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SAKON 戦国風雲録 全6巻(原哲夫/ジャンプコミックス)

  • 2007/07/31(火) 23:56:21

隆慶一郎の小説「影武者徳川家康」を、「北斗の拳」で有名な原哲夫が少年漫画として描いたマンガ作品。

【感想概略】
「SAKON」は、原哲夫による王道少年漫画である。
その丁寧で迫力ある絵と、島左近の男ぶり、史実を家康影武者説の裏付けと描く原作のストーリーが少年漫画に融合されており、おもしろかった。

【あらすじ】
物語は1600年、関ヶ原の戦いからはじまる。
主人公は、義に篤い武将・島左近である。

左近は、何人かの主君に仕えた後、豊臣秀吉の家臣・石田三成に仕えた。
戦乱を無くし太平の世を築きたいという三成の誠意と男気に、惚れたが故である。

だが既にその知略と勇名が天下に鳴り響いていた左近が、戦下手の吏僚・三成に仕えたことは意外とされ、「三成に過ぎたるものが二つあり。島の左近に佐和山の城。」と当時いわれたという。

そして豊臣秀吉の死から2年後、1600年。
石田三成が主催する西軍と、徳川家康率いる東軍が、美濃の国・関ヶ原で激突した。
世に言う、関ヶ原の戦いである。

三成の家臣として従軍した島左近は、開戦直前、配下の忍を放ち、家康を暗殺した。

暗殺という陰湿な手段とは最も無縁の快男児・左近が、家康を暗殺したのは、三成では家康に勝てぬとのいくさ人として冷徹な判断、そして主君・三成を何としても勝たせたいがためであった。

ところが家康の暗殺にも、東軍に動揺は生じない。
何と、家康の影武者・世良田二郎三郎が、家康の死を隠し、家康を演じきったためであった。
事実を知る徳川家の一部重臣を除き、東軍諸将は家康健在を信じて疑わない。

影武者がここまでやるとは思わなかった左近は、ほとほと感嘆。
もはや小細工は無用と、左近は軍勢を率い正攻法で敵軍に突撃。
鬼神の如き戦いぶりであったが、戦闘中行方不明となった。
このため歴史上、左近は戦死とされる。

しかし、「SAKON」では、島左近は関ヶ原で戦死していなかった。
何発もの矢玉を浴び、重傷を負いながらも、戦場を脱出。
刑死する主君・三成とともに死なんとするが、三成の遺命により、生き延びた。

左近の前に立ち塞がるのは、豊臣秀吉の遺児・秀頼を亡き者とし、豊臣家の滅亡を企てる冷酷な権力者・徳川秀忠と、柳生宗矩率いる柳生一門である。

ここで意外な味方が出現する。
何と、家康の影武者・世良田二郎三郎が、冷酷非情な秀忠による抹殺の危機を抱き、左近と同盟するのである。二人はともに、秀忠に対抗する。

さらに後半には、羅刹七人集なる戦闘集団が登場、左近と死闘を繰り広げるのである。

【感想】
原哲夫は、隆慶一郎の小説「影武者徳川家康」をマンガ化し週刊少年ジャンプで連載した。
マンガのタイトルも小説と同じく「影武者徳川家康」であり、主役は家康の影武者・世良田二郎三郎であった。

「SAKON」も同じく「影武者徳川家康」のマンガ化作品だが、より少年漫画らしいアレンジが見られる。

まず主人公は影武者ではなく、義に篤い武将・島左近である。
左近は無茶苦茶強く、「墨炎」(すみほむら)という岩石をも両断する豪刀を愛用。
敵の刃を受けながらも退かぬその戦いぶりは、まさに豪快である。
さらに左近は、「花の慶次」の前田慶次とはまた違ったタイプの快男児であり、見ていて気分のいい男である。

義に篤い快男児の豪快な戦い、これが「SAKON」のおもしろさの大きな一因である。

また、回想シーンでは伊勢長島一向一揆など、ジャンプマンガではあまり描かれることのない歴史上の割とマニアックな合戦が、原哲夫の迫力あるマンガで見ることができるのも、魅力である。

原哲夫による戦国時代を舞台とした作品を、また読みたいものである。

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