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魔法少年マジョーリアン(石田敦子/双葉社)

  • 2007/07/11(水) 23:46:21

【感想概略】
作者はアニメーター石田敦子。
絵が上手く、「魔法少女」ということで毎回の変身場面は色っぽいが、何より二人の小学生・マサルとイオリの心の動きに、おもしろさをかんじた。

【あらすじ】
二人の小学生、いじめっ子のマサルと一見少女のような少年イオリ。

正反対の二人の少年は、2体のウサギのような謎の知的存在(後に「ジェン太」と「ダー子」を名乗る)の力により魔法少女に変身、異形の敵と戦うことになる。

マサルは相変わらずイオリを「女みてーで、きもちわりー」といじめつづけるが、二人の関係は徐々に変化していく。

一方、「ジェン太」と「ダー子」は、謎の敵と戦う理由を二人になかなか明かさない。
何か裏があるらしいのだが…。

【マサルとイオリ】
作品の面白さの第一は、登場人物の魅力だが、イオリとマサルの二人の主人公には、それぞれ共感をおぼえ、好感を抱いた。

小学生だから内面が単純というものではない。
通常ならばいじめの加害者と被害者以上の関係になり得なかったイオリとマサルだが、魔法少女へ変身する力を得ることにより、二人は交流を持たざるを得なくなる。
この二人のそれぞれの葛藤が、本作の大きなおもしろさの一つである。

一見がさつなマサルだが、家に帰ると3人の姉と口うるさい母に抑圧されており、女性嫌いはそのためらしい。
実は小1の時、イオリを男子と知らずに一目惚れし、その後男子と知って激しく動揺。
これもイオリを「おとこおんな」といじめる理由の一つらしい。

イオリの家は、翻訳業の母との母子家庭である。
イオリは、外で働く母を支え、家事全般をこなしてきた。
一見イオリが女性的なのは、繊細さを抑圧されずに育ってきたためもあるのだろう(余談だが、私の育った地域では、親や親戚、地域社会は男子に逞しさと猛々しさを求め、繊細さは軟弱として否定される傾向があり、男子はがさつに振舞うことを求められるところがあった。今は違うかもしれない)。
見かけとは裏腹に、イオリは恋愛感情に疎く、このためマサルの行動が理解できず、苦しんだりするのである。

【マサルの姉たち】
マサルの姉たちは、それぞれの葛藤が個性的でおもしろかった。

19歳の一見派手風な長女・麻里は、マサルの変身した少女ル・マーサに助けられ、彼女に一目ぼれする。

高校生でガリ勉風の次女・真由は、マサルに勉強を厳しく仕込むが、小学生のイオリに好意を抱き、自分は変態では?と苦悩する。

中学生の三女・真央は、これまで自分を好きになってくれたのは弟マサルだけであり、マサルに強い執着を抱き、時には常軌を逸した行動に出るのである。

マサルの姉たちは、今後どのように動くのだろうか。


無論マサルとイオリの関係はどうなるのか、「ジェン太」と「ダー子」の真の目的は何か、気になるところである。
続刊が楽しみである。

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