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BLACK SHEEP 黒き羊は聖夜に迷う(富永浩史/HJ文庫)

  • 2008/12/02(火) 23:41:23

舞台は現代。
世界の終末を望む声が其処此処で聞こえ、終末に救いすら見出そうとする時代。
武闘派エクソシストであるシスター・ルチアと謎の少女・絵里子の逃避行と戦いを描く伝奇アクション小説。

以下リンク先で立ち読みができます。
http://www.hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup0812.php

【感想概略】
シスター・ルチアと絵里子の絆が描かれ、ルチアたちの極貧生活には何やら共感がかんじられ、ルチアのかつての恋人シスター・リタとの絆が描かれ、そしてリタのルチアへの愛憎入り混じった複雑な内面が描かれ、育ての親マザー・カタリナとの絆が描かれ、終末の到来を目指して怪しげな動きを見せる人びととその背後の黒幕、謎めいた動きを見せる教会勢力、そして絵里子を守って奮闘するルチアの武闘派エクソシスト独特の戦いが描かれ、おもしろかった。

【シスター・ルチアと、謎の少女・絵里子】
本作の主人公は、はぐれ者の修道女、シスター・ルチアである。
このルチア、普段はだらしないが、悪魔および人間との戦いでは絶大な戦闘力を見せる凄腕のエクソシストである。

そしてルチアは、謎の少女・絵里子とともに、日雇い退魔の二人旅を続けていた。
この絵里子、故郷の里から逃れてルチアと行動を共にしているのだが、霊能力的に只者ではない様子である。

ルチアは絵里子をとても大事に思い、強く執着し、絵里子が男の子と一緒にいるだけで嫉妬。
一方、絵里子は口数が少ないのだがルチアに強い思いを抱いていることが伺え、まずここら辺がおもしろい。

やがてルチアが絵里子を連れて流れ着いた先は、大都会・東京である。
この東京では、密かに悪魔憑き事件が多発していた。

ルチアは、ある時は悪魔憑きを祓い、ある時は絵里子を狙う里の追っ手と、壮絶な対魔戦と肉弾戦を繰り広げるのである。
ここら辺、十字架トンファなどの武闘派打撃武器と聖水など伝統的な方法を組み合わせての悪魔憑きとの戦闘描写が楽しめるのである。

【ルチアのモトカノ、シスター・リタ】
そしてルチアの前に姿を見せるのが、かつての恋人、黒髪の美女シスター・リタと、育ての親マザー・カタリナである。

リタも凄腕のエクソシストであり、突然姿を消したルチアに対しては愛憎入り混じった複雑な思いを抱いている。だが実際は愛情の方が勝っているようであり、ここら辺もおもしろいところである。

一方、マザー・カタリナはエクソシストとしても人間としても貫禄の強さであり、大声一喝で悪魔憑きも人間も度肝を抜いて動きを封じるという荒業を見せる。さらにカタリナ、ルチアにもリタにも厳しいが、それは愛情の現われであり、口には出さないが、ルチアとリタを大事に思っているという辺りは、好きである。

本作の続刊を期待したいところである。



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