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鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST 第7話「隠された真実」

  • 2009/05/17(日) 23:59:22

【感想概略】
原作未読。今回の「鋼の錬金術師」は、自分をダメ人間と思い込む少女シェスカとエルリック兄弟との出会いと絆が描かれ、国家権力も関わっている様子の「賢者の石」の謎の一端が描かれ、健全な良識を持ち軍の権益よりも人道を優先するロス少尉とブロッシュ軍曹、そしてアームストロング少佐の姿が描かれ、ロイ・アームストロング大佐の大総統となる野望とその野望を全面的に後押ししている様子の部下たちの様子が描かれ、おもしろかった。


【エドとアル、国立図書館の第一分館を訪れる】
前回、エドとアルは元国家錬金術師ドクター・マルコーと出会い、マルコーから「賢者の石」の研究資料の隠し場所を明かされた。

そして今回、エドとアルは、アームストロング少佐に伴われ、隠し場所である国立図書館の第一分館にやって来た。
だが何と、分館は火災で全焼、蔵書は全て焼けてしまった。
これには落胆するエドとアルである。

この火災、実は「賢者の石」の影で暗躍する謎の女ラストの仕業であった。
目的は、エドをマルコーの研究資料から遠ざけることである。
ラストは、リオールの町ではレト教信者を煽動して暴動を起こし、エドを「大事な人柱」と呼んで密かに様子を伺っている。その背後には「お父様」という黒幕がいるようなのだが、何を企んでいるのだろうか。

【マスタング大佐の野望】
国家錬金術師を次々と殺害している謎の男スカーは、イーストシティに潜伏していた。
軍はスカーの行方を捜索、だが足取りはなかなかつかめない。

この地の部隊を率いるロイ・マスタング大佐は、スカーはイーストシティに居てもらわねば困るという。
セントラルですら持て余したスカーを、自分たちが捕らえれば、大総統となる足がかりとなると不敵に笑うのである。

これにリザ・ホークアイ中尉は、苦笑しながら、不穏な発言は控えて頂きたいというのだが、否定はしない。
どうやらマスタング大佐の部下の多くは、大佐の同志と化している様子である。

マスタング大佐は、国家権力を握ることを画策しているようだが、これは何か目的があってのことと思われる。
マスタング大佐の真意は何か、今後も注目したい。

一方、謎の一味のラストにとって、スカーは邪魔者なようである。
そしてラストはあっさりと、スカー抹殺を決断した。

【スカーVSグラトニー、ラスト】
下水道内を移動中のスカーは、足元を駆けるネズミの様子がおかしいことに気付いた。

直後、巨体の大男が地響きを立ててスカーに突進してきた。
ラスト一味のグラトニーである。

グラトニーは巨体に似合わぬ素早さでスカーに攻撃を繰り出す。
スカーは紙一重でグラトニーの一撃をかわし、グラトニーの腕を一撃、片腕を斬り飛ばした。

だがグラトニーの影からラストが出現、スカーに渾身の一撃を放つ。
つまりグラトニーは囮だったようである。
次の瞬間、猛爆発が巻き起こり、下水道が吹き飛んだ。

この爆発は即座に通報され、直ちに軍が出動した。
ガス爆発と思われているようだが、災害出動というところだろうか。
そして兵士たちが瓦礫をかきわけると、血まみれの衣服が出てきたのだが、何とスカーのものである。
これにマスタング大佐は、瓦礫を全て取り除き、スカーの死体を確認するよう命令を下す。

一方、事故現場を見物する野次馬の中に、何とラストとグラトニーがいた。
実はこの二人、結局スカーは抹殺できず、グラトニーは食べ損ねたと残念そうである。
もっともスカーも負傷したようであり、今後の動きに注目したい。

【エドとアル、シェスカと出会う】
アームストロング少佐は、エルリック兄弟の警護から離れた。
代わって警護についたのは、マリア・ロス少尉とデニー・ブロッシュ軍曹である。

新たに警護についたロス少尉は、エドとアルを連れて、あるアパートの一室を訪れた。
この部屋には分館の資料に精通した元職員が住んでおり、何か手がかりが得られないかというロス少尉の配慮である。

ところがこの部屋、膨大な本で埋め尽くされており、ここに人間が住んでいるのか、疑わしい有様である。
その時、アルは何者かが膨大な本に埋もれていることに気付いた。

これに驚いたエドたちは、崩れた本の山を必死で取り除き、一人の若い女性を助け出した。
彼女こそ、この部屋の主シェスカであり、積んでいた本の下敷きになってしまったのだという。

すごい量の本だと呆れながら指摘されると、シェスカは目を輝かせて語りはじめた。
自分は小さい頃から本が大好きであり、国立図書館に就職できたときはとてつもなく幸せだったのだが、勤務中も思わず本ばかり読んでいたため解雇されてしまったのだと。
シェスカの度の過ぎた本好きぶりに、エドたちは開いた口が塞がらない様子である。

【シェスカ、資料復元を申し出る】
エドたちはシェスカに、マルコーの資料について尋ねた。
するとシェスカは、マルコーの資料は確かにあった、手書きであり、分類の異なる棚に突っ込まれていたから覚えているという。

これにエドたちは複雑な様子である。
マルコーの資料は確かに実在した、だが既に焼失してしまっている、どうしたものか。

するとシェスカは思わぬことを申し出た。
自分は一度読んだ本の文章文言は全て覚えている、内容を書き出すことは可能と。
これにエドとアルは大喜び、資料の復元を依頼した。

【エド、シェスカに大感謝】
シェスカは、5日がかりで資料を書き出した。
だがシェスカが復元したマルコーの資料は、料理の作り方である。

がっかりするロス少尉だが、エドは言う。
これは錬金術師のみに分かる暗号なのだと。

そしてエドはシェスカに大感謝し、国家錬金術師としての研究費用からシェスカに巨額の報酬を支払った。
これにシェスカとロス少尉は驚嘆である。
その金額だけでなく、エドがこのような大金を使用できることにロス少尉は驚きを隠せない。

エドとしては、シェスカの仕事の価値に対し、正当な対価を支払ったということだろうか。
そしてシェスカは、これで病気の母を良い病院に入院させることが出来ると感謝の様子である。

【シェスカ、エドとアルの元を訪れる】
エドとアルは、マルコーの暗号解読に取り組むのだが、暗号は難解であり、そうそう簡単には進まない。
アルは、いっそのことマルコーに聞いてはどうかと言うのだが、エドはそれでは負けになると言い、あくまで自分たちで解読を進めるのである。

そんな二人の元を、シェスカが訪れた。
エドからの報酬により、母を良い病院に入院させることが出来た、その礼を言いに来たのである。

エドとアルは、シェスカを好ましく思っているようであり、暗号解読が難航していると自嘲する。
そしてアルは、シェスカの調子はどうか、仕事は見つかっただろうかと尋ねた。
これにシェスカはまだ見つからないのだと落ち込むのだが、今回の件でこんなダメ人間の自分でも人の役に立つことが出来たと思えたのだといい、エドとアルに感謝の意を伝えた。

するとアルはシェスカに言う。
ダメ人間などではない、何かに一生懸命になれることは才能であり、シェスカは自分に自信を持って良いのだと。

【ヒューズ中佐、エドとアルの元に訪れる】
その時、一人の人物が笑顔で部屋に入ってきた。
ヒューズ中佐である。

ヒューズ中佐はエドとアルに、首都に来たのなら声をかけてくれと友好全開、フレンドリーにエドとアルの最近の調子を尋ねた。
そしてヒューズ中佐は、第一分館もろとも刑事資料が焼失してしまい、仕事が大変なのだと自分の近況を話すのである。

するとエドとアルはヒューズ中佐に、第一分館の資料の内容を一言一句記憶している人物としてシェスカを紹介するのである。
これにヒューズは目を輝かせると採用を即決。
ウチは給料がいいぞといいつつさっそくシェスカを引きずっていくのである

シェスカはあまりのスピード採用に困惑しつつも、一生懸命になれることが才能なのだと言い、自分では気付かない長所を評価し勇気を与えてくれたアルとエドに感謝の様子である。

この一生懸命が才能と言う言葉は、実はエドの言葉のようである。
エドは「言ってくれるねえ」と言い、アルと笑い合うのである。

【エドとアル、マルコーの暗号解読に成功】
エドとアルがドクター・マルコーの暗号解読に取り組む間、ロス少尉とブロッシュ軍曹は室外の入り口で警護の任についている。
だがある日、ロス少尉はエドの大声に仰天、あわてて部屋に駆け込んだ。
ロス少尉としては、解読に行き詰まって兄弟喧嘩でもはじめたのかと思った様子である。

エドとアルは喧嘩をしている訳ではなかった。
エドは言う。
暗号は解読できた。
だがその内容は悪魔の所行。
「賢者の石」の材料は生きた人間であり、それも「賢者の石」一つの材料は複数の人間なのだと。

これにロス少尉は、軍がそのような非人道的なことに関わっていたことに驚きを隠せない。
ロス少尉としては、軍とは国家国民の安全を守るためのものであり、任務のために人を殺めることはあっても、人体実験で人命を奪うなどという非人道的なことは許されることではないと考えているというところだろうか。
そしてエドとアルは、ロス少尉とブロッシュ軍曹に、このことについては他言しないでほしいと頼むのである。

【エド、真実のさらに奥に思い至る】
エドとアルは辿り着いた真実に打ちのめされ、自分たちは一生このままなのではという絶望に打ちひしがれた。

その時、いきなりアームストロング少佐が出現し、エルリック兄弟の悲しみに深い共感を示すのである。
唖然とするエドとアルだが、実はアームストロング少佐はロス少尉とブロッシュ軍曹が何か隠していることに気付き、鍛え抜かれた筋肉を強調しながら問い詰め、あまりの暑苦しさにロス少尉たちは全てを話してしまったのである。

だがエドは、アームストロング少佐の「真実とは残酷なもの」という言葉から、マルコーの別れ際の言葉を思い出す。
そして「賢者の石」には、この資料に記された真実のさらに奥に新たな真実が潜んでいる可能性に思い至り、再び前へ進む力を取り戻すのである。

【エドとアル、第五研究所に目をつける】
早速エドとアルは、マルコーが関わっていた研究所を調べはじめた。
これにはアームストロング少佐とロス少尉、ブロッシュ軍曹も協力している。
この三人は健全な良識を持つ大人であり、軍の権益より人道を断固優先するところは立派だとおもう。

そしてエドは、現在閉鎖されている第五研究所が怪しいことに気付いた。
この第五研究所、刑務所と隣接しており、死刑囚を研究に利用しているのではと推測するのである。

エドとアルは、次の一手の目星がついて喜ぶが、アームストロング少佐は自分が探りをいれるのでじっとしているようにと言い、まさか勝手に忍び込むつもりではないであろうなと?!二人に釘を刺す。
これにエドとアルは、そんなつもりはありませんと全力で否定するのであった。

【エドとアル、第五研究所に潜入】
エドとアルは、アームストロング少佐にはああは言ったものの、さっそく第五研究所に近づき、様子を伺っていた。
この第五研究所、「閉鎖された」はずなのだが、入り口には衛兵が立ち、施設内部には電灯が燈っている。
これは密かに何か行なっていることをうかがわせ、怪しい限りである。

エドとアルは、研究所を取り巻く塀を乗り越えて、敷地に忍び込んだ。
そして施設内への入り口を探したところ、小さな通風孔がある。

エドはこの通風孔にもぐりこみ、潜入を開始。
一方、巨体のため入れないアルは、屋外で待つのである。

だが施設の奥深くでは、二つの凶悪な影が、獲物の来訪を喜んでいた。
影は早速行動を開始。
音も無く屋上に姿を見せると、屋外でエドの帰りを待つアルに目をつけた。
そして跳躍、鉈のような豪刀をアルに振り下ろした。


【次回】
第8話「第五研究所」

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