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篤姫 第36回「薩摩か徳川か」

  • 2008/09/08(月) 23:58:55

【感想概略】
今回は、島津久光の率兵上洛により、天璋院が大奥で孤立、追い詰められてしまうお話である。
薩摩による率兵上洛に直面して対応に追われる幕閣の様子、大奥の人びとがそれぞれ何を思ったのか、そして天璋院は何を思ったのか、まさに史上の事件に直面した人びとの内面と振る舞いが想像力で大胆に描かれ、興味深く、おもしろかった。

そして薩摩藩側では、久光による幕政改革へ向けての朝廷工作がすんなり進んだ訳ではない様子が描かれ、その中で発生した寺田屋事件は、有馬新七たちは、幕政改革のために敢えて討たれたものと描かれており、率兵上洛を描いたお話としておもしろく、興味深かった。


【天璋院、庭を散策】
今回は、庭を散策する天璋院と御年寄・重野からはじまる。
草木に咲く春の花を楽しむ二人である。

だがふと見ると、家茂と和宮が寄り添って立ち、庭を眺めている姿が目に入った。

天璋院は重野と、若い二人を邪魔せぬよう、そろそろと後退。
家茂と和宮が心を通わせていることを喜ぶのである。

【滝山、薩摩の率兵上洛開始を報告】
天璋院は、家茂に茶を点て、談笑していた。

すると御年寄・滝山が参上。
薩摩の島津久光が、兵1千を率いて薩摩を出発、京へ向かっているらしいと報告する。

これは天璋院にも初耳であり、驚くばかりである。
だが、これ以上詳しいことは滝山にも、家茂にも分からない。
今はどうしてみようもない天璋院である。

【老中・久世広周、天璋院を疑う】
老中・久世広周をはじめとする幕閣たちは、完全武装の藩兵1千を動員しての薩摩の行動に、困惑していた。
薩摩はいったい何をやらかすつもりなのか、全く不明なのである。

こうなると、疑惑の目を向けられるのは、薩摩出身の天璋院である。
何せ天璋院は、前藩主・斉彬の姫なのである。
何か知っているだろうと思われても無理はないというところだろうか。

そこで久世は、天璋院と対面。
薩摩から密書など届いていないだろうかと尋ねた。

だが天璋院は薩摩から何も知らされておらず、困惑するばかりである。
すると、臨席する家茂は、久世の問いに激怒、天璋院を疑うとは何事かと怒鳴りつけるのである。
家茂が味方をしてくれることに、天璋院は救われている様子である。

【島津久光、下関に到着】
島津久光は軍勢を率い、まずは下関に到着した。
ここには、先発した西郷が待っているはずである。
ところが西郷はどこにも見当たらない。
怒り狂う久光である。

すると小松帯刀と大久保は、平伏して久光に説明する。
実は藩内の攘夷派には、藩外の志士たちと一緒に突出を企てる者たちがおり、西郷は過激な者たちを思いとどまらせるため、志士たちの集結する大坂へ行ったのだと。

だが久光は西郷を許さない。
何せ西郷は、今でも幕府のお尋ね者なのである。
のこのこ出歩かれては、幕府への言い訳が立たないのである。
久光は西郷を捕らえ、島流しとせよと言う。

すると帯刀と大久保は、西郷を説得したいと願い出た。
久光は、二人の申し出を許した。

【帯刀と大久保、西郷と対面】
帯刀と大久保は、大坂で西郷と対面した。
だが西郷、久光の下では働きたくない気持ちがあると本心を明かし、島流しでも構わないという。
大久保は、西郷の心は動かせないと知ると、ならばせめて生きてほしい、薩摩のために役立てる日まで生きてほしいと訴えた。
もはや政略など関係ない大久保の心からの言葉を、西郷は承知した。

ここら辺、西郷と大久保の美しい友情であった。

【久光、京に到着】
久光と藩兵1千は、京に到着した。
さっそく久光は、岩倉具視をはじめとする公卿たちと対面。
幕政改革の勅許を帝が出すよう働きかけてほしいと訴えた。

だが公卿たちは、久光の訴えに難色を示す。
帝は公武合体のために和宮を将軍家に嫁がせたのであり、幕府とは問題を起こしたくないと思っているのだと。
岩倉は、薩摩も思い切ったことをするものだと、バカにしたように笑う。

そして公卿たちは久光に、とりあえず京の市中警護を依頼するのである。
これには久光、朝廷を尊び幕政改革を目指して来たのに軽くあしらわれ、市中警護などというスケールの小さなことを申し渡され、ガッカリした様子である。

久光の朝廷工作は、なかなかすんなりとは進まない様子である。

【天璋院、大奥で孤立】
本寿院と庭田嗣子と観行院は、薩摩の率兵上洛を、天璋院の陰謀と決めつけた。
そして真正面から、天璋院を裏切り者の悪党呼ばわり。
ここぞとばかりに天璋院をいじめるのである。
この三人、天璋院をいじめている時は、随分と活き活きしている。

滝山は、心情的には天璋院の味方である。
だが江戸幕府の統治下では、薩摩藩の行動は外様大名の分をわきまえないものであり、弁解の余地はない。
このため滝山は、大奥の秩序を保つためにも、薩摩出身の天璋院を大っぴらに味方できない様子である。

天璋院をはっきりと味方するのは、重野だけのようである。
重野は、一人になっても、天璋院を励まし続けるのである。

【天璋院、家茂に提案】
天璋院は、裏切り者扱いに苦しみながらも、徳川将軍家のための策を、家茂に提案した。
それは、安政の大獄で罰せられた公家・武家を赦免することであった。
朝廷から圧力をかけられる前に幕府が自ら行動すれば、幕府の面目は保たれるという天璋院である。
家茂は、天璋院の提案を受け入れた。

間もなく、松平春嶽や一橋慶喜をはじめとするかつての一橋派の人びとが赦免された。
一橋慶喜は、外様大名である薩摩藩が幕政を動かしたことに、不愉快そうである。

そして松平春嶽は、軍艦奉行並・勝麟太郎と対面した。
勝は春嶽に言う。
幕府はこのままでは、薩摩のいいなりになってしまう危険性があり、春嶽には幕政改革の先頭に立ってほしいと。
春嶽は勝の言葉に、何やら意欲的な様子である。

【久光、有馬たちの説得を試みる】
その頃、精忠組の特に過激な人びとは、有馬新七を中心に、突出を計画していた。
有馬たちの作戦。
それは京都所司代を襲撃し、さらに幕府寄りの公卿を暗殺するというものである。

これを知った久光は、突出など許さんと激怒。
まずは大久保を、有馬たちの元へ向かわせた。

大久保は、有馬の説得を試みた。
だが有馬の決意は固く、大久保の言葉を受け入れようとはしない。

久光は、今度は、精忠組の大山たちを説得の使者として、有馬たちの元へ送った。
だが、帯刀と大久保は、久光の元に留め置くのである。

【寺田屋事件】
久光の命を受けた大山たちは、船宿・寺田屋の有馬たちの元を訪れた。
さすがの有馬も、大山をはじめとする長い付き合いの男たちが差し向けられたことに、複雑な表情である。

大山たちは、有馬たちを必死で説得する。
説得に応じねば、上位討ちなのだと。

だが有馬、それでも良いと言う。
ここに交渉は決裂。

使者たちは、いきなり刀を抜き、「上位!」と叫びながら有馬たちに斬撃を振り下ろす。
だが有馬は必殺の一撃を刀で受け止めると、討手たちに反撃。
次々と討手を斬り伏せていく。

だが、討手たちは徐々に有馬たちを圧倒。
有馬は追い詰められていく。

有馬は、討手の一人の武器を封じ、壁に押さえつけると、自分ごと刺せと仲間へ指示。
そして有馬は、討手もろとも串刺しとなり、死んだ。

この斬り合いの末、有馬とその同志たちは鎮圧された。


寺田屋事件は、天璋院にも報告された。
天璋院は、薩摩藩士どうしが殺しあったことにショックを受けた。
そして、かつて大久保家を訪れた時に出会った若者、有馬新七が、首謀者として命を落としたことを知り、動揺を隠せない様子である。

【帯刀、有馬の真意、久光の本心を知る】
久光は、寺田屋で藩士同士が殺しあったことに苦しそうな様子である。
だが久光は帯刀に、これは藩にとっては幸いだったという。

実は寺田屋事件は、政略上、意外な効果をもたらした。
朝廷は、藩士を討ってでも断固として京の治安を守る久光を見直し、高く評価したのである。
間もなく朝廷は薩摩藩に、幕政改革の勅許を下した。

だが帯刀は、この幕政改革を目指しての率兵上洛に疑問を抱いていた。
これの率兵上洛は、つまりは幕府への脅しであり、天璋院の立場を悪くするのではないか。
そして、寺田屋事件を幸いという久光という人物を、信頼して良いものなのか。

帯刀は大久保に、率兵上洛への疑問を口にし、有馬たちが哀れだと言う。
すると大久保、自分は有馬たちを哀れとは思わないといい、意外な事実を明かす。

実は寺田屋には、有馬の託した手紙が残されていたのである。
有馬の手紙には、久光が朝廷の信頼を得るため、あえて自分たちは久光に討たれるのだと記してあった。

そして久光は、この有馬の手紙を見て、男泣きしたのである。
帯刀は、有馬の真意、久光の意外な真実を知り、幕政改革への決意を新たにする。

そして薩摩の軍勢は、朝廷からの勅使を護衛するという大義名分で、江戸を目指すのである。

【和宮、家茂に問う】
幕閣たちは、依然として天璋院を疑いの目で見ている。
そして和宮も、京での薩摩の動きを不審に思い、天璋院が何か知っているのではと思っている様子である。

和宮は家茂に、京での薩摩の動静について尋ねるが、家茂はいまだ明確にこたえられない。
すると和宮、天璋院に聞けばよいのではという。
和宮は実家との絆が強いので、天璋院もそうなのだろうと思い、実家である薩摩から何か聞いているのでは思うのかもしれない。
一方、家茂は、和宮に問い詰められ、困った様子である。

【家茂、天璋院を疑う】
ほとんどの者が、天璋院を疑っている。
こうなると家茂の中にも、天璋院を疑う気持ちが湧き上がってきた。

家茂は天璋院と対面したとき、つい口走ってしまう。
かつて天璋院は、一橋慶喜を将軍とすることを使命として、大奥へやって来た。
今回、慶喜が赦免されたが、また将軍に推すつもりではないのか。
言ってしまってから、家茂は慌て、これは老中の言葉というのだが、もう遅い。

天璋院は顔面蒼白、絶望の笑みを浮かべた。

【天璋院、薩摩の品々を火中に投ずる】
とうとう家茂にまで疑われ、思い余った天璋院は、とんでもない行動に出た。
大奥の庭に火をたき、薩摩から持参した思い出の品を、今泉の父の形見を、斉彬の形見を、次々と火に放り込み始めたのである。

重野は、天璋院を手伝わざるを得ないのだが、苦しそうな様子である。

滝山は、大奥の秩序を保つため、今回の件では天璋院と一線を引いていた。
だが滝山は本心では、天璋院のそばに骨を埋めたいとまで願っているのである。
天璋院がここまで追い詰められた姿に、滝山はついに泣いた。

本寿院と庭田嗣子と観行院は、こんな機会はめったにないとばかり、天璋院をいじめたおした。
だが、ここまで追い詰めてしまって少しやり過ぎたかなと、罪悪感をかんじている様子である。
そして和宮は、無言で天璋院を見つめる。

そこへ家茂がすっ飛んできた。
家茂は、天璋院が火に投じようとした掛け軸をひったくった。
それは、幾島が残した、亡き斉彬の掛け軸である。
家茂は天璋院に頭を下げ、天璋院を疑ってしまったことを、最後まで信じようとしなかったことを詫びた。

すると天璋院は言う。
自分は徳川の人間であり、これはその証なのだと。


【予告】
次回「友情と決別」
次回は、久々に天璋院と小松帯刀が再会するお話のようである。
どのような再会となるのか、注目したい。

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