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機動戦士ガンダムOOセカンドシーズン 第16話「悲劇への序曲」

  • 2009/01/26(月) 22:23:26

【感想概略】
今回は、軌道エレベーター「アフリカ・タワー」を占拠する連邦軍クーデター派を巡る、アロウズの人びと、連邦軍、カタロン、イノベイター、王留美一味、そしてソレスタルビーイングそれぞれの動きが描かれ、おもしろかった。


【クーデター派、アフリカ・タワーを占拠】
前回、バング・ハーキュリー大佐の率いるクーデター派が決起、軌道エレベーター「アフリカ・タワー」を占拠した。
これによりハーキュリー大佐たちは、居合わせた6万人の市民を捕虜とし、同時に太陽光発電エネルギー供給の与奪の権をも握ったのである。

そして今回、まずはハーキュリー大佐は、捕虜とした市民たちに言い渡す。
「私達の目的はただ一つ。
連邦政府直轄組織『独立治安維持部隊アロウズ』の蛮行を世に知らしめ、その是非を世論に問うためである。

反政府勢力を排除する名目で彼らが、数百万人規模の虐殺を行っている事実を、あなたはご存知か?
中東再編の為、罪も無い多くの人びとが殺されたことをご存知か?
あなた方は連邦政府の情報統制によって、偽りの平和を与えられ、知らぬ間に、独裁という社会構造に取り込まれているのだ。

この事実を世に知らしめる間、あなた方の命を預からせてもらう!

憎んで頂いて構わない。
だが、これだけは断言する。
我々は、連邦市民の利益と安全を守る軍人だ。
故に、誤った政治、間違った軍隊を正す事もまた、我々軍人の使命なのである。」

【セルゲイ大佐に特命下る】
その頃。
セルゲイ大佐は、自宅で報道映像を眺めていた。
だが報じられるのは、「反政府勢力がアフリカ・タワーを占拠したこと」であり、連邦政府は反政府勢力の如何なる要求にも屈しないという政府側の主張のみである。

クーデター派の主張は、一切報じられない。
それどころか軍の一部が決起したことすら、情報操作により無かったことにしようとしているのである。
あまりに強力な情報操作が行なわれており、このような状況で決起して何になるのか、セルゲイ大佐としてはハーキュリー大佐のことを思うと沈痛な表情を隠せない。

その時、セルゲイ大佐の携帯端末に、キム司令から通信が入った。
何やら、特命が下った様子である。

【ホーマー司令、グッドマン准将に対応を指示】
アロウズのホーマー・カタギリ司令は、グッドマン准将から、クーデターへの対応について報告を受けていた。
既に連邦軍は、低軌道ステーションを包囲しており、アロウズ部隊を現地へ向かわせると言う。

ホーマー司令は、正規軍によるクーデターという事実が明るみに出ることで、反政府運動が活発化することに危機感を抱いており、断固とした対応を、グッドマン准将に委ねるのである。

ホーマー司令とグッドマン准将にとって、全ての犠牲は、恒久平和のための止むを得ないものという考えなのだろうか。

【アフリカ・タワー、包囲される】
間もなく、アフリカ・タワーは、地上も宇宙も、連邦軍とアロウズ部隊によって包囲された。
流石のアロウズも、エネルギーの大動脈である軌道エレベーターを破壊する訳にはいかないのか、不気味な沈黙を守っている。

さらにカタロンのMS部隊も駆けつけ、クーデター派に合流した。

クーデター派の将兵たちは、いよいよ逃げ場が無くなったことに緊張の様子である。
だがハーキュリー大佐は、予測通りではないかと頼もしい笑みを浮かべるのである。

一方、アロウズに参加しているイノベイターたちは、のんびりとクーデターの成り行きを見物していた。
ヒリング・ケアも、リヴァイブ・リヴァイバルも、クーデターに対し、全く危機感を抱いていない。ディバインはクーデターよりも、亡きブリング・スタビティの仇討ちの方が気になるようである。
実は彼らも、リボンズから詳しい説明は受けてはいないのだが、リボンズがどんな手並みを見せてくるか、楽しんでいる様子である。

【プトレマイオス、アフリカ・タワーへ】
前回、プトレマイオスは、カティ・マネキン大佐の率いるアロウズ大部隊の襲撃を受けた。
だがカティ大佐はクーデター勃発によって作戦を中止、兵を退いた。

そして今回、スメラギたちはクーデターを知ると、自分たちの打つべき次の一手を思案していた。
スメラギとしては、イノベイターが今回のクーデターに事前に気付かなかったとはとても思えない。意図的に泳がせているのだろうが、それは何のためか。

スメラギは、プトレマイオスの進路をアフリカ・タワーへ向けた。
謎を解き明かすため、そして恐らく現地に向かっているであろう刹那と合流するためである。そしてイアンには、現地到着までに火器管制システムの修理を指示した。

一方、精鋭部隊を率いるカティ大佐は、海上での待機を命じられていた。
だがカティ大佐としては、この命令に不可解さを強く感じている様子である。

【アロウズ、低軌道ステーションにオートマトンを投入】
クーデター派は、低軌道ステーションに接近するアロウズMS部隊を察知した。
アロウズMSの群れは、背中から黒いコンテナを次々と射出すると反転、遠ざかっていく。

そしてコンテナの中からは、殺人ロボット「軍用オートマトン」が次々と出現した。
オートマトンの群れは、低軌道ステーション外壁の出入口に殺到、破壊。
たちまち軌道エレベータに侵入していく。

だがハーキュリー大佐にとって、これは予測していたことである。
ハーキュリー大佐は防衛システムによる迎撃を指示、軍用オートマトンの群れは次々と撃破されていく。

【セルゲイ大佐、投降を勧告】
クーデター派は、軌道エレベーターを上昇してくるMSを探知した。
何とティエレン・タオツーである。
これにハーキュリー大佐は、不敵な笑みを浮かべる。

間もなく、ティエレン・タオツーのパイロットがハーキュリー大佐の元へ連行された。
やはりセルゲイ大佐である。

セルゲイ大佐は、連邦軍の使者として来たと言い、投降を勧告する。
そしてセルゲイ大佐は、ハーキュリー大佐に問う。
何故、無関係な市民を人質にするのかと。

するとハーキュリー大佐は言う
「豊かさを享受し、連邦議会の政策を疑問もなく受け入れた市民たちが、政治を堕落させたのだ。
アロウズなどという組織を台頭させたのは、市民の愚かさなんだよ!
市民には目覚めてもらわねばならん。
たとえ痛みを伴ってもな!」

ハーキュリー大佐はセルゲイ大佐に、戻って交渉決裂を軍に伝えるように言う。
ところがセルゲイ大佐は、戻るつもりはないと言うのである。

【オートマトン、市民を虐殺】
その時、オートマトンの第二陣が防衛システムを突破、ついに重力ブロックに達した。
ハーキュリー大佐は歩兵部隊に迎撃を指示。
間もなく、オートマトンと歩兵部隊との間に激戦が始まった。

ところがオートマトンは、市民もクーデター派も見境無く殺していく。
何とアロウズは、オートマトンを「キル・モード」で突入させたのである。

だがこれも、ハーキュリー大佐の予測通りのようである。
クーデター派は、市民たちをリニアトレインへ誘導、次々と地上へ向けて発進させる。

ハーキュリー大佐としては、いくらアロウズでも6万人の口封じは出来ないだろうと考えており、市民たちをアロウズによる虐殺の生き証人とすることも、クーデターの目的の一つのようである。

だがセルゲイ大佐の表情は厳しい。
アロウズが、ハーキュリー大佐の考えたことに思い至らないとは思えないのである。

【連邦政府、偽情報を報ずる】
クラウスとシーリンは、アフリカ・タワーへカタロン部隊を出撃させ、クーデターの様子を見守っていた。
クラウスとしては、これをきっかけに連邦政府の悪政とアロウズの悪行が公表されることを期待しているようである。

一方、シーリンはクラウスほど楽観的にはなれない。
犯罪的なことをしているのは、反政府勢力の側であり、果たして世論に受け入れられるのだろうかと。

その時、連邦政府は、全世界に向けて、軌道エレベーターに突入させた無人機からの映像を報じはじめた。
だがそれは、クーデター派の将兵が市民を虐殺している姿であり、事実とは全くことなる偽情報であった。
さらに連邦政府はアロウズの投入を検討中と報じるのである。

これでは、市民に真実は伝わらない。
憤るクラウスである。

一方、セルゲイ大佐は、敵の行動を予測し、慄然としていた。
偽情報で世論を味方とし、アロウズは何か次の一手を狙っていると。

【Mr.ブシドー、トランザムを発動】
その頃刹那はダブルオーライザーを駆り、アフリカ・タワー目指して飛翔していた。
プトレマイオスはクーデター勃発を知れば、必ず姿を見せると確信してのことである。

ところが刹那の前に、異様な黒いMSが立ち塞がった。
Mr.ブシドーの駆るMSマスラオである。

刹那はプトレマイオスとの合流を優先させ、マスラオを振り切ろうとする。
するとMr.ブシドーは、何とマスラオにトランザムを発動させるのである。
これぞ、ビリー・カタギリがマスラオに仕込んだ隠し球である。

【刹那、トランザムを発動】
Mr.ブシドーは、トランザムで赤く輝くマスラオを駆り、猛然とダブルオーライザーに襲い掛かる。
刹那はGNソードでマスラオの斬撃を受け止めるが、トランザムによる敵機のスピードとパワーは圧倒的であり、このままでは堪え切れそうも無い。

刹那はダブルオーライザーでトランザムを発動。
マスラオの猛烈な高機動運動に追随し、空中で何度も刃を交える。
Mr.ブシドーは、刹那のトランザム発動を喜ぶといよいよ闘志を燃やし、変幻自在の高機動戦闘を繰り広げ、強烈な斬撃を次々と繰り出す。

ところがMr.ブシドーは、口から血を流しているのである。
どうやらマスラオは、トランザムを発動するとパイロットにはとてつもない負荷がかかってしまう様子である。

それでもMr.ブシドーは、ガンダムとの戦いに喜び叫ぶ。
「ガンダムを超える。それが私の、生きる証だ!」
すると刹那は言う。
「戦いだけの人生、俺もそうだ。たが今は、そうでない自分がいる」

【刹那、プトレマイオスと合流】
その時、何者かがマスラオを狙撃した。
紙一重でかわしたMr.ブシドーが見たのは、プトレマイオスと三機のガンダムである。

どうやら一対一で戦えるのは、ここまでのようである。
さらに、マスラオのGN粒子の残量も乏しくなっている。

Mr.ブシドーは刀を納めると、この場は退いた。
そして刹那は、ようやくプトレマイオスの仲間たちと再会できた。

ところがダブルオーライザーは、ゆっくりと高度を下げていく。
どうやら刹那は、負傷した身体で激戦を繰り広げたため、とうとう身体から力が抜けてしまった様子である。

するとアリオスとケルディムは、ダブルオーライザーを両脇から支え、プトレマイオスへと運びはじめた。

【スメラギ、アロウズの奥の手に気付く】
一方、アロウズ部隊と連邦軍に新たな動きが見られた。
何と、軌道エレベーターから距離を取っているのである。

これは、人質を解放するまで、戦闘部隊を遠ざけたということなのか。
だがスメラギはそうは思えず、アフリカ・タワーの周囲1000kmの風速と風向を調べた。
そして、落下する破片からの安全圏への移動であることに気付き、さらに衛星兵器がもう一基あることを確信するのである。

同時刻、カティ大佐も同じ結論に達し、顔を引きつらせている。

そして、アロウズのグッドマン准将は、メメントモリの照準を合わせようとしていた。
グッドマン准将は、凶悪な笑みを浮かべて言う。
「反乱分子、カタロン、ソレスタルビーイング。
まとめて受けるがよい。神の雷をな」


【予告】
次回「散り行く光の中で」

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