寄り、力ずくで和宮の懐を検めようと襲い掛かった。

これには御簾の外に控える女官たちは仰天。
女官たちは、和宮ともみ合う天璋院に組み付き、和宮から引き離した。

その時、和宮の懐から、小さな鏡が転がり落ちた。
何と、光って懐剣に見えたのは、この鏡だったのである。

つまり和宮は、家茂と会う時は、少しでも良い自分を見てほしいので、身だしなみを確認するために鏡を忍ばせていたということのようである。
天璋院は事の真相を知ると、和宮を見て好ましい笑みを浮かべた。

【天璋院、家茂に本心を明かすことをすすめる】
天璋院は、家茂と対面。
そして和宮に、攘夷は困難と思っているという本心を明かすよう訴えた。

しかし家茂は難色を示す。
和宮とは形ばかり名ばかりの夫婦だからと。

すると天璋院は断言する。
和宮は分かってくれるはず。
そう思うのだと。
そして、これは母としての命なのだと。

家茂にとって、和宮はまだ良く分からない相手である。
だが天璋院は、和宮の人間性が分かっている様子である。

家茂は、ここは天璋院を信じ、その言葉に従うことにした。

【天璋院と滝山】
夜。
天璋院の前には、滝山が控えている。
天璋院は、和宮を可愛らしいといい、和宮を好きになれそうだと好ましい笑みを浮かべる。

だが滝山は、突然平伏し、天璋院に頭を下げ、謝罪する
天璋院としては、滝山が何を謝るのか、さっぱり分からない。

すると滝山は、今回の懐剣疑惑騒動は、全て自分の責任だという。

滝山は、責任感がとても強い。
そして今回の懐剣疑惑騒動について、深く責任を感じていた。
自分が疑惑を解明できなかったから、天璋院が和宮ともみ合うようなことになってしまったのではないか。

滝山は天璋院の前に平伏し、如何なる咎も受ける覚悟と頭を下げた。
だが天璋院は「そなたは大したおなごよの」と言い、好ましい笑みを浮かべる。

天璋院は滝山に語りかける。
大奥のみんなが安心して暮らせるのは、滝山が大奥全体に目を配っているからだと。

天璋院は、家臣たちの仕事を正当に評価する主である。
口うるさいと思われがちな滝山のことも、まさに大奥の柱であると正当に評価しているのである。

滝山は、天璋院の言葉に、激しく心を打たれた様子である。
そして、これからも天璋院に仕え、そのそばに骨を埋めたいと言う滝山である。

これには天璋院、うれしいことを言ってくれると笑みを浮かべる。
そして、滝山のおかげで、自分もはめを外せると笑う。

この言葉に滝山、はめを外すなどなりません!とピシャリと一喝。
すると天璋院、いつもの滝山の調子が出来てきたと喜ぶのである。

そして天璋院、たまには二人で一献飲もうと滝山を誘う。
滝山は、学級委員長モードで厳しい目を向けるが、天璋院はニコニコと滝山の色よい返事を待っている。

滝山は頬を緩め、「たまには、はめを外しますか」と天璋院の誘いを受けるのだった。

【家茂と和宮】
家茂が、和宮の元へ渡ってきた。

和宮は、家茂の元へ案内されて驚いた。
何と人払いされており、部屋には自分と家茂だけなのである。
これは天璋院の手配したものであった。

家茂は和宮へ、率直に本心を打ち明けた。
攘夷の実行は不可能であり、日本の選択肢は、開国するか、国を閉ざして外国との戦争で滅びるかの二つだけなのだと。

和宮は驚いた顔を見せるが、静かに言う。
自分が将軍に嫁ぐことを受け入れたのは、日本国のためと思えばこそ。
そして日本国のためならば、開国を受け入れると。

すると家茂、思わず和宮の手をとり、和宮が理解してくれたことに感謝した。
これには和宮、大いにドギマギした様子であり、家茂も気付くとすぐに離れてしまった。

だが和宮は、攘夷実行を条件に嫁いだのであり、何やら悲痛な様子である。
和宮は、公武合体が平和をもたらす証として生きるという。

すると家茂は言う。
それだけではなく、和宮をしあわせにすると。

和宮は、将軍に嫁ぐと決めて以来、しあわせを放棄したつもりであり、帝の姫として日本国のため使命を果たすことだけを役割と思ってきた。
将軍と心を通わせるなど、全く期待していなかった。
だが家茂は、和宮をしあわせにすると言う。

家茂の本心からの言葉は、和宮の何かを大きく動かした様子である。

【和宮、仏間にて】
そして翌朝。
仏間では、和宮は仏壇に手を合わせた。
驚いた様子の本寿院たち、そして笑顔の家茂と天璋院である。

【島津久光の率兵上洛】
薩摩では、率兵上洛がいよいよ実施されようとしていた。
まずは西郷が、先発して下関へ出発した。

そして帯刀は出発前、妻・お近に言う。
今度の率兵上洛は、幕政改革による日本革新を目指すまさに戦であり、命を落とすかもしれない、そのことを覚悟だけはしてほしいと。

だがお近は、帯刀が死ぬことを覚悟するなど嫌だという。
そしてお近は帯刀に、生きて帰るとお誓い下さいと迫った。
帯刀はお近に、必ず帰ってくると約束するのである。

そして3月16日、久光は、兵1千を率いて薩摩を出発した。
この情報に、各地の尊皇攘夷志士たちは、色めき立った。
坂本竜馬もその一人である。
次回以降、竜馬の活躍に期待したい。
一方、帯刀は、率兵上洛は、天璋院を苦しめることにはならないだろうかという、お幸の言葉が気になる様子である。

【天璋院と和宮】
大奥の庭。
天璋院は、奥女中たちを率いて庭を散策、花を咲かせる春の草木を楽しんでいた。
すると廊下を、和宮と女官たちが通りかかった。

嗣子は、天璋院に対し、露骨に敵意全開である。
だが、和宮は、天璋院のことが少し名残惜しそうである。
そして天璋院は和宮に、好ましい視線を送るのだった。


【予告】
次回「薩摩か徳川か」

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