1. 無料アクセス解析

スポンサーサイト

  • --/--/--(--) --:--:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

篤姫 第38回「姑の心 嫁の心」

  • 2008/09/27(土) 16:41:26

【感想概略】
今回は、将軍・家茂の上洛をめぐるお話である。
天璋院は義母として、家茂が将軍の責務を果たせるよう、ある時は政略について相談にのり、またある時は時局を踏まえて助言し、厳しくも温かく家茂を支え、見守っている。
だが、妻として家茂を大事に思う和宮は、場合によっては家茂に苦難の道をすすめる天璋院に対し、複雑な感情を抱く。そして和宮は、家茂上洛が天璋院の発案と知って激怒、家茂に大事にされる天璋院の姿に激しく嫉妬し、深く怨まずにはいられない。

史上の事件が人物たちの人生に直結した出来事と描かれて、人物たちのそれぞれの内面が描かれ、人物たちの視点から幕末を追体験でき、おもしろかった。

政略面では、幕府側では家茂の上洛が描かれ、諸藩の動きとしては長州の台頭と薩摩の後退が描かれていた。
久光が江戸へ出府している間に、長州の政治工作により親長州派の公卿が朝廷を牛耳ってしまう様子が描かれ、一方、薩摩は朝廷から締め出され、こうなっては久光にはどうすることもできず悔しがる姿が描かれていた。京は天誅を叫ぶ人斬りが横行する無法地帯と化し、まさに新選組の登場前夜の様相である。
ここら辺、幕末の政略劇がテンポ良く描かれており、興味深かった。

また薩摩側の動きとしては小松帯刀がいよいよ家老に就任する姿が描かれていた。
「知られざる英傑」若き家老・帯刀の、これからの活躍が楽しみである。
幕府側の改革派の動きとして、松平春嶽がこれまで将軍候補として支持してきた一橋慶喜に違和感を抱く姿が描かれていた。
春嶽の動きと内面がこれからどのように描かれるのか、楽しみである。
そして藩を越えた志士たちの動きとして、勝麟太郎と坂本竜馬との出会いが描かれ、こちらもおもしろかった。

【天璋院、帯刀の手紙を受けとる】
前回ラスト。
江戸から薩摩へ向かう島津久光の一行は、行列を無視して進もうとするイギリス人たちと出くわした。すると藩士たちはイギリス人の態度を無礼と怒り、斬り捨ててしまう。

これを知った天璋院は、久光は攘夷は不可能と口にしていたのに、薩摩がなぜ攘夷を行なうのかと混乱し、そして薩摩はイギリスにどんな目に会わされるのかと不安を抱く。

そして今回、大奥の天璋院の元に、小松帯刀からの書状が届いた。
書状で帯刀は、今回の出来事は無礼者を成敗しただけであり、攘夷を行なったつもりは無いと説明している。
これに天璋院は、ほっとした様子である。

しかし日本には、薩摩が攘夷を断行したと喜ぶ人びとが少なくない。
そしてイギリス側が、薩摩の行動へ激怒していることに変わりは無いのである。
まずはイギリス、薩摩と幕府に償い金を要求した。
天璋院の仕入れた情報によると、その額は幕府には10万ポンド(25万両)、薩摩には2万5千ポンドである。

ところが薩摩は自分たちに非は無いと考えており、幕府は薩摩のやったことなのだから関係ないという態度であり、両者とも償い金を払う気は無いと突っぱねている。

これには天璋院、納得できない様子である。
悪いことは悪かったと潔く謝るべきであり、たとえ薩摩のやったことでも、幕府には日本の統治者としての責任があるのだと。

【長州、朝廷をいいなりにする】
前回、薩摩の島津久光は藩兵500人を率い、勅使を伴い、江戸へ到着した。
幕閣に、幕政改革を求めるためである。

ところが久光が江戸にいる間、京の情勢は激変していた。
いままで朝廷では、公武合体派の公卿たちが有力だった。
だが何と、長州藩が一部公卿を説き伏せ、朝廷で反幕府派の影響力を拡大させたのである。
これにより岩倉具視たち公武合体派は失脚、そして朝廷は長州の言いなりになってしまったのである。

久光は薩摩への帰途、京に立ち寄るが、長州が牛耳る朝廷をどうすることもできない。
「このままではすまさぬ」と言いながら立ち去る久光である。
ここら辺、後の薩摩と長州の対立の始まりが伺え、興味深い。

長州はさらに、将軍・家茂を上洛させ、攘夷を誓わせることを反幕府派の公卿たちに説く。そしてついに朝廷は、新たな勅使として三条実美と姉小路公知を、江戸へ派遣するのである。

天璋院は京の新たな政情に、薩摩の次は長州かとつぶやき、表情を曇らせた。

【将軍・家茂、上洛を決意】
天璋院は家茂と、勅使への対応について語り合っていた。

家茂は、欧米諸国と戦っても日本に勝ち目は無く、開国こそが日本の生き残る道と考えている。
だが朝廷は、攘夷を求める幕府への圧力を強めるばかり。
苦悩する家茂である。

すると天璋院は家茂に言う。
自分が京へ行き、攘夷は不可能なことを帝に説明すると。

この発言に驚く家茂だが、自分が今なすべきことを見定めることが出来た様子である。
そして家茂は、上洛して帝に直接会い、攘夷が不可能なことを自らの言葉で話すことを決意するのである。
家茂の将軍としての決断に、天璋院は嬉しそうである。

間もなく、家茂は江戸城で勅使と対面。
自ら上洛すると言い渡すのである。

さっそく幕府は、将軍・家茂の上洛準備を開始する。
一橋慶喜は、先発を命じられるが、自分に兵三千を与えてくれれば、攘夷派など京から駆逐してくれると不満そうである。

【天璋院、勝麟太郎と対面】
天璋院は御年寄・滝山から、由々しい報告を受けた。
幕臣の中に、何と海路での将軍上洛を薦める者がいるというのである。
それは軍艦奉行並・勝麟太郎である。。

さっそく天璋院は、勝を大奥に召し出し、真意を聞いた。
主な港には、フランスの軍艦が停泊、日本に停泊中のイギリス軍艦は薩摩との戦仕度を薦めているとの噂であり、危険ではないか。

すると勝は言う。
海路は速い、安い、そして見聞を広めることが出来るのだと。

この勝の言葉に、天璋院は問う。
海軍を作るために、将軍を利用しているのではないかと。
だが勝は、そのようなつもりは無いという。

天璋院は、ずいと身を乗り出し、「本当じゃな」といい、勝の目を見た。
すると勝、天璋院に目を覗き込まれると平伏、将軍を利用しようとしていたと認めるのである。

ここら辺、コミカルでおもしろかった。
天璋院が海路を反対したのは史実だが、その理由が、生麦事件で殺気だつイギリス軍艦を警戒したためという描き方もおもしろい。

今後も天璋院と勝がどのような懸け合いを繰り広げるのか、楽しみである。

【和宮、上洛中止を訴える】
夜、家茂が和宮の元へ渡ってきた。

ここで和宮は家茂に、上洛を取りやめるよう訴えた。
最近急激に治安が悪化したという京へ、家茂が行くことが心配でならないのだと。

家茂は、一人で行くのではなく兵三千を伴うのだから心配は無いと言い、上洛し帝と直接話しをすることの意義を訴え、和宮に理解を求めた。
家茂の言葉を、和宮は受け入れようとした。

ところが家茂、天璋院が後押ししてくれたから、上洛を決意したのだと明かす。
これを聞いた和宮、家茂から顔をそむけ、目を合わせようとしない。

家茂は、発案は天璋院だが、決めたのは自分の意思と訴えるが、そっぽを向いた和宮は、目が怒っている。

【天璋院、和宮と対面】
天璋院の元に、和宮が現れた。
何かものいいたげな和宮の様子に、天璋院は人払いをし、二人きりとなった。

和宮は、なかなか言いたいことを言い出せない。
天璋院はそんな和宮に好ましい笑みを浮かべ、思っていることをおっしゃってくださいという。

すると和宮、ついに意を決して話し始めた。
自分は妻であり、母でない。
もし家茂の身に何かあったら、天璋院を怨むと。

天璋院は、家茂の上洛に和宮が激怒するとは、想像すらしていなかった。
怨むとまで言われ、ショックを受けた様子の天璋院である。

【天璋院と和宮、家茂を見送る】
上洛の日。
天璋院と和宮は、奥女中たちを従え、家茂を見送った。

別れ際、和宮は、芝の増上寺から取り寄せたお守りを家茂に渡した。
家茂のために必死で、初々しい様子の和宮である。
家茂は笑顔で礼を言い、お守りを受けとった。

これを見た天璋院、二人の間に入ることを遠慮したのか、自分の用意した守り仏を隠した。
だが家茂は気付いており、渡してくださいという。
天璋院は複雑な笑みをうかべながら、袋に入った仏の小像を家茂に渡した。

すると家茂、袋は天璋院の手製と気付き、自分のためにわざわざ作ってくれたことへ礼を言う。
天璋院は気付いてもらえてつい嬉しさが顔に出てしまう。
だが和宮は、目が猛烈に怒っている。

和宮にしてみれば、家茂が自分の前で他の女の作ったものをほめることも気に入らず、これでは出来合いのお守りですませた自分が恥をかかされた気分であり、そもそも家茂が他の女へ笑顔を向けることが我慢ならないというところだろうか。

家茂は、天璋院と和宮に、それぞれ互いのことを託した。
天璋院は家茂の言葉を受け止めたが、和宮はむっつりと押し黙っている。

間もなく、家茂は去った。
天璋院は和宮に、一緒に家茂の無事を祈ろうと呼びかけた。
だが和宮の瞳には、天璋院への怒りと嫉妬と憎悪が浮かび上がっている。
和宮は天璋院の申し出を「いやじゃ…」と拒絶、一人で祈ると言い残し、立ち去った。

一人残された天璋院は、和宮に負の感情をぶつけられ、ショックを受けている様子である。

天璋院と和宮はどうなるのか。
次回以降が楽しみである。

【予告】
次回「薩摩燃ゆ」
次回は、薩英戦争のお話である。
この戦いでは、イギリス側も甚大な損害を蒙り、これがイギリスが薩摩藩を次の時代の日本の担い手と見直すきっかけとなったのだが、薩摩の砲台群VS英国艦隊との間で繰り広げられる、迫力ある戦闘描写を期待したい。

この記事に対するトラックバック

この記事のトラックバックURL

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事に対するコメント

この記事にコメントする

管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。